JP2725412B2

JP2725412B2 - フロントバンパの取付構造

Info

Publication number: JP2725412B2
Application number: JP29537289A
Authority: JP
Inventors: 達也不破
Original assignee: Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
Current assignee: Toyota Industries Corp
Priority date: 1989-11-14
Filing date: 1989-11-14
Publication date: 1998-03-11
Anticipated expiration: 2013-03-11
Also published as: JPH03157239A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は，自動車における見栄えの良いフロントバン
パの取付構造に関する。

〔従来技術〕

従来，自動車におけるフロントバンパは，第８図〜第
10図に示すごとく，バンパカバー９をリインホース８に
より支持し，該リインホース８をラジエータサポート７
に取付固定されている（第10図）。

即ち，上記バンパカバー９は，第８図に示すごとく，
背面側に係合穴910を有する係止部91を有する。また，
上記リインホース８は，略Ｔ字形を呈し，前方垂直部81
と後方水平部84とよりなる。該前方垂直部81は，上記バ
ンパカバー９の係止部91と係合する係止板82を有する。
該係止板82は，係合穴820を有する。また，該係止板82
は，下方に車体当接部83を有する。該車体当接部83は係
合穴830を有する。

一方，上記後方水平部84は，略弓形を呈し，その先端
部に係合穴840を有する。

また，自動車の前方側には，第９図に示すごとく，上
記ラジエータサポート７が配設されている。また，該ラ
ジエータサポート７は，前方に上段取付部71とフロント
サイドメンバー72を有する。

しかして，上記バンパカバー９は，第10図に示すごと
く，リインホース８を介して，上記上段取付部71とフロ
ントサイドメンバー72とに取り付け固定される。また，
上記ラジエータサポート７には，ランプブラケット731
を介してヘッドランプ73が，上段取付部71に取り付け固
定されている。つまり，上記ランプブラケット731は，
上記ラジエータサポート７の上段取付部71にリインホー
ス８と共に取り付け固定されている。

また，上記上段取付部71は係合穴710を有し，またフ
ロントサイドメンバー72は係合穴720を有する。

上記各要素の取り付けに当たっては，まず上記バンパ
カバー９とリインホース８とを，係合穴910及び係合穴8
20にクリップ63を嵌入して，固定する。

次に，上記リインホース８の後方水平部84と上段取付
部71とを，係合穴840及び係合穴710にボルト61を挿入し
て，固定する。また，このとき該上段取付部71には，ラ
ンプブラケット731も上記ボルト61により同時に固定す
る。

一方，上記リインホース８の車体当接部83と，フロン
トサイドメンバー72とを，係合穴830及び係合穴720にボ
ルト62を挿入して，固定する。

〔解決しようとする課題〕

しかしながら，上記従来技術には，次の問題点があ
る。

即ち，上記バンパカバー９とヘッドランプ73との間に
は，第10図に示すごとく，隙間Ｅが発生する。該隙間Ｅ
は，上記ラジエータサポート７の構造上のバラツキ等に
起因するもので，ある程度の隙間Ｅは避けられない。

しかし，上記隙間Ｅが大きくなると，外観上見栄えが
良くない。

本発明は，かかる従来の問題点に鑑みてなされたもの
で，バンパカバー９とヘッドランプ73との間に隙間がな
く，見栄えの良いフロントバンパの取付構造を提供しよ
うとするものである。

〔課題の解決手段〕

本発明は，フロントバンパと，該フロントバンパを支
持するリインホースと，ラジエータサポートに固定した
ランプブラケットとよりなるフロントバンパの取付構造
であって，上記ランプブラケットはフエンダに固定し，
また該ランプブラケットには上記リインホースのブラケ
ットを取付固定したことを特徴とするフロントバンパの
取付構造にある。

本発明において，最も注目すべきことは，上記ランプ
ブラケットはフエンダに固定し，また上記リインホース
のブラケットは上記ランプブラケットに取付固定したこ
とにある。

〔作用及び効果〕

本発明にかかるフロントバンパの取付構造において
は，次の手順により，フロントバンパを車体に取付け
る。

即ち，まず，上記ランプブラケットは，フエンダに固
定する。これにより，該ランプブラケットの取付け精度
が，まず確保される。

次に，上記リインホースブラケットは，上記ランプブ
ラケットに取付固定する。これにより，リインホースブ
ラケットの取付け精度が，確保される。

そのため，リインホースによって支持されるバンパカ
バーと，上記ランプブラケットによって支持されるヘッ
ドランプとの取付け精度は，双方とも確保されることに
なる。

したがって，本発明によれば，バンパカバーとヘッド
ランプとの間の隙間が少なく，見栄えの良いフロントバ
ンパの取付構造を提供することができる。

〔実施例〕

第１実施例本例にかかるフロントバンパの取付構造につき，第１
図〜第６図を用いて説明する。

即ち，本例のフロントバンパの取付構造は，第１及び
第５図に示すごとく，バンパカバー１と，該バンパカバ
ー１を支持するリインホース２と，ラジエータサポート
７に固定したランプブラケット３とよりなる。

そして，上記ランプブラケット３は，第１図に示すご
とく，ラジエータサポート７の上段取付部71とフエンダ
４に固定し，また上記リインホース２のブラケット23は
上記ランプブラケット３に取付固定してなる。

上記バンパカバー１は，略弓状のプラスチック成形体
よりなる。そして，該バンパカバー１は，第２図及び第
６図に示すごとく，背面側に係合用のリブ11を有する。
また，該リブ11の上方にリブ覆蓋部12を有する。そし
て，該リブ11とリブ覆蓋部12とは，略コ字形を呈し，後
述するリインホース２のフック部21を係止するための係
止部を構成する。

また，上記リインホース２は，第１図に示すごとく，
上記バンパカバー１と同様に略弓状の鋼板よりなる。そ
して，該リインホース２は，第３図，第６図に示すごと
く，上面へＬ字状にプレス加工した係合用のフック部21
を有する。該フック部21の下方には打抜き穴22を有す
る。

また，上記リインホース２は，第４図及び第５図に示
すごとく，下端部に係合用のブラケット23を有する。該
ブラケット23は，略逆Ｌ字形を呈し，係合穴230を有す
る。

また，上記ランプブラケット３は，第１図及び第５図
に示すごとく，ラジエータサポート７の上段取付部71に
配設する。また，各ランプブラケット３の上方には，ヘ
ッドランプ31,31をそれぞれ配設する。

また，上記ランプブラケット３は，第１図に示すごと
く，下方にリインホース２のブラケット23を取付固定す
るための係合穴30を有する。そして，該ランプブラケッ
ト３は，側方にフエンダ４を取付固定するための取付部
32を有する。該取付け部32は，略Ｌ字形を呈し，係合穴
320を有する。

また，上記フエンダ４は，下方に上記ランプブラケッ
ト３の取付け部32と当接する当接固定部41を有し，該当
該固定部41は係合穴410を有する。なお，第５図中符号3
4は，ボンネットである。

次に，作用効果につき説明する。

即ち，本例にかかるフロントバンパの取付構造におい
ては，次の手順により，フロントバンパを車体に取付け
る。

まず，上記ランプブラケット３は，第１図に示すごと
く，ラジエータサポート７の上段取付部71とフエンダ４
に固定する。これにより，まず該ランプブラケット３の
取付け精度が確保される。また，バンパカバー１とリイ
ンホース２とにおいては，第６図に示すごとく，上記リ
ブ11を上記フック部21にはめ込む。これにより，バンパ
カバー１とリインホース２は一体的となる。

次に，上記リインホースブラケット23は，第５図に示
すごとく，上端を上記ランプブラケット３の係止穴30に
ボルト62により取付固定する。また，下端をボルト63に
よりバンパカバー１に取付固定する。これにより，上記
リインホースブラケット23とランプブラケット３との間
の取付け精度が，確保される。

そのため，上記リインホース２と一体化したバンパカ
バー１と，上記ランプブラケット３によって支持される
ヘッドランプ31との取付け精度は，双方とも確保される
ことになる。また，上記バンパカバー１とリインホース
２とは，上記リブ11とフック部21とのはめ合わせによ
り，相互に一体的に密着している。そのため，両者間に
は隙間を生じない。

したがって，本例によれば，第５図に示すごとく，バ
ンパカバー１とヘッドランプ31との間に隙間Ｅが殆どな
く，見栄えの良いフロントバンパの取付構造を得ること
ができる。

なお，上記バンパカバー１とリインホース２との取付
け精度は，上記リブ11及びフック部21の構造上の精度に
より左右される。しかし，両者のはめ合わせにより一体
化されている限り，両者の取付け精度は，確保されるこ
とになる。

第２実施例本例にかかるフロントバンパの取付構造につき，第７
図を用いて説明する。

即ち，本例のフロントバンパの取付構造は，上記第１
実施例におけるフック部21に代えて，係止具５を用いた
ものである。また，その他の構成は，上記第１実施例と
同様とした。

つまり，上記係止具５は，ボルト51とナット52とワッ
シャ53とよりなる。また，該ボルト51は，バンパカバー
１のリブ11に設けた係合穴110内に嵌挿する。これによ
り，上記バンパカバー１とリインホース25とは，密着し
た状態で一体化される。

しかして，バンパカバー１とリインホース25とは，係
止具５により強固に一体化され，密着された状態で，リ
インホース25を介してランプブラケットに取付固定され
る。

したがって，本例によれば，上記第１実施例における
作用効果のほかに，更にバンパカバーとリインホースと
を一層強固に一体化したフロントバンパの取付構造を得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は第１実施例にかかるフロントバンパの
取付構造を示し，第１図はその展開説明図，第２図はバ
ンパカバーの背面斜視図，第３図はリインホースの斜視
図，第４図はリインホースブラケットの斜視図，第５図
はフロントバンパの取付構造の断面図，第６図はバンパ
カバーとリインホースとのはめ合い状態を示す断面図，
第７図は第２実施例にかかるバンパカバーとリインホー
スとを一体化した状態を示す断面図，第８図〜第10図は
従来のフロントバンパの取付構造を示し，第８図はその
展開斜視図，第９図はラジエータサポートの前面斜視
図，第10図はフロントバンパの取付構造の断面図であ
る。１……バンパカバー， 11……リブ， 12……リブ覆蓋部，２……リインホース， 21……フック部， 23……リインホースブラケット，３……ランプブラケット， 31……ヘッドランプ，４……フエンダ，５……係止具，７……ラジエータサポート，

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】フロントバンパと，該フロントバンパを支
持するリインホースと，ラジエータサポートに固定した
ランプブラケットとよりなるフロントバンパの取付構造
であって，上記ランプブラケットはフエンダに固定し，また該ラン
プブラケットには上記リインホースのブラケットを取付
固定したことを特徴とするフロントバンパの取付構造。