JP2674012B2 - 金属検出器 - Google Patents
金属検出器Info
- Publication number
- JP2674012B2 JP2674012B2 JP61259358A JP25935886A JP2674012B2 JP 2674012 B2 JP2674012 B2 JP 2674012B2 JP 61259358 A JP61259358 A JP 61259358A JP 25935886 A JP25935886 A JP 25935886A JP 2674012 B2 JP2674012 B2 JP 2674012B2
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Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
この発明は、フラックスゲート型の金属検出器に関す
る。 (ロ)従来の技術 一般に、フラックスゲート型の金属検出器は、コアに
検出コイル及び励振コイルを巻回して検出部を構成し、
この検出部の励振コイルに電子回路部より励振コイルを
励振してコアを励磁しており、金属物が到来すると磁界
が変化するので、前記検出コイルでこの磁界の変化を検
出し、金属体の有無を検出するようになっている。 (ハ)発明が解決しようとする問題点 上記従来のフラックスゲート型の金属検出器は、磁性
体金属が到来すると、この磁性体金属によって周囲磁界
が乱され、乱された磁界を検出コイルで検知し、これに
より金属の到来を検知するものであるから、到来物が非
磁性金属の場合には、これを検出することができないと
いう問題があった。 この発明は、上記に鑑み、磁性体金属の他に、非磁性
体金属であっても検出が可能な金属検出器を提供するこ
とを目的としている。 (ニ)問題点を解決するための手段及び作用 この発明の金属検出器は、一つのリング状コアに巻回
された励振コイルと、前記リング状コアを内部に含むよ
うに巻回された検出コイルとを有し、電子回路部より前
記励振コイルを励振して前記リング状コアを励磁し、前
記検出コイルより検出される磁気変化により金属体の有
無を検出するフラックスゲート型の金属検出器におい
て、前記リング状コアに、検出コイルの検出軸に直交す
る方向に巻回され、非磁性体金属の到来時に、この非磁
性体金属に渦電流を生じさせる誘導コイルと、この誘導
コイルに交流信号を印加する交流信号源とを備え、前記
検出コイルは前記渦電流によって発生する磁界の検出も
兼ねていることを特徴としている。 この金属検出器では、交流信号発生器により誘導コイ
ルにも交流電流が流れ、そのため、この金属検出器の近
傍に非磁性金属が近づいた場合に、その非磁性金属に誘
導電流の磁界により渦電流が生じ、この渦電流によって
発生する磁界が検出軸方向の磁界成分を持つ時、検出コ
イルで検出され、従って、電子回路部においてその磁気
変化を検出することができ、これにより、通常の磁性体
金属の有無の検出の他に、非磁性体金属の有無を検出す
ることができる。 (ホ)実施例 以下、実施例により、この発明をさらに詳細に説明す
る。 第1図は、この発明の一実施例を示すフラックスゲー
ト型の金属検出器の回路接続図である。 この金属検出器は、検出部1と制御部14とから構成さ
れている。検出部1は、リングコア2に励振コイル3及
び検出コイル4が巻回され、さらに検出コイル4の検出
軸方向に直交するように、誘導コイル5が巻回されて構
成されている。 電子回路部6は、一般的によく知られたフラックスゲ
ート型の金属検出器の回路構成部であり、2f0の周波数
を持つ発振器7よりの2f0の周波数の信号が、1/2分周器
8で周波数f0の信号に分周され、この信号f0により、励
振部9が励振コイル3に接続されているため、励振コイ
ル3は周波数f0の信号で励振されるようになっている。 一方、検出コイル4の出力は、交流増幅器10で増幅さ
れ、発振器7よりの2f0の信号により同期整流器11で整
流され、直流電圧に変換された後、直流増幅器12で出力
されるようになっており、この直流増幅器12の出力は、
帰還抵抗13を介して検出コイル4に帰還され、検出コイ
ル4で生じる磁界が、外部磁界とバランスするように構
成されている。 制御部14は、従来の電子回路部6に加えて、交流磁界
発生器(交流信号源)15を備え、この交流磁界発生器15
より交流信号を誘導コイル5に入力するようになってい
る。 この金属検出器の動作時においては、励振部9により
励振コイル3が励振されてコア2が励磁され、一方、こ
の金属検出器を用いて被探査域を探査すると、磁性体金
属が存在する場合には、その磁性体金属の存在によって
金属検出器近傍の磁界が乱され、磁界が変化する。この
検出コイル4で検出される磁気信号は、交流増幅器10で
増幅されて同期整流器11で整流され、直流増幅器12より
出力される。そして、この出力が所定値以上の時、金属
有と判断される。このようにして、磁性体金属の到来を
検出する。この検出機能は、従来のフラックスゲート型
金属検出器と同様である。 次に、被探査域に被磁性体金属が到来すると、交流磁
界発生器15よりの交流信号により、誘導コイル5には誘
導磁界が発生されているため、第2図に示すように、こ
の誘導磁界によって被磁性体金属16に渦電流が生じ、こ
の渦電流によって発生する磁界が検出軸方向の成分を持
つ時、これが検出コイル4で検出され、交流増幅器10で
増幅され、上記した磁性体金属の存在の場合と同様に、
直流増幅器12より磁界変化に応じた信号が導出されるの
で、被磁性体金属をも検出することができる。 (ヘ)発明の効果 この発明によれば、検出部に励振コイル及び検出コイ
ルの他に、検出コイルの検出軸方向に直交する方向に誘
導コイルを巻回し、この誘導コイルに交流信号源より交
流信号を印加して誘導磁界を発生させているので、検出
器の近傍に非磁性体金属が存在した場合、この非磁性体
金属に渦電流が生じ、渦電流によって生じる磁界を検出
することにより、磁性体金属のみならず、非磁性体金属
をも合わせて検出することができる。また、一つのリン
グ状コアに、励振コイルと、誘導コイルと、通常のフラ
ックスゲート型の磁気検出と非磁性体金属の渦電流によ
って発生する磁界の検出との両方を兼ねた検出コイルと
を設けているので、検出コイルに接続される電子回路部
も1つで共用でき、全体として構成が非常に簡単で、小
型化することができるとともに、通常のフラックスゲー
ト型の磁気検出と非磁性体金属の渦電流によって発生す
る磁界の検出との両方を兼ねた検出コイルはリング状コ
アを内部に含むようにしているので渦電流によって発生
する磁界の検出面積を大きくすることができ、感度を向
上させることができる。
る。 (ロ)従来の技術 一般に、フラックスゲート型の金属検出器は、コアに
検出コイル及び励振コイルを巻回して検出部を構成し、
この検出部の励振コイルに電子回路部より励振コイルを
励振してコアを励磁しており、金属物が到来すると磁界
が変化するので、前記検出コイルでこの磁界の変化を検
出し、金属体の有無を検出するようになっている。 (ハ)発明が解決しようとする問題点 上記従来のフラックスゲート型の金属検出器は、磁性
体金属が到来すると、この磁性体金属によって周囲磁界
が乱され、乱された磁界を検出コイルで検知し、これに
より金属の到来を検知するものであるから、到来物が非
磁性金属の場合には、これを検出することができないと
いう問題があった。 この発明は、上記に鑑み、磁性体金属の他に、非磁性
体金属であっても検出が可能な金属検出器を提供するこ
とを目的としている。 (ニ)問題点を解決するための手段及び作用 この発明の金属検出器は、一つのリング状コアに巻回
された励振コイルと、前記リング状コアを内部に含むよ
うに巻回された検出コイルとを有し、電子回路部より前
記励振コイルを励振して前記リング状コアを励磁し、前
記検出コイルより検出される磁気変化により金属体の有
無を検出するフラックスゲート型の金属検出器におい
て、前記リング状コアに、検出コイルの検出軸に直交す
る方向に巻回され、非磁性体金属の到来時に、この非磁
性体金属に渦電流を生じさせる誘導コイルと、この誘導
コイルに交流信号を印加する交流信号源とを備え、前記
検出コイルは前記渦電流によって発生する磁界の検出も
兼ねていることを特徴としている。 この金属検出器では、交流信号発生器により誘導コイ
ルにも交流電流が流れ、そのため、この金属検出器の近
傍に非磁性金属が近づいた場合に、その非磁性金属に誘
導電流の磁界により渦電流が生じ、この渦電流によって
発生する磁界が検出軸方向の磁界成分を持つ時、検出コ
イルで検出され、従って、電子回路部においてその磁気
変化を検出することができ、これにより、通常の磁性体
金属の有無の検出の他に、非磁性体金属の有無を検出す
ることができる。 (ホ)実施例 以下、実施例により、この発明をさらに詳細に説明す
る。 第1図は、この発明の一実施例を示すフラックスゲー
ト型の金属検出器の回路接続図である。 この金属検出器は、検出部1と制御部14とから構成さ
れている。検出部1は、リングコア2に励振コイル3及
び検出コイル4が巻回され、さらに検出コイル4の検出
軸方向に直交するように、誘導コイル5が巻回されて構
成されている。 電子回路部6は、一般的によく知られたフラックスゲ
ート型の金属検出器の回路構成部であり、2f0の周波数
を持つ発振器7よりの2f0の周波数の信号が、1/2分周器
8で周波数f0の信号に分周され、この信号f0により、励
振部9が励振コイル3に接続されているため、励振コイ
ル3は周波数f0の信号で励振されるようになっている。 一方、検出コイル4の出力は、交流増幅器10で増幅さ
れ、発振器7よりの2f0の信号により同期整流器11で整
流され、直流電圧に変換された後、直流増幅器12で出力
されるようになっており、この直流増幅器12の出力は、
帰還抵抗13を介して検出コイル4に帰還され、検出コイ
ル4で生じる磁界が、外部磁界とバランスするように構
成されている。 制御部14は、従来の電子回路部6に加えて、交流磁界
発生器(交流信号源)15を備え、この交流磁界発生器15
より交流信号を誘導コイル5に入力するようになってい
る。 この金属検出器の動作時においては、励振部9により
励振コイル3が励振されてコア2が励磁され、一方、こ
の金属検出器を用いて被探査域を探査すると、磁性体金
属が存在する場合には、その磁性体金属の存在によって
金属検出器近傍の磁界が乱され、磁界が変化する。この
検出コイル4で検出される磁気信号は、交流増幅器10で
増幅されて同期整流器11で整流され、直流増幅器12より
出力される。そして、この出力が所定値以上の時、金属
有と判断される。このようにして、磁性体金属の到来を
検出する。この検出機能は、従来のフラックスゲート型
金属検出器と同様である。 次に、被探査域に被磁性体金属が到来すると、交流磁
界発生器15よりの交流信号により、誘導コイル5には誘
導磁界が発生されているため、第2図に示すように、こ
の誘導磁界によって被磁性体金属16に渦電流が生じ、こ
の渦電流によって発生する磁界が検出軸方向の成分を持
つ時、これが検出コイル4で検出され、交流増幅器10で
増幅され、上記した磁性体金属の存在の場合と同様に、
直流増幅器12より磁界変化に応じた信号が導出されるの
で、被磁性体金属をも検出することができる。 (ヘ)発明の効果 この発明によれば、検出部に励振コイル及び検出コイ
ルの他に、検出コイルの検出軸方向に直交する方向に誘
導コイルを巻回し、この誘導コイルに交流信号源より交
流信号を印加して誘導磁界を発生させているので、検出
器の近傍に非磁性体金属が存在した場合、この非磁性体
金属に渦電流が生じ、渦電流によって生じる磁界を検出
することにより、磁性体金属のみならず、非磁性体金属
をも合わせて検出することができる。また、一つのリン
グ状コアに、励振コイルと、誘導コイルと、通常のフラ
ックスゲート型の磁気検出と非磁性体金属の渦電流によ
って発生する磁界の検出との両方を兼ねた検出コイルと
を設けているので、検出コイルに接続される電子回路部
も1つで共用でき、全体として構成が非常に簡単で、小
型化することができるとともに、通常のフラックスゲー
ト型の磁気検出と非磁性体金属の渦電流によって発生す
る磁界の検出との両方を兼ねた検出コイルはリング状コ
アを内部に含むようにしているので渦電流によって発生
する磁界の検出面積を大きくすることができ、感度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す金属検出器の回路
接続図、第2図は、同金属検出器の動作を説明するため
の説明図である。 1:検出部、3:励振コイル、 4:検出コイル、5:誘導コイル、 14:制御部、15:交流磁界発生器。
接続図、第2図は、同金属検出器の動作を説明するため
の説明図である。 1:検出部、3:励振コイル、 4:検出コイル、5:誘導コイル、 14:制御部、15:交流磁界発生器。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.一つのリング状コアに巻回された励振コイルと、前
記リング状コアを内部に含むように巻回された検出コイ
ルとを有し、電子回路部より前記励振コイルを励振して
前記リング状コアを励磁し、前記検出コイルより検出さ
れる磁気変化により金属体の有無を検出するフラックス
ゲート型の金属検出器において、 前記リング状コアに、検出コイルの検出軸に直交する方
向に巻回され、非磁性体金属の到来時に、この非磁性体
金属に渦電流を生じさせる誘導コイルと、この誘導コイ
ルに交流信号を印加する交流信号源とを備え、前記検出
コイルは前記渦電流によって発生する磁界の検出も兼ね
ていることを特徴とする金属検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61259358A JP2674012B2 (ja) | 1986-10-30 | 1986-10-30 | 金属検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61259358A JP2674012B2 (ja) | 1986-10-30 | 1986-10-30 | 金属検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63113389A JPS63113389A (ja) | 1988-05-18 |
JP2674012B2 true JP2674012B2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=17333004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61259358A Expired - Fee Related JP2674012B2 (ja) | 1986-10-30 | 1986-10-30 | 金属検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2674012B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102012218609A1 (de) * | 2012-10-12 | 2014-04-17 | Robert Bosch Gmbh | Magnetfeld-Erfassungsvorrichtung und Magnetfeld-Erfassungsverfahren |
KR101689399B1 (ko) * | 2016-06-09 | 2016-12-23 | 주식회사 포엠일렉트로옵틱 | 엘리베이터용 금속감지 방식의 발판식 점자블록 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4933669A (ja) * | 1972-07-24 | 1974-03-28 | ||
JPS56147086A (en) * | 1980-04-16 | 1981-11-14 | Nec Corp | Flux gate type magnetic sensor |
JPS58109874A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-06-30 | Electron Kiyooto:Kk | 金属検出装置 |
-
1986
- 1986-10-30 JP JP61259358A patent/JP2674012B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63113389A (ja) | 1988-05-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |