JP2647462B2 - 螢光表示体 - Google Patents
螢光表示体Info
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G09—EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
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- G09F13/00—Illuminated signs; Luminous advertising
- G09F13/20—Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts
- G09F13/22—Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts electroluminescent
Landscapes
- Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、注視性、興趣性に優れ、光量の少ない環境
でも螢光により鮮明に表示内容が提示される、複数のフ
イルム状またはシート状の螢光表示体を重ね合せて構成
される螢光表示体に関する。
でも螢光により鮮明に表示内容が提示される、複数のフ
イルム状またはシート状の螢光表示体を重ね合せて構成
される螢光表示体に関する。
螢光ディスプレイの注視性を高めるため、螢光着色剤
を使用した表示体として、表示パネル面に螢光顔料を混
合した塗料で所望の文字、図柄等の表示を描画形成し、
紫外線の照射により表示部分に螢光を発生せしめるよう
にしたもの(実開昭56−156086号)や、合成樹脂白色板
に透光性の合成樹脂螢光シートを積層することにより切
文字製作材等に有用な極彩色着色合成樹脂板(実開昭62
−166030号)が提案されている。
を使用した表示体として、表示パネル面に螢光顔料を混
合した塗料で所望の文字、図柄等の表示を描画形成し、
紫外線の照射により表示部分に螢光を発生せしめるよう
にしたもの(実開昭56−156086号)や、合成樹脂白色板
に透光性の合成樹脂螢光シートを積層することにより切
文字製作材等に有用な極彩色着色合成樹脂板(実開昭62
−166030号)が提案されている。
しかしながら、これら従来のデイスプレイでは、顕示
性を得るに紫外線光源などによって大量の励起光を照射
する必要があり、光量の少ない室内環境下においては、
螢光強度が低く、注視性に劣るものとなる。
性を得るに紫外線光源などによって大量の励起光を照射
する必要があり、光量の少ない室内環境下においては、
螢光強度が低く、注視性に劣るものとなる。
また光量が少なくとも、顕示性に得られるものとし
て、螢光シートに光学的不連続面よりなる表示パターン
を形成した表示装置(実新昭52−30859号)が提案され
ている。しかしながら、これも螢光色が一色であり、ま
た薄い螢光シートでは奥行き感が出しにくいなど、注視
性、興趣性において十分に満足できるものでなかった。
て、螢光シートに光学的不連続面よりなる表示パターン
を形成した表示装置(実新昭52−30859号)が提案され
ている。しかしながら、これも螢光色が一色であり、ま
た薄い螢光シートでは奥行き感が出しにくいなど、注視
性、興趣性において十分に満足できるものでなかった。
上記のように従来の技術では、光量の少ない環境下に
おける顕示性が配慮されたものでなかったり、あるいは
螢光が一色でまた奥行感も不足したものであった。
おける顕示性が配慮されたものでなかったり、あるいは
螢光が一色でまた奥行感も不足したものであった。
本発明の目的は、光量の少ない環境下においても十分
な顕示性を持ち、奥行感のあるまた複数の螢光色による
螢光表示が可能な螢光表示板を提供するにある。
な顕示性を持ち、奥行感のあるまた複数の螢光色による
螢光表示が可能な螢光表示板を提供するにある。
上記目的は、螢光表示パターンの占める面積が螢光フ
ィルムまたはシートの面積の70%以下である、透明螢光
フィルムまたはシートを二枚以上重ね合わせた螢光表示
体であって、その螢光フィルムまたはシートの重ね合わ
せが、螢光波長の長い順に表示面の奥から表示面側に設
置され、表示面側にある螢光フィルムまたはシートによ
って生じる螢光の吸収率が70%以下になるよう配置され
ている螢光表示体によって達成される。
ィルムまたはシートの面積の70%以下である、透明螢光
フィルムまたはシートを二枚以上重ね合わせた螢光表示
体であって、その螢光フィルムまたはシートの重ね合わ
せが、螢光波長の長い順に表示面の奥から表示面側に設
置され、表示面側にある螢光フィルムまたはシートによ
って生じる螢光の吸収率が70%以下になるよう配置され
ている螢光表示体によって達成される。
本発明を図面によって以下に説明する。
第1図は、本発明の一実施例を示したもので、1〜3
は螢光着色剤を含有する透明樹脂螢光フイルムまたはシ
ート(以下螢光シート等と略記する)を示し、4〜6は
螢光シート等に形成された光学的不連続面、7〜8は光
拡散反射性物を示す。螢光シート等1による螢光表示パ
ターンは7によって、2による螢光表示パターン4およ
び8によって、3になる螢光表示パターンは5および6
によって各々形成される。
は螢光着色剤を含有する透明樹脂螢光フイルムまたはシ
ート(以下螢光シート等と略記する)を示し、4〜6は
螢光シート等に形成された光学的不連続面、7〜8は光
拡散反射性物を示す。螢光シート等1による螢光表示パ
ターンは7によって、2による螢光表示パターン4およ
び8によって、3になる螢光表示パターンは5および6
によって各々形成される。
本発明において肝要な第1点は、表示パターンの形成
されていない螢光シート等の存在である。
されていない螢光シート等の存在である。
すなわち、本発明は表示パターン上に入射した励起光
による螢光のみによって表示パターンを顕現させるので
なく、表示パターンのない螢光シート等の部分に入射し
た光も螢光に変化させ表示パターンにおいて放射させ
る、いわゆる集光作用を利用したものであり、このため
光量の少ない環境下においても十分な明るさを持った螢
光表示が可能となる。
による螢光のみによって表示パターンを顕現させるので
なく、表示パターンのない螢光シート等の部分に入射し
た光も螢光に変化させ表示パターンにおいて放射させ
る、いわゆる集光作用を利用したものであり、このため
光量の少ない環境下においても十分な明るさを持った螢
光表示が可能となる。
本発明において、螢光表示パターンの全面積は、螢光
シート等の面積の70%以下であることが必要である。螢
光シート等の面積が70%を超えると集光作用を利用した
螢光表示の実現が困難となる。
シート等の面積の70%以下であることが必要である。螢
光シート等の面積が70%を超えると集光作用を利用した
螢光表示の実現が困難となる。
本発明は、上記螢光表示シート等を複数重ね合せ、奥
行き感と複数の螢光色による注視性と装飾性に富んだ螢
光表示を可能にするものであるが、これの達成には、螢
光シート等を特定の組合せで重ね合せ、すなわち表示面
側にある螢光シート等によって生じる螢光の吸収率が70
%以下になるよう配置されることが必要である。
行き感と複数の螢光色による注視性と装飾性に富んだ螢
光表示を可能にするものであるが、これの達成には、螢
光シート等を特定の組合せで重ね合せ、すなわち表示面
側にある螢光シート等によって生じる螢光の吸収率が70
%以下になるよう配置されることが必要である。
しかも表示面の奥の方から螢光の波長の長い順たとえ
ば赤、オレンジ、黄、緑、青の順に表示面の手前側に配
置することが必要である。また、赤色の螢光シート等で
も、螢光着色剤濃度が薄い場合、これを他の色の螢光シ
ート等の前面に重ねても、同要件を満足させることがで
きる。本発明の螢光シート等の重ね合わせ要件を満足し
ない場合、表示面の奥側の螢光が弱くなり、重ね合せの
効果が低減する。
ば赤、オレンジ、黄、緑、青の順に表示面の手前側に配
置することが必要である。また、赤色の螢光シート等で
も、螢光着色剤濃度が薄い場合、これを他の色の螢光シ
ート等の前面に重ねても、同要件を満足させることがで
きる。本発明の螢光シート等の重ね合わせ要件を満足し
ない場合、表示面の奥側の螢光が弱くなり、重ね合せの
効果が低減する。
螢光シート等は、透明樹脂に螢光着色剤を混入し、た
とえば押出成形等により成形された、通常20μ〜5mmの
厚みのものが使用される。
とえば押出成形等により成形された、通常20μ〜5mmの
厚みのものが使用される。
表示パターンが光拡散反射性物によって形成される場
合、厚みによって螢光表示パターンの見え方が異なり、
厚い場合は表示パターン全体が輝いて見えるのに対し、
2mm以下では表示パターンの縁部1〜3mmの部分から特に
強く螢光が放射され、縁どりされた興趣ある表示とな
る。
合、厚みによって螢光表示パターンの見え方が異なり、
厚い場合は表示パターン全体が輝いて見えるのに対し、
2mm以下では表示パターンの縁部1〜3mmの部分から特に
強く螢光が放射され、縁どりされた興趣ある表示とな
る。
なお本発明においては、厚みが0.2mm以上のものをシ
ート、0.2mm未満のものをフイルムと区別した。
ート、0.2mm未満のものをフイルムと区別した。
螢光シート等に使用される樹脂は透明樹脂である必要
があり、特に螢光着色剤を混入せずにフイルムまたはシ
ート化した場合、全光線透過率が85%以上となるものが
好ましい。透明性から劣った場合、樹脂中における励起
光および螢光の吸収が大きくなり、表示パターンから放
射される螢光が弱いものとなる。
があり、特に螢光着色剤を混入せずにフイルムまたはシ
ート化した場合、全光線透過率が85%以上となるものが
好ましい。透明性から劣った場合、樹脂中における励起
光および螢光の吸収が大きくなり、表示パターンから放
射される螢光が弱いものとなる。
透明合成樹脂の具体例としては、例えば塩化ビニル樹
脂、スチレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂などが挙げられ、特にメタクリル樹脂が透明性が高
く、顕示性に優れる。
脂、スチレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート
樹脂などが挙げられ、特にメタクリル樹脂が透明性が高
く、顕示性に優れる。
螢光着色剤としては、その所望に意匠を合わせて、た
とえばローダミン系、エオシン系、フラビン系、オスフ
ィン系、ベンゾピラン系、チオインジゴ系あるいは複素
環系等のアルコール溶性染料あるいは油溶性染料のオレ
イン酸塩あるいはステアリン酸塩等の螢光体であって、
赤、青、緑、オレンジ等の螢光色のものが選択される。
とえばローダミン系、エオシン系、フラビン系、オスフ
ィン系、ベンゾピラン系、チオインジゴ系あるいは複素
環系等のアルコール溶性染料あるいは油溶性染料のオレ
イン酸塩あるいはステアリン酸塩等の螢光体であって、
赤、青、緑、オレンジ等の螢光色のものが選択される。
螢光着色剤の混入量も、所望する表示体の意匠によっ
て決定されるが、一般に樹脂に対し、0.01〜5重量%が
使用される。一般に混入量が少なくなると螢光シート等
の色調が白味を帯び、表示パターンから放射される螢光
量が少なくなる傾向があり、また多過ぎた場合、表示パ
ターン部とその他の部分の顕示性の差が少なくなり、特
に光量の少ない環境において表示パターンの認識が困難
となる。
て決定されるが、一般に樹脂に対し、0.01〜5重量%が
使用される。一般に混入量が少なくなると螢光シート等
の色調が白味を帯び、表示パターンから放射される螢光
量が少なくなる傾向があり、また多過ぎた場合、表示パ
ターン部とその他の部分の顕示性の差が少なくなり、特
に光量の少ない環境において表示パターンの認識が困難
となる。
表示パータンを形成する光拡散反射性物としては、例
えば顔料を含有する螢光シート等に密着できる塗料や印
刷インキまたは粘着剤、接着剤付の、あるいはこれらに
より貼付できる不透明フイルム、不透明樹脂板、紙、無
機物よりなるシート等であり、その螢光反射率が20%以
上のものが使用される。
えば顔料を含有する螢光シート等に密着できる塗料や印
刷インキまたは粘着剤、接着剤付の、あるいはこれらに
より貼付できる不透明フイルム、不透明樹脂板、紙、無
機物よりなるシート等であり、その螢光反射率が20%以
上のものが使用される。
ここで螢光反射率とは、螢光シート等に使用した螢光
着色剤の螢光に対する反射率をいうが、その反射率は次
のとおり定義される。すなわち、入射角0゜、受光角45
゜の条件で測定した場合の、完全拡散反射面による受光
の反射強度を100として百分率表示したものであり、具
体的には5nm波長間隔で、その波長における規準化され
た螢光着色剤の螢光強度と光拡散反射性物の分光立体角
反射率の積を計算し、これを螢光の波長範囲に渡り加算
し求めた値である。
着色剤の螢光に対する反射率をいうが、その反射率は次
のとおり定義される。すなわち、入射角0゜、受光角45
゜の条件で測定した場合の、完全拡散反射面による受光
の反射強度を100として百分率表示したものであり、具
体的には5nm波長間隔で、その波長における規準化され
た螢光着色剤の螢光強度と光拡散反射性物の分光立体角
反射率の積を計算し、これを螢光の波長範囲に渡り加算
し求めた値である。
光拡散反射性物の螢光反射率が20%に達しない場合、
放射される螢光量が少なくなり、鮮明なパターンの表示
が得られない。
放射される螢光量が少なくなり、鮮明なパターンの表示
が得られない。
螢光表示パターンが螢光シート等に設けられた光学的
不連続面による場合、その形成はたとえば彫刻、エンボ
ス加工等によって行われる。
不連続面による場合、その形成はたとえば彫刻、エンボ
ス加工等によって行われる。
光拡散反射性物による表示パターンの形成は、通常の
樹脂板に、文字や図柄を形成する場合と同様に行えばよ
く、塗料による描画、印刷あるいは表示パターンの形に
裁断した、粘着剤、接着剤付フイルム状物、シート状物
を貼着して行なえる。このとき、プライマー処理などに
より、螢光シート等上に透明な薄い膜が形成されていて
もよい。貼着する場合においては、光拡散反射性物の反
射率を低下させるもの、たとえば黒色系統の接着剤ある
いは粘着剤は避けることが好ましい。
樹脂板に、文字や図柄を形成する場合と同様に行えばよ
く、塗料による描画、印刷あるいは表示パターンの形に
裁断した、粘着剤、接着剤付フイルム状物、シート状物
を貼着して行なえる。このとき、プライマー処理などに
より、螢光シート等上に透明な薄い膜が形成されていて
もよい。貼着する場合においては、光拡散反射性物の反
射率を低下させるもの、たとえば黒色系統の接着剤ある
いは粘着剤は避けることが好ましい。
本発明の表示体に、本発明における表示パターン以外
の非螢光性あるいは螢光性の、文字、図柄などのパター
ンが、塗料、マーキングフイルム等により描画あるいは
印刷されていてもよい。
の非螢光性あるいは螢光性の、文字、図柄などのパター
ンが、塗料、マーキングフイルム等により描画あるいは
印刷されていてもよい。
螢光シート等の重ね合せは、接着剤あるいは粘着剤を
使ってもよく、これらを使用せずに、たとえば枠等に入
れて重ね合せてもよい。後者の場合、趣向を持たせるた
め、螢光シート等を互に面平行に設置するのでなく、少
し角度を持たせることもできる。また螢光シート等の大
きさはすべて揃える必要はなく、大きな螢光シート等と
小さな螢光シート等の組合せ、あるいは、位置をずらし
て重ね合せてもよい。重ね合せる螢光シート等の枚数に
制限はないが、通常2〜4枚が適当である。
使ってもよく、これらを使用せずに、たとえば枠等に入
れて重ね合せてもよい。後者の場合、趣向を持たせるた
め、螢光シート等を互に面平行に設置するのでなく、少
し角度を持たせることもできる。また螢光シート等の大
きさはすべて揃える必要はなく、大きな螢光シート等と
小さな螢光シート等の組合せ、あるいは、位置をずらし
て重ね合せてもよい。重ね合せる螢光シート等の枚数に
制限はないが、通常2〜4枚が適当である。
実施例および比較例において、螢光の吸収率(%)
は、次のとおり測定された。
は、次のとおり測定された。
吸収率(%) 裏側となる螢光シート上部30cmの位置にシートに垂直
に測光部を設置し、螢光の強さ(I0)を測定したのち、
その上に表示面積の螢光シートを重ね合わせ、裏側螢光
シートの螢光の強さ(I)を測定した。螢光の光さ(I0
およびI)は、瞬間マルチ測光システム[MCPD−1000
型、大塚電子(株)製]を用いて測定した。それによれ
ば波長別の強度分布が得られるが、螢光のピーク波長の
強度を螢光の強さとした。
に測光部を設置し、螢光の強さ(I0)を測定したのち、
その上に表示面積の螢光シートを重ね合わせ、裏側螢光
シートの螢光の強さ(I)を測定した。螢光の光さ(I0
およびI)は、瞬間マルチ測光システム[MCPD−1000
型、大塚電子(株)製]を用いて測定した。それによれ
ば波長別の強度分布が得られるが、螢光のピーク波長の
強度を螢光の強さとした。
表示面側の螢光シートによる吸収率を、下式により計
算した。
算した。
吸収率=[(I0−I)/I0]×100 実施例1〜10、比較列1〜4 メタルクリル酸メチル94重量部とアクリル酸メチル6
重量部を共重合して得たメタクリル樹脂(全光線透過率
93.5%)に螢光着色剤を含有したマスターペレット(バ
イエル社製、螢光着色剤濃度:2.5重量%)を螢光着色剤
濃度が第1表に示した濃度になるような割合で混入し、
押出成形により螢光シートを作製した。
重量部を共重合して得たメタクリル樹脂(全光線透過率
93.5%)に螢光着色剤を含有したマスターペレット(バ
イエル社製、螢光着色剤濃度:2.5重量%)を螢光着色剤
濃度が第1表に示した濃度になるような割合で混入し、
押出成形により螢光シートを作製した。
螢光シートを、10cm×20cmの長方形に裁断し、各色の
螢光シートを重ね合せたときに螢光表示パターンが重ね
合わないように、白色顔料入塗布剤(各色螢光に対する
反射率は90%)により0.5cm×1cm、および彫刻により巾
30μ、長さ1cm、(深さ100μ)の螢光表示パターンを形
成した。螢光シートを第2表に示す順序に重ね合せ、室
内下、5人の評価者により表示ディスプレイの顕示性を
評価し、結果を第2表に示す。
螢光シートを重ね合せたときに螢光表示パターンが重ね
合わないように、白色顔料入塗布剤(各色螢光に対する
反射率は90%)により0.5cm×1cm、および彫刻により巾
30μ、長さ1cm、(深さ100μ)の螢光表示パターンを形
成した。螢光シートを第2表に示す順序に重ね合せ、室
内下、5人の評価者により表示ディスプレイの顕示性を
評価し、結果を第2表に示す。
肉眼観察による評価判定は、すべての表示パターンの
螢光が強く、輝いて見えると評価者の全員が評価したも
のを◎印、表示パターンのすべてが、かなり強い螢光を
放ち、明るく見えるという評価以上であると評価者の全
員が評価したものを○印、他の表示パターンは強くと
も、1つのパターンでも螢光は観察されるが弱く、やや
明るく見える程度であると評価者の1人でも評価したも
のを△印、1つの表示パターンでも螢光が観察されな
い、あるいは螢光はあるが非常に弱く、注視性に劣ると
評価者の1人でも評価したものを×印で示した。
螢光が強く、輝いて見えると評価者の全員が評価したも
のを◎印、表示パターンのすべてが、かなり強い螢光を
放ち、明るく見えるという評価以上であると評価者の全
員が評価したものを○印、他の表示パターンは強くと
も、1つのパターンでも螢光は観察されるが弱く、やや
明るく見える程度であると評価者の1人でも評価したも
のを△印、1つの表示パターンでも螢光が観察されな
い、あるいは螢光はあるが非常に弱く、注視性に劣ると
評価者の1人でも評価したものを×印で示した。
表示面側の螢光シートによって、その裏側から放射さ
れる螢光が70%以上吸収される場合、裏側の表示パター
ンの顕示性が劣ったものとなった。
れる螢光が70%以上吸収される場合、裏側の表示パター
ンの顕示性が劣ったものとなった。
実施例11〜12、比較列5〜6 表示パターンを0.5cm×1cmの長方形の第3表に示した
粘着テープによるもののみとする以外、実施例1と同様
に緑色螢光シートを表示面側、赤色螢光シートを裏側と
した螢光ディスプレイを製作し、実施例1と同様に肉眼
観察による評価を行い、結果を第3表に示した。
粘着テープによるもののみとする以外、実施例1と同様
に緑色螢光シートを表示面側、赤色螢光シートを裏側と
した螢光ディスプレイを製作し、実施例1と同様に肉眼
観察による評価を行い、結果を第3表に示した。
螢光の反射率の低い光拡散反射性性物を使用して表示
パターンを形成したものの評価は低いものとなった。
パターンを形成したものの評価は低いものとなった。
実施例13〜14、比較列7〜8 表示パターンを彫刻によるり巾30μ、長さ1cm(深さ1
00μ)の溝のみとした2cm×5cmの長方形の緑色螢光シー
トを表示面側に、1.5cm×3cmの大きさの長方形に実施例
1に示した白色塗布剤を中央に塗布し、第4表に示した
大きさに裁断した赤色螢光シートを裏側にして重ね合せ
た螢光ディスプレイを作製した。実施例1と同様に目視
評価を行い、結果を第4表にした。
00μ)の溝のみとした2cm×5cmの長方形の緑色螢光シー
トを表示面側に、1.5cm×3cmの大きさの長方形に実施例
1に示した白色塗布剤を中央に塗布し、第4表に示した
大きさに裁断した赤色螢光シートを裏側にして重ね合せ
た螢光ディスプレイを作製した。実施例1と同様に目視
評価を行い、結果を第4表にした。
光拡散反射性物により表示パターンを形成する場合、
顕示性を保つためには、表示パターンは螢光シートの面
積の70%以下にすべきことが示された。
顕示性を保つためには、表示パターンは螢光シートの面
積の70%以下にすべきことが示された。
〔発明の効果〕 本発明によれば、光量の少ない環境下においても、紫
外線光源などの光源を使用することなく、複数の螢光色
により、奥行き感のある、顕示性と興趣性に優れた螢光
ディスプレイを得ることができる。これは、たとえば室
内の暗がりにおいて、人の注意を喚起する表示板として
好適である。
外線光源などの光源を使用することなく、複数の螢光色
により、奥行き感のある、顕示性と興趣性に優れた螢光
ディスプレイを得ることができる。これは、たとえば室
内の暗がりにおいて、人の注意を喚起する表示板として
好適である。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明の螢光表示体の一実施例の断面図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−130851(JP,A) 実公 昭52−30859(JP,Y2)
Claims (4)
- 【請求項1】螢光表示パターンの占める面積が螢光フィ
ルムまたはシートの面積の70%以下である、透明螢光フ
ィルムまたはシートを二枚以上重ね合わせた螢光表示体
であって、その螢光フィルムまたはシートの重ね合わせ
が、螢光波長の長い順に表示面の奥から表示両側に設置
され、表示面側にある螢光フィルムまたはシートによつ
て生じる螢光の吸収率が70%以下になるように配置され
ている螢光表示体。 - 【請求項2】螢光表示パターンが螢光フィルムまたはシ
ートに、光学的不連続面を設けたものである請求項1の
螢光表示体。 - 【請求項3】螢光表示パターンが、螢光フィルムまたは
シート上に、螢光に対する反射率が20%以上である光拡
散反射性物を密着させたものである、請求項1の螢光表
示体。 - 【請求項4】螢光表示パターンが、螢光フィルムまたは
シートに、光学的不連続面を設けたものと、螢光フィル
ムまたはシート上に螢光に対する反射率が20%以上であ
る光拡散反射性物を密着させたものとの組合わせであ
る、請求項1の螢光表示体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63271656A JP2647462B2 (ja) | 1988-10-27 | 1988-10-27 | 螢光表示体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63271656A JP2647462B2 (ja) | 1988-10-27 | 1988-10-27 | 螢光表示体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02116886A JPH02116886A (ja) | 1990-05-01 |
JP2647462B2 true JP2647462B2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=17503074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63271656A Expired - Fee Related JP2647462B2 (ja) | 1988-10-27 | 1988-10-27 | 螢光表示体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2647462B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000112417A (ja) * | 1998-10-02 | 2000-04-21 | Hideki Yamauchi | 立体画面 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5434069Y2 (ja) * | 1975-08-21 | 1979-10-19 | ||
JPS62130851A (ja) * | 1985-12-03 | 1987-06-13 | 尾池工業株式会社 | 蓄光性虹彩細片 |
-
1988
- 1988-10-27 JP JP63271656A patent/JP2647462B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02116886A (ja) | 1990-05-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |