JP2637966B2 - 高伸縮性太細加工糸 - Google Patents
高伸縮性太細加工糸Info
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- JP2637966B2 JP2637966B2 JP62042262A JP4226287A JP2637966B2 JP 2637966 B2 JP2637966 B2 JP 2637966B2 JP 62042262 A JP62042262 A JP 62042262A JP 4226287 A JP4226287 A JP 4226287A JP 2637966 B2 JP2637966 B2 JP 2637966B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,個々のポリアミドフイラメントが太い部分
と細い部分を有し,織編物にして染色した時に濃淡染着
差が発現する伸縮性に優れた捲縮マルチフイラメント糸
であって,特に経又は緯,あるいは経緯に伸縮性のある
織物に適した高伸縮性太細加工糸に関するものである。
と細い部分を有し,織編物にして染色した時に濃淡染着
差が発現する伸縮性に優れた捲縮マルチフイラメント糸
であって,特に経又は緯,あるいは経緯に伸縮性のある
織物に適した高伸縮性太細加工糸に関するものである。
(従来の技術) 従来、糸条の長手方向に太さ斑,染着能力差を有する
仮撚加工糸が数多く提案されている。例えば,特公昭51
−7207号公報。特公昭53−27387号公報。特公昭53−360
51号公報,特公昭53−45418号公報,特公昭58−12946号
公報,特公昭58−37417号公報,特公昭50−5686号公
報,特公昭59−20003号公報,特開昭59−59926号公報等
には、糸条の長手方向に太さ斑のあるポリエルテルマル
チフイラメント糸を仮撚加工した糸条の長手方向に濃淡
染着差を有する捲縮加工糸が開示されている。
仮撚加工糸が数多く提案されている。例えば,特公昭51
−7207号公報。特公昭53−27387号公報。特公昭53−360
51号公報,特公昭53−45418号公報,特公昭58−12946号
公報,特公昭58−37417号公報,特公昭50−5686号公
報,特公昭59−20003号公報,特開昭59−59926号公報等
には、糸条の長手方向に太さ斑のあるポリエルテルマル
チフイラメント糸を仮撚加工した糸条の長手方向に濃淡
染着差を有する捲縮加工糸が開示されている。
(発明を解決しようとする問題点) しかし、これらの加工糸はいずれも風合,表面効果の
点では優れているが,捲縮による伸縮伸長性が低く,伸
縮性といった機能の点では不十分であって,伸縮性織物
には適用しにくいものであった。伸縮性織物とは,通常
織物の伸長率が20%以上のものをいうが,これらの加工
糸から得られた織物は,これを満足することはできなか
った。
点では優れているが,捲縮による伸縮伸長性が低く,伸
縮性といった機能の点では不十分であって,伸縮性織物
には適用しにくいものであった。伸縮性織物とは,通常
織物の伸長率が20%以上のものをいうが,これらの加工
糸から得られた織物は,これを満足することはできなか
った。
本発明は,上記のような従来の欠点を解消するもので
あって,その目的は,濃淡色差による表面効果と高伸縮
の機能性を併せ持った高伸縮性太細加工糸を提供するこ
とにある。
あって,その目的は,濃淡色差による表面効果と高伸縮
の機能性を併せ持った高伸縮性太細加工糸を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者等は,上記従来技術の欠点を解消すべく鋭意
研究の結果,本発明に到達したものである。
研究の結果,本発明に到達したものである。
すなわち,本発明は,複屈折(Δn)が15×10-3〜30
×10-3のポリアミド未延伸糸を,熱処理温度110℃〜200
℃,フイード率−20%〜+20%で熱処理して結晶化度を
35%以上になし,次いで熱処理された未延伸糸を延伸倍
率1.2〜3.0倍で延伸して繊維軸方向に断面積が変動した
フイラメントからなるマルチフイラメント糸となし,し
かる後に上記マルチフイラメント糸を仮撚数15000/D1/2
(T/M)〜38000/D1/2(T/M)(ただし,Dはマルチフイラ
メント糸のデニール),仮撚温度120℃〜210℃で仮撚加
工して得られた,繊維軸方向に断面積が変動し,太い部
分と細い部分の断面積比1.2〜4.0のポリアミドフイラメ
ントから構成された捲縮マルチフイラメント糸であっ
て,伸縮伸長率が50%以上であることを特徴とする長手
方向に染着能力差を有する高伸縮性太細加工糸を要旨と
するものである。
×10-3のポリアミド未延伸糸を,熱処理温度110℃〜200
℃,フイード率−20%〜+20%で熱処理して結晶化度を
35%以上になし,次いで熱処理された未延伸糸を延伸倍
率1.2〜3.0倍で延伸して繊維軸方向に断面積が変動した
フイラメントからなるマルチフイラメント糸となし,し
かる後に上記マルチフイラメント糸を仮撚数15000/D1/2
(T/M)〜38000/D1/2(T/M)(ただし,Dはマルチフイラ
メント糸のデニール),仮撚温度120℃〜210℃で仮撚加
工して得られた,繊維軸方向に断面積が変動し,太い部
分と細い部分の断面積比1.2〜4.0のポリアミドフイラメ
ントから構成された捲縮マルチフイラメント糸であっ
て,伸縮伸長率が50%以上であることを特徴とする長手
方向に染着能力差を有する高伸縮性太細加工糸を要旨と
するものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明の高伸縮性太細加工糸は,まず,繊維軸方向に
断面積が変動し,太い部分と細い部分の断面積比が1.2
〜4.0のポリアミドフイラメントからなる捲縮マルチフ
イラメント糸である。ここで,フイラメントの断面積比
が1.2未満の捲縮マルチフイラメント糸を用いた織物を
染色した場合,充分な濃淡色差が得られず,有効な表面
効果が得られない。一方,フイラメントの断面積比が4.
0を超えると,フイラメントの太い部分の重なりによっ
て糸条繊度が必要以上に太くなるため,その捲縮マルチ
フイラメント糸を用いた織物を染色した場合,濃染部が
強調されすぎるとともに,表面の凹凸が激しく,着用時
に濃染部が摩滅し易くなるので,好ましくない。フイラ
メントの断面積比が1.2〜4.0の範囲にすると,フイラメ
ント間の太い部分の位相が比較的揃った糸条の場合は,
太細が強調されて織物にスラブなどの形態変化が与えら
れ,また,フイラメント間の位相が不揃いの糸条の場合
は,糸斑調の形態差による穏やな凹凸や特に深みのある
色調が得られ,いずれも好ましい表面効果の織物が得ら
れる。特に,明瞭な濃淡色差が得られかつ織物製品上で
凸部の摩滅を防ぐためには,フイラメントの断面積比を
1.5〜3.0にするがより好ましい。
断面積が変動し,太い部分と細い部分の断面積比が1.2
〜4.0のポリアミドフイラメントからなる捲縮マルチフ
イラメント糸である。ここで,フイラメントの断面積比
が1.2未満の捲縮マルチフイラメント糸を用いた織物を
染色した場合,充分な濃淡色差が得られず,有効な表面
効果が得られない。一方,フイラメントの断面積比が4.
0を超えると,フイラメントの太い部分の重なりによっ
て糸条繊度が必要以上に太くなるため,その捲縮マルチ
フイラメント糸を用いた織物を染色した場合,濃染部が
強調されすぎるとともに,表面の凹凸が激しく,着用時
に濃染部が摩滅し易くなるので,好ましくない。フイラ
メントの断面積比が1.2〜4.0の範囲にすると,フイラメ
ント間の太い部分の位相が比較的揃った糸条の場合は,
太細が強調されて織物にスラブなどの形態変化が与えら
れ,また,フイラメント間の位相が不揃いの糸条の場合
は,糸斑調の形態差による穏やな凹凸や特に深みのある
色調が得られ,いずれも好ましい表面効果の織物が得ら
れる。特に,明瞭な濃淡色差が得られかつ織物製品上で
凸部の摩滅を防ぐためには,フイラメントの断面積比を
1.5〜3.0にするがより好ましい。
ここで,フイラメントの断面積比は,マルチフイラメ
ント糸からそれを構成するフイラメントを取り出し,太
い部分と細い部分の断面をそれぞれ30箇所光学顕微鏡に
よって写真撮影し,太い部分の断面積の平均値と細い部
分の断面積の平均値から算出する。
ント糸からそれを構成するフイラメントを取り出し,太
い部分と細い部分の断面をそれぞれ30箇所光学顕微鏡に
よって写真撮影し,太い部分の断面積の平均値と細い部
分の断面積の平均値から算出する。
次に,本発明の高伸縮性太細加工糸は,伸縮伸長率が
50%以上であることが必要である。
50%以上であることが必要である。
ポリエステル繊維は分子鎖内にベンゼン環を有するの
で,可撓性が少なく,ヤング率が高い。このため,ポリ
エステルマルチフイラメント糸を仮撚加工して捲縮を与
えても,捲縮による伸縮伸長率は通常10%程度であり,
最大でも15%程度と低い。この捲縮による伸縮伸長率を
高めるためには,分子内にベンゼン環など繊維の可撓性
を阻害する分子構造を持たず,適当な長さ間隔で水素結
合を持っていて繊維の弾力性に寄与するナイロン6,ナイ
ロン6・6,ナイロン6.10等のポリアミド繊維の糸条が有
効である。ポリアミド繊維からなる捲縮糸を適用した場
合,伸縮伸長率50%以上の性能を容易に得ることができ
る。
で,可撓性が少なく,ヤング率が高い。このため,ポリ
エステルマルチフイラメント糸を仮撚加工して捲縮を与
えても,捲縮による伸縮伸長率は通常10%程度であり,
最大でも15%程度と低い。この捲縮による伸縮伸長率を
高めるためには,分子内にベンゼン環など繊維の可撓性
を阻害する分子構造を持たず,適当な長さ間隔で水素結
合を持っていて繊維の弾力性に寄与するナイロン6,ナイ
ロン6・6,ナイロン6.10等のポリアミド繊維の糸条が有
効である。ポリアミド繊維からなる捲縮糸を適用した場
合,伸縮伸長率50%以上の性能を容易に得ることができ
る。
加工糸の伸縮伸長率を50%以上にすると,伸長率が20
%を超える伸縮性織物を容易に得ることができ,さら
に,高度の伸縮性を必要とするスポーツ衣料などの機能
性衣料に適用することができる。
%を超える伸縮性織物を容易に得ることができ,さら
に,高度の伸縮性を必要とするスポーツ衣料などの機能
性衣料に適用することができる。
本発明において,伸縮伸長率は,JIS−L−1090.5.7合
成繊維フイラメントかさ高加工糸伸縮性C法(湿熱処理
なし)で測定する。また,織物の伸長率は,JIS−L−10
96.6.14伸縮織物の伸縮性6.14.伸長率Aで法で測定す
る。
成繊維フイラメントかさ高加工糸伸縮性C法(湿熱処理
なし)で測定する。また,織物の伸長率は,JIS−L−10
96.6.14伸縮織物の伸縮性6.14.伸長率Aで法で測定す
る。
次に,本発明の高伸縮性太細加工糸の製法を説明す
る。
る。
まず,複屈折Δnが15×10-3〜30×10-3のポリアミド
未延伸糸を,その結晶化度を35%以上に増加させるよう
に,温度110℃〜200℃,フイード率を−20%〜+20%で
熱処理する。ここで,フイード率は,供給速度と引取速
度差の引取速度に対する割合を百分率で表したものであ
る。
未延伸糸を,その結晶化度を35%以上に増加させるよう
に,温度110℃〜200℃,フイード率を−20%〜+20%で
熱処理する。ここで,フイード率は,供給速度と引取速
度差の引取速度に対する割合を百分率で表したものであ
る。
供給糸としては,複屈折Δnが15×10-3〜30×10-3の
ポリアミド未延伸糸を用いることが必要であって,複屈
折Δnが15×10-3未満のポリアミド未延伸糸を使用する
と,熱処理によって脆化し,後続の仮撚加工で糸切を発
生し,加工不能となり易い。一方,複屈折Δnが30×10
-3を超えるポリアミド未延伸糸を使用すると,後続の熱
処理に延伸しても,ネツキングを伴った不均一延伸を行
うことができず,繊維軸方向に断面積が変動したフイラ
メントが得られない。
ポリアミド未延伸糸を用いることが必要であって,複屈
折Δnが15×10-3未満のポリアミド未延伸糸を使用する
と,熱処理によって脆化し,後続の仮撚加工で糸切を発
生し,加工不能となり易い。一方,複屈折Δnが30×10
-3を超えるポリアミド未延伸糸を使用すると,後続の熱
処理に延伸しても,ネツキングを伴った不均一延伸を行
うことができず,繊維軸方向に断面積が変動したフイラ
メントが得られない。
ポリアミド未延伸糸を不均一延伸するために,ポリエ
ステル未延伸糸とは異なり,結晶化度を35%以上に高く
する必要がある。
ステル未延伸糸とは異なり,結晶化度を35%以上に高く
する必要がある。
結晶化度が35%以上であれば,ポリエステル未延伸糸
内の構造中に結晶ブロックが数多く形成され,延伸の際
に結晶ブロックが均一延伸を妨げるように作用して不均
一延伸を起生させることが可能である。したがって,上
記供給糸の結晶化度を35%以上にするために,熱処理温
度を110℃〜200℃,フイード率を−20%〜+20%の範囲
として熱処理する必要がある。熱処理温度が110℃未満
では,結晶化度を35%以上にすることができず,一方,2
00℃を超えると,フイラメントの融化が起こり,断糸や
脆化が起こり易くなる。また,フイード率を−20%未満
にすると,強い伸長作用を受けて複屈折Δnが30×10-3
以上になり,後の延伸において,不均一延伸を行うこと
ができない。上記ポリアミド未延伸糸を熱処理するに際
して,熱処理によって複屈折が30×10-3を超えて大幅に
増加するような条件,例えば高伸長を与えながら熱処理
すると,熱処理された糸条を後述のように延伸しても不
均一延伸を行うことはできない。その理由は,複屈折Δ
nが実質的に増大し,30×10-3以上になると,分子鎖が
すでに伸びており結晶化度のいかんにかかわらず,塊状
構造から束状構造への構造遷移過程で起こる不均一延伸
を発生させることができないためである。一方,フイー
ド率が+20%を超えると,上記ポリアミド未延伸糸の熱
収縮が不十分となって,糸条にたるみが生じて加工が不
可能になり易い。上記熱処理は,特に,熱処理温度130
℃〜180℃,フイード率−5%〜+5%で行うことが好
ましく,後続の延伸において,特に安定した状態で不均
一延伸を行うことができ,かつ明瞭な太さ斑を有する糸
条が得られる。
内の構造中に結晶ブロックが数多く形成され,延伸の際
に結晶ブロックが均一延伸を妨げるように作用して不均
一延伸を起生させることが可能である。したがって,上
記供給糸の結晶化度を35%以上にするために,熱処理温
度を110℃〜200℃,フイード率を−20%〜+20%の範囲
として熱処理する必要がある。熱処理温度が110℃未満
では,結晶化度を35%以上にすることができず,一方,2
00℃を超えると,フイラメントの融化が起こり,断糸や
脆化が起こり易くなる。また,フイード率を−20%未満
にすると,強い伸長作用を受けて複屈折Δnが30×10-3
以上になり,後の延伸において,不均一延伸を行うこと
ができない。上記ポリアミド未延伸糸を熱処理するに際
して,熱処理によって複屈折が30×10-3を超えて大幅に
増加するような条件,例えば高伸長を与えながら熱処理
すると,熱処理された糸条を後述のように延伸しても不
均一延伸を行うことはできない。その理由は,複屈折Δ
nが実質的に増大し,30×10-3以上になると,分子鎖が
すでに伸びており結晶化度のいかんにかかわらず,塊状
構造から束状構造への構造遷移過程で起こる不均一延伸
を発生させることができないためである。一方,フイー
ド率が+20%を超えると,上記ポリアミド未延伸糸の熱
収縮が不十分となって,糸条にたるみが生じて加工が不
可能になり易い。上記熱処理は,特に,熱処理温度130
℃〜180℃,フイード率−5%〜+5%で行うことが好
ましく,後続の延伸において,特に安定した状態で不均
一延伸を行うことができ,かつ明瞭な太さ斑を有する糸
条が得られる。
次いで,上記熱処理されたポリアミド未延伸糸を延伸
倍率1.2〜3.0倍で延伸し,個々のフイラメントにネツキ
ングを発生させることによって,繊維軸方向に断面積が
変動したフイラメントからなるマルチフイラメント糸と
する。すなわち,延伸倍率1.2〜3.0倍で延伸して不均一
延伸を行い,繊維軸方向に断面積が変動していて太い部
分と細い部分の断面積比が1.2〜4.0のフイラメントから
なるマルチフイラメント糸を形成する。ここで,延伸倍
率が1.2倍未満では,不均一延伸することが困難であ
り,たとえ,不均一延伸が発生しても太さ斑を有するフ
イラメントとして認められるものは形成されない。一
方,延伸倍率が3.0倍を超えると,太い部分が延伸によ
って消滅し,均斉な延伸糸となり易く,繊維軸方向に断
面積が変動したフイラメントは得られ難い。熱処理され
た未延伸糸の複屈折,結晶化度等によっても異なるが,
適度な太さ斑のフイラメントを得る場合,例えば断面積
比1.5〜3.0のフイラメントを得る場合には,1.5〜2.5倍
の延伸倍率を採用することが好ましい。
倍率1.2〜3.0倍で延伸し,個々のフイラメントにネツキ
ングを発生させることによって,繊維軸方向に断面積が
変動したフイラメントからなるマルチフイラメント糸と
する。すなわち,延伸倍率1.2〜3.0倍で延伸して不均一
延伸を行い,繊維軸方向に断面積が変動していて太い部
分と細い部分の断面積比が1.2〜4.0のフイラメントから
なるマルチフイラメント糸を形成する。ここで,延伸倍
率が1.2倍未満では,不均一延伸することが困難であ
り,たとえ,不均一延伸が発生しても太さ斑を有するフ
イラメントとして認められるものは形成されない。一
方,延伸倍率が3.0倍を超えると,太い部分が延伸によ
って消滅し,均斉な延伸糸となり易く,繊維軸方向に断
面積が変動したフイラメントは得られ難い。熱処理され
た未延伸糸の複屈折,結晶化度等によっても異なるが,
適度な太さ斑のフイラメントを得る場合,例えば断面積
比1.5〜3.0のフイラメントを得る場合には,1.5〜2.5倍
の延伸倍率を採用することが好ましい。
上記の延伸において,不均一延伸を生じさるために
は,冷延伸,特に室温下で行うことが好ましい。特に,
明瞭な太さ斑を有するフイラメントからなる糸条を得る
ためには,延伸を室温下で行うことが有効である。しか
し,太い部分の位相や太い部分の長さ,頻度等を容易に
制御すべく,加熱下で延伸することも可能である。しか
し,加熱下で不均一延伸させるためには,延伸温度は熱
処理された未延伸糸のガラス転移温度(Tg)+20℃以下
とする。
は,冷延伸,特に室温下で行うことが好ましい。特に,
明瞭な太さ斑を有するフイラメントからなる糸条を得る
ためには,延伸を室温下で行うことが有効である。しか
し,太い部分の位相や太い部分の長さ,頻度等を容易に
制御すべく,加熱下で延伸することも可能である。しか
し,加熱下で不均一延伸させるためには,延伸温度は熱
処理された未延伸糸のガラス転移温度(Tg)+20℃以下
とする。
しかる後に,上記の延伸によって得られた繊維軸方向
に断面積が変動したフイラメントからなるマルチフイラ
メント糸を仮撚加工するが,仮撚数は 仮撚温度は120℃〜210℃で仮撚加工することが必要であ
る。ここで,Dは上記延伸によって得られたマルチフイラ
メント糸のデニールである。仮撚数が 未満では,伸縮伸長率50%以上の加工糸が得られ難く,
一方, を超えると,撚り切れによる断糸,あるいは強い捩り変
形のため,太い部分が伸長され,明瞭な太さ斑が形成さ
れ難い。特に,安定した加工操業性と高い伸縮伸長率を
得るためには が好ましい。また,仮撚温度が120℃未満では捲縮が固
定されず,伸縮伸長率が50%以上の加工糸が得難く,一
方210℃を超える仮撚温度ではフイラメント間で融着を
起し易く,やはり伸縮伸長率50%以上の加工糸を得難
い。特に,高い伸縮伸長率を得るためには,150℃〜190
℃の仮撚温度を採用するのが好ましい。
に断面積が変動したフイラメントからなるマルチフイラ
メント糸を仮撚加工するが,仮撚数は 仮撚温度は120℃〜210℃で仮撚加工することが必要であ
る。ここで,Dは上記延伸によって得られたマルチフイラ
メント糸のデニールである。仮撚数が 未満では,伸縮伸長率50%以上の加工糸が得られ難く,
一方, を超えると,撚り切れによる断糸,あるいは強い捩り変
形のため,太い部分が伸長され,明瞭な太さ斑が形成さ
れ難い。特に,安定した加工操業性と高い伸縮伸長率を
得るためには が好ましい。また,仮撚温度が120℃未満では捲縮が固
定されず,伸縮伸長率が50%以上の加工糸が得難く,一
方210℃を超える仮撚温度ではフイラメント間で融着を
起し易く,やはり伸縮伸長率50%以上の加工糸を得難
い。特に,高い伸縮伸長率を得るためには,150℃〜190
℃の仮撚温度を採用するのが好ましい。
なお,結晶化度は密度勾配管法により密度を測定し,
次式から算出する。
次式から算出する。
ただし,Xc:結晶化率 〔結晶化度;100Xc(%)〕 d :測定試料の密度(g/cm3) dc:完全結晶部の密度(g/cm3) da:完全非結晶部の密度(g/cm3) ここで,ナイロン6の場合は,dc=1.230g/cm3,da=1.
084g/cm3とする。次に本発明の高伸縮太細加工糸の製法
を第1図に基づいて説明する。
084g/cm3とする。次に本発明の高伸縮太細加工糸の製法
を第1図に基づいて説明する。
スプール1から引出されたポリアミド未延伸糸2は、
フイードローラ3により熱処理域に供給され,ここで熱
処理ヒータ4により熱処理され,次いでデリベリローラ
5と延伸ローラ6の間で室温下で冷延伸される。次いで
延伸ローラ6を出た糸条は,仮撚ヒータ7,仮撚施撚装置
8によって仮撚捲縮加工が施され,デリベリローラ9に
よって引取られ,捲取ローラ10によってチーズ11に捲取
られる。
フイードローラ3により熱処理域に供給され,ここで熱
処理ヒータ4により熱処理され,次いでデリベリローラ
5と延伸ローラ6の間で室温下で冷延伸される。次いで
延伸ローラ6を出た糸条は,仮撚ヒータ7,仮撚施撚装置
8によって仮撚捲縮加工が施され,デリベリローラ9に
よって引取られ,捲取ローラ10によってチーズ11に捲取
られる。
上記の例では,いずれの工程も連続して加工する例を
示したが,熱処理工程あるいは延伸工程で一旦捲取った
後,次の工程に供給してもよい。また,仮撚施撚装置8
は通常機械式スピンドルを用いるが,摩擦式スピンド
ル,旋回流を生ずる流体ノズルによる仮撚施撚装置を用
いてもよい。
示したが,熱処理工程あるいは延伸工程で一旦捲取った
後,次の工程に供給してもよい。また,仮撚施撚装置8
は通常機械式スピンドルを用いるが,摩擦式スピンド
ル,旋回流を生ずる流体ノズルによる仮撚施撚装置を用
いてもよい。
本発明の高伸縮性太細加工糸は,伸縮性に最適である
が,それ以外の織物の用途あるいは他の糸条と交撚,交
織して用いることもできる。さらには,水着等伸縮性を
特に必要とする編物は勿論,他の編物用途等に適宜適用
することができる。
が,それ以外の織物の用途あるいは他の糸条と交撚,交
織して用いることもできる。さらには,水着等伸縮性を
特に必要とする編物は勿論,他の編物用途等に適宜適用
することができる。
(作 用) 本発明の高伸縮性太細加工糸は,太い部分と細い部分
の断面積比が1.2〜4.0のポリアミドフイラメントから構
成された捲縮マルチフイラメント糸であるので,この断
面積比が適当であり,整経,製編織時の糸切,毛羽等の
発生が少なく,実用性に優れ,濃淡淡の色調効果を満足
することができる。さらに,伸縮伸長率が50%以下で上
あるので,きわめて伸縮性に富んだ織編物が得られ,高
度の伸縮性を必要とするスポーツ衣料などの可能性衣料
に適用することができる。
の断面積比が1.2〜4.0のポリアミドフイラメントから構
成された捲縮マルチフイラメント糸であるので,この断
面積比が適当であり,整経,製編織時の糸切,毛羽等の
発生が少なく,実用性に優れ,濃淡淡の色調効果を満足
することができる。さらに,伸縮伸長率が50%以下で上
あるので,きわめて伸縮性に富んだ織編物が得られ,高
度の伸縮性を必要とするスポーツ衣料などの可能性衣料
に適用することができる。
(実施例) 次に本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 複屈折19.5×10-3,結晶化度30.2%(密度1.1244g/c
m3)のナイロン6マルチフイラメント未延伸糸267d/24f
を,第1図に示す工程に従って,第1表の条件で熱処
理,冷延伸(延伸温度は25℃の室温),仮撚加工を行
い,繊維軸方向に断面積が変動していて太い部分と細い
部分の断面積比1.85の太細フイラメントからなる捲縮マ
ルチフイラメント糸を得た。ただし,仮撚施撚装置とし
ては,機械式スピンドルを用いた。
m3)のナイロン6マルチフイラメント未延伸糸267d/24f
を,第1図に示す工程に従って,第1表の条件で熱処
理,冷延伸(延伸温度は25℃の室温),仮撚加工を行
い,繊維軸方向に断面積が変動していて太い部分と細い
部分の断面積比1.85の太細フイラメントからなる捲縮マ
ルチフイラメント糸を得た。ただし,仮撚施撚装置とし
ては,機械式スピンドルを用いた。
なお,熱処理後の糸条を採取して複屈折と結晶化度を
測定したところ,複屈折21.5×10-3,結晶化度40.3%
(密度1.1386g/cm3)であった。
測定したところ,複屈折21.5×10-3,結晶化度40.3%
(密度1.1386g/cm3)であった。
得られた高伸縮性太細加工糸を筬2.54cm当り108本配
列した密度の経糸とし,さらに表組織2/2斜文組織,裏
組織3/1斜文の密度2.54cm当り88本の緯糸として製織
し,次いで常法によって染色仕上げした。
列した密度の経糸とし,さらに表組織2/2斜文組織,裏
組織3/1斜文の密度2.54cm当り88本の緯糸として製織
し,次いで常法によって染色仕上げした。
得られた伸縮性織物は,表面が濃淡色差による杢外観
を有し,しかも,緯方向に伸長率43%の性能を持つ織物
であった。
を有し,しかも,緯方向に伸長率43%の性能を持つ織物
であった。
実施例2 複屈折22.0×10-3,結晶化度32.6%(密度1.1276g/c
m3)のナイロン6マルチフイラメント未延伸糸193d/16f
を,第2表の条件で,熱処理後,冷延伸(延伸温度は25
℃の室温)して一旦捲取り,次いで仮撚加工し,第2表
に示す糸質の捲縮マルチフイラメント糸を得た。
m3)のナイロン6マルチフイラメント未延伸糸193d/16f
を,第2表の条件で,熱処理後,冷延伸(延伸温度は25
℃の室温)して一旦捲取り,次いで仮撚加工し,第2表
に示す糸質の捲縮マルチフイラメント糸を得た。
なお,熱処理後の糸条を採取して複屈折と結晶化度を
測定したところ,複屈折23.1×10-3,結晶化度43.0%
(密度1.1423g/cm3)であった。
測定したところ,複屈折23.1×10-3,結晶化度43.0%
(密度1.1423g/cm3)であった。
得られた高伸縮性太細加工糸を,第2図に示す組織図
で,経糸密度2.54cm当り110本,緯糸密度2.54cm当り103
本にて製織し,次いで常法によって染色仕上げした。
で,経糸密度2.54cm当り110本,緯糸密度2.54cm当り103
本にて製織し,次いで常法によって染色仕上げした。
得られた伸縮性織物は,表面が濃淡色差による杢外観
を有し,しかも,経方向に35%,緯方向に43%の伸長率
を有する織物であった。
を有し,しかも,経方向に35%,緯方向に43%の伸長率
を有する織物であった。
(発明の効果) 本発明の高伸縮性太細加工糸は,上記のような構成を
有するので,濃淡色調差による好ましい表面効果が得ら
れるれ,また,伸縮伸長率が50%以上と高いので,織編
にした場合,伸縮性に優れた機能性のある織物が得ら
れ,高度の伸縮性を必要とするスポーツ衣料などの機能
性衣料に適用することができる。
有するので,濃淡色調差による好ましい表面効果が得ら
れるれ,また,伸縮伸長率が50%以上と高いので,織編
にした場合,伸縮性に優れた機能性のある織物が得ら
れ,高度の伸縮性を必要とするスポーツ衣料などの機能
性衣料に適用することができる。
第1図は本発明の高伸縮性太細加工糸の製法を示す概略
工程図,第2図は本発明の高伸縮性太細加工糸からなる
織物の一例を示す組織図である。 2;ポリアミド未延伸糸 4;熱処理ヒータ 7;仮撚ヒータ 8;仮撚施撚装置
工程図,第2図は本発明の高伸縮性太細加工糸からなる
織物の一例を示す組織図である。 2;ポリアミド未延伸糸 4;熱処理ヒータ 7;仮撚ヒータ 8;仮撚施撚装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−144221(JP,A) 特開 昭57−77333(JP,A) 特開 昭57−66129(JP,A) 特開 昭53−94622(JP,A) 特開 昭50−101608(JP,A) 特公 昭59−20003(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】複屈折(Δn)が15×10-3〜30×10-3のポ
リアミド未延伸糸を,熱処理温度110℃〜200℃,フイー
ド率−20%〜+20%で熱処理して結晶化度を35%以上に
なし,次いで熱処理された未延伸糸を延伸倍率1.2〜3.0
倍で延伸して繊維軸方向に断面積が変動したフイラメン
トからなるマルチフイラメント糸となし,しかる後に上
記マルチフイラメント糸を仮撚数15000/D1/2(T/M)〜3
8000/D1/2(T/M)(ただし,Dはマルチフイラメント糸の
デニール),仮撚温度120℃〜210℃で仮撚加工して得ら
れた,繊維軸方向に断面積が変動し,太い部分と細い部
分の断面積比が1.2〜4.0のポリアミドフイラメントから
構成された捲縮マルチフイラメント糸であって,伸縮伸
長率が50%以上であることを特徴とする長手方向に染着
能力差を有する高伸縮性太細加工糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62042262A JP2637966B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 高伸縮性太細加工糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62042262A JP2637966B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 高伸縮性太細加工糸 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28566395A Division JPH08209472A (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | 高伸縮性太細加工糸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63211335A JPS63211335A (ja) | 1988-09-02 |
JP2637966B2 true JP2637966B2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=12631118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62042262A Expired - Fee Related JP2637966B2 (ja) | 1987-02-24 | 1987-02-24 | 高伸縮性太細加工糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2637966B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999015726A1 (fr) * | 1997-09-19 | 1999-04-01 | Toray Industries, Inc. | Procede de teinture d'une structure de fibre de polyamide dans des tons jaspes, et structure teinte ainsi obtenue |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50101608A (ja) * | 1974-01-22 | 1975-08-12 | ||
JPS5394622A (en) * | 1977-01-26 | 1978-08-18 | Toray Ind Inc | Production of special crimped yarn |
JPS5920003A (ja) * | 1982-07-23 | 1984-02-01 | Hitachi Ltd | 中間値選択回路 |
-
1987
- 1987-02-24 JP JP62042262A patent/JP2637966B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63211335A (ja) | 1988-09-02 |
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