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JP2636542B2 - 磁気記録媒体およびその情報読み取り方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその情報読み取り方法

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JP2636542B2
JP2636542B2 JP3090074A JP9007491A JP2636542B2 JP 2636542 B2 JP2636542 B2 JP 2636542B2 JP 3090074 A JP3090074 A JP 3090074A JP 9007491 A JP9007491 A JP 9007491A JP 2636542 B2 JP2636542 B2 JP 2636542B2
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magnetic
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JP3090074A
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尚志 足助
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気パターンにより情
報が記録されている、磁気カード、磁気切符,磁気定期
券,磁気回数券,磁気シ―ト等の磁気記録媒体に係り、
特に磁気パターンの固定情報により多くの情報を与え
て、偽造防止効果を著しく高め得るようにした磁気記録
媒体およびその情報読み取り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、我々の社会生活においては、磁気
カード、磁気切符,磁気定期券,磁気回数券,磁気シー
ト等の磁気記録媒体が多く用いられてきている。このう
ち、例えば磁気カードは、通常、100〜250μmの
厚さの非磁性基板上に、10〜15μm程度の厚さの磁
気記録層を塗布する。この磁気記録層から、トップコー
トである保護層までの間には、磁気パターンである磁気
バーコード、隠蔽層、感熱印字層などが積層される。こ
の場合、層数、層の種類は、磁気カードの所要出力、所
要特性によって設定される。
【0003】このうち、磁気バーコードは、磁性体を含
有している磁気バーコードと、磁性体を含有していない
ダミーバーコードとを組み合わせることにより、カード
に固定情報(例えば、金額や発行機関別のパターン情
報)を持たせて、すなわちセキュリティを付加してい
る。
【0004】図4は、この種の磁気カードの構成例を示
す断面図である。すなわち、磁気カードは、図4に示す
ように、基体41上に磁気記録層42を形成した後に、
磁気記録層42に使用されている磁性体よりも低保磁力
の磁性粉を含んだ磁気バーコード43を、オフセット印
刷、スクリーン印刷等の方法で設け、さらにダミーバー
コード44を磁気バーコード43と同様の方法で設け
る。さらに、通常カードにおいては、この上に隠蔽層4
5、保護層46を、磁気バーコード43と同様の方法で
形成している。
【0005】ところで、この種の磁気カードにおいて、
磁気バーコード43としては、従来から2種類のものが
使用されており、その読み取り方も種類によって異な
る。その一つは、磁気記録層42に影響のない程度の保
磁力で、かつ記録も充分に行なえるような磁性材料を用
いて、磁気バーコード43を形成し、磁気記録層42に
用いるのと同様の方法で、記録の書き込み・読み取りを
行なう方法である。この場合用いられる磁性材料として
は、例えば、マグネタイト(Fe3 4 )やγ−酸化鉄
(γ−Fe2 3 )等がある。
【0006】しかしながら、この方法で使用される磁気
記録された磁気バーコード43は、市販されているマグ
ネットビュアー等を当てると、磁気バーコード43とダ
ミーバーコード44とを見分けることができる。そし
て、これを防ぐためには、磁気バーコード43に記録さ
れた情報を読み取った後に消磁しなければならず、磁気
バーコード読み取りのシステムとしては、複雑で大きな
ものになってしまうという問題があった。
【0007】そこで、かかる問題を解消するために、例
えば“特開平1−109524号”に示されるように、
磁気記録に用いるような保磁力を持った磁性材料でな
く、さらに低保磁力のマグネットビュアーに感知されな
いような磁性材料を用いた磁気バーコードがある。
【0008】これが、二つ目のものであり、マグネット
ビュアーで感知されない、保磁力が30Oe以下の低保
磁力の磁性材料のカルボニル鉄粉やMn−Znフェライ
ト等を用いている。これらの磁性材料を用いて形成され
た磁気バーコードの読み取り方法は、次のようである。
すなわち、読取り用磁気ヘッドに直流バイアス電流を流
して、磁気バーコードの部分に、磁気記録に影響のない
程度の弱い直流バイアス磁場を印加する。すると、低保
磁力である磁気バーコードは直流バイアス磁場によって
磁化され、これを読取り用磁気ヘッドで同時に読み取る
と、図5に示すような出力信号波形を得ることができ
る。この場合、ダミーバーコードの部分は、磁化される
ことがないので出力はなく、磁気バーコードとダミーバ
ーコードとの組み合わせである特定パターンの出力信号
波形を得ることができる。
【0009】一方、上記以外にも、セキュリティ性を付
与するために、保磁力の異なる磁気バーコードを組み合
わせたもの(例えば、“特開昭63−133321
号”、あるいは“特開昭63−308724号”)、磁
化量の異なる磁気バーコードを組み合わせたもの(例え
ば、“特開昭63−223892号”)、キュリー点の
異なる磁気材料を使った磁気バーコードを組み合わせた
もの(例えば、“実開昭62−147191号”)等
の、各種のものが提案されてきている。これらのもの
は、全て通常の磁気記録層における磁気記録とは異なる
固定情報であり、一般に、磁気カード上に磁気バーコー
ドを設けることは、セキュリティ性の付与に他ならない
のである。
【0010】しかしながら、従来のバーコードは、バー
コード中に磁気材料を用いたものと磁気材料を用いない
ものとが混在しているか否かを判定するだけの非常に単
純なものであり、偽造防止のシステムとしてそれ程大き
な効果を上げているとは言えない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
磁気パターンを形成した磁気カード等の磁気記録媒体に
おいては、1種類の出力信号パターンしか得られないこ
とから、偽造防止の効果が低いという問題があった。
【0012】本発明は上述のような問題を解決するため
に成されたもので、マグネットビュアー等に感知されな
い低保磁力の磁性体を用いた磁気パターンの固定情報に
より多くの情報を与えて、偽造防止効果を著しく高める
ことが可能な磁気記録媒体およびその情報読み取り方法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に記載の発明では、磁性体を含有
している磁気パターンにより情報が記録されている磁気
記録媒体において、上記磁気パターンとして、磁気材料
として、情報読取り時の外磁場よりも低い低保磁力磁性
体であり、かつ所定値未満の外磁場で飽和する磁性体を
用いた磁気パターンと、磁気材料として、外磁場よりも
低い低保磁力磁性体であり、かつ上記所定値以上の外磁
場で飽和する磁性体を用いた磁気パターンとの組み合わ
せから構成している。
【0014】ここで、特に磁性体を含有していないダミ
ーパターンを付加するようにしている。
【0015】また、請求項3に記載の発明では、磁気材
料として、情報読取り時の外磁場よりも低い低保磁力磁
性体であり、かつ所定値未満の外磁場で飽和する磁性体
を用いた磁気パターンと、磁気材料として、外磁場より
も低い低保磁力磁性体であり、かつ前記所定値以上の外
磁場で飽和する磁性体を用いた磁気パターンとの組み合
わせから構成した磁気パターンにより情報が記録されて
いる磁気記録媒体の情報を、読取り用磁気ヘッドに直流
バイアス電流を流して読み取る方法において、直流バイ
アス電流の大きさを順次増加させるように変化させ、か
つその時に当該直流バイアス電流に対応してスライスレ
ベル電圧を順次増加または減少させるように変化させな
がら磁気パターンを読み取り、その異なった出力信号パ
ターンによって、記録、情報、真偽判定を行なうように
している。
【0016】
【作用】従って、本発明の磁気記録媒体およびその情報
読み取り方法においては、磁気材料として、情報読取り
時の外磁場よりも低い低保磁力磁性体であり、かつ所定
値未満の外磁場で飽和する磁性体を用いた磁気パターン
と、磁気材料として、外磁場よりも低い低保磁力磁性体
であり、かつ前記所定値以上の外磁場で飽和する磁性体
を用いた磁気パターンとの組み合わせから磁気パターン
を構成し、読取り用磁気ヘッドに流す直流バイアス電流
の大きさを順次増加または減少させるように変化させ、
さらにその時に当該直流バイアス電流に対応してスライ
スレベル電圧を順次増加させるように変化させながら磁
気パターンを読み取ることにより、少なくとも3種類の
異なった出力信号パターンを得ることが可能となる。こ
れにより、従来の磁気パターンよりも複雑な記録、情報
を、磁気パターンに持たせることができるため、磁気記
録媒体の偽造に関して言えば、従来よりも多くの情報を
磁気パターンに内包せしめることができ、セキュリティ
性の著しい向上を図ることができる。
【0017】
【実施例】本発明は、磁性体を含有している磁気パター
ンにより情報が記録されている磁気記録媒体における磁
気パターンとして、磁気材料として、情報読取り時の外
磁場よりも低い低保磁力磁性体であり、かつ所定値未満
の外磁場で飽和する磁性体を用いた磁気パターンと、磁
気材料として、外磁場よりも低い低保磁力磁性体であ
り、かつ上記所定値以上の外磁場で飽和する磁性体を用
いた磁気パターンとの組み合わせから構成するものであ
る。
【0018】すなわち、低保磁力の磁性体を用いた磁気
パターンは、前述したように、読取り用磁気ヘッドに直
流バイアス電流を流して読み取る。この場合、例えば図
3に示すような実験結果から、飽和タイプの磁性体
(A)を用いた磁気パターンと、不飽和タイプの磁性体
(B)を用いた磁気パターンとにおいては、流す直流バ
イアス電流の大きさによって出力電圧特性が大きく異な
ることがわかる。すなわち、飽和タイプの磁性体(A)
においては、出力電圧値は、小さい直流バイアス電流で
不飽和タイプの磁性体(B)に比較して大きい値を示
し、かつ飽和する。一方、不飽和タイプの磁性体(B)
の出力電圧値は、磁気パターンの下地である磁気記録層
に影響のない範囲の直流バイアス電流においては、リニ
アに上昇していく。従って、かかる性質を利用すれば、
異なる大きさの直流バイアス電流で磁気パターンを読み
取った時、ダミー、飽和タイプの磁性体(A)、不飽和
タイプの磁性体(B)の組み合わせからなる磁気パター
ンで、少なくとも3種類の情報を読み取ることができ
る。
【0019】本発明では、例えば図3に示すような直流
バイアス電流値I1、I2 、I3 (I1 <I2
3 )、および出力電圧値のスライスレベルV1
2、V3 (V1 <V2 <V3 )をそれぞれ設定する。
ここで、(I1 ,V1 )の組み合わせで磁気パターンを
読み取ると、出力信号として得られるのは、飽和タイプ
の磁性体(A)を用いた磁気パターンのみである。ま
た、(I2 ,V2)の組み合わせでは、飽和タイプの磁
性体(A)および不飽和タイプの磁性体(B)を用いた
両方の磁気パターンを読み取り、(I3 ,V3)の組み
合わせでは、不飽和タイプの磁性体(B)を用いた磁気
パターンのみを読み取ることになる。なお、ここで、ス
ライスレベルV2 は省略できることは言うまでもない。
【0020】以上により、前述したような構成で磁気パ
ターンを形成し、情報を読み取ることにより、従来一種
類のパターンの出力信号しか得られなかった磁気パター
ンにおいて、少なくとも3種類の異なった出力信号パタ
ーンを得ることができる。
【0021】以下、上記のような考え方に基づく本発明
の一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明を磁気カードに適用した場
合の構成例を示す断面図である。本実施例の磁気カード
は、図1に示すように、基材21と、この基体21上に
設けられた磁気記録層22と、この磁気記録層22上に
設けられた磁気パターンである複数の磁気バーコード2
3,24およびダミーバーコード25と、これら磁気バ
ーコード23,24、ダミーバーコード25および磁気
記録層22上に設けられ、これらを隠蔽する隠蔽層26
と、この隠蔽層26上に設けられた保護層27とから構
成している。なお、通常、層数、層の種類、層厚等は、
磁気カードの所要出力、所要特性によって設定される。
【0023】ここで、基材21としては、カード状に形
成され、その材質としては、例えばポリエステル(PE
T)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等のプラスチック
類や、紙、合成紙等を単独または複合体として用いるこ
とができる。また、磁気記録層22は、例えば公知のB
a−フェライト、Sr−フェライト、γ−酸化鉄等の磁
性微粒子を適当な樹脂、例えばポリウレタン樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂等に分
散させて作られた磁気インキを用い、この磁気インキを
ロールコート、グラビアコート、スクリーン印刷等の手
法で塗布し、嵌装させて形成することができる。この場
合、磁気インキの組成としては、基材21との接着性
や、塗膜になった場合の柔軟性,耐摩耗性,耐薬品性等
を考慮する。
【0024】一方、磁気バーコード23,24は、磁性
微粒子を適当な樹脂、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、ポリエステル樹脂等に分散させて作られた磁気
インキを用い、またダミーバーコード25は、通常の市
販されているインキを用いることができる。この場合、
磁気バーコード23の磁性微粒子は、マグネットビュア
ーに感知されない程度の低保磁力磁性体であり、かつ所
定値(例えば、5000Oe)未満の外磁場で飽和する
磁性体、すなわち例えば前述した図3の11に示すよう
な飽和タイプの磁性体を用いることができる。また、磁
気バーコード24の磁性微粒子は、マグネットビュアー
に感知されない程度の低保磁力磁性体であり、かつ所定
値(例えば、5000Oe)以上の外磁場で飽和する磁
性体、すなわち例えば前述した図3の12に示すような
飽和タイプの磁性体を用いることができる。
【0025】一方、隠蔽層26は、磁気バーコード2
3,24、ダミーバーコード25および磁気記録層22
が目視にて判別できないように隠蔽するものであり、隠
蔽性の高いインキ、例えばAg、Cr、Al、Zn、S
n、Pb、Cu、Bi、Ge、In等の非磁性金属粉末
を、バインダー溶液に分散させて作られたインキを用い
て形成する。また、保護層27は、隠蔽層26を保護す
る役割を有するものであり、その材質としては、例えば
UV硬化性のインキ等を用いることができる。
【0026】次に、実際の試作磁気カードの一例につい
て述べる。
【0027】基材21である188μmのPETフィル
ム(東レE−22)に、磁気記録用インキとして、 Ba−フェライト 30 重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 10 重量部 トルエン 30 重量部 メチルエチルケトン 30 重量部 の組成のものを、15μmの厚さにグラビアコーティン
グによって塗布した。
【0028】一方、飽和タイプ(A)である磁気バーコ
ード23用の磁性インキとしては、 Mn−Znフェライト 70 重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 10 重量部 シクロヘキサノン 10 重量部 ブチルセロソルブ 10 重量部 の組成のものを使用した。
【0029】また、不飽和タイプ(B)である磁気バー
コード24用の磁性インキとしては、 カルボニル鉄粉 50 重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 20 重量部 シクロヘキサノン 15 重量部 ブチルセロソルブ 15 重量部 の組成のものを使用した。
【0030】さらに、ダミーバーコード25用のインキ
としては、セイコーアドバンス社製グレーインキを使用
した。
【0031】以上のバーコード用の各インキを使用し
て、幅1mm、長さ5mmの形に、5本(A,A,B,
ダミー,A)パターンで、300線/インチのスクリー
ン版を用いてスクリーン印刷により形成した。
【0032】一方、隠蔽層26用のインキとしては、 アルミペースト 30 重量部 ポリエステル樹脂 60 重量部 シクロヘキサノン 5 重量部 ブチルセロソルブ 5 重量部 の組成のものを使用し、3μmの厚さで200線/イン
チのスクリーン版を用いてスクリーン印刷により形成し
た。
【0033】また、保護層27用のインキとしては、市
販の東洋インキ製造(株)製のFDOPニスを使用し
て、2μmの厚さでUV乾燥型オフセット印刷によって
形成した。
【0034】以上の印刷の後、カードの規定の大きさに
抜いて、本実施例の磁気カードを製作した。
【0035】以上のように構成した磁気カードにおける
バーコードの部分を、磁気バーコード検査機により測定
した(情報の読み取りを行なった)。
【0036】すなわち、バーコードのパターンが(A,
A,B,ダミー,A)となっている磁気カードに対し
て、直流バイアス電流の大きさを、I1 =10mA、I
2 =30mA、I3 =50mAと順次増加させるように
変化させ、さらにその時に当該直流バイアス電流に対応
して、スライスレベル電圧の大きさを、V1 =0.6
V、V2 =1.0V、V3 =2.0Vと順次増加させる
ように変化させながら、磁気バーコード検査機に通して
測定した。この場合、(10mA,0.6V)の組み合
わせにおいて、出力信号パターンは図2のI1 −V1
示すようになり、信号は(11001)が得られた。ま
た、(30mA,1.0V)の組み合わせにおいて、出
力信号パターンは図2のI2 −V2 に示すようになり、
信号は(11101)が得られた。さらに、(50m
A,2.0V)の組み合わせにおいて、出力信号パター
ンは図2のI3 −V3 に示すようになり、信号は(00
100)が得られた。
【0037】よって、以上のようにしてバーコードを読
み取り、その異なった出力信号パターンによって、記
録、情報、真偽判定を行なうことができる。すなわち、
出力電圧レベルの差が生じることで、そのパターンに対
応した読取り方式および認識方式を、図2のようにあら
かじめ設定しておくことにより、その磁気カードの正当
性を知ることができ、従ってもしパターン通りの出力電
圧レベルの差が生じなければ、それは該当の磁気カード
ではないことになる。
【0038】上述したように、本実施例では、基材21
と、この基体21上に設けられた磁気記録層22と、こ
の磁気記録層22上に設けられた磁気パターンである複
数の磁気バーコード23,24およびダミーバーコード
25と、これら磁気バーコード23,24、ダミーバー
コード25および磁気記録層22上に設けられ、これら
を隠蔽する隠蔽層26と、この隠蔽層26上に設けられ
た保護層27とから構成される磁気カードにおいて、磁
気バーコード23の磁気材料として、マグネットビュア
ーに感知されない程度の低保磁力磁性体であり、かつ5
000Oe未満の外磁場で飽和する磁性体を用い、また
磁気バーコード24の磁気材料として、マグネットビュ
アーに感知されない程度の低保磁力磁性体であり、かつ
5000Oe以上の外磁場で飽和する磁性体を用いて磁
気バーコードを構成し、読取り用磁気ヘッドに直流バイ
アス電流を流して記録情報を読取る場合に、直流バイア
ス電流Iの大きさを順次増加させるように変化させ、さ
らにその時に当該直流バイアス電流Iに対応してスライ
スレベル電圧Vを順次増加させるように変化させながら
バーコード23,24,25を読取り、その異なった出
力信号パターンによって、記録、情報、真偽判定を行な
うようにしたものである。
【0039】従って、従来では1種類の出力信号パター
ンしか持たせることができなかったが、本実施例の磁気
カードでは、少なくとも3種類の出力信号パターンを持
たせることができる。これにより、従来の磁気バーコー
ドよりも複雑な記録、情報を、磁気パターンに持たせる
ことができるため、磁気カードの偽造に関して言えば、
従来よりも多くの情報を磁気パターンに内包せしめるこ
とができ、セキュリティ性の著しい向上を図ることがで
きる。これにより、偽造防止効果を著しく高めることが
可能となる。換言すれば、出力信号をパターン化してお
くことにより、そのパターンに対応する再生出力電圧レ
ベルを利用した読取り方式および認識方式を用いること
により、一つまたは二つの磁気記録方式に対するデータ
の改ざん、変造に対して、極めて高い偽造防止効果を有
するものとなる。
【0040】尚、本発明は、上述した実施例に限定され
るものではなく、次のようにしても同様に実施できるも
のである。
【0041】上記各実施例では、直流バイアス電流、お
よびスライスレベル電圧の大きさを3段階に変化させて
3種類の出力信号パターンを得る場合について説明した
が、これに限らず4種類以上の出力信号パターンを得る
ようにすることもできるものである。
【0042】また、上記各実施例では、磁気バーコード
を設ける場合について説明したが、これに限らず特定の
磁気パターンを有するものであれば、前述と同様の方法
で従来よりも複雑な出力信号パターンを得ることができ
るものである。
【0043】さらに、上記各実施例では、直流バイアス
電流、およびスライスレベル電圧の大きさを順次増加さ
せるように変化させて情報を読み取る場合について説明
したが、これに限らず直流バイアス電流、およびスライ
スレベル電圧の大きさを順次減少させるように変化させ
て情報を読み取るようにすることもできるものである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
性体を含有している磁気パターンにより情報が記録され
ている磁気記録媒体において、磁気パターンとして、情
報読取り時の磁気材料として、外磁場よりも低い低保磁
力磁性体であり、かつ所定値未満の外磁場で飽和する磁
性体を用いた磁気パターンと、磁気材料として、外磁場
よりも低い低保磁力磁性体であり、かつ上記所定値以上
の外磁場で飽和する磁性体を用いた磁気パターンとの組
み合わせから構成し、読取り用磁気ヘッドに直流バイア
ス電流を流して記録情報を読取る場合に、直流バイアス
電流の大きさを順次増加または減少させるように変化さ
せ、さらにその時に当該直流バイアス電流に対応してス
ライスレベル電圧を順次増加させるように変化させなが
ら磁気パターンを読取り、その異なった出力信号パター
ンによって、記録、情報、真偽判定を行なうようにした
ので、マグネットビュアー等に感知されない低保磁力の
磁性体を用いた磁気バーコードの固定情報により多くの
情報を与えて、偽造防止効果を著しく高めることが可能
な磁気記録媒体およびその情報読み取り方法が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気カードの一実施例を示す断面
図。
【図2】同実施例における磁気バーコードの出力信号パ
ターンの一例を示す波形図。
【図3】本発明の考え方を説明するための直流バイアス
電流と出力電圧値との関係の一例を示す特性図。
【図4】従来の磁気カードの構成例を示す断面図。
【図5】従来の磁気バーコードの出力信号パターンの一
例を示す波形図。
【符号の説明】
21…基体、22…磁気記録層、23,24…磁気バー
コード、25…ダミーバーコード、26…隠蔽層、27
…保護層。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体を含有している磁気パターンによ
    り情報が記録されている磁気記録媒体において、前記磁
    気パターンとして、磁気材料として、情報読取り時の外
    磁場よりも低い低保磁力磁性体であり、かつ所定値未満
    の外磁場で飽和する磁性体を用いた磁気パターンと、磁
    気材料として、外磁場よりも低い低保磁力磁性体であ
    り、かつ前記所定値以上の外磁場で飽和する磁性体を用
    いた磁気パターンとの組み合わせから構成するようにし
    たことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録媒体におい
    て、磁性体を含有していないダミーパターンを付加して
    成ることを特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 磁気材料として、外磁場よりも低い低保
    磁力磁性体であり、かつ所定値未満の外磁場で飽和する
    磁性体を用いた磁気パターンと、磁気材料として、情報
    読取り時の外磁場よりも低い低保磁力磁性体であり、か
    つ前記所定値以上の外磁場で飽和する磁性体を用いた磁
    気パターンとの組み合わせから構成した磁気パターンに
    より情報が記録されている磁気記録媒体の情報を、読取
    り用磁気ヘッドに直流バイアス電流を流して読み取る方
    法において、前記直流バイアス電流の大きさを順次増加
    させるように変化させ、かつその時に当該直流バイアス
    電流に対応してスライスレベル電圧を順次増加または減
    少させるように変化させながら前記磁気パターンを読み
    取り、その異なった出力信号パターンによって、記録、
    情報、真偽判定を行なうようにしたことを特徴とする磁
    気記録媒体の情報読み取り方法。
JP3090074A 1991-03-28 1991-03-28 磁気記録媒体およびその情報読み取り方法 Expired - Fee Related JP2636542B2 (ja)

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