JP2720614B2 - 触媒燃焼装置 - Google Patents
触媒燃焼装置Info
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Landscapes
- Spray-Type Burners (AREA)
- Gas Burners (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱、暖房、乾燥等に用
いられる放射加熱型の触媒燃焼装置に関する。
いられる放射加熱型の触媒燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】灯油等の液体燃料や都市ガス等の気体燃
料を、空気と混合させた後に酸化反応用の触媒に接触さ
せ、その表面で無炎の触媒燃焼を行ういわゆる予混合型
の触媒燃焼装置は、気体燃料用を中心に従来より種々提
案され、一部は実用化されている。
料を、空気と混合させた後に酸化反応用の触媒に接触さ
せ、その表面で無炎の触媒燃焼を行ういわゆる予混合型
の触媒燃焼装置は、気体燃料用を中心に従来より種々提
案され、一部は実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】触媒燃焼において、空
気と予混合された燃料(たとえば、灯油)は触媒層にお
いて急激な酸化反応を生じ、反応熱と共に二酸化炭素や
水蒸気を発生する。ここでの触媒反応は、初期には触媒
層の上流側表面近傍で集中して行われ、反応熱は触媒層
からの放射によって、前面に対向して配設される熱線透
過体を経て前方に供給され、加熱、暖房等の用途に供せ
られる。ところが、触媒層の上流側表面近傍だけが集中
して、高温、酸化状態で連続使用されることから、この
付近の触媒劣化は進行し易い。
気と予混合された燃料(たとえば、灯油)は触媒層にお
いて急激な酸化反応を生じ、反応熱と共に二酸化炭素や
水蒸気を発生する。ここでの触媒反応は、初期には触媒
層の上流側表面近傍で集中して行われ、反応熱は触媒層
からの放射によって、前面に対向して配設される熱線透
過体を経て前方に供給され、加熱、暖房等の用途に供せ
られる。ところが、触媒層の上流側表面近傍だけが集中
して、高温、酸化状態で連続使用されることから、この
付近の触媒劣化は進行し易い。
【0004】その結果、次第に上流側での触媒活性低下
が起こり、触媒反応の中心位置が上流から下流側へ移行
すると同時に、上流側表面温度も低下することになる。
また、触媒反応中心位置の下流への移行は触媒層におけ
る有効な流れ方向の厚みが短くなってくることを意味し
ており、そのために触媒燃焼の燃焼特性(CO/C
O 2、HC/CO2)も次第に悪化してくる。
が起こり、触媒反応の中心位置が上流から下流側へ移行
すると同時に、上流側表面温度も低下することになる。
また、触媒反応中心位置の下流への移行は触媒層におけ
る有効な流れ方向の厚みが短くなってくることを意味し
ており、そのために触媒燃焼の燃焼特性(CO/C
O 2、HC/CO2)も次第に悪化してくる。
【0005】したがって、触媒反応の中心位置が上流側
から下流側への移行することにより、熱線透過体を介し
て前方に供せられていた放射熱が減少し、暖房・加熱効
率が大きく低下するという課題、また燃焼特性(CO/
CO2、HC/CO2)も悪化するという課題等があっ
た。
から下流側への移行することにより、熱線透過体を介し
て前方に供せられていた放射熱が減少し、暖房・加熱効
率が大きく低下するという課題、また燃焼特性(CO/
CO2、HC/CO2)も悪化するという課題等があっ
た。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、燃焼特性の悪化を抑え、長時間安定した暖房・加
熱効率を維持し得る触媒燃焼装置を提供することを目的
とする。
あり、燃焼特性の悪化を抑え、長時間安定した暖房・加
熱効率を維持し得る触媒燃焼装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、燃料と空気の混合室の下流に備えられた多
数の連通孔を有する触媒層と、触媒層の上流側の表面に
対向して配設された熱線透過体と、触媒層の下流側に備
えられた排気口とを有し、触媒層において連通孔の断面
積をs、流れ方向の厚みをtとすると、t/s=7(m
m-1)以上とするものである。
するために、燃料と空気の混合室の下流に備えられた多
数の連通孔を有する触媒層と、触媒層の上流側の表面に
対向して配設された熱線透過体と、触媒層の下流側に備
えられた排気口とを有し、触媒層において連通孔の断面
積をs、流れ方向の厚みをtとすると、t/s=7(m
m-1)以上とするものである。
【0008】
【作用】触媒燃焼装置において、触媒層上流側での劣化
が進行し、触媒反応の中心位置が触媒層の上流側から下
流側へと移行し、触媒層における有効な流れ方向の厚み
が短くなってくると、触媒層中で燃焼が完結できずにわ
ずかなCOやHCが排出されるようになる。しかし、本
発明によれば、触媒層の連通孔の断面積と流れ方向の厚
みとの関係を所定の比以上に設定しているため、触媒反
応の中心位置が上流側から下流側へと少しぐらい移行し
ても、燃焼特性を良好な状態に維持することが可能とな
る。
が進行し、触媒反応の中心位置が触媒層の上流側から下
流側へと移行し、触媒層における有効な流れ方向の厚み
が短くなってくると、触媒層中で燃焼が完結できずにわ
ずかなCOやHCが排出されるようになる。しかし、本
発明によれば、触媒層の連通孔の断面積と流れ方向の厚
みとの関係を所定の比以上に設定しているため、触媒反
応の中心位置が上流側から下流側へと少しぐらい移行し
ても、燃焼特性を良好な状態に維持することが可能とな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は本発明の一実施例の触媒燃焼装置の
全体構成を示す要部断面図であり、図において1は燃料
タンク、2は燃料用ポンプ、3は送風用のファン、4は
混合室で、混合室4の出口には補助炎口5が備えられて
おり、補助炎口5の近傍には点火電極6が配設されてい
る。補助炎口5の上方には多数の連通孔8を穿設したハ
ニカム状セラミックス平板にPt/Pdの活性成分を担
持させた触媒層7が直立して備えられ、その上流面(前
面)に対向して熱線透過体9が配置されている。10は
排気口である。
て説明する。図1は本発明の一実施例の触媒燃焼装置の
全体構成を示す要部断面図であり、図において1は燃料
タンク、2は燃料用ポンプ、3は送風用のファン、4は
混合室で、混合室4の出口には補助炎口5が備えられて
おり、補助炎口5の近傍には点火電極6が配設されてい
る。補助炎口5の上方には多数の連通孔8を穿設したハ
ニカム状セラミックス平板にPt/Pdの活性成分を担
持させた触媒層7が直立して備えられ、その上流面(前
面)に対向して熱線透過体9が配置されている。10は
排気口である。
【0010】次にその動作について詳述すると、燃料用
ポンプ2から供給された燃料(灯油)とファン3から供
給された空気は、混合室4内で気化されるとともに充分
予混合されて上部の補助炎口5に送られる。点火時には
まず補助炎口5において点火電極6によって点火され、
ここで火炎燃焼を開始する。高温の排ガスは上部へ流
れ、触媒層7を昇温させる。所定時間燃焼させて触媒層
7が充分な温度に昇温した時点で、一旦燃料供給を停止
し、補助炎口5の火炎を消滅させてから再度燃料の供給
を開始する。この時、混合室4を出た予混合気は上方に
直立する触媒層7に至るが、ここは充分昇温されている
から、主に上流側(前面)表面で触媒燃焼を生じつつ、
連通孔8を経て下流側(後面)へと流れる。また触媒層
7の上流側表面で生じた反応熱は、熱線透過体9を一部
は透過して、また一部は熱線透過体9を加熱することに
よってここからの二次放射としてそれぞれ前面に放散さ
れ、加熱や暖房等に供せられる。
ポンプ2から供給された燃料(灯油)とファン3から供
給された空気は、混合室4内で気化されるとともに充分
予混合されて上部の補助炎口5に送られる。点火時には
まず補助炎口5において点火電極6によって点火され、
ここで火炎燃焼を開始する。高温の排ガスは上部へ流
れ、触媒層7を昇温させる。所定時間燃焼させて触媒層
7が充分な温度に昇温した時点で、一旦燃料供給を停止
し、補助炎口5の火炎を消滅させてから再度燃料の供給
を開始する。この時、混合室4を出た予混合気は上方に
直立する触媒層7に至るが、ここは充分昇温されている
から、主に上流側(前面)表面で触媒燃焼を生じつつ、
連通孔8を経て下流側(後面)へと流れる。また触媒層
7の上流側表面で生じた反応熱は、熱線透過体9を一部
は透過して、また一部は熱線透過体9を加熱することに
よってここからの二次放射としてそれぞれ前面に放散さ
れ、加熱や暖房等に供せられる。
【0011】(実施例1)シリカ・アルミナ・チタニア
を主成分とする厚み5.0mm、7.5mm、10mm、15mmのハニカ
ム状セラミックス(150□mm、400セル/inch2、リフ゛
厚0.15mm)にBaO・Al2O3・CeO2粉末(比表面
積120m2/g)1000g、アルミナ含有率10w
t%のウォッシュコートバインダー 100g、硝酸ア
ルミニウム9水塩 85g、水 1300gおよびジニ
トロジアンミン白金水溶液とジニトロジアンミンパラジ
ウム水溶液をそれぞれPt、Pd換算で5g、4g加え
てなるウォッシュコートスラリーをそれぞれ23g、3
4g、45g、68g被覆した触媒燃焼用触媒A(t/
s=約4.4)、B(t/s=約6.7)、C(t/s=約8.
8)、D(t/s=約13.3)を用いて触媒層7を作製し
た。
を主成分とする厚み5.0mm、7.5mm、10mm、15mmのハニカ
ム状セラミックス(150□mm、400セル/inch2、リフ゛
厚0.15mm)にBaO・Al2O3・CeO2粉末(比表面
積120m2/g)1000g、アルミナ含有率10w
t%のウォッシュコートバインダー 100g、硝酸ア
ルミニウム9水塩 85g、水 1300gおよびジニ
トロジアンミン白金水溶液とジニトロジアンミンパラジ
ウム水溶液をそれぞれPt、Pd換算で5g、4g加え
てなるウォッシュコートスラリーをそれぞれ23g、3
4g、45g、68g被覆した触媒燃焼用触媒A(t/
s=約4.4)、B(t/s=約6.7)、C(t/s=約8.
8)、D(t/s=約13.3)を用いて触媒層7を作製し
た。
【0012】(実施例2)シリカ・アルミナ・チタニア
を主成分とする厚み7.5mm、10mm、15mm、20mmのハニカ
ム状セラミックス(150□mm、300セル/inch2、リフ゛
厚0.25mm)に実施例1と同様に調製したウォッシュコー
トスラリーをそれぞれ30g,40g、60g、80g
被覆した触媒燃焼用触媒E(t/s=約5.4),F(t
/s=約7.2),G(t/s=約10.8),H(t/s=
約14.4)を用いて触媒層7を作製した 。 (実施例3)シリカ・アルミナ・チタニアを主成分
とする厚み10mm、15mm、20mmのハニカム状セラミックス
(150□mm、200セル/inch2、リフ゛厚0.30mm)に実施
例1と同様に調製したウォッシュコートスラリーをそれ
ぞれ30g、45g、60g被覆した触媒燃焼用触媒I
(t/s=約4.7),J(t/s=約7.0),K(t/s
=約9.4)を用いて触媒層7を作製した。
を主成分とする厚み7.5mm、10mm、15mm、20mmのハニカ
ム状セラミックス(150□mm、300セル/inch2、リフ゛
厚0.25mm)に実施例1と同様に調製したウォッシュコー
トスラリーをそれぞれ30g,40g、60g、80g
被覆した触媒燃焼用触媒E(t/s=約5.4),F(t
/s=約7.2),G(t/s=約10.8),H(t/s=
約14.4)を用いて触媒層7を作製した 。 (実施例3)シリカ・アルミナ・チタニアを主成分
とする厚み10mm、15mm、20mmのハニカム状セラミックス
(150□mm、200セル/inch2、リフ゛厚0.30mm)に実施
例1と同様に調製したウォッシュコートスラリーをそれ
ぞれ30g、45g、60g被覆した触媒燃焼用触媒I
(t/s=約4.7),J(t/s=約7.0),K(t/s
=約9.4)を用いて触媒層7を作製した。
【0013】このようにして得られた触媒層7を使用し
て灯油を燃料とする触媒燃焼装置の連続寿命試験を行っ
た。燃焼条件は空燃比(空気/燃料)1.8、燃焼量2
200kcal/hとした。(表1)に初期と5000
h後の燃焼特性を示す。
て灯油を燃料とする触媒燃焼装置の連続寿命試験を行っ
た。燃焼条件は空燃比(空気/燃料)1.8、燃焼量2
200kcal/hとした。(表1)に初期と5000
h後の燃焼特性を示す。
【0014】
【表1】 図2、図3は(表1)に示す結果をグラフ化したもので
あり、図2はCO/CO2特性、図3はHC/CO2特性
である。図から明らかなようにt/s=7(mm-1)以
上の触媒燃焼装置においては5000h後も優れた燃焼特性
を維持していることがわかる。反対に、連通孔の断面積
と流れ方向の厚みとの比が不充分な触媒層を用いた触媒
燃焼装置では連続試験後の、特にHC/CO2特性の劣
化が著しくなっていた。
あり、図2はCO/CO2特性、図3はHC/CO2特性
である。図から明らかなようにt/s=7(mm-1)以
上の触媒燃焼装置においては5000h後も優れた燃焼特性
を維持していることがわかる。反対に、連通孔の断面積
と流れ方向の厚みとの比が不充分な触媒層を用いた触媒
燃焼装置では連続試験後の、特にHC/CO2特性の劣
化が著しくなっていた。
【0015】触媒Gについて、さらに8000h後の燃焼特
性を測定した。その結果CO/CO2(×10-5)=4、H
C/CO2(×10-5)=5と良好であった。しかし触媒層
7の厚み方向温度分布を測定すると、図4に示すように
初期に比べて温度ピーク位置は約2.5mm下流側に移行
し、上流側温度は約70℃低下していた。これは触媒層
7の表面からの輻射による暖房・加熱効率が経時的に低
下してきていることを意味する。
性を測定した。その結果CO/CO2(×10-5)=4、H
C/CO2(×10-5)=5と良好であった。しかし触媒層
7の厚み方向温度分布を測定すると、図4に示すように
初期に比べて温度ピーク位置は約2.5mm下流側に移行
し、上流側温度は約70℃低下していた。これは触媒層
7の表面からの輻射による暖房・加熱効率が経時的に低
下してきていることを意味する。
【0016】したがって、ここまで燃焼の中心位置が下
流側に移行していれば、この触媒層7はたとえ燃焼特性
が悪化していなくとも、これ以上使用することなく、寿
命時期に達していると判断し、触媒層7を交換すること
が望ましい(上流側温度における初期からの低下限界温
度を何度に決めるかは使用条件によっても変わる)。連
通孔8の断面積と流れ方向の厚みとの比は充分大きくす
ることが必要であるが、時間経過とともに触媒層7の上
流側は劣化し、触媒層表面温度は低下してくるので、む
やみに連通孔8の断面積と流れ方向の厚みとの比を大き
くするのではなく、t/s=7〜12(mm-1)程度と
することが触媒層7の効率的な活用方法と考えられる。
流側に移行していれば、この触媒層7はたとえ燃焼特性
が悪化していなくとも、これ以上使用することなく、寿
命時期に達していると判断し、触媒層7を交換すること
が望ましい(上流側温度における初期からの低下限界温
度を何度に決めるかは使用条件によっても変わる)。連
通孔8の断面積と流れ方向の厚みとの比は充分大きくす
ることが必要であるが、時間経過とともに触媒層7の上
流側は劣化し、触媒層表面温度は低下してくるので、む
やみに連通孔8の断面積と流れ方向の厚みとの比を大き
くするのではなく、t/s=7〜12(mm-1)程度と
することが触媒層7の効率的な活用方法と考えられる。
【0017】このように上記実施例によれば、触媒層7
の連通孔8の断面積をs、流れ方向の厚みをtとした場
合、t/s=7〜12(mm-1)程度とすることによ
り、燃焼特性、特に長時間連続使用時の燃焼特性が向上
するという効果が得られる。
の連通孔8の断面積をs、流れ方向の厚みをtとした場
合、t/s=7〜12(mm-1)程度とすることによ
り、燃焼特性、特に長時間連続使用時の燃焼特性が向上
するという効果が得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、燃料と空気の混合室の下流に備えられた多数の連通
孔を有する触媒層と、触媒層の上流側の表面に対向し
て、配設された熱線透過体と、触媒層の下流側に備えら
れた排気口とを有し、触媒層の連通孔の断面積をs、流
れ方向の厚みをtとすると、t/s=7(mm-1)以上
としたものであり、燃焼特性の悪化を抑え、長時間安定
した暖房、加熱、乾燥等を行うことができる。
に、燃料と空気の混合室の下流に備えられた多数の連通
孔を有する触媒層と、触媒層の上流側の表面に対向し
て、配設された熱線透過体と、触媒層の下流側に備えら
れた排気口とを有し、触媒層の連通孔の断面積をs、流
れ方向の厚みをtとすると、t/s=7(mm-1)以上
としたものであり、燃焼特性の悪化を抑え、長時間安定
した暖房、加熱、乾燥等を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例における触媒燃焼装置の全体
構成を示す要部断面側面図
構成を示す要部断面側面図
【図2】一実施例の触媒燃焼装置の燃焼特性(CO/C
O2)を測定した結果を示す特性図
O2)を測定した結果を示す特性図
【図3】一実施例の触媒燃焼装置の燃焼特性(HC/C
O2)を測定した結果を示す特性図
O2)を測定した結果を示す特性図
【図4】一実施例の触媒燃焼装置において空燃比1.
8、燃焼量2200kcal/hで燃焼させた時の触媒
層の厚み方向の温度分布を示す特性図
8、燃焼量2200kcal/hで燃焼させた時の触媒
層の厚み方向の温度分布を示す特性図
4 混合室 7 触媒層 8 連通孔 9 熱線透過体 10 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−55409(JP,A) 特開 平1−306712(JP,A) 特開 平2−306020(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】燃料と空気の混合室の下流に備えられた多
数の連通孔を有する触媒層と、前記触媒層の上流側の表
面に対向して配設された熱線透過体と、前記触媒層の下
流側に備えられた排気口とを有し、前記触媒層において
連通孔の断面積をs、流れ方向の厚みをtとすると、t
/s=7(mm-1)以上であることを特徴とする触媒燃
焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6164491A JP2720614B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 触媒燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6164491A JP2720614B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 触媒燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04297708A JPH04297708A (ja) | 1992-10-21 |
JP2720614B2 true JP2720614B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=13177136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6164491A Expired - Lifetime JP2720614B2 (ja) | 1991-03-26 | 1991-03-26 | 触媒燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2720614B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-26 JP JP6164491A patent/JP2720614B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04297708A (ja) | 1992-10-21 |
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