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JP2714765B2 - 可変ベンチュリ式気化器 - Google Patents

可変ベンチュリ式気化器

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JP2714765B2
JP2714765B2 JP6232098A JP23209894A JP2714765B2 JP 2714765 B2 JP2714765 B2 JP 2714765B2 JP 6232098 A JP6232098 A JP 6232098A JP 23209894 A JP23209894 A JP 23209894A JP 2714765 B2 JP2714765 B2 JP 2714765B2
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JP
Japan
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intake passage
movable valve
air cleaner
intake
nozzle
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JP6232098A
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慎 榎本
智雄 下川
久男 額賀
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Hitachi Astemo Ltd
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Keihin Corp
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Publication date
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機関に供給する混合気の
濃度、量を制御する気化器に関し、そのうち吸気路に連
設して設けた可動弁案内筒内に可動弁が移動自在に配置
され、吸気路と可動弁によって形成されるベンチュリー
面積が可動弁を移動することによって制御される可変ベ
ンチュリー式気化器に関する。
【0002】
【従来の技術】可変ベンチュリー式気化器は、気化器本
体を側方に貫通する吸気路と、吸気路の中間部より上方
に向かって連設される可動弁案内筒と、可動弁案内筒内
に移動自在に配置される可動弁とを備えるもので、可動
弁が可動弁案内筒内を移動することによって吸気路と可
動弁とによって形成されるベンチュリー面積が可変制御
される。又、前記可動弁には一体的にジエットニードル
が装着されるものであって、このジエットニードルは吸
気路の底部に開口するノズルとしてのニードルジエット
内に挿入され、可動弁の移動に応じて吸気路内に吸出さ
れる燃料を適正なる量に制御する。一方、可動弁案内筒
よりエアクリーナ側(上流側となる)に向かう吸気路径
はエアクリーナ側に向けてその直径が拡大されるもの
で、このようにエアクリーナ側の吸気路径が拡大される
のは、機関に向けて多量の空気を供給すること、ベンチ
ュリー部に開口するノズル(いいかえるとジエットニー
ドル)の先端開口部の負圧を効果的に上昇させることか
ら行なわれるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の可変ベン
チュリ式気化器によると、気化器より上流側にあるエア
クリーナより気化器に流入する空気は、拡大されたエア
クリーナ側の吸気路から可動弁によって絞られて形成さ
れるベンチュリ部に流入した後にベンチュリ部より下流
側の吸気路を介して機関へ供給される。そして可動弁の
移動方向に直交する吸気路横断面における上流側から下
流側への空気流れをみると、特にエアクリーナ側の吸気
路にあっては、その中心部においては、吸気路の長手軸
心線に沿って流下するものの外周部分にあってはエアク
リーナ側の吸気路の内周壁面に沿って中心方向に向かっ
て斜めに流下するもので、吸気路の中心部と吸気路の外
周部分との空気流れ方向が異なることからベンチュリ部
の近傍の吸気路においてそれらの空気流れが衝突するこ
とによって乱流が生ずるものである。この状態は図12
に示される。
【0004】このようにベンチュリー部の近傍の吸気路
において乱流が生ずることによると、ベンチュリー部を
流れる空気流速は低下するもので、これによるとベンチ
ュリー部及びベンチュリー部の近傍に開口するノズルの
先端負圧及び低速燃料噴孔負圧が小となるとともにベン
チュリー部を含む吸気路内の空気流れが不安定となる。
以上によると、ノズル及び低速燃料噴孔からベンチュリ
ー部に良好な燃料の吸出を行なうことが困難となるもの
であって、更には燃料の微粒化が阻害されるとともにベ
ンチュリー部を含む吸気路内に均一な燃料を分散させる
ことが困難なものである。そして、かかる不具合は、比
較的にベンチュリー部の開口面積が小である可動弁の中
間開度以下において顕著にあらわれる。
【0005】本発明になる可変ベンチュリ式気化器は上
述の不具合に鑑み成されたもので、その目的とするとこ
ろは、特に可動弁の中間開度以下の開度において、ベン
チュリ部近傍の吸気路を流れる空気流れの衝突を回避し
てその流れを吸気路の長手軸心方向に整流することによ
って、ベンチュリ部及びベンチュリ部の近傍に開口する
ノズルの先端負圧及び低速燃料噴孔の負圧の低下を抑止
し、特に可動弁の低開度域におけるノズル及び低速燃
料噴孔から吸気路内に吸出される燃料吸出特性の向上を
図ること。ノズル及び低速燃料噴孔から吸気路内に吸
出される燃料の微粒化の向上を図ること。吸気路内に
吸出される燃料を、吸気路内に均一に分散させること。
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明になる可変ベンチ
ュリ式気化器は、気化器本体を吸気路が貫通し、吸気路
の中間部に連設して形成した可動弁案内筒内に可動弁を
移動自在に配置し、前記可動弁によって吸気路のベンチ
ュリ面積を可変制御するとともに可動弁に一体的に取着
されるジェットニードルが吸気路に開口するノズル内に
挿入配置された可変ベンチュリ式気化器において、ノズ
ルが開口する吸気路の底部に、可動弁案内筒内のエアク
リーナ側端部の近傍より、吸気路のエアクリーナ側端部
に向けて吸気路の長手方向に沿う整流壁を可動弁の移動
方向に沿って突出して設け、前記、整流壁は可動弁の移
動方向に直交する横断面において、吸気路の長手軸心線
の両側方に間隙をもって略対称に形成配置したことを第
1の特徴とする。
【0007】又、前記第1の特徴に加え、整流壁の少な
くとも下流側の間隙を吸気路に開口するノズルの外径よ
り大とするとともに可動弁がもっとも吸気路を閉じた状
態における可動弁のエアクリーナ側端部と吸気路との接
点とにより形成される距離より小としたことを第2の特
徴とする。
【0008】又、前記第1の特徴に加え、整流壁の少な
くとも下流側における吸気路の底部からの突出高さを、
吸気路の直径の1/2以下としたことを第3の特徴とす
る。
【0009】更に、前記第1の特徴に加え、整流壁の上
流側に、吸気路のエアクリーナ側端部より更にエアクリ
ーナ側に向けて、底部を有する突出整流壁を突出して形
成したことを第4の特徴とする。
【0010】
【作用】第1の特徴によると、可動弁の移動方向に直交
する吸気路横断面において、エアクリーナ側の吸気路の
中心部を流れる空気流れは、吸気路の長手軸心線に沿い
且つ間隙をもって形成された相対する整流壁の内周壁部
分に沿って流れるもので、吸気路の長手軸心線に沿う流
れに整流される。一方、エアクリーナ側の吸気路の外周
部分を流れる空気流れは、エアクリーナ側の吸気路の内
周壁面に沿って流れ、吸気路の中心部に向かって斜め方
向に流れるが、この斜め方向の流れは、それぞれの整流
壁の外周壁に側方より衝突し、整流壁によって吸気路の
長手軸心線に沿う流れに整流される。従って、ノズル及
び低速燃料噴孔が開口するベンチュリ部の空気流れを吸
気路の長手軸心線に沿う流れに整流でき、もってノズル
及び低速燃料噴孔が開口するベンチュリ部を流れる空気
流速の低下を抑止しうる。
【0011】又、第2の特徴によると、可動弁の低開度
域において、ノズル及び低速燃料噴孔に加わる、空気流
れによって生起する負圧を効果的に高めることができ
る。
【0012】又、第3の特徴によると、可動弁の低開度
域から中間開度域にかけて、ノズル及び低速燃料噴孔に
加わる負圧を効果的に高めることができる。
【0013】又、第4の特徴によると、特に整流壁の内
周壁部分及び外周壁部分に沿うとともに吸気路の長手軸
心線に沿う空気流れの慣性力を増すことができ、空気流
れの整流効果を高めることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明になる可変ベンチュリー式気化
器の一実施例について図1から図3によって説明する。
1は内部を吸気路2が側方に貫通した気化器本体であ
り、吸気路2の中間部より上方に向かって可動弁案内筒
3が連設される。吸気路2は可動弁案内筒3により、機
関(図示せず)に連なる機関側吸気路2B(図1におい
て左方)と、エアクリーナJに連なるエアクリーナ側吸
気路2A(図1において右方)とに区分される。このエ
アクリーナ側吸気路2Aは、吸気路2のエアクリーナ側
端部2Cに向かうにつれてその径が増加する。4は、可
動弁案内筒3内に移動自在に配置される可動弁であり、
この可動弁4の底部4Aと吸気路2の底部2Dとによっ
てベンチュリー部Vが形成される。可動弁4が上方に引
かれることによりこのベンチュリー部Vの面積は増加す
る。又、可動弁4にはジエットニードル5が一体的に取
着されるもので、このジエットニードル5は吸気路2の
底部2Dに開口するノズル6を介してニードルジエット
7内に挿入される。このノズル6の形状は円筒形、半円
筒であってもよい。8は低速燃料噴孔であって、ベンチ
ュリー部Vに開口するバイパス孔と、機関側の吸気路2
Bに開口するパイロットアウトレット孔とよりなる。尚
9は内部に燃料が一定高さ貯溜される浮子室本体であ
り、この浮子室本体9内の燃料がニードルジエット7、
ノズル6を介してベンチュリー部Vに吸出され、低速燃
料噴孔8を介してベンチュリー部V、機関側吸気路2B
内に吸出される。以上は従来公知の可変ベンチュリー式
気化器であり、本発明になる可変ベンチュリー式気化器
は前記目的達成の為に以下の構成を付加した。
【0015】すなわち、10はエアクリーナ側吸気路2
Aの底部2Dより上方に向けて突出して設けた整流壁で
あって、整流壁10は可動弁案内筒3のエアクリーナ側
端部3Aの近傍から吸気路2のエアクリーナ側端部2C
に向かって吸気路2の長手方向A−Aに沿って延び、し
かも可動弁4の移動方向B−Bに直交する横断面におけ
る吸気路2の長手軸心線C−Cの両側方に間隙Sをもっ
て略対称に形成される。いいかえると、整流壁10は、
エアクリーナ側吸気路2Aの底部2Dにあって、吸気路
2の横断面における長手軸心線C−Cを挟んでその内周
壁10A,10A間に間隙Sをもって対向配置され、更
にこの整流壁10はエアクリーナ側吸気路2Aの底部2
Dより可動弁4の移動方向に沿って上方に向かって突出
高さGをもって突出する。
【0016】次にその作用について説明すると、機関の
運転に伴って、吸気路2のエアクリーナ側端部2Cから
エアクリーナ側吸気路2A、ベンチュリ部Vを介して機
関側吸気路2Bに向けて空気が流れると、可動弁4の移
動方向B−Bに直交する吸気路横断面(図3に示され
る)において、エアクリーナ側吸気路2A内を流れる空
気流れは以下の如くベンチュリ部Vに向かって流れる。
すなわち、エアクリーナ側吸気路2Aの中心部にあって
は、整流壁10,10の内周壁10Aの間隙S内を吸気
路2の長手軸心方向C−Cに沿って整流状態で流れる。
このときエアクリーナ側吸気路2Aの円弧状の内周壁面
2Eに沿う空気流れは、吸気路2の長手軸心方向C−C
の中心に向けて斜め方向に流れるが、この空気流れは整
流壁10の外周壁10Bによって阻止され、整流壁10
の間隙S内へ作用することがないので、エアクリーナ側
吸気路2Aの中心部には吸気路2の長手軸心方向C−C
に沿う整流状態の空気流れを形成しうるものである。
【0017】一方、エアクリーナ側吸気路2Aの外周部
分にあっては、エアクリーナ側吸気路2Aの円弧状の内
周壁面2Eに沿って空気は流れるもので、これによる
と、この外周部分を流れる空気流れは吸気路の中心方向
に向かって斜めに流下せんとするものである。然しなが
ら、この斜め空気流れは整流壁10の外周壁10Bに衝
突するもので、この衝突によると、斜め空気流れは整流
壁10の外周壁10Bに沿う空気流れへと強制的に変換
されるもので、この整流壁10が吸気路2の長手軸心方
向C−Cに沿って形成されたので、エアクリーナ側吸気
路2Aの外周部分を流れる空気流れは吸気路2の長手軸
心方向C−Cに沿う流れに整流される。そして、前記エ
アクリーナ側吸気路2Aの中心部分及び外周部分を流れ
る空気流れは吸気路2の長手軸心方向C−Cに沿って比
較的に長く形成される整流壁に沿って流下することから
中心部分の空気と外周部分の空気との衝突がないもの
で、ベンチュリー部Vに流入する空気流れに乱流が生ず
ることがなく、整流状態にある空気をベンチュリー部V
へ供給することができたものである。この空気流れの状
態は図4に示される。而して、ベンチュリー部Vを流れ
る空気流速の低下は抑止でき、ノズル6、低速燃料噴孔
8に加わる負圧を効果的に高めることができたものであ
る。すなわち、図5から図7によると可動弁4の低開度
域において、低速燃料噴孔8に加わる負圧を高められた
ことが理解され、さらに、図8、図9によるとノズル6
に加わる負圧が高められたことが理解される。
【0018】そして、特に整流壁10の少なくとも下流
側の間隙S1、すなわち下流側の整流壁10の間隙S1
とは、可動弁案内筒3のエアクリーナ側端部3Aの近傍
にあって、可動弁4のエアクリーナ側端部4Bに近接す
る位置にある整流壁10の間隙Sをいうもので、この間
隙S1を吸気路2に開口するノズル6の外径Dより大と
するとともに可動弁4がもっとも吸気路2を閉じた最低
開度状態における可動弁4のエアクリーナ側端部4Bと
吸気路2との接点E、Eとによって形成される距離Fよ
り小とすることによると、(距離Fは図2に示される)
可動弁4の低開度域において、ノズル6及び低速燃料噴
孔8に対して整流された空気流れを積極的に供給するこ
とができ、一層効果的にノズル6及び低速燃料噴孔8に
加わる負圧を高めることができる。
【0019】更に又、整流壁10の少なくとも下流側に
おける整流壁10の吸気路2の底部から可動弁4の移動
方向B−B(図1において上方)への突出高さGを、吸
気路2の直径Hの1/2以下とすると、可動弁4の低開
度域において、ノズル6及び低速燃料噴孔8に対して整
流状態にある空気を効果的に供給できるものであり、ノ
ズル6及び低速燃料噴孔8の負圧を一層高めることがで
きるものである。
【0020】次に図10、図11によって本発明の他の
実施例について説明する。尚、第1の実施例と同一構造
部分は同一符号を使用して説明を省略する。20は、可
動弁案内筒3のエアクリーナ側端部3Aの近傍から吸気
路2のエアクリーナ側端部2Cに達する第1実施例記載
の整流壁10に連設され、吸気路2のエアクリーナ側端
部2Cより更にエアクリーナJに向かって突出して(エ
アクリーナ側端部2Cより更に図10において右方に向
かって突出すること)形成した突出整流壁であり、この
突出整流壁20は底部21を有する。すなわち、整流壁
Pは、整流壁10と底部21を有する突出整流壁20と
によって形成され、これら整流壁Pは吸気路2の長手軸
心線C−Cの両側方に対称に間隙をもって形成され、さ
らに突出整流壁20の底部21は、整流壁10、10間
のエアクリーナ側吸気路2Aの内周壁面2Eに連なって
形成される。尚、本実施例においては、ニードルジエッ
ト7が直接的に吸気路2内へ突出して開口し、ジエット
ニードル5がニードルジエット7内に挿入されるもの
で、このニードルジエット7は第1実施例におけるノズ
ル6に相当する。
【0021】かかる第2の実施例によると、整流壁Pの
長手方向A−Aの長さは、整流壁10と突出整流壁20
によって形成されて充分なる長手方向長さを形成できた
ものであり、特に気化器の全長(吸気路2及びエアクリ
ーナ側吸気路2Aの長さ)が空気吸入効率、艤装レイア
ウトの点から短縮化される傾向にある二輪車用の可変ベ
ンチュリー式気化器において、エアクリーナ側吸気路2
Aからベンチュリー部Vに向かう空気流れを長い長手方
向の整流壁Pをもって充分に整流できたので、ノズル
(本実施例にあってはニードルジェット7)低速燃料噴
孔8に加わる負圧を効果的に高めることができたもので
ある。尚、突出整流壁20はエアクリーナJ内に配置さ
れるので機関への搭載において不具合を生じることがな
い。尚、前記第1、第2の実施例は、可動弁を運転者が
機械的に操作するいわゆる摺動絞り弁型気化器である
が、前記可動弁を吸気路内に生起する負圧に応じて自動
的に開閉するいわゆる定真空式気化器に用いても良い。
更に又、エアクリーナ側吸気路を、可動弁案内筒のエア
クリーナ側端部の近傍にカットし、気化器本体と別に用
意されたエアファンネルに整流壁を備えたエアクリーナ
側吸気路を形成し、このエアファンネルを気化器本体に
取着してもよい。このとき、気化器本体のベンチュリー
部にはエアファンネルのエアクリーナ側吸気路を介して
空気が流入する。このようにエアクリーナ側吸気路を別
部材のエアファンネルによって形成して取着することは
競争車用機関に搭載される気化器において良く行なわれ
る。これは、気化器の吸気効率をそれぞれの機関に適合
させる為に、吸気路の長さ、直径、形状を選定するのに
好都合であることによる。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる可変ベンチュ
リー式気化器の第1の特徴によると、整流壁によってエ
アクリーナ側吸気路の中心部分及び外周部分を流れる空
気流れを吸気路の長手方向に沿う整流状態の流れとして
ベンチュリー部に向かって流下させることができたの
で、ノズル及び低速燃料噴孔に加わる負圧を良好に高め
ることができ、もって、ノズル及び低速燃料噴孔からベ
ンチュリー部又は吸気路内に吸出される燃料吐出特性の
向上と燃料の微粒化を向上できたものである。以上によ
ると、可動弁を低開度状態から中開度に開放する際の燃
料供給特性を大きく改善することが可能となったもの
で、可動弁の開放移動に対する燃料供給の応答性、燃料
供給のリニアリティーの優れた可変ベンチュリー式気化
器を提供できるものである。又、機関側吸気路内にあっ
てもその空気流れはベンチュリー部Vに引続いて整流状
態に維持されるもので、これによると、ノズル及び低速
燃料噴孔より吸出される燃料は、機関側吸気路内にあっ
て均一に分散されるとともに良好な霧化状態が得られる
もので、機関の燃焼性が改善されて機関の不整燃焼が発
生したり、不整燃焼に伴なう機関の振動発生を低減でき
たものである。
【0023】又、第2の特徴及び第3の特徴によると、
吸気路の長手軸心線上に配置されるノズル及び低速燃料
噴孔に向けて整流壁により空気流れを集中的に整流する
ことができるものでノズル及び低速燃料噴孔に加わる負
圧を一層効果的に高めることができたものである。
【0024】更に又、第4の特徴によると、整流壁によ
る整流長さをエアクリーナ側吸気路の長さに関係なく充
分に長くとることができて整流効果を得られるもので、
特に二輪車用機関に搭載される比較的にエアクリーナ側
吸気路の短い可変ベンチュリー式気化器において効果的
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる可変ベンチュリー式気化器の第1
実施例の縦断面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】図1のX−X線における横断面図。
【図4】第1実施例における吸気路の空気流れを示す模
式的横断面図。
【図5】本発明になる可変ベンチュリー式気化器の可動
弁1/32開度時における吸気路に加えられる負圧と低
速燃料噴孔に加わる負圧との関係を示す線図。
【図6】本発明になる可変ベンチュリー式気化器の可動
弁1/16開度時における吸気路に加えられる負圧と低
速燃料噴孔に加わる負圧との関係を示す線図。
【図7】本発明になる可変ベンチュリー式気化器の可動
弁1/8開度時における吸気路に加えられる負圧と低速
燃料噴孔に加わる負圧との関係を示す線図。
【図8】本発明になる可変ベンチュリー式気化器の可動
弁1/32開度時における吸気路に加えられる負圧とノ
ズルに加わる負圧との関係を示す線図。
【図9】本発明になる可変ベンチュリー式気化器の可動
弁1/16開度時における吸気路に加えられる負圧とノ
ズルに加わる負圧との関係を示す線図。
【図10】本発明になる可変ベンチュリー式気化器の第
二実施例を示す縦断面図。
【図11】図10のY−Y線における横断面図。
【図12】従来の可変ベンチュリー式気化器の空気流れ
を示す模式的横断面図。
【符号の説明】
2 吸気路 2C 吸気路のエアクリーナ側端部 2D 吸気路の底部 3 可動弁案内筒 3A 可動弁案内筒のエアクリーナ側端部 4 可動弁 4B 可動弁のエアクリーナ側端部 10 整流壁 20 突出整流壁 21 底部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器本体を吸気路が貫通し、吸気路の
    中間部に連設して形成した可動弁案内筒内に可動弁を移
    動自在に配置し、前記可動弁によって吸気路のベンチュ
    リ面積を可変制御するとともに可動弁に一体的に取着さ
    れるジェットニードルが吸気路に開口するノズル内に挿
    入配置された可変ベンチュリ式気化器において、ノズル
    6が開口する吸気路2の底部2Dに、可動弁案内筒内3
    のエアクリーナ側端部3Aの近傍より、吸気路2のエア
    クリーナ側端部2Cに向けて吸気路2の長手方向A−A
    に沿う整流壁10,10を可動弁4の移動方向B−Bに
    沿って突出して設け、前記、整流壁10,10は可動弁
    4の移動方向B−Bに直交する横断面において、吸気路
    2の長手軸心線C−Cの両側方に間隙Sをもって略対称
    に形成配置したことを特徴とする可変ベンチュリ式気化
    器。
  2. 【請求項2】 前記、整流壁の少なくとも下流側の間隙
    S1を、吸気路2に開口するノズル6の外径Dより大と
    するとともに可動弁4がもっとも吸気路2を閉じた状態
    における可動弁4のエアクリーナ側端部4Bと吸気路2
    との接点E、Eとにより形成される距離Fより小とした
    ことを特徴とする請求項1記載の可変ベンチュリー式気
    化器。
  3. 【請求項3】 前記、整流壁の少なくとも下流側におけ
    る吸気路2の底部2Dからの突出高さGを、吸気路2の
    直径Hの1/2以下としたことを特徴とする請求項1記
    載の可変ベンチュリー式気化器。
  4. 【請求項4】 前記、整流壁の上流側に、吸気路2のエ
    アクリーナ側端部2Cより更にエアクリーナ側に向け
    て、底部21を有する突出整流壁20を突出して形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の可変ベンチュリー式
    気化器。
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