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JP2635594B2 - カラー画像形成用熱転写シート - Google Patents

カラー画像形成用熱転写シート

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JP2635594B2
JP2635594B2 JP62124442A JP12444287A JP2635594B2 JP 2635594 B2 JP2635594 B2 JP 2635594B2 JP 62124442 A JP62124442 A JP 62124442A JP 12444287 A JP12444287 A JP 12444287A JP 2635594 B2 JP2635594 B2 JP 2635594B2
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dye
thermal transfer
transfer sheet
color
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JP62124442A
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純平 菅藤
仁 斉藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカラー画像形成用熱転写シートに関し、更に
詳しくは、従来商業的に広く使用されている各種カラー
印刷やカラー写真と同様の広範かつすぐれた色再現性を
有するカラー画像形成用熱転写シートに関する。
〔発明の背景〕
従来、オフセット印刷、グラビア印刷等によって多量
のカラー印刷が行われており、このようなカラー印刷に
際しては、原稿をそのまま、あるいは他の原稿、文字、
記号等を組合せて色分解し、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの三原色の版を作成し、更に必要に応じてブラックの
版を加え、夫々の印刷インキによって原稿の色相、模様
等を再現するものである。
このような印刷方式におけるシアン、マゼンタおよび
イエローの三原色インキの色材としては殆どの場合に顔
料が使用されており、これらの顔料は、三原色はもとよ
り、それらの中間色もすべて広範に再現し得るように過
去の多くの経験から最も好ましい三原色の顔料が選択さ
れている。
上記の如き従来の印刷方式は、常に三原色あるいは更
にブラックを加えて四色の版の作成が不可欠であるた
め、多くの設備費用およびスペースを要するという問題
があり、例えば、軽工業や事務所等で簡便にカラー印刷
を行うことができないという問題がある。
一方、近年、写真技術の発達により、カラー写真が大
いに利用されているが、これらカラー写真の複製は、印
刷程には容易ではなく、また、サイズが大になるほどそ
の複製が高価になるという欠点がある。
このような問題を解決する一方法として、昇華性(あ
るいは熱移行性)染料から三原色の熱転写シートを作成
し、この熱転写シートを利用して熱エネルギーにより染
料を転写してカラー画像を形成する熱転写方式が提案さ
れている。このような方式は、大きな印刷機やその他種
々の付帯設備を必要とせず、容易にカラー画像の形成が
可能であり、今後の発展が期待されている。
上記の熱転写方式は、被転写材(受像シート)と熱転
写シートを重ね合せ、いずれの側からサーマルヘッド等
印字手段により熱エネルギーを与えて、熱転写シート上
の染料を被転写材に転移させる方法であり、この転移に
よって形成される色ドットのサイズは、従来のオフセッ
ト印刷におけるドット(網点)に比較すると非常にサイ
ズが大きいものである。また、印刷インキの場合には、
網点の色濃度は主として網点の大きさによって自由に変
更できるものであるに対して、熱転写方式の場合にはド
ットサイズの変更は困難であり、濃度の差は付与する熱
エネルギーによって変えざるを得ないが、これによる濃
度の微妙な変更は非常に困難である。
以上の如き両方式の相違点からして、熱転写方式によ
りカラー画像を形成する場合には、オフセット印刷等に
よるカラー画像に比較すると、その色再現性の範囲が著
しく劣るものであり、この点における改善が要望されて
いる。
また、従来のオフセット印刷インキの三原色の色は、
殆どが顔料から構成されており、一方、熱転写シートに
使用する色材はすべて昇華性(あるいは熱移行性)染料
であることから、両差は互いにその発色機構が異なり、
オフセット印刷インキの三原色に一致する熱移行性(昇
華性)染料の選択は殆ど不可能であった。
さらに、従来の染料においては、シアン、マゼンタお
よびイエローの三原色を用いてカラー画像を形成する場
合、これら3色の中間の色の再現は極めて困難であり、
印刷画像に近いカラー画像を熱転写方式で得るために
は、三原色はもとよりそれらの中間色においても広範な
色再現性を有する熱転写シートの開発が重要な技術的課
題であった。
〔発明の概要〕
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ
たものであり、印刷によるカラー画像に匹敵するすぐれ
た色再現性を有するカラー画像形成用熱転写シートを提
供することを目的としている。
本発明に係るカラー画像形成用熱転写シートは、シア
ン、マゼンタおよびイエローの夫々の色相の染料を含む
夫々の染料担持層が基材シート上に形成されてなるカラ
ー画像形成用熱転写シートであって、前記各染料担持層
が夫々1種もしくは複数種類の染料を含み、かつ、前記
各染料担持層の色特性が、受像シート上に転写された状
態の色特性(CATF基準)として下記の条件を満足するこ
とを特徴としている。
シアン: 色相誤差がグリーン側10%からブルー側60%の範囲にあ
り、かつ、色相誤差がグリーン側10%からブルー側45%
の範囲において、濁りが35%以下であって、色相誤差が
ブルー側45%〜60%の範囲において、濁りが20%以下で
あること。
マゼンタ: 色相誤差がブルー側10%からレッド側60%の範囲にあ
り、かつ、色相誤差がブルー側10%からレッド側35%の
範囲において、濁りが25%以下であって、色相誤差がレ
ッド側35%〜60%の範囲において、濁りが10%以下であ
ること。
イエロー: 色相誤差がレッド側10%からグリーン側10%の範囲内
にあり、この範囲における濁りが10%以下であること。
〔発明の具体的説明〕
以下、本発明に係るカラー画像形成用熱転写シートの
構成ならびに好ましい態様について、さらに詳細に説明
する。
本発明に係るカラー画像形成用熱転写シートは、第1
図の斜視図に示されているように、基本的には、基材シ
ート1上に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の各色相の染料担持層2a、2bおよび2cが各々任意
の順序で形成されている。また本発明においては、図示
はしないが上記三原色の他にさらにブラック等の他の色
相の染料担持層が形成されていてもよい。さらに本発明
のカラー画像形成用熱転写シートにおいては、複数枚の
基材シートに、夫々の染料担持層が別個に形成されてい
てもよい。
本発明においては、上記各染料担持層が夫々1種もし
くは複数種類の染料を含み、かつ、各染料担持層の色特
性が、受像シート上に転写された状態において下記の条
件を満足することを特徴としている。
シアン: 色相誤差がグリーン側10%からブルー側60%の範囲に
あり、かつ、色相誤差がグリーン側10%からブルー側45
%の範囲において、濁りが35%以下であって、色相誤差
がブルー側45%〜60%の範囲において、濁りが20%以下
であること。
マゼンタ: 色相誤差がブルー側10%からレッド側60%の範囲にあ
り、かつ、色相誤差がブルー側10%からレッド側35%の
範囲において、濁りが25%以下であって、色相誤差がレ
ッド側35%〜60%の範囲において、濁りが10%以下であ
ること。
イエロー: 色相誤差がレッド側10%からグリーン側10%の範囲内
にあり、この範囲における濁りが10%以下であること。
本発明においては、各色の色特性が上記色相範囲内の
値になるように染料の組合わせを選択することによっ
て、色再現性にすぐれたカラー熱転写画像を得ることが
できる。本発明において好ましく使用される具体的な染
料の種類、組合わせについては後述する。
一般的に、熱転写記録では、カラー画像を形成するに
当り必要な様々の色相は、各染料が、被熱転写シート上
において、任意の割合で混在することにより、各染料の
固有の吸収によって生じる物体色が、減色的に混合され
て得られる。この際、シアン、マゼンタ、イエローの3
色の色特性が本発明で限定した上記範囲内にないと、こ
れら3色の混合によって得られる中間色は、彩度の低い
濁った色となり、良好な色再現性が得られない。
しかし、上記本発明の熱転写シートによれば、オフセ
ット印刷に匹敵する良好な色再現性が得られる。
なお、上記色相誤差ならびに濁りの値は、GATF(Grap
hic Arte Techical Fundation)の評価方法に従って得
られる値である。この色特性の評価方法は、プロセスイ
ンキの分光特性に合致した青、緑、赤の3種のフィルタ
ーを用いて得られる各フィルターの補色成分の濃度値を
使って理想的なプロセスインキの色と実際の測定対象イ
ンキの色とのズレを判定して色特性の評価を行う方法で
あって、印刷分野において広く使用されている評価方法
である。この方法においては、フィルターを通したとき
の測定光の反射率から濃度値を計算し、一番低い濃度値
をL(Low)、一番高い値をH(High)、中間(すなわ
ち、2番目に高い色成分の濃度)の値をM(Middle)と
すると、色相誤差ならびに濁りは、以下の式により計算
することができる。
上記のような色相誤差ならびに濁りの値は、GATFの基
準に従ってカラーサークルで表示することができる。こ
の表示方法では、たとえば第7図に示すように、サーク
ルの円周方向において色相誤差が表され、一方、濁りは
外周から円の中心方向に向かう距離によって表示されて
中心に向かう程濁りの値が大きくなる。また、色相誤差
についていえば、たとえばシアン色を例にとると、0%
を起点にして色相がブルー側(マゼンタ側)にずれる場
合と、反対にグリーン側(イエロー側)にずれる場合が
ありうるが、どちらの色にずれるかは上記のMの濃度値
をとる色成分が何になるかに依存する。たとえばシアン
色の測定を例にとると、当該シアン色のMの値(2番目
に高い濃度の色成分)がマゼンタ成分である場合は、当
該シアン色は0%よりもマゼンタ側(ブルー側)に算出
された%値だけずれることになる。
上記の色特性の評価方法の詳細については、たとえば
GATF−Bulletin509“Color Separation Photography"お
よびGATF研究報告(No.38)、「色材」)(58〔5〕293
−301、1985)に説明されている。
ところで、本発明においては、染料を選択するにあた
っては、上記の色相条件のほかにも、染料が有する物
性、たとえば染料の無機性/有機性の値(I/O値)、分
子量、融点などの物性に留意することが好ましい。以
下、この点について説明する。
一般に、昇華性染料を使用する熱転写方法において
は、極めて短時間の熱エネルギーの付与によって、十分
に濃度のある鮮明な画像を与え、しかも形成された画像
が優れた諸堅牢性を示す熱転写シートの開発が強く要望
されているのが現状である。
従来、種々の分散染料が、昇華転写方式の染料として
転用されていたが、昇華転写方式では迅速な昇華速度が
要求されるため、一般に分子量が300程度以下あるいは
大きくても350程度以下のものに限定されて使用されて
きた。
しかしながら、このような比較的分子量の低いもの
は、点差速度や発色性は良好であるものの、低い耐移行
性と低い耐汚染性の画像を与えるものであった。
本発明者は、前述の通り、熱転写時に熱転写シートと
受像シートとが十分に密着し得る場合には、染料の昇華
性や気化性のみならず、染料の熱移行性も重要であると
いう観点から、従来昇華転写方法用といては全く選択の
対象外にされていた公知の分散染料について、熱転写用
としての適応性を詳細に研究した結果、特にシアン、マ
ゼンタについては、分子量が300以上あるいは350以上、
更には従来は全く実用的には使用し得ないと考えられて
いた390以上のものであっても、以下の定義に従う染料
のI/O値の値が2.30以下の染料においては、従来の常識
からは考えられない程優れた加熱移行性を有し、更に受
像シートに対する優れた染着性、発色性を示し、そのう
え、転写した被転写材中での染料の移行性(ブリード
性)および汚染性が見られず、熱転写シート用の染料と
して極めて理想的な性質を有することを知見したもので
ある。
なお、本発明において言う「I/O値」とは、甲田善生
著「有機概念図−基礎と応用−」(三共出版)に従うも
のである。
このように、本発明においては、上記I/O値を制限す
ることにより昇華転写用の染料としては従来用い得ない
と考えられいた比較的高分子量の染料を用いることがで
きるので、保存性においてもすぐれた熱転写シートを得
ることができる。
また、染料の融点に着目すると、本発明で用いる染料
の融点は、250℃以下のものが好ましく、さらに好まし
くは80〜200℃の範囲のものである。本発明において
は、特に染料の溶解性を考慮して上記範囲において最適
のものを選択することが好ましい。
本発明において用い得る好ましい染料の具体例を挙げ
ると以下の通りである。
シアン色形成用染料 1.構造式: カラーインデックス(C.I.番号):ソルベントブルー63 分子量:342 I/O値:0.89 融点:148.5℃ 色特性(GATF基準):色相誤差21.3%、濁り31.7% 2.構造式: 分子量:515.1 I/O値:0.52 融点:132〜135℃ 色特性(GATF基準):色相誤差25.5%、濁り9.2% 3.構造式: 分子量:433 I/O値:1.12 融点:127〜130℃ 色特性(GATF基準):色相誤差1.0%、濁り26.1% 4.構造式: 分子量:510.1 I/O値:1.30 融点:176〜179℃ 色特性(GATF基準):色相誤差9.0%、濁り23.9% 5.構造式: 分子量:355 I/O値:1.28 融点:148〜150℃ 色特性(GATF基準):色相誤差31.8%、濁り20.7% 6.三井東圧(株)製、HM−1354(商品名) 分子量:396 融点:181〜183℃(分解) 色特性(GATF基準):色相誤差15.8%、濁り23.1% 7.構造式: カラーインデックス(C.I.番号):ソルベントブルー36 分子量:322 I/O値:0.99 融点:162〜164℃ 色特性(GATF基準):色相誤差34.9%、濁り13.5% 8.構造式: 融点:148〜150℃ 色特性(GATF基準):色相誤差52.4%、濁り14.2% マゼンタ色形成用染料 1.構造式: カラーインデックス(C.I.番号):ディスパースレッド
60 分子量:331 I/O値:1.10 融点:182℃ 色特性(GATF基準):色相誤差31.8%、濁り5.3% 2.構造式: カラーインデックス(C.I.番号):ディスパースバイオ
レッド26 分子量:422 I/O値:0.86 融点:182℃ 色特性(GATF基準):色相誤差3.1%、濁り15.1% 3.構造式: カラーインデックス(C.I.番号): 分子量:387 I/O値:0.92 融点:134〜135℃ 色特性(GATF基準):色相誤差28.0%、濁り3.7% 4.構造式: カラーインデックス(C.I.番号): 分子量:335 I/O値:1.05 色特性(GATF基準):色相誤差23.9%、濁り10.2% 5.構造式: カラーインデックス(C.I.番号):ディスパースレッド
210 分子量:422.5 I/O値:1.11 融点:154〜157℃ 色特性(GATF基準):色相誤差56.5%、濁り5.2% 6.構造式: カラーインデックス(C.I.番号):ソルベントレッド19 分子量:379 I/O値:0.46 融点:132〜134℃ 色特性(GATF基準):色相誤差22.1%、濁り19.1% 7.Polanil Red 3GL(BASF社製(株)) カラーインデックス(C.I.番号):Disperse Red 224 融点:105〜107℃ 色特性(GATF基準):色相誤差55.1%、濁り4.5% 8.構造式: カラーインデックス(C.I.番号):Disperse Red 167 分子量:519.45 融点:107〜109℃ 色特性(GATF基準):色相誤差37.1%、濁り7.9% イエロー色形成用染料 1.構造式:Foron Brilliant Yellow S−6G(Sandoz社
製) 分子量:444 I/O値:0.85 融点:148.9℃ 色特性(GATF基準):色相誤差1.1%、濁り2.6% 2.構造式:PTY−52(三菱化成(株)製) カラーインデックス(C.I.番号):ディスパースイエロ
ー141 分子量:287 I/O値:0.58 融点:151〜153℃ 色特性(GATF基準):色相誤差1.0%、濁り1.9% 3.Macrolex Yellow(Bayer製) カラーインデックス(C.I.番号):Disperse Yellow 201 融点:105〜107℃ 色特性(GATF基準):色相誤差1.9%、濁り6.6% なお、ここで挙げた色特性の値は、以下の組成の染料
インキを調製し、後述する実施例C−1と同様に熱転写
シート、被熱転写シートとを作成し、熱転写を行ない、
得られた画像を反射濃度計(Macbeth RD−918)により
測定し、前述のGATFの評価方法に従い算出したものであ
る。
染料インキ組成 染料 3部 ポリビニルアセタール樹脂 3部 メチルエチルケトン 47部 トルエン 47部 ブラック色形成用染料 1.構造式: 分子量:508.9 I/O値:0.86 融点:138.5〜139.5℃ 2.染料名:Maxoline Blue AP−FW(ICI製) 構造式: カラーインデックス番号:ソルベントブルー36 分子量:322 I/O値:0.99 融点:162.5〜163.5℃ 3.構造式: 分子量:339 I/O値:1.15 融点:127〜128℃ 4.染料名:DHK−996(日本化学工業(株)製) 融点:117〜118℃ 5.染料名:スミカロンRubine SEGL(住友化学製) 構造式: カラーインデックス番号:ディスパーズレッド73 分子量:348 I/O値:0.72 融点:139〜140℃ 6.染料名:Ceres Red 7B(Bayey製) 構造式: カラーインデックス番号:ソルベントレッド19 分子量:379 I/O値:0.46 融点:132.5〜133.5℃ 7.染料名:Foron Brilliant Yellow S−6GL(Sandoz製) 構造式: 分子量:444 I/O値:0.85 融点:148.9℃ 8.染料名:PTY−52(三菱化成(株)) 構造式: カラーインデックス番号:ディスパーズイエロー141 分子量:287 I/O値:0.58 融点:151.5〜152.5℃ この他、後記するアゾ系染料の12、その他の染料35も
ブラック色形成用染料として使用可能である。
次に上記の染料に内で、各色相を形成する染料の好ま
しい組合せについて説明する。
本発明の好ましい態様としては、シアン、マゼンタ、
およびイエローの各色のうち、少なくとも1色について
は、特定の2種もしくはそれ以上の種の染料を組合わせ
て使用する。
例えば、シアン染料として、前記シアン1のC.I.ソル
ベントブルー63と前記シアン2で示される染料(いずれ
も分散剤等を包含しうる、以下同様)を組合せ、好まし
くはその混合比を前者1重量部あたり後者0.3〜8.0重量
部の範囲の混合物とすることによって、オフセット印刷
インキのシアンインキに相当する色調を再現することが
できる。
あるいは、シアン染料として前記シアン3で表わされ
る染料と前記シアン2で表わされる染料を組合せ、好ま
しくはその混合比を前者1重量部当り後者0.5〜5.0重量
部の範囲の混合物とすることによってオフセット印刷イ
ンキのシアンインキに相当する色調を再現することがで
きる。
また、マゼンタ染料としては、前記マゼンタ1のC.I.
ディスパーズレッド60と前記マゼンタ2のC.I.ディスパ
ーズヴァイオレット26とを好ましくはその混合比を前者
1重量部あたり後者0.3〜1.0重量部の範囲の混合物とす
ることによって、オフセット印刷インキのマゼンタイン
キに相当する色調を再現することができる。
あるいは、マゼンタ染料として、前記マゼンタ3で表
わされる染料と前記マゼンタ2のC.I.ディスパーズヴァ
イオレット26と前記イエロー1で表わされる染料を組合
わせ、好ましくは、その混合比をマゼンタ31重量部当り
マゼンタ2が、0.05〜1.0重量部の範囲であり、イエロ
ー1が0.02重量部以下であり混合物とすることによって
オフセット印刷インキのマゼンタインキに相当する色調
を再現することができる。
更に、イエロー染料として、前記イエロー1で表わさ
れる染料と前記マゼンタ5のC.I.ディスパーズレッド21
0とを好ましくは、その混合比を前者1重量部あたり0.0
2重量部以下である混合物とすることによってオフセッ
ト印刷インキのマゼンタインキに相当する色調を再現す
ることができる。
上記態様における重要な特徴は、組合わせる個々の染
料それ自体は、上記本発明の色特性の規制範囲を外れて
いても、組合わせたときに本発明で規定する範囲内にあ
れば、これらは三色によってカラー画像を形成する際に
中間色の最も優れた広範な色再現が可能となる点であ
る。
ところで本発明においては、染料ならびにその組合わ
せによって、前記した特定の色特性の条件を満足する熱
転写シートを得ることができるが、染料に着目すると、
前述した特定のI/O値、分子量を有する染料が好ましく
用いられる。この点に着目すると、本発明において前記
物性値を有する熱移行性染料のなかで好ましい具体例を
挙げると以下の通りである。
(I) 下記一般式(I)および/または(II)で表わ
される染料 但し、式中のAは、水素原子、−CONHR4(R4は水素原
子またはアルキル基である。)、 (R5はアミノ基またはアシルアミアノ基である。)、−
COCH2COR6(R6はアルキル基である。)または (R7は水素原子またはアルキル基である。)であり、X1
とX2は水素原子またはハロゲン原子であり、R1は水素原
子またはアルキル基であり、R2とR3はアルキル基または
置換アルキル基であり、BとCは水素原子、CONHR4、−
COR6−COOR6,アミノ基、アルキルアミノ基またはアシル
アキノ基である。
このような染料は、それ自体としては公知の材料であ
り、P−フェニレンジアミン系化合物とナフトール類ま
たはフェノール酸との酸化カップリング方法により得ら
れるものであり、従来は主としてカラー写真のシアン色
発色剤として使用されていたものである。
本発明において特に好ましい前記一般式(I)または
(II)の染料は、AおよびBが−CONHR4であって、R4
C1〜C6のアルキル基であり、R1が水素原子またはメチル
基であるものであることが判った。
また、R2およびR3に関しては、いずれもC1〜C4のアル
キル基であり、かつR2およびR3の少なくとも一方が、水
酸基、または置換水酸基〔例えば−O−R′(R′は低
級アルキル基、アルキルカルボニル基等)〕、アミノ基
または置換アミノ基〔例えば、−NH−R″(R″はアル
キル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基
等)〕、シアノ基、ニトロ基等の如き水不溶性の極性基
を有するものが、最良の結果、すなわち、優れた昇華
性、基材シートに対する染着性、転写時の耐熱性、発色
性と同時に優れた耐移行性等を有するものであった。
(II) アゾ系染料 特に好適なものとしては下記の構造のものが例示され
る。
(MW=333、I/O=0.84) (MW=417、I/O=0.65) (MW=505.8、I/O=0.61) (MW=508.9、I/O=0.88) (MW=473.5、I/O=0.73) (MW=533.9、I/O=0.92) (MW=505.9、I/O=0.98) (MW=519.5、I/O=0.93) (MW=419、I/O=1.02) (MW=869、I/O=0.39) (MW=644、I/O=0.57) (MW=456、I/O=0.59) ソルベントブラック3 (III) アントラキノン系染料 特に好適にものとしては下記の構造のものが例示され
る。
(MW=466、I/O=1.42) (MW=454、I/O=1.77) (MW=422、I/O=0.86) (MW=418、I/O=0.72) (MW=418、I/O=0.72) (MW=366、I/O=0.83) (MW=534、I/O=0.89) (MW=443、I/O=0.81) (MW=410、I/O=0.88) (IV) 下記一般式(III)で表わされるイミドアント
ラキノン系染料 但し、上記式のR1は水素原子またはC1〜C20のアルキ
ル基を表わし、R2は水素原子、アミノ基またはC1〜C20
のアルキル置換アミノ基を表わし、Xは0またはNH基を
表わし、且つR3はC1〜C20のアルキル基を表わし、該ア
ルキル基は水酸基、C1〜C20のアルコキシ基またはR4
O−基(但し、R4は水素原子またはC1〜C20のアルキル
基である)を有するC2〜C20のアルコキシ基を有しても
よい。
特に好適なものとしては下記の構造のものが例示され
る。
(MW=321、I/O=1.72) (MW=391、I/O=1.33) (MW=397、I/O=1.51) (MW=393、I/O=1.44) (MW=393、I/O=1.44) (MW=364、I/O=1.34) (MW=392、I/O=1.22) (MW=397、I/O=1.51) (MW=394、I/O=1.32) (V) その他の染料 特に好適な染料として下記の如き染料が挙げられる。
(MW=418、I/O=0.34) (MW=515、I/O=0.52) (MW=374、I/O=0.98) (MW=399、I/O=0.90) (MW=334、I/O=1.63) 上記例示の染料および例示外の本発明で使用可能な染
料のうちで好ましいものは、I/O値が1.40以下、更に好
ましくは1.00以下であり、分子量が約280以上、更に好
ましくは350以上、最も好ましくは390〜800のものであ
る。I/O値が2.30を超えると染料の溶融点が著しく高く
なり、また溶剤に対する溶解性および被転写材に対する
新和性が急激に低下し、また分子量が280未満のもので
は、従来技術の種々の欠点が十分には解決されず、また
800を越える分子量のものでは、熱転写速度および発色
性が劣るようになり、好ましくない。
本発明は、以上の如き特定の染料の組合せを利用し
て、夫々シアン、マゼンタおよびイエロー発色の三色の
熱転写シートを提供するものであるが、これらの三色の
熱転写シートは夫々別の熱転写シートでもよいし、また
連続した基材シート上に任意の順序で三色の染料を含む
染料担持層を形成したものでもよく、更にこれらの態様
に従来公知の任意のブラック発色の熱転写シートを組合
せてもよいものである。
また、上記の連続シートの場合には、夫々、シアン、
マゼンタ、イエロー(およびブラック)の染料担持層を
プリンターが読み取れるように連続シートの三色(また
は四色)の部分に対応して、任意の検知マークを付与す
ることもできる。これらの検査探知マークの例を添付図
面に示す。
上記の如き熱転写シートを使用することにより、従来
のオフセット印刷によって得られるカラー印刷やカラー
写真と同様に広範な色再現性、特に中間色の広範な色再
現性のよいカラー画像を形成することができ、従って高
価でスペースをとる従来の印刷方式を使用することな
く、例えば、このような大型の印刷方式を採用し得ない
小工場、オフィスあるいは家庭等においても非常に高品
質のカラー画像を形成することが可能となった。
本発明の熱転写シートは以上の如き特定の組合せの三
色の染料を使用することを特徴とし、それ以外の構成は
従来公知の熱転写シートの構成と同様でよい。
前記の染料を含む本発明の熱転写シートの構成に使用
する基材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱性
と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例
えば、0.5〜50μm、好ましくは1〜10μm程度の厚さ
の紙、各種加工紙、ポリエステルフィルム、ポリスチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフ
ィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコ
ールフィルム、セロファン等であり、特に好ましいもの
はポリエステルフィルムである。
上記の如き基材シートの表面に設ける染料担持層は、
前記の染料を任意のバインダー樹脂で担持させた層であ
る。
前記の染料を担持するためのバインダー樹脂として
は、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましいもの
を例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、エチルヒドロキシセルロース、ビドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロー
ス、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニ
ルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等
が、耐熱性、染料の移行性等の点から好ましいものであ
る。
本発明の熱転写シートの染料担持層は、基本的には上
記の材料から形成されるが、その他必要に応じて従来公
知と同様な各種の添加剤をも包含し得るものである。
このような染料担持層は、好ましくは適当な溶剤中に
前記の夫々の組合せの染料、バインダー樹脂その他の任
意成分を加えて各成分を溶解または分散させて担持層形
成用塗液またはインキを調製し、これを上記の基材シー
ト上に塗布および乾燥させて形成する。
このようにして形成する担持層は、0.2〜5.0μm、好
ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さであり、また担持層中
の前記の染料は、担持層の重量の5〜70重量%、好まし
くは10〜60重量%の量で存在するのが好適である。
上記の如き本発明の熱転写シートは、そのままで熱転
写用として十分に有用であるが、更にその染料担持層表
面に粘着防止層、すなわち離型層を設けてもよく、この
ような層を設けることにより、熱転写時における熱転写
シートと被転写材の粘着を防止し、更に高い熱転写温度
を使用し、一層優れた濃度の画像を形成することができ
る。
この離型層としては、単に粘着防止性の無機粉末を付
着させたのみでも相当の効果を示し、更に、例えばシリ
コーンポリマー、アクリルポリマー、フッ素化ポリマー
の如き離型性に優れた樹脂から0.01〜5μm、好ましく
は0.05〜2μmの離型層を設けることによって形成する
ことができる。
尚、上記の如き無機粉体あるいは離型性ポリマーは染
料担持層中に包含させても十分な効果を奏するものであ
る。
更に、このような熱転写シートの裏面に、サーマルヘ
ッドの熱による悪影響を防止するために耐熱層を設けて
もよい。
以上の如き熱転写シートを用いて、画像を形成するた
めに使用する被転写材(受像シート)は、その記録面が
前記の染料に対して染料受容性を有するものであればい
かなるものでもよく、また染料受容性を有しない紙、金
属、ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なくと
も一方の表面に染料受容層を形成すればよい。
染料受容層を形成しなくてもよい被転写材としては、
例えば、ペリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリ
マー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニ
ルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等
のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹
脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロ
ース系樹脂、ポリカーボネート等からなる繊維、織布、
フィルム、シート、成形物等が挙げられる。
特に好ましいものはポリエステルからなるシートまた
はフィルムあるいはポリエステル層を設けた加工紙であ
る。また、紙、金属、ガラスその他の非染着性の被転写
材であっても、その記録面に上記の如き染着性の樹脂の
溶液または分散液を塗布および乾燥させるか、あるいは
それらの樹脂フィルムをラミネートすることにより、被
転写材とすることができる。
更に、上記の染着性のある被転写材であっても、その
表面に更に染着性の良い樹脂から、上記の紙の場合の如
くして染料受容層を形成してもよい。
このようにして形成する染料受容層は、単独または複
数の材料から形成でき、また、所期の目的を妨げない範
囲で更に各種の添加剤を包含してもよいのは当然であ
る。
このような染料受容層は任意の厚さでよいが、一般的
には5〜50μmの厚さである。また、このような染料受
容層は連続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルジョ
ンや樹脂分散液を使用して、不連続の被覆として形成し
てもよい。
このような被転写材は基本的には上記の如くで、その
ままでも十分に使用できるものであるが、上記被転写材
またはその染料受容層中に、粘着防止用の無機粉末を包
含させることができ、このようにすれば熱転写時の温度
をより高めても熱転写シートと被転写材との粘着を防止
して、更にすぐれた熱転写を行うことができる。特に好
ましいのは、微粉末のシリカである。
また、上記のシリカの如き無機粉末に代えて、または
併用して、離型性の良好な前述の如き樹脂を添加しても
よい。特に好ましい離型性ポリマーは、シリコーン化合
物の硬化物、例えば、エポキシ変性シリコーンオイルと
アミノ変性シリコーンオイルからなる硬化物が挙げられ
る。このような離型材は、染料受容層の重量の約0.5〜3
0重量%を占める割合が良い。
また使用する被転写材は、その染料受容層の表面に、
上記の如き無機粉体を付着させて粘着防止効果を高めて
もよいし、また、前述の如き離型性に優れた離型剤から
なる層を設けてもよい。
このような離型層は約0.01〜5μmの厚さで十分な効
果を発揮して、熱転写シートの染料受容層との粘着を防
止しつつ、一層染料受容性を向上させることができる。
上記の如き本発明の熱転写シートおよび上記の如き被
記録材を使用して熱転写を行う際に使用する熱エネルギ
ーを付与手段は、従来公知の付与手段がいずれも使用で
き、例えば、サーマルプリン−(例えば、(株)日立製
作所製、ビデオプリンターVY−100)等の記録装置によ
って、記録時間をコントロールすることにより、5〜10
0mJ/mm2程度の熱エネルギーを付与することによって、
所期の目的を十分に達成することができる。
上記の如き本発明の熱転写シートを使用することによ
り、各種印刷方式、特にオフセット印刷方式によるカラ
ー印刷は高価な設備および大きなスペースを要するのに
対し、さらに、カラー写真の場合は大版の複製は高価で
あったのに対し、小型で比較的安価な装置により、小工
場や事務所あるいは家庭においても、非常に色再現の良
い特に中間色における色再現性にすぐれたカラー画像を
形成することができる。
さらに上記の如き本発明の熱転写シートを使用するこ
とにより、各種印刷方式、特にオフセット印刷方式によ
り大量のカラー印刷を実施するのに先立って、原稿の色
分解をカラースキャナーで行い、これにコンピュターを
搭載した熱転写記録装置を接続し、カラー印刷を行い、
これを校正刷に代えることにより、印刷物の色の修正、
レイアウトの変更、記号、文字、他の原稿の挿入等が、
そのつど版を作成したり修正したりすることなく、コン
ピュター上の処理により最終的に決定することができ
る。従って、このように決定された状態で最終の版を作
成することにより、従来技術における如き煩雑な校正刷
工程は大幅に簡素化される。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
尚、文中、部または%とあるのは特に断りの無い限り重
量基準である。
実施例A−1 下記組成の3種の染料担持層形成用インキ組成物を調
製した。尚、シアンおよびイエローのインキ組成物は、
成分を溶解後にろ過して不溶分を除去した。これらを夫
々背面に耐熱処理を施した4.5μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフィルムに、乾燥塗布量が夫々1.0g/m2
なるように塗布および乾燥して本発明のシアン、マゼン
タおよびイエローの三色の夫々の熱転写シートを得た。
シアン色 kayaset Blue714 1.00部 Foron Brilliant Blue S−R(分散剤含有) 4.80部 ポリブチラール樹脂 4.60部 メチルエチルケトン 44.80部 トルエン 44.80部 マゼンタ色 MS Red G 2.86部 Macrolex Red Violet R 1.56部 ポリブチラール樹脂 4.32部 メチルエチルケトン 43.34部 トルエン 42.92部 シクロヘキサノン 5.0 部 イエロー色 Foron Brilliant Yellow S−6GL(分散剤含有) 6.00部 ポリブチラール樹脂 4.52部 メチルエチルケトン 43.99部 トルエン 40.99部 シクロヘキサノン 4.50部 次に、基材シートとして合成紙(王子油化製、ユポFP
G#150)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液を
乾燥時10g/m2になる割合で塗布し、100℃で30分間乾燥
して被転写材(受像シート)を得た。
ポリエステル樹脂(Vylon200、東洋紡製) 11.5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VYHH、UCC製)5.0部 アミノ変性シリコーンオイル(KF−393、信越化学工業
製) 1.2部 エポキシ変性シリコーンオイル(X−22−343、信越化
学工業製) 1.2部 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン(重
量比4:4:2) 102 部 前記の本発明の三色の熱転写シートと上記の被転写材
とを、夫々の染料担持層と染料受容面とを対向させて重
ね合せ、熱転写シートの裏面からヘッド印加電圧10V、
印字時間4.0msec.の条件でサーマルヘッドで記録を行
い、三色の画像を得た。これらの三色の画像の演色性を
オフセット印刷インキ(Gセットインキ、諸星インキ
製)の標準色による校正印刷画像と対比したところ、良
好な一致が認められた。
実施例A−2 実施例A−1において、三色の染料担持層形成用イン
キを、一枚の連続シート(実施例A−1と同じ基材)に
一定の面積で、シアン、マゼンタ、イエローの順で塗布
および乾燥させた以外は実施例A−1と同様にして三色
が連続シート上に順々に並んだ本発明の連続シート状の
カラー画像形成用熱転写シートを得た。
この熱転写シートを使用してシアン、マゼンタ、イエ
ローの順で実施例A−1と同様にして連続的に熱転写を
行いカラー画像を形成した。一方、比較のために、標準
オフセットインキ(Gセットインキ、諸星インキ製)を
使用し、校正刷機により、同一の原稿からカラー画像を
形成し、上記のカラー画像と比較したところ、肉眼では
判別不能であり、これら二種のカラー画像の演色性は第
6図の如くであった。
なお、上記熱転写シートとしては、ブラックの染料担
持層が形成されたものも作製した。このブラックのイン
キ組成物としては下記の表−17ないしC−20に示すもの
を用いた。
実施例B−1 下記組成の3種の染料担持層形成用インキ組成物を調
製した。尚、シアンおよびイエローのインキ組成は、成
分を溶解後にろ過して不溶分を除去した。これらを夫々
背面に耐熱処理を施した4.5μm厚のポリエチレンテレ
フタレートフィルムに、乾燥塗布量が夫々1.0g/m2にな
るように塗布および乾燥して本発明のシアン、マゼンタ
およびイエローの三色の夫々の熱転写シートを得た。
シアン色 kayaset Blue714 5.00部 ポリブチラール樹脂 3.92部 メチルエチルケトン 22.54部 トルエン 50.18部 メチルイソブチルケトン 13.00部 キシレン 5.00部 マゼンタ色 MS Red G 2.60部 Macolex Red Vioret R 1.40部 ポリブチラール樹脂 4.32部 メチルエチルケトン 43.34部 トルエン 43.34部 n−プロパノール 5.00部 イエロー色 Foron Brilliant Yellow S−6GL(分散剤含有) 5.50部 ポリブチラール樹脂 4.52部 メチルエチルケトン 48.49部 トルエン 41.49部 次に、基材シートとして合成紙(王子油化製、ユポFP
G#150)を用い、この一方の面に下記の組成の塗工液を
乾燥時10g/m2になる割合で塗布し、100℃で30分間乾燥
して被転写材を得た。
ポリエステル樹脂(Vylon200、東洋紡製) 11.5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VYHH、UCC製)5.0部 アミノ変性シリコーンオイル(KF−393、信越化学工業
製) 1.2部 エポキシ変性シリコーンオイル(X−22−343、信越化
学工業製) 1.2部 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン(重
量比4:4:2) 102 部 前記の本発明の三色の熱転写シートと上記の被転写材
とを、夫々の染料担持層と染料受容面とを対向させて重
ね合せ、熱転写シートの裏面からヘッド印加電圧10V、
印字時間4.0msec.の条件でサーマルヘッドで記録を行
い、三色の画像を得た。これらの三色の画像の色再現性
をオフセット印刷インキの標準色による印刷画像と対比
したところ、広範囲な色再現性の画像が得られた。
実施例B−2 実施例B−1において、三色の染料担持層形成用イン
キを、一枚の連続シート(実施例B−1と同じ基材)に
一定の面積で、シアン、マゼンタ、イエローの順で塗布
および乾燥させた以外は実施例B−1と同様にして三色
が連続シート上に順々に並んだ本発明の連続シート状の
カラー画像形成用熱転写シートを得た。
この熱転写シートを使用してシアン、マゼンタ、イエ
ローの順で実施例B−1と同様にして連続的に熱転写を
行いカラー画像を形成した。一方、比較のために、標準
オフセットインキ(Gセットインキ、諸星インキ製)を
使用し、同一の原稿からカラー画像を形成し、上記のカ
ラー画像と比較したところ、肉眼では判別不能であり、
これら二種のカラー画像の色再現性は第7図の如くであ
った。
実施例C−1ないしC−12 下記の表C−1ないし表C−12に示す染料担持層形成
用インキ組成物を調製した。各裏面側に耐熱処理を施し
た4.5μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム表
面に各インキ組成物を、乾燥塗布量が1.0g/m2になるよ
うに塗布し乾燥して各色の染料担持層が形成された熱転
写シートを得た。なお、上記熱転写シートとしては、ブ
ラックの染料担持層が形成されたものも作製した。この
ブラックのインキ組成物としては、下記の表C−17ない
しC−20に示すものを用いた。
次に、受像シートとしては、合成紙(王子油化製、YU
PO FPG−150)を基材シートとして用い、この一方の面
に、下記の受像層形成用組成物からなる塗工液を乾燥時
10.0g/m2になる割合で塗布し、100℃で30分間乾燥して
得たものを用いた。
受像層形成用組成物 ポリエステル樹脂(Vylon600、東洋紡製) 3 部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VAGH、UCC製) 6 部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VYHH、UCC製) 1 部 アミノ変性シリコーンオイル(KF−393、信越化学工業
製) 0.7部 エポキシ変性シリコーンオイル(X−22−343、信越化
学工業製) 0.7部 メチルエチルケトン 20 部 トルエン 20 部 次に、上記各熱転写シートと上記の受像シートとを、
それぞれの染料担持層と染料受容面とが対向するように
重ね合せ、熱転写シートの裏面から、ヘッド印加電圧1
2.0V、印加時間16.0msec/line、走行速度33.3msec/line
の条件でサーマルヘッドにより記録を行った。
得られた画像について、反射濃度計(Macbeth RD−91
8)を用いて色相誤差ならびに濁りを測定した。測定結
果を表C−1〜C−12に示す。
また実施例C−1ないしC−7について、この得られ
た画像の演色性をGATF基準のカラーサークルを用い第8
図ないし第14図に示した。
一方、比較のため、様々なオフセット印刷インキの演
色性を同様にして第15図ないし第25図(比較例1ないし
11)に示した。これらを比較すると、本発明の熱転写シ
ートにより得られるカラー画像の色再現性が、オフセッ
ト印刷インキのそれに匹敵するものであることがわか
る。
特に、実施例C−2、C−5、C−6、C−7の演色
性は、非常に良好であり、これらの熱転写シートによ
り、形成されるカラー画像は、校正用オフセットインキ
(例えばNS2C校正インキ(諸星インキ製))を使用し、
校正刷機により、同一の原稿から形成されたカラー画像
と比較して、肉眼では判別不能なまでの良好な色再現性
を示した。
なお、比較例として挙げたオフセットインキは、以下
のようなものである。
比較例 1 PANTONE(米)製 比較例 2 Sun Chemical社(米)製 比較例 3 K&E社(独)製 比較例 4 Hartmann社(スイス)製 比較例 5 Collie社(豪)製 比較例 6 Canada Printing Ink社(加)製 比較例 7 Best Oneインキ、東華色素製 比較例 8 CAPS Gインキ、大日本インキ製 比較例 9 TK Bright校正用インキ、東洋インキ製 比較例10 NS 2C校正用インキ、諸星インキ製 比較例11 BW Shuttleインキ、東華色素製 実施例D−1ないしD−5 下記組成の染料担持層形成用インキ組成物を調製し、
背面に耐熱処理を施した4.5μm厚のポリエチレンテレ
フタレートフィルムに、乾燥塗布量が1.0g/m2になるよ
うに塗布および乾燥して本発明の熱転写シートを得た。
後記第D−1表の染料 3 部 ポリブチラール樹脂 4.5 部 メチルエチルケトン 46.25部 トルエン 46.25部 次に、基材シートとして合成紙(王子油化製、ユポFP
G#150)を用い、この一方の面に下記乗組成の塗工液を
乾燥時10g/m2になる割合で塗布し、100℃で30分間乾燥
して被転写材を得た。
ポリエステル樹脂(Vylon200、東洋紡製) 11.5部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VYHH、UCC製)5.0部 アミノ変性シリコーンオイル(KF−393、信越化学工業
製) 1.2部 エポキシ変性シリコーンオイル(X−22−343,信越化学
工業製) 1.2部 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン(重
量比4:4:2) 102 部 前記の本発明の熱転写シートと上記の被転写材とを、
それぞれの染料担持層と染料受容面とを対向させて重ね
合わせ、熱転写シートの裏面からヘッド印加電圧10V、
印字時間4.0msec.の条件でサーマルヘッドで記録を行
い、下記第1表の結果を得た。
尚、染料Iは、前記一般式(I)において、A=−CO
NHR4、R4=n−ブチル基、R1=水素、R2=エチル基、R3
=エチル基の染料である(I/O値=0.96、分子量403)。
染料IIは、同様にA=−CONHR4、R4=n−プロピル
基、R1=メチル基、R2=エチル基、R3=エチル基の染料
である(I/O値=0.96、分子量403)。
染料IIIは、同様にA=−CONHR4、R4=n−ブチル
基、、R1=水素、R2=エチル基、R3=C2H4SO2CH3の染料
である(I/O値=1.39、分子量495)。
染料IVは、同様にA=−CONHR4、R4=n−ブチル基、
R1=メチル基、R2=エチル基、R3=ヒドロキシエチル基
の染料である(I/O値=1.12、分子量433)。
染料Vは、同様にA=−CONHR4、R4=n−プロピル
基、、R1=水素、R2=メチル基、R3=メチル基の染料で
ある(I/O値=1.10、分子量361)。
尚、いずれの染料もX1とX2は水素原子である。
実施例D−6ないしD−8 実施例D−1〜D−5における染料に代えて、前記一
般式(II)における置換基が下記のものである染料を用
い、多は実施例D−1〜D−5と同様にして、実施例D
−1〜D−5と同様に優れた結果を得た。
実施例D−9ないしD−12 実施例D−1ないしD−5における染料に代えて、前
記の染料を使用し、他は実施例1〜D−5と同様にして
下記第D−3表を得た。
尚、染料Iは前記式(1)の染料である。
染料IIは前記式(3)の染料である。
染料IIIは前記式(8)の染料である。
染料IVは前記式(9)の染料である。
実施例D−13 染料担持層形成用インキの組成を下記の如くしたこと
を除き、他は実施例D−1と同様にして下記の結果を得
た。
前記式13の染料 3 部 ポリブチラール樹脂 4.5 部 メチルエチルケトン 25.35部 トルエン 25.35部 N,N−ジメチルホルムアミド 43.80部 発色濃度:1.21、堅牢度:○、色調:紅 実施例D−14 実施例D−13の染料に代えて前記式14の染料を使用
し、他は実施例D−13と同様にして下記の結果を得た。
発色濃度:1.26、堅牢度:◎、色調:紅 実施例D−15ないしD−22 実施例D−1〜D−5における染料に代えて、前記の
染料を使用し、他は実施例D−1〜D−5と同様にして
下記D−4表の結果を得た。
尚、染料Iは前記式(15)の染料である。
染料IIは前記式(16)の染料である。
染料IIIは前記式(17)の染料である。
染料IVは前記式(18)の染料である。
染料Vは前記式(19)の染料である。
染料VIは前記式(10)の染料である。
染料VIIは前記式(11)の染料である。
染料VIIIは前記式(12)の染料である。
実施例D−23ないしD−27 染料担持層形成用インキの組成を下記の如くしたこと
を除き、他は実施例D−1〜D−5と同様にして下記第
D−5表の結果を得た。
後記D−5表の染料 1 部 ポリブチラール樹脂 4.5 部 メチルエチルケトン 25.35部 トルエン 25.35部 テトラヒドロフラン 43.80部 尚、染料Iは前記式(22)の染料である。
染料IIは前記式(23)の染料である。
染料IIIは前記式(24)の染料である。
染料IVは前記式(26)の染料である。
染料Vは前記式(27)の染料である。
比較例D−1ないしD−7 実施例D−1〜D−5における染料として下記第6表
の染料を使用し、他は実施例D−1と同様にして下記第
6表の結果を得た。
尚、染料I′は、ディスパーズ・レッド1である(I/
O値=0.77、分子量314)。染料II′は、ディスパーズ・
バイオレット1である(I/O値=1.34、分子量238)。染
料III′は、ディスパーズ・バイオレット4である(I/O
値=1.25、分子量252)。染料I染料IV′は、ディスパ
ーズ・バイオレット28である(I/O値=1.10、分子量30
5)。染料V′は、ディスパーズ・イエロー7である(I
/O値=0.54、分子量332)。染料VI′は、ディスパーズ
・イエロー23である(I/O値=0.57、分子量318)。染料
VII′は、ディスパーズ・ブルー26である(I/O値=1.8
0、分子量298)。
尚、前記における発色濃度は米国マクベス社製のテン
シートメーターRD−918で測定した値である。
堅牢度は、記録画像を50℃の雰囲気中に長時間放置し
た後、画像のシャープさが変化せず、また表面を白紙で
摩擦しても白紙が着色しないものを◎とし、僅かシャー
プさが失なわれ且つ僅かに白紙が着色したものを◯と
し、シャープさが失なわれ、白紙が着色したものを△と
し、画像が不鮮明となり、白紙が著しく着色したものを
×で表示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好ましい態様に係るカラー画像形成用
熱転写シートの外観を示す斜視図である。 第2図〜第5図は、本発明の連続シート状の熱転写シー
トの付与し得る検知マークの例を示す。図中のCは、シ
アン色を、Mは、マゼンタ色を、Yは、イエロー色を、
Bkは、ブラック色を示し、Tは、検知マークを示す。 第6図は、実施例A−2で得た本発明によるカラー画像
(A)と標準オフセットインキによるカラー画像(B)
の夫々をミノルタ製の色彩色差計CR100を用いて測色し
たCIE XYZ表示系のxy色度図である。 第7図は、実施例B−2で得た本発明によるカラー画像
(A)と標準オフセットインキによるカラー画像(B)
の夫々を反射濃度計(マクベスRD−918)を用いて、青
紫、緑、赤のフィルターで濃度を測定し、この値をGATF
の方式に基ずいて作成したカラーサークルである。 第8図〜第25図は、各々、実施例C−1〜C−7、およ
び比較例1〜11において、上記第7図と同様の方法で作
成したカラーサークルである。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シアン、マゼンタおよびイエローの夫々の
    色相の染料を含む夫々の染料担持層が基材シート上に形
    成されてなるカラー画像形成用熱転写シートであって、
    前記各染料担持層が夫々1種もしくは複数種類の染料を
    含み、かつ、前記各染料担持層の色特性が、受像シート
    上に転写された状態の色特性(GATF基準)として下記の
    条件を満足し、 かつ、下記の(イ)および(ロ)の場合、すなわち、 (イ)シアン染料がC.I.ソルベントブルー63及び下記構
    造式(1)で表される染料の混合物の場合、マゼンタ染
    料がC.I.ディスパースレッド60及びC.I.ディスパースヴ
    ァイオレット26の混合物の場合、かつ、イエロー染料が
    下記構造式(2)で表される染料である場合、 (ロ)シアン染料がC.I.ソルベントブルー63であり、マ
    ゼンタ染料がC.I.ディスパースレッド60及びC.I.ディス
    パースヴァイオレット26の混合物であり、かつ、イエロ
    ー染料が上記構造式(2)で表される染料である場合、
    を除いたものであることを特徴とする、カラー画像形成
    用熱転写シート。 シアン: 色相誤差がグリーン側10%からブルー側60%の範囲にあ
    り、かつ、色相誤差がグリーン側10%からブルー側45%
    の範囲において、濁りが35%以下であって、色相誤差が
    ブルー側45%〜60%の範囲において、濁りが20%以下で
    あること。 マゼンタ: 色相誤差がブルー側10%からレッド側60%の範囲にあ
    り、かつ、色相誤差がブルー側10%からレッド側35%の
    範囲において、濁りが25%以下であって、色相誤差がレ
    ッド側35%〜60%の範囲において、濁りが10%以下であ
    ること。 イエロー: 色相誤差がレッド側10%からグリーン側10%の範囲内に
    あり、この範囲における濁りが10%以下であること。
  2. 【請求項2】シアンの色相誤差がブルー側5%以上、30
    %以下の範囲内にあり、この範囲における濁りが25%以
    下である、特許請求の範囲第1項に記載の熱転写シー
    ト。
  3. 【請求項3】マゼンタの色相誤差がレッド側15%以上、
    35%以下の範囲内にあり、この範囲における濁りが15%
    以下である、特許請求の範囲第1項に記載の熱転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】イエローの色相誤差がレッド側において5
    %以内、グリーン側において5%以内の範囲内にあり、
    この範囲における濁りが10%以下である、特許請求の範
    囲第1項に記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】基材シートが1枚のシートからなり、該基
    材シート上の一方の面に3色の夫々の染料担持層が任意
    の順序で形成されてなる、特許請求の範囲第1項に記載
    の熱転写シート。
  6. 【請求項6】染料担持層中に含有される染料が、夫々単
    一種類の染料からなる、特許請求の範囲第1項に記載の
    熱転写シート。
  7. 【請求項7】染料担持層中に含有される染料が、少なく
    ともシアン、マゼンタもしくはイエローのいずれかにお
    いては、複数種類の染料の複合系からなる、特許請求の
    範囲第1項に記載の熱転写シート。
  8. 【請求項8】染料担持層中に含有される染料の無機性/
    有機性の値(I/O値)が、2.30以下である、特許請求の
    範囲第1項に記載の熱転写シート。
  9. 【請求項9】染料担持層中に含有される染料の分子量
    が、シアン、マゼンタおよびイエローのいずれにも280
    以上である、特許請求の範囲第1項〜第8項のいずれか
    1項に記載の熱転写シート。
  10. 【請求項10】染料担持層中に含有される染料の分子量
    が、少なくもシアンおよびマゼンタについては、300以
    上である、特許請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1
    項に記載の熱転写シート。
  11. 【請求項11】染料担持層中に含有される染料の分子量
    が、少なくともシアンおよびマゼンタについては、350
    以上である、特許請求の範囲第1項〜第8項のいずれか
    1項に記載の熱転写シート。
  12. 【請求項12】染料担持層中に含有される染料の融点
    が、250℃以下である、特許請求の範囲第1項〜第6項
    のいずれか1項に記載の熱転写シート。
  13. 【請求項13】染料担持層中に含有される染料の融点
    が、80〜200℃である、特許請求の範囲第1項〜第6項
    のいずれか1項に記載の熱転写シート。
  14. 【請求項14】さらにブラック染料担持層が設けられて
    いる、特許請求の範囲第1項に記載の熱転写シート。
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