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JP2685077B2 - トランス用巻鉄心及びその製造方法 - Google Patents

トランス用巻鉄心及びその製造方法

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Publication number
JP2685077B2
JP2685077B2 JP1017434A JP1743489A JP2685077B2 JP 2685077 B2 JP2685077 B2 JP 2685077B2 JP 1017434 A JP1017434 A JP 1017434A JP 1743489 A JP1743489 A JP 1743489A JP 2685077 B2 JP2685077 B2 JP 2685077B2
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JP
Japan
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winding
core
wound
iron core
transformer
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JP1017434A
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JPH02199809A (ja
Inventor
文男 北村
Original Assignee
北村機電株式会社
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Publication date
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトランス用巻鉄心及びその製造方法に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、電源トランス等においては、必要な電力のみを
伝達する一方、不要且つ有害なノイズ成分をしゃ断し、
電子回路を当該ノイズから保護する機能が要求されてい
る。
上述のノイズ成分は、通常、高周波であるので、その
ノイズしゃ断対策として次の方法がある。
1)高周波に対して損失が大きく且つ透磁率が低い鉄心
を用いる方法。
2)1次側コイルと2次側コイルとの間の距離を大きく
してその間の鉄心の磁路を長くする方法。
3)1次側コイルと2次側コイルとの間の静電シールド
を厳重に行う方法。
4)上述の方法のいくつかを組合せる方法。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のいずれの方法においても、最終
的には、空心コイルとしての1次側コイルと2次側コイ
ルとの間がファラデの法則に従って電磁誘導によって結
合され、これが相互間でノイズ成分を伝達するという現
象を引起こす。
空心コイルとしての1次側コイルW1(W1a,W1b)及び
2次側コイルW2(W2a,W2b)の配置としては第7図
(A)〜(D)に示すものが知られる。1次側コイルW1
(W1a,W1b)と2次側コイルW2(W2a,W2b)との磁気的結
合の強さ、すなわち1次側コイルW1(W1a,W1b)と2次
側コイルW2(W2a,W2b)との相互インダクタンスMは、
第7図(A)の配置、第7図(B)の配置、第6図
(C)の配置、第7図(D)の配置の順に小さくなる
が、第7図(D)の配置でも未だ磁気的結合が大きく、
ノイズしゃ断対策として不十分である。
したがって、本発明の目的は、空心コイルとしてみた
場合の1次側コイルと2次側コイルとの磁気的結合が小
さいトランス用の巻鉄心(鉄心)を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、上記鉄心の製造方法を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述の課題を解決するための手段は第1図に示され
る。すなわち、1次側コイルW1の発生磁束中心線L1と2
次側コイルW2の発生磁束中心線L2とが直角となるような
空心コイルを考える。この場合、1次側コイルW1の発生
磁束は2次側コイルW2とほとんど鎖交せず、同様に、2
次側コイルW2の発生磁束は1次側コイルW1とほとんど鎖
交せず、したがって、空心コイルとしての1次側コイル
W1と2次側コイルW2との磁気的結合は小さく、この結
果、これらコイル間の高周波ノイズ伝達は小さくなる。
本発明は第1図に示すコイル配置を実現するトランス
用巻鉄心(トランス用鉄心)を提供するものであり、し
たがって、本発明に係るトランス用鉄心は鉄心帯材を巻
取って形成され、該トランス用巻鉄心は、外周長さと内
周長さとの差を所定比率で拡大して巻き取った鉄心帯材
をねじることにより、1次側巻線巻回部分と2次側巻線
巻回部分とをほぼ直角に形成するように構成されてい
る。
また、上記トランス用鉄心を製造するために、外周長
さと内周長さとの差を所定比率で拡大した巻鉄心を準備
し、この巻鉄心にねじり加工を加えることにより1次側
巻線W1が巻回される部分の磁束中心方向と2次側巻線W2
が巻回される部分の磁束の中心方向とがほぼ直角となる
ように製造する。
〔作 用〕
上述の手段によれば、1次側コイルW1と2次側コイル
W2とが上記鉄心に巻回された場合には、空心コイルとし
て作用させたときの磁気的結合は小さくなる。
〔実施例〕
第2図は本発明に係るトランス用巻鉄心(トランス用
鉄心)の実施例を示す図であり、第3図は第2図の各鉄
心1,2,3に1次側コイルW1及び2次側コイルW2を巻回せ
しめた図である。第3図(A)〜(C)のいずれにおい
ても、1次側コイルW1の発生磁束中心線と2次側コイル
W2の発生磁束中心方向とは直角となっている。したがっ
て、第3図(A)〜(C)において、各鉄心1,2,3を除
去した場合、すなわち空心コイルとしての1次側コイル
W1と2次側コイルW2との磁気的結合は小さい。
第2図の鉄心を製造する場合には、第4図(A)に示
す巻鉄心を準備し、次に、A部及びB部を各々ねじり手
段の工具(図示せず)にて挟持し、ねじり中心を軸にし
てねじり加工を加えると第2図に示す鉄心1,2,3が得ら
れると考える。しかしながら、ねじり加工の際には、第
4図(A)に示す鉄心内側窓部(直角部分)は、第4図
(B)に示すように、90゜よりもはるかに小さい角度に
曲がる必要がある。このため、第4図(B)の矢印X,Y
に示すように、内周側より外周側の方がより長くなる必
要があり、したがって、第4図(A)の状態の巻鉄心に
ねじり加工して第2図(A),(B)もしくは(C)に
示すごとき巻鉄心を得ることは不可能に近い。
そこで、本発明においては、第2図(A),(B)、
もしくは(C)に示す巻鉄心1,2もしくは3を製造する
ために、第5図に示す巻鉄心を準備する。すなわち、内
周長さと外周長さとの差を所定比率で拡大しておく。こ
の結果、ねじり中心を軸に第5図の巻鉄心にねじり加工
を加えると、第2図(A),(B)もしくは(C)に示
す巻鉄心が得られる。
第5図の巻鉄心を得る具体的な方法は、第6A図に示す
ごとく、鉄心帯材を巻取成形する際に、所定厚さの紙、
樹脂製テープ等(図示せず)を挟み込んで巻取り、この
巻鉄心にねじり加工を加える前にこの紙、テープ等を除
去する。なお、上記紙、テープ等の代りにワックス(パ
ラフィン)状の物質を所定厚さで鉄心帯材に塗布して巻
取り、巻取り後にこの塗布層を加熱溶融もしくは溶剤に
て溶解除去してもよい。
また、他の具体的方法としては、第6B図に示すごと
く、所定内周長さを規定する細長い治具を用意し、これ
に鉄心帯材をやゝ緩く巻取る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係るトランス用巻鉄心
(トランス用鉄心)は、これに1次側巻線及び2次側巻
線を施した場合に空心コイルとして考えた場合の磁気的
結合を小さくでき、したがって、これらの間ではノイズ
が十分しゃ断される。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の原理構成を示す図、 第2図は本発明に係るトランス用鉄心の実施例を示す
図、 第3図は第2図の各鉄心に1次側コイル及び2次側コイ
ルを施した図、 第4図、第5図、第6A図、第6B図は本発明に係るトラン
ス用鉄心の製造方法を説明する図、 第7図は一般的な空心コイルとしての1次側コイル及び
2次側コイルの配置を説明する図である。 W1,W1a,W1b……1次側コイル、 W2,W2a,W2b……2次側コイル、 1,2,3……鉄心、4……治具。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心帯材を巻取って形成するトランス用巻
    鉄心であって、 外周長さと内周長さとの差を所定比率で拡大して巻き取
    った鉄心帯材をねじることにより、1次側巻線巻回部分
    と2次側巻線巻回部分とをほぼ直角に形成したことを特
    徴とするトランス用巻鉄心。
  2. 【請求項2】外周長さと内周長さとの差を所定比率で拡
    大した巻鉄心を準備し、 該巻鉄心にねじり加工を加えることにより、当該巻鉄心
    の1次側巻線(W1)が巻回される部分の磁束中心方向と
    2次側巻線(W2)が巻回される部分の磁束中心方向とを
    ほぼ直角にしたことを特徴とするトランス用巻鉄心の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記巻鉄心は鉄心帯材を巻取成形する際に
    所定厚さの紙もしくはテープを挟み込んで巻取ることに
    より形成し、 該巻鉄心にねじり加工を加える前に前記紙もしくはテー
    プを除去するようにしたことを特徴とする 請求項2に記載のトランス用巻鉄心の製造方法。
  4. 【請求項4】前記巻鉄心は鉄心帯材を巻取成形する際に
    細長い治具にやや緩く巻取ることにより形成するように
    したことを特徴とする 請求項2に記載のトランス用巻鉄心の製造方法。
  5. 【請求項5】前記巻鉄心は鉄心帯材を巻取成形する際に
    ワックス状の物質を加熱溶融もしくは溶解除去するよう
    にしたことを特徴とする 請求項2に記載のトランス用巻鉄心の製造方法。
JP1017434A 1989-01-30 1989-01-30 トランス用巻鉄心及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2685077B2 (ja)

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