JP2723190B2 - 留置針 - Google Patents
留置針Info
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Landscapes
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は体内留置用チューブに関し、詳しくは、医療
用として患者に対する薬液の注入、あるいは人工透析の
際の血液体外循環等の目的で血管内に留置して使用され
る留置針に関する。
用として患者に対する薬液の注入、あるいは人工透析の
際の血液体外循環等の目的で血管内に留置して使用され
る留置針に関する。
尚、ここでいう留置針とは中空の外針とこの外針に挿
入される内針(穿刺針)とからなり、これを患者の体内
に刺入したのち、内針を引き抜き、外針のみを血管内に
留置するように構成されたものを言う。
入される内針(穿刺針)とからなり、これを患者の体内
に刺入したのち、内針を引き抜き、外針のみを血管内に
留置するように構成されたものを言う。
<従来の技術> 輸液や輸血等に際して使用される留置針は、一般に中
空の金属針である内針と可撓性樹脂製の中空の外針とか
ら構成されており、外針に内針を挿入し、これを患者の
血管内に刺入したのち、内針を引き抜き、外針のみが血
管内に留置される。
空の金属針である内針と可撓性樹脂製の中空の外針とか
ら構成されており、外針に内針を挿入し、これを患者の
血管内に刺入したのち、内針を引き抜き、外針のみが血
管内に留置される。
留置針の外針は血管内に留置される関係上、血管を損
傷しないよう柔軟なことが好ましいが、柔らかすぎる外
針では穿刺時に外針の先端部分が捲れて変形してしまう
ので、従来、外針の形成材料として一般に四ふっ化エチ
レン六ふっ化プロピレン共重合体、エチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体などのふっ素樹脂やポリプロピ
レンなどが用いられている。
傷しないよう柔軟なことが好ましいが、柔らかすぎる外
針では穿刺時に外針の先端部分が捲れて変形してしまう
ので、従来、外針の形成材料として一般に四ふっ化エチ
レン六ふっ化プロピレン共重合体、エチレン−テトラフ
ルオロエチレン共重合体などのふっ素樹脂やポリプロピ
レンなどが用いられている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記従来の留置針では、外針を留置し
た状態でその基部を動かすと、十分な柔軟性を有してい
ないため、外針が血管壁を圧迫して患者に苦痛を与える
ことがあり、また血管壁を損傷する虞があり問題であっ
た。
た状態でその基部を動かすと、十分な柔軟性を有してい
ないため、外針が血管壁を圧迫して患者に苦痛を与える
ことがあり、また血管壁を損傷する虞があり問題であっ
た。
本発明は如上の問題に鑑みて成されたもので、血管へ
の穿刺時には硬く、従って先端部に捲れが発生すること
がなく、血管内に留置した後は柔軟になり、従って外針
留置中に外針の基部が動いても苦痛があったり、血管が
損傷したりすることのない、新しいタイプの留置針を提
供することを目的とする。
の穿刺時には硬く、従って先端部に捲れが発生すること
がなく、血管内に留置した後は柔軟になり、従って外針
留置中に外針の基部が動いても苦痛があったり、血管が
損傷したりすることのない、新しいタイプの留置針を提
供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は上記の課題を解決するために、ステンレス製
の内針と、平均ガラス転移温度が20℃から37℃の間にあ
る形状記憶樹脂で製せられた外針とから構成されてなる
留置針を採用している。形状記憶樹脂としては、ポリウ
レタン系形状記憶樹脂やポリノルボルネン系形状記憶樹
脂、トランスポリイソプレン系形状記憶樹脂などが好適
である。
の内針と、平均ガラス転移温度が20℃から37℃の間にあ
る形状記憶樹脂で製せられた外針とから構成されてなる
留置針を採用している。形状記憶樹脂としては、ポリウ
レタン系形状記憶樹脂やポリノルボルネン系形状記憶樹
脂、トランスポリイソプレン系形状記憶樹脂などが好適
である。
尚、ここで言う形状記憶樹脂とは、ガラス転移点の前
後における弾性率変化の比が2以上の樹脂組成物をい
う。
後における弾性率変化の比が2以上の樹脂組成物をい
う。
<作用> 上記構成によれば、留置針を穿刺する時には外針は硬
いので、先端部に捲れが発生することがなく、また留置
針(正確には外針)を留置した後は外針は軟らかくなる
ので、留置針の基部が動いても苦痛が生じたり血管が傷
つけられたりすることが起こらない。
いので、先端部に捲れが発生することがなく、また留置
針(正確には外針)を留置した後は外針は軟らかくなる
ので、留置針の基部が動いても苦痛が生じたり血管が傷
つけられたりすることが起こらない。
<実施例> 次に本発明の実施例について説明する。
本発明の留置針は金属針の内針と合成樹脂針の外針と
からなる留置針において、内針を形状記憶樹脂で形成し
たことを特徴とするものである。内針はステンレス、た
とえばSUS304などを用いて作られており、外針は平均ガ
ラス転移温度が20℃から37℃の間にある形状記憶樹脂を
用いて作られている。形状記憶樹脂はガラス転移点の前
後における弾性率変化の比が2以上の樹脂組成物であ
り、一般にポリウレタン系やポリノルボルネン系、トラ
ンスポリイソプレン系の形状記憶樹脂が用いられる。
尚、形状記憶樹脂の平均ガラス転移温度は、外針が穿刺
前に柔らかくならないよう、また留置後に柔らかくなる
のに時間が掛からないよう25℃〜35℃であるのが好まし
い。
からなる留置針において、内針を形状記憶樹脂で形成し
たことを特徴とするものである。内針はステンレス、た
とえばSUS304などを用いて作られており、外針は平均ガ
ラス転移温度が20℃から37℃の間にある形状記憶樹脂を
用いて作られている。形状記憶樹脂はガラス転移点の前
後における弾性率変化の比が2以上の樹脂組成物であ
り、一般にポリウレタン系やポリノルボルネン系、トラ
ンスポリイソプレン系の形状記憶樹脂が用いられる。
尚、形状記憶樹脂の平均ガラス転移温度は、外針が穿刺
前に柔らかくならないよう、また留置後に柔らかくなる
のに時間が掛からないよう25℃〜35℃であるのが好まし
い。
〔実施例1〕 留置針として外針(内径0.8mm、外径1.1mm)をポリウ
レタン系形状記憶樹脂(三菱重工(株)製、MM−3500:
平均ガラス転移温度35℃、25℃でのスプリング硬さ90〜
95、36℃でのスプリング硬さ60〜65)で作製したものを
用意し、厚さ0.4mmのポリ塩化ビニル製フィルムを用い
て刺通テストを行ったところ、第1表のような結果が得
られた。
レタン系形状記憶樹脂(三菱重工(株)製、MM−3500:
平均ガラス転移温度35℃、25℃でのスプリング硬さ90〜
95、36℃でのスプリング硬さ60〜65)で作製したものを
用意し、厚さ0.4mmのポリ塩化ビニル製フィルムを用い
て刺通テストを行ったところ、第1表のような結果が得
られた。
尚、スプリング硬さは、JISK6301に従いスプリング式
硬さ試験機のA型:島津ゴム硬度計200型(商品名、
(株)島津製作所製)を用いてもとめた。
硬さ試験機のA型:島津ゴム硬度計200型(商品名、
(株)島津製作所製)を用いてもとめた。
刺通抵抗はふっ素樹脂と有為差が無く(95g)良好で
あり、先端に捲れや変形を生じることがなかった。
あり、先端に捲れや変形を生じることがなかった。
〔実施例2〕 SUS304で作製された長さ325mm、外径0.8mmの内針(穿
刺針)と、実施例1と同様の樹脂で作製された長さ300m
m、内径0.8mm、外径1.1mmの外針(カテーテル)とから
なる留置針を用意し、静脈内に刺入したのち、内針を引
き抜き、外針を回転させながら血管内の所望の位置まで
送り込んだ。多少の手技は要するが、トルクの伝達も良
好であり、イントロデューサーを用いることなく血管内
への留置を行うことができた。
刺針)と、実施例1と同様の樹脂で作製された長さ300m
m、内径0.8mm、外径1.1mmの外針(カテーテル)とから
なる留置針を用意し、静脈内に刺入したのち、内針を引
き抜き、外針を回転させながら血管内の所望の位置まで
送り込んだ。多少の手技は要するが、トルクの伝達も良
好であり、イントロデューサーを用いることなく血管内
への留置を行うことができた。
〔比較例1〜2〕 留置針としてそれぞれ外針がエチレン−テトラフルオ
ロエチレン共重合体(三井フロロケミカル(株)製、テ
フゼル)およびポリウレタン(化成アップジョン(株)
製、ペレセン)で作製されたものを用意し、実施例1と
同様の刺通テストを行った。その結果を第1表に示す。
ロエチレン共重合体(三井フロロケミカル(株)製、テ
フゼル)およびポリウレタン(化成アップジョン(株)
製、ペレセン)で作製されたものを用意し、実施例1と
同様の刺通テストを行った。その結果を第1表に示す。
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体製のもの
は刺通抵抗は良好であるが、被験者全員が留置後外針を
動かした時に苦痛を訴えており、ポリウレタン製のもの
は穿刺時先端部が捲れたり、先端が変形しして皮膚の中
に入らなかったりして、データが取れなかった。
は刺通抵抗は良好であるが、被験者全員が留置後外針を
動かした時に苦痛を訴えており、ポリウレタン製のもの
は穿刺時先端部が捲れたり、先端が変形しして皮膚の中
に入らなかったりして、データが取れなかった。
<発明の効果> 以上説明してきたことから明らかなように、本発明の
留置針を使用すれば、留置針を血管等に刺入する時に刺
通抵抗が小さく、かつ留置針の外針に捲れが発生するこ
とがないので、安全かつ確実に血管等への刺入が可能で
ある。また留置後に外針の基部が動いても痛くないの
で、患者の苦痛が軽減される。
留置針を使用すれば、留置針を血管等に刺入する時に刺
通抵抗が小さく、かつ留置針の外針に捲れが発生するこ
とがないので、安全かつ確実に血管等への刺入が可能で
ある。また留置後に外針の基部が動いても痛くないの
で、患者の苦痛が軽減される。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−49767(JP,A) 特開 平1−175864(JP,A) 特開 昭62−114564(JP,A) 実開 平2−147137(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】ステンレス製の内針と、平均ガラス転移温
度が20℃から37℃の間にある形状記憶樹脂で製せられた
外針から構成されてなる留置針。 - 【請求項2】形状記憶樹脂がポリウレタン系形状記憶樹
脂、ポリノルボルネン系形状記憶樹脂、トランスポリイ
ソプレン系形状記憶樹脂の群から選ばれるいずれか1つ
である請求項1記載の留置針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196129A JP2723190B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 留置針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1196129A JP2723190B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 留置針 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0360672A JPH0360672A (ja) | 1991-03-15 |
JP2723190B2 true JP2723190B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=16352725
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1196129A Expired - Lifetime JP2723190B2 (ja) | 1989-07-28 | 1989-07-28 | 留置針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2723190B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2062433C (en) | 1991-03-08 | 2000-02-29 | Takashi Matsumoto | Medical tube |
JP3114776B2 (ja) * | 1992-06-23 | 2000-12-04 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット式ライン記録ヘッドを用いたプリンタ |
US6342047B1 (en) | 1998-06-02 | 2002-01-29 | Terumo Kabushiki Kaisha | Indwelling catheter |
WO2004064898A1 (de) * | 2003-01-17 | 2004-08-05 | Disetronic Licensing Ag | Biegsame einstechnadel |
JP2023156542A (ja) * | 2020-09-08 | 2023-10-25 | 株式会社カネカ | チューブ体 |
-
1989
- 1989-07-28 JP JP1196129A patent/JP2723190B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0360672A (ja) | 1991-03-15 |
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