JP2683119B2 - 信号多重記録方法及びその記録再生装置 - Google Patents
信号多重記録方法及びその記録再生装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばビデオテープレコーダ等に用いて好
適な信号多重記録方法及びそのための記録再生装置に係
り、特に現行システムと互換性を保ちながら、さらに高
品質なPCM音声信号を多重記録する方法およびその記録
再生装置に関する。
適な信号多重記録方法及びそのための記録再生装置に係
り、特に現行システムと互換性を保ちながら、さらに高
品質なPCM音声信号を多重記録する方法およびその記録
再生装置に関する。
従来の該種多重記録を行うビデオテープレコーダは、
例えば、特開昭63-171403号公報に記載のように、映像
信号と、PCM(Pulse Coded Modulation)化した音声信
号と、周波数変調(FM:Frequency Modulation)した音
声信号を、それぞれアジマス角度の異なる専用の磁気ヘ
ツドを用いて、同一トラツク上に3層に重ね記録する構
成を採っている。
例えば、特開昭63-171403号公報に記載のように、映像
信号と、PCM(Pulse Coded Modulation)化した音声信
号と、周波数変調(FM:Frequency Modulation)した音
声信号を、それぞれアジマス角度の異なる専用の磁気ヘ
ツドを用いて、同一トラツク上に3層に重ね記録する構
成を採っている。
しかしながら上記従来技術では、映像信号、PCM音声
信号およびFM音声信号それぞれの記録レベルや、PCM音
声用磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長さについては何も配慮
されておらず、PCM音声信号の再生出力レベルの確保
や、映像信号への妨害という点で問題があつた。
信号およびFM音声信号それぞれの記録レベルや、PCM音
声用磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長さについては何も配慮
されておらず、PCM音声信号の再生出力レベルの確保
や、映像信号への妨害という点で問題があつた。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点をなくし、PCM
音声信号の再生レベルを確保すると同時に映像信号への
妨害をなくした信号多重記録方法およびその記録再生装
置を提供することにある。
音声信号の再生レベルを確保すると同時に映像信号への
妨害をなくした信号多重記録方法およびその記録再生装
置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、映像信号の記録
電流を最大再生出力レベルが得られる最適記録電流値よ
り若干低く設定したものである。さらに、PCM音声用磁
気ヘツドの磁気ギヤツプ長さを映像用磁気ヘツドの磁気
ギヤツプ長さと略同程度まで短くし、PCM音声信号の記
録電流もその最適記録電流値より若干低く設定し、そし
てFM音声信号の記録電流はその最適記録電流値に対して
かなり低く設定したものである。
電流を最大再生出力レベルが得られる最適記録電流値よ
り若干低く設定したものである。さらに、PCM音声用磁
気ヘツドの磁気ギヤツプ長さを映像用磁気ヘツドの磁気
ギヤツプ長さと略同程度まで短くし、PCM音声信号の記
録電流もその最適記録電流値より若干低く設定し、そし
てFM音声信号の記録電流はその最適記録電流値に対して
かなり低く設定したものである。
PCM音声信号は後から重ね記録される映像信号によつ
て消去され、その再生出力レベルは減衰するが、この消
去量、言い換えればPCM音声信号の再生出力レベルは映
像信号の記録電流により大きく変化する。従って、映像
信号の記録電流を下げることはPCM音声信号の再生出力
レベルを増大させることになる。この記録電流の低下は
わずかで済むため、映像信号自身の再生出力レベルの低
下はほとんどなく、PCM音声信号の再生出力レベルを確
保することができる。
て消去され、その再生出力レベルは減衰するが、この消
去量、言い換えればPCM音声信号の再生出力レベルは映
像信号の記録電流により大きく変化する。従って、映像
信号の記録電流を下げることはPCM音声信号の再生出力
レベルを増大させることになる。この記録電流の低下は
わずかで済むため、映像信号自身の再生出力レベルの低
下はほとんどなく、PCM音声信号の再生出力レベルを確
保することができる。
同様に、FM音声信号も後から記録されるPCM音声信号
によつて消去される。そこで、PCM音声信号の記録電流
も自身の再生出力レベルが確保できる範囲で若干下げ
る。またPCM音声用磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長さを短
くすることによりFM音声信号の消去量を小さくすること
ができる。これらによりFM音声信号の再生出力レベルを
確保することができる。
によつて消去される。そこで、PCM音声信号の記録電流
も自身の再生出力レベルが確保できる範囲で若干下げ
る。またPCM音声用磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長さを短
くすることによりFM音声信号の消去量を小さくすること
ができる。これらによりFM音声信号の再生出力レベルを
確保することができる。
また、PCM音声用磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長さを短
くすることは、記録再生過程で発生する歪を低減するこ
とができ、その結果、4相位相変調されたPCM音声再生
信号の低域サイドローブ成分が低減できる。この低減サ
イドローブ成分はPCM音声信号の復調に不要なだけでな
く、アジマス効果のきかない低周波成分であるため、映
像ヘツドでも再生され、色信号への妨害となる。従っ
て、PCM音声用磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長さを短くす
ることは映像信号への妨害を低減することになる。
くすることは、記録再生過程で発生する歪を低減するこ
とができ、その結果、4相位相変調されたPCM音声再生
信号の低域サイドローブ成分が低減できる。この低減サ
イドローブ成分はPCM音声信号の復調に不要なだけでな
く、アジマス効果のきかない低周波成分であるため、映
像ヘツドでも再生され、色信号への妨害となる。従っ
て、PCM音声用磁気ヘツドの磁気ギヤツプ長さを短くす
ることは映像信号への妨害を低減することになる。
最後に、FM音声信号の記録電流も自身の再生出力レベ
ルが確保される範囲で下げることにより、FM音声信号か
ら映像信号への妨害も低減することができる。
ルが確保される範囲で下げることにより、FM音声信号か
ら映像信号への妨害も低減することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
る。
第1図は本発明の原理を示す模式説明図であり、磁気
記録媒体の磁性層深さ方向における磁化パターンを模擬
的に示したものである。第1図において、1はFM音声用
ヘツド、2はPCM音声用ヘツド、3は映像用ヘツド、8
は磁性層8aとベースフイルム8bからなる磁気テープを示
している。
記録媒体の磁性層深さ方向における磁化パターンを模擬
的に示したものである。第1図において、1はFM音声用
ヘツド、2はPCM音声用ヘツド、3は映像用ヘツド、8
は磁性層8aとベースフイルム8bからなる磁気テープを示
している。
第2図は本発明における記録信号の周波数配置の一例
を示す図である。第2図において、(a)は、映像用ヘ
ツド3で記録する映像信号の周波数配置を示し、FM変調
(周波数偏移が5.4M Hz〜7M Hz)された輝度信号と低域
周波数変換(変換後の色副搬送波周波数fscが約629K H
z)された色信号が周波数多重されたものである。
(b)は、PCM音声用ヘツド2で記録するPCM音声信号の
周波数配置を示し、2.5M Hzの搬送波でオフセツト4相
差動PSK(O-QDPSK;Offset Quadrature Differential Ph
ase Shift Keying)変調したものである。(c)は、FM
音声用ヘツド1で記録するFM音声信号の周波数配置を示
し、2チヤンネル(左/右または主/副)の音声信号を
それぞれ独立に1.3M Hzと1.7M Hzの搬送波でFM変調さ
れ、周波数多重されたものである。
を示す図である。第2図において、(a)は、映像用ヘ
ツド3で記録する映像信号の周波数配置を示し、FM変調
(周波数偏移が5.4M Hz〜7M Hz)された輝度信号と低域
周波数変換(変換後の色副搬送波周波数fscが約629K H
z)された色信号が周波数多重されたものである。
(b)は、PCM音声用ヘツド2で記録するPCM音声信号の
周波数配置を示し、2.5M Hzの搬送波でオフセツト4相
差動PSK(O-QDPSK;Offset Quadrature Differential Ph
ase Shift Keying)変調したものである。(c)は、FM
音声用ヘツド1で記録するFM音声信号の周波数配置を示
し、2チヤンネル(左/右または主/副)の音声信号を
それぞれ独立に1.3M Hzと1.7M Hzの搬送波でFM変調さ
れ、周波数多重されたものである。
以下、動作を説明する。
第1図において、まず、第2図(c)に示したFM音声
信号をFM音声用ヘツド1により磁気テープ8に記録す
る。次に、第2図(b)に示したPCM音声信号をPCM音声
用ヘツド2により同一トラツク上に重ね記録する。そし
て、最後に第2図(a)に示した映像信号を映像用ヘツ
ド3により同じく同一トラツク上に重ね記録する。この
とき、FM音声信号は記録周波数が最も低く、言い換えれ
ば記録波長が最も長く、またFM音声用ヘツド1の磁気ギ
ヤツプ長さG1もそれに見合って最も長く、(約1μm〜
1.2μm)設定されているため、磁気テープ8の磁性層8
aの深層部まで記録される。PCM音声信号はFM音声信号よ
り記録周波数が高く、言い換えれば記録波長が短く、ま
たPCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2もそれに見
合ってG1よりは短く設定されるため、記録の深さは磁性
層8aの中間層までしか至らない。従って先に記録したFM
音声信号は後から記録されるPCM音声信号によつて重ね
書き消去されるが、その一部は磁性層8aの深層部に残留
する。第1図中のCはこの残留したFM音声信号の磁化パ
ターンを模擬的に示したものである。
信号をFM音声用ヘツド1により磁気テープ8に記録す
る。次に、第2図(b)に示したPCM音声信号をPCM音声
用ヘツド2により同一トラツク上に重ね記録する。そし
て、最後に第2図(a)に示した映像信号を映像用ヘツ
ド3により同じく同一トラツク上に重ね記録する。この
とき、FM音声信号は記録周波数が最も低く、言い換えれ
ば記録波長が最も長く、またFM音声用ヘツド1の磁気ギ
ヤツプ長さG1もそれに見合って最も長く、(約1μm〜
1.2μm)設定されているため、磁気テープ8の磁性層8
aの深層部まで記録される。PCM音声信号はFM音声信号よ
り記録周波数が高く、言い換えれば記録波長が短く、ま
たPCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2もそれに見
合ってG1よりは短く設定されるため、記録の深さは磁性
層8aの中間層までしか至らない。従って先に記録したFM
音声信号は後から記録されるPCM音声信号によつて重ね
書き消去されるが、その一部は磁性層8aの深層部に残留
する。第1図中のCはこの残留したFM音声信号の磁化パ
ターンを模擬的に示したものである。
映像信号は記録周波数が最も高く、言い換えれば記録
波長が最も短く、また映像用ヘツド3の磁気ギヤツプ長
さG3もそれに見合って最も短く(約0.3μm〜0.4μm)
設定されているため、磁性層8aの浅層部までしか記録さ
れない。従ってPCM音声信号も後から重ね記録される映
像信号によつて消去されるが、その一部は磁性層の中間
層部に残留する。第1図中のAは映像信号の磁化パター
ンを、Bは中間層部に残留したPCM音声信号の磁化パタ
ーンをそれぞれ模擬的に示したものである。
波長が最も短く、また映像用ヘツド3の磁気ギヤツプ長
さG3もそれに見合って最も短く(約0.3μm〜0.4μm)
設定されているため、磁性層8aの浅層部までしか記録さ
れない。従ってPCM音声信号も後から重ね記録される映
像信号によつて消去されるが、その一部は磁性層の中間
層部に残留する。第1図中のAは映像信号の磁化パター
ンを、Bは中間層部に残留したPCM音声信号の磁化パタ
ーンをそれぞれ模擬的に示したものである。
このようにして映像信号、PCM音声信号およびFM音声
信号は磁気テープ8の磁性層深さ方向に層別に多重記録
される。
信号は磁気テープ8の磁性層深さ方向に層別に多重記録
される。
次に再生は、前もつてFM音声用ヘツド1,PCM音声用ヘ
ツド2および映像用ヘツド3のアジマス角度をそれぞれ
異なる値(例えば、FM音声用ヘツド1を30度,PCM音声用
ヘツド2を20度,映像用ヘツド3を6度)に設定して記
録し、それぞれ記録と同じヘツドで再生する。このと
き、アジマス角の異なる信号はアジマス損失により減衰
するため、それぞれの信号を分離再生することができ
る。
ツド2および映像用ヘツド3のアジマス角度をそれぞれ
異なる値(例えば、FM音声用ヘツド1を30度,PCM音声用
ヘツド2を20度,映像用ヘツド3を6度)に設定して記
録し、それぞれ記録と同じヘツドで再生する。このと
き、アジマス角の異なる信号はアジマス損失により減衰
するため、それぞれの信号を分離再生することができ
る。
尚、このアジマス損失は、周知の通り、周波数に比例
して大きくなる。逆に言えば、周波数の低い領域ではア
ジマス損失が小さく、分離再生できない。PCM音声信号
をさらに2.5M Hzの搬送波でO-QDPSK変調して低減を減衰
記録する理由はここにある。
して大きくなる。逆に言えば、周波数の低い領域ではア
ジマス損失が小さく、分離再生できない。PCM音声信号
をさらに2.5M Hzの搬送波でO-QDPSK変調して低減を減衰
記録する理由はここにある。
本発明は上記多重記録システムにおいて、映像,PCM音
声およびFM音声それぞれのヘツドに流す記録電流を規定
するものである。さらに本発明はPCM音声用ヘツド2の
磁気ギヤツプ長さG2を規定するものである。
声およびFM音声それぞれのヘツドに流す記録電流を規定
するものである。さらに本発明はPCM音声用ヘツド2の
磁気ギヤツプ長さG2を規定するものである。
以下、これについて詳しく説明する。
第3図は映像用ヘツド3に流す記録電流に対する映像
信号およびPCM音声信号の再生出力特性を示す図であ
る。尚、横軸の映像記録電流は最大再生出力レベルが得
られる最適記録電流(ORC;Optimum Recording Curren
t)を1として正規化している。また、映像信号として
は5.4M Hzの単一信号を、PCM音声信号としては2.5M Hz
の単一信号を記録し再生したものである。第3図におい
て(a)は映像信号の再生出力特性を、ORCにおける最
大再生出力レベルを基準(0dB)とした相対値で示して
いる。(b)はPCM音声信号の再生出力特性を、映像信
号無記録時における再生出力レベルを基準(0dB)とし
た相対値で示しており、PCM音声信号自身はそれぞれORC
で記録し再生したものである。
信号およびPCM音声信号の再生出力特性を示す図であ
る。尚、横軸の映像記録電流は最大再生出力レベルが得
られる最適記録電流(ORC;Optimum Recording Curren
t)を1として正規化している。また、映像信号として
は5.4M Hzの単一信号を、PCM音声信号としては2.5M Hz
の単一信号を記録し再生したものである。第3図におい
て(a)は映像信号の再生出力特性を、ORCにおける最
大再生出力レベルを基準(0dB)とした相対値で示して
いる。(b)はPCM音声信号の再生出力特性を、映像信
号無記録時における再生出力レベルを基準(0dB)とし
た相対値で示しており、PCM音声信号自身はそれぞれORC
で記録し再生したものである。
このように、(a)の映像信号再生出力特性は、よく
知られているように、ORCを中心に山なりの特性を示
し、ORC近傍では再生出力レベルの変化はほとんどな
い。例えば、ORC±10%の記録電流における再生出力レ
ベルは−0.2dBから−0.3dB程度である。一方、PCM音声
信号の再生出力特性は、(b)に示すように、映像記録
電流の増大に従って再生出力レベルは大きく減少する。
例えば、映像記録電流がORCのときPCM音声信号の再生出
力レベルは約−15dBとなり、映像記録電流がORCから±1
0%変動するとPCM音声信号の再生出力レベルは約3dB増
減する。
知られているように、ORCを中心に山なりの特性を示
し、ORC近傍では再生出力レベルの変化はほとんどな
い。例えば、ORC±10%の記録電流における再生出力レ
ベルは−0.2dBから−0.3dB程度である。一方、PCM音声
信号の再生出力特性は、(b)に示すように、映像記録
電流の増大に従って再生出力レベルは大きく減少する。
例えば、映像記録電流がORCのときPCM音声信号の再生出
力レベルは約−15dBとなり、映像記録電流がORCから±1
0%変動するとPCM音声信号の再生出力レベルは約3dB増
減する。
通常、映像記録電流はORCに設定されるが、当然のこ
とながらその値はばらつく。映像記録電流が減少する方
向にばらつく分には問題ないが、逆に増大する方向にば
らついた場合、PCM音声信号の再生出力レベルが大きく
減少し、それによりPCM音声信号のS/N(信号対雑音比)
が低下して復調後の符号誤り率が増大する恐れがある。
とながらその値はばらつく。映像記録電流が減少する方
向にばらつく分には問題ないが、逆に増大する方向にば
らついた場合、PCM音声信号の再生出力レベルが大きく
減少し、それによりPCM音声信号のS/N(信号対雑音比)
が低下して復調後の符号誤り率が増大する恐れがある。
そこで本発明では、映像記録電流をそのばらつき幅S
とPCM音声信号再生出力の最小限必要レベルL minを考慮
し、ORCより若干低く設定することに特徴がある。すな
わち、第3図の中に示すように、映像記録電流が増大す
る方向に最大ばらついてもPCM音声信号の再生出力レベ
ルがその最小限必要レベルL minを下らないように、映
像記録電流の標準(設定)値I vidをORCより低く設定し
てある。これにより、PCM音声信号の再生出力レベルが
確保でき、その結果、再生し復調したPCM音声信号の品
質を確保することができる。尚、映像信号の再生出力レ
ベルは、特に映像記録電流が減少する方向にばらついた
場合、従来の設定法に比べると若干低下するが、再生画
像の品質にはほとんど影響を与えない。
とPCM音声信号再生出力の最小限必要レベルL minを考慮
し、ORCより若干低く設定することに特徴がある。すな
わち、第3図の中に示すように、映像記録電流が増大す
る方向に最大ばらついてもPCM音声信号の再生出力レベ
ルがその最小限必要レベルL minを下らないように、映
像記録電流の標準(設定)値I vidをORCより低く設定し
てある。これにより、PCM音声信号の再生出力レベルが
確保でき、その結果、再生し復調したPCM音声信号の品
質を確保することができる。尚、映像信号の再生出力レ
ベルは、特に映像記録電流が減少する方向にばらついた
場合、従来の設定法に比べると若干低下するが、再生画
像の品質にはほとんど影響を与えない。
次に、本発明のもう一つの特徴であるPCM音声用ヘツ
ド2の磁気ギヤツプ長G2について説明する。
ド2の磁気ギヤツプ長G2について説明する。
第4図は記録周波数と各ヘツドの磁気ギヤツプ長さの
関係を示す図である。通常、FM音声用ヘツド1の磁気ギ
ヤツプ長さG1は同図(a)に示すように、1.3M Hz〜1.7
M Hzの記録周波数に対して1.0μm〜1.2μmに設定され
ている。一方、映像用ヘツド3の磁気ギヤツプ長さG3は
同図(c)に示すように、5.4M Hz〜7M Hzの記録周波数
に対して0.3μm〜0.4μmに設定されている。このFM音
声用ヘツド1と映像用ヘツド3の記録周波数と磁気ギヤ
ツプ長さの関係よりG2を相乗平均で算術計算すると、記
録周波数2.5M HzのPCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長
さG2は0.6μm〜0.9μmとなる。しかし、本発明ではこ
のPCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2を上記計算
値よりは短く、同図(b)に示すように0.4μm以下
と、映像用ヘツド3の磁気ギヤツプ長さG3と略同等まで
短くしたことに特徴がある。
関係を示す図である。通常、FM音声用ヘツド1の磁気ギ
ヤツプ長さG1は同図(a)に示すように、1.3M Hz〜1.7
M Hzの記録周波数に対して1.0μm〜1.2μmに設定され
ている。一方、映像用ヘツド3の磁気ギヤツプ長さG3は
同図(c)に示すように、5.4M Hz〜7M Hzの記録周波数
に対して0.3μm〜0.4μmに設定されている。このFM音
声用ヘツド1と映像用ヘツド3の記録周波数と磁気ギヤ
ツプ長さの関係よりG2を相乗平均で算術計算すると、記
録周波数2.5M HzのPCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長
さG2は0.6μm〜0.9μmとなる。しかし、本発明ではこ
のPCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2を上記計算
値よりは短く、同図(b)に示すように0.4μm以下
と、映像用ヘツド3の磁気ギヤツプ長さG3と略同等まで
短くしたことに特徴がある。
以下、この効果について述べる。
第5図はPCM音声信号の記録および再生スペクトラム
を示す図である。第5図において、(a)は記録時のス
ペクトラムを示し、これは、符号伝送速度が約2.6M bps
のPCM音声信号をさらに2.5M Hzの搬送波でO-QDPSK変調
したものである。尚、上記符号伝送速度2.6M bpsという
値は標準化周波数48K Hz,量子化ビツト数16ビツト,ス
テレオ2チヤンネルのデイジタル・オーデイオ信号に同
期信号や誤り訂正符号等を付加した後の値である。第5
図の(b),(c)および(d)は、上記(a)に示す
スペクトラムの信号をそれぞれ磁気ギヤツプ長さG2が0.
7μm,0.5μmおよび0.35μmのPCM音声用ヘツド2で記
録し再生した時のスペクトラムである。尚、(b),
(c)および(d)にはPCM音声信号無記録時の再生ス
ペクトラム、すなわちノイズスペクトラムを対比して示
している。
を示す図である。第5図において、(a)は記録時のス
ペクトラムを示し、これは、符号伝送速度が約2.6M bps
のPCM音声信号をさらに2.5M Hzの搬送波でO-QDPSK変調
したものである。尚、上記符号伝送速度2.6M bpsという
値は標準化周波数48K Hz,量子化ビツト数16ビツト,ス
テレオ2チヤンネルのデイジタル・オーデイオ信号に同
期信号や誤り訂正符号等を付加した後の値である。第5
図の(b),(c)および(d)は、上記(a)に示す
スペクトラムの信号をそれぞれ磁気ギヤツプ長さG2が0.
7μm,0.5μmおよび0.35μmのPCM音声用ヘツド2で記
録し再生した時のスペクトラムである。尚、(b),
(c)および(d)にはPCM音声信号無記録時の再生ス
ペクトラム、すなわちノイズスペクトラムを対比して示
している。
このように、記録時には十分減衰させたはずの1.2M H
z以下の低域サイドローブ成分が再生時には復活してし
まう現象がみられる。これは磁気記録の非線形性により
信号が歪むためと考えられるが、図に示すように磁気ギ
ヤツプ長さG2が短い程、低域サイドローブ成分が少ない
ことがわかる。この低域サイドローブ成分は表層部に記
録される映像の色信号(低域周波数変換された色副搬送
波の周波数fscは約629K Hz)に妨害を与えるため、可能
な限り少ない方が良い。なぜならば、PCM音声用ヘツド
2と映像用ヘツド3のアジマス角度差による分離効果
(アジマス効果)は先に述べたように周波数領域では期
待できないからである。
z以下の低域サイドローブ成分が再生時には復活してし
まう現象がみられる。これは磁気記録の非線形性により
信号が歪むためと考えられるが、図に示すように磁気ギ
ヤツプ長さG2が短い程、低域サイドローブ成分が少ない
ことがわかる。この低域サイドローブ成分は表層部に記
録される映像の色信号(低域周波数変換された色副搬送
波の周波数fscは約629K Hz)に妨害を与えるため、可能
な限り少ない方が良い。なぜならば、PCM音声用ヘツド
2と映像用ヘツド3のアジマス角度差による分離効果
(アジマス効果)は先に述べたように周波数領域では期
待できないからである。
従来のFM音声用ヘツド1と映像用ヘツド3の磁気ギヤ
ツプ長さG1,G3から計算されるPCM音声用ヘツド2の磁気
ギヤツプ長さG2では、第5図(b)に示すようにこの低
域サイドローブ成分が大きく、それだけ色信号への妨害
も大きいことになる。これに対して本発明では第5図
(d)に示すように低域サイドローブ成分が小さく、色
信号への妨害も大幅に低減される。
ツプ長さG1,G3から計算されるPCM音声用ヘツド2の磁気
ギヤツプ長さG2では、第5図(b)に示すようにこの低
域サイドローブ成分が大きく、それだけ色信号への妨害
も大きいことになる。これに対して本発明では第5図
(d)に示すように低域サイドローブ成分が小さく、色
信号への妨害も大幅に低減される。
以上、PCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2を短
くすることにより映像の色信号への妨害が低減される効
果について述べたが、この効果だけでなく、FM音声信号
の再生出力レベル向上にも効果がある。以下これについ
て述べる。
くすることにより映像の色信号への妨害が低減される効
果について述べたが、この効果だけでなく、FM音声信号
の再生出力レベル向上にも効果がある。以下これについ
て述べる。
第6図はPCM音声用ヘツド2に流す記録電流に対するP
CM音声信号およびFM音声信号の再生出力特性を示す図で
ある。横軸のPCM音声記録電流は、第3図と同様、ORCを
1として正規化している。PCM音声信号としては2.5M Hz
の単一信号を記録し再生したものであり、縦軸の再生出
力レベルはORCにおける最大再生出力レベルを基準(0d
B)とした相対値を示している。また、FM音声信号とし
ては1.7M Hzの単一信号を記録し再生したものであり、
縦軸の再生出力レベルはPCM音声信号無記録時における
再生出力レベルを基準(0dB)とした相対値で示してい
る。FM音声信号自身の記録電流はORCである。
CM音声信号およびFM音声信号の再生出力特性を示す図で
ある。横軸のPCM音声記録電流は、第3図と同様、ORCを
1として正規化している。PCM音声信号としては2.5M Hz
の単一信号を記録し再生したものであり、縦軸の再生出
力レベルはORCにおける最大再生出力レベルを基準(0d
B)とした相対値を示している。また、FM音声信号とし
ては1.7M Hzの単一信号を記録し再生したものであり、
縦軸の再生出力レベルはPCM音声信号無記録時における
再生出力レベルを基準(0dB)とした相対値で示してい
る。FM音声信号自身の記録電流はORCである。
第6図において、(a)および(b)は磁気ギヤツプ
長さG2が0.7μmのPCM音声用ヘツド2を用いて記録再生
した場合のPCM音声およびFM音声信号再生出力特性であ
り、(c)および(d)は磁気ギヤツプ長さG2が0.35μ
mのPCM音声用ヘツド2を用いて記録再生した場合のPCM
音声およびFM音声信号再生出力特性である。尚、FM音声
用ヘツド1の磁気ギヤツプ長さG1は前述と同じである。
PCM音声信号の再生出力特性は(a),(c)に示すよ
うに、磁気ギヤツプ長さG2に関係なくほとんど同じ特性
を示す。尚、再生出力の絶対レベルも0.7μmと0.35μ
mでほとんど同じである。これに対して、FM音声信号の
再生出力特性は(b),(d)に示すように、PCM音声
用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2を0.35μmと短くした
方が再生出力レベルは大きくなる。これは、PCM音声用
ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2を短くすることによりPC
M信号の記録深さが浅くなり、それだけ重ね書きによるF
M音声信号の消去率が少なくなるためである。
長さG2が0.7μmのPCM音声用ヘツド2を用いて記録再生
した場合のPCM音声およびFM音声信号再生出力特性であ
り、(c)および(d)は磁気ギヤツプ長さG2が0.35μ
mのPCM音声用ヘツド2を用いて記録再生した場合のPCM
音声およびFM音声信号再生出力特性である。尚、FM音声
用ヘツド1の磁気ギヤツプ長さG1は前述と同じである。
PCM音声信号の再生出力特性は(a),(c)に示すよ
うに、磁気ギヤツプ長さG2に関係なくほとんど同じ特性
を示す。尚、再生出力の絶対レベルも0.7μmと0.35μ
mでほとんど同じである。これに対して、FM音声信号の
再生出力特性は(b),(d)に示すように、PCM音声
用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2を0.35μmと短くした
方が再生出力レベルは大きくなる。これは、PCM音声用
ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2を短くすることによりPC
M信号の記録深さが浅くなり、それだけ重ね書きによるF
M音声信号の消去率が少なくなるためである。
このようにPCM音声用ヘツド2の磁気ギヤツプ長さG2
を短くすることにより、先に述べた色信号への妨害が低
減できる効果だけでなく、FM音声信号の再生出力レベル
向上という効果もある。
を短くすることにより、先に述べた色信号への妨害が低
減できる効果だけでなく、FM音声信号の再生出力レベル
向上という効果もある。
ところで、本発明の第1の特徴は記録電流を規定する
ものであるが、これは先に述べた映像信号の記録電流だ
けでなく、PCM音声信号およびFM音声信号それぞれの記
録電流も規定するものである。すなわち、PCM音声信号
の記録電流も映像信号の記録電流と同様、ORCより若干
(1dB〜2dB)少なくし、FM音声信号の記録電流はORCよ
りかなり(3dB〜6dB)少なくして記録するものである。
ものであるが、これは先に述べた映像信号の記録電流だ
けでなく、PCM音声信号およびFM音声信号それぞれの記
録電流も規定するものである。すなわち、PCM音声信号
の記録電流も映像信号の記録電流と同様、ORCより若干
(1dB〜2dB)少なくし、FM音声信号の記録電流はORCよ
りかなり(3dB〜6dB)少なくして記録するものである。
第6図に示した通り、PCM音声信号の記録電流を若干
少なくすることにより、PCM音声信号自身の再生出力レ
ベルはほとんど低下させずにFM音声信号の再生出力レベ
ルを向上させることができる。FM音声信号の再生出力レ
ベルの向上は逆の見方をすると、その絶対レベルに余裕
がある場合、FM音声信号自身の記録電流を少なくするこ
とができることになる。そしてこのFM音声信号の記録電
流を少なくすることはそれだけ映像信号への妨害を低減
する効果がある。
少なくすることにより、PCM音声信号自身の再生出力レ
ベルはほとんど低下させずにFM音声信号の再生出力レベ
ルを向上させることができる。FM音声信号の再生出力レ
ベルの向上は逆の見方をすると、その絶対レベルに余裕
がある場合、FM音声信号自身の記録電流を少なくするこ
とができることになる。そしてこのFM音声信号の記録電
流を少なくすることはそれだけ映像信号への妨害を低減
する効果がある。
第7図は本発明による記録再生装置の一実施例を示す
ブロツク図である。まず、記録時の動作を説明する。
ブロツク図である。まず、記録時の動作を説明する。
FM記録用音声信号は、FM音声信号入力端子37から入力
し、FM音声記録処理回路38でFM変調処理を行ない、FM音
声信号レベル調整器63で記録電流を設定し、FM音声信号
記録増幅器39で増幅し、FM音声信号記録/再生切換器40
に入力し、FM音声用ヘツド1a,1bによりテープ8に記録
する。
し、FM音声記録処理回路38でFM変調処理を行ない、FM音
声信号レベル調整器63で記録電流を設定し、FM音声信号
記録増幅器39で増幅し、FM音声信号記録/再生切換器40
に入力し、FM音声用ヘツド1a,1bによりテープ8に記録
する。
PCM記録用音声信号は、PCM音声信号入力端子41から入
力し、PCM音声信号記録処理回路42でデイジタル信号に
変換し、さらにO-QDPSK変調処理を行う。処理回路42の
出力は、PCM音声信号レベル調整器62で記録電流を設定
し、PCM音声信号記録増幅器43で増幅し、PCM音声信号記
録/再生切換器44に入力し、PCM音声用ヘツド2a,2bによ
りテープ8に記録する。
力し、PCM音声信号記録処理回路42でデイジタル信号に
変換し、さらにO-QDPSK変調処理を行う。処理回路42の
出力は、PCM音声信号レベル調整器62で記録電流を設定
し、PCM音声信号記録増幅器43で増幅し、PCM音声信号記
録/再生切換器44に入力し、PCM音声用ヘツド2a,2bによ
りテープ8に記録する。
映像信号は、映像信号入力端子45から入力し、映像信
号記録処理回路46で記録信号変換処理を行ない、映像信
号レベル調整器61で記録電流を設定し、映像信号増幅器
47で増幅し、映像信号記録/再生切換器48に入力し、ビ
デオヘツド3a,3bによりテープ8に記録する。
号記録処理回路46で記録信号変換処理を行ない、映像信
号レベル調整器61で記録電流を設定し、映像信号増幅器
47で増幅し、映像信号記録/再生切換器48に入力し、ビ
デオヘツド3a,3bによりテープ8に記録する。
再生時は、テープ8に記録された信号を、ヘツド1a,1
b,2a,2b,3a,3bで読み出し、該ヘツド出力を記録/再生
切換器40,44,48に入力し、FM音声再生増幅器49、PCM音
声信号再生増幅器50、および映像信号再生増幅器51に入
力し増幅する。該増幅器49,50および51の出力はそれぞ
れFM音声再生処理回路52、PCM音声再生処理回路53およ
び映像信号処理回路54にて再生処理を施し、該処理回路
52,53および54の出力はそれぞれFM音声信号出力端子5
5、PCM音声信号出力端子56、および映像信号出力端子57
から出力する。
b,2a,2b,3a,3bで読み出し、該ヘツド出力を記録/再生
切換器40,44,48に入力し、FM音声再生増幅器49、PCM音
声信号再生増幅器50、および映像信号再生増幅器51に入
力し増幅する。該増幅器49,50および51の出力はそれぞ
れFM音声再生処理回路52、PCM音声再生処理回路53およ
び映像信号処理回路54にて再生処理を施し、該処理回路
52,53および54の出力はそれぞれFM音声信号出力端子5
5、PCM音声信号出力端子56、および映像信号出力端子57
から出力する。
ここで、映像信号、PCM音声信号およびFM音声信号そ
れぞれの記録電流は、レベル調整器61,62および63によ
り、先に述べた通りORCより小さい値に設定し、さら
に、PCM音声用ヘツド2a,2bの磁気ギヤツプ長さは0.4μ
m以下と映像用ヘツド3a,3bの磁気ギヤツプ長さと同等
程度まで短く設定されていることは言うまでもない。
れぞれの記録電流は、レベル調整器61,62および63によ
り、先に述べた通りORCより小さい値に設定し、さら
に、PCM音声用ヘツド2a,2bの磁気ギヤツプ長さは0.4μ
m以下と映像用ヘツド3a,3bの磁気ギヤツプ長さと同等
程度まで短く設定されていることは言うまでもない。
これにより、映像信号、PCM音声信号およびFM音声信
号それぞれの再生出力レベルを確保するとともに、PCM
音声信号,FM音声信号から映像信号への妨害を低減でき
る効果がある。
号それぞれの再生出力レベルを確保するとともに、PCM
音声信号,FM音声信号から映像信号への妨害を低減でき
る効果がある。
尚、第7図の実施例ではレベル調整器61,62および63
により映像信号、PCM音声信号およびFM音声信号それぞ
れの記録電流を設定するとしたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、レベル調整器61,62およ
び63のかわりに記録増幅器47,43および39それぞれの増
幅度を調整してもよい。また、記録増幅器47,43および3
9それぞれに自動利得制御機能を付加すればレベル調整
器61,62および63は不要となる。要は、映像信号、PCM音
声信号およびFM音声信号それぞれの標準記録電流を先に
述べたような設定にすることができれば良く、その手段
の如何は問われない。
により映像信号、PCM音声信号およびFM音声信号それぞ
れの記録電流を設定するとしたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば、レベル調整器61,62およ
び63のかわりに記録増幅器47,43および39それぞれの増
幅度を調整してもよい。また、記録増幅器47,43および3
9それぞれに自動利得制御機能を付加すればレベル調整
器61,62および63は不要となる。要は、映像信号、PCM音
声信号およびFM音声信号それぞれの標準記録電流を先に
述べたような設定にすることができれば良く、その手段
の如何は問われない。
以上述べたように、本発明によれば、従来からあるビ
デオテープレコーダに、さらに高品質なPCM音声信号を
映像信号に妨害を与えることなく多重記録することがで
き、その性能向上に大なる効果がある。
デオテープレコーダに、さらに高品質なPCM音声信号を
映像信号に妨害を与えることなく多重記録することがで
き、その性能向上に大なる効果がある。
図面は何れも本発明の実施例に係り、第1図は磁性層深
さ方向における磁化パターンを模式的に示す説明図、第
2図は記録信号の周波数配置の一例を示す説明図、第3
図は映像用ヘツドに流す記録電流に対する映像信号およ
びPCM音声信号の再生出力特性を示す説明図、第4図は
記録信号の周波数と各記録ヘツドの磁気ギヤツプ長さと
の関係を示す説明図、第5図はPCM音声信号の記録およ
び再生スペクトラムを示す説明図、第6図はPCM音声ヘ
ツドに流す記録電流に対するPCM音声信号およびFM音声
信号の再生出力特性を示す説明図、第7図は記録再生装
置の一例を示すブロツク図である。 1,1a,1b……FM音声用ヘツド、2,2a,2b……PCM音声用ヘ
ツド、3,3a,3b……映像用ヘツド、8……磁気テープ、6
1,62,63……レベル調整器。
さ方向における磁化パターンを模式的に示す説明図、第
2図は記録信号の周波数配置の一例を示す説明図、第3
図は映像用ヘツドに流す記録電流に対する映像信号およ
びPCM音声信号の再生出力特性を示す説明図、第4図は
記録信号の周波数と各記録ヘツドの磁気ギヤツプ長さと
の関係を示す説明図、第5図はPCM音声信号の記録およ
び再生スペクトラムを示す説明図、第6図はPCM音声ヘ
ツドに流す記録電流に対するPCM音声信号およびFM音声
信号の再生出力特性を示す説明図、第7図は記録再生装
置の一例を示すブロツク図である。 1,1a,1b……FM音声用ヘツド、2,2a,2b……PCM音声用ヘ
ツド、3,3a,3b……映像用ヘツド、8……磁気テープ、6
1,62,63……レベル調整器。
Claims (7)
- 【請求項1】記録周波数の最も低い第1の情報信号を第
1の磁気ヘッドを用いて磁気録媒体に記録し、次に記録
周波数が中間に位置する第2の情報信号を第2の磁気ヘ
ッドを用いて前記第1の情報信号を記録したトラック上
に重ね記録し、最後に記録周波数の最も高い第3の情報
信号を第3の磁気ヘッドを用いて前記第1および第2の
情報信号を記録した前記トラック上に重ね記録する方法
であって、 前記第1の情報信号の記録電流の基準値を、最大再生出
力レベルが得られる最適記録電流値以下で、かつ、前記
第1の情報信号の記録電流が減少方向に最大ばらついて
も前記第1の情報信号の再生出力レベルが必要最小限の
レベル以上となるような値に設定し、前記第2の情報信
号の記録電流の基準値を、最大再生出力レベルが得られ
る最適記録電流値以下で、かつ、前記第2の情報信号の
記録電流が増大方向に最大ばらついても前記第1の情報
信号の再生出力レベルが必要最小限のレベル以上となる
ような値に設定し、前記第3の情報信号の記録電流の基
準値を、最大再生出力レベルが得られる最適記録電流値
以下で、かつ、前記第3の情報信号の記録電流が増大方
向に最大ばらついても前記第2の情報信号の再生出力レ
ベルが必要最小限のレベル以上となるような値に設定し
たことを特徴とする信号多重記録方法。 - 【請求項2】請求項1記載において、 前記第1の情報信号として周波数変調した音声信号を記
録し、前記第2の情報信号としてディジタル化した音声
信号および/またはディジタルデータをさらに4相位相
変調して記録し、前記第3の情報信号として周波数変調
した映像輝度信号と低域周波数変換した映像色信号を周
波数多重して記録することを特徴とする信号多重記録方
法。 - 【請求項3】記録周波数の最も低い第1の情報信号を比
較的長い磁気ギャップ長さを有する第1の磁気ヘッドを
用いて磁気記録媒体に記録し、次に記録周波数が中間に
位置する第2の情報信号を第2の磁気ヘッドを用いて前
記第1の情報信号を記録したトラック上に重ね記録し、
最後に記録周波数の最も高い第3の情報信号を比較的短
い磁気ギャップ長さを有する第3の磁気ヘッドを用いて
前記第1および第2の情報信号を記録した前記トラック
上に重ね記録する方法であって、 前記第2の磁気ヘッドの磁気ギャップ長さを、前記第1,
第2および第3の情報信号それぞれの記録周波数と前記
第1および第3の磁気ヘッドそれぞれの磁気ギャップ長
さから算術的に計算される値よりさらに短くしたことを
特徴とする信号多重記録方法。 - 【請求項4】請求項3記載において、 前記第1の情報信号として周波数変調した音声信号を記
録し、前記第2の情報信号としてディジタル化した音声
信号および/またはディジタルデータをさらに4相位相
変調して記録し、前記第3の情報信号として周波数変調
した映像輝度信号と低域周波数変換した映像色信号を周
波数多重して記録することを特徴とする信号多重記録方
法。 - 【請求項5】請求項4記載において、 前記第1の情報信号の記録電流の基準値を、最大再生出
力レベルが得られる最適電流値以下で、かつ、前記第1
の情報信号の記録電流が減少方向に最大ばらついても前
記第1の情報信号の再生出力レベルが必要最小限のレベ
ル以上となるような値に設定し、前記第2の情報信号の
記録電流の基準値を、最大再生出力レベルが得られる最
適電流値以下で、かつ、前記第2の情報信号の記録電流
が増大方向に最大ばらついても前記第1の情報信号の再
生出力レベルが必要最小限のレベル以上となるような値
に設定し、前記第3の情報信号の記録電流の基準値を、
最大再生出力レベルが得られる最適電流値以下で、か
つ、前記第3の情報信号の記録電流が増大方向に最大ば
らついても前記第2の情報信号の再生出力レベルが必要
最小限のレベル以上となるような値に設定したことを特
徴とする信号多重記録方法。 - 【請求項6】記録周波数の最も低い第1の情報信号を第
1の磁気ヘッドを用いて磁気録媒体に記録し、次に記録
周波数が中間に位置する第2の情報信号を第2の磁気ヘ
ッドを用いて前記第1の情報信号を記録したトラック上
に重ね記録し、最後に記録周波数の最も高い第3の情報
信号を第3の磁気ヘッドを用いて前記第1および第2の
情報信号を記録した前記トラック上に重ね記録するよう
にした信号多重記録再生装置であって、 前記第1の情報信号の記録電流の基準値を、最大再生出
力レベルが得られる最適電流値以下で、かつ、前記第1
の情報信号の記録電流が減少方向に最大ばらついても前
記第1の情報信号の再生出力レベルが必要最小限のレベ
ル以上となるような値に設定し、前記第2の情報信号の
記録電流の基準値を、最大再生出力レベルが得られる最
適電流値以下で、かつ、前記第2の情報信号の記録電流
が増大方向に最大ばらついても前記第1の情報信号の再
生出力レベルが必要最小限のレベル以上となるような値
に設定し、前記第3の情報信号の記録電流の基準値を、
最大再生出力レベルが得られる最適電流値以下で、か
つ、前記第3の情報信号の記録電流が増大方向に最大ば
らついても前記第2の情報信号の再生出力レベルが必要
最小限のレベル以上となるような値に設定したことを特
徴とする信号多重記録再生装置。 - 【請求項7】記録周波数の最も低い第1の情報信号を比
較的長い磁気ギャップ長さを有する第1の磁気ヘッドを
用いて磁気記録媒体に記録し、次に記録周波数が中間に
位置する第2の情報信号を第2の磁気ヘッドを用いて前
記第1の情報信号を記録したトラック上に重ね記録し、
最後に記録周波数の最も高い第3の情報信号を比較的短
い磁気ギャップ長さを有する第3の磁気ヘッドを用いて
前記第1および第2の情報信号を記録した前記トラック
上に重ね記録するようにした信号多重記録再生装置であ
って、 前記第2の磁気ヘッドの磁気ギャップ長さを、前記第1,
第2および第3の情報信号それぞれの記録周波数と前記
第1および第3の磁気ヘッドそれぞれの磁気ギャップ長
さから算術的に計算される値よりさらに短くしたことを
特徴とする信号多重記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29498189A JP2683119B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 信号多重記録方法及びその記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29498189A JP2683119B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 信号多重記録方法及びその記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03156702A JPH03156702A (ja) | 1991-07-04 |
JP2683119B2 true JP2683119B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=17814808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29498189A Expired - Lifetime JP2683119B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 信号多重記録方法及びその記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2683119B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP29498189A patent/JP2683119B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03156702A (ja) | 1991-07-04 |
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