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JP2749292B2 - 定着具 - Google Patents

定着具

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Publication number
JP2749292B2
JP2749292B2 JP24582795A JP24582795A JP2749292B2 JP 2749292 B2 JP2749292 B2 JP 2749292B2 JP 24582795 A JP24582795 A JP 24582795A JP 24582795 A JP24582795 A JP 24582795A JP 2749292 B2 JP2749292 B2 JP 2749292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
fixing device
tension
tension member
supporting
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP24582795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0988063A (ja
Inventor
恵三 田辺
文哉 大杉
英明 岸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurosawa Construction Co Ltd
Original Assignee
Kurosawa Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurosawa Construction Co Ltd filed Critical Kurosawa Construction Co Ltd
Priority to JP24582795A priority Critical patent/JP2749292B2/ja
Publication of JPH0988063A publication Critical patent/JPH0988063A/ja
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Publication of JP2749292B2 publication Critical patent/JP2749292B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグラウンドアンカー
工法やプレストレストコンクリート杭に使用される定着
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】斜面等を安定させるグラウンドアンカー
工法やプレストレストコンクリート杭には、図11に示
すような定着具が使用されている。同図の(1)はグラ
ウンドアンカー工法に使用されたものであり、緊張材3
0の外筒31が剥離されてPC鋼より線32が裸のまま
でアンカー体33に付着され、その後端部が所定の緊張
力で緊張して定着されている。また同図の(2)はプレ
ストレストコンクリート杭34に使用されたものであ
り、緊張材30を前記と同様の方法で杭に定着させてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の(1)
の場合は、アンカー体に引抜力が加えられたときの応力
分布が手前側、すなわちアンカー体の後端部側に集中し
てアンカー体抵抗の設計値を超過する分布となってい
た。このためアンカー体の手前側にクラックが発生しや
すくなるという問題があった。
【0004】また前記(2)の場合は、緊張材の先端部
がPC鋼より線で杭に付着されているため、建物が地震
による繰り返しの振動を受けると緊張材が杭から抜けて
しまうという恐れがあった。
【0005】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、定着体に引抜力が加えられ
たときの応力分布を定着体全長にわたって平均化させる
とともに、緊張材が上側への大きな力で引き抜かれない
ようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、合成樹脂粉末塗料で被覆されたPC鋼より
線の一部を露出した緊張材が、連結材で適宜間隔部をも
って連結された球状の支圧体にUターンして巻き掛けら
れ、該Uターンした緊張材の後部が結束材で結束された
ことであり、前記緊張材は、合成樹脂粉末塗料で被覆さ
れたPC鋼より線の外周が中層筒で被覆され、該中層筒
の外周が外層筒で被覆され、前記支圧体のうち後端部の
支圧体には緊張材がUターンして巻き掛けられずにスペ
ーサとして使用され、前記支圧体の間隙部の幅は任意に
調節可能であり、前記緊張材のUターンされた先端部が
固定金具で支圧体に固定された引張材の先端部が地盤内
のアンカー体に定着されたことである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1は定着具の正
図、図2は支圧体の斜視図、図3は同底面図、図4は同
正面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は同B−B
線断面図である。
【0008】図1は本発明の定着具1であり、高強度コ
ンクリートで球状に形成された支圧体2に緊張材3がU
ターン状に巻き掛けられ、その後部がステンレス鋼線等
の結束材4で結束されている。
【0009】支圧体2は先端部の第1支圧体5と、中間
部の第2支圧体6と、後端部の第3支圧体7とから構成
され、これらの貫通孔8に貫通された異径鋼棒等の連結
材9で適宜間隔をもって連結されている。
【0010】前記第1支圧体5にはガイド溝5aに2本
の緊張材3がUターンして巻き掛けられ、その後部が第
2支圧体6及び第3支圧体7のガイド溝6a、7aに嵌
合されるとともに、第2支圧体6には第1支圧体5のガ
イド溝5aと異方向のガイド溝6bに2本の緊張材3が
Uターンして巻き掛けられ、その後部が第3支圧体7の
ガイド溝7bに嵌合されている。
【0011】また緊張材3のUターン部の先端が固定金
具10で各支圧体5、6に固定され、この固定金具10
及び後端部のナット11の固定を解除することにより各
支圧体5、6が上下に移動して間隙部の幅Lを任意に調
整できるようになっている。
【0012】一方、第3支圧体7は緊張材3がUターン
状に掛け渡されず、ガイド溝7a、7bに嵌合された第
1支圧体5及び第2支圧体6の緊張材3を適宜間隔に保
持するスペーサとして機能して、各支圧体の周辺及び各
支圧体に巻き掛けられた緊張材3の内側にグラウト又は
コンクリートがスムーズに充填されるようになってい
る。また、これも前記と同様に固定金具10及びナット
11の固定を解除することにより上下に移動して間隙部
の幅Lが任意に調整できるようになっている。
【0013】また第1支圧体5に掛け渡された緊張材3
におけるUターン部を除く第2支圧体6との間、及び第
2支圧体6に掛け渡された緊張材3におけるUターン部
を除く第3支圧体7との間の外層筒12及び中層筒13
が剥離されてPC鋼より線14が露出された状態となっ
ている。
【0014】前記PC鋼より線14の芯線15と側線1
6の外周は、図8に示すように、合成樹脂粉末塗料を溶
融密着させた内層筒17で被覆されている。一方、前記
露出部以外は内層筒17の外周に合成樹脂押出成形手段
により合成樹脂製の中層筒13が被覆され、該中層筒1
3の外周にはグリス等の滑材18を介在させて合成樹脂
製の外層筒12が被覆された3重被覆構成となってい
る。
【0015】このように芯線15と側線16が内層筒1
7で完全防錆処理されているのでPC鋼より線14には
錆が発生せず、しかもグラウト等との付着力も裸のPC
鋼より線の付着力以上の強度を発揮する。
【0016】さらに露出部以外の緊張材3は3重被覆さ
れているため、例え外層筒12、又は外層筒12及び中
層筒13が破裂したとしてもPC鋼より線14に錆が発
生することがない。
【0017】図11の(1)はグラウンドアンカー工法
に使用した定着具1であり、現場で組立形成してアンカ
ー孔19に挿入するとともに、該アンカー孔19にグラ
ウト20を注入してそれが硬化した後に、アンカー孔1
9の開口部から導出された緊張材3の後部を所定の緊張
力で緊張して定着するものである。
【0018】この場合、支圧体2が高強度コンクリート
製の球体であるためグラウト20が支圧体2の周囲、及
び支圧体2に掛け渡された緊張材3の内側に万遍なく充
填される。
【0019】また緊張材3が、外層筒12と中層筒13
が剥離されたPC鋼より線14及び支圧体2によりアン
カー体22に定着されているため、該アンカー体22に
引抜力が加えられたときの応力分布を一ケ所に集中させ
ずにアンカー体22全長にわたって平均化させるこがで
きる。
【0020】さらに緊張材3が、外層筒12と中層筒1
3が剥離されたPC鋼より線14及び支圧体2でアンカ
ー体22に定着されているため、仮にPC鋼より線14
の定着力が弱くなったとしても各支圧体5、6で支持す
ることができる。このように定着具1はPC鋼より線1
4と支圧体2の2つで定着することができる。
【0021】また、同図の(2)は本発明の定着具1を
使用したプレストレスコンクリート杭23であり、緊張
材3の後端部を基礎梁24の上面で緊張定着したもので
ある。これは定着具1を長さ方向に沿って適宜間隔ごと
に取り付けた鉄筋籠25を、孔26内に挿入してトレミ
管27でコンクリート21を充填し、これが硬化した後
に緊張材3の後部を緊張して基礎梁24に定着するもの
である。
【0022】これも前記と同様にプレストレストコンク
リート杭23に引抜力が加えられたときの応力分布を一
ケ所に集中させずに杭全長にわたって平均化させること
ができるとともに、建物が地震による繰り返しの振動を
受けた場合に緊張材3が抜けるのを防ぐことができる。
【0023】
【発明の効果】合成樹脂粉末塗料で被覆されたPC鋼よ
り線と球状の支圧体とで緊張材が定着体に定着されるた
め、定着体に引抜力が加えられたときの応力分布を一ケ
所に集中させずに定着体全長にわたって平均化させるこ
とができるとともに、PC鋼より線部と支圧体の2つで
定着して支持することができる。
【0024】緊張材が内層筒、中層筒、外層筒で被覆さ
れた3重被覆であるため、例え外層筒又は外層筒及び中
層筒が破裂したとしてもPC鋼より線に錆が発生しな
い。
【0025】支圧体のうち後端部の支圧体に緊張材がU
ターンして巻き掛けられずにスペーサとして使用される
ので、各支圧体の周囲及び、各支圧体に巻き掛けられた
緊張材の内側にグラウト又はコンクリートがスムーズに
充填されるようになっている。
【0026】支圧体の間隙部の幅を調節可能としたこと
により、緊張材に付与する緊張力に応じて幅を設定する
ことができる。
【0027】支圧体が連結材で連結されたことにより定
着具をアンカー孔などに挿入する際のねじれを防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】定着具の正面図である。
【図2】支圧体の斜視図である。
【図3】支圧体の底面図である。
【図4】支圧体の正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】図1のC−C線断面図である。
【図8】緊張材の断面図である。
【図9】本発明の定着具を使用したグラウンドアンカー
の断面図である。
【図10】(1)は本発明の定着具を使用したプレスト
レストコンクリート杭の縦断面図、(2)は同横断面図
である。
【図11】(1)は従来の定着具を使用したグラウンド
アンカーの断面図、(2)は同プレストレストコンクリ
ート杭の断面図である。
【符号の説明】
1 定着具 2 支圧体 3、30 緊張材 4 結束材 5 第1支圧体 6 第2支圧体 7 第3支圧体 8 貫通孔 9 連結材 10 固定金具 14 PC鋼より線

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂粉末塗料で被覆されたPC鋼よ
    り線の一部を露出した緊張材が、連結材で適宜間隔部を
    もって連結された球状の支圧体にUターンして巻き掛け
    られ、該Uターンした緊張材の後部が結束材で結束され
    たことを特徴とする定着具。
  2. 【請求項2】 前記緊張材は、合成樹脂粉末塗料で被覆
    されたPC鋼より線の外周が中層筒で被覆され、該中層
    筒の外周が外層筒で被覆されていることを特徴とする請
    求項1に記載の定着具。
  3. 【請求項3】 前記支圧体のうち後端部の支圧体には緊
    張材がUターンして巻き掛けられずにスペーサとして使
    用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着
    具。
  4. 【請求項4】 前記支圧体の間隙部の幅は任意に調節可
    能であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の
    定着具。
  5. 【請求項5】 前記緊張材のUターンされた先端部が固
    定金具で支圧体に固定されたことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4に記載の定着具。
JP24582795A 1995-09-25 1995-09-25 定着具 Expired - Lifetime JP2749292B2 (ja)

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CN104988919B (zh) * 2015-06-29 2017-03-22 山东送变电工程公司 防弯地钻
JP6916570B1 (ja) * 2021-03-19 2021-08-11 黒沢建設株式会社 引張分散型グラウンドアンカー補強法

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