JP2689580B2 - 動き検出回路 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、色信号を輝度信号の高域周波数領域に周
波数多重した複合テレビジョン信号(以下、「V信号」
という)から輝度信号(以下、「Y信号」または単に
「Y」という)および色信号(以下、「C信号」または
単に「C」という)を分離するための動き適応YC分離装
置、またはインタレース走査を行うテレビジョン信号を
順次走査に変換するための動き適応走査線補間装置に用
いる動き検出に好適な動き検出回路に関するものであ
る。
波数多重した複合テレビジョン信号(以下、「V信号」
という)から輝度信号(以下、「Y信号」または単に
「Y」という)および色信号(以下、「C信号」または
単に「C」という)を分離するための動き適応YC分離装
置、またはインタレース走査を行うテレビジョン信号を
順次走査に変換するための動き適応走査線補間装置に用
いる動き検出に好適な動き検出回路に関するものであ
る。
従来の動き検出回路を用いた動き適応YC分離装置およ
び動き適応走査線補間装置は、画像が静止画像であるか
動画像であるかを局所的に判断し、その各部の画素信号
に適したYC分離および走査線補間を行うものである。
び動き適応走査線補間装置は、画像が静止画像であるか
動画像であるかを局所的に判断し、その各部の画素信号
に適したYC分離および走査線補間を行うものである。
基本的にこれらの装置のような動き適応処理装置の構
成は同じであるので、動き適応YC分離装置を例として述
べる。
成は同じであるので、動き適応YC分離装置を例として述
べる。
現行のNTSC信号方式では、C信号をY信号の高域周波
数領域に周波数多重した複合信号となっている。したが
って、受像機では、YC分離が必要であり、その分離の不
完全さはクロスカラーやドットクロールなどの画質劣化
を生じさせる。
数領域に周波数多重した複合信号となっている。したが
って、受像機では、YC分離が必要であり、その分離の不
完全さはクロスカラーやドットクロールなどの画質劣化
を生じさせる。
このため、近年大容量のディジタルメモリの発達に伴
い、テレビジョン信号の垂直走査周波数に等しいか、そ
れ以上の遅延時間を有する遅延回路(以下、単に「遅延
回路」という。)を利用した動き適応YC分離などの画質
改善のための信号処理回路が種々提案されている。
い、テレビジョン信号の垂直走査周波数に等しいか、そ
れ以上の遅延時間を有する遅延回路(以下、単に「遅延
回路」という。)を利用した動き適応YC分離などの画質
改善のための信号処理回路が種々提案されている。
第7図は従来の動き適応YC分離装置の一例を示すブロ
ック回路図である。この第7図において、入力端子1に
は、NTSC方式のV信号101が入力され、フィールド内YC
分離回路4、フレーム間YC分離回路5、Y信号動き検出
回路6およびC信号動き検出回路7の入力端子にそれぞ
れ与えられる。
ック回路図である。この第7図において、入力端子1に
は、NTSC方式のV信号101が入力され、フィールド内YC
分離回路4、フレーム間YC分離回路5、Y信号動き検出
回路6およびC信号動き検出回路7の入力端子にそれぞ
れ与えられる。
フィールド内YC分離回路4にて図示していないフィー
ルド内フィルタによって、YC分離されたフィールド内YC
分離Y信号102と、フィールド内YC分離C信号103は、そ
れぞれY信号混合回路9の第1の入力端と、C信号混合
回路10の第1の入力端に入力される。
ルド内フィルタによって、YC分離されたフィールド内YC
分離Y信号102と、フィールド内YC分離C信号103は、そ
れぞれY信号混合回路9の第1の入力端と、C信号混合
回路10の第1の入力端に入力される。
また、フレーム間YC分離回路5にてフレーム間フィル
タによりYC分離されたフレーム間YC分離Y信号104と、
フレーム間YC分離C信号105は、それぞれY信号混合回
路9の第2の入力端と、C信号混合回路10の第2の入力
端に入力される。
タによりYC分離されたフレーム間YC分離Y信号104と、
フレーム間YC分離C信号105は、それぞれY信号混合回
路9の第2の入力端と、C信号混合回路10の第2の入力
端に入力される。
他方、Y信号動き検出回路6にて検出されたY信号動
き量106は、合成回路8の一方の入力端に入力され、ま
た、C信号動き検出回路7にて検出されたC信号動き量
107は合成回路8の他方の入力端に入力される。
き量106は、合成回路8の一方の入力端に入力され、ま
た、C信号動き検出回路7にて検出されたC信号動き量
107は合成回路8の他方の入力端に入力される。
合成回路8にて合成された動き検出信号は制御信号10
8としてY信号混合回路9の第3の入力端およびC信号
混合回路10の第3の入力端にそれぞれ入力され、Y信号
動き検出回路6、C信号動き検出回路7および合成回路
8で動き検出回路70を構成している。
8としてY信号混合回路9の第3の入力端およびC信号
混合回路10の第3の入力端にそれぞれ入力され、Y信号
動き検出回路6、C信号動き検出回路7および合成回路
8で動き検出回路70を構成している。
Y信号混合回路9の出力である動き適応YC分離Y信号
109は出力端2より送出される。
109は出力端2より送出される。
また、C信号混合回路10の出力である動き適応YC分離
C信号110は出力端3より送出される。
C信号110は出力端3より送出される。
次に、この従来例の動作について説明する。動き検出
回路70は、V信号101をYC分離するに当たり、Y信号動
き検出回路6およびC信号動き検出回路7の出力を合成
回路8で合成して、V信号101が静止している画像を表
す信号か、動きを表す信号かを判別する。
回路70は、V信号101をYC分離するに当たり、Y信号動
き検出回路6およびC信号動き検出回路7の出力を合成
回路8で合成して、V信号101が静止している画像を表
す信号か、動きを表す信号かを判別する。
Y信号動き検出回路6は、たとえば、第8図のよう
に、1フレーム遅延回路33および減算器34を用いて入力
端31よりV信号101を入力してY信号の1フレーム差分
を求め、低域通過フィルタ(以下「LPF」という)35を
通したのち、絶対値回路36で絶対値を求め、この絶対値
を非線形変換回路37でY信号の低域成分の動き量を示す
信号106に変換して、出力端32に出力する。
に、1フレーム遅延回路33および減算器34を用いて入力
端31よりV信号101を入力してY信号の1フレーム差分
を求め、低域通過フィルタ(以下「LPF」という)35を
通したのち、絶対値回路36で絶対値を求め、この絶対値
を非線形変換回路37でY信号の低域成分の動き量を示す
信号106に変換して、出力端32に出力する。
また、C信号動き検出回路7は、たとえば、第9図の
ように、入力端11からV信号101を入力して2フレーム
遅延回路15および減算器16を用いて、2フレーム差分を
求め、帯域通過フィルタ(以下、「BPF」という)25を
通したのち、絶対値回路18でその絶対値を求め、この絶
対値を非線形変換回路19でC信号の動き量を示す信号10
7に変換して、出力端12に出力する。
ように、入力端11からV信号101を入力して2フレーム
遅延回路15および減算器16を用いて、2フレーム差分を
求め、帯域通過フィルタ(以下、「BPF」という)25を
通したのち、絶対値回路18でその絶対値を求め、この絶
対値を非線形変換回路19でC信号の動き量を示す信号10
7に変換して、出力端12に出力する。
合成回路8は、たとえば、Y信号動き量106とC信号
動き量107のち、大きい方の値を選択して出力するよう
に、構成されている。
動き量107のち、大きい方の値を選択して出力するよう
に、構成されている。
この判別結果は、動き係数k(0≦k≦1)という形
で表され、たとえば画像の完全なる静止画像と判別した
場合には、k=0、または画像を完全なる動画像と判別
した場合には、k=1というように、Y信号混合回路9
とC信号混合回路10に制御信号を108として与えられ
る。
で表され、たとえば画像の完全なる静止画像と判別した
場合には、k=0、または画像を完全なる動画像と判別
した場合には、k=1というように、Y信号混合回路9
とC信号混合回路10に制御信号を108として与えられ
る。
一般に、画像が静止画像である場合には、フレーム間
相関を利用したフレーム間YC分離を行って、Y信号とC
信号を分離する。
相関を利用したフレーム間YC分離を行って、Y信号とC
信号を分離する。
フレーム間YC分離回路5はたとえば、第10図のよう
に、1フレーム遅延回路44と加算器45を用いて、入力端
41からV信号101を入力して1フレーム和を求めてYF信
号104を抽出し、出力端42から出力するとともに、減算
器46で入力からYF信号104を減ずることにより、CF信号1
05を抽出して出力端43に出力している。
に、1フレーム遅延回路44と加算器45を用いて、入力端
41からV信号101を入力して1フレーム和を求めてYF信
号104を抽出し、出力端42から出力するとともに、減算
器46で入力からYF信号104を減ずることにより、CF信号1
05を抽出して出力端43に出力している。
また、一般に画像が動画像である場合には、フィール
ド内相関を利用したフィールド内YC分離を行ってY信号
とC信号を分離する。フィールド内YC分離回路4はたと
えば、第11図のように入力端51からV信号101を入力
し、1ライン遅延回路54と加算器55を用いて、1ライン
和を求めてYf信号102を抽出し、出力端52に出力すると
ともに、減算器56で入力からYf信号102を減ずることに
より、Cf信号103を抽出して、出力端53に出力してい
る。
ド内相関を利用したフィールド内YC分離を行ってY信号
とC信号を分離する。フィールド内YC分離回路4はたと
えば、第11図のように入力端51からV信号101を入力
し、1ライン遅延回路54と加算器55を用いて、1ライン
和を求めてYf信号102を抽出し、出力端52に出力すると
ともに、減算器56で入力からYf信号102を減ずることに
より、Cf信号103を抽出して、出力端53に出力してい
る。
動き適応YC分離装置では、このようなフィールド内YC
分離回路4とフレーム間YC分離回路5とを並置し、合成
回路8にて合成された動き係数kにより、Y信号混合回
路9に以下のような演算を行わせて、動き適応YC分離Y
信号109を出力する。
分離回路4とフレーム間YC分離回路5とを並置し、合成
回路8にて合成された動き係数kにより、Y信号混合回
路9に以下のような演算を行わせて、動き適応YC分離Y
信号109を出力する。
Y=kYf+(1−k)YF ここで、 Yf:フィールド内YC分離Y信号出力102 YF:フレーム間YC分離Y信号出力104 である。
同様に、制御信号108により、C信号混合回路10に以
下のような演算を行わせて、動き適応YC分離C信号110
を出力する。
下のような演算を行わせて、動き適応YC分離C信号110
を出力する。
C=kCf+(1−k)CF ここで、 Cf:フィールド内YC分離C信号出力103 CF:フレーム間YC分離C信号出力105 である。
動き適応Y信号109と動き適応C信号110は、それぞれ
出力端子2および出力端子3より送出される。
出力端子2および出力端子3より送出される。
この動き適応YC分離装置のうち、C信号動き検出回路
7はまた第12図のような構成でも実現できる。
7はまた第12図のような構成でも実現できる。
この第12図において、入力端11からV信号101が入力
され、色復調回路13により2種類の色差信号R−Y,B−
Yに復調される。これら2種類の色差信号は時分割多重
回路14である周波数で時分割多重され、2フレーム遅延
回路15および減算回路16により2フレーム差分が得られ
る。この2フレーム差分にLPF17を通してY信号成分を
除き、絶対値回路18により絶対値をとり、さらに非線形
変換回路19で非線形変換して色信号の動き検出量107を
出力端12から送出できる。
され、色復調回路13により2種類の色差信号R−Y,B−
Yに復調される。これら2種類の色差信号は時分割多重
回路14である周波数で時分割多重され、2フレーム遅延
回路15および減算回路16により2フレーム差分が得られ
る。この2フレーム差分にLPF17を通してY信号成分を
除き、絶対値回路18により絶対値をとり、さらに非線形
変換回路19で非線形変換して色信号の動き検出量107を
出力端12から送出できる。
従来の動き適応YC分離装置は以上のように構成されて
いるので、動き検出回路70は、Y信号動き検出回路6お
よびC信号動き検出回路7により、それぞれ検出された
動き量を合成した量に基づいて、フィールド内YC分離に
よるYf信号102とCf信号103、およびフレーム間YC分離に
よるYF信号104、CF信号105をそれぞれ混合するように構
成されている。
いるので、動き検出回路70は、Y信号動き検出回路6お
よびC信号動き検出回路7により、それぞれ検出された
動き量を合成した量に基づいて、フィールド内YC分離に
よるYf信号102とCf信号103、およびフレーム間YC分離に
よるYF信号104、CF信号105をそれぞれ混合するように構
成されている。
たとえば、C信号動き検出回路7において、第12図の
ように色復調された色差信号のフレーム単位の差分をと
ることにより、動き検出するならば、第13図に示すよう
に、色復調された2種類の色差信号第13図(a)と第13
図(b)が時分割多重されて、第13図(c)のようにな
っている場合、Y信号の変化がないと仮定すると、その
フレーム単位の差分は第13図(d)のようになる。
ように色復調された色差信号のフレーム単位の差分をと
ることにより、動き検出するならば、第13図に示すよう
に、色復調された2種類の色差信号第13図(a)と第13
図(b)が時分割多重されて、第13図(c)のようにな
っている場合、Y信号の変化がないと仮定すると、その
フレーム単位の差分は第13図(d)のようになる。
例として、色相が異なり、色振幅が1と固定の絵柄を
考える。このとき、たとえば、赤い物体(色相90゜)が
動いた場合のフレーム単位の差分は第13図(e)のよう
にB−Yの成分がなく、R−Yの成分のうち変化があっ
たところだけ有意差が生じ、動き量は1となる(R0−R2
=1)。
考える。このとき、たとえば、赤い物体(色相90゜)が
動いた場合のフレーム単位の差分は第13図(e)のよう
にB−Yの成分がなく、R−Yの成分のうち変化があっ
たところだけ有意差が生じ、動き量は1となる(R0−R2
=1)。
また、色相45゜で色振幅が1の物体が動いた場合のフ
レーム単位の差分は第13図(f)のように、色振幅は1
であるにもかかわらず、動き量は このように同じ動きをする画像でも、色が異なれば異
なる動き量を検出してしまうという問題点があった。
レーム単位の差分は第13図(f)のように、色振幅は1
であるにもかかわらず、動き量は このように同じ動きをする画像でも、色が異なれば異
なる動き量を検出してしまうという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するためにな
されたもので、任意の色の動画でも動き検出量は同じと
なり、最適な動き量を検出することにより、クロスカラ
ー,ドットクロールまたは2重像などの画質劣化の少な
い画像を再生することのできる動き検出回路を得ること
を目的とする。
されたもので、任意の色の動画でも動き検出量は同じと
なり、最適な動き量を検出することにより、クロスカラ
ー,ドットクロールまたは2重像などの画質劣化の少な
い画像を再生することのできる動き検出回路を得ること
を目的とする。
この発明に係る動き検出回路は、フレーム単位の差分
により動き量を検出する手段と、注目画素の色相を検出
する手段と、この手段で検出した色相にもとづいて上記
フレーム単位の差分による動き検出手段の検出感度を制
御する手段とを設けたものである。
により動き量を検出する手段と、注目画素の色相を検出
する手段と、この手段で検出した色相にもとづいて上記
フレーム単位の差分による動き検出手段の検出感度を制
御する手段とを設けたものである。
この発明においては、入力信号のフレーム単位の差分
に応じて動き量を検出するとともに、2種類の色差信号
R−Y,B−Yの絶対値から注目画素の色相を検出して、
その検出した色相によって動き検出の感度を変化させ
る。
に応じて動き量を検出するとともに、2種類の色差信号
R−Y,B−Yの絶対値から注目画素の色相を検出して、
その検出した色相によって動き検出の感度を変化させ
る。
以下この発明の動き検出回路の実施例を図について説
明する。第1図はその一実施例を示すブロック図であ
り、第9図および第12図と同じく、第7図のC信号の動
き検出回路7に対応する詳細な構成を示すブロック図で
ある。
明する。第1図はその一実施例を示すブロック図であ
り、第9図および第12図と同じく、第7図のC信号の動
き検出回路7に対応する詳細な構成を示すブロック図で
ある。
この第1図において、第9図および第12図と同一部分
には、同符号が付されている。また時分割多重回路14か
ら絶対値回路18までの説明は第12図と同じなので省く。
には、同符号が付されている。また時分割多重回路14か
ら絶対値回路18までの説明は第12図と同じなので省く。
絶対値回路18の出力は非線形変換回路19の第1の入力
端に入力される。
端に入力される。
一方、入力端11から入力されたV信号101は色復調回
路13で2種類の色差信号R−Y,B−Yに色復調された色
差信号のうち、R−Yは時分割多重回路14の第1の入力
端と絶対値回路20に入力される。
路13で2種類の色差信号R−Y,B−Yに色復調された色
差信号のうち、R−Yは時分割多重回路14の第1の入力
端と絶対値回路20に入力される。
また、B−Yは時分割多重回路14の第2の入力端と絶
対値回路21に入力される。
対値回路21に入力される。
絶対値回路20の出力は係数器22で1.14倍して減算回路
24と加算回路26のそれぞれ第1の入力端に入力される。
24と加算回路26のそれぞれ第1の入力端に入力される。
絶対値回路21の出力は、係数器23で2.03倍して減算回
路24と加算回路26のそれぞれ第2の入力端に入力され
る。
路24と加算回路26のそれぞれ第2の入力端に入力され
る。
さらに、減算回路24の出力は絶対値回路25で絶対値化
され、除算器27の第1の入力端に入力される。
され、除算器27の第1の入力端に入力される。
また、加算回路26の出力は除算器27の第2の入力端に
入力される。除算器27の出力は、係数器28で利得を変化
させて非線形変換回路19の第2の入力端に入力される。
入力される。除算器27の出力は、係数器28で利得を変化
させて非線形変換回路19の第2の入力端に入力される。
非線形変換回路19の出力は色信号の動き検出量107と
して出力端12より送出される。
して出力端12より送出される。
次に上記構成の色信号の動き検出回路の動作について
説明する。
説明する。
一般に、NTSC方式のカラーテレビジョン信号Nは輝度
信号をY、2種類の色差信号をR−Y,B−Y、色副搬送
波周波数fsc,時間tで表すと、 となる。このときの色相θは で表される。
信号をY、2種類の色差信号をR−Y,B−Y、色副搬送
波周波数fsc,時間tで表すと、 となる。このときの色相θは で表される。
第2図のように横軸に|B−Y|、縦軸に|R−Y|をとる座
標系を考える場合、|B−Y|軸からの角度θaの色相であ
る色信号のもつ色差信号を|Ra−Ya|,|Ba−Ya|とする
と、 となる。
標系を考える場合、|B−Y|軸からの角度θaの色相であ
る色信号のもつ色差信号を|Ra−Ya|,|Ba−Ya|とする
と、 となる。
いま、|B−Y|軸から45゜の傾きをもつ軸を考える。こ
の軸からの色相をψとすると、 ψa=45゜−θa の関係が成り立ち、 で表される。上式は一般に成立するので、 θa=45゜でψa=0゜,tanψa=0 θa=0,90゜でψa=±45゜,tanψa=1 となり、R−YとB−Yから色相を検出することができ
る。
の軸からの色相をψとすると、 ψa=45゜−θa の関係が成り立ち、 で表される。上式は一般に成立するので、 θa=45゜でψa=0゜,tanψa=0 θa=0,90゜でψa=±45゜,tanψa=1 となり、R−YとB−Yから色相を検出することができ
る。
この色相の大きさで色信号の動き検出量を正規化すれ
ば、色相が変化しても同じ色振幅の物体の動きは同じ動
き量として検出される。
ば、色相が変化しても同じ色振幅の物体の動きは同じ動
き量として検出される。
第1図において、絶対値回路20では、色復調された色
差信号のうち、R−Yの絶対値が得られ、係数器22で1.
14倍される。
差信号のうち、R−Yの絶対値が得られ、係数器22で1.
14倍される。
また、絶対値回路21では、B−Yの絶対値が得られ、
係数器23で2.03倍される。
係数器23で2.03倍される。
これら2種類の色差信号の絶対値を減算回路24で減算
して、さらに絶対値回路25で絶対値をとると、その結果
mは次式のようになる。
して、さらに絶対値回路25で絶対値をとると、その結果
mは次式のようになる。
また、2種類の色差信号の絶対値を加算回路26で加算
した結果nは次式のようになる。
した結果nは次式のようになる。
除算器27は第1の入力m(絶対値回路25の出力)を第
2の入力n(加算回路26の出力)で除算する回路で、そ
の結果lは となり、第2図のようになる。
2の入力n(加算回路26の出力)で除算する回路で、そ
の結果lは となり、第2図のようになる。
第2図において横軸は(B−Y)2.03の絶対値、縦軸
は(R−Y)1.14の絶対値である。
は(R−Y)1.14の絶対値である。
除算結果の絶対値lは横軸から45゜の直線上でl=0
となり、角度を変化させると、縦軸,横軸どちらに近づ
いても大きくなり、縦軸上,横軸上でl=1となる。
となり、角度を変化させると、縦軸,横軸どちらに近づ
いても大きくなり、縦軸上,横軸上でl=1となる。
第1図における係数器28は、たとえば色相の動き検出
量に対する制御を大きくしたい場合は、第4図に示す入
出力特性eのように利得を低く設定すればよく、また制
御を小さくしたい場合には、第8図に示す入出力特性f
のように利得を高く設定すればよい。
量に対する制御を大きくしたい場合は、第4図に示す入
出力特性eのように利得を低く設定すればよく、また制
御を小さくしたい場合には、第8図に示す入出力特性f
のように利得を高く設定すればよい。
また、非線形変換回路19の入出力特性は、たとえば第
3図に示すように可変特性に構成されている。すなわ
ち、特性aは、2種類の色差信号の絶対値の差が最少の
ときの特性を示しており、絶対値回路18からの入力レベ
ルがAの値になるまでは動き検出量の出力レベルは0と
なり、Aより大きくなるにつれて、徐々に出力レベルが
増加して最終的に飽和する特性であって、係数器28の出
力mのレベルが大きくなるにつれて特性b,c,dのように
出力開始点Aが右方に移行し、色相によって動き検出量
が影響されないように調節する。
3図に示すように可変特性に構成されている。すなわ
ち、特性aは、2種類の色差信号の絶対値の差が最少の
ときの特性を示しており、絶対値回路18からの入力レベ
ルがAの値になるまでは動き検出量の出力レベルは0と
なり、Aより大きくなるにつれて、徐々に出力レベルが
増加して最終的に飽和する特性であって、係数器28の出
力mのレベルが大きくなるにつれて特性b,c,dのように
出力開始点Aが右方に移行し、色相によって動き検出量
が影響されないように調節する。
なお、係数器28の入出力特性を一定とし、非線形変換
回路19の入出力特性を、第5図中の入る出力特性g、ま
たはhのように変えることにより、係数器28の特性を変
えたのと同等の効果をえることができる。
回路19の入出力特性を、第5図中の入る出力特性g、ま
たはhのように変えることにより、係数器28の特性を変
えたのと同等の効果をえることができる。
また、第5図に示している出力特性g,hは、必しもこ
の例のように立ち上がり点BおよびC、傾斜,飽和レベ
ルの全てを変える必要はなく、そのいずれか一つ、また
は、二つを変えた組合せとしてもよいことはいうまでも
ない。
の例のように立ち上がり点BおよびC、傾斜,飽和レベ
ルの全てを変える必要はなく、そのいずれか一つ、また
は、二つを変えた組合せとしてもよいことはいうまでも
ない。
さらに、画素位置により急激に非線形変換回路19の入
出力特性が変化しないように、非線形変換回路19の後に
第6図に示すような緩衝回路を挿入してもよい。
出力特性が変化しないように、非線形変換回路19の後に
第6図に示すような緩衝回路を挿入してもよい。
この第6図において、入力端子61から入力されたC信
号動き検出信号107はたとえばLPFなどで構成される平滑
回路63を通して、滑らかな信号に変換される。
号動き検出信号107はたとえばLPFなどで構成される平滑
回路63を通して、滑らかな信号に変換される。
平滑回路63の出力は必要であれば、ビット数を減ずる
ためのクリップ回路64にてビット数を低減して、出力端
62から合成回路8に入力するように構成したものであっ
て、ノイズなどによる誤動作を軽減することができる。
ためのクリップ回路64にてビット数を低減して、出力端
62から合成回路8に入力するように構成したものであっ
て、ノイズなどによる誤動作を軽減することができる。
以上のように、この発明によれば、2種類の色差信号
R−Y,B−Yの絶対値から注目画素の色相を検出して、
色相によって動き検出の感度を変化させるように構成し
たので、どんな色相の物体の動きでも同じように動き検
出することができ、クロスカラー,ドット妨害,2重像な
どの画質劣化が少ない動き適応YC分離、動き適応走査線
補間などの動き適応処理を可能にする動き検出回路を構
成できる効果がある。
R−Y,B−Yの絶対値から注目画素の色相を検出して、
色相によって動き検出の感度を変化させるように構成し
たので、どんな色相の物体の動きでも同じように動き検
出することができ、クロスカラー,ドット妨害,2重像な
どの画質劣化が少ない動き適応YC分離、動き適応走査線
補間などの動き適応処理を可能にする動き検出回路を構
成できる効果がある。
第1図はこの発明の一実施例による動き検出回路のブロ
ック図、第2図は同上実施例における除算器の出力特性
図、第3図は同上実施例における非線形変換回路の特性
図、第4図は同上実施例における係数器28の入出力特性
図、第5図は同上実施例における非線形変換回路の特性
図、第6図はこの発明の動き検出回路の他の実施例にお
ける非線形変換回路の後段に接続する緩衝回路のブロッ
ク図、第7図は従来の動き適応YC分離装置のブロック
図、第8図は従来のYC信号の動き検出回路のブロック
図、第9図は従来のC信号の動き検出回路のブロック
図、第10図は第7図の従来の動き適応YC分離装置におけ
るフレーム間YC分離回路の詳細な構成を示すブロック
図、第11図は第7図の従来の動き適応YC分離装置におけ
るフィールド内YC分離回路の詳細な構成を示すブロック
図、第12図は第7図の従来の動き適応YC分離装置におけ
る色信号動き検出回路の詳細な構成を示すブロック図、
第13図は第2図の色信号動き検出回路の動作を説明する
ためのタイムチャートである。 4……フィールド内YC分離回路、5……フレーム間YC分
離回路、6……Y信号動き検出回路、7……C信号動き
検出回路、8……合成回路、9……Y信号混合回路、10
……C信号混合回路、12……C信号動き量出力端、13…
…色復調回路、14……時分割多重回路、15……2フレー
ム遅延回路、18,20,21,25……絶対値回路、19……非線
形変換回路、22,23,28……係数器、27……除算器、70…
…動き検出回路。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
ック図、第2図は同上実施例における除算器の出力特性
図、第3図は同上実施例における非線形変換回路の特性
図、第4図は同上実施例における係数器28の入出力特性
図、第5図は同上実施例における非線形変換回路の特性
図、第6図はこの発明の動き検出回路の他の実施例にお
ける非線形変換回路の後段に接続する緩衝回路のブロッ
ク図、第7図は従来の動き適応YC分離装置のブロック
図、第8図は従来のYC信号の動き検出回路のブロック
図、第9図は従来のC信号の動き検出回路のブロック
図、第10図は第7図の従来の動き適応YC分離装置におけ
るフレーム間YC分離回路の詳細な構成を示すブロック
図、第11図は第7図の従来の動き適応YC分離装置におけ
るフィールド内YC分離回路の詳細な構成を示すブロック
図、第12図は第7図の従来の動き適応YC分離装置におけ
る色信号動き検出回路の詳細な構成を示すブロック図、
第13図は第2図の色信号動き検出回路の動作を説明する
ためのタイムチャートである。 4……フィールド内YC分離回路、5……フレーム間YC分
離回路、6……Y信号動き検出回路、7……C信号動き
検出回路、8……合成回路、9……Y信号混合回路、10
……C信号混合回路、12……C信号動き量出力端、13…
…色復調回路、14……時分割多重回路、15……2フレー
ム遅延回路、18,20,21,25……絶対値回路、19……非線
形変換回路、22,23,28……係数器、27……除算器、70…
…動き検出回路。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】色信号を輝度信号の高域周波数領域に周波
数多重した複合テレビジョン信号を色復調した後、2種
類の色差信号から色信号の動き量を抽出する回路におい
て、入力信号のフレーム単位の差分により動き量を検出
することにより相関を求めるフレーム間相関を検出する
回路と、フィールド内の注目画素の色相を検出する手段
と、この手段で検出した色相に基づいて上記フレーム間
相関検出手段の相関検出感度を制御する手段とを備えた
ことを特徴とする動き検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7571389A JP2689580B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 動き検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7571389A JP2689580B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 動き検出回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02253788A JPH02253788A (ja) | 1990-10-12 |
JP2689580B2 true JP2689580B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=13584162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7571389A Expired - Lifetime JP2689580B2 (ja) | 1989-03-27 | 1989-03-27 | 動き検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689580B2 (ja) |
-
1989
- 1989-03-27 JP JP7571389A patent/JP2689580B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02253788A (ja) | 1990-10-12 |
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