JP2698749B2 - 鉄基板上の非鉄塗装および導電性基板上の非導電性塗装のための併用塗装厚さゲージ - Google Patents
鉄基板上の非鉄塗装および導電性基板上の非導電性塗装のための併用塗装厚さゲージInfo
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- JP2698749B2 JP2698749B2 JP5269509A JP26950993A JP2698749B2 JP 2698749 B2 JP2698749 B2 JP 2698749B2 JP 5269509 A JP5269509 A JP 5269509A JP 26950993 A JP26950993 A JP 26950993A JP 2698749 B2 JP2698749 B2 JP 2698749B2
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- G01B—MEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
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- G01B7/02—Measuring arrangements characterised by the use of electric or magnetic techniques for measuring length, width or thickness
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基板表面の塗装厚さを
測定するためのゲージに関するものである。特に、本発
明は、鉄基板上の非鉄塗装および導電性基板上の非導電
性塗装の厚さを測定するための併用塗装厚さ計測用のゲ
ージに関するものである。
測定するためのゲージに関するものである。特に、本発
明は、鉄基板上の非鉄塗装および導電性基板上の非導電
性塗装の厚さを測定するための併用塗装厚さ計測用のゲ
ージに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
においては、塗装厚さゲージの使用者は、厚さの測定前
に、塗装が施された基板の種類を知る必要があった。基
板の種類を知った後に、使用者は、適切なプローブ構造
を選択して、適切な測定を行っていた。典型的な場合に
おいては、二つの独立した測定用システム、すなわち単
一のゲージに接続可能な二つの独立したプローブが必要
であった。また、種類の分かった基板上の塗装厚さを測
定するのに先立って、その標本(塗装と基板の組み合わ
せ)の特性を測定する必要があった。
においては、塗装厚さゲージの使用者は、厚さの測定前
に、塗装が施された基板の種類を知る必要があった。基
板の種類を知った後に、使用者は、適切なプローブ構造
を選択して、適切な測定を行っていた。典型的な場合に
おいては、二つの独立した測定用システム、すなわち単
一のゲージに接続可能な二つの独立したプローブが必要
であった。また、種類の分かった基板上の塗装厚さを測
定するのに先立って、その標本(塗装と基板の組み合わ
せ)の特性を測定する必要があった。
【0003】したがって、自動的に基板特性を測定し
て、その基板上の塗装厚さを測定することの可能な機器
に対する要望がある。このような機器を用いることによ
り、使用者は、機器に取り付けられた単一のプローブの
先端を標本上に設置し、このプローブに接続された適切
な機器を用いて、基板の種類を決定して、自動的に塗装
厚さを測定することが可能になる。
て、その基板上の塗装厚さを測定することの可能な機器
に対する要望がある。このような機器を用いることによ
り、使用者は、機器に取り付けられた単一のプローブの
先端を標本上に設置し、このプローブに接続された適切
な機器を用いて、基板の種類を決定して、自動的に塗装
厚さを測定することが可能になる。
【0004】以下に説明するように、幾つかの二重目的
用の電磁式厚さゲージが知られている。
用の電磁式厚さゲージが知られている。
【0005】例えば、ニックス(Nix)等に付与され
た米国特許第3,986,105号の明細書には、細長
い強磁性コアに巻いた2つのコイルを用いたプローブが
開示されている。一方のコイルは励磁用電流を担持し、
他方のコイルは測定のために使用される。励磁周波数を
変更することにより、測定用コイル上における鉄基板お
よび非鉄基板の双方の磁気効果を測定することができ
る。低周波数(300Hz以下)の励磁電流を用いるこ
とにより、鉄基板上の非鉄層の厚さの測定を行うことが
でき、高周波数(1000Hz以上)の励磁電流を用い
ることにより、測定用コイルの渦電流効果を利用して、
非鉄導電性基板上の非導電性層の厚さを測定することが
できる。この二重目的用の電磁式厚さゲージは、塗装厚
さを測定するためにホール効果磁気センサに取り付けた
永久磁石によって形成される一定の磁場を利用してはい
ない。また、測定した磁束密度の温度変化を補償するた
めの手段を利用していない。さらには、導電性基板に対
する渦電流の侵入深さを低減できるような十分に高い周
波数で励磁された渦電流検索用コイルを利用していない
ので、基板厚さの変動に左右されることのない測定を行
うことができない。さらにまた、この二重目的用の電磁
式厚さゲージにおいては、基板の磁気特性に応じた厚さ
計測モードの切り換え(低および高周波数のコイル励磁
の切り換え)を自動ではなく、手動によっておこなって
いる。
た米国特許第3,986,105号の明細書には、細長
い強磁性コアに巻いた2つのコイルを用いたプローブが
開示されている。一方のコイルは励磁用電流を担持し、
他方のコイルは測定のために使用される。励磁周波数を
変更することにより、測定用コイル上における鉄基板お
よび非鉄基板の双方の磁気効果を測定することができ
る。低周波数(300Hz以下)の励磁電流を用いるこ
とにより、鉄基板上の非鉄層の厚さの測定を行うことが
でき、高周波数(1000Hz以上)の励磁電流を用い
ることにより、測定用コイルの渦電流効果を利用して、
非鉄導電性基板上の非導電性層の厚さを測定することが
できる。この二重目的用の電磁式厚さゲージは、塗装厚
さを測定するためにホール効果磁気センサに取り付けた
永久磁石によって形成される一定の磁場を利用してはい
ない。また、測定した磁束密度の温度変化を補償するた
めの手段を利用していない。さらには、導電性基板に対
する渦電流の侵入深さを低減できるような十分に高い周
波数で励磁された渦電流検索用コイルを利用していない
ので、基板厚さの変動に左右されることのない測定を行
うことができない。さらにまた、この二重目的用の電磁
式厚さゲージにおいては、基板の磁気特性に応じた厚さ
計測モードの切り換え(低および高周波数のコイル励磁
の切り換え)を自動ではなく、手動によっておこなって
いる。
【0006】スムート(Smoot)等に付与された米
国特許第4,005,359号の明細書には、鉄基板お
よび非鉄導電性基板上の塗装厚さを測定するための電子
式の厚さゲージが開示されており、この測定は、鉄基板
および/または非鉄導電性基板を、変圧器の極表面のギ
ャップ間に架け渡したときにおけるオーバーカップルド
・ダブルチューンド・オープンフェース(over−c
oupled,double−tuned,open−
faced)変圧器の応答曲線に現れる低周波の山の移
動を測定することにより行われる。塗装厚さおよび基板
の磁気特性の双方を、不正確さあるいは機器の変更を伴
うことなく、一つの動作によって測定することができ
る。これは、本件装置が、その自己インダクタンスおよ
び相互インダクタンスの変化に応じて、その全周波数応
答を変更することが可能だからである。この塗装厚さゲ
ージは、鉄基板およぎ非鉄導電性基板上の塗装厚さを測
定するためにオープン・フェース変圧器を必要とし、ま
た、変圧器の極表面の間の比較的大きなギャップ間に、
塗装が施された基板を架け渡す必要がある。このため
に、この装置は、塗装された基板に対して少なくも2か
所接触させる必要があり、この装置と塗装された基板と
の間の接触領域は比較的大きい。また、この装置は、い
ずれの塗装厚さ測定を行う場合にもホール発生器および
渦電流検索用コイルを用いていないので、この装置を、
非常に小さな接触領域の一か所で塗装が施された表面に
接触させる単一ゲージ・プローブの中にコンパクトに装
着することができない。したがって、ホール発生器を用
いて鉄基板の判別を行い、渦電流検索コイルを用いて非
鉄基板の判別を行い、鉄製および非鉄製基板上の塗装厚
さを測定するために一方の測定モードから他方の測定モ
ードへの切り換えを自動的に行い、比較的狭い接触領域
で塗装された基板に対して一か所だけ接触させるように
なっているコンパクトな塗装厚さゲージ・プローブに対
する要望がある。
国特許第4,005,359号の明細書には、鉄基板お
よび非鉄導電性基板上の塗装厚さを測定するための電子
式の厚さゲージが開示されており、この測定は、鉄基板
および/または非鉄導電性基板を、変圧器の極表面のギ
ャップ間に架け渡したときにおけるオーバーカップルド
・ダブルチューンド・オープンフェース(over−c
oupled,double−tuned,open−
faced)変圧器の応答曲線に現れる低周波の山の移
動を測定することにより行われる。塗装厚さおよび基板
の磁気特性の双方を、不正確さあるいは機器の変更を伴
うことなく、一つの動作によって測定することができ
る。これは、本件装置が、その自己インダクタンスおよ
び相互インダクタンスの変化に応じて、その全周波数応
答を変更することが可能だからである。この塗装厚さゲ
ージは、鉄基板およぎ非鉄導電性基板上の塗装厚さを測
定するためにオープン・フェース変圧器を必要とし、ま
た、変圧器の極表面の間の比較的大きなギャップ間に、
塗装が施された基板を架け渡す必要がある。このため
に、この装置は、塗装された基板に対して少なくも2か
所接触させる必要があり、この装置と塗装された基板と
の間の接触領域は比較的大きい。また、この装置は、い
ずれの塗装厚さ測定を行う場合にもホール発生器および
渦電流検索用コイルを用いていないので、この装置を、
非常に小さな接触領域の一か所で塗装が施された表面に
接触させる単一ゲージ・プローブの中にコンパクトに装
着することができない。したがって、ホール発生器を用
いて鉄基板の判別を行い、渦電流検索コイルを用いて非
鉄基板の判別を行い、鉄製および非鉄製基板上の塗装厚
さを測定するために一方の測定モードから他方の測定モ
ードへの切り換えを自動的に行い、比較的狭い接触領域
で塗装された基板に対して一か所だけ接触させるように
なっているコンパクトな塗装厚さゲージ・プローブに対
する要望がある。
【0007】ザセピン(Zatsepin)等に付与さ
れた米国特許第4,255,709号の明細書に開示さ
れた塗装厚さ測定用の装置は、個々の用途に応じて、例
えば、電磁式、マイクロウエーブ式、超音波式等の異な
った種類の厚さゲージを用いている。この測定装置は、
金属製品表面の誘電塗装の厚さ、および強磁性製品表面
の非磁性電着層の厚さを測定するものである。厚さゲー
ジを適切に選択して、本件の装置は、非磁性の電流搬送
材料表面の非磁性の電流搬送塗装の厚さを測定する。こ
の明細書に記載の塗装厚さゲージ・システムは、測定レ
ンジの自動切り換え用ユニットを用いているが、この測
定レンジの自動切り換えは、下地の基板の磁気特性に関
係なく、一方の厚さ測定レンジから他方のレンジに自動
的に切り替わってしまう。この装置は、基板の磁気特性
に応じた厚さゲージの切り換えを自動的にではなく手動
により行っている。したがって、自動的に決定される下
地の基板の性質に応じて、塗装厚さ測定用モードを自動
的に切り換えることの可能な併用塗装厚さ測定用の単一
ゲージプローブに対する要望がある。
れた米国特許第4,255,709号の明細書に開示さ
れた塗装厚さ測定用の装置は、個々の用途に応じて、例
えば、電磁式、マイクロウエーブ式、超音波式等の異な
った種類の厚さゲージを用いている。この測定装置は、
金属製品表面の誘電塗装の厚さ、および強磁性製品表面
の非磁性電着層の厚さを測定するものである。厚さゲー
ジを適切に選択して、本件の装置は、非磁性の電流搬送
材料表面の非磁性の電流搬送塗装の厚さを測定する。こ
の明細書に記載の塗装厚さゲージ・システムは、測定レ
ンジの自動切り換え用ユニットを用いているが、この測
定レンジの自動切り換えは、下地の基板の磁気特性に関
係なく、一方の厚さ測定レンジから他方のレンジに自動
的に切り替わってしまう。この装置は、基板の磁気特性
に応じた厚さゲージの切り換えを自動的にではなく手動
により行っている。したがって、自動的に決定される下
地の基板の性質に応じて、塗装厚さ測定用モードを自動
的に切り換えることの可能な併用塗装厚さ測定用の単一
ゲージプローブに対する要望がある。
【0008】シュミット(Schmidt)等に付与さ
れた米国特許第4,722,142号の明細書に開示の
装置は、金属製の筒状部材の内周壁表面のプラスチック
等の導電性の高くない塗装の厚さ測定と、金属製筒状部
材の全長さを測定するためのものである。この装置は、
塗装厚さを測定するために、電子式の渦電流損失近接デ
ィテクターを使用することが好ましいとされている。
れた米国特許第4,722,142号の明細書に開示の
装置は、金属製の筒状部材の内周壁表面のプラスチック
等の導電性の高くない塗装の厚さ測定と、金属製筒状部
材の全長さを測定するためのものである。この装置は、
塗装厚さを測定するために、電子式の渦電流損失近接デ
ィテクターを使用することが好ましいとされている。
【0009】ローズ(Rose)等に付与された米国特
許第5,015,950号の明細書に開示されているシ
ステムは、導電性材料表面のバリア塗装の非破壊解析用
のものであり、塗装の局所部分に調整された既知の値の
熱荷重を加えて、渦電流コイルを用いて、下地の材料の
導電特性の変化を測定することによって解析を行うもの
である。材料の導電性は、塗装を通して材料内に伝わる
熱伝導に関する温度変化に影響されるので、いずれの種
類の塗装においても、解析対象である塗装の厚さ、その
熱抵抗、および/またはその構造上の一体性がその変化
によって影響される。
許第5,015,950号の明細書に開示されているシ
ステムは、導電性材料表面のバリア塗装の非破壊解析用
のものであり、塗装の局所部分に調整された既知の値の
熱荷重を加えて、渦電流コイルを用いて、下地の材料の
導電特性の変化を測定することによって解析を行うもの
である。材料の導電性は、塗装を通して材料内に伝わる
熱伝導に関する温度変化に影響されるので、いずれの種
類の塗装においても、解析対象である塗装の厚さ、その
熱抵抗、および/またはその構造上の一体性がその変化
によって影響される。
【0010】上記のシュミットおよびローズ等の発明に
よる塗装厚さ測定用装置は、いずれも、渦電流ディテク
ターを用いて導電性基板表面の塗装厚さを測定している
が、これらの装置のいずれにおいても、ホール発生器を
用いて鉄基板表面の塗装厚さの測定は行っておらず、し
たがって、これらのいずれの装置においても、基板の磁
気特性に応じてディテクターを自動的にあるいは手動に
より切り換えることは行っていない。
よる塗装厚さ測定用装置は、いずれも、渦電流ディテク
ターを用いて導電性基板表面の塗装厚さを測定している
が、これらの装置のいずれにおいても、ホール発生器を
用いて鉄基板表面の塗装厚さの測定は行っておらず、し
たがって、これらのいずれの装置においても、基板の磁
気特性に応じてディテクターを自動的にあるいは手動に
より切り換えることは行っていない。
【0011】このように、ホール発生器を用いて鉄基板
上の非鉄塗装の厚さを測定し、渦電流検索コイルを用い
て導電性の非鉄基板上の非導電性塗装の厚さを測定し、
下地の基板の性質の自動判別結果に応じて塗装厚さ測定
用モードの自動切り換えが可能な併用塗装厚さ測定用の
ゲージプローブに対する要望がある。この必要とされて
いるゲージプローブは、塗装基板表面に対して、比較的
狭い領域で一か所だけ接触させて測定できることが必要
である。
上の非鉄塗装の厚さを測定し、渦電流検索コイルを用い
て導電性の非鉄基板上の非導電性塗装の厚さを測定し、
下地の基板の性質の自動判別結果に応じて塗装厚さ測定
用モードの自動切り換えが可能な併用塗装厚さ測定用の
ゲージプローブに対する要望がある。この必要とされて
いるゲージプローブは、塗装基板表面に対して、比較的
狭い領域で一か所だけ接触させて測定できることが必要
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のハンドヘルド式
の併用塗装厚さゲージは、鉄基板上の非鉄塗装および導
電性の非鉄基板上の非導電性塗装の双方の厚さ測定を行
うことができる。このゲージプローブにおいては、単一
のプローブにより、基板の特性を自動的に判別して、そ
の基板上の塗装厚さの測定を行うことができる。このゲ
ージプローブは、単一のプローブで双方の種類の測定を
行うために必要とされるセンサと一体化されている。
の併用塗装厚さゲージは、鉄基板上の非鉄塗装および導
電性の非鉄基板上の非導電性塗装の双方の厚さ測定を行
うことができる。このゲージプローブにおいては、単一
のプローブにより、基板の特性を自動的に判別して、そ
の基板上の塗装厚さの測定を行うことができる。このゲ
ージプローブは、単一のプローブで双方の種類の測定を
行うために必要とされるセンサと一体化されている。
【0013】鉄基板上の塗装を測定するための技法とし
ては、一定の磁束を形成するための永久磁石と、ホール
センサと、サーミスタを用い、これらを、永久磁石製の
一方の極における温度補償された磁束密度を測定するよ
うに構成している。磁極の磁束密度は、鉄基板上の非鉄
塗装厚さに相関する。導電性の非鉄基板上の非導電性塗
装を測定するための技法としては、渦電流効果を用いて
いる。ゲージプローブ先端に近接配置したコイルを、約
6MHzと約12MHzの範囲内の周波数の交流電流に
よって励磁する。このコイルにより、導電性基板の表面
上に渦電流が形成される。これにより、渦電流は反対極
性の磁束を形成し、この磁束により、励磁されたコイル
が影響を受ける。コイルに対する渦電流効果の量は、コ
イルのインピーダンスを測定することにより求められ、
渦電流効果の程度は、導電性基板上の非導電性塗装の厚
さに相関する。コイルのインピーダンスは、導電性基板
上の非導電性塗装の厚さに対応する。
ては、一定の磁束を形成するための永久磁石と、ホール
センサと、サーミスタを用い、これらを、永久磁石製の
一方の極における温度補償された磁束密度を測定するよ
うに構成している。磁極の磁束密度は、鉄基板上の非鉄
塗装厚さに相関する。導電性の非鉄基板上の非導電性塗
装を測定するための技法としては、渦電流効果を用いて
いる。ゲージプローブ先端に近接配置したコイルを、約
6MHzと約12MHzの範囲内の周波数の交流電流に
よって励磁する。このコイルにより、導電性基板の表面
上に渦電流が形成される。これにより、渦電流は反対極
性の磁束を形成し、この磁束により、励磁されたコイル
が影響を受ける。コイルに対する渦電流効果の量は、コ
イルのインピーダンスを測定することにより求められ、
渦電流効果の程度は、導電性基板上の非導電性塗装の厚
さに相関する。コイルのインピーダンスは、導電性基板
上の非導電性塗装の厚さに対応する。
【0014】ゲージプローブは基板の種類を検出し、自
動的に適切な測定モードへの切り換えを行い、自動的に
検出基板上の塗装厚さの測定を行う。
動的に適切な測定モードへの切り換えを行い、自動的に
検出基板上の塗装厚さの測定を行う。
【0015】本発明のゲージプローブは、ホール発生器
およびサーミスタを用いて永久磁石の極における温度補
償された磁束密度を測定する鉄基板判別の塗装厚さゲー
ジに使用するのに適している。磁束密度および温度の測
定値は、温度補償された磁束密度の値に変換される。こ
の値は、鉄基板上の塗装の厚さに比例している。基板が
鉄製でないことが検出された場合には、塗装厚さゲージ
は自動的に導電性の非鉄基板判別用に切り換わり、渦電
流検索コイルを用いた塗装厚さ測定用磁束により、導電
性の非鉄基板に発生した渦電流の効果を測定する。この
渦電流の測定値は渦電流周波数の値に変換され、この値
は、導電性の非鉄基板上の塗装の厚さに比例する。
およびサーミスタを用いて永久磁石の極における温度補
償された磁束密度を測定する鉄基板判別の塗装厚さゲー
ジに使用するのに適している。磁束密度および温度の測
定値は、温度補償された磁束密度の値に変換される。こ
の値は、鉄基板上の塗装の厚さに比例している。基板が
鉄製でないことが検出された場合には、塗装厚さゲージ
は自動的に導電性の非鉄基板判別用に切り換わり、渦電
流検索コイルを用いた塗装厚さ測定用磁束により、導電
性の非鉄基板に発生した渦電流の効果を測定する。この
渦電流の測定値は渦電流周波数の値に変換され、この値
は、導電性の非鉄基板上の塗装の厚さに比例する。
【0016】上記およびその他の本発明の特徴は、添付
図面を参照して以下の詳細な説明から理解することがで
きる。
図面を参照して以下の詳細な説明から理解することがで
きる。
【0017】
【実施例】図1および図2は、本発明によるゲージプロ
ーブの実施例の断面図である。これらの各断面は、図2
におけるIA−IA線および図1におけるIB−IB線
で切断したものである。円筒状のプローブ・シェル20
は円筒状のプローブ・コア10を取り囲んでいる。この
プローブ・コア10は、環状の渦電流検索コイル60を
有しており、このコイルは円筒状のホール効果磁気セン
サ50をコンパクトな状態で内蔵している。この渦電流
検索コイル60は熱伝導性のエポキシ樹脂80に装着さ
れ、このエポキシ樹脂により、渦電流検索コイル60は
プローブ・コア10に取付けられ、渦電流検索コイル6
0が励磁された時に発生する熱が放散されるようになっ
ている。十分に高い周波数(約1000Hz以上)の交
流電流によって励磁することにより、渦電流検索コイル
60は、下地の導電性基板の表面からその基板の略侵入
深さまで至る渦電流を発生する。基板の侵入深さは、渦
電流検索コイル60を励磁する交流電流の周波数に応じ
て変動し、別の基板においても異なる。本発明の測定用
プローブによれば、渦電流検索コイル60を十分に高い
周波数の交流電流によって励磁することにより、導電性
基板内への渦電流の侵入深さを減少させて、基板厚さの
変動に影響されない渦電流効果の測定を実現することが
できる。
ーブの実施例の断面図である。これらの各断面は、図2
におけるIA−IA線および図1におけるIB−IB線
で切断したものである。円筒状のプローブ・シェル20
は円筒状のプローブ・コア10を取り囲んでいる。この
プローブ・コア10は、環状の渦電流検索コイル60を
有しており、このコイルは円筒状のホール効果磁気セン
サ50をコンパクトな状態で内蔵している。この渦電流
検索コイル60は熱伝導性のエポキシ樹脂80に装着さ
れ、このエポキシ樹脂により、渦電流検索コイル60は
プローブ・コア10に取付けられ、渦電流検索コイル6
0が励磁された時に発生する熱が放散されるようになっ
ている。十分に高い周波数(約1000Hz以上)の交
流電流によって励磁することにより、渦電流検索コイル
60は、下地の導電性基板の表面からその基板の略侵入
深さまで至る渦電流を発生する。基板の侵入深さは、渦
電流検索コイル60を励磁する交流電流の周波数に応じ
て変動し、別の基板においても異なる。本発明の測定用
プローブによれば、渦電流検索コイル60を十分に高い
周波数の交流電流によって励磁することにより、導電性
基板内への渦電流の侵入深さを減少させて、基板厚さの
変動に影響されない渦電流効果の測定を実現することが
できる。
【0018】ホール効果磁気センサ50は円筒状の永久
磁石30の一端に取付けられ、このホール効果磁気セン
サ50に最も近い磁石30の極表面の近傍における磁束
密度を測定するようになっている。このホール効果を用
いて、ホール効果磁気センサ50を通る磁界Bi の測定
を行う。この磁界Bi は、次式により規定される表面を
通過する磁束密度φと相関関係にある。
磁石30の一端に取付けられ、このホール効果磁気セン
サ50に最も近い磁石30の極表面の近傍における磁束
密度を測定するようになっている。このホール効果を用
いて、ホール効果磁気センサ50を通る磁界Bi の測定
を行う。この磁界Bi は、次式により規定される表面を
通過する磁束密度φと相関関係にある。
【0019】
【数1】
【0020】この式において、積分は微分表面要素dA
i を用いて関連表面の全体に対して行っている。
i を用いて関連表面の全体に対して行っている。
【0021】図3はホール効果を説明するための電流お
よび磁界の配列を示すものである。図3に示す導電体あ
るいは半導体のスラブ400は、z方向の厚さがtであ
り、y方向の幅がwであり、x方向に電流密度Jx が伝
搬され、z方向に延びる磁界Bz 内に設置されている。
電流密度Jx は密度nの電荷キャリアから構成され、各
電荷キャリアは電荷qを担持して、vx のドリフト速度
でx方向に移動する。ローレンツ力Fi Lorentz は次式
で与えられる。
よび磁界の配列を示すものである。図3に示す導電体あ
るいは半導体のスラブ400は、z方向の厚さがtであ
り、y方向の幅がwであり、x方向に電流密度Jx が伝
搬され、z方向に延びる磁界Bz 内に設置されている。
電流密度Jx は密度nの電荷キャリアから構成され、各
電荷キャリアは電荷qを担持して、vx のドリフト速度
でx方向に移動する。ローレンツ力Fi Lorentz は次式
で与えられる。
【0022】
【数2】
【0023】この式において、Ei は電荷キャリアに対
する電界であり、εijk は三次元空間内の完全に非対称
のテンソルである。最初に、Ei が零であり、ローレン
ツ力Fi Lorentz =Fy Lorentz =−qvx Bz =−
(Jx /n)Bz は、y方向における負の方向である。
電荷キャリアがスラブ400の表面上においてy方向の
負方向に直交する方向に堆積するのに伴って、電場Ei
=Ey =vx Bz =(Jx/(nq))Bz が、y方向
の正の方向に形成され、全体の実ローレンツ力Fi
Lorentz を中性化して平衡状態に導き、力が完全に釣り
合った状態になる。
する電界であり、εijk は三次元空間内の完全に非対称
のテンソルである。最初に、Ei が零であり、ローレン
ツ力Fi Lorentz =Fy Lorentz =−qvx Bz =−
(Jx /n)Bz は、y方向における負の方向である。
電荷キャリアがスラブ400の表面上においてy方向の
負方向に直交する方向に堆積するのに伴って、電場Ei
=Ey =vx Bz =(Jx/(nq))Bz が、y方向
の正の方向に形成され、全体の実ローレンツ力Fi
Lorentz を中性化して平衡状態に導き、力が完全に釣り
合った状態になる。
【0024】補償電界Ey によりホール電圧VHall=w
Ey がスラブ400の間に発生し、ホール効果が現れ
る。このホール効果は、十分な精度で測定することがで
きる。スラブ400を流れるホール電流IHallは、I
Hall=wtJx なので、単純に電流密度Jx と相関して
おり、ホール電圧VHallと同様に、ホール電流IHallも
十分な精度で測定することができる。ホール抵抗RHall
は次式により求めることができる。
Ey がスラブ400の間に発生し、ホール効果が現れ
る。このホール効果は、十分な精度で測定することがで
きる。スラブ400を流れるホール電流IHallは、I
Hall=wtJx なので、単純に電流密度Jx と相関して
おり、ホール電圧VHallと同様に、ホール電流IHallも
十分な精度で測定することができる。ホール抵抗RHall
は次式により求めることができる。
【0025】
【数3】
【0026】ここに、VHall=wEy =w(Jx /(n
q))Bz であり、IHall=wtJXはホール定数R=
(1/(nq))に相関している。このホール抵抗R
は、多くの導電体および半導体について実験的に測定さ
れている。したがって、スラブ400の素材のホール定
数Rを求め、スラブ400の厚さtを求め、ホール電圧
VHallとホール電流IHallとを十分な精度で測定するこ
とにより、スラブ400を通る磁界Bz の量を測定する
ことができる。
q))Bz であり、IHall=wtJXはホール定数R=
(1/(nq))に相関している。このホール抵抗R
は、多くの導電体および半導体について実験的に測定さ
れている。したがって、スラブ400の素材のホール定
数Rを求め、スラブ400の厚さtを求め、ホール電圧
VHallとホール電流IHallとを十分な精度で測定するこ
とにより、スラブ400を通る磁界Bz の量を測定する
ことができる。
【0027】使用材料におけるホール定数R=(1/
(nq))はその材料中における電荷キャリアの密度n
に応じて変動する。一方、材料中の電荷キャリアの密度
nは材料の温度に応じて変動する。すなわち、n=n
(T)であり、Tは材料の絶対温度である。よって、既
知のように、ホール効果を利用した磁界の測定を、ホー
ル効果磁気センサの温度に対して非常に敏感にすること
ができる。
(nq))はその材料中における電荷キャリアの密度n
に応じて変動する。一方、材料中の電荷キャリアの密度
nは材料の温度に応じて変動する。すなわち、n=n
(T)であり、Tは材料の絶対温度である。よって、既
知のように、ホール効果を利用した磁界の測定を、ホー
ル効果磁気センサの温度に対して非常に敏感にすること
ができる。
【0028】サーミスタ40はホール効果磁気センサ5
0に取付けられており、永久磁石30と接触している。
サーミスタ40はホール効果磁気センサ50の温度を測
定し、測定した温度をコントローラ90に出力する。
0に取付けられており、永久磁石30と接触している。
サーミスタ40はホール効果磁気センサ50の温度を測
定し、測定した温度をコントローラ90に出力する。
【0029】プローブ・コア10に接続したプローブ先
端70はプローブ・シェル20の底から突出している。
プローブ先端70はプローブ・コア10と塗装基板の表
面との間のスペーサとして機能して、プローブ・コア1
0の円筒対称軸が塗装基板の平坦な表面に対して実質的
に垂直になっている場合には、塗装表面とプローブ・コ
ア10の間を既知の距離dに保持する。プローブ・コア
10の円筒対称軸を塗装基板の平坦な表面に対してほぼ
垂直に保持することが好ましい理由は、このように配置
することにより、ホール効果磁気センサ50の磁束密度
φの測定を極めて均一に行うことが確保できるからであ
る。このプローブ先端70を配置したことにより、ホー
ル効果磁気センサ50と塗装表面との間の距離も既知と
なり、さらには、ホール効果磁気センサ50に最も近い
永久磁石30の極表面と塗装表面との間の距離が既知と
なる。
端70はプローブ・シェル20の底から突出している。
プローブ先端70はプローブ・コア10と塗装基板の表
面との間のスペーサとして機能して、プローブ・コア1
0の円筒対称軸が塗装基板の平坦な表面に対して実質的
に垂直になっている場合には、塗装表面とプローブ・コ
ア10の間を既知の距離dに保持する。プローブ・コア
10の円筒対称軸を塗装基板の平坦な表面に対してほぼ
垂直に保持することが好ましい理由は、このように配置
することにより、ホール効果磁気センサ50の磁束密度
φの測定を極めて均一に行うことが確保できるからであ
る。このプローブ先端70を配置したことにより、ホー
ル効果磁気センサ50と塗装表面との間の距離も既知と
なり、さらには、ホール効果磁気センサ50に最も近い
永久磁石30の極表面と塗装表面との間の距離が既知と
なる。
【0030】塗装厚さの表示を行うためには、オペレー
タはプローブ先端70を測定対象の塗装表面に置いて、
プローブ・コア10の円筒対称軸が塗装基板の表面に対
して略垂直となるようにする。コントローラ90がホー
ル効果磁気センサ50における磁束密度φの測定を行
う。コントローラ90はまた、ホール効果磁気センサ5
0の温度の測定を行う。塗装表面に最も近い永久磁石3
0の極表面は、塗装表面に対してほぼ平行となるように
向いており、したがって、下地の基板に対してほぼ平行
となっているので、磁束密度φの測定の均一性をさらに
確保することができる。磁束密度φの測定は、永久磁石
30の極表面に取り付けたホール効果磁気センサ50を
用いて行われ、温度の測定は、ホール効果磁気センサ5
0および永久磁石30の双方に取りついているサーミス
タ40を用いて行われる。
タはプローブ先端70を測定対象の塗装表面に置いて、
プローブ・コア10の円筒対称軸が塗装基板の表面に対
して略垂直となるようにする。コントローラ90がホー
ル効果磁気センサ50における磁束密度φの測定を行
う。コントローラ90はまた、ホール効果磁気センサ5
0の温度の測定を行う。塗装表面に最も近い永久磁石3
0の極表面は、塗装表面に対してほぼ平行となるように
向いており、したがって、下地の基板に対してほぼ平行
となっているので、磁束密度φの測定の均一性をさらに
確保することができる。磁束密度φの測定は、永久磁石
30の極表面に取り付けたホール効果磁気センサ50を
用いて行われ、温度の測定は、ホール効果磁気センサ5
0および永久磁石30の双方に取りついているサーミス
タ40を用いて行われる。
【0031】ホール効果磁気センサ50は、従来の場合
と同様にして永久磁石30の極表面の近傍における磁束
密度φを表示できるように、コントローラ90に接続さ
れている。同様に、サーミスタ40も、従来の場合と同
様にしてホール効果磁気センサ50の温度を表示できる
ように、コントローラ90に接続されている。コントロ
ーラ90は、従来と同様にして、指示された磁束密度φ
および温度Tを、永久磁石30の極表面の近傍における
温度補償された後の磁束密度φtempcompに比例する量に
変換する。
と同様にして永久磁石30の極表面の近傍における磁束
密度φを表示できるように、コントローラ90に接続さ
れている。同様に、サーミスタ40も、従来の場合と同
様にしてホール効果磁気センサ50の温度を表示できる
ように、コントローラ90に接続されている。コントロ
ーラ90は、従来と同様にして、指示された磁束密度φ
および温度Tを、永久磁石30の極表面の近傍における
温度補償された後の磁束密度φtempcompに比例する量に
変換する。
【0032】図4および図5は、永久磁石32を、その
極表面とほぼ平行な表面を有する金属基板100に接近
させた場合における、この永久磁石32の極表面での磁
界ライン31と磁束密度φへの影響を概略的に示してあ
る。図4は、磁石32を、この磁石の極表面にほぼ平行
な金属基板の上方において距離d1 だけ離れた位置にあ
る場合を示している。磁束密度φ1 は、磁石32の極表
面の面積とほぼ同一の面積の平面部分Aを通る磁界ライ
ン31の数により表してある。この平面部分Aは磁石3
2と鉄基板100の間において磁石32の極表面に近い
側に位置しており、磁石32と鉄基板100の双方に対
してほぼ平行となっている。
極表面とほぼ平行な表面を有する金属基板100に接近
させた場合における、この永久磁石32の極表面での磁
界ライン31と磁束密度φへの影響を概略的に示してあ
る。図4は、磁石32を、この磁石の極表面にほぼ平行
な金属基板の上方において距離d1 だけ離れた位置にあ
る場合を示している。磁束密度φ1 は、磁石32の極表
面の面積とほぼ同一の面積の平面部分Aを通る磁界ライ
ン31の数により表してある。この平面部分Aは磁石3
2と鉄基板100の間において磁石32の極表面に近い
側に位置しており、磁石32と鉄基板100の双方に対
してほぼ平行となっている。
【0033】同様に、図5は、磁石32を、磁石32の
極表面にほぼ平行な鉄基板100の上方の距離d2 の位
置に配置した場合を示している。磁束密度φ2 は、磁石
32の極表面の面積とほぼ同一の面積の平面部分Aを通
る磁界ライン31の数により表してある。この平面部分
Aは磁石32と鉄基板100の間において磁石32の極
表面に近い側に位置しており、磁石32と鉄基板100
の双方に対してほぼ平行となっている。
極表面にほぼ平行な鉄基板100の上方の距離d2 の位
置に配置した場合を示している。磁束密度φ2 は、磁石
32の極表面の面積とほぼ同一の面積の平面部分Aを通
る磁界ライン31の数により表してある。この平面部分
Aは磁石32と鉄基板100の間において磁石32の極
表面に近い側に位置しており、磁石32と鉄基板100
の双方に対してほぼ平行となっている。
【0034】磁石32が鉄基板100に接近するに伴っ
て、磁石32の極表面から発生して高透過性の強磁性の
鉄基板100に入る磁界ライン31の本数が増加する。
よって、磁石32が鉄基板100に接近するのに伴っ
て、平面部分Aを通る磁界ライン31の本数も増加す
る。したがって、磁石32と鉄基板100の間の距離が
減少するのに伴って、磁束密度φが増加する。図4およ
び5においては、d2 <d1 なので、φ2 >φ1 であ
る。磁束密度φは、磁石32と鉄基板100の間の距離
dに対して逆の関係にある。測定した磁束密度φと、磁
石32および鉄基板100の間の距離dとの間の相関関
係を用いて、鉄基板100上の非鉄塗装の厚さを測定す
るゲージの較正を行うことができる。
て、磁石32の極表面から発生して高透過性の強磁性の
鉄基板100に入る磁界ライン31の本数が増加する。
よって、磁石32が鉄基板100に接近するのに伴っ
て、平面部分Aを通る磁界ライン31の本数も増加す
る。したがって、磁石32と鉄基板100の間の距離が
減少するのに伴って、磁束密度φが増加する。図4およ
び5においては、d2 <d1 なので、φ2 >φ1 であ
る。磁束密度φは、磁石32と鉄基板100の間の距離
dに対して逆の関係にある。測定した磁束密度φと、磁
石32および鉄基板100の間の距離dとの間の相関関
係を用いて、鉄基板100上の非鉄塗装の厚さを測定す
るゲージの較正を行うことができる。
【0035】サーミスタ40はホール効果センサ50の
温度Tを出力し、コントローラ90はこれを用い、ホー
ル効果磁気センサ50と永久磁石30の各組み合わせに
対して実験的に求められた補償係数を用いて、ホール効
果磁気センサ50から出力される磁束密度φの温度補償
を行う。温度補償された後の磁束密度φtempcompは、プ
ローブ先端70と下地の鉄基板の間の距離dcoating に
対して実験的に相関関係と言える。実験上のポイントに
ほぼ一致する数学的な関係、好ましくは次式の関係を求
めることができる。この式においてvは適応指数であ
る。
温度Tを出力し、コントローラ90はこれを用い、ホー
ル効果磁気センサ50と永久磁石30の各組み合わせに
対して実験的に求められた補償係数を用いて、ホール効
果磁気センサ50から出力される磁束密度φの温度補償
を行う。温度補償された後の磁束密度φtempcompは、プ
ローブ先端70と下地の鉄基板の間の距離dcoating に
対して実験的に相関関係と言える。実験上のポイントに
ほぼ一致する数学的な関係、好ましくは次式の関係を求
めることができる。この式においてvは適応指数であ
る。
【0036】
【数4】
【0037】実験により求めた数学的関係を用いて、コ
ントローラ90は、温度補償された磁束密度φtempcomp
の測定値から非鉄塗装の厚さdcoating を測定する。
ントローラ90は、温度補償された磁束密度φtempcomp
の測定値から非鉄塗装の厚さdcoating を測定する。
【0038】渦電流検索コイル60は図6および図7に
示すように構成されており、このコイル60は塗装およ
び基板に対して平行に配置され、図6に示すコイル60
の内径間の領域の測定における均一性をより高めるよう
にしている。コイル60は、39AWGワイヤをパンケ
ーキ状に60回巻き、内径が約3mmで、外径が約5.
25mmで、厚さが約0.5mmとなるようにすること
が好ましい。図1および図2に示すように、渦電流検索
コイル60はホール効果磁気センサ50の外側に巻か
れ、これによりスペースを節約し、コンパクトなプロー
ブ・コア10を構成し、したがって、コンパクトなゲー
ジプローブを構成している。このコンパクトなゲージプ
ローブにより得られる利点は、塗装基板との接触面積が
比較的小さな一か所の領域で済むということであり、こ
の接触面積は、プローブ先端70と塗装基板との接触面
積により規定される。接触面積が小さいということは、
加熱された塗装基板の塗装厚さを測定する場合に特に有
利である。さらに、コイル60を可能な限りプローブ先
端70の近くに配置してあり、したがって、コイル60
を塗装基板の表面に可能な限り近くに配置してあるの
で、コイル60と、基板に誘起される渦電流との間のエ
アーギャップを小さくでき、よって、コイル60と誘起
渦電流の間の磁気結合を強化でき、より正確な測定を行
うことができるように、コイル60と誘起渦電流とを相
互に影響させることができる。
示すように構成されており、このコイル60は塗装およ
び基板に対して平行に配置され、図6に示すコイル60
の内径間の領域の測定における均一性をより高めるよう
にしている。コイル60は、39AWGワイヤをパンケ
ーキ状に60回巻き、内径が約3mmで、外径が約5.
25mmで、厚さが約0.5mmとなるようにすること
が好ましい。図1および図2に示すように、渦電流検索
コイル60はホール効果磁気センサ50の外側に巻か
れ、これによりスペースを節約し、コンパクトなプロー
ブ・コア10を構成し、したがって、コンパクトなゲー
ジプローブを構成している。このコンパクトなゲージプ
ローブにより得られる利点は、塗装基板との接触面積が
比較的小さな一か所の領域で済むということであり、こ
の接触面積は、プローブ先端70と塗装基板との接触面
積により規定される。接触面積が小さいということは、
加熱された塗装基板の塗装厚さを測定する場合に特に有
利である。さらに、コイル60を可能な限りプローブ先
端70の近くに配置してあり、したがって、コイル60
を塗装基板の表面に可能な限り近くに配置してあるの
で、コイル60と、基板に誘起される渦電流との間のエ
アーギャップを小さくでき、よって、コイル60と誘起
渦電流の間の磁気結合を強化でき、より正確な測定を行
うことができるように、コイル60と誘起渦電流とを相
互に影響させることができる。
【0039】渦電流検索コイル60の励磁は、約6MH
zと約12MHzの間の周波数で振動する交流電流によ
って行われ、導電性基板110の表面上あるいはその近
傍に渦電流が形成される。一方、コイル60によって誘
起される渦電流により、反対極性の磁界がレンツの法則
にしたがって形成される。これにより、渦電流検索コイ
ル60は、ネット磁束密度φnet を検知する。このネッ
ト磁束密度は、次式により求まる励磁用磁束密度φ
excite と渦電流磁束密度φeddyとの差であり、時間t
およびコイル60の対称軸に直交する非鉄製の導電性基
板の表面上におけるコイル60の高さzにおける磁束密
度φの値に明らかに依存している。
zと約12MHzの間の周波数で振動する交流電流によ
って行われ、導電性基板110の表面上あるいはその近
傍に渦電流が形成される。一方、コイル60によって誘
起される渦電流により、反対極性の磁界がレンツの法則
にしたがって形成される。これにより、渦電流検索コイ
ル60は、ネット磁束密度φnet を検知する。このネッ
ト磁束密度は、次式により求まる励磁用磁束密度φ
excite と渦電流磁束密度φeddyとの差であり、時間t
およびコイル60の対称軸に直交する非鉄製の導電性基
板の表面上におけるコイル60の高さzにおける磁束密
度φの値に明らかに依存している。
【0040】
【数5】
【0041】図8および図9は、コイル60を、それに
略平行な表面112を有する非鉄製の導電性材料110
に近づけた場合に現れる磁界ライン31と、コイル60
にリンクしているネット磁束密度φnet への影響とを示
している。図8および図9に示す時点は、コイルによっ
て誘導された磁場が下方に向けて最大値となった時点で
ある。図8に示すコイル60は、コイル60の部分に対
して実質的に平行な非鉄製の導電性基板110の表面1
12に対して上方に距離D1 の位置にある状態を示して
ある。距離D1 における時点での磁束密度φexciteは、
コイル60を通って下方に向かっている磁場ライン31
の本数によって表示されている。距離D1 における時点
での渦電流による磁束密度φeddyは、コイル60を通っ
て上方に向かっている磁場ライン31の本数によって表
示されており、この時点での渦電流32は表面112上
に表示されている。
略平行な表面112を有する非鉄製の導電性材料110
に近づけた場合に現れる磁界ライン31と、コイル60
にリンクしているネット磁束密度φnet への影響とを示
している。図8および図9に示す時点は、コイルによっ
て誘導された磁場が下方に向けて最大値となった時点で
ある。図8に示すコイル60は、コイル60の部分に対
して実質的に平行な非鉄製の導電性基板110の表面1
12に対して上方に距離D1 の位置にある状態を示して
ある。距離D1 における時点での磁束密度φexciteは、
コイル60を通って下方に向かっている磁場ライン31
の本数によって表示されている。距離D1 における時点
での渦電流による磁束密度φeddyは、コイル60を通っ
て上方に向かっている磁場ライン31の本数によって表
示されており、この時点での渦電流32は表面112上
に表示されている。
【0042】同様に、図9に示すコイル60は、コイル
60の部分に対して実質的に平行な非鉄製の導電性基板
110の表面112に対して上方に距離D2 の位置にあ
る状態を示してある。距離D2 における時点での磁束密
度φexciteは、コイル60を通って下方に向かっている
磁場ライン31の本数によって表示されている。距離D
2 における時点での渦電流による磁束密度φeddyは、コ
イル60を通って上方に向かっている磁場ライン31の
本数によって表示されており、この時点での渦電流32
は表面112上に表示されている。
60の部分に対して実質的に平行な非鉄製の導電性基板
110の表面112に対して上方に距離D2 の位置にあ
る状態を示してある。距離D2 における時点での磁束密
度φexciteは、コイル60を通って下方に向かっている
磁場ライン31の本数によって表示されている。距離D
2 における時点での渦電流による磁束密度φeddyは、コ
イル60を通って上方に向かっている磁場ライン31の
本数によって表示されており、この時点での渦電流32
は表面112上に表示されている。
【0043】コイル60が非鉄製の導電性基板110に
より接近すると、コイル60にリンクしている磁場ライ
ン31の実際の本数が減少する。よって、コイル60が
非鉄製の導電性基板110に向けてより接近すると、コ
イル60の部分を通過する磁場ライン31の本数が減少
するので、コイル60と非鉄製の導電性基板110との
距離Dが減少するのに伴って、ネット磁束密度φnet が
減少する。図8および図9には、D2 <D1 なので、ネ
ット磁束密度φnet =φexcite−φeddyが減少すること
を示している。この磁束密度φnet は直接にコイル60
と非鉄製の導電性基板110との間の距離に相関関係に
ある。測定した磁束密度φnet と、コイル60および非
鉄製の導電性基板110の間の距離Dとの相関関係を用
いて、非鉄製の導電性基板110上の非導電性塗装の厚
さを測定するゲージの較正を行うことができる。
より接近すると、コイル60にリンクしている磁場ライ
ン31の実際の本数が減少する。よって、コイル60が
非鉄製の導電性基板110に向けてより接近すると、コ
イル60の部分を通過する磁場ライン31の本数が減少
するので、コイル60と非鉄製の導電性基板110との
距離Dが減少するのに伴って、ネット磁束密度φnet が
減少する。図8および図9には、D2 <D1 なので、ネ
ット磁束密度φnet =φexcite−φeddyが減少すること
を示している。この磁束密度φnet は直接にコイル60
と非鉄製の導電性基板110との間の距離に相関関係に
ある。測定した磁束密度φnet と、コイル60および非
鉄製の導電性基板110の間の距離Dとの相関関係を用
いて、非鉄製の導電性基板110上の非導電性塗装の厚
さを測定するゲージの較正を行うことができる。
【0044】このように、コイル60の対称軸に対して
ほぼ直交している非鉄製の導電性基板110の表面11
2に対してコイル60を接近させると、それに伴って、
コイル60に対する渦電流磁束密度φeddyのリンクが増
加して、このコイル60にリンクしている全ネット磁束
密度φnet が減少する。コイル60のインピーダンスZ
coilはコイル60にリンクしているネット磁束密度φ
net に比例するので、コイル60のインピーダンスZ
coilは導電性基板110の表面からコイル60までの距
離に応じて変動する。
ほぼ直交している非鉄製の導電性基板110の表面11
2に対してコイル60を接近させると、それに伴って、
コイル60に対する渦電流磁束密度φeddyのリンクが増
加して、このコイル60にリンクしている全ネット磁束
密度φnet が減少する。コイル60のインピーダンスZ
coilはコイル60にリンクしているネット磁束密度φ
net に比例するので、コイル60のインピーダンスZ
coilは導電性基板110の表面からコイル60までの距
離に応じて変動する。
【0045】コイル60に接続されているコントローラ
90は、従来と同様にして、コイル60のインピーダン
スZcoilを測定する。測定されたコイル60のインピー
ダンスZcoilは実験的に、プローブ先端70と下地の導
電性基板との間の距離に対して一定の関係を持たせるこ
とができる。数学的な関係は好ましくは次式であり、こ
の式において、ξは適応指数であり、この式を、実験ポ
イントに略一致するように決定することができる。
90は、従来と同様にして、コイル60のインピーダン
スZcoilを測定する。測定されたコイル60のインピー
ダンスZcoilは実験的に、プローブ先端70と下地の導
電性基板との間の距離に対して一定の関係を持たせるこ
とができる。数学的な関係は好ましくは次式であり、こ
の式において、ξは適応指数であり、この式を、実験ポ
イントに略一致するように決定することができる。
【0046】
【数6】
【0047】このように実験的に決定した数学的関係を
用いて、コントローラ90は、コイル60のインピーダ
ンスZcoilの測定値から非導電性塗装の厚さDcoating
を計測する。
用いて、コントローラ90は、コイル60のインピーダ
ンスZcoilの測定値から非導電性塗装の厚さDcoating
を計測する。
【0048】図1および2、並びに図10に示すよう
に、コントローラ90は、ホール効果磁気センサ50、
サーミスタ40および渦電流検索コイル60からの入力
を受取、これらに対して制御コマンドを送る。また、コ
ントローラ90は、計測された塗装厚さを指示するイン
ジケータ95に対して信号を出力する。コントローラ9
0はユーザー・インターフェース120から入力信号を
受け取る。図10においては、電気的な接続関係を実線
の矢印で示してある。熱的な接続関係を破線の矢印で示
してある。本発明の好ましい実施例においては、渦電流
検索コイル60と、サーミスタ40と、ホール効果磁気
センサ50と永久磁石30の間の熱的な接続は、図2に
示すように、熱伝導性のエポキシ樹脂によって形成され
ている。
に、コントローラ90は、ホール効果磁気センサ50、
サーミスタ40および渦電流検索コイル60からの入力
を受取、これらに対して制御コマンドを送る。また、コ
ントローラ90は、計測された塗装厚さを指示するイン
ジケータ95に対して信号を出力する。コントローラ9
0はユーザー・インターフェース120から入力信号を
受け取る。図10においては、電気的な接続関係を実線
の矢印で示してある。熱的な接続関係を破線の矢印で示
してある。本発明の好ましい実施例においては、渦電流
検索コイル60と、サーミスタ40と、ホール効果磁気
センサ50と永久磁石30の間の熱的な接続は、図2に
示すように、熱伝導性のエポキシ樹脂によって形成され
ている。
【0049】本発明の好ましい実施例においては、コン
トローラ90は、必要な入力/出力通信部分を備えた一
般的なマイクロプロセッサを備えている。コントローラ
90は、金属基板上のdcoating の指標レンジを予め設
定した任意の値dmax に制限して、金属基板上のd
coating の指標がdmax の値を越えた場合には、自動的
に切り換えを行い、渦電流検索コイル60を用いた従来
式の渦電流による手法を利用して塗装厚さの測定を行う
ようになっている。予め設定したこの任意の値dmax は
一般的な方法でコントローラ90のメモリ領域内に記憶
される。例えば、最大約60ミル(約1.524mm)
までの塗装厚さを計測するのに用いる本発明による好適
なゲージの実施例においては、dmax の好ましい値は、
約80ミル(約2.032mm)である。
トローラ90は、必要な入力/出力通信部分を備えた一
般的なマイクロプロセッサを備えている。コントローラ
90は、金属基板上のdcoating の指標レンジを予め設
定した任意の値dmax に制限して、金属基板上のd
coating の指標がdmax の値を越えた場合には、自動的
に切り換えを行い、渦電流検索コイル60を用いた従来
式の渦電流による手法を利用して塗装厚さの測定を行う
ようになっている。予め設定したこの任意の値dmax は
一般的な方法でコントローラ90のメモリ領域内に記憶
される。例えば、最大約60ミル(約1.524mm)
までの塗装厚さを計測するのに用いる本発明による好適
なゲージの実施例においては、dmax の好ましい値は、
約80ミル(約2.032mm)である。
【0050】物理的に言って、基板近傍における外部磁
界上の非鉄導電性基板下地に誘導される渦電流の効果
は、外部磁場が永久磁石30等のような永久磁石により
形成された場合でも、コイル60のような電磁コイルに
よって形成された場合でも、同一である。図9に示すよ
うに、レンツの法則が示すように、導電性基板内の誘導
渦電流32により形成される磁界の実効果は、平面部分
Aを通過する磁界ライン31の実本数が減少して、平面
部分Aを通過する下方に向かう磁界ラインの本数から、
平面部分Aを通過する上方に向かう磁界ラインの本数を
引いたものとなる。したがって、導電性基板内の誘導渦
電流によって、実磁束密度φnet は減少する。この導電
性基板内の誘導渦電流32による実磁束密度φnet の減
少は、下地の導電性基板に対してプローブ先端70が接
近すればするほど顕著になり、また、塗装厚さが薄い
程、より顕著になる。プローブ先端70と下地の基板と
の間の距離dの減少に応じた、下地の導電性基板内の誘
導渦電流による実磁束密度φnet の減少は、プローブ先
端70と下地の基板との間の距離dの減少に応じて、実
磁束密度φnet の増加とは正に逆の関係になる。温度補
償された磁束密度φtempcompが、予め設定した閾値d
max を越える塗装厚さdcoating に対して相関関係にあ
る限りは、コンロトーラ90は、鉄基板上に厚さd
coating の過度に厚い非鉄塗装が存在するのではなく、
下地の導電性基板が存在しているものとの判断を自動的
に行う。よって、コントローラ90は、誘導渦電流効果
の測定を直接にしかも正確に行えるように自動的に切り
換えを行い、非鉄導電性基板上の非導電性塗装の厚さD
coating の測定を行う。
界上の非鉄導電性基板下地に誘導される渦電流の効果
は、外部磁場が永久磁石30等のような永久磁石により
形成された場合でも、コイル60のような電磁コイルに
よって形成された場合でも、同一である。図9に示すよ
うに、レンツの法則が示すように、導電性基板内の誘導
渦電流32により形成される磁界の実効果は、平面部分
Aを通過する磁界ライン31の実本数が減少して、平面
部分Aを通過する下方に向かう磁界ラインの本数から、
平面部分Aを通過する上方に向かう磁界ラインの本数を
引いたものとなる。したがって、導電性基板内の誘導渦
電流によって、実磁束密度φnet は減少する。この導電
性基板内の誘導渦電流32による実磁束密度φnet の減
少は、下地の導電性基板に対してプローブ先端70が接
近すればするほど顕著になり、また、塗装厚さが薄い
程、より顕著になる。プローブ先端70と下地の基板と
の間の距離dの減少に応じた、下地の導電性基板内の誘
導渦電流による実磁束密度φnet の減少は、プローブ先
端70と下地の基板との間の距離dの減少に応じて、実
磁束密度φnet の増加とは正に逆の関係になる。温度補
償された磁束密度φtempcompが、予め設定した閾値d
max を越える塗装厚さdcoating に対して相関関係にあ
る限りは、コンロトーラ90は、鉄基板上に厚さd
coating の過度に厚い非鉄塗装が存在するのではなく、
下地の導電性基板が存在しているものとの判断を自動的
に行う。よって、コントローラ90は、誘導渦電流効果
の測定を直接にしかも正確に行えるように自動的に切り
換えを行い、非鉄導電性基板上の非導電性塗装の厚さD
coating の測定を行う。
【0051】オペレータが前もって、導電性基板上の非
導電性塗装の測定のみを行うことが分かっている場合に
は、ユーザーは、ユーザー・インターフェース120を
用いてコントローラ90が渦電流検索コイル60を用い
た塗装厚さ測定のみを行うように、このコントローラを
ロックすることができる。オペレータによりコントロー
ラ90がロックされていない場合には、コントローラ9
0は、先ず、温度補償された磁束密度φtempcompを測定
し、誘導渦電流効果の測定をする前に、dcoating がd
max 以上であるか否かを判別するテストを行う。
導電性塗装の測定のみを行うことが分かっている場合に
は、ユーザーは、ユーザー・インターフェース120を
用いてコントローラ90が渦電流検索コイル60を用い
た塗装厚さ測定のみを行うように、このコントローラを
ロックすることができる。オペレータによりコントロー
ラ90がロックされていない場合には、コントローラ9
0は、先ず、温度補償された磁束密度φtempcompを測定
し、誘導渦電流効果の測定をする前に、dcoating がd
max 以上であるか否かを判別するテストを行う。
【0052】図11には、コントローラ90によって行
われる動作の流れのステップを示してある。コントロー
ラ90は、ステップ900において、ロックが設定され
ているか否かの判別テストを行う。ロックがオンの場合
には、コントローラ90はステップ1060に進む。ロ
ックがオフの場合には、コントローラ90はステップ1
000に進む。コントローラ90はホール効果磁気セン
サ50を励磁し、ホール効果磁気センサ50によって測
定された磁束密度φがステップ1000においてコント
ローラ90に入力される。サーミスタ40によって測定
された温度Tがステップ1010においてコントローラ
90に入力される。コントローラ90は、入力された磁
束密度φと、温度Tとを用いて、ステップ1020にお
いて、温度補償された磁束密度φtempcompを算出する。
ステップ1030において、コントローラ90は、温度
補償された磁束密度φtempcompを、プローブ先端70と
下地の鉄基板との間の距離dcoating に対して対応付け
する。このステップ1030において、コントローラ9
0は、次の数式を用いて、温度補償された磁束密度φ
tempcompを距離dcoating に対して対応付けすることが
好ましい。
われる動作の流れのステップを示してある。コントロー
ラ90は、ステップ900において、ロックが設定され
ているか否かの判別テストを行う。ロックがオンの場合
には、コントローラ90はステップ1060に進む。ロ
ックがオフの場合には、コントローラ90はステップ1
000に進む。コントローラ90はホール効果磁気セン
サ50を励磁し、ホール効果磁気センサ50によって測
定された磁束密度φがステップ1000においてコント
ローラ90に入力される。サーミスタ40によって測定
された温度Tがステップ1010においてコントローラ
90に入力される。コントローラ90は、入力された磁
束密度φと、温度Tとを用いて、ステップ1020にお
いて、温度補償された磁束密度φtempcompを算出する。
ステップ1030において、コントローラ90は、温度
補償された磁束密度φtempcompを、プローブ先端70と
下地の鉄基板との間の距離dcoating に対して対応付け
する。このステップ1030において、コントローラ9
0は、次の数式を用いて、温度補償された磁束密度φ
tempcompを距離dcoating に対して対応付けすることが
好ましい。
【0053】
【数7】
【0054】この式において、kEXP は実験的に求めた
比例定数であり、vEXP は実験的に求めた指数値であ
る。
比例定数であり、vEXP は実験的に求めた指数値であ
る。
【0055】コントローラ90は、ステップ1040に
おいて、ステップ1030において算出した距離d
coating が予め設定した最大値dmax 以上であるか否か
を調べるためのテストを行う。距離dcoating が予め設
定した最大距離dmax 以上ではない場合には、コントロ
ーラ90は、ステップ1050において、インジケータ
95に対して信号を送り、鉄基板上の非鉄塗装の測定厚
さとして距離dcoating を表示させる。次に、ステップ
900に戻り、ロックが設定されているか否かを判別す
る。
おいて、ステップ1030において算出した距離d
coating が予め設定した最大値dmax 以上であるか否か
を調べるためのテストを行う。距離dcoating が予め設
定した最大距離dmax 以上ではない場合には、コントロ
ーラ90は、ステップ1050において、インジケータ
95に対して信号を送り、鉄基板上の非鉄塗装の測定厚
さとして距離dcoating を表示させる。次に、ステップ
900に戻り、ロックが設定されているか否かを判別す
る。
【0056】ステップ1040の判別において、d
coating が予め設定した最大値dmax 以上であることの
結果が出た場合には、コントローラ90は、渦電流検索
コイル60を励磁して、ステップ1060において、実
磁束密度φnet =φexcite−φed dyを入力する。コント
ローラ90は、ステップ1070において、実磁束密度
φnet を、プローブ先端70と下地の非鉄導電性基板と
の間の距離Dcoating に対応付けする。コントローラ9
0による、ステップ1070での実磁束密度φnetのプ
ローブ先端70と下地の非鉄導電性基板との間の距離D
coating に対する対応付けは、次の数学的関係を用いる
ことが好ましい。
coating が予め設定した最大値dmax 以上であることの
結果が出た場合には、コントローラ90は、渦電流検索
コイル60を励磁して、ステップ1060において、実
磁束密度φnet =φexcite−φed dyを入力する。コント
ローラ90は、ステップ1070において、実磁束密度
φnet を、プローブ先端70と下地の非鉄導電性基板と
の間の距離Dcoating に対応付けする。コントローラ9
0による、ステップ1070での実磁束密度φnetのプ
ローブ先端70と下地の非鉄導電性基板との間の距離D
coating に対する対応付けは、次の数学的関係を用いる
ことが好ましい。
【0057】
【数8】
【0058】この式において、KEXP は実験的に求めた
比例定数であり、ξは実験的に求めた指数値である。
比例定数であり、ξは実験的に求めた指数値である。
【0059】ステップ1075において、コントローラ
90は、ステップ1070において算出した距離D
coating が予め設定した最大値Dmax 以上であるか否か
を判別する。距離Dcoating が予め設定した最大値D
max 以上ではない場合には、コントローラ90はステッ
プ1080においてインジケータ95に信号を送り、距
離Dcoating を非鉄導電性基板上の非導電性塗装の測定
厚さとして表示させる。次に、コントローラ90は、ス
テップ900に戻り、ロックが設定されているか否かを
判別する。
90は、ステップ1070において算出した距離D
coating が予め設定した最大値Dmax 以上であるか否か
を判別する。距離Dcoating が予め設定した最大値D
max 以上ではない場合には、コントローラ90はステッ
プ1080においてインジケータ95に信号を送り、距
離Dcoating を非鉄導電性基板上の非導電性塗装の測定
厚さとして表示させる。次に、コントローラ90は、ス
テップ900に戻り、ロックが設定されているか否かを
判別する。
【0060】ステップ1040の判別で、Dcoating が
予め設定した最大値Dmax 以上であるとの結果が出た場
合には、ステップ1085において、コントローラ90
はインジケータ95に信号を送り、読み取りが無効であ
る旨を表示させる。次にコントローラ90はステップ9
00に戻り、ロックが設定されているか否かを判別す
る。
予め設定した最大値Dmax 以上であるとの結果が出た場
合には、ステップ1085において、コントローラ90
はインジケータ95に信号を送り、読み取りが無効であ
る旨を表示させる。次にコントローラ90はステップ9
00に戻り、ロックが設定されているか否かを判別す
る。
【0061】本発明によるゲージプローブの別の実施例
では、永久磁石30の代わりに、円筒状の強磁性コア片
を用いている。この実施例においては、コイル60が、
ホール効果磁気センサ50の周りではなく、ホール効果
磁気センサ50に最も近い円筒状の強磁性コア片の先端
の周りに巻かれる。コントローラ90が、周波数が零の
電流、すなわち直流電流(D.C.)でこの円筒状の強
磁性コアー片に巻かれたコイル60を励磁すると、前述
した好適な実施例における永久磁石30に取って代わる
電磁石が形成される。この実施例においては、コントロ
ーラ90により、ホール効果磁気センサ50が、鉄基板
上の非鉄塗装の厚さを計測しようとしているときに、こ
のセンサが励磁されるのと実質的に同時にコイル60を
D.C.で励磁することを確保している。
では、永久磁石30の代わりに、円筒状の強磁性コア片
を用いている。この実施例においては、コイル60が、
ホール効果磁気センサ50の周りではなく、ホール効果
磁気センサ50に最も近い円筒状の強磁性コア片の先端
の周りに巻かれる。コントローラ90が、周波数が零の
電流、すなわち直流電流(D.C.)でこの円筒状の強
磁性コアー片に巻かれたコイル60を励磁すると、前述
した好適な実施例における永久磁石30に取って代わる
電磁石が形成される。この実施例においては、コントロ
ーラ90により、ホール効果磁気センサ50が、鉄基板
上の非鉄塗装の厚さを計測しようとしているときに、こ
のセンサが励磁されるのと実質的に同時にコイル60を
D.C.で励磁することを確保している。
【0062】以上、本発明を特定の実施例について説明
してきた。しかし、当業者にとっては、本発明がこれら
の実施例に限定されるものではなく、これらの実施例以
外の装置および方法に対して組み込みあるいは実施でき
るこということは明確である。例えば、前述の「鉄基
板」という用語は、より一般的に「磁気基板」を含むも
のとして理解すべきであり、また、「非鉄塗装」という
用語は、より一般的には「非磁性塗装」を含むものとし
て理解すべきである等である。このように、本発明は上
記の特定の実施例に限定されるものとして解釈されるべ
きではなく、添付の特許請求の範囲に対応したものとし
て解釈すべきである。さらに、添付の特許請求の範囲の
記載において、構造、材料あるいは動作を特定すること
なく特定の機能を実現するための手段あるいは工程とし
て表現される添付の特許請求の範囲の記載における各要
素は、本明細書に記載され、あるいはそれらと同等であ
る対応する構造、材料あるいは動作を包含するものであ
る。
してきた。しかし、当業者にとっては、本発明がこれら
の実施例に限定されるものではなく、これらの実施例以
外の装置および方法に対して組み込みあるいは実施でき
るこということは明確である。例えば、前述の「鉄基
板」という用語は、より一般的に「磁気基板」を含むも
のとして理解すべきであり、また、「非鉄塗装」という
用語は、より一般的には「非磁性塗装」を含むものとし
て理解すべきである等である。このように、本発明は上
記の特定の実施例に限定されるものとして解釈されるべ
きではなく、添付の特許請求の範囲に対応したものとし
て解釈すべきである。さらに、添付の特許請求の範囲の
記載において、構造、材料あるいは動作を特定すること
なく特定の機能を実現するための手段あるいは工程とし
て表現される添付の特許請求の範囲の記載における各要
素は、本明細書に記載され、あるいはそれらと同等であ
る対応する構造、材料あるいは動作を包含するものであ
る。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のハンドヘ
ルド式の併用塗装厚さゲージは、鉄基板上の非鉄塗装お
よび導電性の非鉄基板上の非導電性塗装の双方の厚さ測
定を行うことができる。このゲージプローブにおいて
は、単一のプローブにより、基板の特性を自動的に判別
して、その基板上の塗装厚さの測定を行うことができ
る。このゲージプローブは、単一のプローブで双方の種
類の測定を行うために必要とされるセンサと一体化され
ている。
ルド式の併用塗装厚さゲージは、鉄基板上の非鉄塗装お
よび導電性の非鉄基板上の非導電性塗装の双方の厚さ測
定を行うことができる。このゲージプローブにおいて
は、単一のプローブにより、基板の特性を自動的に判別
して、その基板上の塗装厚さの測定を行うことができ
る。このゲージプローブは、単一のプローブで双方の種
類の測定を行うために必要とされるセンサと一体化され
ている。
【図1】本発明のプローブにおける図2のIA−IA線
で切断した部分の横断面図である。
で切断した部分の横断面図である。
【図2】本発明のプローブにおける図1のIB−IB線
で切断した部分の横断面図である。
で切断した部分の横断面図である。
【図3】ホール効果を示すために電流と磁界の配置関係
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図4】金属基板上の距離d1 にある永久磁石の磁界ラ
インを示す説明図である。
インを示す説明図である。
【図5】図4の距離d1 よりも小さな距離d2 だけ金属
基板の表面から上方に離れた位置にある永久磁石の磁界
のラインを示す説明図である。
基板の表面から上方に離れた位置にある永久磁石の磁界
のラインを示す説明図である。
【図6】本発明の実施例で使用する渦電流コイルにおけ
る図7のIIIA−IIIA線で切断した部分を示す横
断面図である。
る図7のIIIA−IIIA線で切断した部分を示す横
断面図である。
【図7】本発明の実施例で使用する渦電流コイルにおけ
る図6のIIIB−IIIB線で切断した部分の横断面
図である。
る図6のIIIB−IIIB線で切断した部分の横断面
図である。
【図8】非金属製の導電性基板上の距離D1 にある電磁
コイルの磁界ラインを示す説明図である。
コイルの磁界ラインを示す説明図である。
【図9】図8の距離D1 よりも小さな距離D2 だけ非金
属製の導電性基板の表面から上方に離れた位置にある電
磁コイルの磁界ラインを示す説明図である。
属製の導電性基板の表面から上方に離れた位置にある電
磁コイルの磁界ラインを示す説明図である。
【図10】本発明の実施例におけるゲージ用コンローラ
の概略図である。
の概略図である。
【図11】図10に示すコンローラによって行われる動
作ステップのフローチャートである。
作ステップのフローチャートである。
10・・・プローブ・コア 20・・・プローブ・シェル 30・・・永久磁石 40・・・サーミスタ 50・・・ホール効果磁気センサ 60・・・渦電流検索コイル 70・・・プローブ先端 80・・・エポキシ樹脂 90・・・コントローラ 95・・・インジケータ 120・・・ユーザー・インターフェース
フロントページの続き (72)発明者 レオン シー. バンデルバルク アメリカ合衆国 ニューヨーク州 13669 オグデンスブルグ ピー.オー. ボックス 676 デ フェルスコ コー ポレーション内 (72)発明者 デビッド ジェー.バーミッシュ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 13669 オグデンスブルグ ピー.オー. ボックス 676 デ フェルスコ コー ポレーション内 (56)参考文献 特開 昭57−57204(JP,A) 特開 昭60−188802(JP,A) 米国特許3986105(US,A)
Claims (16)
- 【請求項1】 鉄基板上の非鉄塗装および導電性の非鉄
基板上の非導電性塗装の双方の膜厚を測定するための塗
装厚ゲージにおいて、磁石と、 前記磁石の極表面近傍の磁界を検知するように、当該極
表面の近接位置に配置された磁束密度センサと、 前記極表面の近傍周囲に配置された渦電流検索コイル
と、 前記磁束密度センサおよび前記渦電流検索コイルからの
入力を受け取り、これらの入力のうちの一つを塗装厚さ
の算出に使用するために自動的に選択し、選択した入力
に基づき塗装厚さを算出する制御手段と、 を有することを特徴とする塗装厚さゲージ。 - 【請求項2】 請求項1において、前記磁石、前記磁束
密度センサおよび前記渦電流検索コイルは、単一のゲー
ジプローブ内に配置されていることを特徴とする塗装厚
さゲージ。 - 【請求項3】 請求項2において、さらに、前記磁束密
度センサの近傍の温度を検知するために、当該磁束密度
センサに取付けられた温度センサを有していることを特
徴とする塗装厚さゲージ。 - 【請求項4】 鉄基板上の非鉄塗装および導電性の非鉄
基板上の非導電性塗装の双方の膜厚を測定するための塗
装厚さゲージにおいて、磁石 と、 前記磁石の極表面近傍に配置され、当該極表面の近傍の
磁界を検知するための磁束密度検知手段と、 前記極表面の周囲近傍に配置した渦電流検索コイルと、 前記磁束密度検知手段に取付けられ、当該磁束密度検知
手段の近傍の温度を検知するためのものであり、検知し
た温度を、温度補償された磁束密度測定値を塗装厚さゲ
ージに提供するために用いることが可能となっている温
度検知手段と、 前記磁束密度センサおよび前記渦電流検索コイルからの
入力を受け取り、これらの入力のうちの一つを塗装厚さ
の算出に使用するために自動的に選択し、選択した入力
に基づき塗装厚さを算出する制御手段と、 を有することを特徴とする塗装厚さゲージ。 - 【請求項5】 請求項1において、前記磁束密度センサ
はホール効果磁気センサであることを特徴とする塗装厚
さゲージ。 - 【請求項6】 請求項1において、前記温度センサはサ
ーミスタであることを特徴とする塗装厚さゲージ。 - 【請求項7】 請求項4において、前記磁束密度検知手
段は、ホール効果磁気センサであることを特徴とする塗
装厚さゲージ。 - 【請求項8】 請求項4において、前記温度検知手段
は、サーミスタであることを特徴とする塗装厚さゲー
ジ。 - 【請求項9】 請求項1において、前記制御手段は、前
記磁束密度センサからの入力により算出される塗装厚さ
が、予め設定されている最大塗装厚さ(d MAX )を越え
る場合には、前記渦電流検索コイルからの入力を塗装厚
さの算出に使用するために選択し、選択した当該入力に
基づき塗装厚さの算出を行うことを特徴とする塗装厚さ
ゲージ。 - 【請求項10】 請求項9において、前記制御手段は、
前記渦電流検索コイルからの入力により算出される塗装
厚さが、予め設定されている最大塗装厚さ(D MAX )を
越える場合には、前記磁束密度センサからの入力を塗装
厚さの算出に使用するために選択し、選択した当該入力
に基づき塗装厚さの算出を行うことを特徴とする塗装厚
さゲージ。 - 【請求項11】 塗装厚さゲージを用いて、鉄基板上の
非鉄塗装および導電性の非鉄基板上の非導電性塗装の双
方の厚さの測定を行う方法であり、前記塗装厚さゲージ
は、単一のプローブを用いて、自動的に基板特性を判別
して、特性を判別した前記基板上の塗装厚さの測定を行
うようになった併用塗装厚さ計測を可能にするものであ
り、当該測定方法は、 前記塗装厚さゲージのプローブ内に配置した磁石の極に
おける磁束密度を測定することにより、鉄基板であるこ
とを判別する工程と、 鉄基板が検知されない場合には、前記塗装厚さゲージ
を、自動的に導電性の非鉄基板の判別に切り換える工程
と、 塗装厚さゲージの磁界により、導電性の非鉄基板内に発
生する渦電流効果を測定する工程と、 を含む塗装厚さ測定方法。 - 【請求項12】 請求項11において、さらに、温度セ
ンサを用いて、磁束密度の温度補償を行う工程を含むこ
とを特徴とする塗装厚さ測定方法。 - 【請求項13】 請求項1において、前記渦電流検索コ
イルは、パンケーキ状態に39AWGワイヤを60回巻
き、内径が約3mmで外径が約5.25mmで、厚さが
約0.5mmとしたものであることを特徴とする塗装厚
さゲージ。 - 【請求項14】 請求項1において、前記渦電流検索コ
イルは、約6MHzと約12MHzの間の周波数の交流
電流によって励磁されることを特徴とする塗装厚さゲー
ジ。 - 【請求項15】 請求項1または4において、前記磁石
は、永久磁石および電磁石の何れか一方であることを特
徴とする塗装厚さゲージ。 - 【請求項16】 請求項11において、前記磁石は、永
久磁石および電磁石の何れか一方であることを特徴とす
る塗装厚さ測定方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US956,280 | 1992-10-05 | ||
US07/956,280 US5343146A (en) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | Combination coating thickness gauge using a magnetic flux density sensor and an eddy current search coil |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06317401A JPH06317401A (ja) | 1994-11-15 |
JP2698749B2 true JP2698749B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=25498026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5269509A Expired - Fee Related JP2698749B2 (ja) | 1992-10-05 | 1993-10-01 | 鉄基板上の非鉄塗装および導電性基板上の非導電性塗装のための併用塗装厚さゲージ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5343146A (ja) |
JP (1) | JP2698749B2 (ja) |
DE (1) | DE4333419C5 (ja) |
GB (1) | GB2271641B (ja) |
Families Citing this family (79)
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