JP2651892B2 - 織成方法 - Google Patents
織成方法Info
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D13/00—Woven fabrics characterised by the special disposition of the warp or weft threads, e.g. with curved weft threads, with discontinuous warp threads, with diagonal warp or weft
- D03D13/008—Woven fabrics characterised by the special disposition of the warp or weft threads, e.g. with curved weft threads, with discontinuous warp threads, with diagonal warp or weft characterised by weave density or surface weight
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
- Looms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、織物に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、通常は筬羽間の間隔が一定の筬を
使用して、経糸が一定の間隔の織物を織成していた。ま
た、むら織りをするため、筬羽に通す経糸をランダムに
抜いたり、筬羽を保持する糸に太さをの異なる糸を使用
して、経糸の間隔をランダムにして織成していた。
使用して、経糸が一定の間隔の織物を織成していた。ま
た、むら織りをするため、筬羽に通す経糸をランダムに
抜いたり、筬羽を保持する糸に太さをの異なる糸を使用
して、経糸の間隔をランダムにして織成していた。
【0003】
<イ>本発明は、従来、経糸の間隔が一定であったり、
またランダムに変化させるため、人手で織った自然なム
ラ感を持つ織物と比較して、いかにも人工的で自然感が
乏しく、快適感を与えるものではない。
またランダムに変化させるため、人手で織った自然なム
ラ感を持つ織物と比較して、いかにも人工的で自然感が
乏しく、快適感を与えるものではない。
【0004】
<イ>本発明は、自然な快適感を与える織物を提供する
ことにある。 <ロ>本発明は、織物の経糸配列がランダムに変化する
ものでなく、相関を持って変化し、特に、その相関が1
/fゆらぎを持ち、自然なムラ感を有する織物の織成方
法を提供することにある。 <ハ>本発明は、1/fゆらぎを持った織物を工業的に
製造することにある。
ことにある。 <ロ>本発明は、織物の経糸配列がランダムに変化する
ものでなく、相関を持って変化し、特に、その相関が1
/fゆらぎを持ち、自然なムラ感を有する織物の織成方
法を提供することにある。 <ハ>本発明は、1/fゆらぎを持った織物を工業的に
製造することにある。
【0005】なお、本発明では、「1/fゆらぎ」と
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、織物の織成
方法において、一定間隔の筬羽を有する筬に1/fゆら
ぎの配列で経糸を通し、該経糸を2層に分離して、該2
層の間に開口を作り、該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸
を交差させ、経糸の配列が1/fゆらぎを有する織物を
織成することを特徴とする、織成方法、又は、一定間隔
の筬羽を有する筬の筬羽毎に一定本数の経糸を通し、1
/fゆらぎの数値列の各数値の本数毎に空羽を設け、該
経糸を2層に分離して、該2層の間に開口を作り、該開
口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差させ、経糸の配列が
1/fゆらぎを有する織物を織成することを特徴とす
る、織成方法、又は、一定間隔の筬羽間に1/fゆらぎ
の数値列の各数値の本数を1グループとした経糸をグル
ープ毎に通し、該経糸を2層に分離して、該2層の間に
開口を作り、該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差さ
せ、経糸の配列が1/fゆらぎを有する織物を織成する
ことを特徴とする、織成方法にある。
方法において、一定間隔の筬羽を有する筬に1/fゆら
ぎの配列で経糸を通し、該経糸を2層に分離して、該2
層の間に開口を作り、該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸
を交差させ、経糸の配列が1/fゆらぎを有する織物を
織成することを特徴とする、織成方法、又は、一定間隔
の筬羽を有する筬の筬羽毎に一定本数の経糸を通し、1
/fゆらぎの数値列の各数値の本数毎に空羽を設け、該
経糸を2層に分離して、該2層の間に開口を作り、該開
口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差させ、経糸の配列が
1/fゆらぎを有する織物を織成することを特徴とす
る、織成方法、又は、一定間隔の筬羽間に1/fゆらぎ
の数値列の各数値の本数を1グループとした経糸をグル
ープ毎に通し、該経糸を2層に分離して、該2層の間に
開口を作り、該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差さ
せ、経糸の配列が1/fゆらぎを有する織物を織成する
ことを特徴とする、織成方法にある。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 <イ>織機の概要 織機1は、開口運動、緯入運動、緯打運動の主運動を主
体に、経糸21の送出運動、織物2の巻取運動の副運動
などにより糸から織物2を製織するもので、例えば、図
1の構成をなしている。開口運動は、経糸21と緯糸2
2とを交錯させるために、経糸全体を2層に分けて、緯
糸22が通過する開口を形成する運動である。そのため
には、2枚のヘルド4に経糸21を一定順序に引き通
し、そのヘルド4の上下動により経糸21を上下に分け
る。緯入運動は、例えば、緯糸22を巻いた緯糸木管を
入れたシャットル6を経糸開口内へ通し、緯糸を打ち込
む運動である。シャットル以外にエアー、水、レピア、
グリッパーなどを用いた緯入方法がある。緯打運動は、
経糸開口内に通された緯糸22を筬5(リード)により
所定の位置まで圧入して、経糸21と緯糸22を交差さ
せる運動である。経糸21の送出装置3により経糸21
を順次供給し、織物2を巻取装置7により巻き取る。織
物2の巻取速度を一定にしたり、又は速度変化を持たせ
るように制御することができる。
る。 <イ>織機の概要 織機1は、開口運動、緯入運動、緯打運動の主運動を主
体に、経糸21の送出運動、織物2の巻取運動の副運動
などにより糸から織物2を製織するもので、例えば、図
1の構成をなしている。開口運動は、経糸21と緯糸2
2とを交錯させるために、経糸全体を2層に分けて、緯
糸22が通過する開口を形成する運動である。そのため
には、2枚のヘルド4に経糸21を一定順序に引き通
し、そのヘルド4の上下動により経糸21を上下に分け
る。緯入運動は、例えば、緯糸22を巻いた緯糸木管を
入れたシャットル6を経糸開口内へ通し、緯糸を打ち込
む運動である。シャットル以外にエアー、水、レピア、
グリッパーなどを用いた緯入方法がある。緯打運動は、
経糸開口内に通された緯糸22を筬5(リード)により
所定の位置まで圧入して、経糸21と緯糸22を交差さ
せる運動である。経糸21の送出装置3により経糸21
を順次供給し、織物2を巻取装置7により巻き取る。織
物2の巻取速度を一定にしたり、又は速度変化を持たせ
るように制御することができる。
【0008】<ロ>筬 筬5は、経糸21間の間隔を決めるもので、図2に示す
ように2本のバー51の間に筬羽52を配列した構造に
なっている。例えば、筬羽52は、鋼製で、その幅は
2.8mm、厚さは0.2mmとする。また、筬羽の間
隔は、一定にして、筬密度を77.7羽/2吋や26.
8羽/2吋とする。一定の間隔を得るには、径が均一な
糸53を利用しても良い。
ように2本のバー51の間に筬羽52を配列した構造に
なっている。例えば、筬羽52は、鋼製で、その幅は
2.8mm、厚さは0.2mmとする。また、筬羽の間
隔は、一定にして、筬密度を77.7羽/2吋や26.
8羽/2吋とする。一定の間隔を得るには、径が均一な
糸53を利用しても良い。
【0009】<ハ>1/fゆらぎ 本発明者、武者利光は1/fゆらぎが人間に特別の快適
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
1965年第427頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表し、更に最近NHK出版より「ゆらいぎの発
想」を出版している。これらの概要は「1/fゆらぎ
は、人間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆ
らぎが快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの
変動が1/fのようなスペクトルを持つことに由来して
いる。これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続
的に受けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化
の激しい刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者
を適当にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」こ
とを述べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎ
の世界」においても、「例えば、心泊、手拍子、更には
神経細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような
生体の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしてお
り、経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同
型なゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ること
が知られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自
然界に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然
なそよかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1
/fゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風
は、1/fゆらぎから外れている。
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
1965年第427頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表し、更に最近NHK出版より「ゆらいぎの発
想」を出版している。これらの概要は「1/fゆらぎ
は、人間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆ
らぎが快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの
変動が1/fのようなスペクトルを持つことに由来して
いる。これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続
的に受けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化
の激しい刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者
を適当にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」こ
とを述べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎ
の世界」においても、「例えば、心泊、手拍子、更には
神経細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような
生体の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしてお
り、経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同
型なゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ること
が知られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自
然界に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然
なそよかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1
/fゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風
は、1/fゆらぎから外れている。
【0010】<ニ>1/fゆらぎの数値列 1/fゆらぎの数値列は、乱数列x1 、x2 、x3 、・
・・にn個の係数a1、a2 、a3 、・・・、an を演
算して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の式で表わせられる。ここで、y1 、y
2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクトルを持つ
(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第10章
「生体リズムとゆらぎ」参照)。
・・にn個の係数a1、a2 、a3 、・・・、an を演
算して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の式で表わせられる。ここで、y1 、y
2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクトルを持つ
(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第10章
「生体リズムとゆらぎ」参照)。
【数1】
【0011】1/fゆらぎの数値列は、例えばコンピュ
ータを用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ス
テップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係
数aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。
この数値列yは1/fスペクトルを有するので、1/f
ゆらぎの数値列に利用できるが、ここでは、この1/f
系列の数値列yから1/fゆらぎの曲を作成するには、
先ず、音階と音域(音域の下限周波数fLと上限周波数
fU)を決める。次ぎに、1/f系列yを求め、1次変
換して上限と下限が、音域の下限周波数fLと上限周波
数fUになるようにする。この様にして求めたy系列の
値を音響振動数と見做し、最も近い音階の振動数に置き
換える。即ち最も近い5線紙上の線または間に例えば4
分音符を順に割り付ける。この方法により求めた曲の一
部を図3に示す。図3の曲を基にして基準音符からの音
階を数値に対応して求めた数値列を以下に数値列例1と
して示す。数値列例2は、数値列例1を比例計算して求
めたものである。
ータを用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ス
テップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係
数aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。
この数値列yは1/fスペクトルを有するので、1/f
ゆらぎの数値列に利用できるが、ここでは、この1/f
系列の数値列yから1/fゆらぎの曲を作成するには、
先ず、音階と音域(音域の下限周波数fLと上限周波数
fU)を決める。次ぎに、1/f系列yを求め、1次変
換して上限と下限が、音域の下限周波数fLと上限周波
数fUになるようにする。この様にして求めたy系列の
値を音響振動数と見做し、最も近い音階の振動数に置き
換える。即ち最も近い5線紙上の線または間に例えば4
分音符を順に割り付ける。この方法により求めた曲の一
部を図3に示す。図3の曲を基にして基準音符からの音
階を数値に対応して求めた数値列を以下に数値列例1と
して示す。数値列例2は、数値列例1を比例計算して求
めたものである。
【0012】数値列例1=・・・、10、10、8、1
1、13、12、8、7、5、4、7、7、4、2、
5、4、7、10、13、9、6、11、13、10、
・・・
1、13、12、8、7、5、4、7、7、4、2、
5、4、7、10、13、9、6、11、13、10、
・・・
【0013】数値列例2=・・・、20、20、16、
22、26、24、16、14、10、6、14、1
4、8、4、10、8、14、20、23、18、1
2、22、26、20、・・・
22、26、24、16、14、10、6、14、1
4、8、4、10、8、14、20、23、18、1
2、22、26、20、・・・
【0014】<ホ>織物例1 経糸21の配列が1/fゆらぎを有する織物2は、例え
ば、織物例1として、経糸21と緯糸22が共に綿50
/1クラスの糸を使用し、筬密度が77.7羽/2吋を
用い、緯糸密度が75本/吋の平織りに織成される。1
/fゆらぎは、例えば、数値列例2を使用し、経糸21
を筬羽に通す本数を4本とし、端数がある場合は端数を
2本とし、数値列例2で経糸21を配列して作成する。
即ち、経糸20本を5個の筬羽間に配置し(1筬羽間に
4本配置する)、1筬羽間を空羽(経糸21を通さな
い)とし、次の20本を5個の筬羽間に、1個の空羽、
次の16本を4個の筬羽間に配置し、この様に数値列例
2に従って、経糸21を順次隣接する筬羽間に配列して
求める。この様にして得られた織物2の一部を図4に示
す。図4は織物2のバックを黒としたもので、白が糸を
示し、黒が糸の間隙を示している。縦方向の糸が経糸2
1を示し、横方向の糸が緯糸22を示している。
ば、織物例1として、経糸21と緯糸22が共に綿50
/1クラスの糸を使用し、筬密度が77.7羽/2吋を
用い、緯糸密度が75本/吋の平織りに織成される。1
/fゆらぎは、例えば、数値列例2を使用し、経糸21
を筬羽に通す本数を4本とし、端数がある場合は端数を
2本とし、数値列例2で経糸21を配列して作成する。
即ち、経糸20本を5個の筬羽間に配置し(1筬羽間に
4本配置する)、1筬羽間を空羽(経糸21を通さな
い)とし、次の20本を5個の筬羽間に、1個の空羽、
次の16本を4個の筬羽間に配置し、この様に数値列例
2に従って、経糸21を順次隣接する筬羽間に配列して
求める。この様にして得られた織物2の一部を図4に示
す。図4は織物2のバックを黒としたもので、白が糸を
示し、黒が糸の間隙を示している。縦方向の糸が経糸2
1を示し、横方向の糸が緯糸22を示している。
【0015】<ヘ>織物例2 経糸21の配列が1/fゆらぎを有する別の織物(織物
例2)は、例えば、経糸21と緯糸22が共に綿50/
1クラスの糸を使用し、筬密度が26.8羽/2吋を用
い、緯糸密度が61本/吋の平織りに織成される。1/
fゆらぎは、例えば、数値列例1を用い、経糸21を筬
羽に通す本数を数値列の各数値として経糸21を配列し
て作成する。即ち、先ず、経糸10本を1個の筬羽間に
配置し、次の経糸10本も1個の筬羽間に、更に次の8
本を1個の筬羽間に配置し、この様に数値列例1に従っ
て、経糸21を順次隣接する筬羽間に配列して求める。
例2)は、例えば、経糸21と緯糸22が共に綿50/
1クラスの糸を使用し、筬密度が26.8羽/2吋を用
い、緯糸密度が61本/吋の平織りに織成される。1/
fゆらぎは、例えば、数値列例1を用い、経糸21を筬
羽に通す本数を数値列の各数値として経糸21を配列し
て作成する。即ち、先ず、経糸10本を1個の筬羽間に
配置し、次の経糸10本も1個の筬羽間に、更に次の8
本を1個の筬羽間に配置し、この様に数値列例1に従っ
て、経糸21を順次隣接する筬羽間に配列して求める。
【0016】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>経糸の配列がランダムに変化するのではなく、相
関を持って変化しており、その相関が1/fゆらぎを有
し、人手で織った自然なムラ感を持ち、特別な快適感や
美観を与えることができる。 <ロ>人手で織った自然なムラ感を持つ織物を工業的に
安価に製造することができる。 <ハ>1/fゆらぎを有する音色や音楽を織物に織り込
み、快適感を与えることができる。
できる。 <イ>経糸の配列がランダムに変化するのではなく、相
関を持って変化しており、その相関が1/fゆらぎを有
し、人手で織った自然なムラ感を持ち、特別な快適感や
美観を与えることができる。 <ロ>人手で織った自然なムラ感を持つ織物を工業的に
安価に製造することができる。 <ハ>1/fゆらぎを有する音色や音楽を織物に織り込
み、快適感を与えることができる。
【図1】織機の主要部の概要を示す図
【図2】筬を示す図
【図3】1/fゆらぎの曲の一部を示す図
【図4】経糸密度が1/fゆらぎを有する織物の図
1・・・織機 2・・・織物 21・・経糸 22・・緯糸 5・・・筬 52・・筬羽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 庄治 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績 株式会社 美合工場内 (72)発明者 丹羽 由樹 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績 株式会社 美合工場内 (72)発明者 小野 秀 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績 株式会社 美合工場内 (56)参考文献 特開 平2−41568(JP,A) 特開 平7−209006(JP,A) 特開 平7−316954(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】織物の織成方法において、 一定間隔の筬羽を有する筬に1/fゆらぎの配列で経糸
を通し、 該経糸を2層に分離して、該2層の間に開口を作り、 該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差させ、 経糸の配列が1/fゆらぎを有する織物を織成すること
を特徴とする、 織成方法。 - 【請求項2】織物の織成方法において、 一定間隔の筬羽を有する筬の筬羽毎に一定本数の経糸を
通し、1/fゆらぎの数値列の各数値の本数毎に空羽を
設け、 該経糸を2層に分離して、該2層の間に開口を作り、 該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差させ、 経糸の配列が1/fゆらぎを有する織物を織成すること
を特徴とする、 織成方法。 - 【請求項3】織物の織成方法において、 一定間隔の筬羽間に1/fゆらぎの数値列の各数値の本
数を1グループとした経糸をグループ毎に通し、 該経糸を2層に分離して、該2層の間に開口を作り、 該開口に緯糸を通し、経糸と緯糸を交差させ、 経糸の配列が1/fゆらぎを有する織物を織成すること
を特徴とする、 織成方法。
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