JP2657623B2 - ディスク錠装置 - Google Patents
ディスク錠装置Info
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- JP2657623B2 JP2657623B2 JP15536994A JP15536994A JP2657623B2 JP 2657623 B2 JP2657623 B2 JP 2657623B2 JP 15536994 A JP15536994 A JP 15536994A JP 15536994 A JP15536994 A JP 15536994A JP 2657623 B2 JP2657623 B2 JP 2657623B2
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 23
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 21
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 21
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 5
- 230000015556 catabolic process Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000006731 degradation reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機、現金自
動取引装置、金庫、貸ロッカーなどの各種用途に適用さ
れるディスク錠装置に関する。
動取引装置、金庫、貸ロッカーなどの各種用途に適用さ
れるディスク錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種ディスク錠装置として、高
さの異なる複数の鍵山をもつ鍵と、この鍵の正逆回動に
より施錠および解錠動作する錠本体との組み合わせから
成るものが存在する。前記錠本体は、外筒の内部に内筒
が回動自由に配備され、内筒の内部には、挿入された鍵
の各鍵山に係合して駆動される複数枚のディスクと、隣
合うディスク間に固定状態で介装される複数枚の仕切板
と、ディスクおよび仕切板に対して直交配備されるロッ
ク棒とが装填されている。
さの異なる複数の鍵山をもつ鍵と、この鍵の正逆回動に
より施錠および解錠動作する錠本体との組み合わせから
成るものが存在する。前記錠本体は、外筒の内部に内筒
が回動自由に配備され、内筒の内部には、挿入された鍵
の各鍵山に係合して駆動される複数枚のディスクと、隣
合うディスク間に固定状態で介装される複数枚の仕切板
と、ディスクおよび仕切板に対して直交配備されるロッ
ク棒とが装填されている。
【0003】前記外筒は、内周面に前記ロック棒の係合
溝が、また内筒にはスリット溝が、それぞれ設けてあ
り、また各ディスクの外周縁には角度を違えてそれぞれ
凹部が形成してある。施錠時、各ディスクの凹部の位置
は揃っておらず、前記ロック棒は外筒の係合溝と内筒の
スリット溝との間に位置して内筒の回動を規制してい
る。鍵の解錠操作により各ディスクが順次回動すると、
各ディスクの凹部が一列に揃い、この揃った凹部にロッ
ク棒が転落して外筒の係合溝との係合が外れ、これによ
り内筒は拘束状態から解除される。
溝が、また内筒にはスリット溝が、それぞれ設けてあ
り、また各ディスクの外周縁には角度を違えてそれぞれ
凹部が形成してある。施錠時、各ディスクの凹部の位置
は揃っておらず、前記ロック棒は外筒の係合溝と内筒の
スリット溝との間に位置して内筒の回動を規制してい
る。鍵の解錠操作により各ディスクが順次回動すると、
各ディスクの凹部が一列に揃い、この揃った凹部にロッ
ク棒が転落して外筒の係合溝との係合が外れ、これによ
り内筒は拘束状態から解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
のディスク錠装置では、外筒内に内筒を、さらにこの内
筒内に複数枚のディスクおよび仕切板を、それぞれ装填
した構造であるため、内部構造が複雑化し、また部品点
数も増し、組立に手数を要して製作コストが高価につ
く。
のディスク錠装置では、外筒内に内筒を、さらにこの内
筒内に複数枚のディスクおよび仕切板を、それぞれ装填
した構造であるため、内部構造が複雑化し、また部品点
数も増し、組立に手数を要して製作コストが高価につ
く。
【0005】この発明は、外筒とディスクとの間に介在
する内筒が内部構造の複雑化を招く要因になっている、
との観点から、この内筒をなくすことにより、内部構造
の簡易化,部品点数の減少,組立作業の容易化を実現す
る安価なディスク錠装置を提供することを目的とする。
またこの発明が他に目的とするところは、適正でない鍵
が挿入されても、鍵の回動操作を完全に規制し得るよう
な構成とすることにより、鍵使用者に解錠の期待感を抱
かせないようにしたディスク錠装置を提供することにあ
る。さらにこの発明が他に目的とするところは、ディス
クおよび鍵の構造に簡単な工夫を施すことにより、鍵違
いの数を増大し、不正な鍵の複製を困難にしたディスク
錠装置を提供することにある。
する内筒が内部構造の複雑化を招く要因になっている、
との観点から、この内筒をなくすことにより、内部構造
の簡易化,部品点数の減少,組立作業の容易化を実現す
る安価なディスク錠装置を提供することを目的とする。
またこの発明が他に目的とするところは、適正でない鍵
が挿入されても、鍵の回動操作を完全に規制し得るよう
な構成とすることにより、鍵使用者に解錠の期待感を抱
かせないようにしたディスク錠装置を提供することにあ
る。さらにこの発明が他に目的とするところは、ディス
クおよび鍵の構造に簡単な工夫を施すことにより、鍵違
いの数を増大し、不正な鍵の複製を困難にしたディスク
錠装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
ディスク錠装置は、高さの異なる複数の鍵山をもつ鍵
と、この鍵の正逆回動により施錠および解錠動作する錠
本体との組み合わせから成る。前記錠本体は、前端面に
鍵孔を有し後端面より作動片を突出させた筒状ケース
と、前記筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山位置に回
動自由に配備される複数枚のディスクと、前記筒状ケー
ス内の所定の角度位置に各ディスクと直交配備されるロ
ック棒と、筒状ケース内の隣合うディスク間に固定状態
で介在させる複数枚の仕切板と、前記筒状ケース内で鍵
の先端部と係合して前記作動片を鍵と一体回動させる駆
動板とを備えている。前記の各仕切板は、鍵挿通孔を有
し、外周縁には、前記ロック棒が配設される角度位置
に、ロック棒が係合するロック溝と周方向へ円弧状に延
びるロック棒のガイド溝とが一連に形成され、前記の各
ディスクは、鍵山の高さに応じた所定の回転角度位置
に、挿入された鍵の各鍵山に当接する段部が設けられた
鍵挿通孔を有している。挿入された鍵の最も低い鍵山位
置のディスクの外周縁には、前記ロック棒が配設される
角度位置に、前記仕切板のガイド溝に対応する溝深さの
ロック棒の係合溝が形成され、他のディスクの外周縁に
は、前記ロック棒が配設される角度位置より所定の角度
だけ変位させた位置に、前記仕切板のガイド溝に対応す
る溝深さのロック棒の係合溝が形成されると共に、前記
変位角度範囲にわたって前記仕切板のロック溝に対応す
る溝深さのロック棒の支持溝が形成されている。
ディスク錠装置は、高さの異なる複数の鍵山をもつ鍵
と、この鍵の正逆回動により施錠および解錠動作する錠
本体との組み合わせから成る。前記錠本体は、前端面に
鍵孔を有し後端面より作動片を突出させた筒状ケース
と、前記筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山位置に回
動自由に配備される複数枚のディスクと、前記筒状ケー
ス内の所定の角度位置に各ディスクと直交配備されるロ
ック棒と、筒状ケース内の隣合うディスク間に固定状態
で介在させる複数枚の仕切板と、前記筒状ケース内で鍵
の先端部と係合して前記作動片を鍵と一体回動させる駆
動板とを備えている。前記の各仕切板は、鍵挿通孔を有
し、外周縁には、前記ロック棒が配設される角度位置
に、ロック棒が係合するロック溝と周方向へ円弧状に延
びるロック棒のガイド溝とが一連に形成され、前記の各
ディスクは、鍵山の高さに応じた所定の回転角度位置
に、挿入された鍵の各鍵山に当接する段部が設けられた
鍵挿通孔を有している。挿入された鍵の最も低い鍵山位
置のディスクの外周縁には、前記ロック棒が配設される
角度位置に、前記仕切板のガイド溝に対応する溝深さの
ロック棒の係合溝が形成され、他のディスクの外周縁に
は、前記ロック棒が配設される角度位置より所定の角度
だけ変位させた位置に、前記仕切板のガイド溝に対応す
る溝深さのロック棒の係合溝が形成されると共に、前記
変位角度範囲にわたって前記仕切板のロック溝に対応す
る溝深さのロック棒の支持溝が形成されている。
【0007】請求項2の発明にかかるディスク錠装置
は、高さの異なる複数の鍵山といずれかの鍵山に対応す
る位置に両側に繋ぎ部を残して形成された貫通孔とをも
つ鍵と、この鍵の正逆回動により施錠および解錠動作す
る錠本体との組み合わせから成る。前記錠本体は、前端
面に鍵孔を有し後端面より作動片を突出させた筒状ケー
スと、前記筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山位置に
回動自由に配備される複数枚のディスクと、前記筒状ケ
ース内の所定の角度位置に各ディスクと直交配備される
ロック棒と、筒状ケース内の隣合うディスク間に固定状
態で介在させる複数枚の仕切板と、前記筒状ケース内で
鍵の先端部と係合して前記作動片を鍵と一体回動させる
駆動板とを備えている。前記の各仕切板は、鍵挿通孔を
有し、外周縁には、前記ロック棒が配設される角度位置
に、ロック棒が係合するロック溝と周方向へ円弧状に延
びるロック棒のガイド溝とが一連に形成され、前記の各
ディスクのうち、挿入された鍵の貫通孔位置のディスク
は、前記繋ぎ部の通過が可能な開口幅の円弧溝が周方向
に設けられた鍵挿通孔を有し、他の位置の各ディスク
は、鍵山の高さに応じた所定の回転角度位置に、挿入さ
れた鍵の各鍵山に当接する段部が設けられた鍵挿通孔を
有している。挿入された鍵の最も低い鍵山位置のディス
クの外周縁および挿入された鍵の貫通孔位置のディスク
の外周縁には、前記ロック棒が配設される角度位置に、
前記仕切板のガイド溝に対応する溝深さのロック棒の係
合溝がそれぞれ形成され、他のディスクの外周縁には、
前記ロック棒が配設される角度位置より所定の角度だけ
変位させた位置に、前記仕切板のガイド溝に対応する溝
深さのロック棒の係合溝が形成されると共に、前記変位
角度範囲にわたって前記仕切板のロック溝に対応する溝
深さのロック棒の支持溝が形成されている。
は、高さの異なる複数の鍵山といずれかの鍵山に対応す
る位置に両側に繋ぎ部を残して形成された貫通孔とをも
つ鍵と、この鍵の正逆回動により施錠および解錠動作す
る錠本体との組み合わせから成る。前記錠本体は、前端
面に鍵孔を有し後端面より作動片を突出させた筒状ケー
スと、前記筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山位置に
回動自由に配備される複数枚のディスクと、前記筒状ケ
ース内の所定の角度位置に各ディスクと直交配備される
ロック棒と、筒状ケース内の隣合うディスク間に固定状
態で介在させる複数枚の仕切板と、前記筒状ケース内で
鍵の先端部と係合して前記作動片を鍵と一体回動させる
駆動板とを備えている。前記の各仕切板は、鍵挿通孔を
有し、外周縁には、前記ロック棒が配設される角度位置
に、ロック棒が係合するロック溝と周方向へ円弧状に延
びるロック棒のガイド溝とが一連に形成され、前記の各
ディスクのうち、挿入された鍵の貫通孔位置のディスク
は、前記繋ぎ部の通過が可能な開口幅の円弧溝が周方向
に設けられた鍵挿通孔を有し、他の位置の各ディスク
は、鍵山の高さに応じた所定の回転角度位置に、挿入さ
れた鍵の各鍵山に当接する段部が設けられた鍵挿通孔を
有している。挿入された鍵の最も低い鍵山位置のディス
クの外周縁および挿入された鍵の貫通孔位置のディスク
の外周縁には、前記ロック棒が配設される角度位置に、
前記仕切板のガイド溝に対応する溝深さのロック棒の係
合溝がそれぞれ形成され、他のディスクの外周縁には、
前記ロック棒が配設される角度位置より所定の角度だけ
変位させた位置に、前記仕切板のガイド溝に対応する溝
深さのロック棒の係合溝が形成されると共に、前記変位
角度範囲にわたって前記仕切板のロック溝に対応する溝
深さのロック棒の支持溝が形成されている。
【0008】
【作用】施錠時、挿入された鍵の最も低い鍵山位置のデ
ィスクについては係合溝が、他のディスクについては支
持溝が、それぞれロック棒の位置にあり、ロック棒はこ
れらディスクの係合溝および支持溝内に位置し、また各
仕切板のロック溝と係合している。鍵を回動操作する
と、適正な鍵であれば、まず最も高い鍵山がその鍵山位
置のディスクの段部に当接してディスクを回動させ、つ
いで次に高い鍵山がその鍵山位置のディスクの段部に当
接してディスクを回動させる。最も低い鍵山がその鍵山
位置のディスクの段部に当接した時点で全てのディスク
の係合溝が一列に揃い、ロック棒はこの揃った係合溝の
溝底へ転落するため、各仕切板のロック溝との係合が外
れる。鍵をさらに回動操作すると、ロック棒は各ディス
クの回動と一体に各仕切板のガイド溝中を摺動するた
め、鍵はロック解除に至る角度位置まで回動操作し得、
作動片は終端位置まで回り切る。
ィスクについては係合溝が、他のディスクについては支
持溝が、それぞれロック棒の位置にあり、ロック棒はこ
れらディスクの係合溝および支持溝内に位置し、また各
仕切板のロック溝と係合している。鍵を回動操作する
と、適正な鍵であれば、まず最も高い鍵山がその鍵山位
置のディスクの段部に当接してディスクを回動させ、つ
いで次に高い鍵山がその鍵山位置のディスクの段部に当
接してディスクを回動させる。最も低い鍵山がその鍵山
位置のディスクの段部に当接した時点で全てのディスク
の係合溝が一列に揃い、ロック棒はこの揃った係合溝の
溝底へ転落するため、各仕切板のロック溝との係合が外
れる。鍵をさらに回動操作すると、ロック棒は各ディス
クの回動と一体に各仕切板のガイド溝中を摺動するた
め、鍵はロック解除に至る角度位置まで回動操作し得、
作動片は終端位置まで回り切る。
【0009】適正でない鍵であれば、全てのディスクが
決められた順に順次回動しないため、全てのディスクの
係合溝が一列に揃わない。このためロック棒は係合溝の
溝底に転落せず、各仕切板のロック溝と係合したままと
なり、鍵の回動操作は困難となる。特に鍵操作の当初に
最も低い鍵山位置のディスクの段部に鍵山が当接する
と、各仕切板のロック溝と係合するロック棒がそのディ
スクの回動を阻害するため、鍵を回動操作できない。
決められた順に順次回動しないため、全てのディスクの
係合溝が一列に揃わない。このためロック棒は係合溝の
溝底に転落せず、各仕切板のロック溝と係合したままと
なり、鍵の回動操作は困難となる。特に鍵操作の当初に
最も低い鍵山位置のディスクの段部に鍵山が当接する
と、各仕切板のロック溝と係合するロック棒がそのディ
スクの回動を阻害するため、鍵を回動操作できない。
【0010】請求項2のディスク錠装置では、施錠時、
挿入された鍵の最も低い鍵山位置のディスクおよび貫通
孔位置のディスクについては係合溝が、他のディスクに
ついては支持溝が、それぞれロック棒の位置にあり、ロ
ック棒はこれらディスクの係合溝および支持溝内に位置
し、また各仕切板のロック溝と係合している。鍵を回動
操作すると、適正な鍵であれば、まず最も高い鍵山がそ
の鍵山位置のディスクの段部に当接してディスクを回動
させ、ついで次に高い鍵山がその鍵山位置のディスクの
段部に当接してディスクを回動させる。このとき貫通孔
位置の鍵山は繋ぎ部がその位置のディスクの円弧溝内へ
進入して移動するため、鍵の回動は阻害されない。最も
低い鍵山がその鍵山位置のディスクの段部に当接した時
点で全てのディスクの係合溝が一列に揃い、ロック棒は
この揃った係合溝の溝底へ転落して各仕切板のロック溝
との係合が外れる。鍵をさらに回動操作すると、ロック
棒は各ディスクの回動と一体に各仕切板のガイド溝中を
摺動するため、鍵はロック解除に至る角度位置まで回動
操作し得、作動片は終端位置まで回り切る。
挿入された鍵の最も低い鍵山位置のディスクおよび貫通
孔位置のディスクについては係合溝が、他のディスクに
ついては支持溝が、それぞれロック棒の位置にあり、ロ
ック棒はこれらディスクの係合溝および支持溝内に位置
し、また各仕切板のロック溝と係合している。鍵を回動
操作すると、適正な鍵であれば、まず最も高い鍵山がそ
の鍵山位置のディスクの段部に当接してディスクを回動
させ、ついで次に高い鍵山がその鍵山位置のディスクの
段部に当接してディスクを回動させる。このとき貫通孔
位置の鍵山は繋ぎ部がその位置のディスクの円弧溝内へ
進入して移動するため、鍵の回動は阻害されない。最も
低い鍵山がその鍵山位置のディスクの段部に当接した時
点で全てのディスクの係合溝が一列に揃い、ロック棒は
この揃った係合溝の溝底へ転落して各仕切板のロック溝
との係合が外れる。鍵をさらに回動操作すると、ロック
棒は各ディスクの回動と一体に各仕切板のガイド溝中を
摺動するため、鍵はロック解除に至る角度位置まで回動
操作し得、作動片は終端位置まで回り切る。
【0011】適正でない鍵であれば、全てのディスクが
決められた順に順次回動しないため、全てのディスクの
係合溝が一列に揃わない。このためロック棒は係合溝の
溝底に転落せず、各仕切板のロック溝と係合したままと
なり、鍵の回動操作は困難となる。特に貫通孔が適所に
存在しない適正でない鍵が使用されたときは、鍵山が貫
通孔位置のディスクの円弧溝内へ進入できないため、鍵
の回動が阻害され、鍵の回動操作は困難である。
決められた順に順次回動しないため、全てのディスクの
係合溝が一列に揃わない。このためロック棒は係合溝の
溝底に転落せず、各仕切板のロック溝と係合したままと
なり、鍵の回動操作は困難となる。特に貫通孔が適所に
存在しない適正でない鍵が使用されたときは、鍵山が貫
通孔位置のディスクの円弧溝内へ進入できないため、鍵
の回動が阻害され、鍵の回動操作は困難である。
【0012】
【実施例】この発明のディスク錠装置は、鍵と錠本体と
の組み合わせから成るもので、図2に鍵2の外観が、図
1および図3〜図12に錠本体1の内部構造並びに各構
成が、それぞれ示してある。
の組み合わせから成るもので、図2に鍵2の外観が、図
1および図3〜図12に錠本体1の内部構造並びに各構
成が、それぞれ示してある。
【0013】図2に示される鍵2は、平板状をなし、幅
の大きなつまみ部3と、このつまみ部3より小さな幅で
あって錠本体1の全長に相応した長さの鍵板部4とが一
体形成されている。前記鍵板部4は、鍵2を錠本体1へ
挿入したとき、先端部5が後述する駆動板16の係合穴
32に係合する。
の大きなつまみ部3と、このつまみ部3より小さな幅で
あって錠本体1の全長に相応した長さの鍵板部4とが一
体形成されている。前記鍵板部4は、鍵2を錠本体1へ
挿入したとき、先端部5が後述する駆動板16の係合穴
32に係合する。
【0014】前記鍵板部4の両側辺には、高さの異なる
複数の鍵山6a,6b,6cが長さ方向に形成されてお
り、鍵板部4のつまみ部3の近傍には、鍵2を錠本体1
へ挿入したときに錠本体1の前面板9の位置に対応位置
する段付部7A,7Bが形成してある。
複数の鍵山6a,6b,6cが長さ方向に形成されてお
り、鍵板部4のつまみ部3の近傍には、鍵2を錠本体1
へ挿入したときに錠本体1の前面板9の位置に対応位置
する段付部7A,7Bが形成してある。
【0015】前記鍵山6a,6b,6cのうち、鍵山6
aが最も高く、鍵山6bがこれに次ぎ、鍵山6cが最も
低い。両側辺の最も高い鍵山6aは前記先端部5のおよ
び段付部7Aに、また中間の高さの鍵山6bは段付部7
Bに、それぞれ高さが揃えてある。同図には、説明を容
易にするため、鍵山の高さを3段階に設定した例が示し
てあるが、その段階数をさらに多くすれば、鍵違いを一
層多く設定できる。各鍵山6a,6b,6cの長さは後
述する各ディスク50,51,52の厚みに、また各鍵
山の間隔は後述する各仕切板12の厚みに、それぞれ対
応する。
aが最も高く、鍵山6bがこれに次ぎ、鍵山6cが最も
低い。両側辺の最も高い鍵山6aは前記先端部5のおよ
び段付部7Aに、また中間の高さの鍵山6bは段付部7
Bに、それぞれ高さが揃えてある。同図には、説明を容
易にするため、鍵山の高さを3段階に設定した例が示し
てあるが、その段階数をさらに多くすれば、鍵違いを一
層多く設定できる。各鍵山6a,6b,6cの長さは後
述する各ディスク50,51,52の厚みに、また各鍵
山の間隔は後述する各仕切板12の厚みに、それぞれ対
応する。
【0016】図1は、錠本体1の内部構造を示すもの
で、筒状ケース8,前面板9,後面板10,複数枚のデ
ィスク50,51,52,複数枚の仕切板12,ロック
棒13,駆動板16などで構成される。この錠本体1に
は、従来の内筒に相当する構成がなく、またスプリング
なども用いていないので、構造の簡易化,部品点数の減
少,組立作業の容易化,故障要因の減少などがはかれて
いる。
で、筒状ケース8,前面板9,後面板10,複数枚のデ
ィスク50,51,52,複数枚の仕切板12,ロック
棒13,駆動板16などで構成される。この錠本体1に
は、従来の内筒に相当する構成がなく、またスプリング
なども用いていないので、構造の簡易化,部品点数の減
少,組立作業の容易化,故障要因の減少などがはかれて
いる。
【0017】図1は、施錠時における錠本体1の内部の
状態が縦断面図として示してある。また図3〜図5に
は、施錠から解錠に至る過程の錠本体1の内部の状態
が、それぞれ図1の断面方向と直交する方向の断面で示
してある。前記筒状ケース8は、両端が開口した円筒体
であって、内周面の所定角度位置に支持溝17がほぼ全
長にわたり長さ方向に形成してある。この支持溝17に
は、後述する各仕切板12に設けられた突起18が係入
され、これにより各仕切板12は回動しない状態で固定
される。
状態が縦断面図として示してある。また図3〜図5に
は、施錠から解錠に至る過程の錠本体1の内部の状態
が、それぞれ図1の断面方向と直交する方向の断面で示
してある。前記筒状ケース8は、両端が開口した円筒体
であって、内周面の所定角度位置に支持溝17がほぼ全
長にわたり長さ方向に形成してある。この支持溝17に
は、後述する各仕切板12に設けられた突起18が係入
され、これにより各仕切板12は回動しない状態で固定
される。
【0018】前記前面板9は、筒状ケース8の前面開口
に嵌着固定される端板20と、この端板20の内面に回
動自由に支持される可動板21とで構成される。図6に
は前記端板20に可動板21を結合した状態の前面板9
の外観が、図7には前記可動板21の外観が、それぞれ
示してある。前記端板20の板面中央には、前記鍵2の
一方の段付部7Bの高さに相応する直径の鍵孔22が開
設され、この鍵孔22の対角位置には、矩形状の切欠2
2A,22Bが形成してある。この切欠22A,22B
間の距離Lは、前記鍵2の各先端部5の幅Dと一致す
る。
に嵌着固定される端板20と、この端板20の内面に回
動自由に支持される可動板21とで構成される。図6に
は前記端板20に可動板21を結合した状態の前面板9
の外観が、図7には前記可動板21の外観が、それぞれ
示してある。前記端板20の板面中央には、前記鍵2の
一方の段付部7Bの高さに相応する直径の鍵孔22が開
設され、この鍵孔22の対角位置には、矩形状の切欠2
2A,22Bが形成してある。この切欠22A,22B
間の距離Lは、前記鍵2の各先端部5の幅Dと一致す
る。
【0019】前記可動板21の端板20の側の側面に
は、前記鍵孔22へ軸回動自由に嵌まる嵌合突部25が
突設してある。また可動板21には、前記嵌合突部25
を2分割する矩形状の鍵孔23が直径線に沿って開設し
てあり、この鍵孔23に鍵2を挿入し、前記段付部7B
を鍵孔23内に位置させて鍵2を回動させると、鍵2と
一体に可動板21が回動する。
は、前記鍵孔22へ軸回動自由に嵌まる嵌合突部25が
突設してある。また可動板21には、前記嵌合突部25
を2分割する矩形状の鍵孔23が直径線に沿って開設し
てあり、この鍵孔23に鍵2を挿入し、前記段付部7B
を鍵孔23内に位置させて鍵2を回動させると、鍵2と
一体に可動板21が回動する。
【0020】前記後面板10は筒状ケース8の後面開口
に嵌着固定され、板面中央に軸受孔26が開設してあ
る。前記軸受孔26は前記駆動板16と一体に回動する
駆動軸27を回転自由に支持し、この駆動軸27の先端
には作動片28が取り付けてある。この作動片28は正
逆回動により固定側の金具などと係脱する。
に嵌着固定され、板面中央に軸受孔26が開設してあ
る。前記軸受孔26は前記駆動板16と一体に回動する
駆動軸27を回転自由に支持し、この駆動軸27の先端
には作動片28が取り付けてある。この作動片28は正
逆回動により固定側の金具などと係脱する。
【0021】前記駆動板16は、図8に示すように、円
盤状であり、その外周縁に前記ロック棒13を支持する
U字溝31が切り欠いてある。このU字溝31の溝幅お
よび溝深さは後述する各ディスク50,51,52の係
合溝39と一致する。この駆動板16の板面中央には鍵
2の先端部5が係入される係合穴32が形成してある。
この係合穴32は、所定の角度をなす当り縁33S,3
3Eを備えており、図1および図3に示す施錠状態で鍵
2が挿入されたとき、鍵2の先端部5は係合孔32の一
方の当り縁33Sと当接する。鍵2が解錠方向Bへ前記
角度だけ回動する間は、先端部5は係合穴32内で空転
し、図5に示す解錠状態へ至ったとき、先端部5が他方
の当り縁33Eに当り、その後駆動板16および作動片
28を一体回動させる。
盤状であり、その外周縁に前記ロック棒13を支持する
U字溝31が切り欠いてある。このU字溝31の溝幅お
よび溝深さは後述する各ディスク50,51,52の係
合溝39と一致する。この駆動板16の板面中央には鍵
2の先端部5が係入される係合穴32が形成してある。
この係合穴32は、所定の角度をなす当り縁33S,3
3Eを備えており、図1および図3に示す施錠状態で鍵
2が挿入されたとき、鍵2の先端部5は係合孔32の一
方の当り縁33Sと当接する。鍵2が解錠方向Bへ前記
角度だけ回動する間は、先端部5は係合穴32内で空転
し、図5に示す解錠状態へ至ったとき、先端部5が他方
の当り縁33Eに当り、その後駆動板16および作動片
28を一体回動させる。
【0022】つぎに前記各ディスク50,51,52
は、筒状ケース8の内径にほぼ一致する直径を有し、図
9〜図11に示すように、板面中央に前記鍵2の挿脱が
可能な鍵挿通孔34がそれぞれ開設されている。第1,
第2の各ディスク50,51の鍵挿通孔34は、鍵2の
施錠方向Aに位置する孔側縁を復帰動作用の当り縁35
となし、鍵2の解錠方向Bに位置する孔側縁には、前記
鍵2の各鍵山6a〜6cの高さに応じた径の段部36a
〜36cが形成してある。また第3のディスク52につ
いては、鍵2の解錠方向Bに位置する鍵挿通孔34の孔
側縁に、前記鍵2の鍵山6a,6bの高さに応じた径の
段部36dと鍵山6cの高さに応じた径の段部36cと
が形成してある。前記段部36b,36cは鍵挿通孔3
4の中心から見て順次角度をずらせて所定の角度位置に
設けてある。なお第3のディスク52の鍵挿通孔34に
ついても、図13に示すように、鍵2の各鍵山6a〜6
cの高さに応じた径の段部36a〜36cを設けるよう
にしてもよい。
は、筒状ケース8の内径にほぼ一致する直径を有し、図
9〜図11に示すように、板面中央に前記鍵2の挿脱が
可能な鍵挿通孔34がそれぞれ開設されている。第1,
第2の各ディスク50,51の鍵挿通孔34は、鍵2の
施錠方向Aに位置する孔側縁を復帰動作用の当り縁35
となし、鍵2の解錠方向Bに位置する孔側縁には、前記
鍵2の各鍵山6a〜6cの高さに応じた径の段部36a
〜36cが形成してある。また第3のディスク52につ
いては、鍵2の解錠方向Bに位置する鍵挿通孔34の孔
側縁に、前記鍵2の鍵山6a,6bの高さに応じた径の
段部36dと鍵山6cの高さに応じた径の段部36cと
が形成してある。前記段部36b,36cは鍵挿通孔3
4の中心から見て順次角度をずらせて所定の角度位置に
設けてある。なお第3のディスク52の鍵挿通孔34に
ついても、図13に示すように、鍵2の各鍵山6a〜6
cの高さに応じた径の段部36a〜36cを設けるよう
にしてもよい。
【0023】前記第3のディスク52の外周縁には、前
記ロック棒13が配設される角度位置に、ロック棒13
が係合する係合溝39が形成され、また第1,第2の各
ディスク50,51の外周縁には、前記ロック棒13が
配設される角度位置より所定の角度だけ順次変位させた
位置にロック棒13が係合する係合溝39が形成される
と共に、それぞれの変位角度範囲にわたってロック棒1
3を支持する支持溝37が形成されている。各係合溝3
9は、ロック棒13の直径とほぼ一致する溝幅であっ
て、ロック棒13の直径のほぼ2倍の溝深さに形成され
る。また各支持溝37はロック棒13の直径にほぼ一致
する溝深さに形成される。
記ロック棒13が配設される角度位置に、ロック棒13
が係合する係合溝39が形成され、また第1,第2の各
ディスク50,51の外周縁には、前記ロック棒13が
配設される角度位置より所定の角度だけ順次変位させた
位置にロック棒13が係合する係合溝39が形成される
と共に、それぞれの変位角度範囲にわたってロック棒1
3を支持する支持溝37が形成されている。各係合溝3
9は、ロック棒13の直径とほぼ一致する溝幅であっ
て、ロック棒13の直径のほぼ2倍の溝深さに形成され
る。また各支持溝37はロック棒13の直径にほぼ一致
する溝深さに形成される。
【0024】前記ロック棒13は、筒状ケース8の長さ
よりわずかに短い丸軸体であり、前記筒状ケース8の内
周位置に各ディスク50,51,52および各仕切板1
2に対して直交配備される。
よりわずかに短い丸軸体であり、前記筒状ケース8の内
周位置に各ディスク50,51,52および各仕切板1
2に対して直交配備される。
【0025】各仕切板12は、前記鍵2の鍵山の間隔に
応じた厚みを有し、隣合うディスク間と両端位置とに配
備して、各ディスク50,51,52が隣のディスク,
前面板9、駆動板16に面接触しないようにする。各仕
切板12の外周縁には、図12に示すように、ロック棒
13が配設される角度位置に、ロック棒13が係合する
ロック溝41と、周方向へ円弧状に延びるロック棒13
のガイド溝45とが一連に形成してある。
応じた厚みを有し、隣合うディスク間と両端位置とに配
備して、各ディスク50,51,52が隣のディスク,
前面板9、駆動板16に面接触しないようにする。各仕
切板12の外周縁には、図12に示すように、ロック棒
13が配設される角度位置に、ロック棒13が係合する
ロック溝41と、周方向へ円弧状に延びるロック棒13
のガイド溝45とが一連に形成してある。
【0026】前記ロック溝41はロック棒13の上下動
作に応じてロック棒13と係脱し、またガイド溝45は
ロック棒13が周方向へ移動するときロック棒13を摺
動自由に支持する。前記ロック溝41は各ディスク5
0,51,52の支持溝37に対応する溝深さに、また
ガイド溝45は各ディスク50,51,52の係合溝3
9に対応する溝深さに、それぞれ形成されており、前記
ロック溝41の一方の溝側縁には、ロック棒13をガイ
ド溝45へ導くための傾斜縁43が形成されている。各
仕切板12の板面には、鍵2の挿脱および回動が可能な
円形の鍵挿通孔40が形成される。
作に応じてロック棒13と係脱し、またガイド溝45は
ロック棒13が周方向へ移動するときロック棒13を摺
動自由に支持する。前記ロック溝41は各ディスク5
0,51,52の支持溝37に対応する溝深さに、また
ガイド溝45は各ディスク50,51,52の係合溝3
9に対応する溝深さに、それぞれ形成されており、前記
ロック溝41の一方の溝側縁には、ロック棒13をガイ
ド溝45へ導くための傾斜縁43が形成されている。各
仕切板12の板面には、鍵2の挿脱および回動が可能な
円形の鍵挿通孔40が形成される。
【0027】前記ロック棒13は、ディスク50,51
の支持溝37内に支持された状態にあるときは、各仕切
板12のロック溝41内に係合位置し、ディスク50,
51,52の係合溝39の溝底に転落したときは、ロッ
ク溝41との係合が外れて、ガイド溝45内へ押し出さ
れる。
の支持溝37内に支持された状態にあるときは、各仕切
板12のロック溝41内に係合位置し、ディスク50,
51,52の係合溝39の溝底に転落したときは、ロッ
ク溝41との係合が外れて、ガイド溝45内へ押し出さ
れる。
【0028】図15以下は、この発明の他の実施例であ
り、図14は、図1に示した錠本体1における後端面側
の2枚のディスク51,52に代えて図15に示すディ
スク60を用いたときの鍵2を示す。図示例の鍵2は、
高さの異なる複数の鍵山6a〜6cと、先端側の2個の
鍵山6aに対応する位置に、両側に繋ぎ部62,63を
残して矩形状の貫通孔61,61とを形成したものであ
る。
り、図14は、図1に示した錠本体1における後端面側
の2枚のディスク51,52に代えて図15に示すディ
スク60を用いたときの鍵2を示す。図示例の鍵2は、
高さの異なる複数の鍵山6a〜6cと、先端側の2個の
鍵山6aに対応する位置に、両側に繋ぎ部62,63を
残して矩形状の貫通孔61,61とを形成したものであ
る。
【0029】前記ディスク60は、板面中央に前記鍵2
の挿脱が可能な鍵挿通孔34が開設され、鍵2の解錠方
向Bに位置する孔側縁には、前記繋ぎ部62,63の通
過が可能な開口幅の円弧溝64が周方向に形成されてい
る。このディスク60の外周縁には、前記ロック棒13
が配設される角度位置に、ロック棒13が係合する係合
溝39が形成される。
の挿脱が可能な鍵挿通孔34が開設され、鍵2の解錠方
向Bに位置する孔側縁には、前記繋ぎ部62,63の通
過が可能な開口幅の円弧溝64が周方向に形成されてい
る。このディスク60の外周縁には、前記ロック棒13
が配設される角度位置に、ロック棒13が係合する係合
溝39が形成される。
【0030】つぎに第1実施例のディスク錠装置の動作
を図1および図3〜図5に基づいて説明する。施錠時、
各ディスク50,51,52は、鍵挿通孔34が一列に
揃っているため、鍵2の挿入が許容される状態にある。
前面板9の鍵孔22,23へ鍵2が挿入されると、鍵板
部4は各ディスク50,51,52の鍵挿通孔34およ
び各仕切板12の鍵挿通孔40を貫通し、鍵2の先端部
5は駆動板16の係合穴32内に達する。このとき鍵2
の段付部7Bは端板20の鍵孔22内に、また段付部7
Aは可動板21の鍵孔23内に、それぞれ位置し、また
鍵2の各鍵山6a,6b,6cは各ディスク50,5
1,52の位置に対応位置する。
を図1および図3〜図5に基づいて説明する。施錠時、
各ディスク50,51,52は、鍵挿通孔34が一列に
揃っているため、鍵2の挿入が許容される状態にある。
前面板9の鍵孔22,23へ鍵2が挿入されると、鍵板
部4は各ディスク50,51,52の鍵挿通孔34およ
び各仕切板12の鍵挿通孔40を貫通し、鍵2の先端部
5は駆動板16の係合穴32内に達する。このとき鍵2
の段付部7Bは端板20の鍵孔22内に、また段付部7
Aは可動板21の鍵孔23内に、それぞれ位置し、また
鍵2の各鍵山6a,6b,6cは各ディスク50,5
1,52の位置に対応位置する。
【0031】鍵2の最も低い鍵山6cに対応位置する第
3のディスク52については係合溝39が、他の第1,
第2の各ディスク50,51ついては支持溝37が、そ
れぞれロック棒13の位置にあり、ロック棒13はディ
スク50,51の支持溝37に支持され、またディスク
52の係合溝39に係合している。またロック棒13は
すべての仕切板12のロック溝41と係合している。
3のディスク52については係合溝39が、他の第1,
第2の各ディスク50,51ついては支持溝37が、そ
れぞれロック棒13の位置にあり、ロック棒13はディ
スク50,51の支持溝37に支持され、またディスク
52の係合溝39に係合している。またロック棒13は
すべての仕切板12のロック溝41と係合している。
【0032】鍵2を解錠方向Bへ回動操作すると、適正
な鍵であれば、図3に示すように、まず最も高い鍵山6
aがその鍵山位置のディスク50の最も高い段部36a
に当接しているため、この段部36aを引っ掛けてディ
スク50を回動させる。鍵2が所定の角度回動すると、
図4に示すように、次に高い鍵山6bがその鍵山位置の
ディスク51の段部36bに当接するため、以後、この
段部36bを引っ掛けてこのディスク51を回動させ
る。さらに鍵2が所定の角度回動すると、図5に示すよ
うに、最も低い鍵山6cがその鍵山位置のディスク52
の段部36cに当接する。この時点で全てのディスク5
0,51,52の係合溝39が一列に揃い、ロック棒1
3はこの揃った係合溝39の溝底へ転落する。これによ
りロック棒13は各仕切板12のロック溝41との係合
が外れてガイド溝45内へ導かれる。鍵2をさらに回動
操作すると、ロック棒13は各ディスク50,51,5
2と一体回動して各仕切板12のガイド溝45中を摺動
し、鍵2をロック解除に至る角度位置、すなわちガイド
溝45の終端位置まで回動操作することができる。
な鍵であれば、図3に示すように、まず最も高い鍵山6
aがその鍵山位置のディスク50の最も高い段部36a
に当接しているため、この段部36aを引っ掛けてディ
スク50を回動させる。鍵2が所定の角度回動すると、
図4に示すように、次に高い鍵山6bがその鍵山位置の
ディスク51の段部36bに当接するため、以後、この
段部36bを引っ掛けてこのディスク51を回動させ
る。さらに鍵2が所定の角度回動すると、図5に示すよ
うに、最も低い鍵山6cがその鍵山位置のディスク52
の段部36cに当接する。この時点で全てのディスク5
0,51,52の係合溝39が一列に揃い、ロック棒1
3はこの揃った係合溝39の溝底へ転落する。これによ
りロック棒13は各仕切板12のロック溝41との係合
が外れてガイド溝45内へ導かれる。鍵2をさらに回動
操作すると、ロック棒13は各ディスク50,51,5
2と一体回動して各仕切板12のガイド溝45中を摺動
し、鍵2をロック解除に至る角度位置、すなわちガイド
溝45の終端位置まで回動操作することができる。
【0033】ところでロック棒13と各仕切板12のロ
ック溝41との係合が外れる時点までは、鍵2の先端部
5は駆動板16の係合孔32内で空転するため、駆動板
16は回動せず、また作動片28は回動しない。ロック
棒13とロック溝41との係合が外れた時点で鍵2の先
端部5が係合穴32の当り縁33Eと当接するため、そ
の後は駆動板16は一体回動し、作動片28が作動して
固定側の金具との係合が外れる。
ック溝41との係合が外れる時点までは、鍵2の先端部
5は駆動板16の係合孔32内で空転するため、駆動板
16は回動せず、また作動片28は回動しない。ロック
棒13とロック溝41との係合が外れた時点で鍵2の先
端部5が係合穴32の当り縁33Eと当接するため、そ
の後は駆動板16は一体回動し、作動片28が作動して
固定側の金具との係合が外れる。
【0034】つぎに適正でない鍵を鍵孔22,23へ挿
入して回動操作すると、その鍵の各鍵山が対応するディ
スクの決められた段部に決められた順序で当接しないた
め、全てのディスク50,51,52の係合溝39が一
列に揃うことはない。このためロック棒13は係合溝3
9の溝底に転落せず、各仕切板12のロック溝41と係
合したままであり、鍵の回動操作は困難である。特に鍵
操作の当初に第3のディスク52の段部36dに最も高
い鍵山36aや中間の高さの鍵山36bが当接すると、
各仕切板12のロック溝41と係合するロック棒13が
そのディスク52の回動を阻害するため、鍵を全く回動
操作できない。
入して回動操作すると、その鍵の各鍵山が対応するディ
スクの決められた段部に決められた順序で当接しないた
め、全てのディスク50,51,52の係合溝39が一
列に揃うことはない。このためロック棒13は係合溝3
9の溝底に転落せず、各仕切板12のロック溝41と係
合したままであり、鍵の回動操作は困難である。特に鍵
操作の当初に第3のディスク52の段部36dに最も高
い鍵山36aや中間の高さの鍵山36bが当接すると、
各仕切板12のロック溝41と係合するロック棒13が
そのディスク52の回動を阻害するため、鍵を全く回動
操作できない。
【0035】つぎに適正な鍵2を施錠方向Aへ回動する
と、鍵2の鍵山6aが第1のディスク50の復帰動作用
の当り縁35を引っ掛けてそのディスク50を回動させ
る。この場合に各ディスク50,51,52は係合溝3
9に係合したロック棒13を介して一体となっており、
しかもロック棒13は各仕切板12のガイド溝45によ
り係合溝39内に拘束されているため、全てのディスク
50,51,52が一体回動する。また駆動板16もロ
ック棒13がU字溝31に係合しているため、ディスク
と一体に回動し、作動片28は逆方向に作動する。
と、鍵2の鍵山6aが第1のディスク50の復帰動作用
の当り縁35を引っ掛けてそのディスク50を回動させ
る。この場合に各ディスク50,51,52は係合溝3
9に係合したロック棒13を介して一体となっており、
しかもロック棒13は各仕切板12のガイド溝45によ
り係合溝39内に拘束されているため、全てのディスク
50,51,52が一体回動する。また駆動板16もロ
ック棒13がU字溝31に係合しているため、ディスク
と一体に回動し、作動片28は逆方向に作動する。
【0036】ロック棒13が各仕切板12のロック溝4
1の位置までくると、ガイド溝45による拘束が解除さ
れるため、ロック棒13はロック溝41内へ押し上げら
れて係合する。さらに鍵2の回動を継続すると、鍵2の
鍵山6aは第1のディスク50の復帰動作用の当り縁3
5と係合しているため、一体回動を継続してロック棒1
3はこのディスク50の支持溝37上に乗り上がる。一
方、鍵2の鍵山6b,6cは第2,第3のディスク5
1,52の鍵挿通孔34内で空転するため、ディスク5
1,52は回動を停止する。さらに鍵2の回動を継続す
ると、鍵2の鍵山6bが第2のディスク50の復帰動作
用の当り縁35と係合するため、一旦停止した第2のデ
ィスク50が回動を再開してロック棒13はこのディス
ク51の支持溝37上に乗り上がり、第1,第2の各デ
ィスク50,51はもとの施錠位置まで復帰する。
1の位置までくると、ガイド溝45による拘束が解除さ
れるため、ロック棒13はロック溝41内へ押し上げら
れて係合する。さらに鍵2の回動を継続すると、鍵2の
鍵山6aは第1のディスク50の復帰動作用の当り縁3
5と係合しているため、一体回動を継続してロック棒1
3はこのディスク50の支持溝37上に乗り上がる。一
方、鍵2の鍵山6b,6cは第2,第3のディスク5
1,52の鍵挿通孔34内で空転するため、ディスク5
1,52は回動を停止する。さらに鍵2の回動を継続す
ると、鍵2の鍵山6bが第2のディスク50の復帰動作
用の当り縁35と係合するため、一旦停止した第2のデ
ィスク50が回動を再開してロック棒13はこのディス
ク51の支持溝37上に乗り上がり、第1,第2の各デ
ィスク50,51はもとの施錠位置まで復帰する。
【0037】つぎに第2実施例のディスク錠装置の動作
を説明する。このディスク錠装置では、施錠時、挿入さ
れた鍵2の最も低い鍵山6cの位置のディスク52およ
び貫通孔61の位置のディスク60については係合溝3
9が、他のディスク50,51ついては支持溝37が、
それぞれロック棒13の位置にあり、ロック棒13はこ
れらディスクの係合溝39および支持溝37内に位置
し、また各仕切板12のロック溝41と係合している。
を説明する。このディスク錠装置では、施錠時、挿入さ
れた鍵2の最も低い鍵山6cの位置のディスク52およ
び貫通孔61の位置のディスク60については係合溝3
9が、他のディスク50,51ついては支持溝37が、
それぞれロック棒13の位置にあり、ロック棒13はこ
れらディスクの係合溝39および支持溝37内に位置
し、また各仕切板12のロック溝41と係合している。
【0038】鍵2を回動操作すると、適正な鍵であれ
ば、まず最も高い鍵山6aがその鍵山位置のディスク5
0の段部36aに引っ掛けてそのディスク50を回動さ
せ、ついで次に高い鍵山6bがその鍵山位置のディスク
51の段部36bに引っ掛けてそのディスク51を回動
させる。このとき貫通孔61の位置の鍵山は、図16に
示すように、繋ぎ部62がその位置のディスク60の円
弧溝64内へ進入して移動するため、鍵2の回動は阻害
されない。
ば、まず最も高い鍵山6aがその鍵山位置のディスク5
0の段部36aに引っ掛けてそのディスク50を回動さ
せ、ついで次に高い鍵山6bがその鍵山位置のディスク
51の段部36bに引っ掛けてそのディスク51を回動
させる。このとき貫通孔61の位置の鍵山は、図16に
示すように、繋ぎ部62がその位置のディスク60の円
弧溝64内へ進入して移動するため、鍵2の回動は阻害
されない。
【0039】最も低い鍵山6cがその鍵山位置のディス
ク52の段部36cに当接した時点で全てのディスク5
0,51,52,60の係合溝39が一列に揃い、ロッ
ク棒13はこの揃った係合溝39の溝底へ転落して各仕
切板12のロック溝41との係合が外れる。鍵2をさら
に回動操作すると、ロック棒13は各ディスクと一体回
動して各仕切板12のガイド溝45中を摺動するため、
鍵2をロック解除に至る角度位置まで回動操作すること
ができる。
ク52の段部36cに当接した時点で全てのディスク5
0,51,52,60の係合溝39が一列に揃い、ロッ
ク棒13はこの揃った係合溝39の溝底へ転落して各仕
切板12のロック溝41との係合が外れる。鍵2をさら
に回動操作すると、ロック棒13は各ディスクと一体回
動して各仕切板12のガイド溝45中を摺動するため、
鍵2をロック解除に至る角度位置まで回動操作すること
ができる。
【0040】つぎに適正でない鍵を鍵孔22,23へ挿
入して回動操作すると、その鍵の各鍵山が対応するディ
スクの決められた段部に決められた順序で当接しないた
め、全てのディスク50,51,52,60の係合溝3
9が一列に揃うことはない。このためロック棒13は係
合溝39の溝底に転落せず、各仕切板12のロック溝4
1と係合したままであり、鍵の回動操作は困難である。
特に貫通孔が適所に存在しない適正でない鍵が使用され
たときは、鍵山がディスク60の円弧溝64内へ進入で
きないため、鍵の回動が阻害され、鍵の回動操作は困難
である。
入して回動操作すると、その鍵の各鍵山が対応するディ
スクの決められた段部に決められた順序で当接しないた
め、全てのディスク50,51,52,60の係合溝3
9が一列に揃うことはない。このためロック棒13は係
合溝39の溝底に転落せず、各仕切板12のロック溝4
1と係合したままであり、鍵の回動操作は困難である。
特に貫通孔が適所に存在しない適正でない鍵が使用され
たときは、鍵山がディスク60の円弧溝64内へ進入で
きないため、鍵の回動が阻害され、鍵の回動操作は困難
である。
【0041】
【発明の効果】この発明は上記の如く、外筒とディスク
との間に介在していた内筒を不要化したから、錠本体の
内部構造が簡易化され、また部品点数も減少し、組立に
要する手数を減り、コストの大幅な低減を実現できる。
しかもスプリングなどを構成部材として使用しないか
ら、故障や性能劣化などの問題も生じない。また各仕切
板の外周縁には、ロック棒が係合するロック溝と、ロッ
ク棒を摺動自由に支持するガイド溝とを一連に形成した
から、施錠および解錠のためにロック棒と係脱させる特
別の部材を組み込むなどの必要がなく、構造の簡易化,
部品点数の減少,組立作業の容易化などが一層はかられ
る。しかも特別の部材を用いない分だけ錠本体の厚みを
薄くできるから、狭い取付スペースにも対応でき、さら
に特別の部材を用いない分だけディスクの枚数を増すこ
とも可能であるので、鍵違いの数を増大させることもで
きる。
との間に介在していた内筒を不要化したから、錠本体の
内部構造が簡易化され、また部品点数も減少し、組立に
要する手数を減り、コストの大幅な低減を実現できる。
しかもスプリングなどを構成部材として使用しないか
ら、故障や性能劣化などの問題も生じない。また各仕切
板の外周縁には、ロック棒が係合するロック溝と、ロッ
ク棒を摺動自由に支持するガイド溝とを一連に形成した
から、施錠および解錠のためにロック棒と係脱させる特
別の部材を組み込むなどの必要がなく、構造の簡易化,
部品点数の減少,組立作業の容易化などが一層はかられ
る。しかも特別の部材を用いない分だけ錠本体の厚みを
薄くできるから、狭い取付スペースにも対応でき、さら
に特別の部材を用いない分だけディスクの枚数を増すこ
とも可能であるので、鍵違いの数を増大させることもで
きる。
【0042】さらに鍵の最も低い鍵山位置のディスクの
外周縁には、ロック棒が配設される角度位置に、ロック
棒の係合溝を配置して、適正でない鍵の操作に対し、そ
のディスクが回動しないように構成したから、適正でな
い鍵が挿入されても、鍵の回動操作を完全に規制し得、
鍵使用者に解錠の期待感を抱かせるということがない。
外周縁には、ロック棒が配設される角度位置に、ロック
棒の係合溝を配置して、適正でない鍵の操作に対し、そ
のディスクが回動しないように構成したから、適正でな
い鍵が挿入されても、鍵の回動操作を完全に規制し得、
鍵使用者に解錠の期待感を抱かせるということがない。
【0043】また請求項2の発明では、鍵のいずれかの
鍵山に対応する位置に、両側に繋ぎ部を残して貫通孔を
形成し、一方、錠本体の対応するディスクの鍵挿通孔に
は、前記繋ぎ部の通過が可能な開口幅の円弧溝を形成し
たから、鍵違いの数を増すことができ、また不正な鍵の
複製を困難にすることができるなど、顕著な効果を奏す
る。
鍵山に対応する位置に、両側に繋ぎ部を残して貫通孔を
形成し、一方、錠本体の対応するディスクの鍵挿通孔に
は、前記繋ぎ部の通過が可能な開口幅の円弧溝を形成し
たから、鍵違いの数を増すことができ、また不正な鍵の
複製を困難にすることができるなど、顕著な効果を奏す
る。
【図1】この発明の一実施例である錠本体の内部構造を
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】鍵の外観を示す正面図である。
【図3】錠本体の内部構造および動作を示す断面図であ
る。
る。
【図4】錠本体の内部構造および動作を示す断面図であ
る。
る。
【図5】錠本体の内部構造および動作を示す断面図であ
る。
る。
【図6】錠本体の外観を示す正面図である。
【図7】前面板の可動板の外観を示す正面図である。
【図8】駆動板の外観を示す正面図である。
【図9】ディスクの外観を示す正面図である。
【図10】ディスクの外観を示す正面図である。
【図11】ディスクの外観を示す正面図である。
【図12】仕切板の外観を示す正面図てある。
【図13】ディスクの他の実施例の外観を示す正面図で
ある。
ある。
【図14】他の実施例における鍵の外観を示す正面図で
ある。
ある。
【図15】他の実施例におけるディスクの外観を示す正
面図である。
面図である。
【図16】他の実施例における錠本体の内部構造および
動作を示す断面図である。
動作を示す断面図である。
1 錠本体 2 鍵 6a,6b,6c 鍵山 8 筒状ケース 12 仕切板 13 ロック棒 16 駆動板 36a〜36d 段部 41 ロック溝 42 ガイド溝 50,51,52,60 ディスク
Claims (2)
- 【請求項1】 高さの異なる複数の鍵山をもつ鍵と、こ
の鍵の正逆回動により施錠および解錠動作する錠本体と
の組み合わせから成り、 前記錠本体は、 前端面に鍵孔を有し後端面より作動片を突出させた筒状
ケースと、前記筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山位
置に回動自由に配備される複数枚のディスクと、前記筒
状ケース内の所定の角度位置に各ディスクと直交配備さ
れるロック棒と、筒状ケース内の隣合うディスク間に固
定状態で介在させる複数枚の仕切板と、前記筒状ケース
内で鍵の先端部と係合して前記作動片を鍵と一体回動さ
せる駆動板とを備え、 前記の各仕切板は、鍵挿通孔を有し、外周縁には、前記
ロック棒が配設される角度位置に、ロック棒が係合する
ロック溝と周方向へ円弧状に延びるロック棒のガイド溝
とが一連に形成され、 前記の各ディスクは、鍵山の高さに応じた所定の回転角
度位置に、挿入された鍵の各鍵山に当接する段部が設け
られた鍵挿通孔を有しており、 挿入された鍵の最も低い鍵山位置のディスクの外周縁に
は、前記ロック棒が配設される角度位置に、前記仕切板
のガイド溝に対応する溝深さのロック棒の係合溝が形成
され、 他のディスクの外周縁には、前記ロック棒が配設される
角度位置より所定の角度だけ変位させた位置に、前記仕
切板のガイド溝に対応する溝深さのロック棒の係合溝が
形成されると共に、前記変位角度範囲にわたって前記仕
切板のロック溝に対応する溝深さのロック棒の支持溝が
形成されて成るディスク錠装置。 - 【請求項2】 高さの異なる複数の鍵山といずれかの鍵
山に対応する位置に両側に繋ぎ部を残して形成された貫
通孔とをもつ鍵と、この鍵の正逆回動により施錠および
解錠動作する錠本体との組み合わせから成り、 前記錠本体は、 前端面に鍵孔を有し後端面より作動片を突出させた筒状
ケースと、前記筒状ケース内の挿入された鍵の各鍵山位
置に回動自由に配備される複数枚のディスクと、前記筒
状ケース内の所定の角度位置に各ディスクと直交配備さ
れるロック棒と、筒状ケース内の隣合うディスク間に固
定状態で介在させる複数枚の仕切板と、前記筒状ケース
内で鍵の先端部と係合して前記作動片を鍵と一体回動さ
せる駆動板とを備え、 前記の各仕切板は、鍵挿通孔を有し、外周縁には、前記
ロック棒が配設される角度位置に、ロック棒が係合する
ロック溝と周方向へ円弧状に延びるロック棒のガイド溝
とが一連に形成され、 前記の各ディスクのうち、挿入された鍵の貫通孔位置の
ディスクは、前記繋ぎ部の通過が可能な開口幅の円弧溝
が周方向に設けられた鍵挿通孔を有し、他の位置の各デ
ィスクは、鍵山の高さに応じた所定の回転角度位置に、
挿入された鍵の各鍵山に当接する段部が設けられた鍵挿
通孔を有しており、 挿入された鍵の最も低い鍵山位置のディスクの外周縁お
よび挿入された鍵の貫通孔位置のディスクの外周縁に
は、前記ロック棒が配設される角度位置に、前記仕切板
のガイド溝に対応する溝深さのロック棒の係合溝がそれ
ぞれ形成され、 他のディスクの外周縁には、前記ロック棒が配設される
角度位置より所定の角度だけ変位させた位置に、前記仕
切板のガイド溝に対応する溝深さのロック棒の係合溝が
形成されると共に、前記変位角度範囲にわたって前記仕
切板のロック溝に対応する溝深さのロック棒の支持溝が
形成されて成るディスク錠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15536994A JP2657623B2 (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | ディスク錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15536994A JP2657623B2 (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | ディスク錠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07331934A JPH07331934A (ja) | 1995-12-19 |
JP2657623B2 true JP2657623B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=15604428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15536994A Expired - Fee Related JP2657623B2 (ja) | 1994-06-13 | 1994-06-13 | ディスク錠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2657623B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100398773C (zh) * | 2005-05-20 | 2008-07-02 | 车吉东 | 一种安全锁芯 |
SE533347C2 (sv) | 2009-01-19 | 2010-08-31 | Bernt Adolfsson | Lås och binär nyckel därtill |
CN110576712B (zh) * | 2019-10-25 | 2024-03-29 | 金金 | 一种新型复合式拖车臂挂钩 |
-
1994
- 1994-06-13 JP JP15536994A patent/JP2657623B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07331934A (ja) | 1995-12-19 |
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