JP2671266B2 - ステツピングモータ - Google Patents
ステツピングモータInfo
- Publication number
- JP2671266B2 JP2671266B2 JP1115775A JP11577589A JP2671266B2 JP 2671266 B2 JP2671266 B2 JP 2671266B2 JP 1115775 A JP1115775 A JP 1115775A JP 11577589 A JP11577589 A JP 11577589A JP 2671266 B2 JP2671266 B2 JP 2671266B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- stepping motor
- common
- rotor
- terminal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Stepping Motors (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ステツピングモータに係り、特に2相の励
磁コイルを備えたステータをロータの軸方向に2個設置
しユニポーラ駆動によりロータが回転される4相のステ
ツピングモータに関する。
磁コイルを備えたステータをロータの軸方向に2個設置
しユニポーラ駆動によりロータが回転される4相のステ
ツピングモータに関する。
〔従来の技術〕 一般に、ユニポーラ駆動される4相のステツピングモ
ータは、2個のステータとロータとを備えている。各ス
テータは各々バイフアイラ巻線で構成された2相の励磁
コイルと、多数のクローポールを備えたステータコア
と、共通端子と、リード端子とで構成されている。各励
磁コイルの一端は各々共通端子に接続され他端はトラン
ジスタスイツチに接続するためのリード端子に接続され
ている。励磁コイルとステータコアは合成樹脂で一体に
モールドされる。このように構成されたステータは回転
可能なロータの軸方向に設置される。
ータは、2個のステータとロータとを備えている。各ス
テータは各々バイフアイラ巻線で構成された2相の励磁
コイルと、多数のクローポールを備えたステータコア
と、共通端子と、リード端子とで構成されている。各励
磁コイルの一端は各々共通端子に接続され他端はトラン
ジスタスイツチに接続するためのリード端子に接続され
ている。励磁コイルとステータコアは合成樹脂で一体に
モールドされる。このように構成されたステータは回転
可能なロータの軸方向に設置される。
ステツピングモータを駆動する場合、まず電源とスイ
ッチング回路とを備えたステツピングモータ駆動装置の
各端子を、複数の接続線(ワイヤハーネス)を介してス
テツピングモータの共通端子、リード端子の各々に接続
する。この場合、共通端子は各々ステツピングモータ駆
動装置の電源に接続され、リード端子は各ステツピング
モータ駆動装置のスイツチング回路に接続される。次に
ステツピングモータ駆動装置は4相の励磁コイルに、定
められた順番に電流を流す。これにより、1個の共通端
子から2相の励磁コイルに電流が流れることになる。各
励磁コイルは電流が流れる毎に励磁され、ロータは一定
角度ずつステツプ回転する。
ッチング回路とを備えたステツピングモータ駆動装置の
各端子を、複数の接続線(ワイヤハーネス)を介してス
テツピングモータの共通端子、リード端子の各々に接続
する。この場合、共通端子は各々ステツピングモータ駆
動装置の電源に接続され、リード端子は各ステツピング
モータ駆動装置のスイツチング回路に接続される。次に
ステツピングモータ駆動装置は4相の励磁コイルに、定
められた順番に電流を流す。これにより、1個の共通端
子から2相の励磁コイルに電流が流れることになる。各
励磁コイルは電流が流れる毎に励磁され、ロータは一定
角度ずつステツプ回転する。
しかしながら、前記接続線は曲げ、引っ張り等により
断線の可能性がある。特に共通端子と電源とを各々接続
する接続線に断線等の故障が発生すると、共通端子に接
続されている2相の励磁コイルが励磁されなくなる。こ
れにより、ステツピングモータに動作異常が発生し、ロ
ータの回転方向を特定できない等の不具合が発生しステ
ツピングモータの制御が困難になる。
断線の可能性がある。特に共通端子と電源とを各々接続
する接続線に断線等の故障が発生すると、共通端子に接
続されている2相の励磁コイルが励磁されなくなる。こ
れにより、ステツピングモータに動作異常が発生し、ロ
ータの回転方向を特定できない等の不具合が発生しステ
ツピングモータの制御が困難になる。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、共通端
子に接続された一部の接続線の断線によるステツピング
モータの動作異常を防止することができるステツピング
モータを得ることが目的である。
子に接続された一部の接続線の断線によるステツピング
モータの動作異常を防止することができるステツピング
モータを得ることが目的である。
上記目的を達成するために本発明は、ロータと、各々
複数の励磁コイルを備え前記ロータの軸方向に沿って設
置される複数のステータと、前記ステータの外面を被覆
する合成樹脂製のケーシング本体と、を有し、前記複数
のステータの各々には、ステータの各励磁コイルの一端
が接続された共通と端子と、前記各励磁コイルに対応し
て各々設けられ前記各励磁コイルの他端に接続された複
数の個別端子と、が各ステータから突出するように各々
設けられており、前記各ステータの各共通端子は電源線
を介して駆動装置に各々接続され、前記駆動装置から前
記電源線及び前記各共通端子を介して前記各ステータの
各励磁コイルに電力が供給されると共に、前記各ステー
タの各個別端子は接続線を介して前記駆動装置のスイッ
チング手段に接続され、該スイッチング手段のオンオフ
により前記各ステータの各励磁コイルの励磁が制御され
て駆動されるステツピングモータにおいて、前記各共通
端子が挿通される挿通孔と、該挿通孔にそれぞれ挿通さ
れた前記各共通端子を挟持する導電性の挾持部と、を備
えた導電性でかつ板状の導通手段によって、前記各共通
端子間を互いに電気的に接続すると共に、前記導通手段
を前記ケーシング本体内に埋設したことを特徴としてい
る。
複数の励磁コイルを備え前記ロータの軸方向に沿って設
置される複数のステータと、前記ステータの外面を被覆
する合成樹脂製のケーシング本体と、を有し、前記複数
のステータの各々には、ステータの各励磁コイルの一端
が接続された共通と端子と、前記各励磁コイルに対応し
て各々設けられ前記各励磁コイルの他端に接続された複
数の個別端子と、が各ステータから突出するように各々
設けられており、前記各ステータの各共通端子は電源線
を介して駆動装置に各々接続され、前記駆動装置から前
記電源線及び前記各共通端子を介して前記各ステータの
各励磁コイルに電力が供給されると共に、前記各ステー
タの各個別端子は接続線を介して前記駆動装置のスイッ
チング手段に接続され、該スイッチング手段のオンオフ
により前記各ステータの各励磁コイルの励磁が制御され
て駆動されるステツピングモータにおいて、前記各共通
端子が挿通される挿通孔と、該挿通孔にそれぞれ挿通さ
れた前記各共通端子を挟持する導電性の挾持部と、を備
えた導電性でかつ板状の導通手段によって、前記各共通
端子間を互いに電気的に接続すると共に、前記導通手段
を前記ケーシング本体内に埋設したことを特徴としてい
る。
本発明では、各々複数の励磁コイルを備えロータの軸
方向に沿って設置される複数のステータを有し、複数の
ステータの各々には、ステータの各励磁コイルの一端が
接続された共通端子と、各励磁コイルに対応して各々設
けられ各励磁コイルの他端に接続された複数の個別端子
と、が各ステータから突出するように各々設けられてお
り、各ステータの各共通端子は電源線を介して駆動装置
に各々接続され、各ステータの各個別端子が接続線を介
して駆動装置のスイッチング手段に接続されるステツピ
ングモータにおいて、前記各共通端子間を導通手段によ
って互いに電気的に接続している。
方向に沿って設置される複数のステータを有し、複数の
ステータの各々には、ステータの各励磁コイルの一端が
接続された共通端子と、各励磁コイルに対応して各々設
けられ各励磁コイルの他端に接続された複数の個別端子
と、が各ステータから突出するように各々設けられてお
り、各ステータの各共通端子は電源線を介して駆動装置
に各々接続され、各ステータの各個別端子が接続線を介
して駆動装置のスイッチング手段に接続されるステツピ
ングモータにおいて、前記各共通端子間を導通手段によ
って互いに電気的に接続している。
上記のステツピングモータは、駆動装置から電源線及
び前記各共通端子を介して各ステータの各励磁コイルに
電力が供給され、駆動装置のスイッチング手段のオンオ
フにより各ステータの各励磁コイルの励磁が制御される
ことによって駆動されるが、前述のように、前記各共通
端子間を導通手段によって互いに電気的に接続すること
により、各共通端子に接続された複数本の電源線の何れ
かに断線等の故障が発生したとしても、該故障が発生し
た電源線に接続されている共通端子に、他の共通端子に
接続されている電源線及び導通手段を介して電力が供給
されるので、ステツピングモータに動作異常を生じさせ
ることなく、ステツピングモータの適正な制御を継続す
ることができる。
び前記各共通端子を介して各ステータの各励磁コイルに
電力が供給され、駆動装置のスイッチング手段のオンオ
フにより各ステータの各励磁コイルの励磁が制御される
ことによって駆動されるが、前述のように、前記各共通
端子間を導通手段によって互いに電気的に接続すること
により、各共通端子に接続された複数本の電源線の何れ
かに断線等の故障が発生したとしても、該故障が発生し
た電源線に接続されている共通端子に、他の共通端子に
接続されている電源線及び導通手段を介して電力が供給
されるので、ステツピングモータに動作異常を生じさせ
ることなく、ステツピングモータの適正な制御を継続す
ることができる。
また、本発明では導通手段を導電性でかつ板状とし、
共通端子が挿通される挿通孔と、挿通孔に挿通された各
共通端子を挟持する導電性の挟持部と、を設けており、
各共通端子を板状の導通手段に挿通することにより、導
通手段に設けられた複数の挟持部が各共通端子を挟持
し、各共通端子が電気的に接続されると共に導通手段が
ステータの外面を被覆する合成樹脂製のケーシング本体
内に埋設される。このように、導通手段が板状であるの
で導通手段自身が断線することが防止されると共に、挟
持部が共通端子を挟持しているので、ステツピングモー
タの駆動時に発生する振動等が加わっても、導通手段と
共通端子との接触不良が発生することはない。更に、導
通手段が合成樹脂製のケーシング本体内に埋設され一体
的に固定されているので、導通手段が脱落する等の不都
合が生ずることを確実に防止できる。
共通端子が挿通される挿通孔と、挿通孔に挿通された各
共通端子を挟持する導電性の挟持部と、を設けており、
各共通端子を板状の導通手段に挿通することにより、導
通手段に設けられた複数の挟持部が各共通端子を挟持
し、各共通端子が電気的に接続されると共に導通手段が
ステータの外面を被覆する合成樹脂製のケーシング本体
内に埋設される。このように、導通手段が板状であるの
で導通手段自身が断線することが防止されると共に、挟
持部が共通端子を挟持しているので、ステツピングモー
タの駆動時に発生する振動等が加わっても、導通手段と
共通端子との接触不良が発生することはない。更に、導
通手段が合成樹脂製のケーシング本体内に埋設され一体
的に固定されているので、導通手段が脱落する等の不都
合が生ずることを確実に防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。第1図には本実施例に係るモノポーラ駆動される4
相のステツピングモータ10が示されている。このステツ
ピングモータ10は、本体12Aおよび蓋体12Bにより構成さ
れた合成樹脂製のケーシング12を備えている。ケーシン
グ12の内部には、横方向両端部がそれぞれベアリング14
A、14Bによって回転可能に軸支されたロータ16が配置さ
れている。ロータ16には、ロータの軸と同時にロータシ
ャフト16Aが貫通して突出しており、ロータシヤフト16A
の突出部は蓋体12Bに設けられた円孔12Cを貫通してい
る。ロータ16の外周には、円筒状のロータマグネツト18
が取り付けられている。さらにロータマグネツト18の外
周には環状のステータ22、24がその軸線をロータ16の軸
線と各々一致させて設置されている。各ステータ22、24
の内周とロータマグネツト18との間には一定の間隙が設
けられている。
る。第1図には本実施例に係るモノポーラ駆動される4
相のステツピングモータ10が示されている。このステツ
ピングモータ10は、本体12Aおよび蓋体12Bにより構成さ
れた合成樹脂製のケーシング12を備えている。ケーシン
グ12の内部には、横方向両端部がそれぞれベアリング14
A、14Bによって回転可能に軸支されたロータ16が配置さ
れている。ロータ16には、ロータの軸と同時にロータシ
ャフト16Aが貫通して突出しており、ロータシヤフト16A
の突出部は蓋体12Bに設けられた円孔12Cを貫通してい
る。ロータ16の外周には、円筒状のロータマグネツト18
が取り付けられている。さらにロータマグネツト18の外
周には環状のステータ22、24がその軸線をロータ16の軸
線と各々一致させて設置されている。各ステータ22、24
の内周とロータマグネツト18との間には一定の間隙が設
けられている。
ここでステータ22とステータ24は同一の構造を有して
おり、以下その構造を説明する。ステータ22、24は各々
図示しない環状で略コ字型の断面をもつボビンを有して
おりその外周には各々2相の励磁コイルから成るステー
タコイル23、25が巻かれている。また多数のクローポー
ルを備えたステータコア20A、20Bを各々が、クローポー
ル部分がボビンの内周に位置するように配置されてい
る。さらにステータコイル23、25、ステータコア20A、2
0Bおよびボビンは合成樹脂により一体にモールドされス
テータ22、24を形成している。また第2図および第3図
に示される如く、各ステータコイル22、24には端子26
A、26B、26C及び28A、28B、28Cが合成樹脂部分より突出
するように設けられている。各ステータコイル23、25は
その中間部(第3図参照)が共通端子26B、28Bに接続さ
れており、各々2相の励磁コイル22A、22Bおよび24A、2
4Bを形成している。各端子26A、26B、26C、28A、28B、2
8Cは接続線34と電源線36とに設けられた、図示しないコ
ネクタとの接続部とされている。第3図に示すように、
共通端子26、26Bは、一端がステツピングモータ駆動装
置の電源に接続された電源線36A、36Bの他端に各々接続
されている。リード端子26A、26Cおよび28A、28Cの各々
は、一端がステツピングモータ駆動装置のスイッチング
素子に接続された接続線34A、34B、34C、34Dの他端に接
続されている。なお、リード端子26A、26C、28A、28Cは
本発明の個別端子に対応している。
おり、以下その構造を説明する。ステータ22、24は各々
図示しない環状で略コ字型の断面をもつボビンを有して
おりその外周には各々2相の励磁コイルから成るステー
タコイル23、25が巻かれている。また多数のクローポー
ルを備えたステータコア20A、20Bを各々が、クローポー
ル部分がボビンの内周に位置するように配置されてい
る。さらにステータコイル23、25、ステータコア20A、2
0Bおよびボビンは合成樹脂により一体にモールドされス
テータ22、24を形成している。また第2図および第3図
に示される如く、各ステータコイル22、24には端子26
A、26B、26C及び28A、28B、28Cが合成樹脂部分より突出
するように設けられている。各ステータコイル23、25は
その中間部(第3図参照)が共通端子26B、28Bに接続さ
れており、各々2相の励磁コイル22A、22Bおよび24A、2
4Bを形成している。各端子26A、26B、26C、28A、28B、2
8Cは接続線34と電源線36とに設けられた、図示しないコ
ネクタとの接続部とされている。第3図に示すように、
共通端子26、26Bは、一端がステツピングモータ駆動装
置の電源に接続された電源線36A、36Bの他端に各々接続
されている。リード端子26A、26Cおよび28A、28Cの各々
は、一端がステツピングモータ駆動装置のスイッチング
素子に接続された接続線34A、34B、34C、34Dの他端に接
続されている。なお、リード端子26A、26C、28A、28Cは
本発明の個別端子に対応している。
ここで本実施例では、共通端子26B、28Bとの間に導通
手段としての導通部材30が掛け渡されている。この導通
部材30は、導電材料で形成された長方形の板材を長手方
向両端部が互いに平行となるように略直角に屈曲され、
略コ字型となっている。また、各ステータ22、24をステ
ツピングモータ10に組み付けた場合の共通端子26B、28B
間の間隔に相当する距離L(第2図参照)を隔てて切欠
部30A、30Bが設けられている。切欠部30A、30Bは導通部
材30の長手方向に伸びる2本の互いに平行な切欠部と、
前記2本の切欠部の中間部を結ぶ1本の切欠部で構成さ
れ、略H字型に形成されており、第4図に示される如
く、切欠部30A、30Bにより、各々一対の舌片31、33が形
成されている。舌片31、33はそれぞれ対向する先端部が
第2図上方へ押し上げられている。これにより、前記舌
片31、33の先端部間に若干の隙間が生じ、共通端子26
B、28Bを挿入可能としている。導通部材30の切欠部30
A、30Bに共通端子26B、28Bが貫通されると、前記舌片3
1、33は共通端子26B、28Bに接触し、各舌片31、33自体
の付勢力により共通端子26B、28Bを挾持することにな
る。
手段としての導通部材30が掛け渡されている。この導通
部材30は、導電材料で形成された長方形の板材を長手方
向両端部が互いに平行となるように略直角に屈曲され、
略コ字型となっている。また、各ステータ22、24をステ
ツピングモータ10に組み付けた場合の共通端子26B、28B
間の間隔に相当する距離L(第2図参照)を隔てて切欠
部30A、30Bが設けられている。切欠部30A、30Bは導通部
材30の長手方向に伸びる2本の互いに平行な切欠部と、
前記2本の切欠部の中間部を結ぶ1本の切欠部で構成さ
れ、略H字型に形成されており、第4図に示される如
く、切欠部30A、30Bにより、各々一対の舌片31、33が形
成されている。舌片31、33はそれぞれ対向する先端部が
第2図上方へ押し上げられている。これにより、前記舌
片31、33の先端部間に若干の隙間が生じ、共通端子26
B、28Bを挿入可能としている。導通部材30の切欠部30
A、30Bに共通端子26B、28Bが貫通されると、前記舌片3
1、33は共通端子26B、28Bに接触し、各舌片31、33自体
の付勢力により共通端子26B、28Bを挾持することにな
る。
以下導通部材30のステツピングモータ10への組み付け
手段を更に詳細に説明する。まず、ステータを重ね合わ
せた状態で、共通端子26B、28Bを導通部材30の切欠部30
A、30Bに貫通させ共通端子26B、28B間を電気的に接続さ
せる。次にロータシャフト16Aおよびロータマグネット1
8を取り付けたロータ16と、ベアリング14A、14Bとを環
状のステータ22、24の内周に収容させる。ロータ16はそ
の軸方向両端部をベアリング14A、14Bに軸支し回転可能
とする。この状態で合成樹脂によりステータ22、24の外
面の被覆し、ケーシング本体12Aを形成する。これによ
り、導通部材30は合成樹脂製のケーシング本体12A内に
埋め込まれる。さらに蓋体12Bに設けられた円孔12Cにロ
ータシヤフト16Aを挿通させ、ケーシング本体12Aと蓋体
12Bとを接合することにより、ステツピングモータ10が
完成される。ここで接続線34及び電源線36の先端に取り
付けられたコネクタを端子26、28に接続することによ
り、ステツピングモータ駆動装置32と、ステツピングモ
ータ10のステータ22、24とが電気的に接続され、ステツ
ピングモータ10の駆動制御が可能となる。
手段を更に詳細に説明する。まず、ステータを重ね合わ
せた状態で、共通端子26B、28Bを導通部材30の切欠部30
A、30Bに貫通させ共通端子26B、28B間を電気的に接続さ
せる。次にロータシャフト16Aおよびロータマグネット1
8を取り付けたロータ16と、ベアリング14A、14Bとを環
状のステータ22、24の内周に収容させる。ロータ16はそ
の軸方向両端部をベアリング14A、14Bに軸支し回転可能
とする。この状態で合成樹脂によりステータ22、24の外
面の被覆し、ケーシング本体12Aを形成する。これによ
り、導通部材30は合成樹脂製のケーシング本体12A内に
埋め込まれる。さらに蓋体12Bに設けられた円孔12Cにロ
ータシヤフト16Aを挿通させ、ケーシング本体12Aと蓋体
12Bとを接合することにより、ステツピングモータ10が
完成される。ここで接続線34及び電源線36の先端に取り
付けられたコネクタを端子26、28に接続することによ
り、ステツピングモータ駆動装置32と、ステツピングモ
ータ10のステータ22、24とが電気的に接続され、ステツ
ピングモータ10の駆動制御が可能となる。
次に、本実施例の作用を説明する。
ステツピングモータ駆動装置32では、スイツチング素
子をオンオフすることにより4相の励磁コイル22A、22
B、24A、24Bに一定の順序で電流を流し励磁する。これ
によりロータ16が回転される。コイル22A、22Bには電源
線36Aを介して電流が流れ、コイル22A、24Bには電源線3
6Bを介して電流が流れる。ロータ16の回転方向を逆にす
る場合は、4相のコイル22A、22B、24A、24Bの励磁順序
を逆にすればよい。
子をオンオフすることにより4相の励磁コイル22A、22
B、24A、24Bに一定の順序で電流を流し励磁する。これ
によりロータ16が回転される。コイル22A、22Bには電源
線36Aを介して電流が流れ、コイル22A、24Bには電源線3
6Bを介して電流が流れる。ロータ16の回転方向を逆にす
る場合は、4相のコイル22A、22B、24A、24Bの励磁順序
を逆にすればよい。
ここで、例えば2本の電源線36A、36Bの内の一本であ
る電源線36Aが断線した場合、コイル22A、22Bには電源
線36Bからの電流が導通部材30を経由して流れる。これ
により、ステツピングモータ10の制御は電源線36Aが断
線する前と変わりなく行うことができる。また、電源線
36Bが断線した場合についても、コイル22A、22Bには電
源線36Aからの電流が導通部材30を経由して流れること
になる。
る電源線36Aが断線した場合、コイル22A、22Bには電源
線36Bからの電流が導通部材30を経由して流れる。これ
により、ステツピングモータ10の制御は電源線36Aが断
線する前と変わりなく行うことができる。また、電源線
36Bが断線した場合についても、コイル22A、22Bには電
源線36Aからの電流が導通部材30を経由して流れること
になる。
このように、本実施例では2本の電源線36A、36Bのい
ずれか一方が断線した場合においてもステツピングモー
タ10の回転が定まらない等の動作異常が発生することが
ない。また、導通部材30は合成樹脂製のケーシング本体
12A内に埋め込まれているため、共通端子26B、28Bと導
通部材30との接触不良等の故障は発生しない。
ずれか一方が断線した場合においてもステツピングモー
タ10の回転が定まらない等の動作異常が発生することが
ない。また、導通部材30は合成樹脂製のケーシング本体
12A内に埋め込まれているため、共通端子26B、28Bと導
通部材30との接触不良等の故障は発生しない。
また、導通部材30に流れる電流により、電源線36A、3
6Bの断線を報知する警報装置を取り付けてもよい。
6Bの断線を報知する警報装置を取り付けてもよい。
上記のように、本実施例のステツピングモータは断線
が生じても動作異常が発生しないため、特に信頼性が要
求される自動車の制御装置用モータとして最適である。
が生じても動作異常が発生しないため、特に信頼性が要
求される自動車の制御装置用モータとして最適である。
以上説明した如く本発明に係るステツピングモータ
は、複数のステータの各共通端子が挿通される挿通孔
と、該挿通孔にそれぞれ挿通された各共通端子を挟持す
る導電性の挟持部と、を備えた導電性でかつ板状の導通
手段によって、各々異なる電源線が接続される各共通端
子間を互いに電気的に接続すると共に、前記導通手段を
ステータの外面を被覆するケーシング本体内に埋設した
ので、共通端子に各々接続された電源線の一部の断線に
よるステツピングモータの動作異常を防止することがで
き、ステツピングモータの適正な制御を継続できると共
に、ステツピングモータの駆動時に発生する振動等によ
って生ずる導通手段自身の断線、脱落及び導通手段と共
通端子との接触不良等の不都合の発生を確実に防止する
ことができる、という優れた効果を有する。
は、複数のステータの各共通端子が挿通される挿通孔
と、該挿通孔にそれぞれ挿通された各共通端子を挟持す
る導電性の挟持部と、を備えた導電性でかつ板状の導通
手段によって、各々異なる電源線が接続される各共通端
子間を互いに電気的に接続すると共に、前記導通手段を
ステータの外面を被覆するケーシング本体内に埋設した
ので、共通端子に各々接続された電源線の一部の断線に
よるステツピングモータの動作異常を防止することがで
き、ステツピングモータの適正な制御を継続できると共
に、ステツピングモータの駆動時に発生する振動等によ
って生ずる導通手段自身の断線、脱落及び導通手段と共
通端子との接触不良等の不都合の発生を確実に防止する
ことができる、という優れた効果を有する。
第1図は本実施例に係るステツピングモータの断面図、
第2図はステータの斜視図、第3図はステツピングモー
タとステツピングモータ駆動装置との接続状態を示す概
略ブロツク図、第4図は第2図矢印A方向から見たステ
ツピングモータ接続部を示す平面図である。 10……ステツピングモータ、 16……ロータ、 22……ステータ、 24……ステータ、 30……導通部材、 32……ステツピングモータ駆動装置、 34……接続線、 36……電源線。
第2図はステータの斜視図、第3図はステツピングモー
タとステツピングモータ駆動装置との接続状態を示す概
略ブロツク図、第4図は第2図矢印A方向から見たステ
ツピングモータ接続部を示す平面図である。 10……ステツピングモータ、 16……ロータ、 22……ステータ、 24……ステータ、 30……導通部材、 32……ステツピングモータ駆動装置、 34……接続線、 36……電源線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐治 英男 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式 会社内 (56)参考文献 特開 昭59−63972(JP,A) 特開 昭56−70609(JP,A) 実開 昭55−23878(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】ロータと、各々複数の励磁コイルを備え前
記ロータの軸方向に沿って設置される複数のステータ
と、前記ステータの外面を被覆する合成樹脂製のケーシ
ング本体と、を有し、前記複数のステータの各々には、
ステータの各励磁コイルの一端が接続された共通端子
と、前記各励磁コイルに対応して各々設けられ前記各励
磁コイルの他端に接続された複数の個別端子と、が各ス
テータから突出するように各々設けられており、前記各
ステータの各共通端子は電源線を介して駆動装置に各々
接続され、前記駆動装置から前記電源線及び前記各共通
端子を介して前記各ステータの各励磁コイルに電力が供
給されると共に、前記各ステータの各個別端子は接続線
を介して前記駆動装置のスイッチング手段に接続され、
該スイッチング手段のオンオフにより前記各ステータの
各励磁コイルの励磁が制御されて駆動されるステツピン
グモータにおいて、 前記各共通端子が挿通される挿通孔と、該挿通孔にそれ
ぞれ挿通された前記各共通端子を挟持する導電性の挟持
部と、を備えた導電性でかつ板状の導通手段によって、
前記各共通端子間を互いに電気的に接続すると共に、前
記導通手段を前記ケーシング本体内に埋設したことを特
徴とするステツピングモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1115775A JP2671266B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | ステツピングモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1115775A JP2671266B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | ステツピングモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02294299A JPH02294299A (ja) | 1990-12-05 |
JP2671266B2 true JP2671266B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=14670748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1115775A Expired - Lifetime JP2671266B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | ステツピングモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2671266B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3654645B2 (ja) * | 2002-05-21 | 2005-06-02 | 三菱電機株式会社 | モータ駆動系の異常検出装置 |
JP4901783B2 (ja) * | 2008-02-21 | 2012-03-21 | 京楽産業.株式会社 | パチンコ遊技機 |
JP6039976B2 (ja) | 2012-09-12 | 2016-12-07 | ミネベア株式会社 | 多相コイル端子装置およびこれを備えたモータ |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5523878U (ja) * | 1978-07-31 | 1980-02-15 | ||
JPS5670609A (en) * | 1979-11-15 | 1981-06-12 | Matsushita Electric Works Ltd | Rotary electromagnet |
JPS5963972A (ja) * | 1982-10-01 | 1984-04-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ステツピングモ−タ |
-
1989
- 1989-05-09 JP JP1115775A patent/JP2671266B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02294299A (ja) | 1990-12-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5770902A (en) | Motor termination board | |
CN101208849B (zh) | 旋转电动机的制造方法 | |
JP2004153989A (ja) | ステータサブアセンブリ、ステータ、モータおよびステータの組み立て方法 | |
US5389846A (en) | Miniature motor | |
KR101102763B1 (ko) | 모터 | |
EP0756369B1 (en) | Programmable termination strip for electric motor | |
US7102265B2 (en) | Four-pole synchronous motor | |
JP2002210410A (ja) | 停止位置保持手段を備えた軸方向空隙型偏心ロータと同偏心ロータを用いた扁平コアレス振動モータ | |
JP2004142939A (ja) | ボビン | |
JP2671266B2 (ja) | ステツピングモータ | |
US6847146B2 (en) | Field assembly and methods for assembling a field assembly | |
US4469967A (en) | Electric motor coil-retaining means | |
JP4024202B2 (ja) | 電気モータ | |
KR200382537Y1 (ko) | 보빈어셈블리및이것을이용한전자석클러치 | |
JP2590753Y2 (ja) | 回転電機の接続装置 | |
JP3130230B2 (ja) | 電磁連結装置の励磁装置 | |
JP3402799B2 (ja) | モータの端子装置 | |
CA2236212C (en) | Motor termination board | |
JP3012711B2 (ja) | ステッピングモータの巻線構造 | |
JP3198565B2 (ja) | スタータ用モータ | |
CN214205193U (zh) | 车窗驱动装置、电机及其定子组件 | |
JPH03245760A (ja) | 無刷子電動機 | |
US20240372429A1 (en) | Rotor for an Electric Machine, Method for Producing a Rotor, and Electric Machine for a Motor Vehicle | |
JPH0458751A (ja) | 無刷子電動機 | |
JP2004129339A (ja) | 直流モータおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |