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JP2692591B2 - 光メモリ素子及びそれを用いた光回路 - Google Patents

光メモリ素子及びそれを用いた光回路

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JP2692591B2
JP2692591B2 JP6148974A JP14897494A JP2692591B2 JP 2692591 B2 JP2692591 B2 JP 2692591B2 JP 6148974 A JP6148974 A JP 6148974A JP 14897494 A JP14897494 A JP 14897494A JP 2692591 B2 JP2692591 B2 JP 2692591B2
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light
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nonlinear
optical medium
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泰雄 今西
慎吾 石原
智之 浜田
角田  敦
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • G11B7/00455Recording involving reflectivity, absorption or colour changes
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速で動作可能な光メ
モリ素子及びそれを用いた光回路に係る。特に次世代マ
ルチメディヤ通信やマイクロプロセッサインタコネクシ
ョン,光コンピュータ等の光信号通信の分野で用いられ
る光一時記憶素子,光クロック,光演算器等の光素子に
利用される。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量双方向光通信ネットワーク
への要求は高まる一方であって、より多くの人々の間で
の情報のやり取りのための手段が、21世紀の社会資本
整備として国家規模で開発整備が進められようとしてい
る。このような新世紀の基幹技術実現には、より高速で
大容量の双方向的な情報処理技術を必要とし、従来のエ
レクトロニクスからその一部を光技術に置き換えたオプ
トエレクトロニクスへ、さらにはすべてを光技術化した
フォトニクスへと進歩の一途を辿っている。このような
光情報処理通信にとって、いかに高速でかつ単位時間あ
たりの信号量を多くするかが重要である。
【0003】例えば、文献(金子和ら、「コンファレン
スレポート:CLEO/QELS’93報告III−半導
体レーザ,光通信,光デバイス」)によると、近年の光
通信における情報の大容量化の流れは主に以下の2通り
の方式に大別される。
【0004】その第1番目は、数マイクロ秒から数ナノ
秒の光パルスの中に異なった波長の光を混合して1パル
ス当たりの情報量を増加させた波長多重(WavelengthDi
vision Multiplexing, WDM)方式,別名光周波数多重
(Optical Frequency division Multiplexing)方式で
ある。
【0005】この方式では、送信したい電気信号に合わ
せて半導体レーザの発振周波数を高速で切り替えること
で光信号を形成し、伝送途中での光路切り替え等は主に
電気光学効果を用いた光素子を用いているため、光パル
スの変調に必要な光媒体の応答時間は電気信号回路の処
理時間に依存し、既存のシリコン,ゲルマニウム等の半
導体材料で光素子を作成することができる。
【0006】しかしながら、異なる波長の光を1つのパ
ルスの中で長距離にわたり伝送するために、群速度分散
に由来する光信号波形の乱れや、中継基地での光増幅の
不均一性等の問題があり、多重化できる信号量に限界が
ある。
【0007】そこで、情報の大容量化の第2番目の方式
として、より短い光パルスを高速で送受信する時分割方
式が検討されている。この方式では、数ピコ秒の光短パ
ルスを一定の時間間隔で連続的に伝送する光パルス列と
して光信号を送るために、波長多重方式で問題となる波
形の乱れや光増幅時の不均一化がなく、デジタル信号処
理が容易であるため、長距離伝送しても信号の読み取り
誤り等の問題がなく、高速で大容量の正確な情報通信に
適している。
【0008】この方式が実用化されるためには、より高
速の光信号発生器や光路切り替え器,光信号読み取り器
等の光素子や、それらを高密度に並列的に配置して同期
的に作動する光システム等が必要となり、その基本とな
る光素子は高速で応答可能な光媒体に依存する。
【0009】このような媒体は、光パルスに対する応答
速度が高々数ナノ秒と遅い従来のシリコン等の媒体では
達成されず、ガリウム砒素の半導体超格子のような低次
元系材料により数百から数十ピコ秒の高速応答が達成さ
れている。また、ポリジアセチレンのような共役系有機
化合物では数ピコ秒以下のさらなる高速応答が実現され
ており、その駆動光量やプロセス化技術の進歩により新
しい光素子の実現が期待できる。
【0010】かかる高速応答性は物質の非線形光学効果
と密接に関連している。非線形光学効果とは、レーザの
ように強い光が物質に照射した時に光の電場強度の2
乗,3乗と高次のべき乗に比例して物質中に電子分極を
発生する現象である。物質の非線形光学効果による高速
応答性はこのようなレーザ光照射により物質中の電荷分
布が変化し、新たな分極が高速に発生する。すなわち、
入射光の電場強度をE,誘起される物質の分極をPとす
ると、両者の関係は以下の式で示される。
【0011】P=x1E+x2E2+x3E3+… ここで、x1,x2,x3…はそれぞれ1次,2次,3
次,…の電気感受率と呼ばれる係数で、2次以上の項が
関与する効果を非線形光学効果と呼ぶ。通常は高次項ほ
ど係数が小さいため、強いレーザ光を用いないとその効
果を確認することはできない。また、2次,4次、等の
偶数次の効果は物質の分極の単位となる原子や分子自身
やそれらの物質中での配列が中心対称性を有するときに
は誘起される分極が相殺されるため、この次数の非線形
光学効果はガラスファイバ等の中心対称性物質には見ら
れない。このような分極の結果として入射光の周波数と
は異なる周波数の新たな光が発生したり、物質の屈折率
や吸収係数が入射光量に比例して変化したりする。
【0012】実際上光スイッチに関連している効果は3
次非線形感受率であり、その値の大きな物質ほど少ない
入力光量で機能発現可能となる。すなわち、光照射前の
物質の屈折率をn0 ,入射光量をI,光入射時の屈折率
をnとすると、これらは以下の式で示される。
【0013】n=n0+n2I ここで、n2は非線形屈折率と呼ばれ、n2をcm2/W 単
位で表すと3次非線形感受率x3(esu単位)と以下
の式で対応している。
【0014】n2=1.6×108π2x3/cn0 2 その物質を透過する光は屈折角や反射角,透過率や反射
率が変化することで光路切り替えや光変調,光シャッタ
等の機能が実現される。この分極は光または熱により消
失するまで物質中に残存するため、高速の光スイッチに
は入射光が透過後速やかにその分極が消失する物質でな
ければならない。この効果は式が示すように、入射光量
が多いほど大きな値となる。そこでこのような物質の透
過光の一部を再度入射したり、物質に共振器ミラーを取
り付けたりすることで物質中の光量を帰還的に増大させ
ると、特定のしきい値光量を超えると急速に物質中の光
が増加し、極端にスイッチング効果が現れる。逆に、一
定値以上の光で光スイッチを作動させた後、入力光を徐
々に減少させると、再びしきい値光量以下になった時に
物質を透過する光は急速に減少する。
【0015】このようなしきい値光量を境とした2つの
透過光量の2状態が存在することは光双安定性と呼ばれ
る。この光双安定現象を利用し、例えば低透過状態をオ
フ状態,高透過状態をオン状態と定めると入射光量の変
化により、高速で2状態間をスイッチさせることができ
る。すなわち、3次非線形光学効果を用いた光双安定性
光スイッチの物質の基本は物質の3次非線形光学感受率
と光分極の緩和に依存し、非線形屈折率n2 が大きい程
高感度にオンオフできるかが決り、かつ一度光により分
極された状態をいかに速く解消できるかにより光双安定
現象を用いた光スイッチの高速駆動性が決定される。実
際の光による信号伝達処理系では少ない信号光によりス
イッチを駆動させるため、しきい値光量近くまで一定の
バイアス光を入力し、信号光の有無で全入力光量をしき
い値前後で変化させる必要がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、3次非
線形光学効果を用いた光双安定スイッチは従来の電気系
スイッチでは実現不可能な高速駆動が可能であり、次世
代の大容量高速光通信への利用期待感が高まっている。
【0017】しかしながら、これまでのところ実際の光
情報処理系では最初の情報作成は従来の電子回路を中心
としたコンピュータにより行われ、その信号を半導体レ
ーザ等の発光素子で光パルス化して電気/光変換し、そ
れを光ファイバ中を伝達させるために、一層の大容量光
通信のためには電気/光変換素子を多数並列化し、1本
の光ファイバ中に集約する必要がある。独立した電気/
光変換素子からの光信号を規則正しく並列化するために
は各電気/光変換素子間で一定の同期信号を交換する必
要があり、短い光パルスを扱う場合はそのパルス時間に
相当する精度での同期手段を必要とする。
【0018】さらに、上述の光スイッチを用いた単純な
光路切り替えだけでなく、複数個の光スイッチを組み合
わせて種々の論理和等の光信号処理を行う場合も、各光
スイッチ間の動作を同期させる手段を必要とする。すな
わち、各素子に到達した光信号を一定時間保持し、基準
となるクロック信号に合わせて規則的に送信できるよう
な特殊な光メモリ機能が求められる。
【0019】上述の光双安定スイッチは信号光の入力で
しきい値光量を越え、スイッチをオン状態にすることは
できても、任意の時間に高速でオフ状態にする手段がな
かった。すなわち、バイアス光を用いることなく作動さ
せる光双安定スイッチの場合、信号光が透過しきるとオ
フ状態に戻るためメモリ性はなく、バイアス光を用いる
時はバイアス光そのものを高速で一度停止する必要があ
った。このため光源の半導体レーザそのものを高速でオ
ンオフさせる必要があり、ピコ秒以下の高速動作させる
ことはできなかった。
【0020】また、従来複数の電気/光素子間の同期に
は電気信号による制御が行われていたが、数ピコ秒以下
の光パルスによる超高速光信号制御には対応できなかっ
た。したがって、超短光パルスを高密度に伝達する光通
信を行うことができなかった。
【0021】さらに、このような超高速光信号制御に必
要なピコ秒以下の光パルスを発生させるには巨大なレー
ザシステムを必要とし、簡便に発生させる手段がなかっ
た。本発明の目的は、以上のような課題を解決する高速
光パルス信号処理に必要な光メモリを提供することにあ
る。さらには、本発明の光メモリを用いた光回路,大容
量光送受信機,光一時メモリ,光演算器等の光信号処理
システムを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の要旨は次の通りである。
【0023】本発明者らは、第1の手段として、少なく
とも2つの非線形光学媒体からなり、該非線形光学媒体
間が少なくとも2つの光経路で結ばれていることを特徴
とする光メモリ素子を発明した。
【0024】本発明者らは、第2の手段として、少なく
とも2つの非線形光学媒体からなり、該非線形光学媒体
間が少なくとも2つの光経路で結ばれている光メモリ素
子であって、該光メモリ素子を駆動させる光を入射する
ための光経路A、該光メモリ素子に情報となる光を入射
するための光経路B、書き込まれた情報を取り出すため
の光を入射するための光経路C、取り出された情報とな
る光を出射するための光経路Dを有し、該光経路A,該
光経路B,該光経路C及び該光経路D全てが、1つの該
非線形光学媒体に結ばれていないことを特徴とする光メ
モリ素子を発明した。
【0025】本発明者らは、第3の手段として、少なく
とも2つの非線形光学媒体からなり、該非線形光学媒体
間が少なくとも2つの光経路で結ばれている光メモリ素
子であって、該光メモリ素子を駆動させる光を入射する
ための光経路A、該光メモリ素子に情報となる光を入射
するための光経路B、書き込まれた情報を取り出すため
の光を入射するための光経路C、取り出された情報とな
る光を出射するための光経路Dを有し、該光経路A,該
光経路B,該光経路C及び該光経路Dのうち、少なくと
も1つに光量可変の光を入射することを特徴とする光メ
モリ素子を発明した。
【0026】本発明者らは、第4の手段として、少なく
とも2つの非線形光学媒体からなり、該非線形光学媒体
間が少なくとも2つの光経路で結ばれている光メモリ素
子であって、該光メモリ素子を駆動させる光を入射する
ための光経路Aと該光メモリ素子に情報となる光を入射
するための光経路Bが、少なくとも1つの非線形光学媒
体Eに結ばれており、書き込まれた情報を取り出すため
の光を入射するための光経路Cと取り出された情報とな
る光を出射するための光経路Dが該非線形光学媒体Eと
は異なる非線形光学媒体Fに結ばれていることを特徴と
する光メモリ素子を発明した。
【0027】本発明者らは、第5の手段として、少なく
とも2つの非線形光学媒体からなり、該非線形光学媒体
間が少なくとも2つの光経路で結ばれている光メモリ素
子であって、少なくとも1つの非線形光学媒体Eに該光
メモリ素子を駆動させるために入射した光が、該非線形
光学媒体Eを経由して再び出射した光を、該非線形光学
媒体Eとは異なる別の非線形光学媒体Fに入射するため
の光経路と、該異なる別の非線形光学媒体Fに入射した
光が該異なる別の非線形光学媒体Fを経由して再び出射
した光を該非線形光学媒体Eに入射するための光経路を
有することを特徴とする光メモリ素子を発明した。
【0028】本発明者らは、第6の手段として、少なく
とも2つの非線形光学媒体からなり、該非線形光学媒体
間が少なくとも2つの光経路で結ばれている光メモリ素
子であって、該非線形光学媒体が光双安定性を示し、1
つの非線形光学媒体Eのしきい値光量をIc1、別の非線
形光学媒体Fのしきい値光量をIc2、該1つの非線形光
学媒体Eに入射された光メモリに情報となる光の光量を
Iset、該1つの非線形光学媒体Eに該光メモリ素子を
駆動させるために入射した光の光量をIsource、該1つ
の非線形光学媒体Eを経由して再び出射した後、該別の
非線形光学媒体Fに入射する光の光量をIsource1、該
別の非線形光学媒体Fに入射した光が該別の非線形光学
媒体Fを経由して再び出射した後、該1つの非線形光学
媒体Eに入射する光の光量をIsource2、該光メモリ素
子に書き込まれた情報を取り出すために、該別の非線形
光学媒体Fに入射された光の光量をIreset、とした
時、以下の(1)から(7)の関係を有することを特徴
とする光メモリ素子を発明した。
【0029】 Ic1>Isource …(1) Ic1>Iset,Ic1>Isource2 …(2) Isource+Iset≧Ic1 …(3) Isource+Isource2≧Ic1 …(4) Ic2>Isource1 …(5) Ic2>Ireset …(6) Isource1+Ireset≧Ic2 …(7) 本発明者らは、第7の手段として、非線形光学媒体を結
ぶ光経路の長さが1m以下であることを特徴とする第1
の手段から第6の手段のいずれかに記載の光メモリ素子
を発明した。
【0030】本発明者らは、第8の手段として、非線形
光学媒体を結ぶ光経路の長さが可変であることを特徴と
する第1の手段から第7の手段のいずれかに記載の光メ
モリ素子を発明した。
【0031】本発明者らは、第9の手段として、少なく
とも2つの第1の手段から第8の手段に記載の光メモリ
素子からなる光回路を発明した。
【0032】本発明者らは、第10の手段として、少な
くとも2つの第1の手段から第8の手段に記載の光メモ
リ素子からなり、該光メモリ素子間を光経路により結ば
れていることを特徴とする光回路を発明した。
【0033】本発明者らは、第11の手段として、少な
くとも2つの第1の手段から第8の手段に記載の光メモ
リ素子からなり、移動可能な光源により、該光メモリ素
子への動作開始,情報の書き込み,情報の読みだし,情
報の消去を行うことを特徴とする光回路を発明した。
【0034】本発明者らは、第12の手段として、1枚
の基板上に複数の第1の手段から第8の手段に記載の光
メモリ素子を形成させたことを特徴とする光回路を発明
した。
【0035】本発明者らは、第13の手段として、少な
くとも2つの外部からの電気信号を光信号に変換する素
子と、該光信号を一時的に記憶する第1の手段から第8
の手段に記載の光メモリ素子と、該光メモリ素子からの
同期させて読み出された光信号を混合して外部に送り出
す素子からなる光送信器を発明した。
【0036】本発明者らは、第14の手段として、外部
からの光信号列を少なくとも2つの光信号に分波する素
子と、該光信号を一時的に記憶する第1の手段から第8
の手段に記載の光メモリ素子と、該光メモリ素子からの
同期させて読み出された光信号を電気信号に変換して外
部に送り出す素子からなる光受信器を発明した。
【0037】本発明者らは、第15の手段として、第1
の手段から第8の手段に記載の光メモリ素子と光論理演
算素子を内蔵することを特徴とする光コンピュータを発
明した。
【0038】本発明者らは、第16の手段として、第1
の手段から第8の手段に記載の光メモリ素子と発光素子
を内蔵することを特徴とする表示素子を発明した。
【0039】本発明において光経路とは、相異なる2つ
の非線形光学媒体間を直接もしくは鏡や光導波路等を経
由して光を伝搬させる光路のことである。
【0040】本発明において光双安定性を示す非線形光
学媒体のしきい値光量とは、光メモリ素子中に含まれる
光双安定媒体への入射光量がその光量以下とその光量以
上の時にそれぞれ急速に透過光量または反射光量を変化
する光量のことである。また、光メモリ素子を作動させ
るために必要な数の補助的なバイアス光を用いても良
い。
【0041】本発明において光メモリ素子に用いる非線
形光学媒体を作製する場合用いることのできる材料とし
ては、無機物質ではガラス,水晶,ダイアモンド,二酸
化珪素,雲母,大理石,方解石,単結晶シリコン,非晶
質シリコン,GaAs,CdS,KDP,KTP,ニオブ
酸リチウム,臭化カリスム,ロッシェル塩,硫酸銅,フ
ッ化カルシウム,グラファイト,二酸化錫,チタン酸バ
リウム,赤血塩,陶磁器,セラッミクス,ベンナイト,
セメント等や金属または合金を用いることができる。
【0042】有機物質では、ポリカーボネート,ポリス
ルフォン,ポリアリレート,ポリエステル,ポリアミ
ド,ポリイミド,ポリシロキサン,ポリエチレンテレフ
タレート,ポリ酢酸ビニル,ポリエチレン,ポリプロピ
レン,アクリル樹脂,ポリブタジエン,ポリ塩化ビニ
ル,ポリ塩化ビニリデン,石油樹脂,メラミン樹脂,エ
ポキシ樹脂,フェノール樹脂,イソプレンゴム,エチレ
ン−プロピレンゴム,ノルボネン樹脂,シアノアクリレ
ート樹脂,スチレン樹脂及びこれらの樹脂の共重合体、
もしくは、セルロース,澱粉,キチン,寒天,絹糸,綿
糸,ナイロン糸,アルブミン,グロブリンその他の蛋白
質,木質,骨粉等が、低分子の有機物質としてはナフタ
レン,アントラセン等の縮合芳香族化合物,染料,顔
料,尿素,酒石酸,光学活性アミノ酸等が挙げられる。
ベンゼン,ナフタレン,アントラセン,テトラセン,ペ
ンタセン,フェナントレン,ピレン,ペリレン等の芳香
族化合物を中心とした2次元共役系分子や、また例えば
エチレン,プロピレン,ブタジエン,アセチレン,ジア
セチレン等の1次元共役系分子またはそのポリマや、ま
た例えばC60,C70等のフラーレン誘導体やカーボンナ
ノチューブ等の3次元共役系分子や、また例えばテトラ
チアフルバレン,テトラシアノキノジメタン,キノリ
ン,アクリジン,ベンゾキノン,ナフトキノン等の複素
環式共役系分子や、また例えばポルフィリン,フタロシ
アニン,フェロセン、等の有機金属化合物などを基本骨
格とする有機化合物や、係る有機化合物にニトロ基,シ
アノ基,カルボン酸基,アルデヒド基,アセチル基,ク
ロロ基,ブロモ基,フルオロ基,メチルアミノ基,メチ
ル基,メトキシ基,ヒドロキシ基,アミノ基等の各種置
換基を導入した誘導体等、を、一例として挙げることが
できる。
【0043】本発明の光メモリ素子の非線形光学媒体を
作製する場合には、ドライプロセスによる薄膜形成技
術、例えば、真空蒸着法,MOCVD(Metalorganic Chemica
l Vapor Deposition)法等やウエットプロセスによる薄
膜形成技術、例えばスピンコート法,液相エピタキシャ
ル法,電界重合法,LB(Langmuir−Blodgett)法等、
あるいは各種単結晶や樹脂形成物,粉末成形物等やその
加工物等を用いることができる。
【0044】本発明の光メモリ素子の非線形光学媒体
は、作製後にそのままもしくは適当なドーパント添加し
た塊状,平板状,繊維状,粉末状,薄膜状に形成して用
いることができる。また、上記の形状において、異種材
料あるいは本発明の構造の異なる他の材料と共存,混在
させて用いることができる。
【0045】本発明の光メモリ素子の非線形光学媒体形
成後に、外観,特性の向上や長寿命化のための処理を行
ってもよい。こうした後処理としては熱アニーリング,
放射線照射,電子線照射,光照射,電波照射,磁力線照
射,超音波照射等や誘電体多層膜ミラーや部分反射ミラ
ー等のコーティング、が挙げられるが、特に限定されな
い。
【0046】本発明の光メモリ素子作製のために非線形
光学媒体を組み合わせる手段としては、媒体の光学配
置,ミラー取付け,光導波路結合等や該媒体を基板上に
形成してリソグラフィ技術により集積化させる方法等が
挙げられ、かつそれら非線形光学媒体等の位置や伝搬す
る光の偏光,偏向,波長等を調節する機構と組み合わせ
ても良く、かつそれらを樹脂封止してもよい。また、本
発明の光メモリ素子を組み合わせて、光等による同期を
とらせて機能するシステムを形成しても良く、それらを
一体化しても個別の素子を光ファイバ等で結合しても良
い。
【0047】特に、これら光メモリ素子の具体的応用例
としては、光混合器、光位相分別器,光ケーブル、光変
調器、光偏向器,光選択波長板,位相共役鏡,光スィッ
チ,光発光素子,レーザ,光−電子変換素子,光−音波
変換素子,圧電素子,光論理素子,光集積回路,表示素
子等が挙げられる。
【0048】
【作用】本発明によれば、従来の光双安定素子では不可
能であった光のみによる超高速の光メモリを得ることが
できる。また、本発明の光メモリを組み合わせることで
従来の電気信号処理では不可能であった高速駆動大容量
の光情報処理及び伝送手段を得ることができる。さら
に、本発明の光メモリを集積化することで光コンピュー
タ等の論理演算に必要な光一時記憶保持回路を得ること
ができる。
【0049】
【実施例】次に本発明に係る実施例について説明する。
【0050】(実施例1)まず最初に、複数の非線形光
学媒体を用いた光メモリ動作を確認する実験方法につい
ての実施例を示す。
【0051】図1には、この動作確認実験の光学系構成
を示す。用いる2つの非線形光学媒体1及び1′は平面
形であり、平行に配置されている。その間には第1の非
線形光学媒体1を通過した光を、第2の非線形光学媒体
1′に入射させるために光を反射する反射鏡2及び第2
の非線形光学媒体1′で反射された光を再び第1の非線
形光学媒体1に入射させるために光を反射させる反射鏡
2′が、設けられており、さらに第1または第2の非線
形光学媒体に垂直入射されて各媒体を透過した光を吸収
する反射防止媒体3が設けられている。
【0052】この2つの非線形光学媒体の外側には、こ
の光メモリ素子を作動可能状態にするためのソース光源
4と光情報を書き込むためのセット光源5が第1の非線
形光学媒体1にそれぞれ斜め、垂直方向から光入射可能
となるように配置されている。
【0053】さらに、光メモリ素子に書き込まれた情報
を読み出して光メモリを再び書き込み可能な状態に戻す
ためのリセット光源6が垂直方向から第2の非線形光学
媒体1′に光入射可能となるように配置されている。さ
らに、第1の非線形光学媒体1でのソース光の反射光の
光量を計測するための光量計7及びこの光メモリから取
り出された光情報の光量を計測するための光量計7′が
設けられている。
【0054】また、図1には明記していないが、ソース
光源4,セット光源5,リセット光源6自身の光量を計
測する手段は別に設けてある。
【0055】これら光学系部品の配置の大きさは以下の
説明で述べる。
【0056】用いることのできる非線形光学媒体として
は後に述べるような応答速度やしきい値光量に関する条
件を満たすものであれば基本的に良く、例えば、応答速
度が1秒,10マイクロ秒,1ナノ秒の非線形エタロン
としてそれぞれSbSI,ZnSe,GaAs等を挙げ
ることができるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0057】ここで用いる非線形光学媒体1及び1′の
入射光量と透過光量の関係は、例えば、図2の(a)ま
たは(b)に示すような正の光双安定性を示すものとす
る。すなわち、図2の(a)の場合、入射光量の増加に
伴いしきい値光量Icまで透過光量はほとんど増加せ
ず、入射した光はその分反射される。しきい値光量Ic
に達すると透過光量はI1からI2まで急速に増加し、そ
れ以上の入射光量では徐々に増加する。ここから逆に入
射光量を減少させると、しきい値光量Icに達するまで
透過光量は少しずつ減少し、しきい値光量Icに達する
と透過光量はI2からI1まで急速に減少し、以後大部分
の入射光は反射される。
【0058】また、図2の(b)の場合、入射光量の増加
に伴いしきい値光量Ic′まで透過光量はほとんど増加
せず、入射した光はその分反射される。しきい値光量I
c′に達すると透過光量はI1′からI2″まで急速に増
加し、それ以上の入射光量では徐々に増加する。
【0059】ここから逆に入射光量を減少させると、し
きい値光量Ic″に達するまで透過光量は少しずつ減少
し、しきい値光量Ic″に達すると透過光量はI2′か
ら I1″まで急速に減少し、以後大部分の入射光は反
射される。
【0060】この場合、しきい値光量としてはIc′か
らIc″までを指すものとし、以下の説明ではいずれの
場合も非線形光学媒体のしきい値Icと記載し、増加し
た領域での透過光量I2′とI2″は共にI2と記載する
ことにする。
【0061】また、ここでは説明しないが、入射光量の
増加によりしきい値光量前後で最初の透過状態から非透
過状態に急変する負の非線形光学媒体については、以下
の光学系構成の配置を変化させることで同様の光メモリ
機能が実現できる。
【0062】また、一般に多くの光双安定性を示す非線
形光学媒体の場合しきい値光量前後で透過光量が急変す
る際に、I1からI2へ増加する時間とI2からI1へ減少
する時間では媒体の非線形分極の緩和時間に関係の深い
減少の時間の方が増加の時間より長い。そこで、以下の
説明では増加の時間は無視し、減少の時間をその非線形
光学媒体の応答時間τbとする。
【0063】次に、この光メモリの動作方法について説
明する。
【0064】まず、この光メモリを動作可能な状態にす
るためにソース光を入力開始する。このソース光源には
必要とする波長のレーザ光源、例えば連続発振の半導体
レーザ等やいくつかのレーザを組み合わせた光を光源と
して用いることができる。但し、ソース光の光量Isour
ceは第1の非線形光学媒体のしきい値光量Ic以下とす
る。したがって、この時ソース光は大部分第1の非線形
光学媒体1で反射され、その媒体を透過し光メモリ内部
に侵入する光はほとんどない。
【0065】次に、この光メモリにセット光を入射し光
メモリ内部に光を蓄え、セット光が書き込まれた状態に
する方法を示す。すなわち、セット光の光量Iset とソ
ース光の光量Isourceの和が第1の非線形光学媒体のし
きい値光量Icを越えるような強度のセット光を入射す
ると、その瞬間に第1の非線形光学媒体1透過光量はI
1からI2へ急速に増加し、大部分反射していたソース光
は逆に大部分が透過する。入射した光の内、セット光は
垂直に入射しているため非線形光学媒体1を透過後反射
防止媒体3に到達し、そこで吸収される。また、ソース
光は斜めに入射しているため非線形光学媒体1を透過
後、反射鏡2で反射された後、第2の非線形光学媒体
1′に到達する。途中の光学損失を無視し、入射直前の
ソース光の強度もIsourceのままとすると、第2の非線
形光学媒体1′への入射光量はそのしきい値光量Ic以
下であるため、入射したソース光は大部分反射される。
反射されたソース光は反射鏡2′で反射された後、再び
第1の光双安定媒体1に入射される。
【0066】この時も途中の光学損失を無視すると、第
1の非線形光学媒体1の全入射光は外部からのソース光
とセット光と第1の非線形光学媒体1を透過後、第2の
非線形光学媒体1′で反射され、再び第1の非線形光学
媒体1へ帰還した光の和であり、その光量は2Isource
+Iset となり、しきい値光量Ic以上である。ここ
で、2IsourceがIcより大きいとすると、この後セッ
ト光の入射を停止しても第1の非線形光学媒体1への入
射光量はしきい値光量以上であるため、ソース光は光メ
モリ内部を透過し続ける。このような状態をセット光に
よる光が到達したことを記憶した状態とする。この記憶
状態となるためには、ソース光が第1の非線形光学媒体
1を透過後、第2の非線形光学媒体1′で反射され、再
び第1の非線形光学媒体1へ帰還するまでの周回時間τ
l以上引き続いてセット光が入射し続ければよく、した
がってセット光に保持時間τset の光パルスを用いると
周回時間τlは保持時間τset以下であればよい。
【0067】次に、この光メモリ内に記憶された状態を
読みだし、再び書き込み可能な状態に光メモリをリセッ
トする方法を示す。すなわち、第2の非線形光学媒体
1′に光量Ireset のリセット光を入射した時の第2の
非線形光学媒体1′の全光量はIreset+Isource であ
り、この値が第2の非線形光学媒体1′のしきい値光量
Ic以上であるとする。するとセット光入射前後で第2
の非線形光学媒体1′の透過光量は急変し、第2の非線
形光学媒体1′を反射していたセット光は透過して光量
計7′に到達する。また、透過したリセット光は反射防
止媒体3に到達し吸収される。
【0068】また、この瞬間、第2の非線形光学媒体
1′から第1の非線形光学媒体1へ帰還するソース光は
停止する。このため、この時より時間τl/2後に第1
の非線形光学媒体1へ帰還するソース光は急減し、それ
以降第1の非線形光学媒体1に入射している光は外部か
らのソース光のみとなり、非線形光学媒体の応答時間τ
bの間に光メモリ内部へ侵入するソース光は減少し、そ
の分第1の非線形光学媒体1で反射するソース光が増加
する。この内部に侵入するソース光の減少はさらに時間
τl/2後に伝えられ、第2の非線形光学媒体1′に入
射するソース光は非線形光学媒体の応答時間τbの間に
減少し、そこでの透過光量は急変する。したがって、光
量計7′にはリセット光が入射し透過光量が急増し始め
てから再び透過光量が急減し始めるまでの時間τl+2
τbの間だけソース光が到達する。この後は光メモリ内
部にソース光は存在せず、再びセット光による書き込み
可能な状態になる。この読み出し状態となるためには、
ソース光が第2の非線形光学媒体1′を透過可能な時間
τl+2τb以上引き続いてリセット光が入射し続けれ
ばよく、したがってリセット光に保持時間τreset の光
パルスを用いると、τl+2τbはτreset以下であれ
ばよい。
【0069】光メモリの動作を停止させる場合は、ソー
ス光を停止することによりセット光あるいはリセット光
単独では透過光量が急増しないため、書き込み読み出し
は不可能となる。
【0070】図3には、この光メモリを作動し、書き込
み,読みだしを行う時の、ソース光量Isource,光量計
7で検知されるソース光の第1の非線形光学媒体1での
反射光量Ir1(すなわち帰還したソース光の透過光
量),ソース光の第1の非線形光学媒体1での透過光量
Ip1(すなわち第2の非線形光学媒体1′への到達光
量),セット光量Iset,ソース光の第2の非線形光学
媒体での反射光量Ir1(すなわち第1の光双安定媒体
1への帰還光量),リセット光量Ireset ,光量計7′
で検知されるソース光の第2の非線形光学媒体での透過
光量Ip2 の、時系列的変化を示した。
【0071】すなわち、まず時刻t0 からソース光を入
力し始め動作可能な状態にすると、それ以後第1の非線
形光学媒体1での反射光は増加するが、まだ透過光は零
である。次に、時刻t1 にセット光を入射し始めると、
それ以後第1の非線形媒体1での透過光は増加するが、
逆に反射光は零となる。時刻t1+τl/2 に透過した
セット光が第2の非線形光学媒体1′に到達し、そこで
のセット光の反射が始まる。時刻t1+τl にその反射
したセット光が第1の非線形光学媒体1に帰還し、そこ
を透過してセット光入射前までソース光が反射していた
光路へ進行するため光量計7に達する光は再び増加す
る。時刻t1+τsetにセット光が零となるが、ソース光
の光路は変化しない。
【0072】それ以後、時刻t2 からリセット光を第2
の光双安定媒体1′へ入射し始めると、そこでのソース
光の透過が始まり、同時に反射がなくなる。時刻t2
τl/2に第1の非線形光学媒体1へ帰還するソース光
がなくなるため、その瞬間光量計7へ達する光は零とな
るが、それ以降応答時間τbの間に徐々にセット光の内
部への透過が減少し、反射が増加する。時刻t2+τl
から第2の非線形光学媒体1′への入射光も減少し始
め、概ね時刻t2+τl+2τb までにそこでの透過光
も消滅する。さらに、時刻t2+τresetにリセット光が
零となる。再度書き込み読み出しするときは同様の操作
を繰り返すが、動作を停止するときは例えば時刻t3
ソース光を停止する。
【0073】したがって、これら一連の光メモリ機能を
果たすための条件は以下のように整理される。
【0074】 Isource<Ic,Iset<Ic,Ireset<Ic 2Isource>Ic,Isource+Iset>Ic,Isource+Ireset>Ic τb<τl,τset>τl,τreset>τl+2τb この時、光量計7′に達するソース光の時間幅はτl+
2τbである。τset,τreset は用いるセット光,リセ
ット光の光パルス幅で決まり、τbは非線形光学媒体の
種類によって決まる。τlは光メモリ内をソースが第1
の非線形光学媒体1から侵入してから第2の非線形光学
媒体1′で反射され、第1の非線形光学媒体1まで帰還
するまでの周回距離を光が走る時間に相当する。
【0075】したがって、 (周回時間τl)=(周回距離)×(周回区間の屈折率)÷(光速度) 例えば、光速度を3×108m/s とし、大気中で1
m,1mm,1μmの大きさで光学系を組み立てたとする
とτlはそれぞれ約3ns,3ps,3fsとなる。大
気中で組み立てられる光学系の寸法は高々数cm程度であ
るから、応答速度がナノ秒程度のGaAs非線形エタロ
ンを非線形光学媒体として用い、セットやリセットにナ
ノ秒程度の光パルスを用いると、ほぼτbに相当する光
パルスを読み出し光として取り出すことができる。
【0076】さらに、非線形光学媒体として有機超格子
等のより高速応答性の媒体を用い、光リソグラフィ等の
手段で数μmの大きさの光学系を組み立てると、ナノ秒
程度の光パルスでのセットやリセットからさらに短い時
間幅の光パルスを取り出すことができる。
【0077】(実施例2)次に、この光メモリ素子を複
数個用い、同期させて利用する方法について述べる。
【0078】以下の説明では光メモリ素子を図4のよう
に略記する。すなわち、図の円内部が光メモリ素子を表
し、中央部の2本の平行線が2つの非線形光学媒体の存
在を表している。そこへ5本の光路が結合しており、そ
の端点は8,9,10,11,12で示されており、そ
れぞれソース光入力端点,セット光入力端点,反射ソー
ス光出力端点,リセット光入力端点,透過ソース光出力
端点である。
【0079】まず、2つの光メモリを同期させて信号を
取り出す方法をについて説明する。図5にその構成を示
す。ここでは2つの光メモリ13及び13′について、
1つのソース光源14,2つのセット光源15及び1
5′,1つのリセット光源16からなり、2つの光メモ
リからの反射ソース光は1つの光量計17へ集められ、
2つの光メモリからの透過光は1つの光量計17′へ集
められる。ここではセット光とリセット光はともに保持
時間τhとする。光メモリ素子中の非線形光学媒体の応
答時間τb、周回時間τl共十分にτhより短いとす
る。
【0080】したがって、光メモリから取り出される透
過したソース光の時間幅τp=τl+2τbもまたτh
より短い。これは電気的信号により同期されているナノ
秒の光パルスをセット光,リセット光に用い、光メモリ
をピコ秒で駆動可能に設計した状況に対応する。各光学
部品は光導波路により結線されている。2つの光メモリ
へは同時にリセット光が入射するように結線されてお
り、光量計17′へは2つの光メモリから同時に出た透
過ソース光が2τpだけ時間差をもって混合するように
結線されている。
【0081】図6にはこの光メモリを同期させて使用す
る時の2つのセット光源15及び15′,1つのリセッ
ト光源16,1つの光量計17′の光量の時系列変化を
示す。特に書かないが、これらの光メモリ素子へは既に
ソース光の供給が開始しているものとする。時刻t4
それぞれ別の光源からセット光パルスが入射しメモリを
書き込む。時刻t4′ にリセット光パルスが入射する
と、2つの光メモリから読み出された透過ソース光パル
ス(パルス幅τp)が時刻t4′,t4′+2τpに現われ
る。このように2つの光源の光パルスがより短い2つの
光パルス列として1つの光量計17′に到達する。次
に、時刻t5 に光メモリ素子15のみをセットし、
5′にリセットすると透過ソース光パルスが時刻t5
に1本放出される。さらに、時刻t6に光メモリ素子1
5′のみをセットし、t6′にリセットすると透過ソー
ス光パルスが時刻t6′+2τp に1本放出される。さ
らに、時刻t7に2つの光メモリ素子15及び15′共
にセットしないと、t7′にリセットしても透過ソース
光パルスは現われない。
【0082】図7には、一例として8ビットの電気信号
を一連の光パルス列として送信する時のシステム図を示
す。電気信号系の中で8ビットの電気信号が0から7ま
での8つのポートから各ビットごとに電気ケーブルを介
して、電気信号として光送信機に送られる。8つの電気
ケーブルはそれぞれ電気/光変換器に接続されており、
ここを通ると電気信号の有無に応じた光パルスが発生す
る。この電気/光変換器としては半導体レーザや電気光
学素子等を用いることができるが、そのパルス幅は高々
数ナノ秒オーダである。この光パルスを1度、本発明の
光メモリに記憶し、1つのクロック光パルスを各光メモ
リのリセット光として用いると、常に一定間隔のより短
いパルス列として1本の光ファイバで外部に送信され
る。
【0083】すなわち、8ビットの電気信号を一組の光
パルス列として1本の光ファイバで送信できる。複数の
電気信号系からの電気信号も同様により多くの光メモリ
を並列して結線することで複数のセット光の光パルスを
より短い光パルス列に変換することができる。
【0084】一例としてこれまで10本のナノ秒の電気
信号列を10本の光ファイバで個別に送信していた信号
が1本の光ファイバで済むため、10本の光ファイバに
対しては100本の電気信号列を送信することができ
る。
【0085】(実施例3)次に、本発明の光メモリ素子
を用いて、各種光論理演算を行う場合の一例を示す。光
論理演算を行う場合も、非線形光学媒体の組合せにより
論理演算素子を形成することが可能である。
【0086】図8に、その論理演算素子の基本構成の一
例を示す。ここでは、入力信号用の光メモリ素子A及び
Bと出力信号用の光メモリ素子Xの3つの光メモリとそ
れらの光メモリからの光パルスを受けて論理演算を行う
演算回路、及び演算結果の出力部Yからなる。
【0087】光パルスを用いた論理演算においてはその
光パルスが存在する状態を真の状態1,存在しない状態
を偽の状態0と定める。演算回路においては入力信号用
光メモリ素子に信号が入力されているかどうかで演算を
行うが、ピコ秒以下の超短光パルスの場合複数の入力信
号がタイミング良く論理回路に入力されねばならない。
【0088】そこで、1度入力用の光メモリに入力信号
を記憶し、2つの入力信号を同期させて論理回路に入力
することで誤りなく、論理演算が可能となる。
【0089】図9には論理回路及び論理演算表の一例を
示す。論理演算の基本は、「Aである(肯定)」,「A
でない(否定)」,「AまたはB(和)」,「AかつB
(積)」,「AならばB(送り)」等の演算がある。これ
らの演算はその演算の種類により異なる光学配置を持つ
非線形光学媒体を組み合わせることにより実現される。
【0090】例えば、「Aである(肯定)」はAの真偽
をそのままYへ出力するものであり、「Aでない(否
定)」はAが真ならば偽を、Aが偽ならば真をYへ出力
するものである。これらは非線形光学媒体への入力がA
及びX全光量がそのしきい値を越えた時に透過率が急上
昇する双安定現象を利用すれば実現される。
【0091】A及びBの2つの入力信号の論理演算を行
う時は2つの光双安定媒体を組み合わせることで「Aま
たはB(和)」,「AかつB(積)」,「AならばB(送
り)」等の論理演算が実現される。これ以外のより多様
な演算も複数の非線形光学媒体の組合せで実現可能であ
るが、いずれの場合もタイミング良く入力信号を導入す
る必要があり、そのための光メモリ素子が必要となる。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、従来の電気系スイッチ
では実現不可能な、高速光パルス信号処理に必要な光メ
モリ素子を得ることができる。
【0093】また、本発明の光メモリ素子を用いた光回
路,大容量光送受信機,光演算器等の光信号処理システ
ムを提供することができ、大容量高速光通信が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光メモリ素子の動作実験のための光学
系構成図。
【図2】本発明の光メモリ素子に用いることのできる光
双安定媒体の入射光量−透過光量特性図。
【図3】本発明の光メモリ素子の動作実験の動作状況を
見るための計測光量の経時変化図。
【図4】本発明の光メモリ素子の略記図。
【図5】本発明の2つの光メモリ素子の同期実験のため
の光学系構成図。
【図6】本発明の2つの光メモリ素子の同期実験の動作
状況を見るための計測光量の経時変化図。
【図7】本発明の光メモリを用いた8ビット信号列の送
信装置の構成図。
【図8】本発明の光メモリを用いた光論理演算素子の基
本構成図。
【図9】本発明の光メモリを用いた光論理演算素子の論
理演算回路及びその論理演算表。
【符号の説明】
1…第1の非線形光学媒体、1′…第2の非線形光学媒
体、2,2′…反射鏡、3…反射防止媒体、4,14…
ソース光源、5,15…セット光源、6,16…リセッ
ト光源、7,7′…光量計、8…ソース光入力端点、9
…セット光入力端点、10…反射ソース光出力端点、1
1…リセット光入力端点、12…透過ソース光出力端
点、13,13′…光メモリ、17,17′…光量計。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透過率及び反射率が閾値特性を有する2つ
    の非線形光学媒体からなり、前記非線形光学媒体間が2
    つの光経路で結ばれている光メモリ素子であって、 1つの非線形光学媒体Aに連続的に第1入力光を作用さ
    せると共に第2入力光を選択的に作用させ、前記第2入
    力光が作用している状態で前記第1入力光が前記非線形
    光学媒体Aを透過して前記非線形光学媒体Aとは異なる
    別の非線形光学媒体Bに入射するための第1の光経路を
    形成し、 前記非線形光学媒体Bに第3入力光を選択的に作用さ
    せ、前記第3入力光が作用していない状態で前記非線形
    光学媒体Bに入射された前記第1入力光が前記非線形光
    学媒体Bで反射して前記非線形光学媒体Aに入射し、前
    記第2入力光が作用していない状態であっても前記第1
    入力光が前記非線形光学媒体Aを透過して前記非線形光
    学媒体Bに入射するための第2の光経路を形成し、 前記第3入力光が作用している状態で前記非線形光学媒
    体Bに入射された前記第1入力光が前記非線形光学媒体
    Bを透過して光出力となる第3の光経路を形成し、 しかも前記第2入力光は前記非線形光学媒体Bには到達
    せず、また前記第3入力光は前記非線形光学媒体Aには
    到達しないように構成されていることを特徴とする光メ
    モリ素子。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記非線形光学媒体Aの閾値光量をIc1、 前記非線形光学媒体Bの閾値光量をIc2、 前記非線形光学媒体Aに入射された光メモリに情報とな
    る第2入力光の光量をIset、 前記非線形光学媒体Aに前記光メモリ素子を駆動させる
    ために入射する第1入力光の光量をIsource、 前記非線形光学媒体Aを透過して前記非線形光学媒体B
    に入射する光の光量をIsource1、 前記非線形光学媒体Bに入射した光が前記非線形光学媒
    体Bで反射して前記非線形光学媒体Aに入射する光の光
    量をIsource2、 前記光メモリ素子に書き込まれた情報を取り出すため
    に、前記非線形光学媒体Bに入射する第3入力光の光量
    をIreset、 とした時に、以下の関係を有することを特徴とする光メ
    モリ素子。 Ic1>Isource,Ic1>Iset,Ic1>Isource2 Isource+Iset≧Ic1,Isource+Isource2≧Ic1 Ic2>Isource1,Ic2>Ireset Isource1+Ireset≧Ic2
  3. 【請求項3】前記非線形光学媒体を結ぶ光経路の長さが
    1m以下であることを特徴とする請求項1に記載の光メ
    モリ素子。
  4. 【請求項4】前記非線形光学媒体を結ぶ光経路の長さが
    可変であることを特徴とする請求項1に記載の光メモリ
    素子。
  5. 【請求項5】少なくとも2つの請求項1に記載の光メモ
    リ素子からなる光回路。
  6. 【請求項6】少なくとも2つの請求項1に記載の光メモ
    リ素子からなり、前記光メモリ素子間を光経路により結
    ばれていることを特徴とする光回路。
  7. 【請求項7】少なくとも2つの請求項1に記載の光メモ
    リ素子からなり、移動可能な光源により、前記光メモリ
    素子への動作開始,情報の書き込み,情報の読みだし,
    情報の消去を行うことを特徴とする光回路。
  8. 【請求項8】1枚の基板上に複数の請求項1に記載の光
    メモリ素子を形成させたことを特徴とする光回路。
  9. 【請求項9】少なくとも2つの外部からの電気信号に光
    信号に変換する素子と、 前記光信号を一時的に記憶する請求項1に記載の光メモ
    リ素子と、 前記光メモリ素子からの同期させて読み出された光信号
    を混合して外部に送り出す素子からなる光回路。
  10. 【請求項10】外部からの光信号列を少なくとも2つの
    光信号に分波する素子と、 前記光信号を一時的に記憶する請求項1に記載の光メモ
    リ素子と、 前記光メモリ素子からの同期させて読み出された光信号
    を電気信号に変換して外部に送り出す素子からなる光回
    路。
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