JP2716246B2 - 電動工具の電気的切り換え用切り換え装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電動工具用の電気モータの端に設けられ
た、電源のオンオフ及び回転方向の切り換えに利用され
る、回転式のスイッチに関する。

〔従来の技術〕

電動工具、特に電動手工具では、例えば揺動可能な構
造のタンブラスイッチ、又はスライドスイッチでオンオ
フ切り換えをするのが普通である。これらのスイッチ
は、ハウジングの外側に適当な方法で固定されるか、作
動部分のみをハウジングの開口を通して突出させ、使用
者が適当に操作できるようになっているのが普通であ
る。適切な例である電動手道具、ドリル、ハンマドリル
等では、握りに指をかけるピストル型の握りの形式にス
ライドスイッチを取り付けることで、オンオフ切り換え
と速度制御を一緒にすることもしばしば行われている。
これらの道具は、スイッチの初期移動でオンに切り換え
られるが、それに続くスイッチの移動の自由変位で、例
えばポテンショメータのような位相制御回路の一部を形
成しているものを作動させ、電動手工具を駆動するモー
タの回転速度を上げることができる。この回転速度の上
昇は、スイッチの移動が止まるまで続く。

回転方向の反転も、多くの電動手工具での一般的な形
であり、ねじドライバがこの適例である。なぜならばね
じは、締め込むこともはずすこともできる必要があるた
めである。通常これも同様に、ステータ及び／又はブラ
シへの電流の供給の単純な電気的切り換えにより行って
いるが、これは効率に関する限り最適な解決策ではな
い。なぜならば後者の場合には、実際に特定の角度量だ
けブラシの機械的／幾何的変位を配置する必要があるた
めである。この外部切り換えギアとは別に、差込形部品
を有する電動手工具の回路も、公知である（DE−OS 36
06 926）。この回路では配線の必要が減らされ、及び方
向反転及びオンオフの切り換えのための部品を含む多数
の導電部品は、適当である時には製造中に既にその部品
が一体にされているハウジング部品を含む適当なプラス
チック部品に、挿入できる導電連結の形状をしている。
この公知のハンドドリルの形をした電動手工具（DE−OS
36 06 926）では、電気回路を形成する要素及び導体
は、相互に差し込むことができるブロック単位又はユニ
ットの形に設計されている。

電動手工具の接続において、手工具の電気モータのス
テータの一方の端に、橋のような保持部品を配置するこ
とも、一般に知られている（DE−PS 33 11 557）。この
部品は、モータブリッジと呼ばれる。このモータブリッ
ジは、この方法で支持される回転軸のためのころがり軸
受を、位置決めし支えるものである。ブリッジは、ステ
ータの方向に向いた一連のピンを、ブリッジの端面に配
置することで、ステータに適切に取り付けられる。これ
らのピンにより、モータブリッジをステータに差し込
み、正確に配列することが可能になる。同時に、回転軸
に関連したころがり軸受を収容する開口を有するモータ
ブリッジは、空気間隔を決定する最終位置も保証してい
る。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、電気的切り換えを簡単化することで
あり、これには例えば、電動工具、特に電動手工具の、
オンオフ切り換え及び方向逆転が含まれる。そして既に
モータにあるモータ自身の配線及び／又は制御可能なこ
とに直接介在することにより、切り換え操作の少なくと
も一つの配線の必要を、画期的に減少させることが、目
的である。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

本発明に基づく電動工具は、この課題を達成するた
め、ハウジングの外側と内側のいずれかに、電気モータ
の内部切り換えリングに向かい合って、手動で回転可能
なリング構造を備え、このリング構造からは、少なくと
も一個の内側に突き出た突起が、切り換えリングまで達
しており、リング構造の角度方向の回転が、モータに一
体化された切り換えリングを経由して、駆動モータにお
ける電気切り換え作用を起こすように突起が切り換えリ
ングに接続されている。そして電気的切り換えの可能性
の少なくとも一つのための、明瞭に動作する設定位置が
提供でき、これにより道具のオンオフ切り換え及び／又
は方向逆転を、電動手工具を駆動するモータの設定範囲
に直接介在することで、実現できるという利点がある。

それゆえ本発明の実現に適した電気モータは、内部に
切り換え及び／又は設定を行う部品を備える。この部品
は、内部切り換えリングであることが望ましい。これに
より電気的切り換え動作は、駆動モータの範囲内で、こ
の切り換えリングの制限された回転移動手段により行う
ことができる。上記目的のため切り換えリングは、電気
モータ上に直接配置された導電経路と、適当な方法で共
同して動作する。適当な方法とは、適当な穴のあいた格
子であり、穴あきの格子のそれぞれの特別な形により、
電気モータはオンオフ切り換えされ、方向の逆転が行わ
れる。同時に内部切り換えリングの移動手段により、ブ
ラシも変位する。

このため本発明は、表面上だけは、それぞれ及びすべ
ての電動手工具の中心部品、すなわち電気駆動モータ
は、回転軸用に必要なベアリング、及び他の個別モータ
部品をすべて備えた、完璧に完備され、適当にカプセル
に入れられた駆動ユニットでなければならないという事
実に基づく、仮定の短所を受容しているようである。こ
れらの部品は、すべて完全に中心が合わされ、前述の切
り換えリングを形成する。しかしここではドイツ国補助
実用新案G89 08 686.5及びDE−OS 39 23 421に開示され
たユニバーサルモータの使用が、有用である。この有用
な記述を特別に参照するが、このユニバーサルモータの
詳細な説明は、ここでは省く。しかしながら適当に設計
された切り換えリングを備えた他の電気駆動モータも、
本発明の実現に同様に適している。

本発明は、ハウジング自身がいくつかの部分に細分さ
れる時に、特に有用に使用できる。しかしながらこの細
分は、電動手工具の軸方向に行われることが一般的に必
要であり、そこではハウジングの主部品は、特別に設計
された専門家向けの工具の場合には既に知られている円
柱状の閉じた管状構造を有しており、その中には駆動ユ
ニットが挿入される。基本的に円柱構造であるこのよう
な主ハウジングは、リングを配置するのに特に適した座
を構成する。この配置されるリングは、内部設定リング
又はできる限り開いたリング構造であり、ハウジングの
内側の形状に合った最適のガイドであり、部分的にのみ
見える。配置されるリングには、外部設定リングもあ
り、これは同様に円形であり、閉じたリングとして管状
のハウジングを囲う。両方の設定リングには、内側に延
びた切り換えリングまで届く、互いに形状の合う軸方向
の突起物がある。これにより、設定リングが手動で変位
される時に、一緒に切り換えリングも引きずることにな
る。

ハウジングが、主ハウジング部品とカバー部品に、主
ハウジング部品にカバー部品を軸方向に取り付ける形で
細分される時、これらのハウジングの二個の部品の間の
継なぎ部分に、外部設定リングを、問題を生じることな
しに取り付け、後カバーでその位置に保持できる部分を
作ることもできる。

この型式の電動手工具では、対象となる特定の電動手
工具のギア機構、すなわち直角グラインダの角度ヘッド
又はハンドドリルのギアヘッドは、電気駆動モータの完
備した、堅固な、そして自己支持型のユニットの出力側
にフランジで取り付けられるように設計することができ
る。すなわちモータ軸の端が、駆動側のＡ端にある端シ
ールドを越えて延びている点に取り付けることができ、
モータ軸の該端は、ギア輪として又は適当なピニオンを
有するように設計される。電気駆動モータは、管状の保
護ハウジング中にすべり入れられ、ハウジングとの接続
は、ギアヘッドの側の穿孔を通して行われる。これによ
りアセンブリは、後側から延び、電気モータは、その端
シールド上の適当な突起手段により、ギア機構より横に
ずれたハウジングの凹部に、単に合わせ込まれるだけで
ある。このようにしてこちら側でも、固定及び好適な減
衰及び弾力のある支持を行うことができる。

続けて、設定リングを、まだ後側が開いているハウジ
ングに、停止して安定するまですべり込ませることがで
きる。これによりモータとの電気的切り換え接続ができ
る。組み立ては、後カバーを加えて完成する。後カバー
の前側の環状の縁は、設定リング内の対応する環状の溝
により、後カバーは、それがねじ又は他の方法で取り付
けられる主ハウジングの、後側に突き出たテーパ状の突
起物に当たり、安定するところまで来る。このようにし
て設定リングは、すべてを含めて問題を生じない方法
で、その位置に保持されることが可能になる。これは後
カバーのはめ合わされる環状の縁が、後側へすべらせる
ことができないようにするためである。しかしながらそ
れは、ステップ状に相互に配列された環状の溝により、
設定リング及び主ハウジングがその点で相互に支え合う
ように配置することで、前方へのすべりに対して固定さ
れる。

このように設定リングは、管状の閉じたハウジング筐
体の外側に位置する。そして設定リングに付いている内
側に突き出た突起物は、ハウジング内の開口を通して、
該設定リングが配列される駆動モータのＢ端にある端シ
ールドの付近にある切り換えリングまで達している。こ
れにより回転方向を逆転させるため、又は道具のオンオ
フ切り換えのため、切り換えリングを変位させることが
可能になる。

最後に本発明の他の有用な態様は、設定リングが電気
モータのオンオフ切り換えのため道具として使用される
時、設定リングは適当な付属ばねを有する自動戻り機構
を備えており、それゆえ「オン」状態に留めることがで
きることである。すなわち主ハウジングの壁にある対応
する凹部にはまるかぎの手のような突起物を有する外部
揺動スイッチ手段である。手段又は電動工具を適当な位
置に降ろすことにより、揺動スイッチが押されると、留
め金が解除され、切り換えリングの偏位した斜めのばね
が、設定リングを初めの位置に引き戻す。

〔実施例〕

以下において種々の実施例が、図面を参照してより詳
細に説明される。

本発明の基本的考え方は、回転可能な設定リングを、
電動工具、特に電動手工具の外側又は内側に配置するこ
とである。その場合、このリングは上記の電動手工具を
駆動するモータのＢ端にある端シールド部分に位置し、
一方又は他方へ所定角度量だけ回転可能である。そして
このリングは、内側に突き出た突起物を備えており、こ
の突起物は、例えばモータハウジングの適当な形状の開
口を通して、電気モータの内部切り換えリングまで達し
ている。これにより設定リングを操作することで、電気
的切り換え動作を、電気駆動モータの内で直接行うこと
ができるようになる。

より詳細に発明について説明する前に、特に好適な電
気駆動を実施例、すなわちすべて一体に完備された、本
発明の要求のために特に設計されたユニバーサルモータ
が、DE−GM G 89 08 646.5に広範囲に亙って説明されて
いることを報告しておく。この優先権は、本出願のため
に請求されている。よって以下の説明では、この駆動モ
ータについては発明を理解するために必要なだけ説明を
行う。特にユニットの外形状に関しては、上記の通りで
ある。しかしながらこの公知の駆動モータの利用可能な
記述は、本発明の説明の開示される主題の一部でもある
のは明白であり、参照されることに留意されたい。

しかしながら他のユニバーサルモータも、電気モータ
を適切に切り換えることができる回転式切り換えリング
を備えている限り、同様に使用できることが理解できる
はずである。以下で行う詳細な説明は、特に直角グライ
ンダの構造及びそのオンオフの切り換え機構に関係があ
る。しかし本発明が提供する駆動モータの動作における
電気的介在の可能性は、設定リングにより回転の方向を
逆転することが可能な電動手工具にも特に適しており、
これに適用できる。そしてここで説明する直角グライン
ダの場合には、このような逆転は必要がない。

第１図の部分的図は、適当な駆動源としてのユニバー
サル電気モータ10を示している。このモータは、管状の
主ハウジング11（形状については後で、詳細に説明され
る。）内に収容されており、略円筒状の形状をしてい
る。Ｂ端の端シールド12は、こちら側の回転軸用ベアリ
ングのためのハブ13を構成するように設計されている。
一個の部品であるハブは、同側に配置されたリブ形の支
持体14a,14bによって保持されている。外側に突き出た
外側の環状表面（図では見えない。）上に、ブラシホル
ダ16内のブラシ15も支持する回転可能な切り換えリング
がある。この切り換えリングは、第７図の上面図で見る
ことができ、参照番号23で示されている。円形クリップ
17は、内側に突き出た固定用突起18で、端シールド12に
つながれており、その場所にこの切り換えリングを固定
し、軸方向に脱落するのを防いでいる。

切り換えリングに回転移動をさせて（DE−OS 39 23 4
21に対応する、前述の有用なモデルで述べたように）、
電気モータのオンオフを切り換えること及び回転方向の
逆転を可能にするため、切り換えリングには、軸方向突
起物19a,19bが備わっており、この突起物が外部設定リ
ング20との接触を行う。このために外部設定リング20に
も、内側に突き出た突起物21a,21bが備わっており、こ
の突起物21a,21bが切り換えリングの突起物19a,19bを取
り囲み、切り換えリングが外部設定リング20の回転に従
うようになっている。これによりブラシを特定の回転方
向に対応した新しい角度位置に合わせることが可能なだ
けでなく、必要ならば他の電気切り換え動作も行うこと
ができる。例えばもしハンドドリルの設定リングが、内
側に配置されていて、それゆえ部分的にしか見えないと
すると、ハウジング内の適当な開口により設定リングを
外側から手動操作することが可能になる。そのため、例
えば設定リングに取り付けられた設定つまみ又はすべり
金が、開口を通して突き出ているか、又はそれにより連
絡することができる。

端シールド12のある範囲内での任意位置内（実施例で
は支持体14a,14b内にある。）に、二個以下の差し込み
型接触（第４図では22a,22bとして示されている。）が
ある。これは、モータを駆動するための二個の電流供給
点を表し、それゆえ外部からの電流供給に接続されてい
なければならない。この電流供給は、例えば差し込み型
の回路モジュールへのプラグ接触により行われる。この
差し込み型回路モジュールは、対象となる特定の電動手
工具が、他の電気的切り換え工程を行う必要がある場合
には、そのように設定されている。他の電気的切り換え
工程とは、ハンドドリルの場合には「気体供給機能」が
良い例であり、外部設定リングが回転方向の逆転のため
に確保されている場合には、手工具のオンオフ切り換え
が良い例である。容易に理解されるようにこのことは、
対象となる電動工具の特性に基づき、もちろん使用され
る穴あき格子で決定されるモータ内の電気配線に依存す
る。なぜならば電気モータの切り換えリングは、この配
線と適当に接触するか、又は適当に回転されるとこのよ
うに接触されることができるからである。

しかしながら、第１図においては、より理解が容易な
ように、管状の主ハウジングは、図の平面において外部
設定リング20を越えて左側までは示されていない。これ
は第２図でより明白であるが、第１図はモータのＢ端に
おける詳細をより明白に示している。以下においては、
説明は特に直角グラインダの形状を前提とし、それゆえ
参照は常に外部設定リングに対して行われるが、これに
は限られない。

第１図の断面図は、設定リング20の環状の肩部24が、
主ハウジングの外側に向いた端面の縁25を、どのように
支えているかを示しており、この肩部は設定リングの内
側にステップ状に形成されている。設定リングは、この
肩部に向かい合う側に、軸方向に広がり、ハウジングの
後カバー部品27の前端面の縁を収容する環状の凹部26を
備えている。後カバー部品は、主ハウジング11の内部突
起物28上を、止まって安定するまですべり込ませ、設定
リングをその位置に固定する（第８図）。突起物28は、
分岐しており、上脚28a及び下脚28bで構成される（第２
図）。これら二本の脚の間の空間には電気回路モジュー
ルを挿入することができるようになっている。但しこれ
は本発明の目的ではない。光沢のある端子29は、電流供
給線のための引張り補助クランプとして働く。主ハウジ
ングの延長28の下脚28bは、例えばハウジングの後カバ
ー27を、適当なねじで固定するのに使用される。このね
じは、第８図では参照番号30で示されている。これによ
り後カバーが軸方向に引き出されるのが防がれ、設定リ
ング20もその位置に固定される。

外部設定リング20が、道具のオンオフの切り換えに使
用される時、ここでは直角グラインダの場合として説明
するが、切り換えリングは自動復帰動作を行う固定装置
を備えており、これらはすべて第３図，第４図及び第２
図に示されている。この場合、リングにはまず第１に復
帰用ばね31a,31bが備わっており、このばねは、設定リ
ング20の内側に突き出た突起物21a,21b上に付加された
固定ピン30に取り付けられている。後側の端では、ハウ
ジングに固定され、主ハウジング11の分岐した後側への
突起物28も支持している円錐形のテーパフレーム32に、
これらのばねが固定されている。

設定リング20は、更にロック装置33も支持しており、
ここで説明している実施例においては、このロック装置
は、揺動体34から成っている。揺動体は、いずれにしろ
中央に蝶番が作られ、一方では直角まで曲げられた留め
金35内で終わるようになっている。一方の端には小さな
圧縮バネ36が備わっており（第５図）、これにより留め
金35は、内側に押しつけられるように力がかかってい
る。第３図から第６図により、外側の設定リングが矢印
Ａで示すように反時計方向に変位し、モータ内の切り換
えリングが、突起物21a,21bにより、対応して追従動作
を行う時には、あらかじめ定められた位置に達した留め
金35が、ハウジングを固定するように凹部37に押し入れ
られる。これにより使用者が設定リングをはなしても、
外部設定リング20はその場所に留まる。現在説明してい
るグラインダの実施例においては、この配置は道具をオ
ンオフに切り換え、そして前述のようにオンに切り換わ
った位置に保持するのに使用できる。その位置での揺動
体のばね制御端は、第３図に矢印Ｂで示すように外側へ
の力が加わっている。この揺動体の端が、道具をオフに
切り換える場合に押されると、留め金35は、留まってい
る凹部37から解除され、これにより復帰ばねにより加え
られる適当な力が与えられ、外部設定リング20は初期の
位置に引き戻される。そして駆動モータのＢ端にある端
シールドの近傍にある切り換えリングは、外部設定リン
グと一緒に動き、道具をオフに切り換える。もし必要な
らばこの機構は、設定リングで方向反転も行うように使
用でき、これにより好ましい回転方向へ自動的に復帰す
ることもできる。

オフ状態の位置では、揺動スイッチ34の後縁は、設定
リング及びハウジングの外側表面を越えて突き出ている
ため、揺動体が適当に位置している時にはいつでも、道
具を下に置けば良い。グラインダの自重により揺動体は
押し戻され、これにより設定リング20の復帰動作が起き
る。このようにして道具は、オフに切り換わる。

最後に第７図において、カーボンブラシのための引張
りコイルばね38a,38bについて注目する。離れた受け用
凹部39a,39bにも同様に注目する。これらは駆動モータ
のラジオ雑音防止器を収容するためのもので、切り換え
リングに同様に支持されている。

説明の中で言及したすべての形、請求範囲、及び図
は、個別に又はいかなる組合せでも本発明の基本的なも
のである。

〔発明の効果〕

本発明により、これまでオンオフの切り換え、及び回
転方向の逆転のため、離れた位置に設けられたスイッチ
からモータのハウジング内部へ配線を行っていたもの
が、直接内部への切り換えが行えるようになった。これ
により配線を省き、組立も容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、全体は示してないが、（直角グラインダの）
管状の主ハウジング内に収容された電気駆動モータの断
面図であり、設定リング及び電気モータの切り換えリン
グに配置された機械的インターロックの断面も示され
る。 第２図は、電動手工具、特に直角グラインダの管状の主
ハウジングを示す図であり、設定リングも付いている。 第３図は、第２図を右側から見た図であり、設定リング
は、偏位した位置にいる。 第４図は、第３図と同様であるが、設定リングが安定位
置にある図。 第５図及び第６図は、第３図及び第４図における破線の
部分、すなわち設定リングが動いた状態（第５図）及び
安定位置（第６図）にある時の留め金揺動体を示す図。 第７図は、（可能な例として直角グラインダである）電
動手工具の全体構造の理解を容易にするための図で、第
１図を右側から見た、電気モータの内部切り換えリング
も見える図である。 第８図は、外部設定リングを有する電動手工具の可能な
例を示す図。 図において、 10……ユニバーサル電気モータ、 11……主ハウジング、12……端シールド、 13……ハブ、14……リブ形支持体、 15……ブラシ、16……ブラシホルダ、 20……設定リング、21a,21b……突起物、 23……切り換えリング、31a,31b……ばね、 33……ロック装置、34……揺動スイッチ、 35……留め金、37……凹部。

Claims (13)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電動工具、特にハンドドリル、（直角）グ
   ラインダ、ノコギリ、サーベルノコギリ、衝撃ドリル、
   ハンマドリル、つや出し器等の電動手工具の電気的切り
   換え（オンオフ切り換え、回転方向の逆転）のための切
   り換え装置で、該工具を駆動する電気モータのＢ端にあ
   る端シールドの部分にあり、所定角度量まで回転可能な
   切り換えリング（23）を有する切り換え装置であって、 ハウジング（11）の外側又は内側に、該電気モータの内
   部の該切り換えリング（23）に向かい合っている、手動
   で回転可能なリング構造を備え、 該リング構造からは、該切り換えリング（23）に届く、
   少なくとも一個の内側への突起物（21a,21b）があり、 該突起物は、該リング構造の角度回転が、該駆動モータ
   （10）における電気的切り換え工程（オンオフ切り換
   え、回転方向の逆転）を、該モータと一体にされた切り
   換えリング（23）を経由して起動する電気的切り換えの
   ための切り換え装置。
2. 【請求項２】該リング構造は、閉じた設定リング（20）
   により構成されており、該設定リング（20）は、該ハウ
   ジングの外側に配置され、環状の肩部及び／又は環状の
   突起物手段により該電気モータの該ハウジング（11）上
   に軸方向を接して保持されている請求項の１に記載の切
   り換え装置。
3. 【請求項３】該設定リング（20）は、偏位したバネ手段
   により、初期的安定位置に保持されている請求項の１に
   記載の切り換え装置。
4. 【請求項４】該偏位したバネ（31a,31b）は、該ハウジ
   ング（11）に固定された後側の端を有する該設定リング
   （20）に取り付けられており、該バネの復元力が、該設
   定リング（20）を、該電気モータの内部の該切り換えリ
   ング（23）と一緒に、初期の位置に引き戻すように設計
   されている請求項の３に記載の切り換え装置。
5. 【請求項５】該内部切り換えリング（23）は、該電気モ
   ータの内部配線を構成する電気導電性の穴あき格子と効
   果的に電気接触し、該穴あき格子は、実際の回路配置に
   より、電気モータのオンオフを切り換えるか、又は回転
   の方向を逆転するように設計されている請求項の１に記
   載の切り換え装置。
6. 【請求項６】該設定リング（20）上には、該設定リング
   を、該安定位置から離れた、偏位した状態又は動作状態
   である端位置に停止させるロック装置（33）が備わって
   いる請求項の２に記載の切り換え装置。
7. 【請求項７】該ロック装置（33）は、該設定リング（2
   0）上にある揺動スイッチ（34）を備え、該揺動スイッ
   チには、留め金（35）が備わっており、適当に偏位した
   バネの動作により、該設定リング（20）が偏位した位置
   になると、該留め金が該ハウジングの凹部（37）にはま
   り、これにより該設定リングをその位置に止める請求項
   の６に記載の切り換え装置。
8. 【請求項８】該揺動スイッチ（34）は、中央部に何らか
   の蝶番が作られており、動作状態すなわち該留め金（3
   5）が該ハウジングの凹部（37）にはまっている状態に
   おいては、該ハウジングの外側の形状に近接して他の突
   起物を有し、電動手工具を単に下に置くだけで、該揺動
   スイッチの止め位置は自動的に解除され、該設定リング
   は初期位置に戻る請求項の７に記載の切り換え装置。
9. 【請求項９】該設定リングは、電動手工具の円柱状又は
   管状の主ハウジング部品（11）の管状端縁面（25）を、
   支えるように取り付けられており、該ハウジングの更に
   後のカバー部品により、この位置に保持されており、該
   後カバーの前端面の縁は、該設定リング（20）上の軸方
   向にテーパを有する環状の凹部（26）にはまっている請
   求項の２に記載の切り換え装置。
10. 【請求項１０】該設定リング（20）は、エプロンのよう
    な環状の突起物（20a）で、該主ハウジングを部分的に
    覆っている請求項の９に記載の切り換え装置。
11. 【請求項１１】該設定リング（20）より出ており、該切
    り換えリングが追従する該突起物（21a,21b）には、該
    電気モータの該切り換えリング（23）の軸方向の突起物
    （19a,19b）を受ける、軸方向に延びた開口が備わって
    おり、該設定リング（20）と該切り換えリング（23）の
    間の追従位置関係が、該電気モータを覆う主ハウジング
    （11）上の該設定リング（20）を軸の回りに回転するこ
    とにより得られる請求項の１に記載の切り換え装置。
12. 【請求項１２】該設定リングは、該ハウジングの内側に
    形が合うように保持され、該ハウジング内の少なくとも
    一個の開口により手動操作のための連絡が行なえる請求
    項の１に記載の切り換え装置。
13. 【請求項１３】該内部設定リングには、該ハウジング内
    の開口を通して突き出た操作用部品が備わっている請求
    項の12に記載の切り換え装置。