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JP2710538B2 - 役物タイル及びその製造方法 - Google Patents

役物タイル及びその製造方法

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JP2710538B2
JP2710538B2 JP14086993A JP14086993A JP2710538B2 JP 2710538 B2 JP2710538 B2 JP 2710538B2 JP 14086993 A JP14086993 A JP 14086993A JP 14086993 A JP14086993 A JP 14086993A JP 2710538 B2 JP2710538 B2 JP 2710538B2
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嘉矩 各務
真一 各務
修吉 各務
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美濃顔料化学株式会社
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Priority to AU47387/93A priority patent/AU662837B2/en
Priority to EP19980100540 priority patent/EP0850736A3/en
Priority to DE1993625962 priority patent/DE69325962T2/de
Priority to ES93114834T priority patent/ES2137214T3/es
Priority to EP19960108268 priority patent/EP0734819A3/en
Priority to EP93114834A priority patent/EP0591728B1/en
Priority to CN 93117285 priority patent/CN1067320C/zh
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Priority to US08/552,608 priority patent/US5670228A/en
Priority to US08/557,372 priority patent/US5830551A/en
Priority to KR97039085A priority patent/KR0134119B1/ko
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  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
  • Moulds, Cores, Or Mandrels (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階段、道路等の段違い
部分、門柱、あるいは建造物等の角部のタイル張り施工
に使用する、直角またはその他の角度に折れ曲がった形
状の役物タイル及びその製造方法に関するものであり、
特に、その表面に着色模様を有する役物タイル及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、タイル張りにおける角部の施
工には、その角部の角度に合った折れ曲がりを有する役
物タイルが使用されている。そしてこのような役物タイ
ルは、粉末原料のプレス成形によって一般に製造され、
具体的には、断面山形状または谷形状の下型と上型とに
よって役物形状のプレス空間を形成するプレス型を用
い、下型の両斜面部及び稜部の全面にバインダーを加え
た粉末原料を配置し、上型との間でプレス成形して役物
形状のタイル成形体を形成した後、焼成することによっ
て製造される。このような技術は、例えば実公平4−3
0011号公報等において開示されている。
【0003】そしてこのように製造された役物タイル
は、角部を含めて全体が継ぎ目なく一体に形成されてい
るために、見栄えが良く、また十分な角部強度を有す
る。しかしその反面、表面の模様は無地または斑点模様
のような単純な着色模様に限定される。
【0004】ところで近年ではタイルにも色彩のより豊
かさが求められ、このために、多彩な模様を有するタイ
ルが種々提案され、また使用されるようになってきてい
る。例えば、特公平2−42323号公報等には粉末材
料のプレス加工により紋様材を素地表面に埋め込んだ象
眼模様のタイルが開示されており、また特公平2−88
83号公報には坏土の素材塊に着色顔料粉をまぶしたも
のをプレス型内に並べて押圧成形した不定形紋様を有す
るタイルが開示されている。
【0005】ところが、このような多彩な模様は平面型
を用いて形成されるため、平板状の平面タイルには適用
することができるが、型面が傾斜したプレス型を用いて
製造する上述の役物タイルには適用することが困難であ
る。このため、このような着色模様を有するタイルを用
いて角部分を施工する場合は、施工の際に二枚のタイル
を直角に接着剤で張り合わせる方法、あるいは、二枚の
タイルをセメントで直角に接合している場合、金属、樹
脂等のアングル部材を用いて繋ぎ合わせる方法等が採ら
れているのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
は施工に負担が掛かるばかりでなく、接着剤による接合
の場合はタイルの切断面が現れて見栄えが損なわれるこ
とがあり、またセメント繋ぎの場合は摩耗の虞れもあ
る。このため、多彩な模様を有するタイルの場合でも役
物タイルが得られれば、タイル張り施工の工数、耐久
性、美観などが大幅に改善されるはずであり、業界では
その出現が早くから望まれていた。
【0007】そこで、本発明は、役物タイルの一般の成
形型では得ることができないような着色模様であっても
容易に有することができる、十分な角部強度を有しかつ
見栄え品質が良好な役物タイル及びその製造方法を提供
することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
役物タイルは、断面山形状または谷形状の下型の両斜面
部に、表面に着色模様を有する平板状のタイル予備成形
体をそれぞれ配置すると共に、下型の稜部に沿ったこれ
らのタイル予備成形体の端面間に、これらと同質の材料
からなる接合用棒状体を配置し、上型との間でプレスし
て一体化した後、焼成してなるものである。
【0009】また、請求項2の発明にかかる役物タイル
は、請求項1の発明における接合用棒状体に代えて、接
合用粉状体を同様に用いてなるものである。
【0010】更に、請求項3の発明にかかる役物タイル
は、下型の一方の斜面部にタイル予備成形体を配置する
と共に下型の他方の斜面部及び稜部に接合用粉状体を配
置した点以外は、請求項1,2の発明と同様にしてなる
ものである。
【0011】そして、請求項4の発明にかかる役物タイ
ルの製造方法は、表面に着色模様を有する平板状のタイ
ル予備成形体を形成するタイル予備成形体形成工程と、
そのタイル予備成形体と同質の材料からなる接合用棒状
体を形成する接合用棒状体形成工程と、タイル予備成形
体を断面山形状及び谷形状の下型の両斜面部にそれぞれ
配置すると共に、下型の稜部に沿ったこれらのタイル予
備成形体の端面間に接合用棒状体を配置するタイル予備
成形体及び接合用棒状体配置工程と、下型に配置された
タイル予備成形体及び接合用棒状体を上型との間でプレ
スして、一体化された役物形状のタイル成形体を形成す
る役物タイル成形体形成工程と、形成された役物タイル
成形体を焼成する焼成工程とからなるものである。
【0012】また、請求項5の発明にかかる役物タイル
の製造方法は、請求項4の発明における接合用棒状体形
成工程とタイル予備成形体及び接合用棒状体配置工程の
接合用棒状体を、接合用粉状体に代えたものである。
【0013】更に、請求項6の発明にかかる役物タイル
の製造方法は、請求項5の発明のタイル予備成形体及び
接合用粉状体配置工程において、下型の一方の斜面部に
タイル予備成形体を配置すると共に下型の他方の斜面部
及び稜部に接合用粉状体を配置したものである。
【0014】なお、これらの役物タイルの製造方法にお
いて、タイル予備成形体形成工程と、接合用棒状体形成
工程または接合用粉状体形成工程とは、順序は問わず、
いずれの工程が先でもまた同時であってもよい。
【0015】
【作用】請求項1〜3の発明にかかる役物タイルにおい
ては、表面に着色模様を有する予め形成された平板状の
タイル予備成形体を用いるため、その着色模様はそのま
ま役物タイルの表面に現出される。したがって、その着
色模様は、役物タイルの一般の成形型では得ることがで
きないような着色模様とすることができる。また、その
タイル予備成形体は、これと同質の材料からなる接合用
棒状体または接合用粉状体によって、継ぎ目のない一体
の役物形状の成形体に形成されるので、見栄えが良く、
また十分な角部強度を有する役物タイルを得ることがで
きる。
【0016】また、請求項4〜6の発明にかかる役物タ
イルの製造方法においては、タイル予備成形体形成工程
及び接合用棒状体または粉状体形成工程と、タイル予備
成形体及び接合用棒状体または粉状体配置工程と、役物
タイル形成工程と、焼成工程とからなる簡易な工程によ
って、上述の役物タイルを製造することができる。
【0017】ここにおいて、タイル予備成形体は、平板
状に形成された任意のものであることができ、また、そ
の表面の着色模様も全く任意であり、もし望まれるので
あれば、無地の着色模様とすることもできる。そして、
このタイル予備成形体は、通常のタイルの場合と同様
に、例えば粉体材料または坏土のプレス成形によって形
成することができるが、この場合、そのプレス圧は低め
に設定することが望ましい。それによって、そのタイル
予備成形体は最終的に役物形状にプレス成形される際に
更に圧縮され、接合用棒状体または粉状体との間に強固
な接合を形成することができる。ただし、余りに低い圧
力で成形することは、役物形状にプレス成形する際に、
形成した着色模様の変形を生じるので好ましくない。そ
のため一般的には、タイル予備成形体を形成する際のプ
レス圧は、最終的に役物タイル成形体とする際のプレス
圧の1/2〜2/3が好適である。なお、その役物形状
にプレス成形する際の圧力は、通常のタイルまたは役物
タイルを成形する場合の圧力である。また、タイル予備
成形体は、下型に配置することを容易とするために、下
型の幅より少しだけ小さい幅のものとして形成すること
が好ましい。
【0018】接合用棒状体及び接合用粉状体は、タイル
予備成形体と一体に接合されて役物タイルの角部を形成
するものであり、タイル予備成形体と同質の材料からな
る。ここで、同質とは、焼結温度等に著しい差異が生じ
ないように、組成上実質的に同じであることを言う。し
かし、役物タイルの表面の着色模様が角部を含めて連続
するように、これらの接合用棒状体または粉状体は、顔
料成分を含めて、タイル予備成形体と同一の組成である
ことが望ましい。また、これらには、タイル予備成形体
とのプレス成形時の接合性を高め、また焼成時の亀裂の
発生を防止するために、接着剤を添加することが好まし
い。この接着剤としては、CMC等のセルロースエーテ
ル、または合成樹脂等を使用することができる。
【0019】そして、このような材料からなる接合用棒
状体は、坏土の押出成形、あるいは粉体のプレス成形等
の任意の方法で形成することができるが、その密度をタ
イル予備成形体と同程度とすることが仕上がりの役物タ
イルの均一性から望ましく、そのために、そのタイル予
備成形体の場合と同様な方法及び条件によって形成する
ことが最も好ましい。また、この接合用棒状体は、プレ
ス下型の両斜面部に配置されるタイル予備成形体の端面
間にできるだけ密に充填できる断面形状のものとすべき
である。
【0020】また、接合用粉状体としては、通常の粉体
原料の形態のものをそのまま用いることもできるが、造
粒した粉粒体の形態のものを使用するのが有利である。
この粉粒体は、粉体原料に水を加え、トロンミルなどを
使用して混合粉砕し泥獎化してから、スプレードライヤ
などによって所定含水率の粉粒体に造粒して得られる。
この粉粒体はさらさらしているため、作業性がよく、ま
た、プレス下型の両斜面部に配置されるタイル予備成形
体の端面間に容易に行渡らせることができる。そして、
この接合用粉粒体は、タイル予備成形体が粉体材料のプ
レス成形によって形成される場合、その粉体材料と同じ
ものであることができる。なお、この接合用粉粒体は、
接合用棒状体によるタイル予備成形体の端面間の充填が
不十分な場合に、補助的に使用することもできる。
【0021】そして、これらのタイル予備成形体と接合
用棒状体または粉状体とは役物形状のプレス空間を形成
するプレス型の下型に配置されるが、その下型は断面山
形状のものであっても、またその逆の谷形状のものであ
っても、いずれでもよい。ただ、下型が山形状である場
合、接合用粉粒体を用いることは余り適切ではなく、ま
た、比較的大きな役物タイルを得ようとする場合、下型
は谷形状であることが好ましい。なお、これらの材料を
下型に配置することと合わせて、裏打ち用の粉状材料を
更に配置することもできる。これによって、裏打ちによ
って補強された役物タイルを得ることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0023】本発明によって得られる各種の着色模様を
有する役物タイルの例を、まとめて図1に示す。なお、
これらの各実施例の役物タイルは、いずれも、階段、道
路等の段違い部分の施工に使用する、直角の角部の両側
にそれぞれ長短のタイルを配して構成したものであり、
以下の説明において、長い方を本体部、短い方を折曲げ
部という。
【0024】図において、(a)は本体部1bには2本
の対角線により形成される4つの三角形中の対向する部
分それぞれに異色を配し、折曲げ部1cには隣接する三
角形と同色を配したもの、(b)は本体部1bには対称
的に配された一対の半円の各部分と、その他の部分に、
それぞれ異色を配し、折曲げ部1cには前記その他の部
分と同色を配したもの、(c)は本体部1b及び折曲げ
部1cのいずれにも流れ状の紋様を配したもの、(d)
は本体部1bには(a)と同じ配色を施し、折曲げ部1
cには本体部1bの半分の配色を施したものであり、こ
れらが本発明の各実施例の役物タイルの外観である。な
お、図中(b)〜(d)では、角部、本体部、折曲げ部
をそれぞれ示す符号1a,1b,1cは省略した。
【0025】〈第一実施例〉本発明の第一実施例を図1
(a)の役物タイルを例として、図2乃至図7に基づき
説明する。
【0026】図1(a)において、役物タイル1は直角
の角部1aを介して、その両側に本体部1bと折曲げ部
1cとを形成した役物タイルであり、本体部1bの表面
には、その表面を仕切る2本の対角線により形成された
4つの三角形中の対向する部分に、一方には白色地に淡
い青色の斑点模様を、他方には黒色地に淡い灰色の斑点
模様を配色した紋様を有しており、折曲げ部1cの表面
には、隣接する本体部1bの着色部分と同じの、白色地
に淡い青色の斑点模様が連続して形成されている。
【0027】この役物タイル1は以下のようにして製造
した。
【0028】図2は本発明の第一実施例による役物タイ
ルの製造工程を示す工程図であり、Aは表面に着色模様
を有する平板状のタイル予備成形体を形成するタイル予
備成形体形成工程、Bはタイル予備成形体と同質の材料
からなる接合用棒状体を形成する接合用棒状体形成工
程、Cはタイル予備成形体を断面山形状または谷形状の
下型の両斜面部にそれぞれ配置すると共に、下型の稜部
に沿ったこれらのタイル予備成形体の端面間に接合用棒
状体を配置するタイル予備成形体及び接合用棒状体配置
工程、Dは下型に配置されたタイル予備成形体及び接合
用棒状体を上型との間でプレスして、一体化された役物
形状のタイル成形体を形成する役物タイル成形体形成工
程、Eは形成された役物タイル成形体を焼成する焼成工
程である。図3は図2のタイル予備成形体形成工程Aで
使用する平板タイル用プレス機の概略図で、10はその
平板タイル用プレス機であり、平板状のタイル予備成形
体を形成する成形部10bを備えた下型10aを有して
いる。図4は図3の平板タイル用プレス機10で形成さ
れたタイル予備成形体を示す斜視図で、2はそのタイル
予備成形体であり、このタイル予備成形体2には、本体
部1bを形成する本体部用タイル予備成形体2aと、折
曲げ部1cを形成する折曲部用タイル予備成形体2bと
がある。なお、4は捨部である。図5は図2の接合用棒
状体形成工程Bで使用する棒状体用プレス機の模式図で
あり、20はその棒状体用プレス機である。図6は図5
の棒状体用プレス機20で形成された接合用棒状体を示
す斜視図であり、3はその接合用棒状体である。図7は
役物タイル成形体形成工程Dで使用する役物タイル用プ
レス機におけるプレス型の使用状態での説明図であり、
30はそのプレス型、31は下型、32は上型である。
【0029】タイル予備成形体形成工程Aにおいて、ま
ず、タイル予備成形体2の形成に使用する着色粉粒体を
次のように作成した。ここにおいては、長石50%、陶
土20%、カオリン10%、粘土20%からなる混合粉
砕原料を使用し、この混合粉砕原料に黒色顔料(Co
O,Cr2 3 ,Fe2 3 系)、青色顔料(ZrSi
4 (V)系)をそれぞれ5%ずつ加えたもの及び顔料
を添加しないものからなる3種類の着色混合粉砕原料を
作成し、これらにそれぞれ水を加え、トロンミル等を使
用して混合粉砕し、泥獎化してからスプレードライヤに
よって所定含水率の粉粒体(粒子径;約70μm)に造
粒し、黒色、青色、及び無着色(白色)の着色粉粒体を
作成した。これらの着色粉粒体を使用して、以下のよう
にしてタイル予備成形体2を形成した。
【0030】まず、図3に示す平板タイル用プレス機1
0の下型10aの成形部10b(サイズ;巾103mm×
長さ120mm×深さ13mm)に、図示しない仕切り板を
対角線状に配設し、成形部10bを4つの直角二等辺三
角形に分割し、その後、形成された4つの空間の内、対
向する一対に、前述した無着色(白色)粉粒体及び青色
粉粒体の混合粉粒体を充填し、残り一対の分割空間には
無着色(白色)粉粒体及び黒色粉粒体の混合粉粒体を充
填した。その後、仕切り板を取除き、平板タイル用プレ
ス機10でプレスし、図4に示す、紋様状の着色模様を
有する本体部用タイル予備成形体2aを形成した。ま
た、巾103mm×長さ55mm×厚さ13mmのサイズの成
形部10bを有する下型10aを使用して、その成形部
10bに無着色(白色)粉粒体及び青色粉粒体の混合粉
粒体を充填し、同様にプレスして、折曲部用タイル予備
成形体2bを得た。このプレス成形は、いずれも200
kg/cm2 のプレス圧で行った。
【0031】ところで、本体部用タイル予備成形体2
a、折曲部用タイル予備成形体2bの長さ部分には、い
ずれも、タイルとして必要な部分の外側に20mm程度の
捨部4が設けられており、これは、後工程で切断して取
除かれるものであるため、この捨部4に形成する部分に
は無着色(白色)の粉粒体を充填した。したがって、本
体部用タイル予備成形体2aを形成するに際しては、下
型10aの成形部10b内に対角線状に配設した図示し
ない仕切り板は、この約20mmの捨部を形成する部分を
除外し、巾寸法である103mmを一辺とした正方形の2
本の対角線状に配設したものである。
【0032】次に、接合用棒状体形成工程Bにおいて、
接合用棒状体を形成した。この接合用棒状体は、上述の
タイル予備成形体の形成に使用した白色の着色粉粒体と
青色の着色粉粒体の混合粉粒体に、CMCを1%加えた
ものを、図5に示す棒状体用プレス機20に充填後、プ
レスして、一辺が13mmの正方形の断面を有し、長さ1
03mmの接合用棒状体3を形成した。こうして形成され
た白色地に淡い青色の班点模様が形成された接合用棒状
体3を図6に示す。
【0033】そして、タイル予備成形体形成工程Aで形
成した2種類のタイル予備成形体2a,2b、及び、接
合用棒状体形成工程Bで形成した接合用棒状体3を、次
のタイル予備成形体及び接合用棒状体配置工程Cにおい
て、役物形状の成形体を形成する、役物タイル用プレス
機のプレス型30の下型31にそれぞれ配置した。具体
的には、まず、直角の角部を有する谷形の下型31内の
稜部に沿って接合用棒状体3を配置した。このとき、接
合用棒状体3の角部と下型31内の稜部は、共に直角に
なっているため、密接して配置することができる。次い
で、本体部用タイル予備成形体2aと折曲部用タイル予
備成形体2bとを、接合用棒状体3が配置された谷形の
下型31の両斜面部に、それぞれの捨部4に相当する部
分が外側となるように、また、もう一方のそれぞれの端
面が接合用棒状体3と垂直に当接するように配置した。
このとき、各タイル予備成形体2a,2bを配置する下
型31のサイズは、役物タイルの本体部用部分では、巾
105mm×長さ120mm×深さ13mm、折曲部用部分で
は、巾105mm×長さ55mm×深さ13mmとなってい
る。なお、無着色(白色)の粉粒体を、各タイル予備成
形体2a,2bと接合用棒状体3との当接面に少量、ま
た、各タイル予備成形体2a,2bと両端の金型との接
触部の間隙にそのタイル予備成形体の厚さに、それぞれ
充填した。こうして谷形の下型31に各種材料を配置し
た状態は図7に示すようになった。
【0034】そして、次の役物タイル成形体形成工程E
において、各種材料が配置された谷形の下型31を、下
型31と対応する山形の上型32で、300kg/cm2
プレス圧でプレスして、各種材料を一体に成形し、役物
タイル成形体を形成した。なお、役物タイル成形体は、
上型32を引上げ、下型31を捕集レベルまで押挙げて
取出された。
【0035】そして、こうして形成された役物タイル成
形体の両端部には、前述したようにタイル必要部分の外
側に20mm程度の捨部4が設けられており、この捨部4
は、図7に示す二点鎖線を切断線として、カッターで切
断して取除かれた。なお、この役物タイル成形体は、十
分なプレス圧を掛けて成形されたプレス成形体であるか
ら、壊そうと意図しない限り、手作業による工程には十
分耐え得る強度を有するものであった。
【0036】そして、次の焼成工程Eにおいて、役物タ
イル成形体形成工程Dで形成された役物タイル成形体
を、シャモット質サヤ中に適当な間隔を開けて詰め、1
200℃で4時間焼成し、焼結した。
【0037】こうして、図1(a)に示す、直角の角部
1aの両側に、巾100mm,長さ100mm,厚さ10mm
の本体部1bと、巾100mm,長さ50mm,厚さ10mm
の折曲げ部1cを有し、本体部1bの表面には、その表
面を仕切る2本の対角線により形成された4つの三角形
中の対向するそれぞれの部分に、一方には白色地に淡い
青色の斑点模様を、他方には黒色地に淡い灰色の斑点模
様を配色した紋様を有しており、折曲げ部1cの表面に
は、隣接する本体部1bの着色部分と同じ、白色地に淡
い青色の斑点模様が連続して形成された役物タイル1を
得た。
【0038】以上、説明したように、本実施例の役物タ
イル1は、断面谷形状の下型31の両斜面部に、表面に
紋様状の着色模様を有する平板状のタイル予備成形体2
a,2bをそれぞれ配置すると共に、下型31の稜部に
沿ったこれらのタイル予備成形体2a,2bの端面間
に、これらと同質の材料からなる接合用棒状体3を配置
し、上型32との間でプレスして一体化した後、焼成し
てなるものである。
【0039】したがって、本実施例によれば、予め形成
された表面に着色模様を有する平板状のタイル予備成形
体2a,2bを用いるので、役物タイルの一般の成形型
では得ることが困難な上述の紋様状の着色模様を有する
ことができる。また、そのタイル予備成形体2a,2b
は、これと同質の材料からなる接合用棒状体3によっ
て、継ぎ目のない一体の役物形状の成形体に形成される
ので、見栄えが良く、また十分な角部強度を有する役物
タイルを得ることができる。
【0040】また、本実施例の役物タイルの製造方法
は、表面に紋様状の着色模様を有する平板状のタイル予
備成形体2a,2bを形成するタイル予備成形体形成工
程Aと、タイル予備成形体2a,2bと同質の材料から
なる接合用棒状体3を形成する接合用棒状体形成工程B
と、タイル予備成形体2a,2bを断面谷形状の下型3
1の両斜面部にそれぞれ配置すると共に、下型31の稜
部に沿ったこれらのタイル予備成形体2a,2bの端面
間に、接合用棒状体3を配置するタイル予備成形体及び
接合用棒状体配置工程Cと、下型31に配置されたタイ
ル予備成形体2a,2b及び接合用棒状体3を上型32
との間でプレスして、一体化された役物形状のタイル成
形体を形成する役物タイル成形体形成工程Dと、形成さ
れた役物タイル成形体を焼成する焼成工程Eとを具備す
るものである。
【0041】したがって、本実施例によれば、タイル予
備成形体形成工程Aから焼成工程Eまでの簡易な工程に
よって簡単に紋様状の着色模様を有する役物タイルを得
ることができる。
【0042】なお、本実施例の役物タイル及びその製造
方法は、請求項1及び請求項4の態様に相当する。
【0043】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
を図1(b)の役物タイルを例として、図8乃至図10
に基づき説明する。なお、以下に説明する各実施例にお
いて、第一実施例と同一符号及び同一記号は、第一実施
例の構成部分と同一または相当部分を示すものであるか
ら、重複する説明は省略する。
【0044】図1(b)において、役物タイル1は、直
角の角部1aの両側に、本体部1b、折曲げ部1cを有
し、本体部1bの表面には、その表面に対称的に配され
た一対の半円の各部分にそれぞれ黄色及び緑色を、その
他の部分に白色を配した紋様を有しており、折曲げ部1
cの表面には、隣接する本体部1bの着色部分と同色の
白色を配した紋様が連続で形成されている。
【0045】この役物タイル1は以下のようにして製造
した。
【0046】図8は本発明の第二実施例の役物タイルの
製造工程を示す工程図であり、Fはタイル予備成形体と
同質の材料からなる接合用粉状体を形成する接合用粉状
体形成工程、Gはタイル予備成形体を、断面山形状また
は谷形状の下型の両斜面部に配置すると共に、下型の稜
部に沿ったこれらのタイル予備成形体の端面間に、接合
用粉状体を配置するタイル予備成形体及び接合用粉状体
配置工程である。図9はタイル予備成形体形成工程Aで
成形されたタイル予備成形体2aを示す斜視図、図10
はそれぞれ役物タイル成形体形成工程Dで使用する役物
タイル用プレス機のプレス型30の使用状態での説明図
であり、5は接合用粉状体を谷形の下型31内の稜部に
充填する際の案内壁となるアルミニウム製の枠、6a,
6bは谷形の下型31の両斜面部に配置される各タイル
予備成形体2a,2bのそれぞれ端部に設けられる捨部
の形成予定位置に配設する捨部金具であり、6aは本体
部用タイル予備成形体2a側の、また6bは折曲部用タ
イル予備成形体2b側の捨部金具である。
【0047】まず、タイル予備成形体形成工程Aにおい
て、第一実施例と同一の混合粉砕原料を使用し、この混
合粉砕原料に黄色顔料(チタン黄)、緑色顔料(酸化ク
ロム)をそれぞれ5%加えたもの及び顔料を添加しない
ものからなる3種類の着色混合粉砕原料を作成し、これ
らにそれぞれ水を加え、第一実施例と同様にして粒子径
約70μmに造粒し、黄色、緑色、及び無着色(白色)
の着色粉粒体を作成した。
【0048】そして、タイル予備成形体形成工程Aにお
いて、平板タイル用プレス機10の下型10a内の成形
部10bに、その一辺の長さを直径とする半円が対称に
連なるように二枚の仕切り板(図示せず)を配設するこ
とにより形成された3つの空間の、2箇所の半円部分に
それぞれ黄色及び緑色の着色粉粒体を、また、残りの部
分に前述の白色の着色粉粒体を充填し、そして、仕切り
板を抜取った後、平板タイル用プレス機10でプレス
し、本体部用タイル予備成形体2aを成形し、また、白
色の粉粒体を全面に充填して、同様に折曲部用タイル予
備成形体2bを形成した。こうして成形されたタイル予
備成形体2aを図9に示す。なお、平板タイル用プレス
機10の下型10aの成形部10bのサイズは、本体部
用タイル予備成形体2aについては、巾308mm,長さ
308mm,深さ25mmで、折曲部用タイル予備成形体2
bについては、巾308mm,長さ35mm,深さ25mmで
あり、プレス圧は200kg/cm2 で成形した。
【0049】なお、第一実施例においては、各タイル予
備成形体2a,2bのそれぞれ一端に捨部4が形成され
ており、したがって、平板タイル用プレス機10の下型
10aの成形部10bには、それに相当する部分のスペ
ースが含まれていたが、本実施例においては、後で説明
するように、捨部4に相当する部分には、この捨部4と
同形状の捨部金具6a,6bが当てがわれて、役物タイ
ル成形体が形成されるため、この成形部10bには捨部
4に相当する部分のスペースは含まれていない。
【0050】次に、接合用粉状体形成工程Fにおいて、
タイル予備成形体2a,2bの形成に使用した白色の粉
粒体に、CMCを1%を加えた接合用粉状体を形成し
た。
【0051】そして、次のタイル予備成形体及び接合用
粉状体配置工程Gで、各タイル予備成形体2a,2bと
接合用粉状体とを谷形の下型31に配置した。具体的に
は、まず、被充填物である前記接合用粉状体を案内する
アルミニウム製の枠5(長さ305mm,高さ50mm,巾
30mm)の開口部分が下型31内の稜部に当接するよう
に配設し、そして、この枠5内に前述の接合用粉状体を
投入し、次いで、図10(a)に示すように、本体部用
タイル予備成形体2a及び折曲部用タイル予備成形体2
bを、それぞれ枠5に当接するように下型31内に配置
した。そして、枠5を抜取ると同時に、各タイル予備成
形体2a,2bを、それぞれ下型31の斜面に沿って、
下型31内の稜部の方向に押しやり(図10(b)の矢
印に示す方向)、接近させ、次いで、捨部4と同形状を
有する捨部金具6a,6bを、各タイル予備成形体2
a,2bのそれぞれの端部の捨部形成予定部分に当接す
るように配置した。その状態は図10(b)に示される
ようになった。なお、このとき、充填された接合用粉粒
体は、図10(b)に示すように二枚のタイル予備成形
体2a,2bのそれぞれの端面により形成された25mm
角の断面の棒形状空間に密に充填され、更に、二枚のタ
イル予備成形体2a,2bの当接縁部の内側を、接合用
粉状体の残余部分が埋めた状態となった。
【0052】そして、役物タイル成形体形成工程Dにお
いて、この谷形の下型31を、これと対応する山形の上
型32で、400kg/cm2 のプレス圧でプレスすること
により、後で切断することなしに役物タイル成形体を得
ることができた。なお、ここで使用する捨部4の代替と
なる捨部金具6a,6bの厚さは、各タイル予備成形体
2a,2bの80%の厚さに設定されているから、ここ
においても一体化するに足る十分なプレスが行われた。
【0053】この後、第一実施例と同様、焼成工程Eに
おいて、形成された役物タイル成形体を焼成し、図1
(b)に示す直角の角部1aの両側に、巾300mm,長
さ300mm,厚さ20mmの本体部1bと、巾300mm,
長さ50mm,厚さ20mmの折曲げ部1cを有し、本体部
1bの表面には、その表面に対称的に配された一対の半
円の各部分にそれぞれ黄色及び緑色を、その他の部分に
白色を配し、折曲げ部1cの表面には、隣接する本体部
1bの着色部分と同色の白色を配した紋様が連続で形成
された役物タイル1を得た。
【0054】本実施例の役物タイル1は、断面谷形状の
下型31の両斜面部に、紋様状の表面に着色模様を有す
る平板状のタイル予備成形体2a,2bをそれぞれ配置
すると共に、下型31の稜部に沿ったこれらのタイル予
備成形体2a,2bの端面間に、これらと同質の材料か
らなる接合用粉状体を配置し、上型32との間でプレス
して一体化した後、焼成してなるものである。
【0055】したがって、本実施例によれば、第一実施
例と同様に、紋様状の着色模様を有し、かつ、見栄え品
質の良好な役物タイルを得ることができる。
【0056】また、本実施例の役物タイルの製造方法
は、表面に紋様状の着色模様を有する平板状のタイル予
備成形体2a,2bを形成するタイル予備成形体形成工
程Aと、タイル予備成形体2a,2bと同質の材料から
なる接合用粉状体を形成する接合用粉状体形成工程F
と、タイル予備成形体2a,2bを、断面谷形状の下型
31の両斜面部に配置すると共に、下型31の稜部に沿
ったこれらのタイル予備成形体2a,2bの端面間に、
接合用粉状体を配置するタイル予備成形体及び接合用粉
状体配置工程Gと、下型31に配置されたタイル予備成
形体2a,2b及び接合用粉状体を上型32との間でプ
レスして、一体化された役物形状のタイル成形体を形成
する役物タイル成形体形成工程Dと、成形された役物タ
イル成形体を焼成する焼成工程Eとを具備するものであ
る。
【0057】したがって、本実施例によれば、紋様状の
着色模様を有する役物タイルを簡易な工程によって得る
ことができる。更に、本実施例においては、捨部金具を
用いているので、タイル予備成形体に捨部を設ける必要
がない。
【0058】なお、本実施例の役物タイル及びその製造
方法は、請求項2及び請求項5の態様に相当する。
【0059】〈第三実施例〉次に、本発明の第三実施例
を図1(c)の役物タイルを例として、図11乃至図1
4に基づき説明する。
【0060】図1(c)において、役物タイル1は、直
角の角部1aの両側に、本体部1b、折曲げ部1cを有
し、本体部1b及び折曲げ部1cのいずれの表面にも、
白色、青色、褐色の3色からなる流れ状の紋様が連続し
て形成されている。
【0061】この役物タイル1は、第一実施例と同様の
製造工程に沿って、以下のように製造した。
【0062】図11はタイル予備成形体形成工程A及び
接合用棒状体形成工程Bで使用する押出成形機を示す模
式図で、40はその押出成形機である。図12はタイル
予備成形体形成工程Aで形成されたタイル予備成形体2
の斜視図、図13は接合用棒状体形成工程Bで成形され
た接合用棒状体3の斜視図、図14は役物タイル成形体
形成工程Dで使用する役物タイル用プレス機におけるプ
レス型30の使用状態での説明図である。
【0063】まず、タイル予備成形体形成工程Aにおい
て、タイル予備成形体2を以下に説明するように形成し
た。
【0064】第一実施例と同様の混合粉砕原料に、白色
顔料(ジルコン)、褐色顔料(Fe2 3 −ZnO
系)、青色顔料(ジルコン青系)の各顔料をそれぞれ5
%加え、そして、含水率20%となるように水を更に加
えて混練し、白色、褐色及び青色の3種類の着色坏土を
作成した。そして、それら3種類の着色坏土を、それぞ
れ、図11に示す、押出成形機40に投入し、直径25
mmの図示しない口金を通して、円形の断面で1000mm
の長さを有する白色、褐色及び青色の着色丸棒材を成形
後、それら3種類の着色丸棒材を、4列、4段に、無作
為に配色して集積した。そして、その集積体を25mmの
巾で、長さ方向に垂直に切断し、その切断片を50℃以
下で風乾して半乾燥し、この半乾燥した切断片を、第一
実施例で用いた平板タイル用プレス機10の下型10a
の成形部10bに、切断面を上にして配置し、プレス圧
40kg/cm2 でプレスし、タイル予備成形体2の未乾燥
物を成形した。なお、このプレス時に、この切断片は変
形し、押し広げられて、表面に流れ状の紋様が形成され
たタイル予備成形体2の未乾燥物が得られた。
【0065】なお、第一実施例においては、タイル予備
成形体は本体部用2aと折曲部用2bの2種類を形成し
たが、本実施例においては、同サイズのタイル予備成形
体2を接合し、その後、一方を切断して折曲げ部1cを
形成するものであるため、ここでは第一実施例のタイル
本体部用2aのサイズから捨部に相当する部分を省いた
寸法のタイル予備成形体2のみを形成した。
【0066】そして、形成されたタイル予備成形体2の
未乾燥物を更に50℃以下で風乾して乾燥し、図12に
示すタイル予備成形体2を形成した。なお、この乾燥後
のタイル予備成形体2は、未乾燥時と比べ、水分の蒸発
により、105mm角に収縮した。
【0067】次に、接合用棒状体形成工程Bにおいて、
この後の役物タイル成形体を形成するプレス型30が山
形の下型31であるため、その両斜面に二枚のタイル予
備成形体2を配置したときに、これらタイル予備成形体
2の端面間に形成される略V字状の空間に嵌合する断面
形状を有する接合用棒状体3を形成した。その形成方法
について以下に述べる。
【0068】この接合用棒状体3の成形には、まず、タ
イル予備成形体2の形成に使用した前述の3種類の着色
丸棒材を25mmに切断したものを、同数ずつを混合し、
まだら模様となる程度まで混練し、その後、図11に示
す押出成形機40に投入した。この混練された材料は、
出口に配設された、直径30mmの半円の直径部分に、1
5mmの二辺を有する直角二等辺三角形の底辺が接続され
た形状を有する図示しない口金を通して押出され、これ
を長さ110mmに切断後、50℃以下で24時間乾燥し
て、図13に示すような流れ状のまだら紋様を有する接
合用棒状体3を得た。
【0069】次に、タイル予備成形体及び接合用棒状体
配置工程Cにおいて、まず、二枚のタイル予備成形体2
を、プレス型30の山形の下型31の両斜面部(サイ
ズ;巾107mm,長さ107mm,深さ15mm)に、それ
ぞれ配置した。こうして配置された二枚のタイル予備成
形体2の上部先端には、それぞれの端面により、断面が
略V字状となる空間が形成されている。次いで、二枚の
タイル予備成形体2の端面間に形成された略V字状の空
間に、その空間に嵌合するように接合用棒状体形成工程
Bで形成されたまだら模様の接合用棒状体3を配置し
た。
【0070】そして、役物タイル成形体形成工程Dにお
いて、図14に示すように、各種材料を配置されたプレ
ス型30の山形の下型31を、下型31と対応する谷形
の上型32で、60kg/cm2 のプレス圧でプレスし、役
物タイル成形体とした。そして、この役物タイル成形体
を100℃以下で十分に乾燥し、次いで、折曲げ部1c
の長さが50mmとなる位置(図14の二点鎖線の位置)
で、カッターで切断した。
【0071】なお、本実施例においてこのように切断し
て折曲げ部1cを形成したのは、タイル予備成形体2の
表面に施される紋様が流れ状の紋様であり、角型以外で
は同一の模様が得にくいためであり、そして切断された
捨部は別の役物タイルの製造に利用するようにした。
【0072】そして、焼成工程Eにより、第一実施例と
同様の条件で焼成し、図1(c)に示す、直角の角部1
aの両側に、巾100mm,長さ100mm,厚さ10mmの
本体部1bと、巾100mm,長さ50mm,厚さ10mmの
折曲げ部1cを有し、本体部1b及び折曲げ部1cのい
ずれの表面にも、白色、青色、褐色の3色からなる流れ
状のまだら紋様が連続して形成された役物タイル1を得
た。
【0073】本実施例の役物タイル1は、断面山形状の
下型31の両斜面部に、表面に流れ状の紋様の着色模様
を有する平板状のタイル予備成形体2をそれぞれ配置す
ると共に、下型31の稜部に沿ったこれらのタイル予備
成形体2の端面間に、これらと同質の材料からなる接合
用棒状体3を配置し、上型32との間でプレスして一体
化した後、焼成してなるものである。
【0074】また、本実施例の役物タイルの製造方法
は、表面に流れ状の紋様の着色模様を有する平板状のタ
イル予備成形体2を形成するタイル予備成形体形成工程
Aと、タイル予備成形体2と同質の材料からなる接合用
棒状体3を形成する接合用棒状体形成工程Bと、タイル
予備成形体2を断面山形状の下型31の両斜面部にそれ
ぞれ配置すると共に、下型31の稜部に沿ったこれらの
タイル予備成形体2の端面間に、接合用棒状体3を配置
するタイル予備成形体及び接合用棒状体配置工程Cと、
下型31に配置されたタイル予備成形体2及び接合用棒
状体3を上型32との間でプレスして、一体化された役
物形状のタイル成形体を形成する役物タイル成形体形成
工程Dと、形成された役物タイル成形体を焼成する焼成
工程Eとを具備するものである。
【0075】したがって、本実施例の役物タイル及びそ
の製造方法によれば、第一、第二実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0076】なお、本実施例の役物タイル及びその製造
方法は、請求項1及び請求項4の態様に相当するもので
ある。
【0077】〈第四実施例〉本発明の第四実施例を図1
(d)の役物タイルを例として、図15に基づき説明す
る。
【0078】図1(d)において、役物タイル1は、直
角の角部1aの両側に、本体部1b、折曲げ部1cを有
し、本体部1bには図1(a)の役物タイル1の本体部
1aと同一の紋様が施されており、ここにおいては、折
曲げ部1cにも本体部1bと同様の紋様(本体部用タイ
ル予備成形体2aの紋様を半分に切断した紋様)が施さ
れ、本体部1bと折曲げ部1cに形成された紋様は、連
続して形成されている。
【0079】この役物タイル1は、第二実施例と同様の
工程に沿って、以下のように製造した。
【0080】図15は役物タイル成形体形成工程Dで使
用する役物タイル用プレス機におけるプレス型30の使
用状態での説明図である。
【0081】まず、タイル予備成形体形成工程Aにおい
て、第一実施例で使用した平板タイル用プレス機10を
用いて、第一実施例と同様の本体部用タイル予備成形体
2aを形成し、更に、ここにおいては、本体部用タイル
予備成形体2aの紋様を半分に切断した紋様となるよ
う、図示しない仕切り板を用いて折曲部用タイル予備成
形体2bを形成した。ただし、ここにおける各タイル予
備成形体2a,2bの厚さは、共に10mmとした。
【0082】そして、接合用粉状体形成工程Fにおい
て、各タイル予備成形体2a,2bの形成に使用した黒
色の粉粒体に、CMCを1%加えて、接合用粉状体を形
成した。
【0083】次に、タイル予備成形体及び接合用粉状体
配置工程Gにおいて、各タイル予備成形体2a,2b及
び接合用粉状体を、第二実施例と同様にして、谷形の下
型31に配置した。ただし、ここにおいては、長さ10
3mm,高さ20mm,巾10mmのサイズのアルミニウム製
の枠5を用いて黒色の着色粉粒体を充填したもので、更
に、裏打ち材として、各タイル予備成形体2a,2bの
上部にも、前記黒色の着色粉粒体を6mmの厚さに均一に
配置した。
【0084】そして、役物タイル成形体形成工程Dにお
いて、谷形の下型31に配置した各種材料を、図15に
示すように、上型32でプレスして役物タイル成形体を
形成した。なお、この役物タイル成形物の厚さは、13
mmとなった。
【0085】後は、第二実施例と同様の工程を経て、図
1(d)に示すような、直角の角部1aの両側に、第一
実施例と同様の寸法の本体部1bと折曲げ部1cとを有
し、本体部1bに第一実施例の本体部1bと同一の紋様
を、折曲げ部1cにも本体部1bと同様の紋様(本体部
1bの紋様を半分に切断した紋様)が施され、かつ、そ
れらが連続して形成された役物タイル1を得た。
【0086】本実施例の役物タイル1は、断面谷形状の
下型31の両斜面部に、表面に紋様状の着色模様を有す
る平板状のタイル予備成形体2a,2bをそれぞれ配置
すると共に、下型31の稜部に沿ったこれらのタイル予
備成形体2a,2bの端面間に、これらと同質の材料か
らなる接合用粉状体を配置し、上型32との間でプレス
して一体化した後、焼成してなるものである。
【0087】また、本実施例の役物タイル1の製造方法
は、表面に紋様状の着色模様を有する平板状のタイル予
備成形体2a,2bを形成するタイル予備成形体形成工
程Aと、タイル予備成形体2a,2bと同質の材料から
なる接合用粉状体を形成する接合用粉状体形成工程F
と、タイル予備成形体2a,2bを、断面谷形状の下型
31の両斜面部に配置すると共に、下型31の稜部に沿
ったこれらのタイル予備成形体2a,2bの端面間に、
接合用粉状体を配置するタイル予備成形体及び接合用粉
状体配置工程Gと、下型31に配置されたタイル予備成
形体2a,2b及び接合用粉状体を上型32との間でプ
レスして、一体化された役物形状のタイル成形体を形成
する役物タイル成形体形成工程Dと、成形された役物タ
イル成形体を焼成する焼成工程Eとを具備するものであ
る。
【0088】したがって、第一実施例と同様、紋様状の
着色模様を有し、見栄え品質の良好な役物タイルを、簡
易な工程によって得ることができる。また、粉粒体を裏
打ち材として使用しているので、裏打ちによって補強さ
れた役物タイルを得ることができる。
【0089】なお、本実施例の役物タイル及びその製造
方法は、請求項2及び請求項5の態様に相当する。
【0090】〈第五実施例〉ところで、図1(a)示す
役物タイル1は、次のようにして製造することもでき
る。その実施例を第五実施例として図16に基づき、説
明する。
【0091】この役物タイル1は、第二実施例の工程に
沿って以下のように製造した。
【0092】図16は役物タイル成形体形成工程Dで使
用する役物タイル用プレス機におけるプレス型30の使
用状態での説明図である。
【0093】まず、タイル予備成形体形成工程Aにおい
て、第一実施例と同様にして、本体部用タイル予備成形
体2aのみを形成する。
【0094】そして、接合用粉状体形成工程Fにおい
て、その本体部用タイル予備成形体2aの形成に使用し
た、白色の着色粉粒体と青色の着色粉粒体の混合粉粒体
に、CMCを1%加えた接合用粉状体を形成する。
【0095】そして、タイル予備成形体及び接合用粉状
体配置工程Gにおいて、谷形の下型31の、一方の斜面
に本体部用タイル予備成形体2aを配置し、次いで、も
う一方の斜面、及び、下型31内の稜部に、前述した白
色と青色の着色粉粒体からなる接合用粉状体を、図16
に示すように充填し、配置した。この接合用粉状体の充
填層は、本体部用タイル予備成形体2aの2倍の厚さを
有しており、特に下型31内の稜部には最大10mmにな
るように充填した。
【0096】そして、役物タイル成形体形成工程Dにお
いて、谷形の下型31を、下型31と対応する山形の上
型32でプレスし、役物タイル成形体とし、第一実施例
と同様に捨部4を切断して取除いた。
【0097】そして、第一実施例と同様の条件で、焼成
工程Eを行い、第一実施例と同様の図1(a)に示す役
物タイル1を得た。
【0098】本実施例の役物タイルは、断面谷形状の下
型31の一方の斜面部に、表面に紋様状の着色模様を有
する平板状のタイル予備成形体2aを配置すると共に、
下型31の他方の斜面部及び稜部に、このタイル予備成
形体2aと同質の材料からなる接合用粉状体を配置し、
上型32との間でプレスして一体化した後、焼成してな
るものである。
【0099】また、本実施例の役物タイルの製造方法
は、表面に紋様状の着色模様を有する平板状のタイル予
備成形体2aを形成するタイル予備成形体形成工程A
と、タイル予備成形体2aと同質の材料からなる接合用
粉状体を形成する接合用粉状体形成工程Fと、タイル予
備成形体2aを断面谷形状の下型31の一方の斜面部に
配置すると共に、下型31の他方の斜面部及び稜部に、
接合用粉状体を配置するタイル予備成形体及び接合用粉
状体配置工程Gと、下型31に配置されたタイル予備成
形体2a及び接合用粉状体を上型32との間でプレスし
て、一体化された役物形状のタイル成形体を形成する役
物タイル成形体形成工程Dと、成形された役物タイル成
形体を焼成する焼成工程Eとを具備するものである。
【0100】したがって、本実施例によっても、第一実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0101】なお、本実施例の役物タイル及びその製造
方法は、請求項3及び請求項6の態様に相当する。
【0102】ところで、以上説明した各実施例におい
て、タイル予備成形体及び接合用棒状体配置工程C、及
び、タイル予備成形体及び接合用粉状体配置工程Gにお
ける各種材料の配置工程は、図17の(a)〜(f)に
示す各配置態様により行うこともできる。
【0103】図中、(a),(b)は共に接合用棒状体
を使用した場合であり、(a)は二枚のタイル予備成形
体2と接合用棒状体3との当接部分の上部に、裏打ち用
粉状材料を配置したもの、(b)は二枚のタイル予備成
形体2の上部に粉状体を裏打ち材として一様な厚さに配
置したものである。これらにより、より強度な角部を有
する役物形状を形成することができる。
【0104】また、(c)〜(e)は共に接合用粉状体
を使用した場合であり、(c)は二枚のタイル予備成形
体2の当接部分の上部に粉状体を裏打ち材として配置し
たもの、(d),(e)は二枚のタイル予備成形体2の
端面間に接合用粉状体が充填され易くするために、それ
らの端面を斜面に形成したもので、(d)はその端面間
の上部に更に粉状体を裏打ち材として配置したもの、ま
た、(e)はタイル予備成形体2の上部に、更に粉粒体
を裏打ちとして配置したものである。
【0105】更に、(f)は下型31の一方の斜面部に
タイル予備成形体2を配置し、他方の斜面部及び稜部、
更に、前記タイル予備成形体2の上部及びその接合面の
上部に粉状体を裏打ち材として配置したものである。
【0106】以上、本発明の役物タイルとその製造方法
については、主に、長短のタイルが直角の角部を介して
一体化された形状の役物タイルを例として説明したが、
本発明ではこれに限定されるものではなく、角部を介し
て結合されるタイルは同じ長さであることを含めて任意
の長さであることができ、また角部も直角以外の任意の
角度のまたは湾曲したものであることができる。
【0107】また、本発明で使用する装置は、上記各実
施例に記載の装置に限定されるものではなく、窯業業界
等で既に使用されている各種の装置を適宜選定して、ま
たは適宜変更して使用すればよい。
【0108】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明にかかる
役物タイルは、断面山形状または谷形状の下型の両斜面
部に、表面に着色模様を有する平板状のタイル予備成形
体をそれぞれ配置すると共に、下型の稜部に沿ったこれ
らのタイル予備成形体の端面間に、これらと同質の材料
からなる接合用棒状体を配置し、上型との間でプレスし
て一体化した後、焼成してなるものである。また、請求
項2の発明にかかる役物タイルは、請求項1の発明にお
ける接合用棒状体に代えて、接合用粉状体を同様に用い
てなるものである。更に、請求項3の発明にかかる役物
タイルは、下型の一方の斜面部にタイル予備成形体を配
置すると共に下型の他方の斜面部及び稜部に接合用粉状
体を配置した点以外は、請求項1,2の発明と同様にし
てなるものである。
【0109】したがって、請求項1〜3の発明にかかる
役物タイルにおいては、予め形成された、表面に着色模
様を有する平板状のタイル予備成形体を用いるため、そ
の着色模様はそのまま役物タイルの表面に現出される。
そのため、その着色模様は、役物タイルの一般の成形型
では得ることができないような着色模様とすることがで
きる。また、そのタイル予備成形体は、これと同質の材
料からなる接合用棒状体または接合用粉状体によって、
継ぎ目のない一体の役物形状の成形体に形成されるの
で、見栄えが良く、また十分な角部強度を有する役物タ
イルを得ることができる。そして、この結果、角部のタ
イル張り施工の工数、耐久性、美観などを大幅に改善す
ることができる。
【0110】そして、請求項4の発明にかかる役物タイ
ルの製造方法は、表面に着色模様を有する平板状のタイ
ル予備成形体を形成するタイル予備成形体形成工程と、
そのタイル予備成形体と同質の材料からなる接合用棒状
体を形成する接合用棒状体形成工程と、タイル予備成形
体を断面山形状及び谷形状の下型の両斜面部にそれぞれ
配置すると共に、下型の稜部に沿ったこれらのタイル予
備成形体の端面間に接合用棒状体を配置するタイル予備
成形体及び接合用棒状体配置工程と、下型に配置された
タイル予備成形体及び接合用棒状体を上型との間でプレ
スして、一体化された役物形状のタイル成形体を形成す
る役物タイル成形体形成工程と、形成された役物タイル
成形体を焼成する焼成工程とからなるものである。ま
た、請求項5の発明にかかる役物タイルの製造方法は、
請求項4の発明における接合用棒状体形成工程とタイル
予備成形体及び接合用棒状体配置工程の接合用棒状体
を、接合用粉状体に代えたものである。更に、請求項6
の発明にかかる役物タイルの製造方法は、請求項5の発
明のタイル予備成形体及び接合用粉状体配置工程におい
て、下型の一方の斜面部にタイル予備成形体を配置する
と共に下型の他方の斜面部及び稜部に接合用粉状体を配
置したものである。
【0111】したがって、請求項4〜6の発明にかかる
役物タイルの製造方法においては、タイル予備成形体形
成工程及び接合用棒状体または粉状体形成工程と、タイ
ル予備成形体及び接合用棒状体または粉状体配置工程
と、役物タイル形成工程と、焼成工程とからなる簡易な
工程によって、上述の役物タイルを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によって得られる各種の着色模様
を有する役物タイルの例を示す外観図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例による役物タイルの
製造方法を示す工程図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例で使用する平板タイ
ル用プレス機を示す概略図である。
【図4】図4は図3の平板タイル用プレス機で形成され
る本体部用タイル予備成形体を示す斜視図である。
【図5】図5は本実施例の第一実施例で使用する棒状体
用プレス機を示す模式図である。
【図6】図6は図5の棒状体用プレス機で形成される接
合用棒状体を示す斜視図である。
【図7】図7は本発明の第一実施例で使用する役物タイ
ル用プレス機におけるプレス型の使用状態での説明図で
ある。
【図8】図8は本発明の第二実施例による役物タイルの
製造工程を示す工程図である。
【図9】図9は本発明の第二実施例のタイル予備成形体
形成工程Aで形成された本体部用タイル予備成形体を示
す斜視図である。
【図10】図10はそれぞれ本発明の第二実施例で使用
する役物タイル用プレス機におけるプレス型の使用状態
での説明図である。
【図11】図11は本発明の第三実施例のタイル予備成
形体形成工程及び接合用棒状体形成工程で使用する押出
成形機を示す模式図である。
【図12】図12は本発明の第三実施例のタイル予備成
形体形成工程で形成された本体部用タイル予備成形体を
示す斜視図である。
【図13】図13は図11の押出成形機で成形された接
合用棒状体を示す斜視図である。
【図14】図14は本発明の第三実施例で使用する役物
タイル用プレス機におけるプレス型の使用状態での説明
図である。
【図15】図15は本発明の第四実施例で使用する役物
タイル用プレス機におけるプレス型の使用状態での説明
図である。
【図16】図16は本発明の第五実施例で使用する役物
タイル用プレス機におけるプレス型の使用状態での説明
図である。
【図17】図17は本発明の各実施例におけるタイル予
備成形体及び接合用棒状体配置工程、及び、タイル予備
成形体及び接合用粉状体配置工程において、各種材料の
他の配置態様例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 役物タイル 2 タイル予備成形体 3 接合用棒状体 30 プレス型 31 下型 32 上型 A タイル予備成形体形成工程 B 接合用棒状体形成工程 C タイル予備成形体及び接合用棒状体配置工程 D 役物タイル成形体形成工程 E 焼成工程 F 接合用粉状体形成工程 G タイル予備成形体及び接合用粉状体配置工程

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面山形状または谷形状の下型の両斜面
    部に、表面に着色模様を有する平板状のタイル予備成形
    体をそれぞれ配置すると共に、下型の稜部に沿ったこれ
    らのタイル予備成形体の端面間に、これらと同質の材料
    からなる接合用棒状体を配置し、上型との間でプレスし
    て一体化した後、焼成してなることを特徴とする役物タ
    イル。
  2. 【請求項2】 断面山形状または谷形状の下型の両斜面
    部に、表面に着色模様を有する平板状のタイル予備成形
    体をそれぞれ配置すると共に、下型の稜部に沿ったこれ
    らのタイル予備成形体の端面間に、これらと同質の材料
    からなる接合用粉状体を配置し、上型との間でプレスし
    て一体化した後、焼成してなることを特徴とする役物タ
    イル。
  3. 【請求項3】 断面山形状または谷形状の下型の一方の
    斜面部に、表面に着色模様を有する平板状のタイル予備
    成形体を配置すると共に、下型の他方の斜面部及び稜部
    に、このタイル予備成形体と同質の材料からなる接合用
    粉状体を配置し、上型との間でプレスして一体化した
    後、焼成してなることを特徴とする役物タイル。
  4. 【請求項4】 表面に着色模様を有する平板状のタイル
    予備成形体を形成するタイル予備成形体形成工程と、 前記タイル予備成形体と同質の材料からなる接合用棒状
    体を形成する接合用棒状体形成工程と、 前記タイル予備成形体を、断面山形状または谷形状の下
    型の両斜面部にそれぞれ配置すると共に、下型の稜部に
    沿ったこれらのタイル予備成形体の端面間に、前記接合
    用棒状体を配置するタイル予備成形体及び接合用棒状体
    配置工程と、 下型に配置されたタイル予備成形体及び接合用棒状体を
    上型との間でプレスして、一体化された役物形状のタイ
    ル成形体を形成する役物タイル成形体形成工程と、 形成された前記役物タイル成形体を焼成する焼成工程と
    を具備することを特徴とする役物タイルの製造方法。
  5. 【請求項5】 表面に着色模様を有する平板状のタイル
    予備成形体を形成するタイル予備成形体形成工程と、 前記タイル予備成形体と同質の材料からなる接合用粉状
    体を形成する接合用粉状体形成工程と、 前記タイル予備成形体を、断面山形状または谷形状の下
    型の両斜面部に配置すると共に、下型の稜部に沿ったこ
    れらのタイル予備成形体の端面間に、前記接合用粉状体
    を配置するタイル予備成形体及び接合用粉状体配置工程
    と、 下型に配置されたタイル予備成形体及び接合用粉状体を
    上型との間でプレスして、一体化された役物形状のタイ
    ル成形体を形成する役物タイル成形体形成工程と、 成形された前記役物タイル成形体を焼成する焼成工程と
    を具備することを特徴とする役物タイルの製造方法。
  6. 【請求項6】 表面に着色模様を有する平板状のタイル
    予備成形体を形成するタイル予備成形体形成工程と、 前記タイル予備成形体と同質の材料からなる接合用粉状
    体を形成する接合用粉状体形成工程と、 前記タイル予備成形体を、断面山形状または谷形状の下
    型の一方の斜面部に配置すると共に、下型の他方の斜面
    部及び稜部に、前記接合用粉状体を配置するタイル予備
    成形体及び接合用粉状体配置工程と、 下型に配置されたタイル予備成形体及び接合用粉状体を
    上型との間でプレスして、一体化された役物形状のタイ
    ル成形体を形成する役物タイル成形体形成工程と、 成形された前記役物タイル成形体を焼成する焼成工程と
    を具備することを特徴とする役物タイルの製造方法。
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