JP2675007B2 - 新規な日焼け止め剤 - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
本発明は有用な発色団化合物からなる新規な日焼け止
め剤に関する。これらの発色団化合物はUVA及びUVB両波
長範囲において強く日光を吸収する能力を有する。本明
細書においては主として上記日焼け止め剤について説明
されるが、この外、上記日焼け止め剤を含み、皮膚を日
光のUVA及びUVBの両波長放射成分から護るのに有効であ
る新規な皮膚保護組成物について、あるいは上記日焼け
止め剤を用いて日焼け及び皮膚の太陽−誘発老化などの
UVA及びUVB波長放射線の影響から皮膚を護る方法につい
ても詳しく記載される。 日光の皮膚に及ぼす損傷効果はよく文献に記されてい
る。これにも拘らず、人々は彼等の職業のために長時間
日光内にあることを強制される。その他のものは、彼等
のレジャー時間活動及び/又は日焼けした外観を有した
いために長時間日光を浴びる。 日光への長時間曝露の主たる短期間の危険は浮腫(即
ち、日焼け)である。化粧品業界により「UVB」波長領
域であると称されている290〜320ナノメータ波長の紫外
線放射領域は浮腫を生成するための最も効果的なUV放射
のタイプである。化粧品業界により「UVA」波長領域で
あると称されている320〜400ナノメータの波長紫外線放
射範囲も又浮腫を発生する。 UVA及びUVB日光により引起こされる短期間の浮腫の危
険に加えて、このUV放射曝露に伴う長期間の危険もあ
る。これらの長期間危険の一つは皮膚表面における悪性
変化である。数多くの疫学的研究が行われ、それらの結
果は日光曝露とヒト皮膚癌との間の強い相関関係を示し
ている。もう一つの紫外線放射の長期間の危険は皮膚の
早期老化である。この状態は皮膚のしわ及び黄化、並び
にその他の物理的変化例えば亀裂、毛細管拡張症(くも
血管)、太陽角化症(成長)、斑状出血(皮下出血病
巣)、及び弾力性の喪失などにより特徴づけられる。UV
A及びUVB波長放射への曝露に伴う悪影響はより十分にデ
シモン(DeSimone)、「日焼け止め及び日焼け生成物
(Sunscreen and Santan Products)」Handbook of Non
prescription Drugs、第7版、26章、499−511頁(アメ
リカ薬学会、シントン、D.C.1982)、グローブ及びフォ
ーブス(Grove and Fobes)、「UV−A放射による日焼
け止め剤の光保護作用の評価方法(A Method for Evalu
ating the Photoprotective Action of Sunscreen Agen
ts Against UV−A Radiation)」、International Jour
nal of Cosmetic Science4、15〜24頁(1982)、及び米
国特許第4,387,089号明細書(1983年、6月7日発行)
により十分に記載されており、これらの文献の開示内容
は全て本発明において準用する。よって、紫外線放射の
直接の効果は化粧品上及び社会的に満足できるものであ
るが、長期間の効果は累積的であり、且つ滞在的に深刻
である。 異ったUV波長において吸収し、及びそれにより皮膚を
保護する分子の混合物を含んでなる日焼け止め組成物は
公知である。例えば、米国特許第4,264,581号(1981年
4月28日発行)は2−エチルヘキシルジメチル−パラ−
アミノベンゾエート及び2−ヒドロキシ−4−メトキシ
−ベンゾフェノンの混合物を含有する。日焼け止め組成
物を開示し、米国特許第3,751,563号(1973年8月7日
発行)は2−エトキシエチルパラ−メトキシシンナメー
ト、アミルパラ、ジメチルアミノベンゾエート、ホモメ
ンチルサリチレート及び2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンの混合物を含有する日焼け止め組成物を
開示し、及び米国特許第3,636,077号(1972年1月18
日)は5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシ
ベンゼンスルホン酸の塩及び4−アミノ安息香酸或いは
エステルを含有する日焼け止め組成物を開示する。 前記開発にも拘らず、UVA及びUVBの両方の放射範囲に
おける紫外線放射から皮膚を保護するために有用な新し
い化合物及び組成物をつきとめる必要性が継続して存在
する。従って、本発明の目的はUVA及びUVB放射の両方に
対して有効な日焼止め剤である新規発色団化合物並びに
これらの発色団化合物を含有する日焼止め組成物を提供
することである。本発明の更に目的はヒト或いは下等動
物の皮膚を本発明の日焼止め化合物及び組成物を用いる
ことによりUVA及びUVB波長放射への曝露の効果から保護
する方法を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、UVA及びUVB放射範囲の両
者を通じて広範且つ強い吸収スペクトルを有する新規発
色団化合物を提供することである。本発明の更にもう一
つの目的は、皮膚により容易に吸収されず、増大した日
焼止め保護及び使用から生ずるアレルギー、炎症或いは
毒性問題に対する減少した機会を有し、及び擦り落ちに
対する耐性を有する日焼止め剤及び組成物を提供するこ
とである。更に本発明の目的はUVA及びUVB両者の放射に
対して一定且つ均一な保護を与え、化粧品として許容可
能であり、且つ容易に日焼止め組成物に配合することの
できる日焼止め剤及び組成物を提供することである。 これら及びその他の目的は以下の詳細な説明から容易
に明らかとなるであろう。 発明の概要 本発明はUVA及びVUB両波長範囲において、紫外線放射
を吸収するのに有効である日焼止め剤として有用な新規
発色団−含有日焼け止め化合物に関する。これらの新し
い化合物は選ばれたUVA−吸収発色団部分及び選ばれたU
VB−吸収発色団部分を一緒に同一分子内に共有的に結合
することにより形成される。これらの発色団部分は発色
団部分の電子系がこの共有結合を介して直接にカップリ
ングされて新しい発色団−含有化合物を形成するように
結合される。 本発明は更に日焼止め組成物に関する。これらの組成
物は薬学的に許容可能な日焼け止め担体及び一般的にUV
A−吸収発色団部分及びUVB−吸収発色団部分の両者を有
することにより特徴付けられる発色団化合物を含んでな
る。ここでも又、これらの配色団部分はこれらの部分の
電子系が共有結合を介して直接にカップリングされてい
るように共有的に結合されている。 最後に、本発明は又、日焼け及び日光−誘発皮膚の老
化などのUVA及びUVB波長放射の効果からヒト或いは下等
動物の皮膚を保護する方法にも関する。その様な方法
は、本発明において有用な日焼止め剤の有効な被覆をヒ
ト或いは下等動物に局所的に適用することよりなる。 発明の具体的説明 日焼止め剤 本発明において有用な日焼止め剤は異った紫外線放射
吸収スペクトルを有する二つの発色団から誘導された新
規発色団−含有化合物である。特に、配色団部分の一方
は主としてUVB放射範囲において吸収し、及び他方は強
くUVA放射範囲において吸収する。更に、これらの分子
は分子内において共有結合により発色団部分を結合して
有し、この共有結合は発色団部分の電子系を結合を介し
て直接カップリングさせて新しい発色団を形成する。 より詳しくは、発色団部分の一方はその発色団部分が
独立の分子に単離された際に、UVA範囲における放射を
強く吸収するのに有効であると特徴付けられる。他方の
発色団部分はその配色団部分が独立の分子内に単離され
た際に主としてUVB範囲において放射を吸収するのに有
効であるとして特徴付けられる。これらの二つの発色団
部分は、これらの発色団部分の電子系が直接にカップリ
ングされて本発明の新しい発色団−含有化合物を形成す
るように共有的に結合されている。即ち、本発明におい
て有用な日焼け止め剤は下記一般構造を有する化合物で
ある: X−B−Z この一般構造において、X基は置換された、カルボニ
ル−含有、芳香族環−含有部分であるUVA−吸収発色団
である。このUVA−吸収部分は独立の発色団として単離
された際に、約320〜約400nmの波長範囲内において、少
なくとも一つの最大吸収(茲においてλmaxとして表わ
され、以下において、より十分に説明される)を示す。
この最大吸収は少なくとも約9,000、好ましくは少なく
とも約20,000及び最も好ましくは少なくとも約30,000の
モル吸収率値(茲において“ε”として表わされ、以下
に説明されるように計算される)を示す。 上記一般構造におけるZ基は置換された、カルボニル
−含有、芳香族環−含有部分であるUVB−吸収発色団で
ある。UVB−吸収部分は独立の発色団として単離された
際に、約290〜約320nmの範囲内の少なくとも一つの波長
に対して少なくとも約4,000、好ましくは少なくとも約1
5,000及び最も好ましくは少なくとも約25,000のモル吸
収率値を示す。好ましくは、以下に規定する分子内にお
ける単一発色団として存在する場合には、Z基は約290
〜約320nmの範囲内において、少なくとも一つの最大吸
収λmaxを示す。この最大吸収は好ましくは少なくとも
約4,000より好ましくは少なくとも約15,000及び最も好
ましくは少なくとも約25,000のモル吸収率値を有するの
が好ましい。最後に、以下に規定される分子内に単一発
色団として存在する場合には、Z基は更に約320nmを越
える如何なる波長に対しても約9,000より大きいεを有
するλmaxを示すべきでない。 最後に、上記一般構造において、B基は二つのX及び
Z発色団部分をこれらの発色団の電子系が直接にカップ
リングされるように、即ち電子が共有されるように共有
的に結合する化学的結合或いは結合部分である。本発明
ではこの結合部分Bは両方の発色団部分から共有される
自由電子を有する原子−O−である。 本発明の日焼止め剤は好ましくは可視波長範囲におけ
る光(即ち約400nmを越える)を僅かにのみ吸収するか
或いは全く吸収しない。従って、これらの化合物は僅か
に軽度に着色しているか(例えば、軽黄色或いはクリー
ム色)或いは本質的に白色である。これは化粧品上の理
由から望ましい。この様に、これらの日焼止め剤は約40
0nmを越える如何なる波長に対しても約500より大きいε
を有さず、最も好ましくは約400nmを越える如何なる波
長に対してもεが本質的に0であるのがよい。 本発明の化合物は低分子量化合物、好ましくは約2,50
0未満、最も好ましくは約1,000未満の分子量を有するこ
とが更に好ましい。更に、これらの化合物は約10℃を越
える温度において液体であるのが好ましい。 具体的には、本発明の日焼止め化合物に有用な適当な
X発色団部分の例としては、下記のものが挙げられる: 全ての前記式において、各AはR、−OR、−NR2或い
は−SO3Hよりなる群から独立に選ばれる置換基或いはそ
の薬学的に許容可能な塩或いはエステルであり、各A2は
独立に−OR或いは−NR2であり、各A3は独立にH或いはO
Hであり、各A4及びA5は独立にR或いはORであり、及び
更にA3或いはA4のいづれかはOHでなければならず、各A6
は独立にH或いは−SO3H或いはその薬学的に許容可能な
塩或いはエステルであり、各Rは独立にH、約1〜約20
個の炭素原子を有する直鎖或いは分岐鎖アルキル、(CH
2CH2O)m−H、或いは(CH2CH(CH3)O)m−Hであ
り、mは1〜約8の整数、好ましくはm=1〜約3であ
る。 X発足団部分として好ましいのは、 及び特に である。好ましくはA3或いはA4のいづれはOHであり、他
の基はHであり、A5はRであり、及びA6はHである。最
も好ましくはA3がOHであり、及びA4、A5及びA6がHであ
る。Aは好ましくはRであり、最も好ましくはAはHで
ある。 又、本発明の日焼止め化合物において有用なZ発色団
部分の具体例としては下記のものが挙げられる: これらの式において、各A1は独立に−CN或いは−CO2R
1であり、各A7は独立に−OR或いは−O2−C−R1であ
り、但し、A7及びA3(前記X基について説明されたも
の)の両者は共に−OHであることはなく、各R1は独立に
約1〜約20個の炭素原子を有する直鎖或いは分岐鎖アル
キルであり、及びA2及びRは置換X基について、前述し
た如き置換基である。 Z発色団部分として好ましいものは 特に である。好ましくは、−NR2は−NR1 2である。両R1基は
異ったアルキル基であってもよい。特に好ましいのは、
一方のR1基が約2よりも多い炭素原子を有し(特に、分
岐鎖アルキル基、例えば2−エチル−ヘキシル)を有
し、他方のR1基がメチル或いはエチル、特にメチルであ
るものである。或いは又、R′基の両方は同一のアルキ
ル基、好ましくは2−エチルヘキシルである。又、A2が
−OR或いは−NR2(好ましくは−NR2が前記の如く、−NR
1 2)であるのが好ましい。最も好ましいのはA2が−OC
H3、−OCH2CH3、OH、或いは−NR1 2である(但し、一方
のR1基は約2個の炭素原子よりも多い炭素原子を有し、
特に分岐鎖アルキル基であり、特に他方のR1基はメチル
或いはエチル、特にメチルである)。 本発明の好ましい日焼止め剤は次の一般式を有する。 特に好ましいのは最後の二つの構造であり、最後の構
造が最も好ましい。これらの構造上のB基及び置換基は
好ましくは前記の通りである。 本発明の具体的日焼止め剤としては、例えば 4−ヒドロキシベンゾイルメタンとの4−N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸エステル(「化合物1」); 4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4−メトキシ桂
皮酸エステル(「化合物2」); 4−ヒドロキシ−4′−メトキシジベンゾイルメタンと
の4−メトキシ桂皮酸エステル(「化合物3」),4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4−N,N−(2
−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル
(「化合物4」);及び 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンとの4−N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸エステル(「化合物5」); 4−ジヒドロキシジベンゾイルエタンとのN,N−ジ(2
−エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル
(「化合物6」);及び 2,4−ジシドロキシベンゾフェノンとの4−N,N−(2−
エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸(「化合物
7」)。 本発明の日焼止め剤は市販の、発色団−含有分子から
調製することができる。典型的には、これら日焼止め剤
の合成はエステル化或いはアミド化反応により達成され
る。本発明の日焼止め剤の合成に一般的に適用可能な合
成技術は例えば米国特許第4,002,733号(1977年1月11
日発行)、及び米国特許第4,115,547号(1978年9月19
日発行)に教えられており、これらの両特許の開示内容
は本発明において準用する。本発明の日焼止め剤の代表
的合成方法は以下の具体例において与えられる。 本発明において用いられる「薬学的に許容可能な塩及
びエステル」という用語は毒性の見地から許容可能であ
る日焼止め剤のエステル及び塩形態を意味する。薬学的
に可能な塩としてはアルキル金属(例、ナトリウム及び
カリウム)、アルカリ土類金属(例、カルシウム及びマ
グネシウム)、非−毒性重金属(例、スズ及びインジウ
ム)、及びアンモニウム及び低分子量置換アンモニウム
(例、メチル及び/又はエチルにより置換されたモノ
−、ジ−、トリ−及びテトラ−置換アミン)塩類であ
る。好ましくはナトリウム、カリウム及びアンモニウム
塩である。薬学的に許容可能な利用可能なエステル類と
しては1〜約20個の炭素原子を有する直鎖或いは分岐鎖
アルキルエステル、好ましくはメチル或いはエチルエス
テルが挙げられる。 本発明において用いられる「独立の発色団」という用
語はX−B−Z化合物内のB結合部分に結合されている
発色団部分よりもむしろそれが−O−R2(茲にR2は短鎖
アルキル基、例えばメチル或いはエチル、好ましくはメ
チルを表わす)に結合した場合の発色団部分(即ちX或
いはZのいづれか)を意味する。例えば、前記化合物5
の独立の発色団は4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸の
エチルエステル及び2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノンである。又、一例として、前記化合物4の独
立の発色団は4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチル
アミノ安息香酸のメチルエステル及び4−メトキシ−ジ
ベンゾイルメタンである。 本発明において用いられる「モル吸収率値」という用
語はある分子が特定波長において紫外線を吸収する能力
の定量的目安である。このモル吸収率値は光の特別の波
長において次の式から計算されるモル吸収率係数(茲に
l/モルcmの単位で表わされる“ε”により表わされる)
として表わされる: 〔茲にに“I"は光が通過する吸収媒体の路長(cm)であ
り、“c"は発色団分子の濃度(l当りモル数)であり、
及び、“A"は「吸光度」である〕。吸光度は発色団−分
子−含有吸収媒体を通して通過及び後の特別の波長の光
の強さにおける観察された相違から計算される。即ち、
吸光度は次の式より計算される: 〔個々に、“I0"は特別の波長の吸収路上の入射放射線
の強度であり、“I"は吸収路を通過した同一の特別の波
長の透過放射線の強度である〕。 特別の波長の光に対するモル吸収率値の計算は周知で
あり、より詳しくはアトラス・オブ・スペクトル・デー
タ・アンド・フィジカル・コンスタンツ・フォ・オーガ
ニック・コンパウンズ(Atlas of Spectral Data and P
hysical Constants for Orgaanic Compounds)、第2
版、Vol.1 399−408頁〔Grasselli及びRitchey編、CRC
Press社、クリーブランド、オハイオ州、1975年〕に教
えられており、その開示内容は本発明において準用す
る。モル吸収率値の計算のための強度測定を行うために
有用な機器も又周知である(例、Varion DMS−100及びB
eckman DU−7)。本発明の代表的化合物に対するモル
吸収率値は以下の具体例において与えられる。 本発明において用いられる「最大吸収率」という用語
は発色団−含有分子がその最大吸収率波長の直ぐ上及び
下の波長に対して最大のモル吸収率値を有する放射の波
長を意味する。即ち、UV−放射吸収の典型的スペクトル
において、最大吸収はUV吸収を測定する機器により発生
されるスペクトルのグラフにおけるピークとして容易に
確認される。最大吸収(茲においてλmaxと表わされ
る)は本発明の代表的日焼止め化合物に対して以下の具
体例において与えられる。 本発明において有用な日焼止め剤はUVA−吸収分子と
してUVB−吸収分子の単なる混合物と比較して幾つかの
望ましい性質を有する。特に有益であるのは、本発明の
新規発色団の大きい値及び広い吸収スペクトルである。
これは本発明の日焼止め剤を分子の混合物に比較してよ
り低い量で用いて同一量の日焼止め保護を達成すること
を可能にする。更に、全UVA及びUVB放射範囲を通じてよ
りよい日焼止め保護に導く。 本発明からの付加的利益は皮膚の同一箇所においてUV
A及びUVB両者の保護を与える確実性である。分子の混合
物は、皮膚を通しての一つのタイプの分子による皮膚表
面上への非−均一分布及び/又は選択的侵入に対して他
のタイプの分子によるこの均一性に欠けるものである。
関連した利益は本発明の日焼止め剤はUVA対UVB保護の一
定の相対的保護を与えることである。発色団分子の混合
物は一つの発色団分子が他の発色団よりも皮膚からより
容易に失われる(例えばより高割合の擦り落ち或いは皮
膚浸透)であるので、一定の相対的UVA対UVB保護の比率
を維持しない。もう一つの利益は、本発明の日焼止め剤
は独立の発色団の混合物よりも皮膚によりよりゆっくり
吸収されることである。これは皮膚の保護のより長い期
間に導き、皮膚の吸収により生ずる皮膚の炎症がより少
なくなる。本発明の日焼止め化合物及び独立の発色団の
混合物のUV放射を吸収する能力は一般的に公知のin vit
roの方法、例えばセイヤー等(Sayer et al.)「in viv
o及びinvitroの日焼止め配合物の試験の比較(A Compar
ison of in vivo及びin vitro Testing of Sunscreenin
g Formulas)」フォトケミカル・フォトバイオロジー
(Photochem.Photobiol.)29:559−566(1979)により
教えられている方法により測定され、その開示内容は本
発明において準用する。本発明の化合物のいくつかは汗
或いは水泳からの水による洗落ちに対してもより耐性を
有する。 本発明の日焼止め剤は典型的には約0.1%〜約99.9%
の本発明の日焼止め組成物を含んでなり、好ましくは約
1%〜約20%、最も好ましくは約5%〜約15%を含んで
なる。 薬学的に許容可能な日焼止め担体 前記日焼止め剤に加えて、本発明の日焼止め組成物は
本質的に薬学的に許容可能な日焼止め担体を含有する。
本発明において用いられる「薬学的に許容可能な日焼止
め担体」としてはヒト或いは下等動物の皮膚に対する局
所的適用に適した1以上の実質に非・炎症性の適合性充
填剤希釈剤である。本発明において用いられる「適合
性」という用語は担体の成分が日焼止め剤並びに相互に
皮膚をUVA及びUVB波長の放射から保護するために使用す
る際に組成物の効果を実質的に減少させる相互作用がな
いように混合わせることのできることを意味する。薬学
的に許容可能な日焼止め担体は勿論それらをヒト或いは
低級動物の局所投与に適するようにするために十分に高
い純度及び十分に低い毒性でなければならない。 本発明の日焼止め組成物は所望の配合に対して適当で
あるように選ばれた薬学的に許容可能な日焼止め担体を
含有する。例えば、本発明の日焼止め組成物を有機溶媒
溶液、水性エマルジョン、ゲル、或いはエアロゾール配
合の形態で調製することが可能である。好ましいのは水
性エマルジョンとして配合された本発明の日焼止め組成
物である。本発明の組成物において有用な薬学的に許容
可能な日焼止め担体としては、例えば、水、油、脂肪、
ワックス、合成重合体、乳化剤、界面活性剤、香料、染
料、保恒剤、人工なめし剤(例、ジヒドロキシアセト
ン)、及び通常の日焼止め剤(例、オクチル−N,N−ジ
メチル−パラ−アミノベンゾエート、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン)などが挙げられる。 水は本発明の日焼止め組成物の主たる成分である。一
般的に、水は組成物の約50重量%〜約99重量%、好まし
くは約70%〜約96%、最も好ましくは約95%〜約85%の
割合で存在する。 乳化剤は本発明の日焼止め組成物に含まれることが好
ましく、好ましくは組成物の絡1.5〜約10重量%、最も
好ましくは約2%〜約5%を占める。好ましい乳化剤は
アニオン系或いはノニオン系のものであるが、その他の
タイプも使用されてよい。適当な乳化剤は例えば米国特
許第3,755,560号(1973年8月28日発行)、米国特許第
4,421,769号(1983年12月20日発行)及びマッカッチョ
ン(Mc Cutcheon)の洗剤及び乳化剤(Detergents and
Emulsifiers)、North American版、に開示されてお
り、これらの文献の開示内容は本発明において準用す
る。 本発明の日焼止め組成物において有用な乳化剤の種類
としては、エトキシ化脂肪酸、エトキシ化エステル、エ
トキシ化エーテル、エトキシ化アルコール、リン化エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪エーテルホスフェート、
脂肪酸アミド、アシルラクチレート、石けん及びそれら
の混合物である。セチル及びステアリールアルコールな
どの脂肪アルコール及びステアリールアルコールも又本
発明の目的のための乳化剤とみなされる。 その様な乳化剤の具体例としては、ポリオキシエチレ
ン(8)ステアレート、ミリスチルエトキシ(6)ミリ
ステート、ポリオキシエチレン(100)モノステアレー
ト、ラウリックジエタノールアミド、ステアリックモノ
エタノールアミド、水素添加植物グリセリド類、ナトリ
ウムステロイル−2−ラクチレート及びカルシウムステ
アロイル−2−ラクチレートなどが挙げられる。石けん
も又許容可能な乳化剤である。石けんは組成物の加工に
際してin situで配合され、好ましくは長鎖脂肪酸のア
ルカリ金属或いはトリエタノールアミン塩である。その
様な石けんとしてはステアリン酸ナトリウム、トリエタ
ノールアミンステアレート及びラノリン脂肪酸の同様な
塩が挙げられる。 又、本発明の組成物において、使用するのが好ましい
エチレンとアクリル酸の共重合体である。これらの単量
体: エチレン:CH2=CH2 は次の様な重合体形態で存在する: (茲に、x対yの比は約1:24〜約1:9である)。重量平
均分子量は約3,500〜約4,500、このましくは約4,000〜
約4,300である。 本発明の組成物は上記成分に加えて、広範囲のその他
の油溶性材料及び/又は水溶性材料を含有してもよい。 油溶性材料の中には25℃において約10〜約100,000の
範囲の粘度を有するポリジメチルシロキサン類などの非
−揮発性シリコーン流体がある。これらのシロキサン類
はDow Corning200シリーズとしてDow Corning社から市
販されている。 その他の油溶性材料としてはセチルアルコール及びス
テアリルアルコールなどの脂肪酸アルコール類、セテア
リールパルミテート、ラウリルミリステート及びイソプ
ロピルパルミテートなどのエステル類、ひまし油、ハホ
ウバ油、綿実油、落花生油及びゴマ油などの油、ワセリ
ン、セレシンワックス、カルナウバワックス、密蝋ワッ
クス、及びひまし油ワックスなどのワックス類、ラノリ
ン、その誘導体及び成分例えばアセチル化ラノリン、ラ
ノリンアルコール、及びラノリン脂肪酸などがあげられ
る。コレステロール及びファイトステロールなども又本
発明において有用である。 これらの任意の油相材料は個々に全日焼止め組成物の
約20重量%まで、好ましくは約10%までを占めてよい。 本発明の組成物には又追加の水溶性材料が存在しても
よい。例えばグリセリン、ソルビトール、プロピレング
リコール、アルコキシ化グルコース及びヘキサントリオ
ール、チロシンなどの湿潤剤、カルボシビニル重合体
〔CarbopolsR−B.F.Goodrich社より提供されるその様な
重合体は詳細に米国特許第2,798,053号(1957年7月2
日発行)に説明されており、これは本発明において準用
する〕、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロース、植物ガム及びクレー例えば
VeegumR(マグネシウムアルミニウムシリケート、R.T.V
anderbilt社)、などの増粘剤、タンパク質及びポリペ
プチド、ヒドロキシ安息香酸のメチル、エチル、プロピ
ル及びブチルエステル類(パラベン−Mallinckrodt Che
mical社)、EDTA、メチルイソチアゾリノン及びイミダ
ソリジニル尿素(Germall 115−Sutton Laboratories)
などの保恒剤、及び所望に応じて存在する脂肪酸或いは
増粘剤を中和させるための水酸化ナトリウム或いは水酸
化カリウムなどのアルカリ剤などが挙げられる。 これらの水相材料は個々に全日焼止め組成物の約20重
量%、好ましくは約10%までを示してよい。 本発明の組成物は又香料及び/又は染料などの審美的
目的に適した試剤を含有してもよい。 本発明における日焼止め組成物のpHは好ましくは約4.
5〜約9の範囲である。 本発明の水性エマルジョン日焼止め組成物のために
は、水相中に分散される油相材料(例、日焼止め剤、重
合体、香料など)の平均粒径は約5〜約10μの範囲であ
り、粒子の約75%を越えるものが約12μ未満である。 薬学的に許容可能な日焼止め担体は合計で典型的には
本発明の日焼止め組成物の約0.1〜約99.9重量%を占
め、好ましくは約80%〜約99%、最も好ましくは約85%
〜約95%を占める。 本発明の組成物は以下の具体例に説明される方法を用
いて調製される。 日焼防止方法 本発明は更にヒト或いは下等動物の皮膚を日焼け及び
皮膚の早期老化などのUVA及びUVB波長放射の効果から保
護する方法に関する。その様な方法は、ヒト或いは下等
動物に本発明の日焼止め剤或いは好ましくは本発明の日
焼止め組成物の有効な被膜を局所的に適用することより
なる。本発明において用いる「効果的被膜」という用語
は皮膚表面に到達するUVA及びUVB波長光の量を実質的に
減少させるのに十分な日焼止め剤の膜を意味する。典型
的には、皮膚の効果的複膜は約0.5mgの本発明の日焼止
め/cm2皮膚〜約5mgの本発明の日焼止め材/cm2皮膚であ
る。 以下の具体例は本発明の範囲内の好ましい実施態様を
更に説明し、示すものである。これらの具体例は例示の
目的でのみ与えられるものであり、その趣旨及び範囲か
ら離れることな多くの変化が可能であるので本発明を限
定するものではない。 例1 化合物4の合成 (a)4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチルアミノ
安息香酸の合成: オーバーヘッド撹拌機、滴下漏斗及び還流凝縮器のつ
いた1000mlの三首丸底フラスコに4−N−メチルアミノ
安息香酸(25.0g、0.165モル、Aldrich Chemical Co.ミ
ルウォーキー、ウィスコンシン州)、130mlのトルエ
ン、氷酢酸(40.0g)、及び亜鉛粉末(42.5g、0.65g原
子)を入れた。この混合物を撹拌しながら加熱還流さ
せ、その時点で2−エチルヘキサノール(84.6g、0.66
モル)の添加を開始した。添加が終了後反応液を16時間
還流させた。TLC分析(シリカゲル、50/50ヘキサン/ア
セトン)は全ての酸は反応しなかったことを示した。追
加の7.0gの亜鉛粉末及び2mlの氷酢酸を添加した。更に
2時間還流後、TLC分析は出発酸が消費されたことを示
した。この熱い溶液を中程度に焼結したガラスロート上
のCelite フィルターケーキを通して過し、100mlの
熱トルエンで洗浄した。液を200mlの水及び500mlのク
ロロホルムを含有する分離ロート中に注いだ。この混合
物を濃塩酸で約1のpHにした。緊密に振盪後、クロロホ
ルムえ層を抜出し、水層をクロロホルムで抽出した(3
×150ml)。合一したクロロホルム抽出液を150mlの塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾過及び溶
媒をロータリエバポレーションにより除去後(0.1Tor
r、100℃水浴)、40.4gの明褐色ワックス状固体を得
た。この物質を120mlの90%エタノールから再結晶して3
0.2gのふわふわした白色固体を得た。 融点55.5〜57.5℃。 元素分析計算値(C16H25O2Nとして): C、72.96;H、9.57; O、12.15;N、5.32。 実測値:C、73.11;H、9.62; O、12.28;N、5.23。 或いは又、N−(2−エチルヘキシル)−N−メチル
−4−アミノ安息香酸は次の方法によっても調製するこ
とができる。4−アミノ安息香酸エチルエステルを2−
エチルヘキサナールと共に1:1酢酸/エタノール中に溶
解した。次いで炭素担持10%Pd(2kg安息香酸エステル/
75g触媒)を添加した。この混合物を窒素下に室温で1
時間おいた。反応を次いでTLCにより終了したことを測
定した。過剰の40%ホルムアルデヒド水溶液を添加し、
反応を再び水素下に30〜35℃で1時間置いた。反応はTL
Cにより完了した。反応液を次いでCeliteを通して濾過
し、溶媒を除去した。得られた物質を水と塩化メチレン
の間に分配した。塩化メチレン層を次いで飽和重炭酸ナ
トリウムで洗浄した。得られた塩化メチレン層を次いで
硫酸マグネシウム上で乾燥し、揮発性物質を過後除去
して目的生成物をエチルエステルとして得た。この物質
をエチルエステルの重量当り、12容のエタノール/水
(65:35)中においた。2モル当量の水酸化ナトリウム
を添加し、混合物を2時間還流させた。反応は次いでTL
Cにより完了した。殆んどのエタノールを除去し、更に
水を添加した後塩酸を添加した。得られた目的カルボン
酸が次いで沈澱した。全プロセスはほぼ定量的であっ
た。生成物の再結晶は4.5のエタノール当り2kgの酸中
で行った。約70%の物質の回収率が観察された。 (b)4−ヒドロキシジベンゾイルメタンの合成オーバ
ーヘッド撹拌機、滴下漏斗及び還流凝縮器を備えた1000
mlの三首丸底フラスコに2回ヘキサンで洗浄した水素化
ナトリウム80%油分散体(12.0g、0.40モル)を入れ
た。次いで、200mlの新たに蒸留したグライムを添加
し、スラリーを撹拌しながら加熱還流した。 100mlのグライム中に溶解した4−ヒドロキシアセト
フェノン(13.62g、0.10モル)を滴加した。反応液を添
加後45分間還流させた。次いで100mlのグライム中に溶
解したメチルベンゾエート(13.62g、0.10モル)の溶液
を滴加した。反応液を16時間還流させた後、殆んどのグ
ライムはアスピレータ圧力において留去された。ポット
残渣を氷浴中で冷却し、300mlのエーテルを添加後200ml
の水を注意深く添加した。この混合物を分離漏斗に注
ぎ、近密に振盪し、水層を除去した。エーテル層を冷水
(2×200ml)で洗浄後100mlの冷1%NaOH水溶液で洗浄
した。合一した水相を注意深く400gの氷プラス90mlの濃
HClの混合物上に注いだ。沈澱した黄緑色固体を吸入
過により集め、少しの冷水で洗浄した。この物質を95%
エタノールから再結晶して13.1gの黄色固体を得た。 融点153〜156℃。 元素分析計算値(C15H12O3として): C、74.99;H、5.03; O、19.98; 実測値:C、74.72;H、5.02; O、19.80 (c)化合物4の合成 磁石撹拌棒を備えた50mlの丸底フラスコに4−N,N−
(2−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸(1.22
g、4.62mモル)、4−ヒドロキシジベンゾイルメタン
(1.11g、4.62mモル)及び10mlのDMFを入れた。この金
色の溶液に9.2mlのポリホスフェートエステル及び追加
の10mlのDMFを添加した。反応混合物を85℃に40時間加
熱した。深赤色反応混合物を25mlの冷水中に注ぎ、黄色
沈澱を得、これを吸入過により集めて少量の水で洗浄
した。この物質をエタノールから再結晶して1.45gの明
黄色固体を得た。融点90〜91.5℃。元素分析計算値(C
31H35O4Nとして): C、76.68;H、7.26; O、13.18;N、2.88 実測値:C、76.13;H、7.50; O、13.59;N、2.84。 化合物4のUVスペクトル(イソプロパノール溶液)は
λmax=338nm(ε=51,350)を示す。 例2 前記例1で説明したのと同様な方法により化合物5を
4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸及び2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン(共にArdrich Chemical社、ミルウォ
ーキー、ウィスコンシン州からのもの)から合成した。
化合物5のUVスペクトル(イソプロパノール溶液)はλ
max=321.5(ε=42,490)を示した。 例3 化合物1の合成 前記例1において説明したと同様な方法により、化合
物1を4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸(Ardrich Che
mical社、ミルウォーキー ウィスコンシン州)及び4
−ヒドロキシジベンゾイルメタン(例1(b)において
説明したのと同様にして調製された)から合成した。融
点=195〜197℃。化合物1のUVスペクトル(イソプロパ
ノール溶液)はλmax=336(ε=44,920)を示す。 例4 化合物2の合成 (a)4−メトキシシンナモイルクロライドの合成 磁石撹拌棒、還流凝縮器、滴下漏斗及びアルゴン入口
を備えた1000mlの丸底フラスコに30.0g(0.17モル)の
4−メトキシ桂皮酸及び500mlのベンゼンを入れた。次
いで40.5ml(66.1g、0.56モル)の塩化チオニルを滴加
した。滴加終了後反応混合物を5時間加熱還流した。加
熱を中止し、混合物を一晩撹拌させた。ベンゼンをロー
タリーエバポレーションで除去して33.6g(0.17モル、1
00%)のベージュ色固体を得た。プロトンNMR及びIRは
提案された構造と一致した。この物質を更に精製するこ
となく用いた。 (b)化合物2の合成 磁石撹拌棒及び還流凝縮器を備えた50mlの丸底フラス
コに4−メトキシシンナモイルクロライド(1.0g、5.0m
モル)及び25mlの新たに蒸留したTHFを入れた。この混
合物を次いで氷塩浴中で冷却した。次いで3mlの乾燥ピ
リジン及び5mlのTHFの混合物に溶解した4−ヒドロキシ
ベンゾイルメタン(1.0g、4.0mモル;例1(b)と同様
にして精製された)の溶液を反応フラスコに滴加した。
反応混合物を次いで1時間加熱撹拌し、その後反応混合
物を冷却し、20gの氷及び3mlの濃塩酸の混合物中に注い
だ。沈澱した微細白色固体を吸入過により集めた。融
点=149〜151℃。 元素分析計算値(C25H20O5として): C、74.99;H、5.03; O、19.88、 実測値:C、74,77;H、5.03; O、20.12。 化合物2のUVスペクトル(イソプロパノール溶液)は
λmax=338(ε=47,200)を示した。 例5 化合物3の合成 (a)4−ヒドロキシ−4′−メトキシジベンゾイルメ
タンの合成 この化合物は4−ヒドロキシジベンゾイルメタンを調
製するのに用いた方法と同様の方法により、但し、例1
(b)において用いたメチルベンゾエートの代りにメチ
ル4−メトキシベンゾエートを用いて調製した。融点=
180〜182℃。 元素分析計算値(C16H14O4として): C、71.10;H、5.22; O、23.6、8、 実測値:C、71.15;H、5.54; O、23.47。 (b)化合物3の合成 前記例4において説明したのと実質的に同様な方法に
より化合物3を4−メトキシシンナモイルクロライド
(例4(a)と同様にして調製)及び4−ヒドロキシ−
4′−メトキシジベンゾイルメタンから合成した。粗製
物質をアセトンから再結晶して明黄色固体を得た。融点
=147.5〜149℃。化合物3のUVスペクトル(イソプロパ
ナール溶液)はλmax=351(ε=45,000)を示した。 例6 化合物6の合成 磁石撹拌棒、凝縮器及び正圧の窒素を備えた100mlの
丸底フラスコにN,N−ジ−(2−エチルヘキシル)−4
−アミノ安息香酸(5.0g、0.0138モル、F.W.361)を入
れた。これに4−ヒドロキシジ−ベンゾイルメタン(3.
32g、0.0138モル、F.W.240)を添加した後30mlのポリホ
スフェート試薬(例えば161g(1.14モル)の五酸化リ
ン、151mlの無水エーテル及び322mlのクロロホルムの混
合物を16時間還流させて作製)を添加した。この溶液を
磁石で撹拌し、80℃において油浴中で16時間加熱した。 この反応混合物を次いで冷却させ、100mlの無水ジエ
チルエーテルを添加した。得られた二つの相を分離し
た。エーテル層を50mlの飽和重炭酸ナトリウムで洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。この混合物を
次いで過し、ロト蒸発させて5.64gの橙色油を得た。
(目的化合物の理論収量8.04g)。TLC(70/30 ヘキサン
/アセトン)は殆んど生成物r.f.0.75を示す。 この物質を更にHPLCにより精製してTLCにより純粋で
ある物質を得、及びH−NMR、C−13NMR、IR及び質量ス
ペクトルはこの構造及び純度と一致した。H−NMR:DCC1
3/TMS:0.6−2.0(m)、3.3(d)、6.5−6.8(m)、
7.1−7.6(m)、7.8−82(m)。C−13NMR;DCCl3/TM
S:185.26、164.88、154.92、152.21、135.45、132.40、
132.05、128.66、127.10、122.21、114.26、93.01、56.
21、36.86、30.58、28.68、23.90、23.15、14.06、10.7
1、IR塩盤:2957m、2912m、2863m、1715m、1600s、1520
w、1460w、1271m、1210m、1180s、1163s、1060m、1050
m、1015s、1007s、735s、650m。質量スペクトル親イオ
ン=583。 化合物6のUVスペクトル (ClCH2CH2Cl溶液)はλmax=342.1nm(ε=31.000)を
示す。 例7 化合物7の合成 次の試薬を磁性撹拌機及び乾燥管を備えた50mlフラス
コに入れた: N−(2−エチルヘキシル)−N−メチル−4−アミノ
ベンゾエート及び5.0mlのポリホスフェートエステル(2
04gの五塩化リン、200mlの無水ジエチルエーテル及び42
5mlのクロロホルムを16時間還流させた結果均質溶液を
得て調製)。この混合物を次いで80℃で4時間加熱し
た。この均質反応溶液を次いで冷却させたところ、TLC
(シリカゲルG上塩化メチレン/メタノール 99/1)は
殆んどの出発材料はなくなっており、より大きいr.f.値
における二つの新してスポットが存在することを示し
た。この反応溶液を50mlの塩化メチレン中に注ぎ25mlの
飽和重炭酸ナトリウム及び10mlの水で洗浄した。得られ
た塩化メチレン層を次いで硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。混合物を過し、揮発物質をロト蒸発により除去し
て1.2gの油を得た。この油を次いでHPLCにより精製して
二つの異性体を得た。質量スペクトル及びNMRデータは
これらの化合物の構造を確認した。 化合物7のUVスペクトルはλmax=331.1nm(ε=26,48
0)を示す。 例8〜14 以下の日焼止め組成物は本発明の代表的なものであ
る: 上記組成物は次の成分を説明した如く添加することに
より作ることができる:パート 物質 I 水 Carbopol 934 Carbopol 941 メチルパラベン プロピルパラベン グリセリン II 日焼止め剤 セチルアルコール グリセロールステアレート Stearth−100 ステアリン酸 Dimethicon ワセリン エチレン/アクリレート共重合体 III 四ナトリウムEDTA 水酸化カリウム 二酸化チタン IV チロシン イミダゾリジニル尿素 香料 組成物は水相(パートI)材料を71〜99℃において邪
魔板及び撹拌機を付したスケール−取付け混合タンク内
において混合することによって作られた。油相(パート
II)は撹拌機を備えた別の混合タンク内において71〜11
0℃で混合された。パートI及びパートIIの両方を均質
な相が得られるまで混合した。 水相(パートI)を次いで油相(パートII)の60〜11
0%に等しい量で油相(パートIII)にポンプ送りした。
この油/水予備混合物を約71〜99℃の温度に保持し、均
質混合物が得られるまで撹拌した。この油/水予備混合
物を次いで残りの水相(パートI)にポンプ送りし、約
71〜99℃の温度に保持した。パートIIIの成分を次いで
撹拌を維持し、温度を71〜99℃に保ちながら添加した。
この組成物を次いで超音波探針を備えた閉じられた容器
を0.5〜6.5kg/分の流速で通過させた。超音波周波数は1
5〜40kHzの範囲である。この組成物を更に熱交換器及び
/又はジャケットを通して処理して71〜99℃の温度に冷
却した。パートIVの成分を次いで撹拌を維持しながら均
質な混合物が得られるまで添加した。 この組成物を次いで熱交換によりポンプ送りして21〜
32℃に冷却した。定常状態操作に到達するまで待ちなが
ら、組成物は混合タンクに再循環されてよい。この組成
物を次いでガラス瓶中に包装した。 例11の日焼止め組成物をUVA及びUVB波長放射からの保
護を必要とするヒトの皮膚に塗込んだ。この日焼止め組
成物の薄層を放射に曝される皮膚に塗布した。この日焼
止め組成物は皮膚に容易に塗布され、及び日焼止め剤は
皮膚により容易に吸収されず或いは容易に擦り落されな
かった。更に、それはUVA及びUVBの両放射に対して一定
且つ均一の保護を与える。 例15 本発明の日焼止め剤による皮膚浸透 皮膚浸透はすりガラス拡散セルに取付けられたヒト腹
部皮膚(Shriner's Burns Institute)を用いて行われ
た。曝露された皮膚表面積は0.785cm2であった。日焼止
め剤はビヒクル(エタノール或いはジメチルイソソルバ
イド)中の溶液(100μ)として塗布された。受取り
貯蔵器は4.5mlのビヒクルのものであった。貯蔵器を撹
拌し、37℃に維持した。浸透度は貯蔵器のUV吸光度を読
取ることにより求めた。アッセイは3回行われた。 本発明において有用な日焼止め剤の定量の皮膚浸透は
UVA及びUVB放射の両者に対して皮膚のための均一な保護
層を与えた。このUVA及びUVB放射に対する保護は異った
速度で吸収及び/又は擦り落される分子を含有する混合
物を用いる場合におきるように時間と共に変化しない。
又、本発明の日焼止め剤については相対的UVA対UVB保護
は時間と共に変化しない。更に、本発明の日焼止め剤に
よる保護はそれが皮膚を介しての吸収により容易に失わ
れないので長時間持続する。最後にこの低い量の皮膚浸
透のために本発明の日焼止め剤については毒性(典型的
には皮膚炎症の形態)に対する可能性が少ない。
め剤に関する。これらの発色団化合物はUVA及びUVB両波
長範囲において強く日光を吸収する能力を有する。本明
細書においては主として上記日焼け止め剤について説明
されるが、この外、上記日焼け止め剤を含み、皮膚を日
光のUVA及びUVBの両波長放射成分から護るのに有効であ
る新規な皮膚保護組成物について、あるいは上記日焼け
止め剤を用いて日焼け及び皮膚の太陽−誘発老化などの
UVA及びUVB波長放射線の影響から皮膚を護る方法につい
ても詳しく記載される。 日光の皮膚に及ぼす損傷効果はよく文献に記されてい
る。これにも拘らず、人々は彼等の職業のために長時間
日光内にあることを強制される。その他のものは、彼等
のレジャー時間活動及び/又は日焼けした外観を有した
いために長時間日光を浴びる。 日光への長時間曝露の主たる短期間の危険は浮腫(即
ち、日焼け)である。化粧品業界により「UVB」波長領
域であると称されている290〜320ナノメータ波長の紫外
線放射領域は浮腫を生成するための最も効果的なUV放射
のタイプである。化粧品業界により「UVA」波長領域で
あると称されている320〜400ナノメータの波長紫外線放
射範囲も又浮腫を発生する。 UVA及びUVB日光により引起こされる短期間の浮腫の危
険に加えて、このUV放射曝露に伴う長期間の危険もあ
る。これらの長期間危険の一つは皮膚表面における悪性
変化である。数多くの疫学的研究が行われ、それらの結
果は日光曝露とヒト皮膚癌との間の強い相関関係を示し
ている。もう一つの紫外線放射の長期間の危険は皮膚の
早期老化である。この状態は皮膚のしわ及び黄化、並び
にその他の物理的変化例えば亀裂、毛細管拡張症(くも
血管)、太陽角化症(成長)、斑状出血(皮下出血病
巣)、及び弾力性の喪失などにより特徴づけられる。UV
A及びUVB波長放射への曝露に伴う悪影響はより十分にデ
シモン(DeSimone)、「日焼け止め及び日焼け生成物
(Sunscreen and Santan Products)」Handbook of Non
prescription Drugs、第7版、26章、499−511頁(アメ
リカ薬学会、シントン、D.C.1982)、グローブ及びフォ
ーブス(Grove and Fobes)、「UV−A放射による日焼
け止め剤の光保護作用の評価方法(A Method for Evalu
ating the Photoprotective Action of Sunscreen Agen
ts Against UV−A Radiation)」、International Jour
nal of Cosmetic Science4、15〜24頁(1982)、及び米
国特許第4,387,089号明細書(1983年、6月7日発行)
により十分に記載されており、これらの文献の開示内容
は全て本発明において準用する。よって、紫外線放射の
直接の効果は化粧品上及び社会的に満足できるものであ
るが、長期間の効果は累積的であり、且つ滞在的に深刻
である。 異ったUV波長において吸収し、及びそれにより皮膚を
保護する分子の混合物を含んでなる日焼け止め組成物は
公知である。例えば、米国特許第4,264,581号(1981年
4月28日発行)は2−エチルヘキシルジメチル−パラ−
アミノベンゾエート及び2−ヒドロキシ−4−メトキシ
−ベンゾフェノンの混合物を含有する。日焼け止め組成
物を開示し、米国特許第3,751,563号(1973年8月7日
発行)は2−エトキシエチルパラ−メトキシシンナメー
ト、アミルパラ、ジメチルアミノベンゾエート、ホモメ
ンチルサリチレート及び2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンの混合物を含有する日焼け止め組成物を
開示し、及び米国特許第3,636,077号(1972年1月18
日)は5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシ
ベンゼンスルホン酸の塩及び4−アミノ安息香酸或いは
エステルを含有する日焼け止め組成物を開示する。 前記開発にも拘らず、UVA及びUVBの両方の放射範囲に
おける紫外線放射から皮膚を保護するために有用な新し
い化合物及び組成物をつきとめる必要性が継続して存在
する。従って、本発明の目的はUVA及びUVB放射の両方に
対して有効な日焼止め剤である新規発色団化合物並びに
これらの発色団化合物を含有する日焼止め組成物を提供
することである。本発明の更に目的はヒト或いは下等動
物の皮膚を本発明の日焼止め化合物及び組成物を用いる
ことによりUVA及びUVB波長放射への曝露の効果から保護
する方法を提供することである。 本発明のもう一つの目的は、UVA及びUVB放射範囲の両
者を通じて広範且つ強い吸収スペクトルを有する新規発
色団化合物を提供することである。本発明の更にもう一
つの目的は、皮膚により容易に吸収されず、増大した日
焼止め保護及び使用から生ずるアレルギー、炎症或いは
毒性問題に対する減少した機会を有し、及び擦り落ちに
対する耐性を有する日焼止め剤及び組成物を提供するこ
とである。更に本発明の目的はUVA及びUVB両者の放射に
対して一定且つ均一な保護を与え、化粧品として許容可
能であり、且つ容易に日焼止め組成物に配合することの
できる日焼止め剤及び組成物を提供することである。 これら及びその他の目的は以下の詳細な説明から容易
に明らかとなるであろう。 発明の概要 本発明はUVA及びVUB両波長範囲において、紫外線放射
を吸収するのに有効である日焼止め剤として有用な新規
発色団−含有日焼け止め化合物に関する。これらの新し
い化合物は選ばれたUVA−吸収発色団部分及び選ばれたU
VB−吸収発色団部分を一緒に同一分子内に共有的に結合
することにより形成される。これらの発色団部分は発色
団部分の電子系がこの共有結合を介して直接にカップリ
ングされて新しい発色団−含有化合物を形成するように
結合される。 本発明は更に日焼止め組成物に関する。これらの組成
物は薬学的に許容可能な日焼け止め担体及び一般的にUV
A−吸収発色団部分及びUVB−吸収発色団部分の両者を有
することにより特徴付けられる発色団化合物を含んでな
る。ここでも又、これらの配色団部分はこれらの部分の
電子系が共有結合を介して直接にカップリングされてい
るように共有的に結合されている。 最後に、本発明は又、日焼け及び日光−誘発皮膚の老
化などのUVA及びUVB波長放射の効果からヒト或いは下等
動物の皮膚を保護する方法にも関する。その様な方法
は、本発明において有用な日焼止め剤の有効な被覆をヒ
ト或いは下等動物に局所的に適用することよりなる。 発明の具体的説明 日焼止め剤 本発明において有用な日焼止め剤は異った紫外線放射
吸収スペクトルを有する二つの発色団から誘導された新
規発色団−含有化合物である。特に、配色団部分の一方
は主としてUVB放射範囲において吸収し、及び他方は強
くUVA放射範囲において吸収する。更に、これらの分子
は分子内において共有結合により発色団部分を結合して
有し、この共有結合は発色団部分の電子系を結合を介し
て直接カップリングさせて新しい発色団を形成する。 より詳しくは、発色団部分の一方はその発色団部分が
独立の分子に単離された際に、UVA範囲における放射を
強く吸収するのに有効であると特徴付けられる。他方の
発色団部分はその配色団部分が独立の分子内に単離され
た際に主としてUVB範囲において放射を吸収するのに有
効であるとして特徴付けられる。これらの二つの発色団
部分は、これらの発色団部分の電子系が直接にカップリ
ングされて本発明の新しい発色団−含有化合物を形成す
るように共有的に結合されている。即ち、本発明におい
て有用な日焼け止め剤は下記一般構造を有する化合物で
ある: X−B−Z この一般構造において、X基は置換された、カルボニ
ル−含有、芳香族環−含有部分であるUVA−吸収発色団
である。このUVA−吸収部分は独立の発色団として単離
された際に、約320〜約400nmの波長範囲内において、少
なくとも一つの最大吸収(茲においてλmaxとして表わ
され、以下において、より十分に説明される)を示す。
この最大吸収は少なくとも約9,000、好ましくは少なく
とも約20,000及び最も好ましくは少なくとも約30,000の
モル吸収率値(茲において“ε”として表わされ、以下
に説明されるように計算される)を示す。 上記一般構造におけるZ基は置換された、カルボニル
−含有、芳香族環−含有部分であるUVB−吸収発色団で
ある。UVB−吸収部分は独立の発色団として単離された
際に、約290〜約320nmの範囲内の少なくとも一つの波長
に対して少なくとも約4,000、好ましくは少なくとも約1
5,000及び最も好ましくは少なくとも約25,000のモル吸
収率値を示す。好ましくは、以下に規定する分子内にお
ける単一発色団として存在する場合には、Z基は約290
〜約320nmの範囲内において、少なくとも一つの最大吸
収λmaxを示す。この最大吸収は好ましくは少なくとも
約4,000より好ましくは少なくとも約15,000及び最も好
ましくは少なくとも約25,000のモル吸収率値を有するの
が好ましい。最後に、以下に規定される分子内に単一発
色団として存在する場合には、Z基は更に約320nmを越
える如何なる波長に対しても約9,000より大きいεを有
するλmaxを示すべきでない。 最後に、上記一般構造において、B基は二つのX及び
Z発色団部分をこれらの発色団の電子系が直接にカップ
リングされるように、即ち電子が共有されるように共有
的に結合する化学的結合或いは結合部分である。本発明
ではこの結合部分Bは両方の発色団部分から共有される
自由電子を有する原子−O−である。 本発明の日焼止め剤は好ましくは可視波長範囲におけ
る光(即ち約400nmを越える)を僅かにのみ吸収するか
或いは全く吸収しない。従って、これらの化合物は僅か
に軽度に着色しているか(例えば、軽黄色或いはクリー
ム色)或いは本質的に白色である。これは化粧品上の理
由から望ましい。この様に、これらの日焼止め剤は約40
0nmを越える如何なる波長に対しても約500より大きいε
を有さず、最も好ましくは約400nmを越える如何なる波
長に対してもεが本質的に0であるのがよい。 本発明の化合物は低分子量化合物、好ましくは約2,50
0未満、最も好ましくは約1,000未満の分子量を有するこ
とが更に好ましい。更に、これらの化合物は約10℃を越
える温度において液体であるのが好ましい。 具体的には、本発明の日焼止め化合物に有用な適当な
X発色団部分の例としては、下記のものが挙げられる: 全ての前記式において、各AはR、−OR、−NR2或い
は−SO3Hよりなる群から独立に選ばれる置換基或いはそ
の薬学的に許容可能な塩或いはエステルであり、各A2は
独立に−OR或いは−NR2であり、各A3は独立にH或いはO
Hであり、各A4及びA5は独立にR或いはORであり、及び
更にA3或いはA4のいづれかはOHでなければならず、各A6
は独立にH或いは−SO3H或いはその薬学的に許容可能な
塩或いはエステルであり、各Rは独立にH、約1〜約20
個の炭素原子を有する直鎖或いは分岐鎖アルキル、(CH
2CH2O)m−H、或いは(CH2CH(CH3)O)m−Hであ
り、mは1〜約8の整数、好ましくはm=1〜約3であ
る。 X発足団部分として好ましいのは、 及び特に である。好ましくはA3或いはA4のいづれはOHであり、他
の基はHであり、A5はRであり、及びA6はHである。最
も好ましくはA3がOHであり、及びA4、A5及びA6がHであ
る。Aは好ましくはRであり、最も好ましくはAはHで
ある。 又、本発明の日焼止め化合物において有用なZ発色団
部分の具体例としては下記のものが挙げられる: これらの式において、各A1は独立に−CN或いは−CO2R
1であり、各A7は独立に−OR或いは−O2−C−R1であ
り、但し、A7及びA3(前記X基について説明されたも
の)の両者は共に−OHであることはなく、各R1は独立に
約1〜約20個の炭素原子を有する直鎖或いは分岐鎖アル
キルであり、及びA2及びRは置換X基について、前述し
た如き置換基である。 Z発色団部分として好ましいものは 特に である。好ましくは、−NR2は−NR1 2である。両R1基は
異ったアルキル基であってもよい。特に好ましいのは、
一方のR1基が約2よりも多い炭素原子を有し(特に、分
岐鎖アルキル基、例えば2−エチル−ヘキシル)を有
し、他方のR1基がメチル或いはエチル、特にメチルであ
るものである。或いは又、R′基の両方は同一のアルキ
ル基、好ましくは2−エチルヘキシルである。又、A2が
−OR或いは−NR2(好ましくは−NR2が前記の如く、−NR
1 2)であるのが好ましい。最も好ましいのはA2が−OC
H3、−OCH2CH3、OH、或いは−NR1 2である(但し、一方
のR1基は約2個の炭素原子よりも多い炭素原子を有し、
特に分岐鎖アルキル基であり、特に他方のR1基はメチル
或いはエチル、特にメチルである)。 本発明の好ましい日焼止め剤は次の一般式を有する。 特に好ましいのは最後の二つの構造であり、最後の構
造が最も好ましい。これらの構造上のB基及び置換基は
好ましくは前記の通りである。 本発明の具体的日焼止め剤としては、例えば 4−ヒドロキシベンゾイルメタンとの4−N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸エステル(「化合物1」); 4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4−メトキシ桂
皮酸エステル(「化合物2」); 4−ヒドロキシ−4′−メトキシジベンゾイルメタンと
の4−メトキシ桂皮酸エステル(「化合物3」),4−ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4−N,N−(2
−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル
(「化合物4」);及び 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンとの4−N,N−ジメチ
ルアミノ安息香酸エステル(「化合物5」); 4−ジヒドロキシジベンゾイルエタンとのN,N−ジ(2
−エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル
(「化合物6」);及び 2,4−ジシドロキシベンゾフェノンとの4−N,N−(2−
エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸(「化合物
7」)。 本発明の日焼止め剤は市販の、発色団−含有分子から
調製することができる。典型的には、これら日焼止め剤
の合成はエステル化或いはアミド化反応により達成され
る。本発明の日焼止め剤の合成に一般的に適用可能な合
成技術は例えば米国特許第4,002,733号(1977年1月11
日発行)、及び米国特許第4,115,547号(1978年9月19
日発行)に教えられており、これらの両特許の開示内容
は本発明において準用する。本発明の日焼止め剤の代表
的合成方法は以下の具体例において与えられる。 本発明において用いられる「薬学的に許容可能な塩及
びエステル」という用語は毒性の見地から許容可能であ
る日焼止め剤のエステル及び塩形態を意味する。薬学的
に可能な塩としてはアルキル金属(例、ナトリウム及び
カリウム)、アルカリ土類金属(例、カルシウム及びマ
グネシウム)、非−毒性重金属(例、スズ及びインジウ
ム)、及びアンモニウム及び低分子量置換アンモニウム
(例、メチル及び/又はエチルにより置換されたモノ
−、ジ−、トリ−及びテトラ−置換アミン)塩類であ
る。好ましくはナトリウム、カリウム及びアンモニウム
塩である。薬学的に許容可能な利用可能なエステル類と
しては1〜約20個の炭素原子を有する直鎖或いは分岐鎖
アルキルエステル、好ましくはメチル或いはエチルエス
テルが挙げられる。 本発明において用いられる「独立の発色団」という用
語はX−B−Z化合物内のB結合部分に結合されている
発色団部分よりもむしろそれが−O−R2(茲にR2は短鎖
アルキル基、例えばメチル或いはエチル、好ましくはメ
チルを表わす)に結合した場合の発色団部分(即ちX或
いはZのいづれか)を意味する。例えば、前記化合物5
の独立の発色団は4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸の
エチルエステル及び2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノンである。又、一例として、前記化合物4の独
立の発色団は4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチル
アミノ安息香酸のメチルエステル及び4−メトキシ−ジ
ベンゾイルメタンである。 本発明において用いられる「モル吸収率値」という用
語はある分子が特定波長において紫外線を吸収する能力
の定量的目安である。このモル吸収率値は光の特別の波
長において次の式から計算されるモル吸収率係数(茲に
l/モルcmの単位で表わされる“ε”により表わされる)
として表わされる: 〔茲にに“I"は光が通過する吸収媒体の路長(cm)であ
り、“c"は発色団分子の濃度(l当りモル数)であり、
及び、“A"は「吸光度」である〕。吸光度は発色団−分
子−含有吸収媒体を通して通過及び後の特別の波長の光
の強さにおける観察された相違から計算される。即ち、
吸光度は次の式より計算される: 〔個々に、“I0"は特別の波長の吸収路上の入射放射線
の強度であり、“I"は吸収路を通過した同一の特別の波
長の透過放射線の強度である〕。 特別の波長の光に対するモル吸収率値の計算は周知で
あり、より詳しくはアトラス・オブ・スペクトル・デー
タ・アンド・フィジカル・コンスタンツ・フォ・オーガ
ニック・コンパウンズ(Atlas of Spectral Data and P
hysical Constants for Orgaanic Compounds)、第2
版、Vol.1 399−408頁〔Grasselli及びRitchey編、CRC
Press社、クリーブランド、オハイオ州、1975年〕に教
えられており、その開示内容は本発明において準用す
る。モル吸収率値の計算のための強度測定を行うために
有用な機器も又周知である(例、Varion DMS−100及びB
eckman DU−7)。本発明の代表的化合物に対するモル
吸収率値は以下の具体例において与えられる。 本発明において用いられる「最大吸収率」という用語
は発色団−含有分子がその最大吸収率波長の直ぐ上及び
下の波長に対して最大のモル吸収率値を有する放射の波
長を意味する。即ち、UV−放射吸収の典型的スペクトル
において、最大吸収はUV吸収を測定する機器により発生
されるスペクトルのグラフにおけるピークとして容易に
確認される。最大吸収(茲においてλmaxと表わされ
る)は本発明の代表的日焼止め化合物に対して以下の具
体例において与えられる。 本発明において有用な日焼止め剤はUVA−吸収分子と
してUVB−吸収分子の単なる混合物と比較して幾つかの
望ましい性質を有する。特に有益であるのは、本発明の
新規発色団の大きい値及び広い吸収スペクトルである。
これは本発明の日焼止め剤を分子の混合物に比較してよ
り低い量で用いて同一量の日焼止め保護を達成すること
を可能にする。更に、全UVA及びUVB放射範囲を通じてよ
りよい日焼止め保護に導く。 本発明からの付加的利益は皮膚の同一箇所においてUV
A及びUVB両者の保護を与える確実性である。分子の混合
物は、皮膚を通しての一つのタイプの分子による皮膚表
面上への非−均一分布及び/又は選択的侵入に対して他
のタイプの分子によるこの均一性に欠けるものである。
関連した利益は本発明の日焼止め剤はUVA対UVB保護の一
定の相対的保護を与えることである。発色団分子の混合
物は一つの発色団分子が他の発色団よりも皮膚からより
容易に失われる(例えばより高割合の擦り落ち或いは皮
膚浸透)であるので、一定の相対的UVA対UVB保護の比率
を維持しない。もう一つの利益は、本発明の日焼止め剤
は独立の発色団の混合物よりも皮膚によりよりゆっくり
吸収されることである。これは皮膚の保護のより長い期
間に導き、皮膚の吸収により生ずる皮膚の炎症がより少
なくなる。本発明の日焼止め化合物及び独立の発色団の
混合物のUV放射を吸収する能力は一般的に公知のin vit
roの方法、例えばセイヤー等(Sayer et al.)「in viv
o及びinvitroの日焼止め配合物の試験の比較(A Compar
ison of in vivo及びin vitro Testing of Sunscreenin
g Formulas)」フォトケミカル・フォトバイオロジー
(Photochem.Photobiol.)29:559−566(1979)により
教えられている方法により測定され、その開示内容は本
発明において準用する。本発明の化合物のいくつかは汗
或いは水泳からの水による洗落ちに対してもより耐性を
有する。 本発明の日焼止め剤は典型的には約0.1%〜約99.9%
の本発明の日焼止め組成物を含んでなり、好ましくは約
1%〜約20%、最も好ましくは約5%〜約15%を含んで
なる。 薬学的に許容可能な日焼止め担体 前記日焼止め剤に加えて、本発明の日焼止め組成物は
本質的に薬学的に許容可能な日焼止め担体を含有する。
本発明において用いられる「薬学的に許容可能な日焼止
め担体」としてはヒト或いは下等動物の皮膚に対する局
所的適用に適した1以上の実質に非・炎症性の適合性充
填剤希釈剤である。本発明において用いられる「適合
性」という用語は担体の成分が日焼止め剤並びに相互に
皮膚をUVA及びUVB波長の放射から保護するために使用す
る際に組成物の効果を実質的に減少させる相互作用がな
いように混合わせることのできることを意味する。薬学
的に許容可能な日焼止め担体は勿論それらをヒト或いは
低級動物の局所投与に適するようにするために十分に高
い純度及び十分に低い毒性でなければならない。 本発明の日焼止め組成物は所望の配合に対して適当で
あるように選ばれた薬学的に許容可能な日焼止め担体を
含有する。例えば、本発明の日焼止め組成物を有機溶媒
溶液、水性エマルジョン、ゲル、或いはエアロゾール配
合の形態で調製することが可能である。好ましいのは水
性エマルジョンとして配合された本発明の日焼止め組成
物である。本発明の組成物において有用な薬学的に許容
可能な日焼止め担体としては、例えば、水、油、脂肪、
ワックス、合成重合体、乳化剤、界面活性剤、香料、染
料、保恒剤、人工なめし剤(例、ジヒドロキシアセト
ン)、及び通常の日焼止め剤(例、オクチル−N,N−ジ
メチル−パラ−アミノベンゾエート、2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン)などが挙げられる。 水は本発明の日焼止め組成物の主たる成分である。一
般的に、水は組成物の約50重量%〜約99重量%、好まし
くは約70%〜約96%、最も好ましくは約95%〜約85%の
割合で存在する。 乳化剤は本発明の日焼止め組成物に含まれることが好
ましく、好ましくは組成物の絡1.5〜約10重量%、最も
好ましくは約2%〜約5%を占める。好ましい乳化剤は
アニオン系或いはノニオン系のものであるが、その他の
タイプも使用されてよい。適当な乳化剤は例えば米国特
許第3,755,560号(1973年8月28日発行)、米国特許第
4,421,769号(1983年12月20日発行)及びマッカッチョ
ン(Mc Cutcheon)の洗剤及び乳化剤(Detergents and
Emulsifiers)、North American版、に開示されてお
り、これらの文献の開示内容は本発明において準用す
る。 本発明の日焼止め組成物において有用な乳化剤の種類
としては、エトキシ化脂肪酸、エトキシ化エステル、エ
トキシ化エーテル、エトキシ化アルコール、リン化エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪エーテルホスフェート、
脂肪酸アミド、アシルラクチレート、石けん及びそれら
の混合物である。セチル及びステアリールアルコールな
どの脂肪アルコール及びステアリールアルコールも又本
発明の目的のための乳化剤とみなされる。 その様な乳化剤の具体例としては、ポリオキシエチレ
ン(8)ステアレート、ミリスチルエトキシ(6)ミリ
ステート、ポリオキシエチレン(100)モノステアレー
ト、ラウリックジエタノールアミド、ステアリックモノ
エタノールアミド、水素添加植物グリセリド類、ナトリ
ウムステロイル−2−ラクチレート及びカルシウムステ
アロイル−2−ラクチレートなどが挙げられる。石けん
も又許容可能な乳化剤である。石けんは組成物の加工に
際してin situで配合され、好ましくは長鎖脂肪酸のア
ルカリ金属或いはトリエタノールアミン塩である。その
様な石けんとしてはステアリン酸ナトリウム、トリエタ
ノールアミンステアレート及びラノリン脂肪酸の同様な
塩が挙げられる。 又、本発明の組成物において、使用するのが好ましい
エチレンとアクリル酸の共重合体である。これらの単量
体: エチレン:CH2=CH2 は次の様な重合体形態で存在する: (茲に、x対yの比は約1:24〜約1:9である)。重量平
均分子量は約3,500〜約4,500、このましくは約4,000〜
約4,300である。 本発明の組成物は上記成分に加えて、広範囲のその他
の油溶性材料及び/又は水溶性材料を含有してもよい。 油溶性材料の中には25℃において約10〜約100,000の
範囲の粘度を有するポリジメチルシロキサン類などの非
−揮発性シリコーン流体がある。これらのシロキサン類
はDow Corning200シリーズとしてDow Corning社から市
販されている。 その他の油溶性材料としてはセチルアルコール及びス
テアリルアルコールなどの脂肪酸アルコール類、セテア
リールパルミテート、ラウリルミリステート及びイソプ
ロピルパルミテートなどのエステル類、ひまし油、ハホ
ウバ油、綿実油、落花生油及びゴマ油などの油、ワセリ
ン、セレシンワックス、カルナウバワックス、密蝋ワッ
クス、及びひまし油ワックスなどのワックス類、ラノリ
ン、その誘導体及び成分例えばアセチル化ラノリン、ラ
ノリンアルコール、及びラノリン脂肪酸などがあげられ
る。コレステロール及びファイトステロールなども又本
発明において有用である。 これらの任意の油相材料は個々に全日焼止め組成物の
約20重量%まで、好ましくは約10%までを占めてよい。 本発明の組成物には又追加の水溶性材料が存在しても
よい。例えばグリセリン、ソルビトール、プロピレング
リコール、アルコキシ化グルコース及びヘキサントリオ
ール、チロシンなどの湿潤剤、カルボシビニル重合体
〔CarbopolsR−B.F.Goodrich社より提供されるその様な
重合体は詳細に米国特許第2,798,053号(1957年7月2
日発行)に説明されており、これは本発明において準用
する〕、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロース、植物ガム及びクレー例えば
VeegumR(マグネシウムアルミニウムシリケート、R.T.V
anderbilt社)、などの増粘剤、タンパク質及びポリペ
プチド、ヒドロキシ安息香酸のメチル、エチル、プロピ
ル及びブチルエステル類(パラベン−Mallinckrodt Che
mical社)、EDTA、メチルイソチアゾリノン及びイミダ
ソリジニル尿素(Germall 115−Sutton Laboratories)
などの保恒剤、及び所望に応じて存在する脂肪酸或いは
増粘剤を中和させるための水酸化ナトリウム或いは水酸
化カリウムなどのアルカリ剤などが挙げられる。 これらの水相材料は個々に全日焼止め組成物の約20重
量%、好ましくは約10%までを示してよい。 本発明の組成物は又香料及び/又は染料などの審美的
目的に適した試剤を含有してもよい。 本発明における日焼止め組成物のpHは好ましくは約4.
5〜約9の範囲である。 本発明の水性エマルジョン日焼止め組成物のために
は、水相中に分散される油相材料(例、日焼止め剤、重
合体、香料など)の平均粒径は約5〜約10μの範囲であ
り、粒子の約75%を越えるものが約12μ未満である。 薬学的に許容可能な日焼止め担体は合計で典型的には
本発明の日焼止め組成物の約0.1〜約99.9重量%を占
め、好ましくは約80%〜約99%、最も好ましくは約85%
〜約95%を占める。 本発明の組成物は以下の具体例に説明される方法を用
いて調製される。 日焼防止方法 本発明は更にヒト或いは下等動物の皮膚を日焼け及び
皮膚の早期老化などのUVA及びUVB波長放射の効果から保
護する方法に関する。その様な方法は、ヒト或いは下等
動物に本発明の日焼止め剤或いは好ましくは本発明の日
焼止め組成物の有効な被膜を局所的に適用することより
なる。本発明において用いる「効果的被膜」という用語
は皮膚表面に到達するUVA及びUVB波長光の量を実質的に
減少させるのに十分な日焼止め剤の膜を意味する。典型
的には、皮膚の効果的複膜は約0.5mgの本発明の日焼止
め/cm2皮膚〜約5mgの本発明の日焼止め材/cm2皮膚であ
る。 以下の具体例は本発明の範囲内の好ましい実施態様を
更に説明し、示すものである。これらの具体例は例示の
目的でのみ与えられるものであり、その趣旨及び範囲か
ら離れることな多くの変化が可能であるので本発明を限
定するものではない。 例1 化合物4の合成 (a)4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチルアミノ
安息香酸の合成: オーバーヘッド撹拌機、滴下漏斗及び還流凝縮器のつ
いた1000mlの三首丸底フラスコに4−N−メチルアミノ
安息香酸(25.0g、0.165モル、Aldrich Chemical Co.ミ
ルウォーキー、ウィスコンシン州)、130mlのトルエ
ン、氷酢酸(40.0g)、及び亜鉛粉末(42.5g、0.65g原
子)を入れた。この混合物を撹拌しながら加熱還流さ
せ、その時点で2−エチルヘキサノール(84.6g、0.66
モル)の添加を開始した。添加が終了後反応液を16時間
還流させた。TLC分析(シリカゲル、50/50ヘキサン/ア
セトン)は全ての酸は反応しなかったことを示した。追
加の7.0gの亜鉛粉末及び2mlの氷酢酸を添加した。更に
2時間還流後、TLC分析は出発酸が消費されたことを示
した。この熱い溶液を中程度に焼結したガラスロート上
のCelite フィルターケーキを通して過し、100mlの
熱トルエンで洗浄した。液を200mlの水及び500mlのク
ロロホルムを含有する分離ロート中に注いだ。この混合
物を濃塩酸で約1のpHにした。緊密に振盪後、クロロホ
ルムえ層を抜出し、水層をクロロホルムで抽出した(3
×150ml)。合一したクロロホルム抽出液を150mlの塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥した。濾過及び溶
媒をロータリエバポレーションにより除去後(0.1Tor
r、100℃水浴)、40.4gの明褐色ワックス状固体を得
た。この物質を120mlの90%エタノールから再結晶して3
0.2gのふわふわした白色固体を得た。 融点55.5〜57.5℃。 元素分析計算値(C16H25O2Nとして): C、72.96;H、9.57; O、12.15;N、5.32。 実測値:C、73.11;H、9.62; O、12.28;N、5.23。 或いは又、N−(2−エチルヘキシル)−N−メチル
−4−アミノ安息香酸は次の方法によっても調製するこ
とができる。4−アミノ安息香酸エチルエステルを2−
エチルヘキサナールと共に1:1酢酸/エタノール中に溶
解した。次いで炭素担持10%Pd(2kg安息香酸エステル/
75g触媒)を添加した。この混合物を窒素下に室温で1
時間おいた。反応を次いでTLCにより終了したことを測
定した。過剰の40%ホルムアルデヒド水溶液を添加し、
反応を再び水素下に30〜35℃で1時間置いた。反応はTL
Cにより完了した。反応液を次いでCeliteを通して濾過
し、溶媒を除去した。得られた物質を水と塩化メチレン
の間に分配した。塩化メチレン層を次いで飽和重炭酸ナ
トリウムで洗浄した。得られた塩化メチレン層を次いで
硫酸マグネシウム上で乾燥し、揮発性物質を過後除去
して目的生成物をエチルエステルとして得た。この物質
をエチルエステルの重量当り、12容のエタノール/水
(65:35)中においた。2モル当量の水酸化ナトリウム
を添加し、混合物を2時間還流させた。反応は次いでTL
Cにより完了した。殆んどのエタノールを除去し、更に
水を添加した後塩酸を添加した。得られた目的カルボン
酸が次いで沈澱した。全プロセスはほぼ定量的であっ
た。生成物の再結晶は4.5のエタノール当り2kgの酸中
で行った。約70%の物質の回収率が観察された。 (b)4−ヒドロキシジベンゾイルメタンの合成オーバ
ーヘッド撹拌機、滴下漏斗及び還流凝縮器を備えた1000
mlの三首丸底フラスコに2回ヘキサンで洗浄した水素化
ナトリウム80%油分散体(12.0g、0.40モル)を入れ
た。次いで、200mlの新たに蒸留したグライムを添加
し、スラリーを撹拌しながら加熱還流した。 100mlのグライム中に溶解した4−ヒドロキシアセト
フェノン(13.62g、0.10モル)を滴加した。反応液を添
加後45分間還流させた。次いで100mlのグライム中に溶
解したメチルベンゾエート(13.62g、0.10モル)の溶液
を滴加した。反応液を16時間還流させた後、殆んどのグ
ライムはアスピレータ圧力において留去された。ポット
残渣を氷浴中で冷却し、300mlのエーテルを添加後200ml
の水を注意深く添加した。この混合物を分離漏斗に注
ぎ、近密に振盪し、水層を除去した。エーテル層を冷水
(2×200ml)で洗浄後100mlの冷1%NaOH水溶液で洗浄
した。合一した水相を注意深く400gの氷プラス90mlの濃
HClの混合物上に注いだ。沈澱した黄緑色固体を吸入
過により集め、少しの冷水で洗浄した。この物質を95%
エタノールから再結晶して13.1gの黄色固体を得た。 融点153〜156℃。 元素分析計算値(C15H12O3として): C、74.99;H、5.03; O、19.98; 実測値:C、74.72;H、5.02; O、19.80 (c)化合物4の合成 磁石撹拌棒を備えた50mlの丸底フラスコに4−N,N−
(2−エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸(1.22
g、4.62mモル)、4−ヒドロキシジベンゾイルメタン
(1.11g、4.62mモル)及び10mlのDMFを入れた。この金
色の溶液に9.2mlのポリホスフェートエステル及び追加
の10mlのDMFを添加した。反応混合物を85℃に40時間加
熱した。深赤色反応混合物を25mlの冷水中に注ぎ、黄色
沈澱を得、これを吸入過により集めて少量の水で洗浄
した。この物質をエタノールから再結晶して1.45gの明
黄色固体を得た。融点90〜91.5℃。元素分析計算値(C
31H35O4Nとして): C、76.68;H、7.26; O、13.18;N、2.88 実測値:C、76.13;H、7.50; O、13.59;N、2.84。 化合物4のUVスペクトル(イソプロパノール溶液)は
λmax=338nm(ε=51,350)を示す。 例2 前記例1で説明したのと同様な方法により化合物5を
4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸及び2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン(共にArdrich Chemical社、ミルウォ
ーキー、ウィスコンシン州からのもの)から合成した。
化合物5のUVスペクトル(イソプロパノール溶液)はλ
max=321.5(ε=42,490)を示した。 例3 化合物1の合成 前記例1において説明したと同様な方法により、化合
物1を4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸(Ardrich Che
mical社、ミルウォーキー ウィスコンシン州)及び4
−ヒドロキシジベンゾイルメタン(例1(b)において
説明したのと同様にして調製された)から合成した。融
点=195〜197℃。化合物1のUVスペクトル(イソプロパ
ノール溶液)はλmax=336(ε=44,920)を示す。 例4 化合物2の合成 (a)4−メトキシシンナモイルクロライドの合成 磁石撹拌棒、還流凝縮器、滴下漏斗及びアルゴン入口
を備えた1000mlの丸底フラスコに30.0g(0.17モル)の
4−メトキシ桂皮酸及び500mlのベンゼンを入れた。次
いで40.5ml(66.1g、0.56モル)の塩化チオニルを滴加
した。滴加終了後反応混合物を5時間加熱還流した。加
熱を中止し、混合物を一晩撹拌させた。ベンゼンをロー
タリーエバポレーションで除去して33.6g(0.17モル、1
00%)のベージュ色固体を得た。プロトンNMR及びIRは
提案された構造と一致した。この物質を更に精製するこ
となく用いた。 (b)化合物2の合成 磁石撹拌棒及び還流凝縮器を備えた50mlの丸底フラス
コに4−メトキシシンナモイルクロライド(1.0g、5.0m
モル)及び25mlの新たに蒸留したTHFを入れた。この混
合物を次いで氷塩浴中で冷却した。次いで3mlの乾燥ピ
リジン及び5mlのTHFの混合物に溶解した4−ヒドロキシ
ベンゾイルメタン(1.0g、4.0mモル;例1(b)と同様
にして精製された)の溶液を反応フラスコに滴加した。
反応混合物を次いで1時間加熱撹拌し、その後反応混合
物を冷却し、20gの氷及び3mlの濃塩酸の混合物中に注い
だ。沈澱した微細白色固体を吸入過により集めた。融
点=149〜151℃。 元素分析計算値(C25H20O5として): C、74.99;H、5.03; O、19.88、 実測値:C、74,77;H、5.03; O、20.12。 化合物2のUVスペクトル(イソプロパノール溶液)は
λmax=338(ε=47,200)を示した。 例5 化合物3の合成 (a)4−ヒドロキシ−4′−メトキシジベンゾイルメ
タンの合成 この化合物は4−ヒドロキシジベンゾイルメタンを調
製するのに用いた方法と同様の方法により、但し、例1
(b)において用いたメチルベンゾエートの代りにメチ
ル4−メトキシベンゾエートを用いて調製した。融点=
180〜182℃。 元素分析計算値(C16H14O4として): C、71.10;H、5.22; O、23.6、8、 実測値:C、71.15;H、5.54; O、23.47。 (b)化合物3の合成 前記例4において説明したのと実質的に同様な方法に
より化合物3を4−メトキシシンナモイルクロライド
(例4(a)と同様にして調製)及び4−ヒドロキシ−
4′−メトキシジベンゾイルメタンから合成した。粗製
物質をアセトンから再結晶して明黄色固体を得た。融点
=147.5〜149℃。化合物3のUVスペクトル(イソプロパ
ナール溶液)はλmax=351(ε=45,000)を示した。 例6 化合物6の合成 磁石撹拌棒、凝縮器及び正圧の窒素を備えた100mlの
丸底フラスコにN,N−ジ−(2−エチルヘキシル)−4
−アミノ安息香酸(5.0g、0.0138モル、F.W.361)を入
れた。これに4−ヒドロキシジ−ベンゾイルメタン(3.
32g、0.0138モル、F.W.240)を添加した後30mlのポリホ
スフェート試薬(例えば161g(1.14モル)の五酸化リ
ン、151mlの無水エーテル及び322mlのクロロホルムの混
合物を16時間還流させて作製)を添加した。この溶液を
磁石で撹拌し、80℃において油浴中で16時間加熱した。 この反応混合物を次いで冷却させ、100mlの無水ジエ
チルエーテルを添加した。得られた二つの相を分離し
た。エーテル層を50mlの飽和重炭酸ナトリウムで洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。この混合物を
次いで過し、ロト蒸発させて5.64gの橙色油を得た。
(目的化合物の理論収量8.04g)。TLC(70/30 ヘキサン
/アセトン)は殆んど生成物r.f.0.75を示す。 この物質を更にHPLCにより精製してTLCにより純粋で
ある物質を得、及びH−NMR、C−13NMR、IR及び質量ス
ペクトルはこの構造及び純度と一致した。H−NMR:DCC1
3/TMS:0.6−2.0(m)、3.3(d)、6.5−6.8(m)、
7.1−7.6(m)、7.8−82(m)。C−13NMR;DCCl3/TM
S:185.26、164.88、154.92、152.21、135.45、132.40、
132.05、128.66、127.10、122.21、114.26、93.01、56.
21、36.86、30.58、28.68、23.90、23.15、14.06、10.7
1、IR塩盤:2957m、2912m、2863m、1715m、1600s、1520
w、1460w、1271m、1210m、1180s、1163s、1060m、1050
m、1015s、1007s、735s、650m。質量スペクトル親イオ
ン=583。 化合物6のUVスペクトル (ClCH2CH2Cl溶液)はλmax=342.1nm(ε=31.000)を
示す。 例7 化合物7の合成 次の試薬を磁性撹拌機及び乾燥管を備えた50mlフラス
コに入れた: N−(2−エチルヘキシル)−N−メチル−4−アミノ
ベンゾエート及び5.0mlのポリホスフェートエステル(2
04gの五塩化リン、200mlの無水ジエチルエーテル及び42
5mlのクロロホルムを16時間還流させた結果均質溶液を
得て調製)。この混合物を次いで80℃で4時間加熱し
た。この均質反応溶液を次いで冷却させたところ、TLC
(シリカゲルG上塩化メチレン/メタノール 99/1)は
殆んどの出発材料はなくなっており、より大きいr.f.値
における二つの新してスポットが存在することを示し
た。この反応溶液を50mlの塩化メチレン中に注ぎ25mlの
飽和重炭酸ナトリウム及び10mlの水で洗浄した。得られ
た塩化メチレン層を次いで硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。混合物を過し、揮発物質をロト蒸発により除去し
て1.2gの油を得た。この油を次いでHPLCにより精製して
二つの異性体を得た。質量スペクトル及びNMRデータは
これらの化合物の構造を確認した。 化合物7のUVスペクトルはλmax=331.1nm(ε=26,48
0)を示す。 例8〜14 以下の日焼止め組成物は本発明の代表的なものであ
る: 上記組成物は次の成分を説明した如く添加することに
より作ることができる:パート 物質 I 水 Carbopol 934 Carbopol 941 メチルパラベン プロピルパラベン グリセリン II 日焼止め剤 セチルアルコール グリセロールステアレート Stearth−100 ステアリン酸 Dimethicon ワセリン エチレン/アクリレート共重合体 III 四ナトリウムEDTA 水酸化カリウム 二酸化チタン IV チロシン イミダゾリジニル尿素 香料 組成物は水相(パートI)材料を71〜99℃において邪
魔板及び撹拌機を付したスケール−取付け混合タンク内
において混合することによって作られた。油相(パート
II)は撹拌機を備えた別の混合タンク内において71〜11
0℃で混合された。パートI及びパートIIの両方を均質
な相が得られるまで混合した。 水相(パートI)を次いで油相(パートII)の60〜11
0%に等しい量で油相(パートIII)にポンプ送りした。
この油/水予備混合物を約71〜99℃の温度に保持し、均
質混合物が得られるまで撹拌した。この油/水予備混合
物を次いで残りの水相(パートI)にポンプ送りし、約
71〜99℃の温度に保持した。パートIIIの成分を次いで
撹拌を維持し、温度を71〜99℃に保ちながら添加した。
この組成物を次いで超音波探針を備えた閉じられた容器
を0.5〜6.5kg/分の流速で通過させた。超音波周波数は1
5〜40kHzの範囲である。この組成物を更に熱交換器及び
/又はジャケットを通して処理して71〜99℃の温度に冷
却した。パートIVの成分を次いで撹拌を維持しながら均
質な混合物が得られるまで添加した。 この組成物を次いで熱交換によりポンプ送りして21〜
32℃に冷却した。定常状態操作に到達するまで待ちなが
ら、組成物は混合タンクに再循環されてよい。この組成
物を次いでガラス瓶中に包装した。 例11の日焼止め組成物をUVA及びUVB波長放射からの保
護を必要とするヒトの皮膚に塗込んだ。この日焼止め組
成物の薄層を放射に曝される皮膚に塗布した。この日焼
止め組成物は皮膚に容易に塗布され、及び日焼止め剤は
皮膚により容易に吸収されず或いは容易に擦り落されな
かった。更に、それはUVA及びUVBの両放射に対して一定
且つ均一の保護を与える。 例15 本発明の日焼止め剤による皮膚浸透 皮膚浸透はすりガラス拡散セルに取付けられたヒト腹
部皮膚(Shriner's Burns Institute)を用いて行われ
た。曝露された皮膚表面積は0.785cm2であった。日焼止
め剤はビヒクル(エタノール或いはジメチルイソソルバ
イド)中の溶液(100μ)として塗布された。受取り
貯蔵器は4.5mlのビヒクルのものであった。貯蔵器を撹
拌し、37℃に維持した。浸透度は貯蔵器のUV吸光度を読
取ることにより求めた。アッセイは3回行われた。 本発明において有用な日焼止め剤の定量の皮膚浸透は
UVA及びUVB放射の両者に対して皮膚のための均一な保護
層を与えた。このUVA及びUVB放射に対する保護は異った
速度で吸収及び/又は擦り落される分子を含有する混合
物を用いる場合におきるように時間と共に変化しない。
又、本発明の日焼止め剤については相対的UVA対UVB保護
は時間と共に変化しない。更に、本発明の日焼止め剤に
よる保護はそれが皮膚を介しての吸収により容易に失わ
れないので長時間持続する。最後にこの低い量の皮膚浸
透のために本発明の日焼止め剤については毒性(典型的
には皮膚炎症の形態)に対する可能性が少ない。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.下記一般構造を有する発色団−含有日焼け止め剤: X−B−Z 〔式中、 (a)Xは次のものよりなる群から選ばれたUVA−吸収
部分である: (b)Zは次のものよりなる群から選ばれたUVB−吸収
部分である: (茲に、前記全ての式において、各AはR、−OR、−NR
2或いは−SO3H、或いはその薬学的に許容可能な塩或い
はエステルよりなる群から独立に選ばれた置換基であ
り、各A1は独立に−CN或いは−CO2R1であり、各A2は独
立に−OR或いは−NR2であり、各A3は独立にH或いはOH
であり、各A4及びA5は独立にR或いはORであり、及び更
にA3或いはA4のいづれかはOHでなければならず、各A6は
独立にH或いは−SO3H、或いはその薬学的に許容可能な
塩或いはエステルであり、各A7は独立に−OR或いは−O2
C−R1であり、但し、A7及びA3が共にOHであることはな
く、各Rは独立にH、1〜20個の炭素数を有する直鎖或
いは分岐鎖アルキル、(CH2CH2O)m−H、或いは(CH2
CH(CH3)O)m−Hであり、mは1〜8の整数であ
り、及び各R1は独立に1〜20個の炭素原子を有する直鎖
或いは分岐鎖アルキルである)、及び (c)Bは−O−である。 2.(a)X UVA−吸収部分が よりなる群から選ばれ、及び (b)Z UVB−吸収部分が よりなる群から選ばれる特許請求の範囲第1項記載の発
色団−含有日焼け止め剤。 3.下記一般式を有する特許請求の範囲第2項記載の発
色団−含有日焼け止め剤: 或いは、 (式中、Bは−O−であり、及び更にRはH、或いは1
〜20個の炭素数を有する直鎖又は分岐鎖アルキルであ
る。)。 4.AがR基であり、A2が−OR或いは−NR2から選ばれ
及びBが−O−である特許請求の範囲第3項記載の発色
団−含有日焼け止め剤。 5.Bが−O−であり、AがHであり、A2が−OCH3、−
OCH2CH3、−OH或いは−NR1 2であり、及び−NR2が−NR1 2
であり、更に−NR2基が2個より多い炭素原子を有する
一つのR1基を有し、他方のR1がメチル或いはエチルであ
る特許請求の範囲第3項記載の発色団−含有日焼け止め
剤。 6.Bが−O−であり、AがHであり、A2が−OCH3、−
OCH2CH3、−OH、或いは−NR1 2であり、及び−NR2が−NR
1 2であり、更に両方のR1基が2−エチル−ヘキシルであ
る特許請求の範囲第3項記載の発色団−含有日焼け止め
剤。 7.4−ヒドロキシベンゾイルメタンとの4−N,N−ジ
メチルアミノ安息香酸エステル、4−ヒドロキシベンゾ
イルメタンとの4−メトキシ桂皮酸エステル、4−ヒド
ロキシ−4′−メトキシジベンゾイルメタンとの4−メ
トキシ桂皮酸エステル、4−ヒドロキシジベンゾイルメ
タンとの4−N,N−(2−エチルヘキシル)メチルアミ
ノ安息香酸エステル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ンとの4−N,N−ジメチルアミノ安息香酸エステル、4
−ヒドロキシジベンゾイルメタンとのN,N−ジ−(2−
エチルヘキシル)−4−アミノ安息香酸エステル、及び
2,4−シヒドロキシベンゾフェノンと4−N,N−(2−エ
チルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステルよりなる
群から選ばれる特許請求の範囲第1項記載の日焼け止め
剤。
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