JP2693332B2 - 半潜水型生産プラットホーム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、石油生産、水噴射、な
らびに石油およびガスの搬出用の半潜水型生産プラット
ホームに関する。

【０００２】

【従来の技術】半潜水型生産プラットホームには、取
水、消防、換気、空気調和、発電、定着、上昇管、等の
ような各種の装置が包含される。この形式のプラットホ
ームは、これまで周知されているように、これらの装置
の若干を統合しているが、同様に重要な他のものに関し
てはそれをなし得ないでいる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、その
作動に必要な全ての装置を統合した半潜水型生産プラッ
トホームを提供することにある。

【０００４】特に本発明の目的は、工程設備をより良く
内蔵して前記設備の自然換気も可能にさせ且つまた、全
ての生産施設、海上用役設備、プラント用役設備、プラ
ットホーム構成および殻体構造を統合する半潜水型生産
プラットホームを提供することにある。

【０００５】本発明の目的はまた、甲板を軽減し且つそ
の剛性を弱めることによりフロートに構造的剛性を担当
させて、閉リング・フロートの形式を用いた半潜水型プ
ラットホームを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、石油生産、水
噴射、ならびに石油およびガスの搬出のための半潜水型
生産プラットホームであって、閉じた方形のリングを形
成する長方形断面のフロートと前記閉じた方形のリング
の４つの頂点の各々に配置された方形断面の４本の支柱
と工程設備、用役設備および居住設備の完全な隔離を行
なった設備支持部と、から構成されている直線的基本形
状の殼体と、側方支持材と方形断面の接合部および該接
合部のための側方支持部材を有し側方支持部材が前記フ
ロートの高さに配置される上昇管受容装置と、前記プラ
ットホームへの荷重の定着を減らす受動定着装置と、工
程領域および熱散逸設備の自然の換気を行なうためのト
ラス形甲板構造体と、たわみ継手により前記フロートへ
その頂部で連結された取水管を含み且つ大深度で作用す
る取水装置とを包含し、前記取水管がその下端にベルマ
ウスを備えることを特徴とする。本発明の好ましき一実
施例の半潜水型生産プラットホームには、 ａ．中および小規模の造船所でそれを組み立てることを
容易にさせる標準化された部品で形成された、直線的形
状の殼体と、 ｂ．上昇管接合部がフロートの高さで支持され、それに
より、プラットホームに加えられる動荷重と、構造体と
の干渉の問題とが最小化され、従って接合部を支える甲
板のスペースの必要性をなくし、乗務員にとって危険領
域をなくして作業の安全性を増大させるようにした上昇
管受容装置と、 ｃ．甲板上の重量を減らし、空間の利用可能性を増し、
重力パイルを利用し、従って定着半径を減らし且つ海底
をきれいにすることを可能にさせる、在来のウィンドラ
スを取り除いた受動定着装置と、 ｄ．工程領域と大きな熱散逸設備との自然換気に備える
トラス形甲板構造体と、 ｅ．通常の水冷却装置の必要性を取り除いた、大深度で
作用する取水装置と、 ｆ．水を取り入れ、噴射し、冷却し且つバラストに用い
るための、用役設備に統合された消防装置と、 ｇ．工程設備、用役設備および居住設備の完全な隔離を
行い、従って作業の安全性を増大させる設備支持部とが
包含されている。

【０００７】本明細書をまとめた図面と共に本発明を、
以下に更に詳細に説明する。

【０００８】

【実施例】諸図から推論し得る如く、４００ｍを超える
水深での石油生産、水噴射、ならびに石油およびガスの
搬出用に意図された、図１に全体として数字１０で示さ
れる半潜水型生産プラットホームは、閉じた方形のリン
グ１２を形成する長方形断面のフロート１７と閉じた方
形のリング１２の４つの頂点に１本ずつ位置する方形断
面の４本の支柱１３とから成り且つその、中および小規
模の造船所での組立てを容易にするための、基本的な直
線的且つ標準的形状の殻体１１を包含している。この構
造がフロート１７の高さの波に誘発される応力に耐え、
閉じたリングの構造であるため二つの浮桟橋を備える構
造よりも高い剛性を示し、筋違いを除去することを可能
にさせて構造体を一層コンパクト且つ建造容易にさせ
る。 また、プラットホーム１０は、方形断面の接合部１
６の側方支持材１５がフロート１７の高さに達している
上昇管受容装置１４を含み、この構造は、プラトホーム
１０に加えられる動荷重と、甲板とこの構造体との干渉
の問題とを最小限にし、接合部１６を支持するための甲
板のスペースの必要をなくし、乗務員にとって危険区域
をなくして作業の安全性を増大させる。 図６には、ま
た、浮桟橋１８上に位置する一連の７組の上昇管受容装
置１４が示されている。図８には各上昇管受容装置１４
によって形成された懸垂線を説明する図が示されてい
る。 更に、図９および図１０には、プラットホーム１０
が備える受動定着装置１９の構成と定着線の配置とが示
されている。受動定着装置１９は、プラットホーム１０
への荷重の定着を減らすようにし、且つケーブル２０、
線２１、及びケーブル２２で構成された、予じめ敷設さ
れた定着部を備えている。 また、プラットホーム１０に
は、工程領域及び大きな熱散逸設備の自然の換気を行な
うためのトラス形甲板構造体２３が備えられている。ま
た、プラットホーム１０には、工程設備、用役設備およ
び居住設備の完全な隔離により作業の安全性を増大させ
る設備支持部２４が備えられている。 また、プラットホ
ーム１０には、たわみ継手２７によりフロート１７へ連
結された取水管２６がベルマウス２８を経由してプラッ
トホーム１０への冷水を受容し、それによって水冷却の
装置を省くようにした大深度での取水装置２５と、水を
取入れ、噴射し、冷却およびバラストに用いるための、
用役設備に統合された消防装置とを包含している。

【０００９】殻体１１の直線的な形状および構成の故
に、高い効率を以て自動的に行い得るすみ肉溶接の利用
が最大化され、類似の小ブロックの故に、作業場内での
構造体の予備製作が最適化され、従って費用が低減され
ることは指摘されるべきである。殻体の小さい寸法の故
に、より多くの造船所がそのユニットを建造するための
技術的条件を備えることが可能となり、また殻体の形状
が殻体と甲板とを別々の場所で建造することを可能にさ
せ、両部分は、縮小された寸法の故に、わずかに約２８
ｍの範囲内で達成されるはめ合い作業により接合され、
殻体は、その形状の故に、例えばコンクリートのような
代替材料を以てそれを建造することができる。

【００１０】従って、このプラットホーム１０の主要な
特徴は、各種の装置間の統合、上記統合から結果として
生じた、設備の自然換気の備えとなる広々とした甲板、
大深度での冷水の取入れ、フロートに支えられる上昇
管、受動定着、等である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の半潜水型生産プラットホームの正面
図。

【図２】プラットホーム殻体の基本形状の斜視図。

【図３】上昇管受容装置の接合部の平面図。

【図４】上昇管受容装置の接合部の正面図。

【図５】上昇管受容装置の接合部の側面図。

【図６】浮桟橋上に位置する一連の上昇管の平面図。

【図７】プラットホームにおける上昇管受容装置の配置
の平面図。

【図８】各上昇管により形成される懸垂線を示す説明
図。

【図９】定着装置の平面図。

【図１０】定着装置の図解図。

【図１１】甲板構造体の正面図。

【図１２】取水装置の正面図。

【符号の説明】

１０ 半潜水型生産プラットホーム １１ 殻体 １２ 方形のリング １３ 支柱 １４ 上昇管受容装置 １５ 側方支持材 １６ 接合部 １７ フロート １８ 浮桟橋 １９ 受動定着装置 ２０ ケーブル ２１ 線 ２２ ケーブル ２３ トラス形甲板構造体 ２４ 設備配置 ２５ 取水装置 ２６ 取水管 ２７ たわみ継手 ２８ ベルマウス

フロントページの続き (72)発明者 ジョペル セザー デ アンドラデ フ ィルホ ブラジル国リオ デ ジャネイロ，リオ デ ジャネイロ，アベニュー エピタ シオ ペソア，ナンバー 3100／109 (72)発明者 マルシオ フェレイラ アレンカー ブラジル国リオ デ ジャネイロ，リオ デ ジャネイロ，ルア ボリビア，ナ ンバー 101 (56)参考文献 特開 昭63−87394（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−20991（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−6996（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭40−9813（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭51−35033（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭59−37435（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 石油生産、水噴射、ならびに石油および
   ガスの搬出のための半潜水型生産プラットホーム（１
   ０）であって、閉じた方形のリング（１２）を形成する
   長方形断面のフロート（１７）と前記閉じた方形のリン
   グ（１２）の４つの頂点の各々に配置された方形断面の
   ４本の支柱（１３）と工程設備、用役設備および居住設
   備の完全な隔離を行った設備支持部（２４）とから構成
   されている直線的基本形状のプラットホーム殼体（１
   １）と、方形断面の接合部（１６）および該接合部のた
   めの側方支持材（１５）を有し側方支持材が前記フロー
   ト（１７）の高さに配置される上昇管受容装置（１４）
   と、前記プラットホーム（１０）への荷重の定着を減ら
   す受動定着装置（１９）と、工程領域および熱散逸設備
   の自然の換気を行うためのトラス型甲板構造体（２３）
   と、たわみ継手（２７）により前記フロート（１７）へ
   その頂部で連結された取水管（２６）を含み且つ大深度
   で作用する取水装置（２５）とを包含し、前記取水管
   （２６）がその下端にベルマウス（２８）を備えること
   を特徴とする半潜水型生産プラットホーム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の半潜水型生産プラット
   ホームにおいて、前記受動定着装置（１９）が、２つの
   ケーブル（２０，２２）間を連結した複数の線（２１）
   で構成された、予じめ敷設された定着部を含み、これら
   の線（２１）は、各該線（２１）の１つのケーブル（２
   ０）の一端によって、それぞれ、前記４本の支柱（１
   ３）のところで前記フロート（１７）につながれている
   半潜水型生産プラットホーム。