JP2705321B2 - 光カードと光カードの記録装置 - Google Patents
光カードと光カードの記録装置Info
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- JP2705321B2 JP2705321B2 JP3012946A JP1294691A JP2705321B2 JP 2705321 B2 JP2705321 B2 JP 2705321B2 JP 3012946 A JP3012946 A JP 3012946A JP 1294691 A JP1294691 A JP 1294691A JP 2705321 B2 JP2705321 B2 JP 2705321B2
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光カードと光カードの記
録装置に関する。
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年になって銀行カード、クレジット・
カード、身分証明カード、メモリ・カード、その他、各
種用途のカードが広く実用されていることは周知のとお
りである。前記のように広く社会に普及しているクレジ
ット・カード等と同様な形状寸法の矩形のカードに、光
学的な記録材料層を備えさせて、カードを所謂光カード
として各種情報の記録媒体として利用することについて
の試みも行われるようになったが、例えば広く社会に普
及しているクレジット・カード等と同様な形状寸法の矩
形のカードに、所定の閾値以下の光強度の光の長時間の
照射によっても記録されることがなく、また、前記した
所定の閾値以上の光強度の光の照射によって記録が行わ
れるような記録材料により2次元的な拡がりを有する記
録層を設けて構成した光カードは、記録層に対する情報
信号の記録動作時と、記録層からの情報信号の再生動作
時とに記録層と記録再生素子とを相対的に直線的に往復
運動させるための変位駆動機構が、円盤状の情報記録媒
体(ディスク)の記録再生装置におけるディスクの回転駆
動機構に比べて構造が複雑な上に、動作に際して運動エ
ネルギの損失や振動が多いという欠点が指摘されてはい
るが、広く社会に普及しているクレジット・カード等と
同様な形状寸法の矩形のカードには、世間一般のなじみ
があり、また、一枚の光カードには約2メガ・バイトの
情報の記録が可能であるということから各種の用途での
利用が有望視されており、例えば米国のドレクスラ・テ
クノロジー社から前記のような光カードの一例構成のも
のが発表されている。
カード、身分証明カード、メモリ・カード、その他、各
種用途のカードが広く実用されていることは周知のとお
りである。前記のように広く社会に普及しているクレジ
ット・カード等と同様な形状寸法の矩形のカードに、光
学的な記録材料層を備えさせて、カードを所謂光カード
として各種情報の記録媒体として利用することについて
の試みも行われるようになったが、例えば広く社会に普
及しているクレジット・カード等と同様な形状寸法の矩
形のカードに、所定の閾値以下の光強度の光の長時間の
照射によっても記録されることがなく、また、前記した
所定の閾値以上の光強度の光の照射によって記録が行わ
れるような記録材料により2次元的な拡がりを有する記
録層を設けて構成した光カードは、記録層に対する情報
信号の記録動作時と、記録層からの情報信号の再生動作
時とに記録層と記録再生素子とを相対的に直線的に往復
運動させるための変位駆動機構が、円盤状の情報記録媒
体(ディスク)の記録再生装置におけるディスクの回転駆
動機構に比べて構造が複雑な上に、動作に際して運動エ
ネルギの損失や振動が多いという欠点が指摘されてはい
るが、広く社会に普及しているクレジット・カード等と
同様な形状寸法の矩形のカードには、世間一般のなじみ
があり、また、一枚の光カードには約2メガ・バイトの
情報の記録が可能であるということから各種の用途での
利用が有望視されており、例えば米国のドレクスラ・テ
クノロジー社から前記のような光カードの一例構成のも
のが発表されている。
【0003】前記した米国のドレクスラ・テクノロジー
社の光カードは、カードの記録面に予め設定された記録
領域の一方の端部にクロック・トラックが予め記録形成
されているとともに、他方の端部にトラッキング制御用
の情報として連続した直線状の溝によるトラッキング制
御用トラックが予め記録形成されていて、前記したクロ
ック・トラックとトラッキング制御用トラックとの間の
部分に情報信号のトラックが記録形成されるようになさ
れていて、光カードにおける情報信号のトラックに記録
の対象にされている情報信号を記録する際には、記録再
生装置における光源から放射されたレーザ光をコリメー
タレンズにより平行光にして回折格子に入射させて、前
記の回折格子から出射した3本の光束を集光レンズに入
射させ、集光レンズでは前記した3本の光束を集束して
光カードにおける記録領域のクロック・トラックに微小
な径の光点として結像させ、また、トラッキング制御用
トラックに微小な径の光点を結像させ、さらに、情報信
号のトラックに記録の対象にされている情報信号によっ
て強度変調されている微小な径の光点を結像させて光カ
ードと前記した光点とが相対的に変位駆動されるように
して、光カードにおける順次の記録領域における情報信
号のトラックに、記録対象の情報信号によって強度変調
されている微小な径の光点により情報信号が記録される
ようにしている。
社の光カードは、カードの記録面に予め設定された記録
領域の一方の端部にクロック・トラックが予め記録形成
されているとともに、他方の端部にトラッキング制御用
の情報として連続した直線状の溝によるトラッキング制
御用トラックが予め記録形成されていて、前記したクロ
ック・トラックとトラッキング制御用トラックとの間の
部分に情報信号のトラックが記録形成されるようになさ
れていて、光カードにおける情報信号のトラックに記録
の対象にされている情報信号を記録する際には、記録再
生装置における光源から放射されたレーザ光をコリメー
タレンズにより平行光にして回折格子に入射させて、前
記の回折格子から出射した3本の光束を集光レンズに入
射させ、集光レンズでは前記した3本の光束を集束して
光カードにおける記録領域のクロック・トラックに微小
な径の光点として結像させ、また、トラッキング制御用
トラックに微小な径の光点を結像させ、さらに、情報信
号のトラックに記録の対象にされている情報信号によっ
て強度変調されている微小な径の光点を結像させて光カ
ードと前記した光点とが相対的に変位駆動されるように
して、光カードにおける順次の記録領域における情報信
号のトラックに、記録対象の情報信号によって強度変調
されている微小な径の光点により情報信号が記録される
ようにしている。
【0004】すなわち、光カードは所定の閾値以下の光
強度の光の長時間の照射によっても記録されることがな
く、前記した所定の閾値以上の光強度の光の照射によっ
て記録が行われるような記録材料による2次元的な拡が
りを有する記録層を備えており、記録動作時に情報信号
のトラックに対して、前記した所定の閾値以上の光強度
の光を情報信号によって強度変調して照射することによ
り微小な径の光点Siにより記録の対象にされている情
報信号が記録層に記録されることになる。また、光カー
ドからの情報信号の再生動作は、光カードにおける記録
層に記録が行われないように、所定の閾値以下で一定の
光強度の3本の光束を集光レンズに入射させて、記録領
域におけるクロック・トラックに微小な径の光点を結像
させ、また、トラッキング制御用トラックに微小な径の
光点を結像させて、前記した光カードと前記した光点と
を相対的に変位駆動し、前記した光点からの反射光を光
検出器に与えることによって行う。
強度の光の長時間の照射によっても記録されることがな
く、前記した所定の閾値以上の光強度の光の照射によっ
て記録が行われるような記録材料による2次元的な拡が
りを有する記録層を備えており、記録動作時に情報信号
のトラックに対して、前記した所定の閾値以上の光強度
の光を情報信号によって強度変調して照射することによ
り微小な径の光点Siにより記録の対象にされている情
報信号が記録層に記録されることになる。また、光カー
ドからの情報信号の再生動作は、光カードにおける記録
層に記録が行われないように、所定の閾値以下で一定の
光強度の3本の光束を集光レンズに入射させて、記録領
域におけるクロック・トラックに微小な径の光点を結像
させ、また、トラッキング制御用トラックに微小な径の
光点を結像させて、前記した光カードと前記した光点と
を相対的に変位駆動し、前記した光点からの反射光を光
検出器に与えることによって行う。
【0005】ところで、光カードに多くの情報量の情報
信号の記録を行うようにした場合には、当然のことなが
ら情報信号のトラックのトラック・ピッチは小さなもの
になるが、広く一般に使用されることが前提になされる
光カードや光カードの記録再生装置についてみると、光
カードや光カードの記録再生装置における機械的な精度
を上げて高密度記録に対応することは価格の面からも実
施することができず、そのために既述した従来例におい
てもトラッキング制御等の手段を適用して高密度記録再
生を行えるようにしている。しかしながら、既述した従
来の光カードでは記録領域の全体が情報信号の記録のた
めに使用されるのではなく、各記録領域には情報信号の
トラックの他にクロック・トラックと、トラッキング制
御用トラックとが設けられているために、面積当りの記
録容量が減少されていたので、トラッキング制御用(な
らびにフォーカシング制御用)トラックなどが不要で、
高密度記録の可能な光カードの出現が待望された。
信号の記録を行うようにした場合には、当然のことなが
ら情報信号のトラックのトラック・ピッチは小さなもの
になるが、広く一般に使用されることが前提になされる
光カードや光カードの記録再生装置についてみると、光
カードや光カードの記録再生装置における機械的な精度
を上げて高密度記録に対応することは価格の面からも実
施することができず、そのために既述した従来例におい
てもトラッキング制御等の手段を適用して高密度記録再
生を行えるようにしている。しかしながら、既述した従
来の光カードでは記録領域の全体が情報信号の記録のた
めに使用されるのではなく、各記録領域には情報信号の
トラックの他にクロック・トラックと、トラッキング制
御用トラックとが設けられているために、面積当りの記
録容量が減少されていたので、トラッキング制御用(な
らびにフォーカシング制御用)トラックなどが不要で、
高密度記録の可能な光カードの出現が待望された。
【0006】前記の問題点を解決できるようにした光カ
ードとして、本出願人会社では先に特開平2ー6672
4号公報及び特開平2ー68720号公報に開示された
ような光カードLACを提案している。図5は前記した
特開平2ー66724号公報によって開示された光カー
ドLACの構成例を示す斜視図であり、また図6は前記
した特開平2ー68720号公報によって開示された光
カードLACの構成例を示す斜視図であり、さらに図7
は前記した図5及び図6に示されている光カードの動作
説明用の側断面図である。図5に例示してある光カード
LACは、微小な複数の凸レンズを予め定められた配列
態様で2次元的に配列して構成させた凸レンズアレイF
ELと、前記の凸レンズアレイFELを構成している個
々の凸レンズと個別に対応する記録再生領域が形成され
る記録層RMLとが積層構成されているもので、凸レン
ズアレイFELを構成している2次元的に配列された個
々の凸レンズと個別に対応している前記した記録層RM
Lにおける個々の記録再生領域をそれぞれ2次元的に分
割してそれぞれ個別な情報が記録再生されるべく設定し
た予め定められた個数の単位の記録再生領域の個々のも
のは、前記の凸レンズの光軸に対してそれぞれ異なる予
め定められた角度から凸レンズを通して見たときに、そ
れぞれ特定な1個の単位の記録再生領域だけが凸レンズ
により拡大されて見えるように前記した凸レンズアレイ
FELにおける各凸レンズの焦点面付近に記録層RML
を位置させた構成態様のものである。
ードとして、本出願人会社では先に特開平2ー6672
4号公報及び特開平2ー68720号公報に開示された
ような光カードLACを提案している。図5は前記した
特開平2ー66724号公報によって開示された光カー
ドLACの構成例を示す斜視図であり、また図6は前記
した特開平2ー68720号公報によって開示された光
カードLACの構成例を示す斜視図であり、さらに図7
は前記した図5及び図6に示されている光カードの動作
説明用の側断面図である。図5に例示してある光カード
LACは、微小な複数の凸レンズを予め定められた配列
態様で2次元的に配列して構成させた凸レンズアレイF
ELと、前記の凸レンズアレイFELを構成している個
々の凸レンズと個別に対応する記録再生領域が形成され
る記録層RMLとが積層構成されているもので、凸レン
ズアレイFELを構成している2次元的に配列された個
々の凸レンズと個別に対応している前記した記録層RM
Lにおける個々の記録再生領域をそれぞれ2次元的に分
割してそれぞれ個別な情報が記録再生されるべく設定し
た予め定められた個数の単位の記録再生領域の個々のも
のは、前記の凸レンズの光軸に対してそれぞれ異なる予
め定められた角度から凸レンズを通して見たときに、そ
れぞれ特定な1個の単位の記録再生領域だけが凸レンズ
により拡大されて見えるように前記した凸レンズアレイ
FELにおける各凸レンズの焦点面付近に記録層RML
を位置させた構成態様のものである。
【0007】また、図6に例示してある光カードLAC
は、微小な幅のシリンドリカル凸レンズを並列に密接配
置してなるシリンドリカル凸レンズアレイCLAと、前
記のシリンドリカル凸レンズアレイCLAを構成してい
る個々のシリンドリカル凸レンズと個別に対応する個々
の記録再生領域が形成される記録層RMLとが積層構成
されているもので、前記のシリンドリカル凸レンズアレ
イCLAを構成している個々のシリンドリカル凸レンズ
と個別に対応している、個々の記録再生領域が形成され
る記録層RMLにおける、前記の個々の記録再生領域を
それぞれ2次元的に分割して、それぞれ個別な情報が記
録再生されるべく設定した、予め定められた個数の単位
の記録再生領域の個々のものにおいて、シリンドリカル
凸レンズの円筒軸に平行な、それぞれ個別な一つの直線
上に並ぶ各一群の単位の記録再生領域は、それをシリン
ドリカル凸レンズの光軸に対して、それぞれ異なる予め
定められた角度からシリンドリカル凸レンズを通して見
たときに、それぞれ特定な一群の単位の記録再生領域だ
けが、シリンドリカル凸レンズにより拡大されたものと
して見えるように、前記したシリンドリカル凸レンズア
レイCLAにおける各シリンドリカル凸レンズの焦点面
付近に記録層RMLを位置させた構成態様のものであ
る。
は、微小な幅のシリンドリカル凸レンズを並列に密接配
置してなるシリンドリカル凸レンズアレイCLAと、前
記のシリンドリカル凸レンズアレイCLAを構成してい
る個々のシリンドリカル凸レンズと個別に対応する個々
の記録再生領域が形成される記録層RMLとが積層構成
されているもので、前記のシリンドリカル凸レンズアレ
イCLAを構成している個々のシリンドリカル凸レンズ
と個別に対応している、個々の記録再生領域が形成され
る記録層RMLにおける、前記の個々の記録再生領域を
それぞれ2次元的に分割して、それぞれ個別な情報が記
録再生されるべく設定した、予め定められた個数の単位
の記録再生領域の個々のものにおいて、シリンドリカル
凸レンズの円筒軸に平行な、それぞれ個別な一つの直線
上に並ぶ各一群の単位の記録再生領域は、それをシリン
ドリカル凸レンズの光軸に対して、それぞれ異なる予め
定められた角度からシリンドリカル凸レンズを通して見
たときに、それぞれ特定な一群の単位の記録再生領域だ
けが、シリンドリカル凸レンズにより拡大されたものと
して見えるように、前記したシリンドリカル凸レンズア
レイCLAにおける各シリンドリカル凸レンズの焦点面
付近に記録層RMLを位置させた構成態様のものであ
る。
【0008】図5及び図6に示してある光カードLAC
において、基板BPは保護層1と基材2との積層構成か
らなり、また記録層RMLは所定の閾値以下の光強度の
光の長時間の照射によっても記録されることがなく、前
記した所定の閾値以上の光強度の光の照射によって記録
が行われるような記録材料の2次元的な拡がりによって
形成されているものとして示されており、前記の記録層
RMLとしては、例えば、銀塩パターン層(クラスト層)
4と下層のゼラチン層3との2層構造として、情報信号
の記録のために閾値の光強度以上の光を光カード1に入
射させたときに、その光の熱で光カードLACに設けら
れている凸レンズアレイFELの凸レンズの焦点面に設
けられている銀粒子を含む有機物コロイド状(ゼラチン)
の銀塩パターン層4の銀粒子を下層のゼラチン層3に溶
け込ませてピットを形成させて、情報信号と対応する記
録が記録層に行われるような構成形態の記録層RMLが
使用されている。
において、基板BPは保護層1と基材2との積層構成か
らなり、また記録層RMLは所定の閾値以下の光強度の
光の長時間の照射によっても記録されることがなく、前
記した所定の閾値以上の光強度の光の照射によって記録
が行われるような記録材料の2次元的な拡がりによって
形成されているものとして示されており、前記の記録層
RMLとしては、例えば、銀塩パターン層(クラスト層)
4と下層のゼラチン層3との2層構造として、情報信号
の記録のために閾値の光強度以上の光を光カード1に入
射させたときに、その光の熱で光カードLACに設けら
れている凸レンズアレイFELの凸レンズの焦点面に設
けられている銀粒子を含む有機物コロイド状(ゼラチン)
の銀塩パターン層4の銀粒子を下層のゼラチン層3に溶
け込ませてピットを形成させて、情報信号と対応する記
録が記録層に行われるような構成形態の記録層RMLが
使用されている。
【0009】前記のように構成された光カードLACに
おける記録層RMLに対して、所要の情報の記録(書込
み)を行うのには、例えば特開平2ー66724公報の
第8図や、特開平2ー68720公報の第2図に示され
ているような構成の光カードの記録再生装置を用いて行
なうことができる。図7は図示されていない記録再生構
体から図5に示されているような構成の凸レンズアレイ
FELを備えている光カードLACに設けられている凸
レンズアレイFELの1個の凸レンズの形状及び寸法と
略々等しい断面形状及び断面寸法の平行光束を凸レンズ
アレイFELにおける1個の凸レンズに入射させる場合
に、その凸レンズに対する入射光の入射方向をそれぞれ
特定な方向となるように変化させることによって、その
光が入射されている凸レンズと対応している記録再生領
域中に結像される光点の位置を記録再生領域中のそれぞ
れ特定な位置とすることができるということ、及び図6
に示されているような構成のシリンドリカル凸レンズア
レイCLAを備えている光カードLACに設けられてい
るシリンドリカル凸レンズアレイCLAの1個のシリン
ドリカル凸レンズの形状及び寸法と略々等しい断面形状
及び断面寸法の平行光束をシリンドリカル凸レンズアレ
イCLAにおける1個のシリンドリカル凸レンズに入射
させる場合に、そのシリンドリカル凸レンズに対する入
射光の入射方向をそれぞれ特定な方向となるように変化
させることによって、その光が入射されているシリンド
リカル凸レンズと対応している記録再生領域中に結像さ
れる光点の位置を記録再生領域中のそれぞれ特定な位置
とすることができるということを図示説明したものであ
る。
おける記録層RMLに対して、所要の情報の記録(書込
み)を行うのには、例えば特開平2ー66724公報の
第8図や、特開平2ー68720公報の第2図に示され
ているような構成の光カードの記録再生装置を用いて行
なうことができる。図7は図示されていない記録再生構
体から図5に示されているような構成の凸レンズアレイ
FELを備えている光カードLACに設けられている凸
レンズアレイFELの1個の凸レンズの形状及び寸法と
略々等しい断面形状及び断面寸法の平行光束を凸レンズ
アレイFELにおける1個の凸レンズに入射させる場合
に、その凸レンズに対する入射光の入射方向をそれぞれ
特定な方向となるように変化させることによって、その
光が入射されている凸レンズと対応している記録再生領
域中に結像される光点の位置を記録再生領域中のそれぞ
れ特定な位置とすることができるということ、及び図6
に示されているような構成のシリンドリカル凸レンズア
レイCLAを備えている光カードLACに設けられてい
るシリンドリカル凸レンズアレイCLAの1個のシリン
ドリカル凸レンズの形状及び寸法と略々等しい断面形状
及び断面寸法の平行光束をシリンドリカル凸レンズアレ
イCLAにおける1個のシリンドリカル凸レンズに入射
させる場合に、そのシリンドリカル凸レンズに対する入
射光の入射方向をそれぞれ特定な方向となるように変化
させることによって、その光が入射されているシリンド
リカル凸レンズと対応している記録再生領域中に結像さ
れる光点の位置を記録再生領域中のそれぞれ特定な位置
とすることができるということを図示説明したものであ
る。
【0010】すなわち、図7では記録再生構体のレンズ
5から凸レンズアレイFELにおける1個の凸レンズの
形状及び寸法と略々等しい断面形状及び断面寸法の平行
光束が光カードLACに設けられている凸レンズアレイ
FELにおける1個の凸レンズLαに入射されるように
なされている場合に、記録再生構体から凸レンズアレイ
FELにおける1個の凸レンズLαに入射させる光の方
向を図7中のP1,P2,P3のように変化させた場合に、
前記したP1,P2,P3のような各方向の入射光は、前記
した凸レンズLαと対応している記録再生領域中におけ
るそれぞれ異なる位置に光点Sα1,光点Sα2,光点S
α3が生じること、及び、記録再生構体のレンズ5から
シリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける1個のシ
リンドリカル凸レンズの形状及び寸法と略々等しい断面
形状及び断面寸法の平行光束が光カードLACに設けら
れているシリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける
1個のシリンドリカル凸レンズLαに入射されるように
なされている場合に、記録再生構体からシリンドリカル
凸レンズアレイCLAにおける1個のシリンドリカル凸
レンズLαに入射させる光の方向を図7中のP1,P2,P
3のように変化させた場合に、前記したP1,P2,P3のよ
うな各方向の入射光は、前記したシリンドリカル凸レン
ズLαと対応している記録再生領域中におけるそれぞれ
異なる位置に光点Sα1,光点Sα2,光点Sα3が生じる
ことを示している。
5から凸レンズアレイFELにおける1個の凸レンズの
形状及び寸法と略々等しい断面形状及び断面寸法の平行
光束が光カードLACに設けられている凸レンズアレイ
FELにおける1個の凸レンズLαに入射されるように
なされている場合に、記録再生構体から凸レンズアレイ
FELにおける1個の凸レンズLαに入射させる光の方
向を図7中のP1,P2,P3のように変化させた場合に、
前記したP1,P2,P3のような各方向の入射光は、前記
した凸レンズLαと対応している記録再生領域中におけ
るそれぞれ異なる位置に光点Sα1,光点Sα2,光点S
α3が生じること、及び、記録再生構体のレンズ5から
シリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける1個のシ
リンドリカル凸レンズの形状及び寸法と略々等しい断面
形状及び断面寸法の平行光束が光カードLACに設けら
れているシリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける
1個のシリンドリカル凸レンズLαに入射されるように
なされている場合に、記録再生構体からシリンドリカル
凸レンズアレイCLAにおける1個のシリンドリカル凸
レンズLαに入射させる光の方向を図7中のP1,P2,P
3のように変化させた場合に、前記したP1,P2,P3のよ
うな各方向の入射光は、前記したシリンドリカル凸レン
ズLαと対応している記録再生領域中におけるそれぞれ
異なる位置に光点Sα1,光点Sα2,光点Sα3が生じる
ことを示している。
【0011】図7を参照して説明したように記録再生構
体から光カードLACに設けられている凸レンズアレイ
FELにおける順次の1個の凸レンズに入射させる光の
方向をそれぞれ特定な方向にして、凸レンズアレイFE
Lにおける各凸レンズにそれぞれ対応している各記録再
生領域を2次元的に分割して、前記の各記録再生領域に
それぞれ対応している各記録再生領域に予め定められた
個数の単位の記録再生領域にそれぞれ記録された情報
を、前記した単位の記録再生領域に情報信号を記録する
際に凸レンズに入射させた光の入射方向と同じ入射方向
で、かつ、前記した単位の記録再生領域に情報信号を記
録する際に凸レンズに入射させた光と同じ断面積の光を
凸レンズに入射させて得られる反射光によって読出すよ
うにすると、読出される記録情報は1つの凸レンズと対
応している記録再生領域に設定された複数の単位の記録
再生領域の内の特定な1個が凸レンズの大きさに拡大さ
れたものとして読出され、また、記録再生構体から光カ
ードLACに設けられているシリンドリカル凸レンズア
レイCLAにおける順次の1個のシリンドリカル凸レン
ズに入射させる光の方向をそれぞれ特定な方向にして、
シリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける各シリン
ドリカル凸レンズにそれぞれ対応している各記録再生領
域を2次元的に分割して、前記の各記録再生領域にそれ
ぞれ対応している各記録再生領域に予め定められた個数
の単位の記録再生領域にそれぞれ記録された情報を、前
記した単位の記録再生領域に情報信号を記録する際にシ
リンドリカル凸レンズに入射させた光の入射方向と同じ
入射方向で、かつ、前記した単位の記録再生領域に情報
信号を記録する際にシリンドリカル凸レンズに入射させ
た光と同じ断面積の光をシリンドリカル凸レンズに入射
させて得られる反射光によって読出すようにすると、読
出される記録情報は1つのシリンドリカル凸レンズと対
応している記録再生領域に設定された複数の単位の記録
再生領域の内の特定な1個がシリンドリカル凸レンズと
同じ幅に拡大されたものとして読出されることになる。
体から光カードLACに設けられている凸レンズアレイ
FELにおける順次の1個の凸レンズに入射させる光の
方向をそれぞれ特定な方向にして、凸レンズアレイFE
Lにおける各凸レンズにそれぞれ対応している各記録再
生領域を2次元的に分割して、前記の各記録再生領域に
それぞれ対応している各記録再生領域に予め定められた
個数の単位の記録再生領域にそれぞれ記録された情報
を、前記した単位の記録再生領域に情報信号を記録する
際に凸レンズに入射させた光の入射方向と同じ入射方向
で、かつ、前記した単位の記録再生領域に情報信号を記
録する際に凸レンズに入射させた光と同じ断面積の光を
凸レンズに入射させて得られる反射光によって読出すよ
うにすると、読出される記録情報は1つの凸レンズと対
応している記録再生領域に設定された複数の単位の記録
再生領域の内の特定な1個が凸レンズの大きさに拡大さ
れたものとして読出され、また、記録再生構体から光カ
ードLACに設けられているシリンドリカル凸レンズア
レイCLAにおける順次の1個のシリンドリカル凸レン
ズに入射させる光の方向をそれぞれ特定な方向にして、
シリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける各シリン
ドリカル凸レンズにそれぞれ対応している各記録再生領
域を2次元的に分割して、前記の各記録再生領域にそれ
ぞれ対応している各記録再生領域に予め定められた個数
の単位の記録再生領域にそれぞれ記録された情報を、前
記した単位の記録再生領域に情報信号を記録する際にシ
リンドリカル凸レンズに入射させた光の入射方向と同じ
入射方向で、かつ、前記した単位の記録再生領域に情報
信号を記録する際にシリンドリカル凸レンズに入射させ
た光と同じ断面積の光をシリンドリカル凸レンズに入射
させて得られる反射光によって読出すようにすると、読
出される記録情報は1つのシリンドリカル凸レンズと対
応している記録再生領域に設定された複数の単位の記録
再生領域の内の特定な1個がシリンドリカル凸レンズと
同じ幅に拡大されたものとして読出されることになる。
【0012】したがって、前記のように1つの凸レンズ
またはシリンドリカル凸レンズと対応している記録再生
領域に設定された複数の単位の記録再生領域にそれぞれ
記録されている情報信号は、前記したそれぞれの情報信
号の記録時に使用された光と同一の方向及び同一の断面
形状寸法の光を凸レンズ、またはシリンドリカル凸レン
ズに入射させることによって記録層RMLで生じる反射
光により、凸レンズと同じ大きさ、またはシリンドリカ
ル凸レンズと同じ幅のものとして得られる。このように
図5(または図6)に示されている光カードLACは、所
定の閾値以下の光強度の光の長時間の照射によっても記
録されることがなく、前記した所定の閾値以上の光強度
の光の照射によって記録が行われるような記録材料の2
次元的な拡がりによって形成させた記録層RMLと、前
記した記録層RMLの片面に微小な複数の凸レンズを予
め定められた配列態様で2次元的に配列して構成させた
凸レンズアレイFEL(または記録層RMLの片面に微
小な幅の複数のシリンドリカル凸レンズを並列に密接配
置して2次元的に配列して構成させたシリンドリカル凸
レンズアレイCLA)と、前記の凸レンズアレイFEL
を構成している個々の凸レンズ(または前記のシリンド
リカル凸レンズアレイCLAを構成している個々のシリ
ンドリカル凸レンズ)と個別に対応して前記した記録層
RMLへ形成される個々の記録再生領域の中に、前記し
た個々の記録再生領域を2次元的に分割して予め定めら
れた個数の単位の記録再生領域を設定し、それぞれ個別
な情報が記録再生されるべき前記した単位の記録再生領
域の個々のものは凸レンズ(またはシリンドリカル凸レ
ンズ)の光軸に対してそれぞれ異なる予め定められた角
度から凸レンズ(またはシリンドリカル凸レンズ)を通し
て見たときに、それぞれ特定な1個の単位の記録再生領
域だけが凸レンズと同じ大きさ(またはシリンドリカル
凸レンズと同じ幅)のものとして見えるように、前記し
た凸レンズアレイFEL(またはシリンドリカル凸レン
ズアレイCLA)における各凸レンズ(またはシリンドリ
カル凸レンズ)の焦点面に記録層を位置させてなる凸レ
ンズアレイFEL(またはシリンドリカル凸レンズアレ
イCLA)と記録層RMLとの対よりなる構成部分が少
なくとも一部に設けられている光カードであるために、
凸レンズアレイFEL(またはシリンドリカル凸レンズ
アレイCLA)を構成している各1個毎の凸レンズ(また
はシリンドリカル凸レンズ)にそれぞれ対応している記
録再生領域が複数の単位の記録再生領域の集まりから構
成されたものとなるように2次元的に分割して、それぞ
れの単位の記録再生領域においてそれぞれ異なる情報信
号の記録再生が行なわれるので高密度記録再生が行なわ
れ、また再生は前記した単位の記録再生領域の情報信号
が凸レンズの断面積の大きさに迄拡大されて読出される
ので、自動トラッキング制御の手段を用いなくても高密
度記録再生を容易に行なうことができ、さらに記録再生
は平行な光によって行なわれるので自動フォーカス制御
の無い簡単な機構の記録再生装置で情報信号の記録再生
を実施できるのであり、さらにまた凸レンズアレイFE
L(またはシリンドリカル凸レンズアレイCLA)と記録
層RMLとの組合せ構成の記録部材が用いられているの
で、例えば特開平2-66724号公報の第7図または
特開平2-68720号公報の第8図に例示されている
ようなXYZプロッタを使用すれば、光カードLACに
おける記録層RMLへ簡単に立体画像情報を記録し再生
することもできる。
またはシリンドリカル凸レンズと対応している記録再生
領域に設定された複数の単位の記録再生領域にそれぞれ
記録されている情報信号は、前記したそれぞれの情報信
号の記録時に使用された光と同一の方向及び同一の断面
形状寸法の光を凸レンズ、またはシリンドリカル凸レン
ズに入射させることによって記録層RMLで生じる反射
光により、凸レンズと同じ大きさ、またはシリンドリカ
ル凸レンズと同じ幅のものとして得られる。このように
図5(または図6)に示されている光カードLACは、所
定の閾値以下の光強度の光の長時間の照射によっても記
録されることがなく、前記した所定の閾値以上の光強度
の光の照射によって記録が行われるような記録材料の2
次元的な拡がりによって形成させた記録層RMLと、前
記した記録層RMLの片面に微小な複数の凸レンズを予
め定められた配列態様で2次元的に配列して構成させた
凸レンズアレイFEL(または記録層RMLの片面に微
小な幅の複数のシリンドリカル凸レンズを並列に密接配
置して2次元的に配列して構成させたシリンドリカル凸
レンズアレイCLA)と、前記の凸レンズアレイFEL
を構成している個々の凸レンズ(または前記のシリンド
リカル凸レンズアレイCLAを構成している個々のシリ
ンドリカル凸レンズ)と個別に対応して前記した記録層
RMLへ形成される個々の記録再生領域の中に、前記し
た個々の記録再生領域を2次元的に分割して予め定めら
れた個数の単位の記録再生領域を設定し、それぞれ個別
な情報が記録再生されるべき前記した単位の記録再生領
域の個々のものは凸レンズ(またはシリンドリカル凸レ
ンズ)の光軸に対してそれぞれ異なる予め定められた角
度から凸レンズ(またはシリンドリカル凸レンズ)を通し
て見たときに、それぞれ特定な1個の単位の記録再生領
域だけが凸レンズと同じ大きさ(またはシリンドリカル
凸レンズと同じ幅)のものとして見えるように、前記し
た凸レンズアレイFEL(またはシリンドリカル凸レン
ズアレイCLA)における各凸レンズ(またはシリンドリ
カル凸レンズ)の焦点面に記録層を位置させてなる凸レ
ンズアレイFEL(またはシリンドリカル凸レンズアレ
イCLA)と記録層RMLとの対よりなる構成部分が少
なくとも一部に設けられている光カードであるために、
凸レンズアレイFEL(またはシリンドリカル凸レンズ
アレイCLA)を構成している各1個毎の凸レンズ(また
はシリンドリカル凸レンズ)にそれぞれ対応している記
録再生領域が複数の単位の記録再生領域の集まりから構
成されたものとなるように2次元的に分割して、それぞ
れの単位の記録再生領域においてそれぞれ異なる情報信
号の記録再生が行なわれるので高密度記録再生が行なわ
れ、また再生は前記した単位の記録再生領域の情報信号
が凸レンズの断面積の大きさに迄拡大されて読出される
ので、自動トラッキング制御の手段を用いなくても高密
度記録再生を容易に行なうことができ、さらに記録再生
は平行な光によって行なわれるので自動フォーカス制御
の無い簡単な機構の記録再生装置で情報信号の記録再生
を実施できるのであり、さらにまた凸レンズアレイFE
L(またはシリンドリカル凸レンズアレイCLA)と記録
層RMLとの組合せ構成の記録部材が用いられているの
で、例えば特開平2-66724号公報の第7図または
特開平2-68720号公報の第8図に例示されている
ようなXYZプロッタを使用すれば、光カードLACに
おける記録層RMLへ簡単に立体画像情報を記録し再生
することもできる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図5及び図6を参照し
て説明した既提案の光カードでは記録の対象にされてい
る情報を光によって記録層に書込む(記録する)際に大き
な光強度の光が必要とされ、また書込み速度が遅いとい
う欠点がある他、記録済みの状態になされた記録層に新
たな情報を書込むことができないということが問題にな
った。
て説明した既提案の光カードでは記録の対象にされてい
る情報を光によって記録層に書込む(記録する)際に大き
な光強度の光が必要とされ、また書込み速度が遅いとい
う欠点がある他、記録済みの状態になされた記録層に新
たな情報を書込むことができないということが問題にな
った。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、微小な複数の
凸レンズを2次元的に配列して構成させた凸レンズアレ
イと、前記の凸レンズアレイを構成している個々の凸レ
ンズと個別に対応する記録再生領域が形成される記録層
とを積層させた構成部分を備えている光カードであっ
て、前記の記録層として、第1の透明電極と、光導電層
部材と、電界の印加によって生じた配向状態が、印加電
界の除去後においても保持される状態になされる如く、
高分子材料中に前記した高分子材料の融点よりも低い融
点の液晶を分散させて構成した高分子ー液晶メモリ膜
と、第2の透明電極とからなる積層体を含んで構成され
ているものを用いてなる光カード、及び微小な幅のシリ
ンドリカル凸レンズを並列に密接配置してなるシリンド
リカル凸レンズアレイと、前記のシリンドリカル凸レン
ズアレイを構成している個々のシリンドリカル凸レンズ
と個別に対応する個々の記録再生領域が形成される記録
層とが積層された構成部分を備えている光カードであっ
て、前記の記録層として、第1の透明電極と、光導電層
部材と、電界の印加によって生じた配向状態が、印加電
界の除去後においても保持される状態になされる如く、
高分子材料中に前記した高分子材料の融点よりも低い融
点の液晶を分散させて構成した高分子ー液晶メモリ膜
と、第2の透明電極とからなる積層体を含んで構成され
ているものを用いてなる光カード、ならびに微小な複数
の凸レンズの2次元的な配列よりなる凸レンズアレイま
たは微小な幅のシリンドリカル凸レンズを並列に密接配
置してなるシリンドリカル凸レンズアレイを用いたレン
ズアレイと、前記のレンズアレイを構成している、個々
の凸レンズまたは個々のシリンドリカル凸レンズと、個
別に対応する個々の記録再生領域が形成される記録層と
が積層された構成部分を備えており、前記の記録層とし
て、第1の透明電極と、光導電層部材と、電界の印加に
よって生じた配向状態が印加電界の除去後においても保
持される状態になされる如く高分子材料中に前記した高
分子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させて構成
した高分子ー液晶メモリ膜と、第2の透明電極とからな
る積層体を含んで構成されているものが用いられている
光カードの記録装置であって、前記した光カードの記録
層の高分子ー液晶メモリ膜に印加される電界強度の変化
と対応して、高分子ー液晶メモリ膜の透明度を変化させ
うるような電界強度範囲内の電界を、前記した光カード
の記録層における第1の透明電極と第2の透明電極との
間に生じさせる第1の動作モードでの動作状態と、前記
した光カードの記録層における第1の透明電極と第2の
透明電極との間が無電界の状態にされる第2の動作モー
ドでの動作状態とに切換える動作状態の切換手段と、前
記した第1の動作モードでの動作状態において、記録の
対象にされる情報によって強度変調された光をレンズア
レイから入射させ、光カードの記録層における第1の透
明電極と第2の透明電極との間に記録対象情報と対応し
て強度が変化する電界を生じさせて、前記の記録層に記
録対象情報を記録させる手段と、光カードの記録層にお
ける第1の透明電極と第2の透明電極との間が無電界の
状態とされる前記した第2の動作モードでの動作状態に
おいて、高分子ー液晶メモリ膜中に分散されている液晶
の融点以上で、かつ、高分子材料の融点よりも低い温度
に、前記の液晶を加熱できるような強度の光をレンズア
レイに入射させ、液晶を等方性相の状態に戻して記録済
み情報を消去する手段とを備えてなる光カードの記録装
置を備えてなる光カードの記録装置を提供する。
凸レンズを2次元的に配列して構成させた凸レンズアレ
イと、前記の凸レンズアレイを構成している個々の凸レ
ンズと個別に対応する記録再生領域が形成される記録層
とを積層させた構成部分を備えている光カードであっ
て、前記の記録層として、第1の透明電極と、光導電層
部材と、電界の印加によって生じた配向状態が、印加電
界の除去後においても保持される状態になされる如く、
高分子材料中に前記した高分子材料の融点よりも低い融
点の液晶を分散させて構成した高分子ー液晶メモリ膜
と、第2の透明電極とからなる積層体を含んで構成され
ているものを用いてなる光カード、及び微小な幅のシリ
ンドリカル凸レンズを並列に密接配置してなるシリンド
リカル凸レンズアレイと、前記のシリンドリカル凸レン
ズアレイを構成している個々のシリンドリカル凸レンズ
と個別に対応する個々の記録再生領域が形成される記録
層とが積層された構成部分を備えている光カードであっ
て、前記の記録層として、第1の透明電極と、光導電層
部材と、電界の印加によって生じた配向状態が、印加電
界の除去後においても保持される状態になされる如く、
高分子材料中に前記した高分子材料の融点よりも低い融
点の液晶を分散させて構成した高分子ー液晶メモリ膜
と、第2の透明電極とからなる積層体を含んで構成され
ているものを用いてなる光カード、ならびに微小な複数
の凸レンズの2次元的な配列よりなる凸レンズアレイま
たは微小な幅のシリンドリカル凸レンズを並列に密接配
置してなるシリンドリカル凸レンズアレイを用いたレン
ズアレイと、前記のレンズアレイを構成している、個々
の凸レンズまたは個々のシリンドリカル凸レンズと、個
別に対応する個々の記録再生領域が形成される記録層と
が積層された構成部分を備えており、前記の記録層とし
て、第1の透明電極と、光導電層部材と、電界の印加に
よって生じた配向状態が印加電界の除去後においても保
持される状態になされる如く高分子材料中に前記した高
分子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させて構成
した高分子ー液晶メモリ膜と、第2の透明電極とからな
る積層体を含んで構成されているものが用いられている
光カードの記録装置であって、前記した光カードの記録
層の高分子ー液晶メモリ膜に印加される電界強度の変化
と対応して、高分子ー液晶メモリ膜の透明度を変化させ
うるような電界強度範囲内の電界を、前記した光カード
の記録層における第1の透明電極と第2の透明電極との
間に生じさせる第1の動作モードでの動作状態と、前記
した光カードの記録層における第1の透明電極と第2の
透明電極との間が無電界の状態にされる第2の動作モー
ドでの動作状態とに切換える動作状態の切換手段と、前
記した第1の動作モードでの動作状態において、記録の
対象にされる情報によって強度変調された光をレンズア
レイから入射させ、光カードの記録層における第1の透
明電極と第2の透明電極との間に記録対象情報と対応し
て強度が変化する電界を生じさせて、前記の記録層に記
録対象情報を記録させる手段と、光カードの記録層にお
ける第1の透明電極と第2の透明電極との間が無電界の
状態とされる前記した第2の動作モードでの動作状態に
おいて、高分子ー液晶メモリ膜中に分散されている液晶
の融点以上で、かつ、高分子材料の融点よりも低い温度
に、前記の液晶を加熱できるような強度の光をレンズア
レイに入射させ、液晶を等方性相の状態に戻して記録済
み情報を消去する手段とを備えてなる光カードの記録装
置を備えてなる光カードの記録装置を提供する。
【0015】
【作用】光導電層部材と電界の印加によって変化した液
晶の配向状態が印加電界の除去後においても保持される
状態になされるように、高分子材料中に前記した高分子
材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させて構成した
高分子ー液晶メモリ膜と透明電極との積層体による記録
層を含んで構成された光カードの記録層ににおける透明
電極間に所定の電界強度の電界を加えた状態として、記
録の対象にされている情報によって強度変調された光を
レンズアレイから入射させて記録層に記録対象情報を記
録させる。また、光カードの記録層における透明電極間
を無電界の状態にして、情報の記録時よりも強度の大き
な光、すなわち、高分子ー液晶メモリ膜中に分散されて
いる液晶の融点以上で、かつ、高分子材料の融点よりも
低い温度に、前記の液晶を加熱できるような強度の光
を、レンズアレイに入射させて液晶を等方性相の状態に
戻して記録済み情報を消去する。
晶の配向状態が印加電界の除去後においても保持される
状態になされるように、高分子材料中に前記した高分子
材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させて構成した
高分子ー液晶メモリ膜と透明電極との積層体による記録
層を含んで構成された光カードの記録層ににおける透明
電極間に所定の電界強度の電界を加えた状態として、記
録の対象にされている情報によって強度変調された光を
レンズアレイから入射させて記録層に記録対象情報を記
録させる。また、光カードの記録層における透明電極間
を無電界の状態にして、情報の記録時よりも強度の大き
な光、すなわち、高分子ー液晶メモリ膜中に分散されて
いる液晶の融点以上で、かつ、高分子材料の融点よりも
低い温度に、前記の液晶を加熱できるような強度の光
を、レンズアレイに入射させて液晶を等方性相の状態に
戻して記録済み情報を消去する。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の光カード
と光カードの記録装置の具体的な内容について詳細に説
明する。図1は本発明の光カードの縦断側面図、図2は
本発明の光カードの記録装置における記録動作と消去動
作との説明に使用されるブロック図、図3及び図4は本
発明の光カードの記録装置のそれぞれ異なる構成態様の
斜視図である。図1は微小な複数の凸レンズを予め定め
られた配列態様で2次元的に配列して構成させた凸レン
ズアレイFELまたは微小な幅のシリンドリカル凸レン
ズを並列に密接配置してなるシリンドリカル凸レンズア
レイCLAのようなレンズアレイと、記録層RMLとし
て、第1の透明電極12と、光導電層部材11と、電界
の印加によって生じた配向状態が印加電界の除去後にお
いても保持される状態になされる如く高分子材料中に前
記した高分子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散さ
せて構成した高分子ー液晶メモリ膜10と、第2の透明
電極9との積層体を含んで構成させたものを用い、レン
ズアレイと記録層とを積層して組合わせて構成した光カ
ードLACの縦断側面図である。なお微小な複数の凸レ
ンズを2次元的に配列して構成させた凸レンズアレイF
ELは、例えば図5中で図面符号FELにより例示され
るような外観を有するものであり、また、微小な幅のシ
リンドリカル凸レンズを並列に密接配置してなるシリン
ドリカル凸レンズアレイCLAは、例えば図6中で図面
符号CLAにより例示されるような外観を有するもので
ある。
と光カードの記録装置の具体的な内容について詳細に説
明する。図1は本発明の光カードの縦断側面図、図2は
本発明の光カードの記録装置における記録動作と消去動
作との説明に使用されるブロック図、図3及び図4は本
発明の光カードの記録装置のそれぞれ異なる構成態様の
斜視図である。図1は微小な複数の凸レンズを予め定め
られた配列態様で2次元的に配列して構成させた凸レン
ズアレイFELまたは微小な幅のシリンドリカル凸レン
ズを並列に密接配置してなるシリンドリカル凸レンズア
レイCLAのようなレンズアレイと、記録層RMLとし
て、第1の透明電極12と、光導電層部材11と、電界
の印加によって生じた配向状態が印加電界の除去後にお
いても保持される状態になされる如く高分子材料中に前
記した高分子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散さ
せて構成した高分子ー液晶メモリ膜10と、第2の透明
電極9との積層体を含んで構成させたものを用い、レン
ズアレイと記録層とを積層して組合わせて構成した光カ
ードLACの縦断側面図である。なお微小な複数の凸レ
ンズを2次元的に配列して構成させた凸レンズアレイF
ELは、例えば図5中で図面符号FELにより例示され
るような外観を有するものであり、また、微小な幅のシ
リンドリカル凸レンズを並列に密接配置してなるシリン
ドリカル凸レンズアレイCLAは、例えば図6中で図面
符号CLAにより例示されるような外観を有するもので
ある。
【0017】図1に示されている光カードLACにおい
て、前記した記録層RMLは透明物質層8と艶消し有色
層7とによって構成されている基板BPにおける透明物
質層8に積層されている。艶消し有色層7はそれが黒色
の艶消し有色層7として構成された場合には、白い背景
中に黒い画像が描かれた状態の最もコントラストが大き
な再生像が得られる。さて、本発明の光カードLACの
記録層RMLの構成に用いられている高分子ー液晶メモ
リ膜10の構成要素の一つとして用いられている液晶
は、高分子ー液晶メモリ膜10の他の構成要素として用
いられている多孔質の高分子材料膜中にランダムに分布
している状態で形成されている無数の微小な細孔中に封
入された状態になされている。そして、前記した高分子
ー液晶メモリ膜10において液晶を封入させた状態でラ
ンダムに存在している高分子材料膜における無数の微小
な細孔は、光カードLACの記録層RMLによって高精
細度の記録再生が実現できるように前記の細孔の径は小
さい方がよく、前記の細孔が例えば0.5ミクロン程度
以下の径のものとなされることは望ましい実施の態様で
ある。また、前記した高分子ー液晶メモリ膜10の構成
のために使用される液晶としては、室温でネマチック
相、あるいはコレステリック相を形成するものを使用す
るが、体積抵抗率が高いもの、粘度が高いものが使用さ
れることは、光カードLACの記録層RMLに記録され
た記録情報を高いコントラスト比で再生させたり、記録
性能を高める上で良い結果を生じさせる。さらに、前記
した高分子ー液晶メモリ膜10の構成のために使用され
る液晶として、高分子材料の融点よりも低い融点のもの
が使用されることは、光カードLACの記録層RMLに
記録した情報を容易に消去できるようにする上で有利で
ある。
て、前記した記録層RMLは透明物質層8と艶消し有色
層7とによって構成されている基板BPにおける透明物
質層8に積層されている。艶消し有色層7はそれが黒色
の艶消し有色層7として構成された場合には、白い背景
中に黒い画像が描かれた状態の最もコントラストが大き
な再生像が得られる。さて、本発明の光カードLACの
記録層RMLの構成に用いられている高分子ー液晶メモ
リ膜10の構成要素の一つとして用いられている液晶
は、高分子ー液晶メモリ膜10の他の構成要素として用
いられている多孔質の高分子材料膜中にランダムに分布
している状態で形成されている無数の微小な細孔中に封
入された状態になされている。そして、前記した高分子
ー液晶メモリ膜10において液晶を封入させた状態でラ
ンダムに存在している高分子材料膜における無数の微小
な細孔は、光カードLACの記録層RMLによって高精
細度の記録再生が実現できるように前記の細孔の径は小
さい方がよく、前記の細孔が例えば0.5ミクロン程度
以下の径のものとなされることは望ましい実施の態様で
ある。また、前記した高分子ー液晶メモリ膜10の構成
のために使用される液晶としては、室温でネマチック
相、あるいはコレステリック相を形成するものを使用す
るが、体積抵抗率が高いもの、粘度が高いものが使用さ
れることは、光カードLACの記録層RMLに記録され
た記録情報を高いコントラスト比で再生させたり、記録
性能を高める上で良い結果を生じさせる。さらに、前記
した高分子ー液晶メモリ膜10の構成のために使用され
る液晶として、高分子材料の融点よりも低い融点のもの
が使用されることは、光カードLACの記録層RMLに
記録した情報を容易に消去できるようにする上で有利で
ある。
【0018】次に、図1及び図2を参照して本発明の光
カードLACの記録層RMLに対する情報の記録動作、
本発明の光カードLACの記録層RMLに記録された記
録情報の再生動作及び消去動作などについて順次に説明
する。まず、本発明の光カードLACの記録層RMLに
対する情報の記録動作について説明する。本発明の光カ
ードLACの記録層RMLに対して情報を記録する場合
には、動作モード設定スイッチSWにおける制御信号の
供給端子17に供給される制御信号により、動作モード
設定スイッチSWの可動接点a,bがオンの状態になさ
れる。前記のように動作モード設定スイッチSWの可動
接点aがオンの状態になされることにより、光源駆動回
路19における光量制御端子16の電位がローレベルの
状態になり、それにより光源駆動回路19では端子20
に供給されている記録の対象にされている情報に応じて
強度変調された状態の光Pが光源18から放射されるよ
うにする。
カードLACの記録層RMLに対する情報の記録動作、
本発明の光カードLACの記録層RMLに記録された記
録情報の再生動作及び消去動作などについて順次に説明
する。まず、本発明の光カードLACの記録層RMLに
対する情報の記録動作について説明する。本発明の光カ
ードLACの記録層RMLに対して情報を記録する場合
には、動作モード設定スイッチSWにおける制御信号の
供給端子17に供給される制御信号により、動作モード
設定スイッチSWの可動接点a,bがオンの状態になさ
れる。前記のように動作モード設定スイッチSWの可動
接点aがオンの状態になされることにより、光源駆動回
路19における光量制御端子16の電位がローレベルの
状態になり、それにより光源駆動回路19では端子20
に供給されている記録の対象にされている情報に応じて
強度変調された状態の光Pが光源18から放射されるよ
うにする。
【0019】また、前記した動作モード設定スイッチS
Wの可動接点bがオンの状態になされることにより、光
カードLACの記録層RMLにおける第1の透明電極1
2と第2の透明電極9との間に電源15が接続されて、
光カードLACの記録層RMLにおける第1,第2の透
明電極12,9間に所定の電界が印加される。この状態
において前記した光源18から放射された光Pが凸レン
ズアレイFELまたはシリンドリカル凸レンズアレイC
LAのようなレンズアレイを介して記録層RMLに集光
されると、第1の透明電極12と光導電層部材11と高
分子ー液晶メモリ膜10と第2の透明電極9とが積層さ
れて構成されている記録層RMLにおける光導電層部材
11の電気抵抗値は前記の集光点の光量に従って変化す
る。それで、第1,第2の透明電極12,9間に、既述
のように電源15が接続されている場合には、前記のよ
うに光導電層部材11の電気抵抗値が、それに集光され
た前記の集光点の光量に従って変化することにより、記
録層RMLの光導電層部材11と第2の透明電極9との
間の高分子ー液晶メモリ膜10に印加される電界強度分
布は、前記の集光点の光量分布と対応しているものとな
る。
Wの可動接点bがオンの状態になされることにより、光
カードLACの記録層RMLにおける第1の透明電極1
2と第2の透明電極9との間に電源15が接続されて、
光カードLACの記録層RMLにおける第1,第2の透
明電極12,9間に所定の電界が印加される。この状態
において前記した光源18から放射された光Pが凸レン
ズアレイFELまたはシリンドリカル凸レンズアレイC
LAのようなレンズアレイを介して記録層RMLに集光
されると、第1の透明電極12と光導電層部材11と高
分子ー液晶メモリ膜10と第2の透明電極9とが積層さ
れて構成されている記録層RMLにおける光導電層部材
11の電気抵抗値は前記の集光点の光量に従って変化す
る。それで、第1,第2の透明電極12,9間に、既述
のように電源15が接続されている場合には、前記のよ
うに光導電層部材11の電気抵抗値が、それに集光され
た前記の集光点の光量に従って変化することにより、記
録層RMLの光導電層部材11と第2の透明電極9との
間の高分子ー液晶メモリ膜10に印加される電界強度分
布は、前記の集光点の光量分布と対応しているものとな
る。
【0020】前記のように、光カードLACの記録層R
MLにおける光導電層部材11と第2の透明電極9との
間の電界中に置かれていて、前記した集光点の光量に対
応している強度分布を示す電界が印加されている高分子
ー液晶メモリ膜10における多孔質の高分子材料膜中に
ランダムに分布して形成されている無数の微小な細孔の
それぞれの中に封入された状態のネマティック液晶また
はコレステリック液晶は、それに印加される電界強度が
ある閾値を超えている状態において、それに印加される
電界強度が大きくなるのに従って高分子ー液晶メモリ膜
10の透明度が増加している状態となるように電界強度
の大きさに従い配向の状態が変化するが、前記のように
高分子ー液晶メモリ膜10に印加された電界によって変
化した細孔中の液晶の配向の状態は、前記した電界が除
去されてもそのままの状態に保持される。
MLにおける光導電層部材11と第2の透明電極9との
間の電界中に置かれていて、前記した集光点の光量に対
応している強度分布を示す電界が印加されている高分子
ー液晶メモリ膜10における多孔質の高分子材料膜中に
ランダムに分布して形成されている無数の微小な細孔の
それぞれの中に封入された状態のネマティック液晶また
はコレステリック液晶は、それに印加される電界強度が
ある閾値を超えている状態において、それに印加される
電界強度が大きくなるのに従って高分子ー液晶メモリ膜
10の透明度が増加している状態となるように電界強度
の大きさに従い配向の状態が変化するが、前記のように
高分子ー液晶メモリ膜10に印加された電界によって変
化した細孔中の液晶の配向の状態は、前記した電界が除
去されてもそのままの状態に保持される。
【0021】すなわち、光カードLACの記録層RML
において、それの高分子ー液晶メモリ膜10における多
孔質の高分子材料膜中にランダムに分布して形成されて
いる無数の微小な細孔のそれぞれの中に封入されている
ネマティック液晶またはコレステリック液晶は、それに
ある閾値以上の電界が印加される以前には、細孔壁表面
の力を大きく受けている液晶分子も含めて全体としてネ
マティック相の状態で微小な細孔中に封入された状態に
なされている(細孔中に封入されている液晶分子は細孔
壁の表面の力を受けるが、細孔壁に近い液晶分子になる
程前記の力は大きく加わる。したがって径の小さな細孔
になる程、細孔中に封入されている液晶分子に加わる細
孔壁の表面の力の影響が大になる)。前記のように細孔
壁の表面の力を受けている状態で細孔中に封入されてい
る液晶に対して、ある閾値以上の電界強度の電界が印加
された場合には、細孔壁の表面からの力を受けている状
態で細孔中にネマティック相またはコレステリック相の
状態で封入されている液晶分子は、前記した細孔壁の表
面から加えられている力に抗して電界の方向に配向する
ように変位する。
において、それの高分子ー液晶メモリ膜10における多
孔質の高分子材料膜中にランダムに分布して形成されて
いる無数の微小な細孔のそれぞれの中に封入されている
ネマティック液晶またはコレステリック液晶は、それに
ある閾値以上の電界が印加される以前には、細孔壁表面
の力を大きく受けている液晶分子も含めて全体としてネ
マティック相の状態で微小な細孔中に封入された状態に
なされている(細孔中に封入されている液晶分子は細孔
壁の表面の力を受けるが、細孔壁に近い液晶分子になる
程前記の力は大きく加わる。したがって径の小さな細孔
になる程、細孔中に封入されている液晶分子に加わる細
孔壁の表面の力の影響が大になる)。前記のように細孔
壁の表面の力を受けている状態で細孔中に封入されてい
る液晶に対して、ある閾値以上の電界強度の電界が印加
された場合には、細孔壁の表面からの力を受けている状
態で細孔中にネマティック相またはコレステリック相の
状態で封入されている液晶分子は、前記した細孔壁の表
面から加えられている力に抗して電界の方向に配向する
ように変位する。
【0022】そして電界の印加に対応して液晶分子に生
じる変位の態様は、印加される電界の強度に応じて変化
し、液晶に印加される電界が弱い状態のときは細孔壁の
表面から加えられている力が弱い液晶分子、すなわち、
主として細孔の中心部付近に位置する液晶分子だけが印
加された電界の方向に向くような傾向で変位し、液晶に
印加される電界の強度が次第に強くなるのにつれて、細
孔壁の表面から加えられている力が強い液晶分子、すな
わち、細孔壁に近くに位置する液晶分子も印加された電
界の方向に液晶の分子軸の方向が向くような傾向で変位
するという変位の態様で液晶分子が配向する。このよう
に光カードLACの記録層RMLにおける高分子ー液晶
メモリ膜10における多孔質の高分子材料膜中にランダ
ムに分布して形成されている無数の微小な細孔中にネマ
ティック相の状態で封入されている液晶分子は、電界の
印加時に前記した細孔壁の表面から加えられている力に
抗して液晶の分子軸の方向が電界の方向に向くような傾
向で変位するような変位の態様で配向されるが、前記の
ように印加された電界によって配向された液晶の分子は
既述した細孔壁の表面の力によって、そのままの姿態に
保持されるから、前記のように電界の印加によって変化
された液晶の配向の状態は印加された電界が除去された
後においても、そのままの状態に保持されるのであり、
光カードLACの記録層RMLでは記録の対象にされて
いる情報が電界強度の変化の形で与えられることによ
り、その記録の対象にされている情報を高分子ー液晶メ
モリ膜10における多孔質の高分子材料膜中にランダム
に分布して形成されている無数の微小な細孔中にネマテ
ィック相の状態で封入されている液晶分子の配向の状態
として記憶できるのである。
じる変位の態様は、印加される電界の強度に応じて変化
し、液晶に印加される電界が弱い状態のときは細孔壁の
表面から加えられている力が弱い液晶分子、すなわち、
主として細孔の中心部付近に位置する液晶分子だけが印
加された電界の方向に向くような傾向で変位し、液晶に
印加される電界の強度が次第に強くなるのにつれて、細
孔壁の表面から加えられている力が強い液晶分子、すな
わち、細孔壁に近くに位置する液晶分子も印加された電
界の方向に液晶の分子軸の方向が向くような傾向で変位
するという変位の態様で液晶分子が配向する。このよう
に光カードLACの記録層RMLにおける高分子ー液晶
メモリ膜10における多孔質の高分子材料膜中にランダ
ムに分布して形成されている無数の微小な細孔中にネマ
ティック相の状態で封入されている液晶分子は、電界の
印加時に前記した細孔壁の表面から加えられている力に
抗して液晶の分子軸の方向が電界の方向に向くような傾
向で変位するような変位の態様で配向されるが、前記の
ように印加された電界によって配向された液晶の分子は
既述した細孔壁の表面の力によって、そのままの姿態に
保持されるから、前記のように電界の印加によって変化
された液晶の配向の状態は印加された電界が除去された
後においても、そのままの状態に保持されるのであり、
光カードLACの記録層RMLでは記録の対象にされて
いる情報が電界強度の変化の形で与えられることによ
り、その記録の対象にされている情報を高分子ー液晶メ
モリ膜10における多孔質の高分子材料膜中にランダム
に分布して形成されている無数の微小な細孔中にネマテ
ィック相の状態で封入されている液晶分子の配向の状態
として記憶できるのである。
【0023】前記のようにして記録の対象にされている
情報が記録された記録済み光カードLACの記録層RM
Lからの記録情報の再生(読出し)は、動作モード設定ス
イッチSWにおける制御信号の供給端子17に供給する
制御信号により、動作モード設定スイッチSWの可動接
点a,bをオフの状態にするとともに、端子21に再生
モードの設定信号を供給して、再生に必要とされる所定
の一定な光強度を有する再生光Pを光源18から放射さ
せうるような信号が光源駆動回路19から光源18に駆
動信号として供給されるようにする。この状態において
前記した光源18から放射された光Pが凸レンズアレイ
FELまたはシリンドリカル凸レンズアレイCLAのよ
うなレンズアレイを介して記録層RMLに集光される
と、記録層RMLに記録されている情報が白い背景中に
背景に対してコントラストを有する状態の画像が再生さ
れる。光カードLACの基板BPにおける艶消し有色層
7が黒色の艶消し有色層7として構成された場合には、
白い背景中に黒い画像が描かれた状態の最もコントラス
トが大きな再生像が得られることは既述のとおりであ
る。
情報が記録された記録済み光カードLACの記録層RM
Lからの記録情報の再生(読出し)は、動作モード設定ス
イッチSWにおける制御信号の供給端子17に供給する
制御信号により、動作モード設定スイッチSWの可動接
点a,bをオフの状態にするとともに、端子21に再生
モードの設定信号を供給して、再生に必要とされる所定
の一定な光強度を有する再生光Pを光源18から放射さ
せうるような信号が光源駆動回路19から光源18に駆
動信号として供給されるようにする。この状態において
前記した光源18から放射された光Pが凸レンズアレイ
FELまたはシリンドリカル凸レンズアレイCLAのよ
うなレンズアレイを介して記録層RMLに集光される
と、記録層RMLに記録されている情報が白い背景中に
背景に対してコントラストを有する状態の画像が再生さ
れる。光カードLACの基板BPにおける艶消し有色層
7が黒色の艶消し有色層7として構成された場合には、
白い背景中に黒い画像が描かれた状態の最もコントラス
トが大きな再生像が得られることは既述のとおりであ
る。
【0024】次に、前記のようにして記録の対象にされ
ている情報が記録された記録済み光カードLACの記録
層RMLにおける記録情報の消去動作は、動作モード設
定スイッチSWにおける制御信号の供給端子17に供給
する制御信号により、動作モード設定スイッチSWの可
動接点a,bをオフの状態にするとともに、端子21に
消去モードの設定信号を供給して、消去動作に必要とさ
れる強い強度を有する消去光Pを光源18から放射させ
うるような信号が光源駆動回路19から光源18に駆動
信号として供給されるようにする。この状態において前
記した光源18から放射された強い光Pが凸レンズアレ
イFELまたはシリンドリカル凸レンズアレイCLAの
ようなレンズアレイを介して記録層RMLに集光される
と、記録層RMLの高分子ー液晶メモリ膜11における
多孔質の高分子材料膜中にランダムに分布して形成され
ている無数の微小な細孔中に封入されている液晶が、そ
の液晶の融点以上で、かつ、高分子材料の融点よりも低
い温度に加熱されるようにして、前記の液晶を等方性相
の状態に戻し、それが冷却された状態でネマティック相
またはコレステリック相に戻されることにより消去でき
る。すなわち、前記のように記録層RMLの高分子ー液
晶メモリ膜11における多孔質の高分子材料膜中にラン
ダムに分布して形成されている無数の微小な細孔中に封
入されている液晶が、その液晶の融点以上で、かつ、高
分子材料の融点よりも低い温度に加熱すると、液晶分子
は細孔壁の表面からの力に打勝つ活発な熱運動によって
等方性相の状態になされ、それが冷却されてネマティッ
ク相またはコレステリック相の状態に戻されることによ
り記録済み光カードLACの消去動作が行われるのであ
り、光カードLACの記録層RMLの高分子ー液晶メモ
リ膜11は不透明状態に戻されて消去が行なわれる。
ている情報が記録された記録済み光カードLACの記録
層RMLにおける記録情報の消去動作は、動作モード設
定スイッチSWにおける制御信号の供給端子17に供給
する制御信号により、動作モード設定スイッチSWの可
動接点a,bをオフの状態にするとともに、端子21に
消去モードの設定信号を供給して、消去動作に必要とさ
れる強い強度を有する消去光Pを光源18から放射させ
うるような信号が光源駆動回路19から光源18に駆動
信号として供給されるようにする。この状態において前
記した光源18から放射された強い光Pが凸レンズアレ
イFELまたはシリンドリカル凸レンズアレイCLAの
ようなレンズアレイを介して記録層RMLに集光される
と、記録層RMLの高分子ー液晶メモリ膜11における
多孔質の高分子材料膜中にランダムに分布して形成され
ている無数の微小な細孔中に封入されている液晶が、そ
の液晶の融点以上で、かつ、高分子材料の融点よりも低
い温度に加熱されるようにして、前記の液晶を等方性相
の状態に戻し、それが冷却された状態でネマティック相
またはコレステリック相に戻されることにより消去でき
る。すなわち、前記のように記録層RMLの高分子ー液
晶メモリ膜11における多孔質の高分子材料膜中にラン
ダムに分布して形成されている無数の微小な細孔中に封
入されている液晶が、その液晶の融点以上で、かつ、高
分子材料の融点よりも低い温度に加熱すると、液晶分子
は細孔壁の表面からの力に打勝つ活発な熱運動によって
等方性相の状態になされ、それが冷却されてネマティッ
ク相またはコレステリック相の状態に戻されることによ
り記録済み光カードLACの消去動作が行われるのであ
り、光カードLACの記録層RMLの高分子ー液晶メモ
リ膜11は不透明状態に戻されて消去が行なわれる。
【0025】図3は凸レンズアレイFELを備えて構成
されている光カードLACに簡単に立体画像情報も記録
できるような録装置の構成例であり、また、図4はシリ
ンドリカル凸レンズアレイCLAを備えて構成されてい
る光カードLACに簡単に立体画像情報も記録できるよ
うな記録装置の構成例を示している。図3及び図4にお
いてMBは機台であって、この機台MB上には本発明の
光カードLACが設置される。Fybは前記した光カー
ドLACの凸レンズアレイFELまたは光カードLAC
の前面の3次元空間内において、後述されている駆動装
置DRAの動作によって変位駆動される移送体である。
まず、図3の記録装置において、前記の移送体Fyb内
には光源PSと光学系Loとが収納されていて、前記し
た光学系Loは、例えば、凸レンズあるいは凹面鏡のよ
うに、光源PSから放射された光を集束して集光点PS
Iを形成させた後に、前記した集光点PSIから光束を
発散させうるような機能を有する構成形態のものが使用
される。図3において前記の光学系Loは、1枚の凸レ
ンズで構成されているものが使用されているが、光学系
Loが凸レンズで構成される場合にはそれが複数枚のレ
ンズの組合わせによって構成されたものが使用されても
よいことは勿論である。
されている光カードLACに簡単に立体画像情報も記録
できるような録装置の構成例であり、また、図4はシリ
ンドリカル凸レンズアレイCLAを備えて構成されてい
る光カードLACに簡単に立体画像情報も記録できるよ
うな記録装置の構成例を示している。図3及び図4にお
いてMBは機台であって、この機台MB上には本発明の
光カードLACが設置される。Fybは前記した光カー
ドLACの凸レンズアレイFELまたは光カードLAC
の前面の3次元空間内において、後述されている駆動装
置DRAの動作によって変位駆動される移送体である。
まず、図3の記録装置において、前記の移送体Fyb内
には光源PSと光学系Loとが収納されていて、前記し
た光学系Loは、例えば、凸レンズあるいは凹面鏡のよ
うに、光源PSから放射された光を集束して集光点PS
Iを形成させた後に、前記した集光点PSIから光束を
発散させうるような機能を有する構成形態のものが使用
される。図3において前記の光学系Loは、1枚の凸レ
ンズで構成されているものが使用されているが、光学系
Loが凸レンズで構成される場合にはそれが複数枚のレ
ンズの組合わせによって構成されたものが使用されても
よいことは勿論である。
【0026】前記した移送体Fyb内に収納されている
光源PSは、例えば白熱ランプ、あるいは放電灯、その
他任意の発光源から放射された光をコンデンサレンズで
集束し、その集光点にピンホールを設置するなどして構
成した点光源であり、前記の点光源PSから放射された
発散光束は光学系Loを構成している凸レンズで集束さ
れて集光点PSIに点光源PSの像を結像する。そし
て、点光源PSから発散した光束を光学系によって集束
した前記の集光点PSIは新たな光源PSI(新たな点
光源PSI)として、それからの発散光束が光カードL
ACにおける凸レンズアレイFELを照射するようにな
されている。前記の新たな点光源PSIとなされる集光
点PSIは、記録の対象にされる3次元像の形状と対応
する位置で発光する状態となされるように、前記した移
送体Fybを介して駆動装置DRAにより変位駆動され
るのであり、図3に示す記録装置の全体は暗箱内に収納
された状態で使用される。そして、前記した移送体Fy
bは凸レンズアレイFELの前面の3次元空間における
予め定められた範囲内のどの位置にも変位駆動されるよ
うに駆動装置DRAによって変位駆動されうるようにな
されている。
光源PSは、例えば白熱ランプ、あるいは放電灯、その
他任意の発光源から放射された光をコンデンサレンズで
集束し、その集光点にピンホールを設置するなどして構
成した点光源であり、前記の点光源PSから放射された
発散光束は光学系Loを構成している凸レンズで集束さ
れて集光点PSIに点光源PSの像を結像する。そし
て、点光源PSから発散した光束を光学系によって集束
した前記の集光点PSIは新たな光源PSI(新たな点
光源PSI)として、それからの発散光束が光カードL
ACにおける凸レンズアレイFELを照射するようにな
されている。前記の新たな点光源PSIとなされる集光
点PSIは、記録の対象にされる3次元像の形状と対応
する位置で発光する状態となされるように、前記した移
送体Fybを介して駆動装置DRAにより変位駆動され
るのであり、図3に示す記録装置の全体は暗箱内に収納
された状態で使用される。そして、前記した移送体Fy
bは凸レンズアレイFELの前面の3次元空間における
予め定められた範囲内のどの位置にも変位駆動されるよ
うに駆動装置DRAによって変位駆動されうるようにな
されている。
【0027】前記の駆動装置DRAは、ステッピングモ
ータMsxの駆動回転によってXYZ直交座標系におけ
るX軸方向に延在するように設けられたレール部材Rx
に沿ってX軸方向に移送されるX軸方向の移送体Fx
と、前記したX方向の移送体Fxに固着されていて、X
YZ直交座標系におけるZ軸方向に延在するように設け
られたレール部材Rzに沿い、ステッピングモータMs
zの駆動回転によってZ軸方向に移送されるZ軸方向の
移送体Fzと、前記したZ軸方向の移送体Fzに固着さ
れていて、XYZ直交座標系におけるY軸方向に延在す
るように設けられたレール部材Ryに沿ってステッピン
グモータMsyの駆動回転によってY軸方向に移送され
るY軸方向の既述した移送体Fybとを備えて構成され
ている。それで前記の駆動装置DRAは、前記したX,
Y,Z軸方向の各移送体Fx,Fyb,Fzにおけるそれ
ぞれのステッピングモータMsx,Msyb,Mszがコ
ンピュータから供給される駆動信号に応じて回転駆動さ
れることによって、Y軸方向の移送体Fybはそれの最
下端Fybeが凸レンズアレイFELの表面に接触する
直前の位置を最下端とし、Z軸方向の移送体Fzがレー
ル部材Rzの上端部に達した位置を上端部とする上下方
向での移動可能な範囲、及び各移送体Fx,Fybがレ
ール部材Rx,Ryに沿って前後左右に移動可能な範囲
内で、光カードLACの凸レンズアレイFELの前面の
3次元空間におけるどの位置にも変位駆動されうるので
ある。なお、前記した駆動装置DRAの構成態様と図4
について後述されている記録装置に使用されている駆動
装置DRAの構成態様とは同様である。
ータMsxの駆動回転によってXYZ直交座標系におけ
るX軸方向に延在するように設けられたレール部材Rx
に沿ってX軸方向に移送されるX軸方向の移送体Fx
と、前記したX方向の移送体Fxに固着されていて、X
YZ直交座標系におけるZ軸方向に延在するように設け
られたレール部材Rzに沿い、ステッピングモータMs
zの駆動回転によってZ軸方向に移送されるZ軸方向の
移送体Fzと、前記したZ軸方向の移送体Fzに固着さ
れていて、XYZ直交座標系におけるY軸方向に延在す
るように設けられたレール部材Ryに沿ってステッピン
グモータMsyの駆動回転によってY軸方向に移送され
るY軸方向の既述した移送体Fybとを備えて構成され
ている。それで前記の駆動装置DRAは、前記したX,
Y,Z軸方向の各移送体Fx,Fyb,Fzにおけるそれ
ぞれのステッピングモータMsx,Msyb,Mszがコ
ンピュータから供給される駆動信号に応じて回転駆動さ
れることによって、Y軸方向の移送体Fybはそれの最
下端Fybeが凸レンズアレイFELの表面に接触する
直前の位置を最下端とし、Z軸方向の移送体Fzがレー
ル部材Rzの上端部に達した位置を上端部とする上下方
向での移動可能な範囲、及び各移送体Fx,Fybがレ
ール部材Rx,Ryに沿って前後左右に移動可能な範囲
内で、光カードLACの凸レンズアレイFELの前面の
3次元空間におけるどの位置にも変位駆動されうるので
ある。なお、前記した駆動装置DRAの構成態様と図4
について後述されている記録装置に使用されている駆動
装置DRAの構成態様とは同様である。
【0028】図3に示す記録装置において前記したY方
向の移送体Fybが光カードLACの凸レンズアレイF
ELの前面の空間における上方に離隔した位置にあっ
て、前記した新たな点光源となる集光点PSIが光カー
ドLACの凸レンズアレイFELの上方に位置している
場合には、前記した集光点PSIから発散した光は、光
カードLACの凸レンズアレイFELにおける個々の凸
レンズ毎に集束されて凸レンズアレイFELの焦点面に
設置されている記録層RMLに、前記した凸レンズアレ
イFELにおける個々の凸レンズ毎に集光点(点光源)P
SIの像が結像して記録される。また、前記したY方向
の移送体Fybが光カードLACの凸レンズアレイFE
Lの前面の空間における下方の位置にあって、前記した
新たな点光源となる集光点PSIが、光カードLACの
凸レンズアレイFELの位置よりも下方に位置する場
合、すなわち、前記した光学系Loによる光束の集束作
用により形成される集光点PSIの位置よりも光カード
LACの凸レンズアレイFELが光学系Lo寄りに設置
されている場合には、光カードLACの凸レンズアレイ
FELが存在していなかったとした場合に空間中に生じ
る仮想の集光点に集束している状態の光束が、光カード
LACの凸レンズアレイFELにおける個々の凸レンズ
毎に集束されて凸レンズアレイFELの焦点面に設置さ
れている記録層RMLに前記した凸レンズアレイFEL
における個々の凸レンズ毎に記録される。そして、前記
の記録層RMLに3次元空間内で3次元的に変位した多
数の位置毎の点光源の像が記録されていた場合には、記
録層RMLに記録されていた点光源の各位置における像
は、それぞれ光カードLACの凸レンズアレイFELに
おける個々の凸レンズ毎に集光されて、光カードLAC
の凸レンズアレイFELが存在している3次元空間内に
おけるもとの点光源の位置にそれぞれ実像を結び3次元
像として知覚できることになる。
向の移送体Fybが光カードLACの凸レンズアレイF
ELの前面の空間における上方に離隔した位置にあっ
て、前記した新たな点光源となる集光点PSIが光カー
ドLACの凸レンズアレイFELの上方に位置している
場合には、前記した集光点PSIから発散した光は、光
カードLACの凸レンズアレイFELにおける個々の凸
レンズ毎に集束されて凸レンズアレイFELの焦点面に
設置されている記録層RMLに、前記した凸レンズアレ
イFELにおける個々の凸レンズ毎に集光点(点光源)P
SIの像が結像して記録される。また、前記したY方向
の移送体Fybが光カードLACの凸レンズアレイFE
Lの前面の空間における下方の位置にあって、前記した
新たな点光源となる集光点PSIが、光カードLACの
凸レンズアレイFELの位置よりも下方に位置する場
合、すなわち、前記した光学系Loによる光束の集束作
用により形成される集光点PSIの位置よりも光カード
LACの凸レンズアレイFELが光学系Lo寄りに設置
されている場合には、光カードLACの凸レンズアレイ
FELが存在していなかったとした場合に空間中に生じ
る仮想の集光点に集束している状態の光束が、光カード
LACの凸レンズアレイFELにおける個々の凸レンズ
毎に集束されて凸レンズアレイFELの焦点面に設置さ
れている記録層RMLに前記した凸レンズアレイFEL
における個々の凸レンズ毎に記録される。そして、前記
の記録層RMLに3次元空間内で3次元的に変位した多
数の位置毎の点光源の像が記録されていた場合には、記
録層RMLに記録されていた点光源の各位置における像
は、それぞれ光カードLACの凸レンズアレイFELに
おける個々の凸レンズ毎に集光されて、光カードLAC
の凸レンズアレイFELが存在している3次元空間内に
おけるもとの点光源の位置にそれぞれ実像を結び3次元
像として知覚できることになる。
【0029】次に、図4に示されている記録装置の機台
MB上にはシリンドリカル凸レンズアレイCLAと記録
層RMLとを備えて構成されている光カードLACが設
置されているが、図4において光カードLACは前記し
たシリンドリカル凸レンズアレイCLAが、それの焦点
面に設けられている記録層RMLの面がXYZ直交座標
系におけるXY平面に一致するように、かつ、シリンド
リカル凸レンズの円筒軸の方向がXYZ直交座標系にお
けるY軸と平行となるように設けられている。前記のシ
リンドリカル凸レンズアレイCLAは、多数のシリンド
リカル凸レンズをそれらの円筒軸が互に平行な状態にな
るようにして平面上に密接して整列させたような構成態
様のものであり、それのレンズピッチは、通常、例えば
0.1mm〜0.5mm程度となされており、また、焦
点面が裏面と一致するような厚さのものとして作られて
いること、及び蠅の目レンズ板( 凸レンズアレイ板 )が
多数の個眼レンズが上下方向と左右方向との双方に配列
されている構成のものであるために左右の両眼が左右方
向と上下方向とのどちらに移動した場合でも立体像を感
知できるが、前記のようにシリンドリカル凸レンズアレ
イCLAは、多数のシリンドリカル凸レンズをそれらの
円筒軸が互に平行な状態になるように平面上に整列させ
た構成態様のものとなされていて、それの円筒軸の方向
にはレンズの機能がないから、シリンドリカル凸レンズ
アレイCLAによっては円筒軸方向の視差情報を記録で
きないが、人間の両眼は左右に配列されされていること
に基づく輻輳及び両眼視差による必要最小限の立体感は
左右方向だけの立体感でも充分であること、ならびに、
蠅の目レンズ板に比べてシリンドリカル凸レンズアレイ
CLAの方が製作が容易であること、などの諸点から、
シリンドリカル凸レンズアレイCLAを用いた光カード
は、凸レンズアレイを用いた光カードに比べて簡単な構
成の光カードとして容易に製作できることになり、例え
ば図4に示すような構成の記録装置により簡単に立体情
報を記録できる。
MB上にはシリンドリカル凸レンズアレイCLAと記録
層RMLとを備えて構成されている光カードLACが設
置されているが、図4において光カードLACは前記し
たシリンドリカル凸レンズアレイCLAが、それの焦点
面に設けられている記録層RMLの面がXYZ直交座標
系におけるXY平面に一致するように、かつ、シリンド
リカル凸レンズの円筒軸の方向がXYZ直交座標系にお
けるY軸と平行となるように設けられている。前記のシ
リンドリカル凸レンズアレイCLAは、多数のシリンド
リカル凸レンズをそれらの円筒軸が互に平行な状態にな
るようにして平面上に密接して整列させたような構成態
様のものであり、それのレンズピッチは、通常、例えば
0.1mm〜0.5mm程度となされており、また、焦
点面が裏面と一致するような厚さのものとして作られて
いること、及び蠅の目レンズ板( 凸レンズアレイ板 )が
多数の個眼レンズが上下方向と左右方向との双方に配列
されている構成のものであるために左右の両眼が左右方
向と上下方向とのどちらに移動した場合でも立体像を感
知できるが、前記のようにシリンドリカル凸レンズアレ
イCLAは、多数のシリンドリカル凸レンズをそれらの
円筒軸が互に平行な状態になるように平面上に整列させ
た構成態様のものとなされていて、それの円筒軸の方向
にはレンズの機能がないから、シリンドリカル凸レンズ
アレイCLAによっては円筒軸方向の視差情報を記録で
きないが、人間の両眼は左右に配列されされていること
に基づく輻輳及び両眼視差による必要最小限の立体感は
左右方向だけの立体感でも充分であること、ならびに、
蠅の目レンズ板に比べてシリンドリカル凸レンズアレイ
CLAの方が製作が容易であること、などの諸点から、
シリンドリカル凸レンズアレイCLAを用いた光カード
は、凸レンズアレイを用いた光カードに比べて簡単な構
成の光カードとして容易に製作できることになり、例え
ば図4に示すような構成の記録装置により簡単に立体情
報を記録できる。
【0030】図4に示す記録装置においてFybは前記
したシリンドリカル凸レンズアレイCLAの前面の3次
元空間内で、後述されている駆動装置DRAの動作によ
って変位駆動される移送体であり、この移送体Fybに
は光源SLと光学系Loとが設けられている。前記した
移送体Fybに設けられている光学系Loは、例えば凸
レンズあるいは凹面鏡のように、光源SLから放射され
た断面形状が扇形状の光束を集束して集光点PSIを形
成させた後に、前記した集光点PSIから光束を発散さ
せうるような機能を有する構成形態のものが使用される
のであり、図4中では前記の光学系Loとして1枚の凸
レンズで構成されているものが使用されているが、光学
系Loが凸レンズによって構成される場合にはそれが複
数枚のレンズの組合わせによって構成されたものが使用
されてもよいことは勿論である。図4において前記の移
送体Fybに設けられている光源SLは、例えばレーザ
光源LLSから放射された光をシリンドリカル・レンズ
CLで集束して、前記のシリンドリカル・レンズCLで
集束された集光点から、XY平面におけるX軸方向にだ
け発散している如き断面形状が扇形状の発散光束を放射
できるように構成されている光源であり、前記の光源S
Lから放射された発散光束は光学系Loを構成している
凸レンズで集束されて集光点PSIに光源SLの像を結
像する。そして、光源SLから放射された前記の扇形状
の光束を光学系Loによって集束した集光点PSIの位
置、すなわち、X軸の方向だけに扇形状に発散する光束
PLの光源PSIは前記したY軸方向の移送体Fybの
駆動変位に応じて、シリンドリカル凸レンズアレイCL
Aが存在する3次元空間における予め定められた範囲内
のどの位置にも変位駆動されうるようになされている
が、前記の集光点PSIは新たな光源PSI(新たな光
源PSI)として、それからの発散光束がシリンドリカ
ル凸レンズアレイCLAを照射するようになされてい
て、図4に示す記録装置の全体は暗箱内に収納された状
態で使用される。
したシリンドリカル凸レンズアレイCLAの前面の3次
元空間内で、後述されている駆動装置DRAの動作によ
って変位駆動される移送体であり、この移送体Fybに
は光源SLと光学系Loとが設けられている。前記した
移送体Fybに設けられている光学系Loは、例えば凸
レンズあるいは凹面鏡のように、光源SLから放射され
た断面形状が扇形状の光束を集束して集光点PSIを形
成させた後に、前記した集光点PSIから光束を発散さ
せうるような機能を有する構成形態のものが使用される
のであり、図4中では前記の光学系Loとして1枚の凸
レンズで構成されているものが使用されているが、光学
系Loが凸レンズによって構成される場合にはそれが複
数枚のレンズの組合わせによって構成されたものが使用
されてもよいことは勿論である。図4において前記の移
送体Fybに設けられている光源SLは、例えばレーザ
光源LLSから放射された光をシリンドリカル・レンズ
CLで集束して、前記のシリンドリカル・レンズCLで
集束された集光点から、XY平面におけるX軸方向にだ
け発散している如き断面形状が扇形状の発散光束を放射
できるように構成されている光源であり、前記の光源S
Lから放射された発散光束は光学系Loを構成している
凸レンズで集束されて集光点PSIに光源SLの像を結
像する。そして、光源SLから放射された前記の扇形状
の光束を光学系Loによって集束した集光点PSIの位
置、すなわち、X軸の方向だけに扇形状に発散する光束
PLの光源PSIは前記したY軸方向の移送体Fybの
駆動変位に応じて、シリンドリカル凸レンズアレイCL
Aが存在する3次元空間における予め定められた範囲内
のどの位置にも変位駆動されうるようになされている
が、前記の集光点PSIは新たな光源PSI(新たな光
源PSI)として、それからの発散光束がシリンドリカ
ル凸レンズアレイCLAを照射するようになされてい
て、図4に示す記録装置の全体は暗箱内に収納された状
態で使用される。
【0031】すなわち、前記したY軸方向の移送体Fy
bは、XYZプロッタにおける光源SLの駆動装置DR
Aが、前記したX,Y,Z軸方向の各移送体Fx,Fy
b,FzにおけるそれぞれのステッピングモータMs
x,Msy,Mszがコンピュータから供給される駆動信
号に応じて回転駆動されることによって、Y軸方向の移
送体Fybが駆動変位されるのに応じてシリンドリカル
凸レンズアレイCLAの存在する3次元空間における予
め定められた範囲内におけるどの位置にも変位駆動され
うるのであり、また、前記した光源PSIの発光状態が
コンピュータで制御されることによって、シリンドリカ
ル凸レンズアレイCLAの存在する3次元空間における
予め定められた範囲内では、記録の対象とされるべき3
次元像の形状が連続した線状の光の軌跡で表示されるよ
うになされたり、あるいは記録の対象とされるべき3次
元像の形状が光点の配列によって表示されるようになさ
れたりする。
bは、XYZプロッタにおける光源SLの駆動装置DR
Aが、前記したX,Y,Z軸方向の各移送体Fx,Fy
b,FzにおけるそれぞれのステッピングモータMs
x,Msy,Mszがコンピュータから供給される駆動信
号に応じて回転駆動されることによって、Y軸方向の移
送体Fybが駆動変位されるのに応じてシリンドリカル
凸レンズアレイCLAの存在する3次元空間における予
め定められた範囲内におけるどの位置にも変位駆動され
うるのであり、また、前記した光源PSIの発光状態が
コンピュータで制御されることによって、シリンドリカ
ル凸レンズアレイCLAの存在する3次元空間における
予め定められた範囲内では、記録の対象とされるべき3
次元像の形状が連続した線状の光の軌跡で表示されるよ
うになされたり、あるいは記録の対象とされるべき3次
元像の形状が光点の配列によって表示されるようになさ
れたりする。
【0032】ところでシリンドリカル凸レンズアレイC
LAは、シリンドリカル凸レンズの円筒軸方向(各図中
のY軸の方向)にはレンズ機能を有していないから、シ
リンドリカル凸レンズアレイCLAを用いてもシリンド
リカル凸レンズの円筒軸方向(各図中のY軸の方向)にお
ける視差情報は記録層RMLに記録することができない
のであるが、図4に示す記録装置では、シリンドリカル
凸レンズアレイCLAの存在する3次元空間内で光源P
SIの変位によって描かれた3次元像を、光カードLA
Cのシリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける焦点
面に配置された記録層RMLに対して3次元像として記
録することができるようにするために、XY平面に焦点
面を有するように配置されているシリンドリカル凸レン
ズアレイCLAにおいてレンズ機能を示さないシリンド
リカル凸レンズの円筒軸方向(各図中のY軸の方向)に対
しては拡がりを示さず、X軸の方向にだけ扇形状に拡が
るような断面形状の光束を放射するようにした光源PS
Iを用いて、シリンドリカル凸レンズアレイCLAの存
在する3次元空間内において、記録の対象にされている
3次元像に従って前記の光源PSIを変位させるような
構成としているので、シリンドリカル凸レンズアレイC
LAが存在する3次元空間内で光源PSIが発光した場
合には、その光源PSIから放射された光が前記したシ
リンドリカル凸レンズアレイCLAの個々のシリンドリ
カル凸レンズ毎に集束して、シリンドリカル凸レンズア
レイCLAの焦点面に設置されている記録層RMLに光
源PSIの像が記録される。
LAは、シリンドリカル凸レンズの円筒軸方向(各図中
のY軸の方向)にはレンズ機能を有していないから、シ
リンドリカル凸レンズアレイCLAを用いてもシリンド
リカル凸レンズの円筒軸方向(各図中のY軸の方向)にお
ける視差情報は記録層RMLに記録することができない
のであるが、図4に示す記録装置では、シリンドリカル
凸レンズアレイCLAの存在する3次元空間内で光源P
SIの変位によって描かれた3次元像を、光カードLA
Cのシリンドリカル凸レンズアレイCLAにおける焦点
面に配置された記録層RMLに対して3次元像として記
録することができるようにするために、XY平面に焦点
面を有するように配置されているシリンドリカル凸レン
ズアレイCLAにおいてレンズ機能を示さないシリンド
リカル凸レンズの円筒軸方向(各図中のY軸の方向)に対
しては拡がりを示さず、X軸の方向にだけ扇形状に拡が
るような断面形状の光束を放射するようにした光源PS
Iを用いて、シリンドリカル凸レンズアレイCLAの存
在する3次元空間内において、記録の対象にされている
3次元像に従って前記の光源PSIを変位させるような
構成としているので、シリンドリカル凸レンズアレイC
LAが存在する3次元空間内で光源PSIが発光した場
合には、その光源PSIから放射された光が前記したシ
リンドリカル凸レンズアレイCLAの個々のシリンドリ
カル凸レンズ毎に集束して、シリンドリカル凸レンズア
レイCLAの焦点面に設置されている記録層RMLに光
源PSIの像が記録される。
【0033】図4中に示されている光源の駆動装置DR
Aは、図3について説明した記録装置における光源の駆
動装置DRAと同様な構成態様のものであることは既述
のとおりであり、X,Y,Z軸方向の各移送体Fx,F
yb,FzにおけるそれぞれのステッピングモータMs
x,Msyb,Mszがコンピュータから供給される駆動
信号に応じて回転駆動されることによって、Y軸方向の
移送体Fybはそれの最下端Fybeがシリンドリカル
凸レンズアレイCLAの表面に接触する直前の位置を最
下端とし、Z軸方向の移送体Fzがレール部材Rzの上
端部に達した位置を上端部とする上下方向での移動可能
な範囲、及び各移送体Fx,Fybがレール部材Rx,
Ryに沿って前後左右に移動可能な範囲内で、シリンド
リカル凸レンズアレイCLAの前面の3次元空間におけ
るどの位置にも変位駆動されうるのである。
Aは、図3について説明した記録装置における光源の駆
動装置DRAと同様な構成態様のものであることは既述
のとおりであり、X,Y,Z軸方向の各移送体Fx,F
yb,FzにおけるそれぞれのステッピングモータMs
x,Msyb,Mszがコンピュータから供給される駆動
信号に応じて回転駆動されることによって、Y軸方向の
移送体Fybはそれの最下端Fybeがシリンドリカル
凸レンズアレイCLAの表面に接触する直前の位置を最
下端とし、Z軸方向の移送体Fzがレール部材Rzの上
端部に達した位置を上端部とする上下方向での移動可能
な範囲、及び各移送体Fx,Fybがレール部材Rx,
Ryに沿って前後左右に移動可能な範囲内で、シリンド
リカル凸レンズアレイCLAの前面の3次元空間におけ
るどの位置にも変位駆動されうるのである。
【0034】図4に示す記録装置において、前記したY
方向の移送体Fybがシリンドリカル凸レンズアレイC
LAの前面の空間における上方に離隔した位置にあっ
て、前記のように新たな光源となる集光点PSIが、光
カードLACのシリンドリカル凸レンズアレイCLAの
上方に位置している場合には、前記した集光点PSIか
ら発散した光が、シリンドリカル凸レンズアレイCLA
における個々のシリンドリカル凸レンズ毎に集束され
て、シリンドリカル凸レンズアレイCLAの焦点面に設
置されている記録層RMLに、シリンドリカル凸レンズ
アレイCLAにおける個々のシリンドリカル凸レンズ毎
に集光点(光源)PSIの像を結像記録する。また、図4
に示す記録装置において、前記したY方向の移送体Fy
bが光カードLACのシリンドリカル凸レンズアレイC
LAの前面の空間における下方の位置にあって、前記し
た新たな光源となる集光点PSIが、シリンドリカル凸
レンズアレイCLAの位置よりも下方に位置する場合、
すなわち前記した光学系Loによる光束の集束作用によ
り形成される集光点PSIの位置よりも光カードLAC
のシリンドリカル凸レンズアレイCLAが光学系Lo寄
りに設置されている場合には、シリンドリカル凸レンズ
アレイCLAが存在していなかったとした場合に空間中
に生じる集光点の位置に生じる仮想の集光点に集束して
いる状態の光束が、シリンドリカル凸レンズアレイCL
Aにおける個々のシリンドリカル凸レンズ毎に、シリン
ドリカル凸レンズアレイCLAの焦点面に設置されてい
る記録層RMLに記録される。
方向の移送体Fybがシリンドリカル凸レンズアレイC
LAの前面の空間における上方に離隔した位置にあっ
て、前記のように新たな光源となる集光点PSIが、光
カードLACのシリンドリカル凸レンズアレイCLAの
上方に位置している場合には、前記した集光点PSIか
ら発散した光が、シリンドリカル凸レンズアレイCLA
における個々のシリンドリカル凸レンズ毎に集束され
て、シリンドリカル凸レンズアレイCLAの焦点面に設
置されている記録層RMLに、シリンドリカル凸レンズ
アレイCLAにおける個々のシリンドリカル凸レンズ毎
に集光点(光源)PSIの像を結像記録する。また、図4
に示す記録装置において、前記したY方向の移送体Fy
bが光カードLACのシリンドリカル凸レンズアレイC
LAの前面の空間における下方の位置にあって、前記し
た新たな光源となる集光点PSIが、シリンドリカル凸
レンズアレイCLAの位置よりも下方に位置する場合、
すなわち前記した光学系Loによる光束の集束作用によ
り形成される集光点PSIの位置よりも光カードLAC
のシリンドリカル凸レンズアレイCLAが光学系Lo寄
りに設置されている場合には、シリンドリカル凸レンズ
アレイCLAが存在していなかったとした場合に空間中
に生じる集光点の位置に生じる仮想の集光点に集束して
いる状態の光束が、シリンドリカル凸レンズアレイCL
Aにおける個々のシリンドリカル凸レンズ毎に、シリン
ドリカル凸レンズアレイCLAの焦点面に設置されてい
る記録層RMLに記録される。
【0035】図4に示す記録装置は、光源SLから放射
されるX軸方向にだけ発散している扇形状の光束PLの
拡がりとX−Y面との傾斜角を機械的に変化させるよう
にする機構を採用することなく、光源PSIから放射さ
れている光束、すなわち、X軸方向にだけ発散している
とともに断面形状が扇形状でX−Z面に平行な光束PL
は、それのY軸方向の厚さがシリンドリカル凸レンズア
レイCLAにおける1つのシリンドリカル凸レンズのレ
ンズ巾程度以下というように小さくなされているような
光束が光学系Loの集光点PSIから発散されるように
しておき、前記の光源PSIがシリンドリカル凸レンズ
・アレイCLAが存在する3次元空間における予め定め
られた範囲内で変位される際に、再生時に両眼がおかれ
るべき直線状の視域と、そのときの光源PSIを含む面
がシリンドリカル凸レンズ・アレイCLAの面との交叉
する線の領域と対応する記録層RMLの部分に記録が行
われる状態になるようにY軸方向の位置情報に対して所
定の補正が行われた状態で3次元像の記録がなされるの
である。
されるX軸方向にだけ発散している扇形状の光束PLの
拡がりとX−Y面との傾斜角を機械的に変化させるよう
にする機構を採用することなく、光源PSIから放射さ
れている光束、すなわち、X軸方向にだけ発散している
とともに断面形状が扇形状でX−Z面に平行な光束PL
は、それのY軸方向の厚さがシリンドリカル凸レンズア
レイCLAにおける1つのシリンドリカル凸レンズのレ
ンズ巾程度以下というように小さくなされているような
光束が光学系Loの集光点PSIから発散されるように
しておき、前記の光源PSIがシリンドリカル凸レンズ
・アレイCLAが存在する3次元空間における予め定め
られた範囲内で変位される際に、再生時に両眼がおかれ
るべき直線状の視域と、そのときの光源PSIを含む面
がシリンドリカル凸レンズ・アレイCLAの面との交叉
する線の領域と対応する記録層RMLの部分に記録が行
われる状態になるようにY軸方向の位置情報に対して所
定の補正が行われた状態で3次元像の記録がなされるの
である。
【0036】図3及び図4を参照して説明した記録装置
においても、図2を参照して説明した記録動作時におけ
る光源からの光の強度に比べて消去動作時に光源から放
射させる光の強度を大になされることはいうまでもな
い。
においても、図2を参照して説明した記録動作時におけ
る光源からの光の強度に比べて消去動作時に光源から放
射させる光の強度を大になされることはいうまでもな
い。
【0037】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の光カードとそれの記録再生装置は、第
1の透明電極と、光導電層部材と、電界の印加によって
変化した液晶の配向状態が印加電界の除去後においても
保持される状態になされるように、高分子材料中に前記
した高分子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させ
て構成した高分子ー液晶メモリ膜と、第2の透明電極と
からなる積層体による記録層を含んで構成された光カー
ドの記録層における高分子ー液晶メモリ膜に印加される
電界強度の変化と対応して、高分子ー液晶メモリ膜の透
明度を変化させうるような電界強度範囲内の電界を、前
記した光カードの記録層における第1の透明電極と第2
の透明電極との間に生じさせる第1の動作モードでの動
作状態において、記録の対象にされる情報によって強度
変調された光をレンズアレイから入射させ、光カードの
記録層における第1の透明電極と第2の透明電極との間
に記録対象情報と対応して強度が変化する電界を生じさ
せて、前記の記録層に記録対象情報を記録させ、また、
前記した光カードの記録層における第1の透明電極と第
2の透明電極との間が無電界の状態にされる第2の動作
モードでの動作状態において、高分子ー液晶メモリ膜中
に分散されている液晶の融点以上で、かつ、高分子材料
の融点よりも低い温度に、前記の液晶を加熱できるよう
な強度の光をレンズアレイに入射させ、液晶を等方性相
の状態に戻して記録済み情報を消去することができるの
で、本発明の光カードでは光カードに対する高速書込み
が可能となり、また、記録層に対して電界を与えない限
り書込みができないので安全であり、さらに記録層に対
して電界を与えない状態で強い光により消去ができる
他、3次元画像の高速書込みや消去も容易であって、本
発明によれば既述した従来の問題点は良好に解決でき
る。
なように本発明の光カードとそれの記録再生装置は、第
1の透明電極と、光導電層部材と、電界の印加によって
変化した液晶の配向状態が印加電界の除去後においても
保持される状態になされるように、高分子材料中に前記
した高分子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させ
て構成した高分子ー液晶メモリ膜と、第2の透明電極と
からなる積層体による記録層を含んで構成された光カー
ドの記録層における高分子ー液晶メモリ膜に印加される
電界強度の変化と対応して、高分子ー液晶メモリ膜の透
明度を変化させうるような電界強度範囲内の電界を、前
記した光カードの記録層における第1の透明電極と第2
の透明電極との間に生じさせる第1の動作モードでの動
作状態において、記録の対象にされる情報によって強度
変調された光をレンズアレイから入射させ、光カードの
記録層における第1の透明電極と第2の透明電極との間
に記録対象情報と対応して強度が変化する電界を生じさ
せて、前記の記録層に記録対象情報を記録させ、また、
前記した光カードの記録層における第1の透明電極と第
2の透明電極との間が無電界の状態にされる第2の動作
モードでの動作状態において、高分子ー液晶メモリ膜中
に分散されている液晶の融点以上で、かつ、高分子材料
の融点よりも低い温度に、前記の液晶を加熱できるよう
な強度の光をレンズアレイに入射させ、液晶を等方性相
の状態に戻して記録済み情報を消去することができるの
で、本発明の光カードでは光カードに対する高速書込み
が可能となり、また、記録層に対して電界を与えない限
り書込みができないので安全であり、さらに記録層に対
して電界を与えない状態で強い光により消去ができる
他、3次元画像の高速書込みや消去も容易であって、本
発明によれば既述した従来の問題点は良好に解決でき
る。
【図1】本発明の光カードの縦断側面図である。
【図2】本発明の光カードの記録装置における記録動作
と消去動作との説明に使用されるブロック図である。
と消去動作との説明に使用されるブロック図である。
【図3】本発明の光カードの記録装置の斜視図である。
【図4】本発明の光カードの記録装置の斜視図である。
【図5】光カードの従来例の斜視図である。
【図6】光カードの従来例の斜視図である。
【図7】従来の光カードに対する情報記録の状態を説明
する図である。 LAC 光カード FEL 凸レンズアレイ CLA シリンドリカル凸レンズアレイ RML 記録層 BP 基板 SW 動作モード設定スイッチ MB 機台 DRA 駆動装置 PS 点光源 Lo 光学系 PSI 集光点 Msx,Msy,Msz ステッピングモータ Fx,Fyb,Fz 移送体 Rx,Ry,Rz レール部材 SL 光源 LLS レーザ光源 CL シリンドリカル・レンズ 1 保護層 2 基材 3 下層のゼラチン層 4 銀塩パターン層(クラスト層) 5 レンズ 7 艶消し有色層 8 透明物質層 9,12 透明電極 10 高分子ー液晶メモリ膜 11 光導電層部材 15 電源 19 光源駆動回路 16 光量制御端子 17 動作モード設定スイッチSWにおける制御信号の
供給端子 18 光源
する図である。 LAC 光カード FEL 凸レンズアレイ CLA シリンドリカル凸レンズアレイ RML 記録層 BP 基板 SW 動作モード設定スイッチ MB 機台 DRA 駆動装置 PS 点光源 Lo 光学系 PSI 集光点 Msx,Msy,Msz ステッピングモータ Fx,Fyb,Fz 移送体 Rx,Ry,Rz レール部材 SL 光源 LLS レーザ光源 CL シリンドリカル・レンズ 1 保護層 2 基材 3 下層のゼラチン層 4 銀塩パターン層(クラスト層) 5 レンズ 7 艶消し有色層 8 透明物質層 9,12 透明電極 10 高分子ー液晶メモリ膜 11 光導電層部材 15 電源 19 光源駆動回路 16 光量制御端子 17 動作モード設定スイッチSWにおける制御信号の
供給端子 18 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 7/24 501 8721−5D G11B 7/24 572E 572 G06K 19/00 C
Claims (3)
- 【請求項1】 微小な複数の凸レンズを2次元的に配列
して構成させた凸レンズアレイと、前記の凸レンズアレ
イを構成している個々の凸レンズと個別に対応する記録
再生領域が形成される記録層とを積層させた構成部分を
備えている光カードであって、前記の記録層として、第
1の透明電極と、光導電層部材と、電界の印加によって
生じた配向状態が、印加電界の除去後においても保持さ
れる状態になされる如く、高分子材料中に前記した高分
子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させて構成し
た高分子ー液晶メモリ膜と、第2の透明電極とからなる
積層体を含んで構成されているものを用いてなる光カー
ド。 - 【請求項2】 微小な幅のシリンドリカル凸レンズを並
列に密接配置してなるシリンドリカル凸レンズアレイ
と、前記のシリンドリカル凸レンズアレイを構成してい
る個々のシリンドリカル凸レンズと個別に対応する個々
の記録再生領域が形成される記録層とが積層された構成
部分を備えている光カードであって、前記の記録層とし
て、第1の透明電極と、光導電層部材と、電界の印加に
よって生じた配向状態が、印加電界の除去後においても
保持される状態になされる如く、高分子材料中に前記し
た高分子材料の融点よりも低い融点の液晶を分散させて
構成した高分子ー液晶メモリ膜と、第2の透明電極とか
らなる積層体を含んで構成されているものを用いてなる
光カード。 - 【請求項3】 微小な複数の凸レンズの2次元的な配列
よりなる凸レンズアレイまたは微小な幅のシリンドリカ
ル凸レンズを並列に密接配置してなるシリンドリカル凸
レンズアレイのようなレンズアレイと、前記のレンズア
レイを構成している、個々の凸レンズまたは個々のシリ
ンドリカル凸レンズと、個別に対応する個々の記録再生
領域が形成される記録層とが積層された構成部分を備え
ており、前記の記録層として、第1の透明電極と、光導
電層部材と、電界の印加によって生じた配向状態が印加
電界の除去後においても保持される状態になされる如く
高分子材料中に前記した高分子材料の融点よりも低い融
点の液晶を分散させて構成した高分子ー液晶メモリ膜
と、第2の透明電極とからなる積層体を含んで構成され
ているものが用いられている光カードの記録装置であっ
て、前記した光カードの記録層の高分子ー液晶メモリ膜
に印加される電界強度の変化と対応して、高分子ー液晶
メモリ膜の透明度を変化させうるような電界強度範囲内
の電界を、前記した光カードの記録層における第1の透
明電極と第2の透明電極との間に生じさせる第1の動作
モードでの動作状態と、前記した光カードの記録層にお
ける第1の透明電極と第2の透明電極との間が無電界の
状態にされる第2の動作モードでの動作状態とに切換え
る動作状態の切換手段と、前記した第1の動作モードで
の動作状態において、記録の対象にされる情報によって
強度変調された光をレンズアレイから入射させ、光カー
ドの記録層における第1の透明電極と第2の透明電極と
の間に記録対象情報と対応して強度が変化する電界を生
じさせて、前記の記録層に記録対象情報を記録させる手
段と、光カードの記録層における第1の透明電極と第2
の透明電極との間が無電界の状態とされる前記した第2
の動作モードでの動作状態において、高分子ー液晶メモ
リ膜中に分散されている液晶の融点以上で、かつ、高分
子材料の融点よりも低い温度に、前記の液晶を加熱でき
るような強度の光をレンズアレイに入射させ、液晶を等
方性相の状態に戻して記録済み情報を消去する手段とを
備えてなる光カードの記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3012946A JP2705321B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 光カードと光カードの記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3012946A JP2705321B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 光カードと光カードの記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04241236A JPH04241236A (ja) | 1992-08-28 |
JP2705321B2 true JP2705321B2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=11819449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3012946A Expired - Lifetime JP2705321B2 (ja) | 1991-01-10 | 1991-01-10 | 光カードと光カードの記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2705321B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2707781B1 (fr) * | 1993-07-16 | 1995-09-01 | Idmatic Sa | Carte souple équipée d'un dispositif de contrôle de validité. |
-
1991
- 1991-01-10 JP JP3012946A patent/JP2705321B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04241236A (ja) | 1992-08-28 |
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