JP2733264B2 - 乱糸模様仕上げ方法 - Google Patents
乱糸模様仕上げ方法Info
- Publication number
- JP2733264B2 JP2733264B2 JP63258973A JP25897388A JP2733264B2 JP 2733264 B2 JP2733264 B2 JP 2733264B2 JP 63258973 A JP63258973 A JP 63258973A JP 25897388 A JP25897388 A JP 25897388A JP 2733264 B2 JP2733264 B2 JP 2733264B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- paint
- elastic
- coating
- acrylic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明は新規な乱糸模様仕上げ方法に関する。
従来、高粘度塗料を高圧スプレーで糸状もしくは綿状
に噴出し、その状態で被塗面に塗着させて乱糸模様に仕
上げることはすでに行なわれており、装飾壁や工芸品な
どに利用されている。しかしながら上記塗料では、コン
クリート製建造物などに適用した場合、該コンクリート
などの基材にひび割れが発生するとそれと同時に乱糸模
様塗膜にもひび割れが生じ、コンクリートなどを保護す
る機能が十分でなかった。さらに、該塗膜は、光沢、肉
持感及び耐候性なども劣り、屋外の建造物などに適用す
ることは困難であった。
に噴出し、その状態で被塗面に塗着させて乱糸模様に仕
上げることはすでに行なわれており、装飾壁や工芸品な
どに利用されている。しかしながら上記塗料では、コン
クリート製建造物などに適用した場合、該コンクリート
などの基材にひび割れが発生するとそれと同時に乱糸模
様塗膜にもひび割れが生じ、コンクリートなどを保護す
る機能が十分でなかった。さらに、該塗膜は、光沢、肉
持感及び耐候性なども劣り、屋外の建造物などに適用す
ることは困難であった。
本発明の目的は上記欠陥を解消することであり、その
特徴は弾性塗膜を形成する塗料を用いて乱糸模様に仕上
げるところにあり、その結果、上記目的を達成できた。
特徴は弾性塗膜を形成する塗料を用いて乱糸模様に仕上
げるところにあり、その結果、上記目的を達成できた。
すなわち、本発明は、塗膜伸び率が300%以上の着色
弾性塗膜を形成する、アクリル樹脂、スチレンアクリル
樹脂またはアクリルゴム樹脂を主成分とする水性エマル
ジョン弾性塗料を塗装し、乾燥後、該塗面に異色の塗膜
伸び率が300%以上の着色弾性塗膜を形成する、アクリ
ル樹脂、スチレンアクリル樹脂またはアクリルゴム樹脂
を主成分とする水性エマルジョン弾性塗料を乱糸塗装す
ることを特徴とする乱糸模様仕上げ方法に関する。
弾性塗膜を形成する、アクリル樹脂、スチレンアクリル
樹脂またはアクリルゴム樹脂を主成分とする水性エマル
ジョン弾性塗料を塗装し、乾燥後、該塗面に異色の塗膜
伸び率が300%以上の着色弾性塗膜を形成する、アクリ
ル樹脂、スチレンアクリル樹脂またはアクリルゴム樹脂
を主成分とする水性エマルジョン弾性塗料を乱糸塗装す
ることを特徴とする乱糸模様仕上げ方法に関する。
弾性塗料は伸び率の高い塗膜つまり、本発明で使用す
る弾性塗料を形成する水性エマルシヨン塗料であり、被
塗面にひび割れが発生してもそれに追随するので、該塗
膜にひび割れの発生が認められず、さらに光沢、肉持感
及び耐候性などもすぐれている。
る弾性塗料を形成する水性エマルシヨン塗料であり、被
塗面にひび割れが発生してもそれに追随するので、該塗
膜にひび割れの発生が認められず、さらに光沢、肉持感
及び耐候性などもすぐれている。
本発明において、該弾性塗料に関し、塗膜伸び率が30
0%以上、特に500〜1000%、塗膜引張強度が8Kg/cm2以
上、特に10〜30Kg/cm2(いずれもオートグラフ引張試験
機JIS−K−6301 ダンベル3号形、膜厚1mm,20℃)の
水性エマルジヨン塗料であることがそれぞれ好ましい。
0%以上、特に500〜1000%、塗膜引張強度が8Kg/cm2以
上、特に10〜30Kg/cm2(いずれもオートグラフ引張試験
機JIS−K−6301 ダンベル3号形、膜厚1mm,20℃)の
水性エマルジヨン塗料であることがそれぞれ好ましい。
具体的には、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、
アクリルゴム樹脂などを主成分とする水性エマルジヨン
塗料があげられる。これらの上記特性値の調整は、各々
の樹脂を構成する成分や重合方法を適宜選択したり、軟
質化成分を配合することによって容易に行なわれる。
アクリルゴム樹脂などを主成分とする水性エマルジヨン
塗料があげられる。これらの上記特性値の調整は、各々
の樹脂を構成する成分や重合方法を適宜選択したり、軟
質化成分を配合することによって容易に行なわれる。
本発明の方法は、上記弾性塗料を被塗物の目的とする
部分に塗装し(工程)、次いで該塗面に異色の上記弾
性塗料を乱糸模様に塗装する(工程)ことからなって
いる。
部分に塗装し(工程)、次いで該塗面に異色の上記弾
性塗料を乱糸模様に塗装する(工程)ことからなって
いる。
工程: 被塗物は特に制限されず、例えば、コンクリート、モ
ルタル、PC板、ALC板、コンクリートブロック、スレー
ト、鉄部、木部など(以下、「コンクリートなど」と略
称する)があげられ、これらはそれぞれ適宜素地調整や
プライマー塗装などを行なっておくことが好ましい。
ルタル、PC板、ALC板、コンクリートブロック、スレー
ト、鉄部、木部など(以下、「コンクリートなど」と略
称する)があげられ、これらはそれぞれ適宜素地調整や
プライマー塗装などを行なっておくことが好ましい。
弾性塗料は、任意の方法と色に着色されており、粘度
は200〜300ポイズに調整し、リシンガンなどで塗装する
ことが好ましいが、これらに限定されず、塗装膜厚は塗
布量に基いて0.5〜1.5Kg/m2、特に0.7〜1.0Kg/m2が適し
ている。塗装は被塗面の全面に行ない、その塗面は平滑
もしくはなめらかな凹凸面のいずれかが好ましい。
は200〜300ポイズに調整し、リシンガンなどで塗装する
ことが好ましいが、これらに限定されず、塗装膜厚は塗
布量に基いて0.5〜1.5Kg/m2、特に0.7〜1.0Kg/m2が適し
ている。塗装は被塗面の全面に行ない、その塗面は平滑
もしくはなめらかな凹凸面のいずれかが好ましい。
工程 上記工程の塗膜が乾燥してから、該塗面に弾性塗料
を乱模様に塗装する工程である。工程で塗装する弾性
塗料の色調は、工程の塗膜面のそれと異なっており、
具体的には目的とする意匠、模様などに応じて工程塗
面との関連で任意に選択することができる。
を乱模様に塗装する工程である。工程で塗装する弾性
塗料の色調は、工程の塗膜面のそれと異なっており、
具体的には目的とする意匠、模様などに応じて工程塗
面との関連で任意に選択することができる。
本工程で用いる弾性塗料は、その色調を除いて、上記
工程の弾性塗料が適用できる。すなわち、該塗料の粘
度を300〜500ポイズ(20℃)に調整し、乱糸ガンなどに
より0.3〜1.0Kg/m2、好ましくは0.5〜0.7Kg/m2の塗布量
で糸状もしくは綿状にして上記工程で得た塗面に塗装
し、乾燥することによって本発明の方法による乱糸模様
塗膜が得られる。この乱糸塗装はそれ自体すでに公知の
方法によって行なうことができる。
工程の弾性塗料が適用できる。すなわち、該塗料の粘
度を300〜500ポイズ(20℃)に調整し、乱糸ガンなどに
より0.3〜1.0Kg/m2、好ましくは0.5〜0.7Kg/m2の塗布量
で糸状もしくは綿状にして上記工程で得た塗面に塗装
し、乾燥することによって本発明の方法による乱糸模様
塗膜が得られる。この乱糸塗装はそれ自体すでに公知の
方法によって行なうことができる。
塗膜の乾燥は一般に室温で行なうが、100℃以下の温
度に加熱してもさしつかえない。
度に加熱してもさしつかえない。
本発明の方法では、乱糸塗装後、その塗面にさらに透
明塗膜を形成するクリヤー塗料を塗り重ねると光沢、美
粧性などが向上するので好ましい。そして、該クリヤー
塗料にガラスやプラスチック製の微細なビーズを混入し
ておくことによって意匠性が一層向上する。このような
クリヤー塗料として、アクリル樹脂を主成分とする透明
塗膜(着色されていてもさしつかえない)を形成する塗
料が用いられる。
明塗膜を形成するクリヤー塗料を塗り重ねると光沢、美
粧性などが向上するので好ましい。そして、該クリヤー
塗料にガラスやプラスチック製の微細なビーズを混入し
ておくことによって意匠性が一層向上する。このような
クリヤー塗料として、アクリル樹脂を主成分とする透明
塗膜(着色されていてもさしつかえない)を形成する塗
料が用いられる。
本発明で用いる弾性塗料はいずれも、伸張性と防水性
などがすぐれているので、コンクリートなどの被塗物に
ひび割れが発生してもそれが弾性塗膜に及ぼすことがな
いためひび割れ部への雨水などの侵入が防止され、被塗
物の耐久性を向上させることができた。さらに、耐汚染
性もすぐれているので、長期間にわたってコンクリート
などの表面を汚れやほこりなどによる汚染を防止でき
る。また、光沢、肉持感および耐候性も向上できた。
などがすぐれているので、コンクリートなどの被塗物に
ひび割れが発生してもそれが弾性塗膜に及ぼすことがな
いためひび割れ部への雨水などの侵入が防止され、被塗
物の耐久性を向上させることができた。さらに、耐汚染
性もすぐれているので、長期間にわたってコンクリート
などの表面を汚れやほこりなどによる汚染を防止でき
る。また、光沢、肉持感および耐候性も向上できた。
次に、本発明に関する実施例および比較例について説
明する。
明する。
実施例1 通常の下地処理を行なったモルタルコンクリート板2
枚をすき間が生じないように密接させた状態で白色弾性
塗料(※1)をリシンガンで全面に塗装し、室温で24時
間乾燥した。塗膜の厚さは塗布量に基いて0.9Kg/m2で、
塗面はなめらかな凹凸状であった。
枚をすき間が生じないように密接させた状態で白色弾性
塗料(※1)をリシンガンで全面に塗装し、室温で24時
間乾燥した。塗膜の厚さは塗布量に基いて0.9Kg/m2で、
塗面はなめらかな凹凸状であった。
次に、上記塗面にうす褐色の弾性塗料(※2)を乱糸
ガンを用いて乱糸模様に塗装し、室温で24時間乾燥させ
た。塗布量は0.6Kg/m2であった。
ガンを用いて乱糸模様に塗装し、室温で24時間乾燥させ
た。塗布量は0.6Kg/m2であった。
さらに、該塗面に、ガラスビーズを配合したアクリル
ポリオール/イソシアネート系2液型クリヤー塗料を硬
化塗膜に基いて150μになるように塗装し、室温で硬化
せしめた。
ポリオール/イソシアネート系2液型クリヤー塗料を硬
化塗膜に基いて150μになるように塗装し、室温で硬化
せしめた。
このようにして得た塗装コンクリート板をもとに性能
試験を行なった。結果は次のとおりであった。
試験を行なった。結果は次のとおりであった。
2枚のコンクリート板を反対方向に徐々に引っぱり
3mm以上のすき間が生じても塗膜にワレ、ハガレなどの
発生は認められなかった。
3mm以上のすき間が生じても塗膜にワレ、ハガレなどの
発生は認められなかった。
意匠性、光沢、肉持感及び平滑性などは目視判定で
良好。
良好。
耐水性(20℃,14日)、付着性(ゴバン目テープテ
スト)、耐候性(ウエザオメータ1500時間)などはすべ
て良好であった。
スト)、耐候性(ウエザオメータ1500時間)などはすべ
て良好であった。
サーモサイクル性(水中16時間/20℃→20℃4時間
→50℃4時間:20サイクル)および耐アルカリ性(25℃
カセイソーダ水溶液(5重量%)14日間浸せき)も良好
であった。
→50℃4時間:20サイクル)および耐アルカリ性(25℃
カセイソーダ水溶液(5重量%)14日間浸せき)も良好
であった。
(※1)白色弾性塗料:アクリル樹脂系エマルジヨン塗
料(塗料粘度250ポイズ/20℃、塗膜伸び率700%、引張
強度15Kg/cm2)を用いた。
料(塗料粘度250ポイズ/20℃、塗膜伸び率700%、引張
強度15Kg/cm2)を用いた。
(※2)うす褐色弾性塗料:アクリル樹脂系エマルジヨ
ン塗料(塗料粘度400ポイズ/20℃、塗膜伸び率及び引張
強度は上記と同じ)を用いた。
ン塗料(塗料粘度400ポイズ/20℃、塗膜伸び率及び引張
強度は上記と同じ)を用いた。
Claims (1)
- 【請求項1】塗膜伸び率が300%以上の着色弾性塗膜を
形成する、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂または
アクリルゴム樹脂を主成分とする水性エマルジョン弾性
塗料を塗装し、乾燥後、該塗面に異色の塗膜伸び率が30
0%以上の着色弾性塗膜を形成する、アクリル樹脂、ス
チレンアクリル樹脂またはアクリルゴム樹脂を主成分と
する水性エマルジョン弾性塗料を乱糸塗装することを特
徴とする乱糸模様仕上げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63258973A JP2733264B2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | 乱糸模様仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63258973A JP2733264B2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | 乱糸模様仕上げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02107379A JPH02107379A (ja) | 1990-04-19 |
JP2733264B2 true JP2733264B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=17327588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63258973A Expired - Lifetime JP2733264B2 (ja) | 1988-10-14 | 1988-10-14 | 乱糸模様仕上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2733264B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5086293B2 (ja) * | 2009-03-05 | 2012-11-28 | 関西ペイント株式会社 | 乱糸模様塗装方法 |
JP5405233B2 (ja) * | 2009-08-24 | 2014-02-05 | 東邦化研株式会社 | 装飾ガラスの製造方法及び製造装置 |
JP5498103B2 (ja) * | 2009-09-10 | 2014-05-21 | 株式会社フジタ | 座屈拘束ブレース |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5423642A (en) * | 1977-07-22 | 1979-02-22 | Osaka Wanisu Kk | Patterned coating method |
-
1988
- 1988-10-14 JP JP63258973A patent/JP2733264B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02107379A (ja) | 1990-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0044690A1 (en) | Anti-graffiti facing of walls or similar surfaces | |
US2901377A (en) | Wall surfacing and method of making the same | |
JP2733264B2 (ja) | 乱糸模様仕上げ方法 | |
US3824147A (en) | Weather-resistant,sand coated exterior gypsum board and wall | |
UA127688C2 (uk) | Поверхня для фарбування | |
JP2886538B2 (ja) | 模様塗装仕上げ方法 | |
JP3094227B1 (ja) | 塗料組成物 | |
JP2877664B2 (ja) | 建築用化粧板の塗装方法 | |
JP2910906B2 (ja) | 皮膜形成組成物及び皮膜形成方法 | |
CN112679160A (zh) | 一种水泥板面收光抹涂布纹酸着色装饰板生产工艺 | |
JPH07196355A (ja) | 無機質仕上げ材組成物及びそれを用いた工法 | |
JP2000313843A (ja) | 塗料組成物 | |
JP2589574B2 (ja) | 仕上げ方法 | |
JP2000313840A (ja) | 塗料組成物 | |
JP2000226541A (ja) | 石材調ローラー塗材組成物 | |
KR19980049986A (ko) | 석재분말을 함유한 자연석재무늬 코팅재 조성물 이를 이용하여 제조된 건축내외장재 | |
JPH06262134A (ja) | 吹付塗装による御影石調の仕上げ方法 | |
CN100376638C (zh) | 装饰性涂装材料以及装饰性建材 | |
CN100425657C (zh) | 装饰性涂装材料以及装饰性建材 | |
JPH01103435A (ja) | 粘着層つき塗装シート | |
JPH05200354A (ja) | 塗装施工方法 | |
JPH08259860A (ja) | 石材調被覆組成物および石材調模様の形成方法 | |
JPH0478470A (ja) | 瓦等の艶消し塗装方法 | |
JPH02191579A (ja) | 模様塗膜形成法 | |
JP2001187861A (ja) | 塗料組成物 |