JP2651766B2 - 成人t細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法 - Google Patents
成人t細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法Info
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- JP2651766B2 JP2651766B2 JP3359334A JP35933491A JP2651766B2 JP 2651766 B2 JP2651766 B2 JP 2651766B2 JP 3359334 A JP3359334 A JP 3359334A JP 35933491 A JP35933491 A JP 35933491A JP 2651766 B2 JP2651766 B2 JP 2651766B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遺伝子の検出方法、さら
に詳しくは成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法
に関するものである。本発明の方法は主に臨床検査の分
野で利用される。
に詳しくは成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法
に関するものである。本発明の方法は主に臨床検査の分
野で利用される。
【0002】
【従来の技術】ポリメラーゼチェインリアクション(P
CR)は被検出遺伝子の中の特定の領域をはさむ2種の
プライマーを用いて、その特定塩基配列の遺伝子断片を
増幅させる反応を意味している。PCR技術は1985
年にMullisらによって発表されたが(R.Saiki, S.Schar
f, F.Faloona, K.Mullis, G.Horn. H.Erlich,N.Arnhei
m, Science 230,1350(1985))、以来微量の遺伝子を容易
に1万ないし100万倍に増幅する方法として広く応用
されつつある。
CR)は被検出遺伝子の中の特定の領域をはさむ2種の
プライマーを用いて、その特定塩基配列の遺伝子断片を
増幅させる反応を意味している。PCR技術は1985
年にMullisらによって発表されたが(R.Saiki, S.Schar
f, F.Faloona, K.Mullis, G.Horn. H.Erlich,N.Arnhei
m, Science 230,1350(1985))、以来微量の遺伝子を容易
に1万ないし100万倍に増幅する方法として広く応用
されつつある。
【0003】PCRによって増幅された遺伝子の検出方
法としては、以下に述べるように多くの方法が報告され
ている(例えば、加藤、蛋白質 核酸 酵素 35, No.1
7, 2957(1990) )。 (1) 電気泳動法:PCR増幅産物の電気泳動後、泳
動ゲルをエチジウムブロマイド処理して、紫外線照射下
で蛍光検出する方法である。最も一般的に行われる方法
である。 (2) ドットブロッティング法:PCR増幅産物を変
性後、ニトロセルロースあるいはナイロン膜上に固定
し、標識されたプローブと膜上の遺伝子とをハイブリダ
イズさせる。その後ハイブリダイズしなかったプローブ
を洗浄除去し、膜上に残存するプローブを、その標識を
介して検出する。プローブの標識としては、酵素、ラジ
オアイソトープ(RI)等が用いられる。 (3) サザンブロッティング法(E.Southern, J.Mol.
Biol.98, 503(1975)):PCR増幅産物の電気泳動後、
遺伝子を泳動ゲルからニトロセルロース膜に移行させ、
標識されたプローブと膜上の遺伝子とをハイブリダイズ
させる。次いでハイブリダイズしなかったプローブを洗
浄除去し、膜上に残存するプローブをその標識を介して
検出する。プローブの標識としては、酵素、ラジオアイ
ソトープ(RI)等が用いられる。 (4) 標識プライマーを用いてPCRを行う方法:上
記の三つの方法はPCR増幅産物に限らず、遺伝子一般
の検出に用いられるのに対して、これはPCRに特有の
方法である。即ち、プライマーを酵素、RI、蛍光色素
等によって標識しておくと、PCR増幅後の産物に標識
が取り込まれることになる。これを利用してPCR産物
を電気泳動し、取り込まれた標識体を検出する試みがい
くつかなされている。
法としては、以下に述べるように多くの方法が報告され
ている(例えば、加藤、蛋白質 核酸 酵素 35, No.1
7, 2957(1990) )。 (1) 電気泳動法:PCR増幅産物の電気泳動後、泳
動ゲルをエチジウムブロマイド処理して、紫外線照射下
で蛍光検出する方法である。最も一般的に行われる方法
である。 (2) ドットブロッティング法:PCR増幅産物を変
性後、ニトロセルロースあるいはナイロン膜上に固定
し、標識されたプローブと膜上の遺伝子とをハイブリダ
イズさせる。その後ハイブリダイズしなかったプローブ
を洗浄除去し、膜上に残存するプローブを、その標識を
介して検出する。プローブの標識としては、酵素、ラジ
オアイソトープ(RI)等が用いられる。 (3) サザンブロッティング法(E.Southern, J.Mol.
Biol.98, 503(1975)):PCR増幅産物の電気泳動後、
遺伝子を泳動ゲルからニトロセルロース膜に移行させ、
標識されたプローブと膜上の遺伝子とをハイブリダイズ
させる。次いでハイブリダイズしなかったプローブを洗
浄除去し、膜上に残存するプローブをその標識を介して
検出する。プローブの標識としては、酵素、ラジオアイ
ソトープ(RI)等が用いられる。 (4) 標識プライマーを用いてPCRを行う方法:上
記の三つの方法はPCR増幅産物に限らず、遺伝子一般
の検出に用いられるのに対して、これはPCRに特有の
方法である。即ち、プライマーを酵素、RI、蛍光色素
等によって標識しておくと、PCR増幅後の産物に標識
が取り込まれることになる。これを利用してPCR産物
を電気泳動し、取り込まれた標識体を検出する試みがい
くつかなされている。
【0004】例えば、Kempらは増幅DNAアッセイ法と
言われる方法を発表した(D.Kemp,D.Smith, S.Foote,
N.Samaras, and M.Peterson, Proc. Natl. Acad. Sci.
USA.86, 2423(1989) )。この方法ではまず通常のPC
Rを行った後、さらに標識プライマーを用いた第二PC
Rを3サイクル行う。第二PCRにおいては、一方のプ
ライマーにビオチンを他方のプライマーに酵母の転写活
性化因子GCN4に対する結合塩基配列をそれぞれ標識
しておく。一方、酵素免疫測定用のマイクロタイタープ
レートにはGCN4を固定化しておく。第二PCR増幅
産物をこのマイクロタイタープレートに分注して増幅さ
れた標的遺伝子をGCN4結合配列を介して固相にトラ
ップする。トラップされた遺伝子の一方の端はビオチン
で標識されているので、それをペルオキシターゼ標識ア
ビジンを用いた酵素免疫測定法によって検出する。
言われる方法を発表した(D.Kemp,D.Smith, S.Foote,
N.Samaras, and M.Peterson, Proc. Natl. Acad. Sci.
USA.86, 2423(1989) )。この方法ではまず通常のPC
Rを行った後、さらに標識プライマーを用いた第二PC
Rを3サイクル行う。第二PCRにおいては、一方のプ
ライマーにビオチンを他方のプライマーに酵母の転写活
性化因子GCN4に対する結合塩基配列をそれぞれ標識
しておく。一方、酵素免疫測定用のマイクロタイタープ
レートにはGCN4を固定化しておく。第二PCR増幅
産物をこのマイクロタイタープレートに分注して増幅さ
れた標的遺伝子をGCN4結合配列を介して固相にトラ
ップする。トラップされた遺伝子の一方の端はビオチン
で標識されているので、それをペルオキシターゼ標識ア
ビジンを用いた酵素免疫測定法によって検出する。
【0005】これらの方法のなかで、(1)、(3)は
PCR増幅産物のサイズに基づいて検出するものである
ので特異性の点で劣る。(2)、(3)は煩雑な操作を
伴うプローブハイブリダイゼーションを用いるものであ
るので多数検体の処理には不向きである。(4)の方法
は電気泳動を用いないで酵素免疫測定法を用いるので、
多数の検体の検査に適していると報告されている。しか
し第二PCRを必要としている点に一般化する上での難
点が指摘される。そこで、第二PCRを行わず、第一P
CRに上記標識プライマーを用いて数十回のサイクルで
増幅反応を行うことも考えられる。しかし、その場合に
は大過剰の未反応標識プライマー、とくにGCN4結合
性塩基配列で標識したプライマーが残存して、PCR産
物が固相と反応するのを阻害するおそれがあり、それを
避けるためにPCR産物を固相と反応させる前に未反応
の標識プライマーを分離除去しておくことが必要とな
る。
PCR増幅産物のサイズに基づいて検出するものである
ので特異性の点で劣る。(2)、(3)は煩雑な操作を
伴うプローブハイブリダイゼーションを用いるものであ
るので多数検体の処理には不向きである。(4)の方法
は電気泳動を用いないで酵素免疫測定法を用いるので、
多数の検体の検査に適していると報告されている。しか
し第二PCRを必要としている点に一般化する上での難
点が指摘される。そこで、第二PCRを行わず、第一P
CRに上記標識プライマーを用いて数十回のサイクルで
増幅反応を行うことも考えられる。しかし、その場合に
は大過剰の未反応標識プライマー、とくにGCN4結合
性塩基配列で標識したプライマーが残存して、PCR産
物が固相と反応するのを阻害するおそれがあり、それを
避けるためにPCR産物を固相と反応させる前に未反応
の標識プライマーを分離除去しておくことが必要とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の酵素
免疫測定法によるPCR増幅産物の検出法は、PCR産
物からの未反応標識プライマーの分離除去を必要とする
か、あるいはそれを避けるために前記のKempらの方法の
ように、わざわざ第二PCRを実施しなければならない
といった余分な煩雑な操作を必要としているのが実情で
ある。当業界では酵素免疫測定法を用いた簡易なPCR
増幅産物の検出方法の開発が期待されているが、PCR
により増幅された成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検
出方法について未だ満足すべき方法は見い出されていな
い。本発明の目的は、成人T細胞白血病ウィルスである
HTLV−1の遺伝子増幅に好適なプライマー対を提供
すると共に、PCRにより増幅された成人T細胞白血病
ウィルス遺伝子(HTLV−1)を簡易に酵素免疫測定
法によって検出する方法を提供することにある。
免疫測定法によるPCR増幅産物の検出法は、PCR産
物からの未反応標識プライマーの分離除去を必要とする
か、あるいはそれを避けるために前記のKempらの方法の
ように、わざわざ第二PCRを実施しなければならない
といった余分な煩雑な操作を必要としているのが実情で
ある。当業界では酵素免疫測定法を用いた簡易なPCR
増幅産物の検出方法の開発が期待されているが、PCR
により増幅された成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検
出方法について未だ満足すべき方法は見い出されていな
い。本発明の目的は、成人T細胞白血病ウィルスである
HTLV−1の遺伝子増幅に好適なプライマー対を提供
すると共に、PCRにより増幅された成人T細胞白血病
ウィルス遺伝子(HTLV−1)を簡易に酵素免疫測定
法によって検出する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意研究した結果、成人T細胞白血病ウ
ィルスであるHTLV−1の遺伝子増幅を行う際のプラ
イマーとして、以下の2種類の遺伝子配列(P1 、
P2 )を見出した。 P1 :GATCGTGATACGACAAAGC P2 :CAAGCACGCAATTATTGCAA さらに、上記2種類の遺伝子配列(P1 、P2 )を用い
てPCRを行う際に、一方のプライマーとして固相に固
定化されたレセプターRa と反応するリガンドAで標識
されたプライマーA−P1 及び他方のプライマーとして
は検出用標識体Eにより標識されたリガンドBに対する
レセプターRb と反応するプライマーB−P2 を用いる
ことにより、容易でしかも特異的かつ高感度に成人T細
胞白血病ウィルス(HTLV−1)遺伝子のPCR増幅
産物を検出できることを見い出し、本発明を完成するに
至った。なお、本発明の検出方法によれば、PCR反応
後の増幅産物から未反応の標識プライマー(特にプライ
マーA−P1 )を分離除去することなく酵素免疫測定用
の固相と反応させても十分な感度で測定対象遺伝子を検
出することができる。
解決するために鋭意研究した結果、成人T細胞白血病ウ
ィルスであるHTLV−1の遺伝子増幅を行う際のプラ
イマーとして、以下の2種類の遺伝子配列(P1 、
P2 )を見出した。 P1 :GATCGTGATACGACAAAGC P2 :CAAGCACGCAATTATTGCAA さらに、上記2種類の遺伝子配列(P1 、P2 )を用い
てPCRを行う際に、一方のプライマーとして固相に固
定化されたレセプターRa と反応するリガンドAで標識
されたプライマーA−P1 及び他方のプライマーとして
は検出用標識体Eにより標識されたリガンドBに対する
レセプターRb と反応するプライマーB−P2 を用いる
ことにより、容易でしかも特異的かつ高感度に成人T細
胞白血病ウィルス(HTLV−1)遺伝子のPCR増幅
産物を検出できることを見い出し、本発明を完成するに
至った。なお、本発明の検出方法によれば、PCR反応
後の増幅産物から未反応の標識プライマー(特にプライ
マーA−P1 )を分離除去することなく酵素免疫測定用
の固相と反応させても十分な感度で測定対象遺伝子を検
出することができる。
【0008】即ち、本発明の要旨は、リガンドAによっ
て標識された以下の遺伝子配列(P1 )からなるプライ
マーA−P1 及びリガンドBによって標識された以下の
遺伝子配列(P2 )からなるプライマーB−P2 からな
るプライマー対を用いて、被検出遺伝子をポリメラーゼ
チェインリアクションによって増幅する工程、得られる
遺伝子増幅産物をリガンドAに対するレセプターRa が
固定化された固相と反応させる工程、得られる遺伝子増
幅産物を検出用標識体Eによって標識されたリガンドB
に対するレセプターE−Rb と反応させる工程、および
検出用標識体の量を測定する工程を有することを特徴と
する成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法に関す
る。 P1 :GATCGTGATACGACAAAGC P2 :CAAGCACGCAATTATTGCAA
て標識された以下の遺伝子配列(P1 )からなるプライ
マーA−P1 及びリガンドBによって標識された以下の
遺伝子配列(P2 )からなるプライマーB−P2 からな
るプライマー対を用いて、被検出遺伝子をポリメラーゼ
チェインリアクションによって増幅する工程、得られる
遺伝子増幅産物をリガンドAに対するレセプターRa が
固定化された固相と反応させる工程、得られる遺伝子増
幅産物を検出用標識体Eによって標識されたリガンドB
に対するレセプターE−Rb と反応させる工程、および
検出用標識体の量を測定する工程を有することを特徴と
する成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法に関す
る。 P1 :GATCGTGATACGACAAAGC P2 :CAAGCACGCAATTATTGCAA
【0009】本発明の検出方法については、前記の各工
程を有するものであればよく、各工程の順序は適宜選択
される。例えば次の3種の態様が挙げられる。まず第1
の態様について図1を用いて詳述する。 (1) まずPCRを行う。この工程では、測定対象遺
伝子をテンプレートとして通常それに対して大過剰のプ
ライマー(この場合、プライマーA−P1 およびプライ
マーB−P2 )が用いられる。もちろんこれ以外にも耐
熱性のDNAポリメラーゼ、基質塩基等もPCR反応液
に仕込まれる。PCR反応後の溶液中には図1に示した
両末端に標識Aと標識Bを備えたもの(I) が増幅産物と
して含まれる。これ以外にも大過剰に用いたプライマー
の残りも存在する。 (2) 次に、レセプターRa が固定化された固相と上
記PCR反応産物とを反応させる。この工程では、固相
上のレセプターRa は増幅産物(I) のリガンドAと反応
して、レセプターRa と増幅産物(I) の結合した(II)を
生成する。しかし、PCR反応産物中に残存するプライ
マーA−P1 もレセプターRa と反応しうるので、レセ
プターRa とプライマーA−P1 の結合した(III) も生
成する。 (3) 前記(2)の反応物の洗浄操作の後、固相とレ
セプターE−Rb とを反応させる。この工程では、固相
上の(II)のリガンドBがレセプターE−Rb と結合して
(IV)になる。(III) はそのまま残る。 (4) 前記(3)の反応物の洗浄操作の後、固相上の
検出用標識体Eの活性を測定する。
程を有するものであればよく、各工程の順序は適宜選択
される。例えば次の3種の態様が挙げられる。まず第1
の態様について図1を用いて詳述する。 (1) まずPCRを行う。この工程では、測定対象遺
伝子をテンプレートとして通常それに対して大過剰のプ
ライマー(この場合、プライマーA−P1 およびプライ
マーB−P2 )が用いられる。もちろんこれ以外にも耐
熱性のDNAポリメラーゼ、基質塩基等もPCR反応液
に仕込まれる。PCR反応後の溶液中には図1に示した
両末端に標識Aと標識Bを備えたもの(I) が増幅産物と
して含まれる。これ以外にも大過剰に用いたプライマー
の残りも存在する。 (2) 次に、レセプターRa が固定化された固相と上
記PCR反応産物とを反応させる。この工程では、固相
上のレセプターRa は増幅産物(I) のリガンドAと反応
して、レセプターRa と増幅産物(I) の結合した(II)を
生成する。しかし、PCR反応産物中に残存するプライ
マーA−P1 もレセプターRa と反応しうるので、レセ
プターRa とプライマーA−P1 の結合した(III) も生
成する。 (3) 前記(2)の反応物の洗浄操作の後、固相とレ
セプターE−Rb とを反応させる。この工程では、固相
上の(II)のリガンドBがレセプターE−Rb と結合して
(IV)になる。(III) はそのまま残る。 (4) 前記(3)の反応物の洗浄操作の後、固相上の
検出用標識体Eの活性を測定する。
【0010】次に第2の態様について図2を用いて詳述
する。 (1) まず、第1の態様における(1)と同様にPC
Rを行う。従って、PCR反応後の溶液中には図2に示
した両末端に標識Aと標識Bを備えたもの(I) が増幅産
物として含まれる。これ以外にも大過剰に用いたプライ
マーの残りも存在する。 (2) 次に、レセプターE−Rb と上記PCR反応産
物とを反応させる。この工程では、レセプターE−Rb
は増幅産物(I) のリガンドBと反応して、レセプターE
−Rb と増幅産物(I) の結合した(V) を生成する。しか
し、PCR反応産物中に残存するプライマーB−P2 も
レセプターE−Rb と反応しうるので、レセプターRa
とプライマーB−P2 の結合した(VI)も生成する。 (3) レセプターRa が固定化された固相をレセプタ
ーE−Rb と増幅産物(I) との結合物(V) と反応させ
る。この工程では、結合物(V) のリガンドAが固相上の
レセプターRa と結合して(IV)になる。(VI)はそのまま
残る。 (4) 前記(3)の反応物の洗浄操作の後、固相上の
検出用標識体Eの活性を測定する。
する。 (1) まず、第1の態様における(1)と同様にPC
Rを行う。従って、PCR反応後の溶液中には図2に示
した両末端に標識Aと標識Bを備えたもの(I) が増幅産
物として含まれる。これ以外にも大過剰に用いたプライ
マーの残りも存在する。 (2) 次に、レセプターE−Rb と上記PCR反応産
物とを反応させる。この工程では、レセプターE−Rb
は増幅産物(I) のリガンドBと反応して、レセプターE
−Rb と増幅産物(I) の結合した(V) を生成する。しか
し、PCR反応産物中に残存するプライマーB−P2 も
レセプターE−Rb と反応しうるので、レセプターRa
とプライマーB−P2 の結合した(VI)も生成する。 (3) レセプターRa が固定化された固相をレセプタ
ーE−Rb と増幅産物(I) との結合物(V) と反応させ
る。この工程では、結合物(V) のリガンドAが固相上の
レセプターRa と結合して(IV)になる。(VI)はそのまま
残る。 (4) 前記(3)の反応物の洗浄操作の後、固相上の
検出用標識体Eの活性を測定する。
【0011】次に第3の態様について図3を用いて詳述
する。 (1) まず、第1の態様における(1)と同様にPC
Rを行う。従って、PCR反応後の溶液中には図3に示
した両末端に標識Aと標識Bを備えたもの(I) が増幅産
物として含まれる。これ以外にも大過剰に用いたプライ
マーの残りも存在する。 (2) 次に、レセプターRa が固定化された固相およ
びレセプターE−Rb と上記PCR反応産物とを同時に
反応させる。この工程では、固相およびレセプターE−
Rb は増幅産物(I) のリガンドAおよびリガンドBとそ
れぞれ反応して、レセプターRa 、レセプターE−Rb
および増幅産物(I) の結合した(IV)を生成する。しか
し、PCR反応産物中に残存するプライマーA−P1 は
レセプターRa と、またPCR反応産物中に残存するプ
ライマーB−P2 はレセプターE−Rb と反応しうるの
で、それぞれレセプターRa とプライマーA−P1 の結
合した(III) およびレセプターE−Rb とプライマーB
−P2 の結合した(VI)も生成する。 (3) 前記反応物の洗浄操作の後、固相上の検出用標
識体Eの活性を測定する。
する。 (1) まず、第1の態様における(1)と同様にPC
Rを行う。従って、PCR反応後の溶液中には図3に示
した両末端に標識Aと標識Bを備えたもの(I) が増幅産
物として含まれる。これ以外にも大過剰に用いたプライ
マーの残りも存在する。 (2) 次に、レセプターRa が固定化された固相およ
びレセプターE−Rb と上記PCR反応産物とを同時に
反応させる。この工程では、固相およびレセプターE−
Rb は増幅産物(I) のリガンドAおよびリガンドBとそ
れぞれ反応して、レセプターRa 、レセプターE−Rb
および増幅産物(I) の結合した(IV)を生成する。しか
し、PCR反応産物中に残存するプライマーA−P1 は
レセプターRa と、またPCR反応産物中に残存するプ
ライマーB−P2 はレセプターE−Rb と反応しうるの
で、それぞれレセプターRa とプライマーA−P1 の結
合した(III) およびレセプターE−Rb とプライマーB
−P2 の結合した(VI)も生成する。 (3) 前記反応物の洗浄操作の後、固相上の検出用標
識体Eの活性を測定する。
【0012】本発明の検出方法に用いられる一対のプラ
イマーは、各々被増幅DNAの5’末端側にハイブリダ
イズして、DNAポリメラーゼによる増幅反応を開始さ
せる能力を有する遺伝子断片である。通常それは10な
いし40個のヌクレオチドから、好ましくは20ないし
30個のヌクレオチドからなる遺伝子断片であり、本発
明においては前述のようなP1 およびP2 が好適なもの
として使用される。
イマーは、各々被増幅DNAの5’末端側にハイブリダ
イズして、DNAポリメラーゼによる増幅反応を開始さ
せる能力を有する遺伝子断片である。通常それは10な
いし40個のヌクレオチドから、好ましくは20ないし
30個のヌクレオチドからなる遺伝子断片であり、本発
明においては前述のようなP1 およびP2 が好適なもの
として使用される。
【0013】本発明の検出方法においては、プライマー
P1 はリガンドAによって、また他方のプライマーP2
はリガンドBによって標識される。本発明におけるリガ
ンドとは、プライマーをそれで標識した時その反応性を
阻害しない程度の比較的分子量が低く、かつ特定のタン
パク質(抗体、レセプター、その他の結合性蛋白質)と
結合する能力を有する化合物を意味する。例えば、ビオ
チンのような特定の蛋白質(アビジン)と結合し得る化
合物、あるいはジゴキシゲニンのような抗体と結合し得
るハプテン等があげられる。プライマー1分子あたりに
標識するリガンドの分子数としては1個で十分なことが
多いが、複数個であってもかまわない。
P1 はリガンドAによって、また他方のプライマーP2
はリガンドBによって標識される。本発明におけるリガ
ンドとは、プライマーをそれで標識した時その反応性を
阻害しない程度の比較的分子量が低く、かつ特定のタン
パク質(抗体、レセプター、その他の結合性蛋白質)と
結合する能力を有する化合物を意味する。例えば、ビオ
チンのような特定の蛋白質(アビジン)と結合し得る化
合物、あるいはジゴキシゲニンのような抗体と結合し得
るハプテン等があげられる。プライマー1分子あたりに
標識するリガンドの分子数としては1個で十分なことが
多いが、複数個であってもかまわない。
【0014】プライマーを開始点とするヌクレオチドの
重合反応はプライマーの3’末端を伸長する形で進行す
るので、それを邪魔しないようにリガンドは通常プライ
マーの5’末端側に結合される。プライマーの5’末端
への標識リガンドの結合方法は種々の方法が知られてお
り、特に限定されるものではないが、最も一般的に行わ
れる方法としては、プライマーの5’末端側にアミノリ
ンカー試薬を縮合させた後、それにN−ヒドロキシサク
シミド化されたリガンドを縮合する方法があげられる
(内村、蛋白質 核酸 酵素 35、3157(199
0))。
重合反応はプライマーの3’末端を伸長する形で進行す
るので、それを邪魔しないようにリガンドは通常プライ
マーの5’末端側に結合される。プライマーの5’末端
への標識リガンドの結合方法は種々の方法が知られてお
り、特に限定されるものではないが、最も一般的に行わ
れる方法としては、プライマーの5’末端側にアミノリ
ンカー試薬を縮合させた後、それにN−ヒドロキシサク
シミド化されたリガンドを縮合する方法があげられる
(内村、蛋白質 核酸 酵素 35、3157(199
0))。
【0015】本発明の検出方法におけるレセプターと
は、上記のリガンドと結合しうる蛋白質を意味する。前
記のビオチンに対してはアビジン、ジゴキシゲニンに対
しては抗ジゴキシゲニン抗体がそれぞれのリガンドに対
するレセプターである。リガンドとして各種のハプテン
を用いる時それに対する抗体をレセプターとして用いる
ことができる。本発明の検出方法においては2種のレセ
プターRa とレセプターRb が用いられる。例えば、リ
ガンドAとしてジゴキシゲニン、レセプターRa が抗ジ
ゴキシゲニン抗体、そしてリガンドBとしてビオチン、
レセプターRb がアビジンという組合せ、あるいはリガ
ンドAとしてビオチン、レセプターRa がアビジンそし
てリガンドBとしてジゴキシゲニン、レセプターRb が
抗ジゴキシゲニン抗体という組合せが例示される。本発
明においては、レセプターRa は固相に固定化されてお
り、レセプターRb は検出用標識体と結合されている。
は、上記のリガンドと結合しうる蛋白質を意味する。前
記のビオチンに対してはアビジン、ジゴキシゲニンに対
しては抗ジゴキシゲニン抗体がそれぞれのリガンドに対
するレセプターである。リガンドとして各種のハプテン
を用いる時それに対する抗体をレセプターとして用いる
ことができる。本発明の検出方法においては2種のレセ
プターRa とレセプターRb が用いられる。例えば、リ
ガンドAとしてジゴキシゲニン、レセプターRa が抗ジ
ゴキシゲニン抗体、そしてリガンドBとしてビオチン、
レセプターRb がアビジンという組合せ、あるいはリガ
ンドAとしてビオチン、レセプターRa がアビジンそし
てリガンドBとしてジゴキシゲニン、レセプターRb が
抗ジゴキシゲニン抗体という組合せが例示される。本発
明においては、レセプターRa は固相に固定化されてお
り、レセプターRb は検出用標識体と結合されている。
【0016】固相と検出用標識体としては、既知の酵素
免疫測定法等に用いられるものが本発明においても用い
られる。すなわち固相としてはマイクロタイタープレー
ト、チューブ、ビーズ、さらには特開平1−21234
7号公報に記載されている細径管等が用いられる。固相
にはリガンドAに対するレセプターRa が固定化されて
いる。該レセプターの固相への固定化は通常の方法によ
って行われる。最も一般的にはプラスチック製の固相に
物理吸着によってレセプターが固定化され、続いてウシ
血清アルブミン等によっていわゆるブロッキングが行わ
れる。アミノ基のような官能基を有する固相に共有結合
で固定化することも可能である。
免疫測定法等に用いられるものが本発明においても用い
られる。すなわち固相としてはマイクロタイタープレー
ト、チューブ、ビーズ、さらには特開平1−21234
7号公報に記載されている細径管等が用いられる。固相
にはリガンドAに対するレセプターRa が固定化されて
いる。該レセプターの固相への固定化は通常の方法によ
って行われる。最も一般的にはプラスチック製の固相に
物理吸着によってレセプターが固定化され、続いてウシ
血清アルブミン等によっていわゆるブロッキングが行わ
れる。アミノ基のような官能基を有する固相に共有結合
で固定化することも可能である。
【0017】また検出用標識体としては、通常アルカリ
フォスファターゼ、ペルオキシターゼ、ウレアーゼ等の
酵素が用いられる。例えば上記特開平1−212347
号公報に開示されているように細径管を固相とする場合
は、ウレアーゼが好適である。固相上にトラップされた
酵素の検出には、通常の酵素免疫測定法に用いられる手
段が採用される。すなわち酵素に対する基質が発色性の
ものであれば吸光光度計が、蛍光性のものであれば蛍光
光度計が、また化学発光性のものであれば発光光度計
が、それぞれ用いられる。さらに、例えば上記特開平1
−212347号公報に開示された系のように酵素反応
に伴って基質溶液のpHが変化する場合には、検出器と
してpH電極やpH感応性電界効果トランジスタ(pH
−FET)が用いられることもある。
フォスファターゼ、ペルオキシターゼ、ウレアーゼ等の
酵素が用いられる。例えば上記特開平1−212347
号公報に開示されているように細径管を固相とする場合
は、ウレアーゼが好適である。固相上にトラップされた
酵素の検出には、通常の酵素免疫測定法に用いられる手
段が採用される。すなわち酵素に対する基質が発色性の
ものであれば吸光光度計が、蛍光性のものであれば蛍光
光度計が、また化学発光性のものであれば発光光度計
が、それぞれ用いられる。さらに、例えば上記特開平1
−212347号公報に開示された系のように酵素反応
に伴って基質溶液のpHが変化する場合には、検出器と
してpH電極やpH感応性電界効果トランジスタ(pH
−FET)が用いられることもある。
【0018】なお酵素の代わりに蛍光性分子、化学発光
性分子、放射性同位元素等を検出用標識体としてレセプ
ターRb に結合させておくことも可能である。これらの
場合には固相上にトラップされたこれら標識体を直接蛍
光光度計、発光光度計、あるいは放射能カウンターでそ
れぞれ検出する。
性分子、放射性同位元素等を検出用標識体としてレセプ
ターRb に結合させておくことも可能である。これらの
場合には固相上にトラップされたこれら標識体を直接蛍
光光度計、発光光度計、あるいは放射能カウンターでそ
れぞれ検出する。
【0019】次に本発明の方法におけるPCR反応条件
について述べる。遺伝子増幅用のポリメラーゼとして
は、耐熱性DNAポリメラーゼが用いられる。その仕込
濃度としては0.1〜10unit/100μlが好ま
しい。プライマー濃度としては、0.05〜10μM、
好ましくは0.2〜2μM仕込まれる。またテンプレー
トDNAとしては1〜108 コピー/100μlが仕込
まれる。基質のデオキシリボヌクレオチド三リン酸の仕
込濃度は通常1〜1000μMである。このほかに所定
濃度の塩化カリウム、塩化マグネシウム、ゼラチン等が
仕込まれ、適当な緩衝溶液たとえばトリス塩酸緩衝液
(pH8.3)中で反応が行われる。
について述べる。遺伝子増幅用のポリメラーゼとして
は、耐熱性DNAポリメラーゼが用いられる。その仕込
濃度としては0.1〜10unit/100μlが好ま
しい。プライマー濃度としては、0.05〜10μM、
好ましくは0.2〜2μM仕込まれる。またテンプレー
トDNAとしては1〜108 コピー/100μlが仕込
まれる。基質のデオキシリボヌクレオチド三リン酸の仕
込濃度は通常1〜1000μMである。このほかに所定
濃度の塩化カリウム、塩化マグネシウム、ゼラチン等が
仕込まれ、適当な緩衝溶液たとえばトリス塩酸緩衝液
(pH8.3)中で反応が行われる。
【0020】PCR反応はよく知られているように、
(1)熱変性ステップ(通常90〜95℃、1〜2
分)、(2)プライマーのアニーリングステップ(通常
37〜65℃、1〜3分)、(3)プライマーの伸長ス
テップ(通常65〜80℃、1〜3分)の3ステップを
20〜50回繰り返すことにより行われる。この3工程
を1サイクル経る毎に1回の複製が行われるので、nサ
イクル繰り返すことによって理論的には2n 倍のDNA
が得られる。
(1)熱変性ステップ(通常90〜95℃、1〜2
分)、(2)プライマーのアニーリングステップ(通常
37〜65℃、1〜3分)、(3)プライマーの伸長ス
テップ(通常65〜80℃、1〜3分)の3ステップを
20〜50回繰り返すことにより行われる。この3工程
を1サイクル経る毎に1回の複製が行われるので、nサ
イクル繰り返すことによって理論的には2n 倍のDNA
が得られる。
【0021】PCRのサイクル数を増やすことによっ
て、理論的な増幅率は向上するが、実際にはプライマー
のミスマッチングやポリメラーゼのエラーにより、非特
異的な増幅反応の確率も増加するので、むやみにサイク
ル数を増やすわけにはいかない。しかし、測定対象テン
プレートの濃度が1〜10コピー/100μlのように
極端に低い場合、可能な限りサイクル数を増やす必要が
ある。そのような場合、特異性を犠牲にせずに増幅率を
上げる方法として、第2PCRを行う、いわゆるNes
ted PCRを採用することも可能である(M.Frohma
n, G.Martin,Techniqe,1,165(1989))。この場合には第
2PCRにおいて本発明の方法を用いるのが良い。すな
わち最初のPCRは標識プライマーを用いないで行い、
第2PCRでは第1PCRの増幅の内側にあるプライマ
ーセットを用いるが、これを本発明の方法に従って標識
する。こうすることによって、第1回目の増幅で生じた
非特異的産物が第2回目の増幅のテンプレートになる可
能性を排除して目標産物の特異性をあげることができ
る。
て、理論的な増幅率は向上するが、実際にはプライマー
のミスマッチングやポリメラーゼのエラーにより、非特
異的な増幅反応の確率も増加するので、むやみにサイク
ル数を増やすわけにはいかない。しかし、測定対象テン
プレートの濃度が1〜10コピー/100μlのように
極端に低い場合、可能な限りサイクル数を増やす必要が
ある。そのような場合、特異性を犠牲にせずに増幅率を
上げる方法として、第2PCRを行う、いわゆるNes
ted PCRを採用することも可能である(M.Frohma
n, G.Martin,Techniqe,1,165(1989))。この場合には第
2PCRにおいて本発明の方法を用いるのが良い。すな
わち最初のPCRは標識プライマーを用いないで行い、
第2PCRでは第1PCRの増幅の内側にあるプライマ
ーセットを用いるが、これを本発明の方法に従って標識
する。こうすることによって、第1回目の増幅で生じた
非特異的産物が第2回目の増幅のテンプレートになる可
能性を排除して目標産物の特異性をあげることができ
る。
【0022】このようにして得られたPCR増幅産物を
リガンドAに対するレセプターRa を固定化した固相と
反応させるには、PCR反応溶液をこのまま固相と反応
させてもよいし、適当な緩衝液で希釈して反応させても
よい。さらに該緩衝液にウシ血清アルブミン等の動物血
清成分を非特異吸着防止のために加えておいてもよい。
PCR反応溶液と固相との反応は0〜50℃で10分間
ないし1晩、好ましくは室温〜40℃で10分間ないし
2時間行われる。その後固相は洗浄される。洗浄は通常
洗浄用緩衝液で十分に行われる。
リガンドAに対するレセプターRa を固定化した固相と
反応させるには、PCR反応溶液をこのまま固相と反応
させてもよいし、適当な緩衝液で希釈して反応させても
よい。さらに該緩衝液にウシ血清アルブミン等の動物血
清成分を非特異吸着防止のために加えておいてもよい。
PCR反応溶液と固相との反応は0〜50℃で10分間
ないし1晩、好ましくは室温〜40℃で10分間ないし
2時間行われる。その後固相は洗浄される。洗浄は通常
洗浄用緩衝液で十分に行われる。
【0023】また、PCR増幅産物を検出用標識体Eに
よって標識されたリガンドBに対するレセプターE−R
b と反応させるには、レセプターE−Rb にも非特異吸
着の防止のために動物の血清成分やさらに必要に応じて
界面活性剤を加えておいてもよい。この反応も0〜50
℃で10分間ないし1晩、好ましくは室温〜40℃で1
0分間ないし2時間行われる。
よって標識されたリガンドBに対するレセプターE−R
b と反応させるには、レセプターE−Rb にも非特異吸
着の防止のために動物の血清成分やさらに必要に応じて
界面活性剤を加えておいてもよい。この反応も0〜50
℃で10分間ないし1晩、好ましくは室温〜40℃で1
0分間ないし2時間行われる。
【0024】本発明において適宜なされる洗浄操作は、
0.05%Tween20、150mM NaClを含
む10mMリン酸緩衝液(pH7.4)等の洗浄緩衝液
を用いて行われる。最後に固相上にトラップされた酵素
の活性を測定するために、基質溶液が加えられ、前述の
ような検出方法に従って基質の分解速度、もしくは所定
時間内の基質の分解量が測定される。
0.05%Tween20、150mM NaClを含
む10mMリン酸緩衝液(pH7.4)等の洗浄緩衝液
を用いて行われる。最後に固相上にトラップされた酵素
の活性を測定するために、基質溶液が加えられ、前述の
ような検出方法に従って基質の分解速度、もしくは所定
時間内の基質の分解量が測定される。
【0025】
【実施例】以下、実施例により更に詳しく本発明を説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 成人T細胞白血病(ATL)の感染の有無を診断する目
的で、その原因ウィルスであるHTLV−1の遺伝子を
検出するために、つぎの二つのプライマーを作成した。 P1 :GATCGTGATACGACAAAGC P2 :CAAGCACGCAATTATTGCAA プライマーP1 およびP2 はそれぞれATLの原因ウィ
ルスであるHTLV−Iの6826−6843番目およ
び6649−6668番目の遺伝子配列に相当する。そ
れぞれのプライマーの合成、およびその5'末端へのアミ
ノリンカー試薬の導入は、アプライドバイオ社のDNA
合成機(ABI380B)を用いて行った。プライマー
P1 にはN−ヒドロキシサクシニイミド化ジゴキシゲニ
ンを反応させた後、高速液体クロマトグラフィでジゴキ
シゲニン化P1 (Dig−P1 )を未反応原料から分離
した。同様にプライマーP2 とN−ヒドロキシサクシニ
イミド化ビオチン(クロンテック社製)とを反応させる
ことにより、ビオチン化P2 (Bio−P2 )を得た。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 成人T細胞白血病(ATL)の感染の有無を診断する目
的で、その原因ウィルスであるHTLV−1の遺伝子を
検出するために、つぎの二つのプライマーを作成した。 P1 :GATCGTGATACGACAAAGC P2 :CAAGCACGCAATTATTGCAA プライマーP1 およびP2 はそれぞれATLの原因ウィ
ルスであるHTLV−Iの6826−6843番目およ
び6649−6668番目の遺伝子配列に相当する。そ
れぞれのプライマーの合成、およびその5'末端へのアミ
ノリンカー試薬の導入は、アプライドバイオ社のDNA
合成機(ABI380B)を用いて行った。プライマー
P1 にはN−ヒドロキシサクシニイミド化ジゴキシゲニ
ンを反応させた後、高速液体クロマトグラフィでジゴキ
シゲニン化P1 (Dig−P1 )を未反応原料から分離
した。同様にプライマーP2 とN−ヒドロキシサクシニ
イミド化ビオチン(クロンテック社製)とを反応させる
ことにより、ビオチン化P2 (Bio−P2 )を得た。
【0026】HTLV−Iプロウィルス遺伝子が組込ま
れた株化細胞(MT−1)から染色体DNAを公知の方
法により調製し、これを測定対象遺伝子(テンプレー
ト)とし、次いで、PCRを以下のように行った。テン
プレートとして、10000コピーに相当する上記DN
AとDig−P1 200nMおよびBio−P2 200
nMで仕込んだ後PCRを行った。PCR反応溶液に
は、反応用緩衝液(500mM KCl,100mM
Tris−HCl(pH8.3)、15mM MgCl
2 ,0.1%(W/V)ゼラチン)10μl、基質原液
(1.25mMのdATP、dGTP、dCTPおよび
dTTPを含む水溶液)16μl、およびTaq DN
Aポリメラーゼ(宝酒造(株)製)2.5unitを蒸
留水で希釈して全体で100μlとし、これを500μ
lチューブに入れて、溶液の上層にミネラルオイルを加
えた。これを熱変性ステップ95℃で1分、アニーリン
グステップ60℃で2分、伸長ステップ72℃で1分間
処理し、その操作を合計35サイクル繰り返した。その
後、PCR精製キット(キアゲン社)を用いてPCR産
物の水溶液を得、OD260nmの値を測定することに
よりPCR産物の濃度を決定した。
れた株化細胞(MT−1)から染色体DNAを公知の方
法により調製し、これを測定対象遺伝子(テンプレー
ト)とし、次いで、PCRを以下のように行った。テン
プレートとして、10000コピーに相当する上記DN
AとDig−P1 200nMおよびBio−P2 200
nMで仕込んだ後PCRを行った。PCR反応溶液に
は、反応用緩衝液(500mM KCl,100mM
Tris−HCl(pH8.3)、15mM MgCl
2 ,0.1%(W/V)ゼラチン)10μl、基質原液
(1.25mMのdATP、dGTP、dCTPおよび
dTTPを含む水溶液)16μl、およびTaq DN
Aポリメラーゼ(宝酒造(株)製)2.5unitを蒸
留水で希釈して全体で100μlとし、これを500μ
lチューブに入れて、溶液の上層にミネラルオイルを加
えた。これを熱変性ステップ95℃で1分、アニーリン
グステップ60℃で2分、伸長ステップ72℃で1分間
処理し、その操作を合計35サイクル繰り返した。その
後、PCR精製キット(キアゲン社)を用いてPCR産
物の水溶液を得、OD260nmの値を測定することに
よりPCR産物の濃度を決定した。
【0027】Dig−P1 およびBio−P2 の増副産
物を検出するための抗ジゴキシゲニン抗体固定化マイク
ロプレートは以下のようにして作成した。まず100m
Mのリン酸塩緩衝液(pH8.0)に抗ジゴキシゲニン
のFabフラグメント(ベーリンガーマンハイム社)を
溶かして10μg/mlの濃度とした。市販のマイクロ
プレートの各ウエルにこの抗体溶液100μlずつを添
加し、37℃で3時間放置した。その後ウエル中の液を
捨てて、0.05%Tweenを含むPBSで4回洗浄
し、次いで2%牛血清アルブミンを含むPBS−Twe
enを200μl添加した後、4℃で湿箱中に一夜放置
した。
物を検出するための抗ジゴキシゲニン抗体固定化マイク
ロプレートは以下のようにして作成した。まず100m
Mのリン酸塩緩衝液(pH8.0)に抗ジゴキシゲニン
のFabフラグメント(ベーリンガーマンハイム社)を
溶かして10μg/mlの濃度とした。市販のマイクロ
プレートの各ウエルにこの抗体溶液100μlずつを添
加し、37℃で3時間放置した。その後ウエル中の液を
捨てて、0.05%Tweenを含むPBSで4回洗浄
し、次いで2%牛血清アルブミンを含むPBS−Twe
enを200μl添加した後、4℃で湿箱中に一夜放置
した。
【0028】PCR産物を、50mMのTris緩衝液
(pH8.3),40mMのKCl,2mMのMgCl
2 を用いて1×10-12 Mから8×10-12 Mの濃度に
希釈し、このうちの100μlを上記の方法で作成した
抗ジゴシゲニン抗体固相化プレートの1ウエルに分注
し、37℃で1時間インキュベートし、1次免疫反応を
行った。1次免疫反応終了後液を捨てて、0.1%ゼラ
チンを含むPBSでウエルを4回洗浄した。その後スト
レプトアビジン−アルカリフォスファターゼ結合体(B
RL社製)を2%BSA−PBS−Tweenで100
0倍希釈し、洗浄後のウエルに100μl添加し、37
℃で1時間インキュベートし、2次免疫反応を行った。
その後液を捨てて、0.1%ゼラチンを含むPBSでウ
エルを4回洗浄した。3.3mg/mlパラニトロフェ
ニルリン酸(シグマ社製)と0.5mM MgCl2 を
含む1Mジエタノールアミン−HCl(pH10.0)
水溶液を1ウエルあたり100μl添加し、室温にて3
0分間発色させた時点で、0.2N NaOH水溶液2
5μl/ウエルを添加して反応を停止させ、405nm
の波長で吸光度を測定した。その結果、図4に示すよう
に、1×10-12 Mの濃度から特異シグナルを得た。こ
のことにより本発明の方法により簡便に成人T細胞白血
病ウィルス遺伝子を検出できることが示された。
(pH8.3),40mMのKCl,2mMのMgCl
2 を用いて1×10-12 Mから8×10-12 Mの濃度に
希釈し、このうちの100μlを上記の方法で作成した
抗ジゴシゲニン抗体固相化プレートの1ウエルに分注
し、37℃で1時間インキュベートし、1次免疫反応を
行った。1次免疫反応終了後液を捨てて、0.1%ゼラ
チンを含むPBSでウエルを4回洗浄した。その後スト
レプトアビジン−アルカリフォスファターゼ結合体(B
RL社製)を2%BSA−PBS−Tweenで100
0倍希釈し、洗浄後のウエルに100μl添加し、37
℃で1時間インキュベートし、2次免疫反応を行った。
その後液を捨てて、0.1%ゼラチンを含むPBSでウ
エルを4回洗浄した。3.3mg/mlパラニトロフェ
ニルリン酸(シグマ社製)と0.5mM MgCl2 を
含む1Mジエタノールアミン−HCl(pH10.0)
水溶液を1ウエルあたり100μl添加し、室温にて3
0分間発色させた時点で、0.2N NaOH水溶液2
5μl/ウエルを添加して反応を停止させ、405nm
の波長で吸光度を測定した。その結果、図4に示すよう
に、1×10-12 Mの濃度から特異シグナルを得た。こ
のことにより本発明の方法により簡便に成人T細胞白血
病ウィルス遺伝子を検出できることが示された。
【0029】実施例2 Dig−P1 およびBio−P2 の増幅産物を検出する
ための抗ジゴキシゲニン抗体固定化ポリプロピレン性ピ
ペットチップを以下のようにして作成した。まず150
mM NaClを含む10mMリン酸塩緩衝液(pH
7.4)(PBS)に抗ジゴキシゲニンのFabフラグ
メント(ベーリンガーマンハイム社)を溶かして50μ
g/mlの濃度とした。ポリプロピレン性ピペットチッ
プ先端部を抗体溶液(25μl)中に、37℃で2時間
放置した。その後1%牛血清アルブミン(BSA),1
0%シュークロースを含むPBSで5回洗浄し、1%B
SA,10%シュークロース,PBSを400μl添
加、4℃で湿箱中に一夜放置した後、減圧乾燥し抗ジゴ
キシゲニン固定化ピペットチップを作製した。
ための抗ジゴキシゲニン抗体固定化ポリプロピレン性ピ
ペットチップを以下のようにして作成した。まず150
mM NaClを含む10mMリン酸塩緩衝液(pH
7.4)(PBS)に抗ジゴキシゲニンのFabフラグ
メント(ベーリンガーマンハイム社)を溶かして50μ
g/mlの濃度とした。ポリプロピレン性ピペットチッ
プ先端部を抗体溶液(25μl)中に、37℃で2時間
放置した。その後1%牛血清アルブミン(BSA),1
0%シュークロースを含むPBSで5回洗浄し、1%B
SA,10%シュークロース,PBSを400μl添
加、4℃で湿箱中に一夜放置した後、減圧乾燥し抗ジゴ
キシゲニン固定化ピペットチップを作製した。
【0030】実施例1と同様に、PCR産物を、50m
MのTris緩衝液(pH8.3),40mMのKC
l,2mMのMgCl2 で1×10-12 Mから8×10
-12 Mの濃度に希釈し、50μlずつサンプルカップに
分注した。そのうち35μlを一次反応カップに移し、
抗ジゴキシゲニン固定化ピペットチップと10分間、3
7℃で一次反応を行った。その後PBS(pH7.8)
でピペットチップの洗浄を充分行い、二次反応をおこな
った。アビジン−ウレアーゼ結合体を1%BSAを含む
PBS(pH7.8)でX1000に希釈して一次反応
産物と5分間、37℃で二次反応を行った。10mMの
NH4 Clでピペットチップを充分に洗浄してから、1
00mM尿素、10mMのNH4 Cl液と該ピペットチ
ップを接触させ、ピペットチップ内のpH変化を特開平
1−212347号公報に開示の方法によりpH−FE
Tを検出器として用いて測定した。その結果図5に示す
様に、実施例1と同様に1×10-12 Mの濃度から特異
シグナルを得た。このことにより本発明の方法において
pH−FETを用いることにより簡便に成人T細胞白血
病ウィルス遺伝子を検出できることが示された。
MのTris緩衝液(pH8.3),40mMのKC
l,2mMのMgCl2 で1×10-12 Mから8×10
-12 Mの濃度に希釈し、50μlずつサンプルカップに
分注した。そのうち35μlを一次反応カップに移し、
抗ジゴキシゲニン固定化ピペットチップと10分間、3
7℃で一次反応を行った。その後PBS(pH7.8)
でピペットチップの洗浄を充分行い、二次反応をおこな
った。アビジン−ウレアーゼ結合体を1%BSAを含む
PBS(pH7.8)でX1000に希釈して一次反応
産物と5分間、37℃で二次反応を行った。10mMの
NH4 Clでピペットチップを充分に洗浄してから、1
00mM尿素、10mMのNH4 Cl液と該ピペットチ
ップを接触させ、ピペットチップ内のpH変化を特開平
1−212347号公報に開示の方法によりpH−FE
Tを検出器として用いて測定した。その結果図5に示す
様に、実施例1と同様に1×10-12 Mの濃度から特異
シグナルを得た。このことにより本発明の方法において
pH−FETを用いることにより簡便に成人T細胞白血
病ウィルス遺伝子を検出できることが示された。
【0031】実施例3 HTLV−Iプロウィルス遺伝子が組込まれた株化細胞
(MT−1)から染色体DNAを公知の方法により調製
し、これを測定対象遺伝子(テンプレート)とし、PC
Rを以下のように行った。テンプレートとして、0,
1,10,100,1000および10000コピー相
当のHTLV−Iプロウィルス遺伝子が含まれる様にP
CRを行い、実施例1と同様に抗ジゴキシゲニン抗体固
定化マイクロプレートによりPCR産物を測定した。そ
の結果図6に示す様に、HTLV−Iプロウィルス遺伝
子10コピー以上で特異シグナルを検出した。
(MT−1)から染色体DNAを公知の方法により調製
し、これを測定対象遺伝子(テンプレート)とし、PC
Rを以下のように行った。テンプレートとして、0,
1,10,100,1000および10000コピー相
当のHTLV−Iプロウィルス遺伝子が含まれる様にP
CRを行い、実施例1と同様に抗ジゴキシゲニン抗体固
定化マイクロプレートによりPCR産物を測定した。そ
の結果図6に示す様に、HTLV−Iプロウィルス遺伝
子10コピー以上で特異シグナルを検出した。
【0032】
【発明の効果】本発明の検出方法を用いることにより、
PCR反応後の増幅産物から未反応の標識プライマーを
分離除去することなく、酵素免疫測定法により簡易かつ
高感度に成人T細胞白血病ウィルス遺伝子を検出するこ
とが出来る。
PCR反応後の増幅産物から未反応の標識プライマーを
分離除去することなく、酵素免疫測定法により簡易かつ
高感度に成人T細胞白血病ウィルス遺伝子を検出するこ
とが出来る。
【図1】本発明の検出方法の第1の態様における各工程
の概略を示した図である。
の概略を示した図である。
【図2】本発明の検出方法の第2の態様における各工程
の概略を示した図である。
の概略を示した図である。
【図3】本発明の検出方法の第3の態様における各工程
の概略を示した図である。
の概略を示した図である。
【図4】実施例1におけるテンプレートDNAの濃度と
吸光度との関係を示した図である。
吸光度との関係を示した図である。
【図5】実施例2におけるテンプレートDNAの濃度と
pH−FET測定値との関係を示した図である。
pH−FET測定値との関係を示した図である。
【図6】実施例3におけるテンプレートDNAのコピー
数と吸光度の関係を示した図である。
数と吸光度の関係を示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 リガンドAによって標識された以下の遺
伝子配列(P1 )からなるプライマーA−P1 及びリガ
ンドBによって標識された以下の遺伝子配列(P2 )か
らなるプライマーB−P2 からなるプライマー対を用い
て、被検出遺伝子をポリメラーゼチェインリアクション
によって増幅する工程、得られる遺伝子増幅産物をリガ
ンドAに対するレセプターRa が固定化された固相と反
応させる工程、得られる遺伝子増幅産物を検出用標識体
Eによって標識されたリガンドBに対するレセプターE
−Rb と反応させる工程、および検出用標識体の量を測
定する工程を有することを特徴とする成人T細胞白血病
ウィルス遺伝子の検出方法。 P1 :GATCGTGATACGACAAAGC P2 :CAAGCACGCAATTATTGCAA - 【請求項2】 リガンドAがジゴキシゲニン、レセプタ
ーRa が抗ジゴキシゲニン抗体であり、リガンドBがビ
オチン、レセプターRb がアビジンである請求項1記載
の成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法。 - 【請求項3】 リガンドAがビオチン、レセプターRa
がアビジンであり、リガンドBがジゴキシゲニン、レセ
プターRb が抗ジゴキシゲニン抗体である請求項1記載
の成人T細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3359334A JP2651766B2 (ja) | 1991-12-30 | 1991-12-30 | 成人t細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3359334A JP2651766B2 (ja) | 1991-12-30 | 1991-12-30 | 成人t細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05176800A JPH05176800A (ja) | 1993-07-20 |
JP2651766B2 true JP2651766B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=18463984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3359334A Expired - Fee Related JP2651766B2 (ja) | 1991-12-30 | 1991-12-30 | 成人t細胞白血病ウィルス遺伝子の検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2651766B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11137297A (ja) * | 1997-11-07 | 1999-05-25 | Kdk Corp | 遺伝子分析方法 |
AU7955800A (en) * | 1999-10-25 | 2001-05-08 | Wakunaga Pharmaceutical Co., Ltd | Method of detecting target nucleic acid |
KR20080011308A (ko) * | 2005-06-01 | 2008-02-01 | 올림푸스 가부시키가이샤 | 핵산의 검출 방법 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2002076A1 (en) * | 1988-11-21 | 1990-05-21 | Brent A. Burdick | Diagnostic kit and method using a solid phase capture means for detecting nucleic acids |
-
1991
- 1991-12-30 JP JP3359334A patent/JP2651766B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05176800A (ja) | 1993-07-20 |
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