JP2713862B2 - 紙容器用扁平状注出具及びその製造方法 - Google Patents
紙容器用扁平状注出具及びその製造方法Info
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- JP2713862B2 JP2713862B2 JP6214704A JP21470494A JP2713862B2 JP 2713862 B2 JP2713862 B2 JP 2713862B2 JP 6214704 A JP6214704 A JP 6214704A JP 21470494 A JP21470494 A JP 21470494A JP 2713862 B2 JP2713862 B2 JP 2713862B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D5/00—Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
- B65D5/42—Details of containers or of foldable or erectable container blanks
- B65D5/72—Contents-dispensing means
- B65D5/74—Spouts
- B65D5/746—Spouts formed separately from the container
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂で射出成形さ
れた紙容器用扁平状注出具及びその製造方法に関するも
のである。
れた紙容器用扁平状注出具及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の紙容器用注出具は、合成樹脂の射
出成形のものであっても、例えば第9図に示すような注
出筒内にプルリングを有するキャップ付きのもの
(C)、あるいは第10図に示すような開封用摘みを上
方向に突出したベース板形状のもの(D)等であった。
出成形のものであっても、例えば第9図に示すような注
出筒内にプルリングを有するキャップ付きのもの
(C)、あるいは第10図に示すような開封用摘みを上
方向に突出したベース板形状のもの(D)等であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の注
出具(C)、あるいは(D)はいずれも、その紙容器本
体に対する取付け鍔部よりの全体の高さが20mm前後
あるものであるから、これを紙容器の組立て前のブラン
ク板に予め取付け得たとしても、注出具はブランク板面
より20mm前後突出することになるから、これを角筒
状に組立てた後、扁平状に押した状態で一連の充填、密
封装置にかけるには適するものでない。したがって、上
記のような従来の注出具を使用する場合には、一連の充
填、密封装置内に注出具の供給取付け装置を組込まざる
を得ず、この装置が他の内容液の充填、密封の装置とは
異質にして複雑なものであるところから、全体として装
置が大形複雑化し、延いてはこれが飲料液等の紙容器詰
め製品にも価格の上で影響を与えている。
出具(C)、あるいは(D)はいずれも、その紙容器本
体に対する取付け鍔部よりの全体の高さが20mm前後
あるものであるから、これを紙容器の組立て前のブラン
ク板に予め取付け得たとしても、注出具はブランク板面
より20mm前後突出することになるから、これを角筒
状に組立てた後、扁平状に押した状態で一連の充填、密
封装置にかけるには適するものでない。したがって、上
記のような従来の注出具を使用する場合には、一連の充
填、密封装置内に注出具の供給取付け装置を組込まざる
を得ず、この装置が他の内容液の充填、密封の装置とは
異質にして複雑なものであるところから、全体として装
置が大形複雑化し、延いてはこれが飲料液等の紙容器詰
め製品にも価格の上で影響を与えている。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて創出され
たもので、注出具を極めて薄い扁平状のものとすること
により、容器本体の組立、注出具の供給取付け、内容液
の充填、密封の一連の装置から、異質にして複雑な注出
具の供給取付け装置を省き、もって装置全体を簡素化
し、製品の生産の能率化による製品の価格の低廉を図る
ことを目的とし、また射出成形が困難とされている摘み
付きの極めて薄い扁平状注出具を射出成形後に、押圧力
を加えることにより容易に製造することを目的とするも
のである。
たもので、注出具を極めて薄い扁平状のものとすること
により、容器本体の組立、注出具の供給取付け、内容液
の充填、密封の一連の装置から、異質にして複雑な注出
具の供給取付け装置を省き、もって装置全体を簡素化
し、製品の生産の能率化による製品の価格の低廉を図る
ことを目的とし、また射出成形が困難とされている摘み
付きの極めて薄い扁平状注出具を射出成形後に、押圧力
を加えることにより容易に製造することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明にあっては、注出具自体を合成樹脂の一体の
射出成形によって極めて薄い扁平状のもの(2.0〜
2.5mm)とすることにより、容器本体の組立ての前
のブランク板に予め取付けることができるようにしたも
のである。このことは、従来のような高さが20mm前
後の注出具を使用する場合における一連の組立、内容液
の充填、密封装置において、内容液の充填、密封とは異
質にして複雑な注出具の供給、取付け装置を省くことに
より全体の装置を簡素化するためである。
めに本発明にあっては、注出具自体を合成樹脂の一体の
射出成形によって極めて薄い扁平状のもの(2.0〜
2.5mm)とすることにより、容器本体の組立ての前
のブランク板に予め取付けることができるようにしたも
のである。このことは、従来のような高さが20mm前
後の注出具を使用する場合における一連の組立、内容液
の充填、密封装置において、内容液の充填、密封とは異
質にして複雑な注出具の供給、取付け装置を省くことに
より全体の装置を簡素化するためである。
【0006】すなわち、紙容器用扁平状注出具の発明に
あっては、合成樹脂を射出成形した一体成形の注出具で
あって、開封用薄肉部と枢支用薄肉部とで囲まれた開封
蓋部と、これの外周に広がる取付け鍔部とからなる注出
具本体に対し、上記枢支用薄肉部側に対する側の開封用
薄肉部の中央内側に、付根部に薄肉部を有する開封用把
持部を、上方に突出した状態にて一体に射出成形し、こ
れの冷え固まる前に、これを、その付根部の薄肉部より
屈曲して注出具本体に沿う状態に形成した構成をとって
おり、また紙容器用扁平状注出具の製造方法の発明にあ
っては、開封用薄肉部と枢支用薄肉部とで囲まれた開封
蓋部と、これらの外周に広がる取付け鍔部とからなる注
出具本体に対し、上記枢支用薄肉部側に対する側の開封
用薄肉部の中央内側に、付根部に薄肉部を有する開封用
把持部を上方に突出した状態にて、合成樹脂をもって一
体に射出成形した後、この開封用把持部が冷え固まる前
に、これを、その付根部の薄肉部より屈曲して注出本体
に沿う状態で固まらせるという方法をとっている。
あっては、合成樹脂を射出成形した一体成形の注出具で
あって、開封用薄肉部と枢支用薄肉部とで囲まれた開封
蓋部と、これの外周に広がる取付け鍔部とからなる注出
具本体に対し、上記枢支用薄肉部側に対する側の開封用
薄肉部の中央内側に、付根部に薄肉部を有する開封用把
持部を、上方に突出した状態にて一体に射出成形し、こ
れの冷え固まる前に、これを、その付根部の薄肉部より
屈曲して注出具本体に沿う状態に形成した構成をとって
おり、また紙容器用扁平状注出具の製造方法の発明にあ
っては、開封用薄肉部と枢支用薄肉部とで囲まれた開封
蓋部と、これらの外周に広がる取付け鍔部とからなる注
出具本体に対し、上記枢支用薄肉部側に対する側の開封
用薄肉部の中央内側に、付根部に薄肉部を有する開封用
把持部を上方に突出した状態にて、合成樹脂をもって一
体に射出成形した後、この開封用把持部が冷え固まる前
に、これを、その付根部の薄肉部より屈曲して注出本体
に沿う状態で固まらせるという方法をとっている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の方法にて射出成形される紙容器用扁平状
注出具(A)は、例えばポリエチレンで射出成形された
もので、第2図に示すように全体の高さは、2.0〜
2.5mmと極めて薄い扁平状のもので、第1図に示す
ように平面視で長方形の一方の側の両角が大きく円弧状
となったものである。射出成形された紙容器用扁平状注
出具(A)は注出具本体(a)と開封用把持部(b)と
から構成されている。注出具本体(a)は、下面にほぼ
三方にわたって開封用薄肉部(1)が、この両端部から
枢支用薄肉部(2)が設けられ、これらの薄肉部(1)
と(2)とで囲まれた部分は、開封後において蓋部
(3)となる部分である。この開封用薄肉部(1)と枢
支用薄肉部(2)との外周には、紙容器の容器本体
(B)の開口(4)の内面口縁部(5)に溶着される取
付け鍔部(6)が設けられている。
する。本発明の方法にて射出成形される紙容器用扁平状
注出具(A)は、例えばポリエチレンで射出成形された
もので、第2図に示すように全体の高さは、2.0〜
2.5mmと極めて薄い扁平状のもので、第1図に示す
ように平面視で長方形の一方の側の両角が大きく円弧状
となったものである。射出成形された紙容器用扁平状注
出具(A)は注出具本体(a)と開封用把持部(b)と
から構成されている。注出具本体(a)は、下面にほぼ
三方にわたって開封用薄肉部(1)が、この両端部から
枢支用薄肉部(2)が設けられ、これらの薄肉部(1)
と(2)とで囲まれた部分は、開封後において蓋部
(3)となる部分である。この開封用薄肉部(1)と枢
支用薄肉部(2)との外周には、紙容器の容器本体
(B)の開口(4)の内面口縁部(5)に溶着される取
付け鍔部(6)が設けられている。
【0008】注出具本体(a)の上面には、開封用薄肉
部(1)及び枢支用薄肉部(2)の位置より外部に、取
付け鍔部(6)の外側形状と同様の突出部(7)があ
り、この突出部(7)は、中央より枢支用薄肉部(2)
の位置の側において、突条(8)で囲まれ、その囲まれ
た内側は、取付け鍔部(6)の上面と一致する凹窪部
(9)となっており、この凹窪部(9)は枢支用薄肉部
(2)の位置と反対側に向かい、蓋部(3)が上方に傾
斜することによってその深さが漸減し、その上面部は突
条(8)面と一致している。この凹窪部(9)内には、
摘み開口(10)を有する栓抜き形状の開封用把持部
(b)が、開封蓋部(3)と遊離状態にあり、把持部
(b)の狭まった先端(12)は、開封用薄肉部(1)
の位置の内側において注出具本体(a)と連結(13)
している。開封用把持部(b)の付根部の連結部(1
3)の近くには薄肉部(14)が設けられている。ま
た、連結部(13)の先方は、上方に傾斜(15)して
注出嘴(16)が形成され、その先端は開封用把持部
(b)の上面と一致している。開封用把持部(b)の遊
離端(17)に対する突条(8)の中央部のは、把持部
(b)を摘み易くするための凹入部(18)が設けられ
ている。
部(1)及び枢支用薄肉部(2)の位置より外部に、取
付け鍔部(6)の外側形状と同様の突出部(7)があ
り、この突出部(7)は、中央より枢支用薄肉部(2)
の位置の側において、突条(8)で囲まれ、その囲まれ
た内側は、取付け鍔部(6)の上面と一致する凹窪部
(9)となっており、この凹窪部(9)は枢支用薄肉部
(2)の位置と反対側に向かい、蓋部(3)が上方に傾
斜することによってその深さが漸減し、その上面部は突
条(8)面と一致している。この凹窪部(9)内には、
摘み開口(10)を有する栓抜き形状の開封用把持部
(b)が、開封蓋部(3)と遊離状態にあり、把持部
(b)の狭まった先端(12)は、開封用薄肉部(1)
の位置の内側において注出具本体(a)と連結(13)
している。開封用把持部(b)の付根部の連結部(1
3)の近くには薄肉部(14)が設けられている。ま
た、連結部(13)の先方は、上方に傾斜(15)して
注出嘴(16)が形成され、その先端は開封用把持部
(b)の上面と一致している。開封用把持部(b)の遊
離端(17)に対する突条(8)の中央部のは、把持部
(b)を摘み易くするための凹入部(18)が設けられ
ている。
【0009】第1図及び第2図に示すような状態にある
扁平状注出具(A)は、これを射出成形するのは困難で
あるため、本発明にあっては、第3図に示すような開閉
用把持部(b)が起立状態で射出成形され、これが冷え
て固まらないうちに把持部(b)を付根部の薄肉部(1
4)より屈曲し、それを注出具本体(a)面に沿うよう
にして固まらせて製造するという方法をとっている。こ
のようにして成形された扁平状注出具(A)は極めて薄
いものであり、その把持部(b)は、薄肉部(14)に
おける繰返しの屈曲に対しても充分耐えるものである。
扁平状注出具(A)は、これを射出成形するのは困難で
あるため、本発明にあっては、第3図に示すような開閉
用把持部(b)が起立状態で射出成形され、これが冷え
て固まらないうちに把持部(b)を付根部の薄肉部(1
4)より屈曲し、それを注出具本体(a)面に沿うよう
にして固まらせて製造するという方法をとっている。こ
のようにして成形された扁平状注出具(A)は極めて薄
いものであり、その把持部(b)は、薄肉部(14)に
おける繰返しの屈曲に対しても充分耐えるものである。
【0010】第5図に示す紙容器用の扁平状注出具
(A’)は、開封用薄肉部(1’)の位置における上面
の注出嘴(16’)が、第1図に示すものと異なり、下
方に向かう傾斜面(15’)を有するもので、その先端
と容器本体(B)の上面との間には流出液の液切れに必
要な間隔(約0.7mm)がある。また、開封用把持部
(b’)は、その遊離端に指掛け用段部(19)が、ま
た摘み開口(10’)の上縁には、係合凹部(20)が
形成されており、一方注出具本体(a’)の上面には、
上記の係合凹部(20)が係合する係止突起(21)が
設けられている。このような紙容器用扁平状注出具
(A’)においても、開封用把持部(b’)は、注出具
(A)の場合と同様に、第5図に示すように、開封用把
持の把持部(b’)を上方に突出した状態で射出成形
し、この把持部(b’)が冷えて固まらないうちに付根
部の薄肉部より屈曲して注出具本体(a’)面に沿うよ
うにして固まらせる。
(A’)は、開封用薄肉部(1’)の位置における上面
の注出嘴(16’)が、第1図に示すものと異なり、下
方に向かう傾斜面(15’)を有するもので、その先端
と容器本体(B)の上面との間には流出液の液切れに必
要な間隔(約0.7mm)がある。また、開封用把持部
(b’)は、その遊離端に指掛け用段部(19)が、ま
た摘み開口(10’)の上縁には、係合凹部(20)が
形成されており、一方注出具本体(a’)の上面には、
上記の係合凹部(20)が係合する係止突起(21)が
設けられている。このような紙容器用扁平状注出具
(A’)においても、開封用把持部(b’)は、注出具
(A)の場合と同様に、第5図に示すように、開封用把
持の把持部(b’)を上方に突出した状態で射出成形
し、この把持部(b’)が冷えて固まらないうちに付根
部の薄肉部より屈曲して注出具本体(a’)面に沿うよ
うにして固まらせる。
【0011】以上のような構成の薄い扁平状の注出具
(A)、(A’)は、容器本体(B)を組立てる前のブ
ランク板にそれの開口(4)より挿入し、内面口縁部
(5)に取付け鍔部(6)、(6’)をもって溶着す
る。この注出具(A)、(A’)の取付けは、容器本体
(B)の組立てられる前のブランク板のときであるか
ら、その取付け装置としては、従来のような組立てられ
た容器本体(B)に対し、その内面より挿入して取付る
ような複雑なものとはならず、したがって、その取付け
作業も簡単で能率よく行われるものである。注出具
(A)、(A’)が取付けられたブランク板は、通常の
場合と同様に角筒状に組立てられ、扁平状に押された状
態で一連の充填、密封の装置にかけられるのであるが、
注出具が従来のもののように大きく突出していないか
ら、なんらその工程に支障をきたすことはない。このよ
うな注出具(A)、(A’)の取付け位置は、紙容器の
傾斜屋根部である。
(A)、(A’)は、容器本体(B)を組立てる前のブ
ランク板にそれの開口(4)より挿入し、内面口縁部
(5)に取付け鍔部(6)、(6’)をもって溶着す
る。この注出具(A)、(A’)の取付けは、容器本体
(B)の組立てられる前のブランク板のときであるか
ら、その取付け装置としては、従来のような組立てられ
た容器本体(B)に対し、その内面より挿入して取付る
ような複雑なものとはならず、したがって、その取付け
作業も簡単で能率よく行われるものである。注出具
(A)、(A’)が取付けられたブランク板は、通常の
場合と同様に角筒状に組立てられ、扁平状に押された状
態で一連の充填、密封の装置にかけられるのであるが、
注出具が従来のもののように大きく突出していないか
ら、なんらその工程に支障をきたすことはない。このよ
うな注出具(A)、(A’)の取付け位置は、紙容器の
傾斜屋根部である。
【0012】次に、内容液の注出について説明する。紙
容器本体(B)より内容液を注出するには、先ず注出具
(A)において、凹入部(18)より指先を入れて開封
用把持部(b)を引き起こして摘み開口(10)を摘ん
で引っ張ると、その細い先端部(12)の連結部(1
3)に大きな引っ張り力が加わるので、この部分の開封
用薄肉部(1)に初期の開離が起こり、この開離は両側
の薄肉部(1)、(1)に波及し、枢支用薄肉部(2)
に到り開封される。開封された蓋部(3)は必要に応じ
て、その把持部(b)を容器本体(B)の頂部密封部
(22)に引っ掛けて係止する。容器本体(B)を傾倒
すると内容液は注出嘴(16)より流出する。開封した
蓋部(3)を元に戻して閉蓋すると、把持部(b)は元
の状態に戻って注出具本体 (a)面すなわち蓋部
(3)面に沿うようになる。また、第5図に示す別形態
のものにあっては、開封用把持部(b’)の段部(1
9)に指先をかけて係合凹部(20)を注出具本体
(a’)の係止突起(21)より外して、摘み開口(1
0’)を摘み、把持部(b’)を引っ張って開封用薄肉
部(1’)より開封する。容器本体(B)を傾倒して内
容液を注出嘴 (16’)より流出した後は、閉蓋する
とともに開封用把持部(b’)を元に戻して係合凹部
(20)を係止突起(21)に係止する。
容器本体(B)より内容液を注出するには、先ず注出具
(A)において、凹入部(18)より指先を入れて開封
用把持部(b)を引き起こして摘み開口(10)を摘ん
で引っ張ると、その細い先端部(12)の連結部(1
3)に大きな引っ張り力が加わるので、この部分の開封
用薄肉部(1)に初期の開離が起こり、この開離は両側
の薄肉部(1)、(1)に波及し、枢支用薄肉部(2)
に到り開封される。開封された蓋部(3)は必要に応じ
て、その把持部(b)を容器本体(B)の頂部密封部
(22)に引っ掛けて係止する。容器本体(B)を傾倒
すると内容液は注出嘴(16)より流出する。開封した
蓋部(3)を元に戻して閉蓋すると、把持部(b)は元
の状態に戻って注出具本体 (a)面すなわち蓋部
(3)面に沿うようになる。また、第5図に示す別形態
のものにあっては、開封用把持部(b’)の段部(1
9)に指先をかけて係合凹部(20)を注出具本体
(a’)の係止突起(21)より外して、摘み開口(1
0’)を摘み、把持部(b’)を引っ張って開封用薄肉
部(1’)より開封する。容器本体(B)を傾倒して内
容液を注出嘴 (16’)より流出した後は、閉蓋する
とともに開封用把持部(b’)を元に戻して係合凹部
(20)を係止突起(21)に係止する。
【0013】
【発明の効果】本発明の紙容器用扁平状注出具は、全体
を合成樹脂で一体に射出成形したものではあるが、注出
具本体に対して開封用把持部を突出した状態で射出成形
し、これが冷えて固まらないうちに、開封用把持部の注
出具本体との連結部の付根部における薄肉部から屈曲し
て注出具本体に対し、沿う状態で固まらせたものである
から、全体として極めて薄い扁平状のものを量産的に生
産することができ、これにより、紙容器本体の組立て前
のブランク板に、予め取付けることができ、このブラン
ク板を角筒状にした後に、扁平状に押した状態で積重
ね、これを従来と同様に一連の充填、密封装置にかける
ことができるから、従来の一連の装置中において、異質
にして複雑な注出具の供給、取付け装置を省くことがで
き、それだけ作業能率を上げることにより飲料液の紙容
器詰め製品の生産価格を下げることができる。 しか
も、開封用把持部を注出具本体に対して上方に突出状態
で射出成形し、この把持部が冷えて固まらないうちに、
これをその付根部の薄肉部より屈曲して固まらせるだけ
であるから、簡単な手段にて、開封用把持部を注出具本
体に沿わせた状態の扁平状の注出具を容易に得ることが
できる。このことは、開封用把持部を注出具本体に沿わ
せた状態の扁平状の注出具を得るに当り、注出具本体に
対して開封用把持部を突出した状態で射出成形した後
に、次行程において再び加熱して軟化させ、開封用把持
部を薄肉部より屈曲して注出具本体に対し沿う状態で固
まらせたのでは、生産に手数がかかり、また開封用把持
部を注出具本体に沿わせた状態であるようにして射出成
形することは、型が複雑となり、型抜きが面倒となって
射出成形が困難となることによるものである。したがっ
て、本発明のようにすることは、量産を考えると有効な
手段である。
を合成樹脂で一体に射出成形したものではあるが、注出
具本体に対して開封用把持部を突出した状態で射出成形
し、これが冷えて固まらないうちに、開封用把持部の注
出具本体との連結部の付根部における薄肉部から屈曲し
て注出具本体に対し、沿う状態で固まらせたものである
から、全体として極めて薄い扁平状のものを量産的に生
産することができ、これにより、紙容器本体の組立て前
のブランク板に、予め取付けることができ、このブラン
ク板を角筒状にした後に、扁平状に押した状態で積重
ね、これを従来と同様に一連の充填、密封装置にかける
ことができるから、従来の一連の装置中において、異質
にして複雑な注出具の供給、取付け装置を省くことがで
き、それだけ作業能率を上げることにより飲料液の紙容
器詰め製品の生産価格を下げることができる。 しか
も、開封用把持部を注出具本体に対して上方に突出状態
で射出成形し、この把持部が冷えて固まらないうちに、
これをその付根部の薄肉部より屈曲して固まらせるだけ
であるから、簡単な手段にて、開封用把持部を注出具本
体に沿わせた状態の扁平状の注出具を容易に得ることが
できる。このことは、開封用把持部を注出具本体に沿わ
せた状態の扁平状の注出具を得るに当り、注出具本体に
対して開封用把持部を突出した状態で射出成形した後
に、次行程において再び加熱して軟化させ、開封用把持
部を薄肉部より屈曲して注出具本体に対し沿う状態で固
まらせたのでは、生産に手数がかかり、また開封用把持
部を注出具本体に沿わせた状態であるようにして射出成
形することは、型が複雑となり、型抜きが面倒となって
射出成形が困難となることによるものである。したがっ
て、本発明のようにすることは、量産を考えると有効な
手段である。
【図1】本発明の方法にて製造されるの紙容器用扁平状
注出具の斜視図
注出具の斜視図
【図2】同上X−X線の断面図
【図3】成形工程中における同上と同様の断面図
【図4】容器本体に取付けた状態の断面を示す斜視図
【図5】別形態の注出具の第3図と同様の断面図
【図6】同上の第4図と同様の断面図
【図7】注出具を容器本体に取付けた状態の斜視図
【図8】同上において開封した蓋部の把持部を頂部密封
部に係止した状態の斜視図
部に係止した状態の斜視図
【図9】従来の注出具の斜視図
【図10】従来の注出具の斜視図
A 注出具 B 紙容器本体 C 従来の注出具 D 従来の注出具 a 注出具本体 b 開封用把持部 1 開封用薄肉部 2 枢支用薄肉部 3 蓋部 4 開口 5 内面口縁部 6 取付け鍔部 7 突出部 8 突条 9 凹窪部 10 摘み開口 12 先端部 13 連結部 14 薄肉部 15 傾斜面 16 注出嘴 17 遊離端 18 凹入部 19 指掛け用段部 20 係合凹部 21 係止突起 22 頂部密封部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−48933(JP,U) 実開 昭62−127921(JP,U) 実開 昭62−182258(JP,U) 実開 昭62−188422(JP,U) 実開 昭61−134926(JP,U) 実開 昭63−149817(JP,U) 実開 昭63−123430(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂を射出成形した一体成形の注出
具であって、開封用薄肉部と枢支用薄肉部とで囲まれた
開封蓋部と、これの外周に広がる取付け鍔部とからなる
注出具本体に対し、上記枢支用薄肉部側に対する側の開
封用薄肉部の中央内側に、付根部に薄肉部を有する開封
用把持部を、上方に突出した状態にて一体に射出成形
し、これが冷え固まる前に、これを、その付根部の薄肉
部より屈曲して注出具本体に沿う状態に形成した構成を
特徴とする紙容器用扁平状注出具。 - 【請求項2】 開封用薄肉部と枢支用薄肉部とで囲まれ
た開封蓋部と、これらの外周に広がる取付け鍔部とから
なる注出具本体に対し、上記枢支用薄肉部側に対する側
の開封用薄肉部の中央内側に、付根部に薄肉部を有する
開封用把持部を、上方に突出した状態にて合成樹脂をも
って一体に射出成形した後、この開封用把持部が冷え固
まる前に、これを、その付根部の薄肉部より屈曲して注
出具本体に沿う状態で固まらせることを特徴とする紙容
器用扁平状注出具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6214704A JP2713862B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 紙容器用扁平状注出具及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6214704A JP2713862B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 紙容器用扁平状注出具及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789537A JPH0789537A (ja) | 1995-04-04 |
JP2713862B2 true JP2713862B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=16660232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6214704A Expired - Lifetime JP2713862B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 紙容器用扁平状注出具及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2713862B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0136749Y2 (ja) * | 1985-02-13 | 1989-11-08 | ||
JPH0327948Y2 (ja) * | 1985-09-10 | 1991-06-17 | ||
JPS62127921U (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-13 | ||
JPS62182258U (ja) * | 1986-05-08 | 1987-11-19 | ||
JPS62188422U (ja) * | 1986-05-22 | 1987-12-01 | ||
JPS63123430U (ja) * | 1987-02-03 | 1988-08-11 | ||
JPS63149817U (ja) * | 1987-03-20 | 1988-10-03 |
-
1994
- 1994-09-08 JP JP6214704A patent/JP2713862B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0789537A (ja) | 1995-04-04 |
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Legal Events
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