JP2633817B2 - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents
不揮発性半導体メモリInfo
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- 238000009825 accumulation Methods 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 20
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- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 2
- XUFQPHANEAPEMJ-UHFFFAOYSA-N famotidine Chemical compound NC(N)=NC1=NC(CSCCC(N)=NS(N)(=O)=O)=CS1 XUFQPHANEAPEMJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Non-Volatile Memory (AREA)
- Read Only Memory (AREA)
- Semiconductor Memories (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は浮遊ゲート構造を有す
るMOSFETをメモリセルとして使用した不揮発性半
導体メモリに関する。
るMOSFETをメモリセルとして使用した不揮発性半
導体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】FAMOS、SAMOS等のような浮遊
ゲート構造を有するMOSFETをメモリセルとして使
用した紫外線消去型不揮発性半導体メモリは一般に良く
使用されている。このようなメモリはプログラマブルR
OMの分野では最も普及しているものの一つである。
ゲート構造を有するMOSFETをメモリセルとして使
用した紫外線消去型不揮発性半導体メモリは一般に良く
使用されている。このようなメモリはプログラマブルR
OMの分野では最も普及しているものの一つである。
【0003】図17はこのような構造のメモリセルを使
用した従来のメモリにおけるメモリセルアレイ部分の回
路図である。メモリセル90はそれぞれ浮遊ゲート構造を
有するMOSFETで構成されており、これらメモリセ
ル90は行列状に配置されている。また、図中の横方向に
配置されているメモリセルの制御ゲートは1本の行線91
に共通に接続されており、図中の縦方向に配置されてい
るメモリセルのドレインは1本の列線92に共通に接続さ
れており、全てのメモリセルのソースは0Vのアース電
圧に接続されている。
用した従来のメモリにおけるメモリセルアレイ部分の回
路図である。メモリセル90はそれぞれ浮遊ゲート構造を
有するMOSFETで構成されており、これらメモリセ
ル90は行列状に配置されている。また、図中の横方向に
配置されているメモリセルの制御ゲートは1本の行線91
に共通に接続されており、図中の縦方向に配置されてい
るメモリセルのドレインは1本の列線92に共通に接続さ
れており、全てのメモリセルのソースは0Vのアース電
圧に接続されている。
【0004】図18は上記メモリセルアレイ部分を半導
体ウエハー上に集積化する際のメモリセル2個分のパタ
ーン平面図である。行線91と直交するように列線92が配
置されており、2ビット分のメモリセルの共通ドレイン
となる拡散領域93にはコンタクト部94を介して列線92が
接続されている。また各行線91の下部には電気的に浮遊
状態にされた浮遊ゲート95が設けられている。
体ウエハー上に集積化する際のメモリセル2個分のパタ
ーン平面図である。行線91と直交するように列線92が配
置されており、2ビット分のメモリセルの共通ドレイン
となる拡散領域93にはコンタクト部94を介して列線92が
接続されている。また各行線91の下部には電気的に浮遊
状態にされた浮遊ゲート95が設けられている。
【0005】このようなメモリではそれぞれ1本の行線
91と列線92に高電圧を印加することにより、その交点に
存在する1つのメモリセルが選択される。選択されたメ
モリセルではドレイン近傍にインパクト・アイオニゼー
ション(impact ionization)が発生し、さらにこれに
よって発生した電子が浮遊ゲートに注入されることによ
ってデータの書き込みが行われる。浮遊ゲートに電子が
注入されると、そのセルの閾値電圧は上昇する。閾値電
圧が上昇したセルは、制御ゲートに通常の読み出し電
圧、例えば5Vの電圧を印加してもオンしなくなる。一
方、電子が注入されていないセルでは閾値電圧は元の低
い状態なので、制御ゲートに5Vの電圧を印加するとオ
ン状態になる。そして、図示しない負荷素子により列線
92を“1”に設定しておくことによりメモリセルのオ
ン、オフ状態に基づいて列線92の電位が変化し、この列
線電位をセンスアンプ等で検出することにより読み出し
データの判定が行われる。
91と列線92に高電圧を印加することにより、その交点に
存在する1つのメモリセルが選択される。選択されたメ
モリセルではドレイン近傍にインパクト・アイオニゼー
ション(impact ionization)が発生し、さらにこれに
よって発生した電子が浮遊ゲートに注入されることによ
ってデータの書き込みが行われる。浮遊ゲートに電子が
注入されると、そのセルの閾値電圧は上昇する。閾値電
圧が上昇したセルは、制御ゲートに通常の読み出し電
圧、例えば5Vの電圧を印加してもオンしなくなる。一
方、電子が注入されていないセルでは閾値電圧は元の低
い状態なので、制御ゲートに5Vの電圧を印加するとオ
ン状態になる。そして、図示しない負荷素子により列線
92を“1”に設定しておくことによりメモリセルのオ
ン、オフ状態に基づいて列線92の電位が変化し、この列
線電位をセンスアンプ等で検出することにより読み出し
データの判定が行われる。
【0006】一方、データの消去は紫外線を照射するこ
とにより行われる。すなわち、紫外線が照射されると浮
遊ゲートから電子が放出され、これによりメモリセルの
閾値電圧が元の低い状態に戻る。
とにより行われる。すなわち、紫外線が照射されると浮
遊ゲートから電子が放出され、これによりメモリセルの
閾値電圧が元の低い状態に戻る。
【0007】上記メモリでは、選択された一つのメモリ
セルのドレイン及び制御ゲートに高電圧を印加する必要
があるため、各セルを列線に接続する必要がある。上記
従来のメモリでは図18に示すように、2個のメモリセ
ルの共通ドレインに対して1個のコンタクト部を設ける
ようにしているので、コンタクト部の数が多くなり、大
容量化を行なう際にコンタクト部の占有面積が大きなも
のとなる。この結果、従来のメモリではチップサイズが
大型化し、製造価格が高価となる欠点がある。
セルのドレイン及び制御ゲートに高電圧を印加する必要
があるため、各セルを列線に接続する必要がある。上記
従来のメモリでは図18に示すように、2個のメモリセ
ルの共通ドレインに対して1個のコンタクト部を設ける
ようにしているので、コンタクト部の数が多くなり、大
容量化を行なう際にコンタクト部の占有面積が大きなも
のとなる。この結果、従来のメモリではチップサイズが
大型化し、製造価格が高価となる欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来では、
コンタクト部の数が多く、チップサイズが大型化するの
で、製造価格が高価となる問題がある。この発明は上記
のような事情を考慮してなされたものであり、その目的
は、チップサイズの小型化を図ることによって安価に製
造することができると共に、非選択なメモリセルに加え
られる電圧ストレスを軽減させることによって信頼性の
向上を図ることができる不揮発性半導体メモリを提供す
ることにある。
コンタクト部の数が多く、チップサイズが大型化するの
で、製造価格が高価となる問題がある。この発明は上記
のような事情を考慮してなされたものであり、その目的
は、チップサイズの小型化を図ることによって安価に製
造することができると共に、非選択なメモリセルに加え
られる電圧ストレスを軽減させることによって信頼性の
向上を図ることができる不揮発性半導体メモリを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の不揮発性半導
体メモリは、一端が第1の端子に接続される選択用トラ
ンジスタと、それぞれが制御ゲート、浮遊ゲート、ドレ
イン、ソース、チャネル領域を有し上記選択用トランジ
スタの他端と基準電位との間に直列に接続された複数個
のメモリセルとからなり、上記浮遊ゲート中の電子の蓄
積状態によって上記メモリセルにデータが記憶され、上
記メモリセルが選択された時に導通するか否かによって
記憶されたデータが読み出されるメモリセルブロック
と、上記選択用トランジスタに接続され、上記選択用ト
ランジスタを選択するための第1の行線と、上記メモリ
セルに接続され、上記メモリセルを選択するための第2
の行線と、上記第1の行線に接続され、上記選択用トラ
ンジスタを選択するための信号を出力する第1の行デコ
ーダと、上記第2の行線に接続され、上記メモリセルを
選択するために上記第2の行線に第1の論理レベルの信
号あるいはこの第1の論理レベルの信号よりも電位が高
く設定された第2の論理レベルの信号を供給する第2の
行デコーダと、上記第1の端子に接続され、データの書
き込み時に上記メモリセルに所定の電圧を印加する書き
込み電圧印加手段とを具備し、上記メモリセルに対する
データを書き込み時及びメモリセルからのデータ読み出
し時において、上記選択用トランジスタが非選択である
この非選択な選択用トランジスタが含まれる上記メモリ
ブロックが非選択の時は、上記非選択なメモリブロック
に接続される第2の行線を上記第2の行デコーダによっ
て上記第1の論理レベルの信号に設定し、かつ上記第1
の論理レベルの信号を上記基準電位に設定することによ
って上記メモリセルへ印加される電圧ストレスを軽減す
るように構成したことを特徴としている。
体メモリは、一端が第1の端子に接続される選択用トラ
ンジスタと、それぞれが制御ゲート、浮遊ゲート、ドレ
イン、ソース、チャネル領域を有し上記選択用トランジ
スタの他端と基準電位との間に直列に接続された複数個
のメモリセルとからなり、上記浮遊ゲート中の電子の蓄
積状態によって上記メモリセルにデータが記憶され、上
記メモリセルが選択された時に導通するか否かによって
記憶されたデータが読み出されるメモリセルブロック
と、上記選択用トランジスタに接続され、上記選択用ト
ランジスタを選択するための第1の行線と、上記メモリ
セルに接続され、上記メモリセルを選択するための第2
の行線と、上記第1の行線に接続され、上記選択用トラ
ンジスタを選択するための信号を出力する第1の行デコ
ーダと、上記第2の行線に接続され、上記メモリセルを
選択するために上記第2の行線に第1の論理レベルの信
号あるいはこの第1の論理レベルの信号よりも電位が高
く設定された第2の論理レベルの信号を供給する第2の
行デコーダと、上記第1の端子に接続され、データの書
き込み時に上記メモリセルに所定の電圧を印加する書き
込み電圧印加手段とを具備し、上記メモリセルに対する
データを書き込み時及びメモリセルからのデータ読み出
し時において、上記選択用トランジスタが非選択である
この非選択な選択用トランジスタが含まれる上記メモリ
ブロックが非選択の時は、上記非選択なメモリブロック
に接続される第2の行線を上記第2の行デコーダによっ
て上記第1の論理レベルの信号に設定し、かつ上記第1
の論理レベルの信号を上記基準電位に設定することによ
って上記メモリセルへ印加される電圧ストレスを軽減す
るように構成したことを特徴としている。
【0010】
【作用】この発明の不揮発性半導体メモリは、浮遊ゲー
ト構造のMOSFETからなるメモリセルを複数個直列
接続して使用することにより、2個以上のメモリセル毎
に1個のコンタクト部を設ければよく、これによりコン
タクト部の数を従来に比べて減少させることができる。
ト構造のMOSFETからなるメモリセルを複数個直列
接続して使用することにより、2個以上のメモリセル毎
に1個のコンタクト部を設ければよく、これによりコン
タクト部の数を従来に比べて減少させることができる。
【0011】また、選択用トランジスタが非選択である
この非選択な選択用トランジスタが含まれるメモリブロ
ックが非選択の時は、非選択なメモリブロックに接続さ
れる第2の行線を第2の行デコーダによって第1の論理
レベルの信号に設定し、かつ第1の論理レベルの信号を
基準電位に設定することによって、メモリセルへ印加さ
れる電圧ストレスが軽減される。
この非選択な選択用トランジスタが含まれるメモリブロ
ックが非選択の時は、非選択なメモリブロックに接続さ
れる第2の行線を第2の行デコーダによって第1の論理
レベルの信号に設定し、かつ第1の論理レベルの信号を
基準電位に設定することによって、メモリセルへ印加さ
れる電圧ストレスが軽減される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を説明する。
図1はこの発明に係る不揮発性半導体メモリの原理を説
明するための回路図である。図おいてMC1 ないしMC
4 はそれぞれ浮遊ゲート、制御ゲート、ドレイン、ソー
ス及びチャネル領域を有する浮遊ゲート構造のMOSF
ETからなるメモリセルであり、これら4個のメモリセ
ルMC1 ないしMC4 は直列に接続されて直列回路10を
構成している。上記直列回路10の一端すなわち、メモリ
セルMC1 のドレインは書き込み電圧印加用のエンハン
スメント型(以下、E型と称する)のMOSFET11を
介して例えば12.5Vの高電圧である書き込み電圧V
Pに接続され、直列回路10の他端すなわち、メモリセル
MC4 のソースは0Vのアース電圧(基準電位)に接続
されている。上記MOSFET11のゲートには書き込み
データに応じた電圧Vdataが印加されるようになってお
り、4個のメモリセルMC1 ないしMC4 の制御ゲート
には選択電圧VG1 ないしVG4 が印加されるようにな
っている。
図1はこの発明に係る不揮発性半導体メモリの原理を説
明するための回路図である。図おいてMC1 ないしMC
4 はそれぞれ浮遊ゲート、制御ゲート、ドレイン、ソー
ス及びチャネル領域を有する浮遊ゲート構造のMOSF
ETからなるメモリセルであり、これら4個のメモリセ
ルMC1 ないしMC4 は直列に接続されて直列回路10を
構成している。上記直列回路10の一端すなわち、メモリ
セルMC1 のドレインは書き込み電圧印加用のエンハン
スメント型(以下、E型と称する)のMOSFET11を
介して例えば12.5Vの高電圧である書き込み電圧V
Pに接続され、直列回路10の他端すなわち、メモリセル
MC4 のソースは0Vのアース電圧(基準電位)に接続
されている。上記MOSFET11のゲートには書き込み
データに応じた電圧Vdataが印加されるようになってお
り、4個のメモリセルMC1 ないしMC4 の制御ゲート
には選択電圧VG1 ないしVG4 が印加されるようにな
っている。
【0013】図2は上記図1の回路を半導体ウエハー上
に集積化する際のパターン平面図である。図中の拡散領
域20はそれぞれMOSFET11及び4個のメモリセルM
C1ないしMC4 それぞれのソース,ドレイン領域とな
るものであり、21はMOSFET11のゲート、22はメモ
リセルMC1 ないしMC4 それぞれの制御ゲート、23は
メモリセルMC1 ないしMC4 それぞれの浮遊ゲートで
ある。また、各ソース、ドレイン領域間はチャネル領域
となり、図示しないがこのチャネル領域とその上の浮遊
ゲートとの間及び浮遊ゲートとその上の制御ゲートとの
間にはそれぞれゲート絶縁膜が設けられている。
に集積化する際のパターン平面図である。図中の拡散領
域20はそれぞれMOSFET11及び4個のメモリセルM
C1ないしMC4 それぞれのソース,ドレイン領域とな
るものであり、21はMOSFET11のゲート、22はメモ
リセルMC1 ないしMC4 それぞれの制御ゲート、23は
メモリセルMC1 ないしMC4 それぞれの浮遊ゲートで
ある。また、各ソース、ドレイン領域間はチャネル領域
となり、図示しないがこのチャネル領域とその上の浮遊
ゲートとの間及び浮遊ゲートとその上の制御ゲートとの
間にはそれぞれゲート絶縁膜が設けられている。
【0014】このような構成のメモリでは直列回路10の
一端すなわち、メモリセルMC1 と書き込み電圧印加用
のMOSFET11との接続点を、コンタクト部を介して
図示しない列線に接続して使用する。従って、図1の回
路では4個のメモリセルに対して1個のコンタクト部を
設ければよい。このため、従来のメモリに比べてコンタ
クト部の数を減少させることができ、大容量化を行なう
際にコンタクト部の占有面積が小さくできる。
一端すなわち、メモリセルMC1 と書き込み電圧印加用
のMOSFET11との接続点を、コンタクト部を介して
図示しない列線に接続して使用する。従って、図1の回
路では4個のメモリセルに対して1個のコンタクト部を
設ければよい。このため、従来のメモリに比べてコンタ
クト部の数を減少させることができ、大容量化を行なう
際にコンタクト部の占有面積が小さくできる。
【0015】ところで、この発明のメモリではコンタク
ト部の数を減少させるために複数個のメモリセルを直列
接続しているので、従来のようにインパクト・アイオニ
ゼーションによって発生した電子を浮遊ゲートに注入し
てデータを書き込む方法は採用できない。すなわち、こ
の発明のメモリでは浮遊ゲートから電子を抜き取るか、
もしくは浮遊ゲートに正孔を注入し、メモリセルの閾値
電圧を負極性の値にすることによりデータの書き込みを
行なう方法を採用する。
ト部の数を減少させるために複数個のメモリセルを直列
接続しているので、従来のようにインパクト・アイオニ
ゼーションによって発生した電子を浮遊ゲートに注入し
てデータを書き込む方法は採用できない。すなわち、こ
の発明のメモリでは浮遊ゲートから電子を抜き取るか、
もしくは浮遊ゲートに正孔を注入し、メモリセルの閾値
電圧を負極性の値にすることによりデータの書き込みを
行なう方法を採用する。
【0016】いま、図3に示すような回路モデルを考え
る。すなわち、浮遊ゲート構造のMOSFET12のドレ
インは負荷回路13を介して電圧VDに接続し、ソースは
アース電圧に接続する。この状態で、MOSFET12の
制御ゲートの電圧VGを0Vに、電圧VDを高電圧にそ
れぞれ設定してMOSFET12のドレイン近傍でブレー
クダウンを起こさせると、浮遊ゲートから電子が放出さ
れ、MOSFET12の閾値電圧が負になる現象がある。
る。すなわち、浮遊ゲート構造のMOSFET12のドレ
インは負荷回路13を介して電圧VDに接続し、ソースは
アース電圧に接続する。この状態で、MOSFET12の
制御ゲートの電圧VGを0Vに、電圧VDを高電圧にそ
れぞれ設定してMOSFET12のドレイン近傍でブレー
クダウンを起こさせると、浮遊ゲートから電子が放出さ
れ、MOSFET12の閾値電圧が負になる現象がある。
【0017】図4は浮遊ゲート構造のMOSFETの電
圧−電流特性を示す曲線図である。図中の特性曲線aは
ブレークダウンが起こる前のものであり、この特性のと
きに制御ゲート電圧VGが正極性のある値以上にならな
いとドレイン電流IDは流れない。これに対し、特性曲
線bはブレークダウンが起こった後のものであり、この
特性のときには制御ゲート電圧VGが負極性の値でもド
レイン電流IDが流れる。すなわち、図3の回路でブレ
ークダウンが起こった後は、MOSFET12は曲線bの
特性を持つようになり、閾値電圧は正極性から負極性に
変わる。また、必ずしもブレークダウンが起こらなくと
も、例えばパンチスルーによる電流が流れても、このと
きの制御ゲート電圧VGの値が低ければ、MOSFET
12の閾値電圧は負極性に変わる。さらに、制御ゲート電
圧VGが0V以上にされていてもブレークダウンは発生
する。つまり、MOSFET12のドレインと浮遊ゲート
との間の電界が重要であり、ドレイン近傍のブレークダ
ウンもしくはパンチスルーにより発生する正孔の一部が
ドレインと浮遊ゲートとの間の電界によって引かれ、浮
遊ゲートに注入される。これにより浮遊ゲートが正に帯
電し、これによって閾値電圧が負になると考えられる。
この発明のメモリではVGを低くすることが重要であ
り、VGが低いがため、正孔が浮遊ゲートに注入される
ことになる。
圧−電流特性を示す曲線図である。図中の特性曲線aは
ブレークダウンが起こる前のものであり、この特性のと
きに制御ゲート電圧VGが正極性のある値以上にならな
いとドレイン電流IDは流れない。これに対し、特性曲
線bはブレークダウンが起こった後のものであり、この
特性のときには制御ゲート電圧VGが負極性の値でもド
レイン電流IDが流れる。すなわち、図3の回路でブレ
ークダウンが起こった後は、MOSFET12は曲線bの
特性を持つようになり、閾値電圧は正極性から負極性に
変わる。また、必ずしもブレークダウンが起こらなくと
も、例えばパンチスルーによる電流が流れても、このと
きの制御ゲート電圧VGの値が低ければ、MOSFET
12の閾値電圧は負極性に変わる。さらに、制御ゲート電
圧VGが0V以上にされていてもブレークダウンは発生
する。つまり、MOSFET12のドレインと浮遊ゲート
との間の電界が重要であり、ドレイン近傍のブレークダ
ウンもしくはパンチスルーにより発生する正孔の一部が
ドレインと浮遊ゲートとの間の電界によって引かれ、浮
遊ゲートに注入される。これにより浮遊ゲートが正に帯
電し、これによって閾値電圧が負になると考えられる。
この発明のメモリではVGを低くすることが重要であ
り、VGが低いがため、正孔が浮遊ゲートに注入される
ことになる。
【0018】次に図1の回路の動作について図5及び図
6のタイミングチャートを用いて説明する。図5のタイ
ミングチャートはデータ書き込み時のものであり、この
例ではT1の期間にメモリセルMC3 にデータを書き込
み、T2の期間にはメモリセルMC2 にデータを書き込
む場合である。まず、期間T1では選択電圧VG1 、V
G2及びVG4 を例えば12.5V程度の高電圧に設定
し、VG3 のみを低電圧、例えば0Vに設定する。この
状態でMOSFET11のゲートの電圧Vdataを高電圧に
設定する。これによりMOSFET11がオン状態とな
り、VPによる高電圧が直列回路10の一端に印加され
る。さらに、直列回路10ではメモリセルMC1 、MC2
、MC4 がオン状態、メモリセルMC3 がオフ状態と
なるため、オフ状態のメモリセルMC3 のドレインに高
電圧が加わる。このとき、このメモリセルMC3 のドレ
イン近傍でブレークダウンあるいはパンチスルーが起こ
る程度にVP、Vdataの値を設定することにより、ブレ
ークダウンあるいはパンチスルーがメモリセルMC3 に
起こる。メモリセルMC3 の制御ゲート電圧VG3 は0
Vに設定されているので、ブレークダウンあるいはパン
チスルーにより発生した正孔がその浮遊ゲートに注入さ
れる。この結果、メモリセルMC3 の閾値電圧が負極性
の値に変わり、これによってメモリセルMC3 のデータ
の書き込みが行われる。
6のタイミングチャートを用いて説明する。図5のタイ
ミングチャートはデータ書き込み時のものであり、この
例ではT1の期間にメモリセルMC3 にデータを書き込
み、T2の期間にはメモリセルMC2 にデータを書き込
む場合である。まず、期間T1では選択電圧VG1 、V
G2及びVG4 を例えば12.5V程度の高電圧に設定
し、VG3 のみを低電圧、例えば0Vに設定する。この
状態でMOSFET11のゲートの電圧Vdataを高電圧に
設定する。これによりMOSFET11がオン状態とな
り、VPによる高電圧が直列回路10の一端に印加され
る。さらに、直列回路10ではメモリセルMC1 、MC2
、MC4 がオン状態、メモリセルMC3 がオフ状態と
なるため、オフ状態のメモリセルMC3 のドレインに高
電圧が加わる。このとき、このメモリセルMC3 のドレ
イン近傍でブレークダウンあるいはパンチスルーが起こ
る程度にVP、Vdataの値を設定することにより、ブレ
ークダウンあるいはパンチスルーがメモリセルMC3 に
起こる。メモリセルMC3 の制御ゲート電圧VG3 は0
Vに設定されているので、ブレークダウンあるいはパン
チスルーにより発生した正孔がその浮遊ゲートに注入さ
れる。この結果、メモリセルMC3 の閾値電圧が負極性
の値に変わり、これによってメモリセルMC3 のデータ
の書き込みが行われる。
【0019】期間T2では選択電圧VG1 、VG3 及び
VG4 を12.5Vに設定し、VG2 のみを0Vに設定
する。このとき電圧Vdataは高電圧の設定状態のままに
しておく。これにより、今度はメモリセルMC2 のドレ
イン近傍でブレークダウンあるいはパンチスルーが起こ
り、これにより発生した正孔がその浮遊ゲートに注入さ
れ、メモリセルMC3 のデータの書き込みが行われる。
VG4 を12.5Vに設定し、VG2 のみを0Vに設定
する。このとき電圧Vdataは高電圧の設定状態のままに
しておく。これにより、今度はメモリセルMC2 のドレ
イン近傍でブレークダウンあるいはパンチスルーが起こ
り、これにより発生した正孔がその浮遊ゲートに注入さ
れ、メモリセルMC3 のデータの書き込みが行われる。
【0020】一般に、ドレインの近傍に発生するアバラ
ンシエ・ブレークダウンは、ゲート電圧の低い時の方が
より低いドレイン電圧で起こることが知られている。こ
のため、制御ゲート電圧が0Vにされているときにはブ
レークダウンが起り、高電圧のときにはブレークダウン
は起こらない。
ンシエ・ブレークダウンは、ゲート電圧の低い時の方が
より低いドレイン電圧で起こることが知られている。こ
のため、制御ゲート電圧が0Vにされているときにはブ
レークダウンが起り、高電圧のときにはブレークダウン
は起こらない。
【0021】図6のタイミングチャートはデータ読み出
し時のものであり、この例ではメモリセルMC1 から順
次データを読み出す場合である。このデータの読み出し
時には図示しない手段により、直列回路10の一端に5V
よりも低い読み出し電圧が印加される。そして非選択の
メモリセルの制御ゲート電圧VGが高電位、例えば5V
に設定され、選択されたメモリセルの制御ゲート電圧V
Gは低電位、例えば0Vに設定される。従って、まず始
めにメモリセルMC1 の制御ゲート電圧VG1が0Vに
設定され、メモリセルMC1 が選択される。例えばこの
メモリセルMC1 にはデータが書き込まれていず、その
閾値電圧が正極性であるとすれば、このメモリセルMC
1 はオフしたままである。このとき、直列回路10には電
流は流れない。
し時のものであり、この例ではメモリセルMC1 から順
次データを読み出す場合である。このデータの読み出し
時には図示しない手段により、直列回路10の一端に5V
よりも低い読み出し電圧が印加される。そして非選択の
メモリセルの制御ゲート電圧VGが高電位、例えば5V
に設定され、選択されたメモリセルの制御ゲート電圧V
Gは低電位、例えば0Vに設定される。従って、まず始
めにメモリセルMC1 の制御ゲート電圧VG1が0Vに
設定され、メモリセルMC1 が選択される。例えばこの
メモリセルMC1 にはデータが書き込まれていず、その
閾値電圧が正極性であるとすれば、このメモリセルMC
1 はオフしたままである。このとき、直列回路10には電
流は流れない。
【0022】次に、メモリセルMC2 の制御ゲート電圧
VG2 が0Vに設定され、メモリセルMC2 が選択され
る。例えばこのメモリセルMC2 にはデータが書き込ま
れており、その閾値電圧が負極性であるとすれば、この
メモリセルMC2 はオン状態になる。このとき、他のメ
モリセルMC1 、MC3 、MC4 の制御ゲート電圧VG
1 、VG3 、VG4 は高電圧であるから、これらメモリ
セルMC1 、MC3 、MC4 は全てオンしている。従っ
て、この場合には直列回路10を介して電流が流れる。以
下、メモリセルMC3 、MC4 の順に制御ゲート電圧V
G3 、VG4 を0Vに設定する。
VG2 が0Vに設定され、メモリセルMC2 が選択され
る。例えばこのメモリセルMC2 にはデータが書き込ま
れており、その閾値電圧が負極性であるとすれば、この
メモリセルMC2 はオン状態になる。このとき、他のメ
モリセルMC1 、MC3 、MC4 の制御ゲート電圧VG
1 、VG3 、VG4 は高電圧であるから、これらメモリ
セルMC1 、MC3 、MC4 は全てオンしている。従っ
て、この場合には直列回路10を介して電流が流れる。以
下、メモリセルMC3 、MC4 の順に制御ゲート電圧V
G3 、VG4 を0Vに設定する。
【0023】このデータ読み出し時の際、選択されたメ
モリセルのオン、オフ状態に基づいて直列回路10の一端
の電位が変化し、この電位変化をセンスアンプ等で検出
することにより読み出しデータの判定が行われる。
モリセルのオン、オフ状態に基づいて直列回路10の一端
の電位が変化し、この電位変化をセンスアンプ等で検出
することにより読み出しデータの判定が行われる。
【0024】図7はこの発明を複数ビット出力構成の不
揮発性半導体メモリに実施した場合の、全体の構成を示
す回路図である。図において300 ないし30M はそれぞれ
1ビットのデータを読み出すメモリブロックである。各
メモリブロック30はメモリブロック300 と同様に構成さ
れている。すなわち、各メモリブロック30内には、制御
ゲートと浮遊ゲートを有する浮遊ゲート構造のn個のメ
モリセルMC1 ,MC2 …MCn を直列に接続して構成
された直列回路10が行列状に多数配置されている。これ
ら各直列回路10の一端は直列回路選択用のE型のMOS
FET31を介して複数の列線C1 ,C2 …Cp のうち対
応する1本に接続されている。また、各直列回路10に接
続されたMOSFET31のゲートは、全てのメモリブロ
ック30について共通に設けられた行デコーダ41からのデ
コード出力が印加される行線W1,W2 ,…に接続さ
れ、各直列回路10内のメモリセルMC1 〜MCn の制御
ゲートは行デコーダ41からのデコード出力が印加される
W11,W12…W1n、W21,W22,…W2n、…にそれぞれ
接続されている。上記各列線Cは、全てのメモリブロッ
ク30について共通に設けられた列デコーダ42からのデコ
ード出力が印加される列選択線CS1 ,CS2 ,…CS
p それぞれがゲートに接続された列選択用のE型のMO
SFET32それぞれを介して、データ書込み/読み出し
ノード33に共通に接続されている。
揮発性半導体メモリに実施した場合の、全体の構成を示
す回路図である。図において300 ないし30M はそれぞれ
1ビットのデータを読み出すメモリブロックである。各
メモリブロック30はメモリブロック300 と同様に構成さ
れている。すなわち、各メモリブロック30内には、制御
ゲートと浮遊ゲートを有する浮遊ゲート構造のn個のメ
モリセルMC1 ,MC2 …MCn を直列に接続して構成
された直列回路10が行列状に多数配置されている。これ
ら各直列回路10の一端は直列回路選択用のE型のMOS
FET31を介して複数の列線C1 ,C2 …Cp のうち対
応する1本に接続されている。また、各直列回路10に接
続されたMOSFET31のゲートは、全てのメモリブロ
ック30について共通に設けられた行デコーダ41からのデ
コード出力が印加される行線W1,W2 ,…に接続さ
れ、各直列回路10内のメモリセルMC1 〜MCn の制御
ゲートは行デコーダ41からのデコード出力が印加される
W11,W12…W1n、W21,W22,…W2n、…にそれぞれ
接続されている。上記各列線Cは、全てのメモリブロッ
ク30について共通に設けられた列デコーダ42からのデコ
ード出力が印加される列選択線CS1 ,CS2 ,…CS
p それぞれがゲートに接続された列選択用のE型のMO
SFET32それぞれを介して、データ書込み/読み出し
ノード33に共通に接続されている。
【0025】上記ノード33は前記図1中のMOSFET
11に相当する書き込み電圧印加用のE型NチャネルMO
SFET34を介して書き込み電圧VPの印加点に接続さ
れている。このMOSFET34のゲートにはデータ入力
回路35の出力端が接続されている。このデータ入力回路
35は書き込みデータに基づいて前記電圧Vdataを出力す
る。さらに上記ノード33はゲートに所定のバイアス電圧
Vbiasが印加されている電位分離用のE型NチャネルM
OSFET36を介してデータ検出ノード37に接続されて
いる。このデータ検出ノード37には負荷用のE型Pチャ
ネルMOSFET38のドレインとゲートが接続されてお
り、このFET38のソースは読み出し時の電源電圧VC
に接続されている。上記データ検出ノード37にはセンス
アンプ39が接続されており、ここで判定された読み出し
データは出力バッファ40を介して出力されるようになっ
ている。
11に相当する書き込み電圧印加用のE型NチャネルMO
SFET34を介して書き込み電圧VPの印加点に接続さ
れている。このMOSFET34のゲートにはデータ入力
回路35の出力端が接続されている。このデータ入力回路
35は書き込みデータに基づいて前記電圧Vdataを出力す
る。さらに上記ノード33はゲートに所定のバイアス電圧
Vbiasが印加されている電位分離用のE型NチャネルM
OSFET36を介してデータ検出ノード37に接続されて
いる。このデータ検出ノード37には負荷用のE型Pチャ
ネルMOSFET38のドレインとゲートが接続されてお
り、このFET38のソースは読み出し時の電源電圧VC
に接続されている。上記データ検出ノード37にはセンス
アンプ39が接続されており、ここで判定された読み出し
データは出力バッファ40を介して出力されるようになっ
ている。
【0026】このような構成のメモリでは、n個のメモ
リセル毎にMOSFET31を列線Cに接続すればよいの
で、メモリセルを列線に接続する際に必要とするコンタ
クト部の数は大幅に減少する。このため、コンタクト部
の占有面積が削減でき、大容量化する際のチップサイズ
を大幅に小さくすることができ、これにより製造価格を
安価にすることができる。
リセル毎にMOSFET31を列線Cに接続すればよいの
で、メモリセルを列線に接続する際に必要とするコンタ
クト部の数は大幅に減少する。このため、コンタクト部
の占有面積が削減でき、大容量化する際のチップサイズ
を大幅に小さくすることができ、これにより製造価格を
安価にすることができる。
【0027】次に上記メモリの動作を説明する。図8は
上記メモリでデータの書き込みを行なう時の動作の一例
を示すタイミングチャートである。この例は行線W1 、
W11〜W1nと列線C1 とに接続された1個の直列回路10
を選択し、この直列回路10内のメモリセルに対してデー
タの書き込みを行なう場合である。このとき、列デコー
ダ42のデコード出力により、1本の列選択線CS1 のみ
が高電圧に設定され、列線C1 に接続されている列選択
用のMOSFET32がオンする。このとき、他の列選択
線CS2 〜CSp は全て低電圧に設定され、列線C2 〜
Cp に接続されている残りの列選択用のMOSFET32
はオフする。また、行デコーダ41のデコード出力によ
り、行線W1 ,W2 ,…のうち1本の行線W1 のみが高
電圧に設定され、同一行に配置されている直列回路10に
接続されている直列回路選択用のMOSFET31がオン
する。この状態で、行デコーダ41のデコード出力により
行線W11のみが低電圧に設定される。このとき、データ
入力回路35からの出力電圧Vdataは高電圧に設定されて
いるとする。これによりMOSFET34がオンし、高電
圧の書き込み電圧VPがノード33に与えられる。さら
に、このノード33に出力された高電圧は、オンしている
列選択用のMOSFET32を介して列線C1 に与えられ
る。これにより、選択された直列回路10内のメモリセル
MC1 のドレイン近傍で前記のようなブレークダウンが
起り、その浮遊ゲートに正孔が注入されてデータの書き
込みが行われる。
上記メモリでデータの書き込みを行なう時の動作の一例
を示すタイミングチャートである。この例は行線W1 、
W11〜W1nと列線C1 とに接続された1個の直列回路10
を選択し、この直列回路10内のメモリセルに対してデー
タの書き込みを行なう場合である。このとき、列デコー
ダ42のデコード出力により、1本の列選択線CS1 のみ
が高電圧に設定され、列線C1 に接続されている列選択
用のMOSFET32がオンする。このとき、他の列選択
線CS2 〜CSp は全て低電圧に設定され、列線C2 〜
Cp に接続されている残りの列選択用のMOSFET32
はオフする。また、行デコーダ41のデコード出力によ
り、行線W1 ,W2 ,…のうち1本の行線W1 のみが高
電圧に設定され、同一行に配置されている直列回路10に
接続されている直列回路選択用のMOSFET31がオン
する。この状態で、行デコーダ41のデコード出力により
行線W11のみが低電圧に設定される。このとき、データ
入力回路35からの出力電圧Vdataは高電圧に設定されて
いるとする。これによりMOSFET34がオンし、高電
圧の書き込み電圧VPがノード33に与えられる。さら
に、このノード33に出力された高電圧は、オンしている
列選択用のMOSFET32を介して列線C1 に与えられ
る。これにより、選択された直列回路10内のメモリセル
MC1 のドレイン近傍で前記のようなブレークダウンが
起り、その浮遊ゲートに正孔が注入されてデータの書き
込みが行われる。
【0028】この後、行デコーダ41のデコード出力によ
り行線W12のみが低電圧に設定される。このとき、デー
タ入力回路35の出力電圧Vdataが低電圧に設定されてい
れば、行線W12に接続されているメモリセルMC2 の浮
遊ゲートには正孔は注入されない。このように正孔の注
入を行なわないメモリセルについてもその制御ゲート電
圧を低電圧に設定している。その理由は、行線Wが全て
のメモリブロック30で共通になっており、他のメモリブ
ロックでは対応するメモリセルの浮遊ゲートに正孔を注
入する必要が生じるからである。
り行線W12のみが低電圧に設定される。このとき、デー
タ入力回路35の出力電圧Vdataが低電圧に設定されてい
れば、行線W12に接続されているメモリセルMC2 の浮
遊ゲートには正孔は注入されない。このように正孔の注
入を行なわないメモリセルについてもその制御ゲート電
圧を低電圧に設定している。その理由は、行線Wが全て
のメモリブロック30で共通になっており、他のメモリブ
ロックでは対応するメモリセルの浮遊ゲートに正孔を注
入する必要が生じるからである。
【0029】以下、同様にして行線W1nまでを順次低電
圧に設定すると共に電圧Vdataを書き込みデータに応じ
た電圧に設定することにより、選択された直列回路10内
のn個のメモリセルに対するデータの書き込みが行われ
る。
圧に設定すると共に電圧Vdataを書き込みデータに応じ
た電圧に設定することにより、選択された直列回路10内
のn個のメモリセルに対するデータの書き込みが行われ
る。
【0030】このとき、選択されない他の行の直列回路
でブレークダウンが起こらないようにするため、各MO
SFET31のドレイン領域の不純物濃度を薄くして、ゲ
ートとドレインとの間の電界によるアバランシエ・ブレ
ークダウンの開始電圧値をメモリセルよりも高くしてお
く必要がある。
でブレークダウンが起こらないようにするため、各MO
SFET31のドレイン領域の不純物濃度を薄くして、ゲ
ートとドレインとの間の電界によるアバランシエ・ブレ
ークダウンの開始電圧値をメモリセルよりも高くしてお
く必要がある。
【0031】図9はデータ書き込み時における行線W11
〜W1nの電圧波形の他の例を示すタイミングチャートで
ある。図8のタイミングチャートでは行線は通常は高電
圧にしておき、データの書き込みを行なうときにのみ所
定期間だけ低電圧に設定していたが、この例では行線を
W1nからW11へ順次低電圧に設定していくことによって
メモリセルMCn からMC1 に向かって順次正孔の注入
を行なうようにしたものである。
〜W1nの電圧波形の他の例を示すタイミングチャートで
ある。図8のタイミングチャートでは行線は通常は高電
圧にしておき、データの書き込みを行なうときにのみ所
定期間だけ低電圧に設定していたが、この例では行線を
W1nからW11へ順次低電圧に設定していくことによって
メモリセルMCn からMC1 に向かって順次正孔の注入
を行なうようにしたものである。
【0032】また、図8のタイミングチャートに示す動
作では、行線は通常は高電圧、例えば12.5Vにして
おき、データの書き込みを行なうときにのみ所定期間だ
け低電圧、例えば0Vに設定していたが、図10のタイ
ミングチャートに示すようにいずれのメモリセルも、選
択されない期間には各行線の電圧を12.5Vよりも低
い電圧、例えば5Vに設定することにより、メモリセル
に対する電圧ストレスを低減させることができる。
作では、行線は通常は高電圧、例えば12.5Vにして
おき、データの書き込みを行なうときにのみ所定期間だ
け低電圧、例えば0Vに設定していたが、図10のタイ
ミングチャートに示すようにいずれのメモリセルも、選
択されない期間には各行線の電圧を12.5Vよりも低
い電圧、例えば5Vに設定することにより、メモリセル
に対する電圧ストレスを低減させることができる。
【0033】図7のメモリにおけるデータの読み出し
は、行線W1 ,W2 ,…のうち選択されたメモリセルが
接続されているものが高電圧、例えば5Vに設定され
る。そして、行線W11,W12,W13,…W1n、W21,W
22,W23,…W2n、…のうち選択されたメモリセルが接
続されているもののみが低電圧に設定される。残りの行
線は全て高電圧に設定され、これらに接続されたメモリ
セルはオン状態となる。このとき、低電圧にされた行線
に接続されている選択セルは、その閾値電圧に応じてオ
ンもしくはオフ状態となる。この選択セルの動作状態に
基づき、ノード37がMOSFET38によって充電された
ままになるか、もしくは放電される。そして、このノー
ドの電位変化がセンスアンプ39で検出され、読み出しデ
ータとして出力バッファ40を介して出力される。
は、行線W1 ,W2 ,…のうち選択されたメモリセルが
接続されているものが高電圧、例えば5Vに設定され
る。そして、行線W11,W12,W13,…W1n、W21,W
22,W23,…W2n、…のうち選択されたメモリセルが接
続されているもののみが低電圧に設定される。残りの行
線は全て高電圧に設定され、これらに接続されたメモリ
セルはオン状態となる。このとき、低電圧にされた行線
に接続されている選択セルは、その閾値電圧に応じてオ
ンもしくはオフ状態となる。この選択セルの動作状態に
基づき、ノード37がMOSFET38によって充電された
ままになるか、もしくは放電される。そして、このノー
ドの電位変化がセンスアンプ39で検出され、読み出しデ
ータとして出力バッファ40を介して出力される。
【0034】図11はこの発明の他の実施例に係るメモ
リの構成を示す回路図である。上記図7の実施例のメモ
リでは、各直列回路10の他端、すなわち、メモリセルM
Cnのソースをアース電圧に接続している。ところが、
この実施例のメモリでは、データの書き込み時に低電圧
にされる信号線/Pがゲートに接続されたMOSFET
51を介して、各直列回路10の他端をアース電圧(基準電
位)に接続するようにしたものである。このような構成
にすると、データの書き込み時に直列回路10を流れる貫
通電流が発生しなくなり、そのドレイン近傍にブレーク
ダウンが起こるセルのドレイン電圧の低下が防止でき、
効率よく正孔をその浮遊ゲートに注入することができ
る。なお、このMOSFET51は各直列回路10それぞれ
に設けるようにしてもよいが、複数の直列回路10に対し
て共通に設けることもできる。
リの構成を示す回路図である。上記図7の実施例のメモ
リでは、各直列回路10の他端、すなわち、メモリセルM
Cnのソースをアース電圧に接続している。ところが、
この実施例のメモリでは、データの書き込み時に低電圧
にされる信号線/Pがゲートに接続されたMOSFET
51を介して、各直列回路10の他端をアース電圧(基準電
位)に接続するようにしたものである。このような構成
にすると、データの書き込み時に直列回路10を流れる貫
通電流が発生しなくなり、そのドレイン近傍にブレーク
ダウンが起こるセルのドレイン電圧の低下が防止でき、
効率よく正孔をその浮遊ゲートに注入することができ
る。なお、このMOSFET51は各直列回路10それぞれ
に設けるようにしてもよいが、複数の直列回路10に対し
て共通に設けることもできる。
【0035】図12は上記図7中の行デコーダ41の、一
つの行線W1 の電圧設定を行なうデコーダ部の具体的な
構成を示す回路図である。この例では行アドレス信号と
してA0〜A5の6ビットが入力され、前記直列回路10
は各列線Cに対して4個設けられ、各直列回路10はそれ
ぞれ16個のメモリセルで構成される。
つの行線W1 の電圧設定を行なうデコーダ部の具体的な
構成を示す回路図である。この例では行アドレス信号と
してA0〜A5の6ビットが入力され、前記直列回路10
は各列線Cに対して4個設けられ、各直列回路10はそれ
ぞれ16個のメモリセルで構成される。
【0036】この行線W1 の電圧設定を行なうデコーダ
部にはアドレスA4とA5が入力されており、両アドレ
スが共に“1”のときにはNチャネルMOSFET61,
62がオン状態になり、常時オン状態にされているPチャ
ネルMOSFET63を介して電圧VCに接続されている
ノード64は“0”となる。これにより、上記ノード64の
信号が入力されるPチャネルMOSFET65及びNチャ
ネルMOSFET66からなるインバータ67の出力ノード
68の信号は“1”となる。
部にはアドレスA4とA5が入力されており、両アドレ
スが共に“1”のときにはNチャネルMOSFET61,
62がオン状態になり、常時オン状態にされているPチャ
ネルMOSFET63を介して電圧VCに接続されている
ノード64は“0”となる。これにより、上記ノード64の
信号が入力されるPチャネルMOSFET65及びNチャ
ネルMOSFET66からなるインバータ67の出力ノード
68の信号は“1”となる。
【0037】データ書き込み時には信号線/Pは0Vに
され、信号Hは高電圧にされる。信号Hが高電圧にされ
るとNチャネルMOSFET69及びデプレッション型
(以下、D型と称する)のNチャネルMOSFET70を
介して行線W1 が高電圧VPで充電される。このとき、
上記ノード68と行線W1 との間に接続されているD型の
NチャネルMOSFET71のゲートは0Vにされている
ので、行線W1 からノード68側に高電圧VPによる電流
は流れない。
され、信号Hは高電圧にされる。信号Hが高電圧にされ
るとNチャネルMOSFET69及びデプレッション型
(以下、D型と称する)のNチャネルMOSFET70を
介して行線W1 が高電圧VPで充電される。このとき、
上記ノード68と行線W1 との間に接続されているD型の
NチャネルMOSFET71のゲートは0Vにされている
ので、行線W1 からノード68側に高電圧VPによる電流
は流れない。
【0038】データの読み出し時には信号線/Pは例え
ば5Vにされ、このとき高電圧VPは供給されないの
で、インバータ67の出力ノード68の信号“1”がそのま
ま行線W1 に出力される。他の行線W2 ,W3 ,W4 の
電圧設定を行なう図示しない他のデコーダ部では、Nチ
ャネルMOSFET61,62のゲートにアドレスA4とA
5、A4とA5、A4とA5の組合わせがそれぞれ入力
されている。そして、両アドレス信号入力が共に“1”
になったときに対応する行線から高電圧もしくは“1”
レベルの信号が出力される。
ば5Vにされ、このとき高電圧VPは供給されないの
で、インバータ67の出力ノード68の信号“1”がそのま
ま行線W1 に出力される。他の行線W2 ,W3 ,W4 の
電圧設定を行なう図示しない他のデコーダ部では、Nチ
ャネルMOSFET61,62のゲートにアドレスA4とA
5、A4とA5、A4とA5の組合わせがそれぞれ入力
されている。そして、両アドレス信号入力が共に“1”
になったときに対応する行線から高電圧もしくは“1”
レベルの信号が出力される。
【0039】図13は上記図7中の行デコーダ41の、一
つの行線W11の電圧設定を行なうデコーダ部の具体的な
構成を示す回路図である。このデコーダ部にはアドレス
A0,A1,A2,A3が入力されており、全てのアド
レスが“1”のときにはNチャネルMOSFET71,7
2,73,74がオン状態になり、常時オン状態にされてい
るPチャネルMOSFET75を介して電圧VCに接続さ
れているノード76は“0”となる。これにより、上記ノ
ード76の信号が入力されるPチャネルMOSFET77及
びNチャネルMOSFET78からなるインバータ79の出
力ノード80の信号は“1”、このインバータ79の出力ノ
ード80の信号が入力されるPチャネルMOSFET81及
びNチャネルMOSFET82からなるインバータ83の出
力ノード84の信号は“0”となる。
つの行線W11の電圧設定を行なうデコーダ部の具体的な
構成を示す回路図である。このデコーダ部にはアドレス
A0,A1,A2,A3が入力されており、全てのアド
レスが“1”のときにはNチャネルMOSFET71,7
2,73,74がオン状態になり、常時オン状態にされてい
るPチャネルMOSFET75を介して電圧VCに接続さ
れているノード76は“0”となる。これにより、上記ノ
ード76の信号が入力されるPチャネルMOSFET77及
びNチャネルMOSFET78からなるインバータ79の出
力ノード80の信号は“1”、このインバータ79の出力ノ
ード80の信号が入力されるPチャネルMOSFET81及
びNチャネルMOSFET82からなるインバータ83の出
力ノード84の信号は“0”となる。
【0040】データ書き込み時には信号線/Pは0Vに
され、信号Hは高電圧にされる。信号Hが高電圧にされ
るとNチャネルMOSFET85及びD型NチャネルMO
SFET86を介して行線W11が高電圧VPで充電され
る。このとき、インバータ83の出力ノード84の信号は
“0”になっているので、D型NチャネルMOSFET
87を介して行線W11からノード84側に電流が流れ、行線
W11は低電圧すなわち0Vに設定される。他方、アドレ
スA0,A1,A2,A3のいずれかが“0”のときに
はインバータ83の出力ノード84の信号が“1”となり、
行線W11は高電圧VPで充電される。すなわち、データ
の書き込み時、行線W11の選択時は0Vとなり、非選択
時は高電圧となる。
され、信号Hは高電圧にされる。信号Hが高電圧にされ
るとNチャネルMOSFET85及びD型NチャネルMO
SFET86を介して行線W11が高電圧VPで充電され
る。このとき、インバータ83の出力ノード84の信号は
“0”になっているので、D型NチャネルMOSFET
87を介して行線W11からノード84側に電流が流れ、行線
W11は低電圧すなわち0Vに設定される。他方、アドレ
スA0,A1,A2,A3のいずれかが“0”のときに
はインバータ83の出力ノード84の信号が“1”となり、
行線W11は高電圧VPで充電される。すなわち、データ
の書き込み時、行線W11の選択時は0Vとなり、非選択
時は高電圧となる。
【0041】データの読み出し時には信号線/Pは例え
ば5Vにされ、このとき高電圧VPは供給されないの
で、インバータ83の出力ノード84の信号がそのまま行線
W11に出力される。
ば5Vにされ、このとき高電圧VPは供給されないの
で、インバータ83の出力ノード84の信号がそのまま行線
W11に出力される。
【0042】他の行線W12〜W110 〜W116 (前記nが
16の場合)の電圧設定を行なう図示しない他のデコー
ダ部では、NチャネルMOSFET71,72,73,74のゲ
ートにアドレスA0〜A3の異なる組合わせが入力され
ている。そして、データ書き込み時、全てのアドレス信
号が共に“1”になったときに対応する行線から0Vの
電圧が出力される。
16の場合)の電圧設定を行なう図示しない他のデコー
ダ部では、NチャネルMOSFET71,72,73,74のゲ
ートにアドレスA0〜A3の異なる組合わせが入力され
ている。そして、データ書き込み時、全てのアドレス信
号が共に“1”になったときに対応する行線から0Vの
電圧が出力される。
【0043】さらに上記図13の回路では、破線で囲ま
れたNチャネルMOSFET78A,78B及びPチャネル
MOSFET81A,81Bを設けるようにしている。これ
らのFETを設けることにより、アドレスA4,A5が
共に“1”となり、一つの行線W1 が“1”になったと
きのみ、W11がA0〜A3の論理レベルに応じて
“1”,“0”を出力するようになる。行線W1 が選択
されていないとき、すなわちW1 が“0”のときにはW
11は常に“0”となり、直列に接続されたメモリセル群
が選択されないときにその行線を“0”にでき、信頼性
上好ましい。
れたNチャネルMOSFET78A,78B及びPチャネル
MOSFET81A,81Bを設けるようにしている。これ
らのFETを設けることにより、アドレスA4,A5が
共に“1”となり、一つの行線W1 が“1”になったと
きのみ、W11がA0〜A3の論理レベルに応じて
“1”,“0”を出力するようになる。行線W1 が選択
されていないとき、すなわちW1 が“0”のときにはW
11は常に“0”となり、直列に接続されたメモリセル群
が選択されないときにその行線を“0”にでき、信頼性
上好ましい。
【0044】すなわち、上記図13の行デコーダ41で
は、メモリセルに無駄な電圧が印加されて信頼性を損な
うことがないように、選択用トランジスタのゲートに接
続される行線W1 を選択するためのアドレスA4、A5
とも論理をとり、メモリセルブロック内の選択用トラン
ジスタが非選択な時は、この選択用トランジスタに接続
されたメモリセルの制御ゲートが常に0Vになるように
している。このようにメモリセルブロックが非選択な時
は、常にメモリセルの制御ゲートが0Vであるために、
非選択のメモリセルブロック内のメモリセルに印加され
る電圧ストレスを軽減することができ、これによりデー
タ書き込み時の信頼性あるいはデータ読み出し時の信頼
性を向上させることができる。
は、メモリセルに無駄な電圧が印加されて信頼性を損な
うことがないように、選択用トランジスタのゲートに接
続される行線W1 を選択するためのアドレスA4、A5
とも論理をとり、メモリセルブロック内の選択用トラン
ジスタが非選択な時は、この選択用トランジスタに接続
されたメモリセルの制御ゲートが常に0Vになるように
している。このようにメモリセルブロックが非選択な時
は、常にメモリセルの制御ゲートが0Vであるために、
非選択のメモリセルブロック内のメモリセルに印加され
る電圧ストレスを軽減することができ、これによりデー
タ書き込み時の信頼性あるいはデータ読み出し時の信頼
性を向上させることができる。
【0045】ところで、上記図13の回路では、データ
の書き込み時に行線W11が選択されるとその電圧は0V
にされる。データの書き込みをブレークダウンを起こさ
せることにより行なう場合には0Vでもかまわないが、
パンチスルーによって行なう場合にはこの電圧を1V程
度に設定した方がよい。この場合には図14に示すよう
に、前記図13中のインバータ83のNチャネルMOSF
ET82とアース電圧との間にバイアス回路88を挿入し、
NチャネルMOSFET82のソース電圧が、書込みが行
われていないメモリセルの閾値電圧、例えば1V程度と
なるようにすればよい。このバイアス回路88としては図
示するように、ゲートとドレインを接続したNチャネル
MOSFETが使用できる。
の書き込み時に行線W11が選択されるとその電圧は0V
にされる。データの書き込みをブレークダウンを起こさ
せることにより行なう場合には0Vでもかまわないが、
パンチスルーによって行なう場合にはこの電圧を1V程
度に設定した方がよい。この場合には図14に示すよう
に、前記図13中のインバータ83のNチャネルMOSF
ET82とアース電圧との間にバイアス回路88を挿入し、
NチャネルMOSFET82のソース電圧が、書込みが行
われていないメモリセルの閾値電圧、例えば1V程度と
なるようにすればよい。このバイアス回路88としては図
示するように、ゲートとドレインを接続したNチャネル
MOSFETが使用できる。
【0046】また、この図14の回路を使用することに
より、データ読み出し時にオン状態にされるセルの電流
が多くなり、読み出しマージンを広げることができる。
図15は前記図8に示すような電圧波形を出力する行デ
コーダ41の真理値状態をまとめて示す図である。ここで
プログラム信号Pはデータの読み出し時に“0”にされ
る信号であるが、図8の波形はこの信号Pに関係なくア
ドレスA0ないしA3の変化に伴って16本の行線W11
〜W116 のいずれか1本が“0”に設定される。前記行
デコーダ41はこのような真理値状態を満足するように構
成されていればよい。
より、データ読み出し時にオン状態にされるセルの電流
が多くなり、読み出しマージンを広げることができる。
図15は前記図8に示すような電圧波形を出力する行デ
コーダ41の真理値状態をまとめて示す図である。ここで
プログラム信号Pはデータの読み出し時に“0”にされ
る信号であるが、図8の波形はこの信号Pに関係なくア
ドレスA0ないしA3の変化に伴って16本の行線W11
〜W116 のいずれか1本が“0”に設定される。前記行
デコーダ41はこのような真理値状態を満足するように構
成されていればよい。
【0047】図16はデータ書き込み時に前記図9に示
すような電圧波形を出力する行デコーダ41の真理値状態
をまとめて示す図である。アドレス信号A0ないしA3
の変化に伴って16本の行線W11〜W116 がW116 から
W11に向かって順次“0”に設定される。前記行デコー
ダ41はこのような真理値状態を満足するように構成され
ていればよい。このとき、信号Pにより読み出し/書込
みを区別し、信号Pが“0”の読み出し時は、図15に
示す真理値状態を満足するように構成される。
すような電圧波形を出力する行デコーダ41の真理値状態
をまとめて示す図である。アドレス信号A0ないしA3
の変化に伴って16本の行線W11〜W116 がW116 から
W11に向かって順次“0”に設定される。前記行デコー
ダ41はこのような真理値状態を満足するように構成され
ていればよい。このとき、信号Pにより読み出し/書込
みを区別し、信号Pが“0”の読み出し時は、図15に
示す真理値状態を満足するように構成される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
チップサイズの小型化を図ることによって安価に製造す
ることができると共に、非選択なメモリセルに加えられ
る電圧ストレスを軽減させることによって信頼性の向上
を図ることができる不揮発性半導体メモリを提供するこ
とができる。
チップサイズの小型化を図ることによって安価に製造す
ることができると共に、非選択なメモリセルに加えられ
る電圧ストレスを軽減させることによって信頼性の向上
を図ることができる不揮発性半導体メモリを提供するこ
とができる。
【図1】この発明に係る不揮発性半導体メモリの原理を
説明するための回路図。
説明するための回路図。
【図2】図1の回路のパターン平面図。
【図3】図1の回路を説明するために使用する回路モデ
ルを示す図。
ルを示す図。
【図4】浮遊ゲート構造MOSFETの電圧−電流特性
を示す曲線図。
を示す曲線図。
【図5】図1の回路の動作を説明するためのタイミング
チャート。
チャート。
【図6】図1の回路の動作を説明するためのタイミング
チャート。
チャート。
【図7】この発明を複数ビット出力構成の不揮発性半導
体メモリに実施した場合の全体の構成を示す回路図。
体メモリに実施した場合の全体の構成を示す回路図。
【図8】図7の実施例のメモリの動作を説明するための
タイミングチャート。
タイミングチャート。
【図9】図7の実施例のメモリの動作を説明するための
タイミングチャート。
タイミングチャート。
【図10】図7の実施例のメモリの動作を説明するため
のタイミングチャート。
のタイミングチャート。
【図11】この発明の他の実施例に係るメモリの構成を
示す回路図。
示す回路図。
【図12】図7の実施例のメモリ中の行デコーダの具体
的な構成を示す回路図。
的な構成を示す回路図。
【図13】図7の実施例のメモリ中の行デコーダの具体
的な構成を示す回路図。
的な構成を示す回路図。
【図14】図13の回路の変形例の構成を示す回路図。
【図15】図7の回路中の行デコーダの真理値状態を示
す図。
す図。
【図16】図7の回路中の行デコーダの真理値状態を示
す図。
す図。
【図17】従来メモリのメモリセルアレイ部分の回路
図。
図。
【図18】図17に示す従来メモリのパターン平面図。
10…直列回路、11,34…書き込み電圧印加用のMOSF
ET、30…メモリブロック、31…直列回路選択用のMO
SFET、32…列選択用のMOSFET、33…データ書
込み/読み出しノード、35…データ入力回路、39…セン
スアンプ、40…出力バッファ、41…行デコーダ、42…列
デコーダ、MC…メモリセル、W…行線、C…列線、C
S…列選択線。
ET、30…メモリブロック、31…直列回路選択用のMO
SFET、32…列選択用のMOSFET、33…データ書
込み/読み出しノード、35…データ入力回路、39…セン
スアンプ、40…出力バッファ、41…行デコーダ、42…列
デコーダ、MC…メモリセル、W…行線、C…列線、C
S…列選択線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792
Claims (1)
- 【請求項1】 一端が第1の端子に接続される選択用ト
ランジスタと、それぞれが制御ゲート、浮遊ゲート、ド
レイン、ソース、チャネル領域を有し上記選択用トラン
ジスタの他端と基準電位との間に直列に接続された複数
個のメモリセルとからなり、上記浮遊ゲート中の電子の
蓄積状態によって上記メモリセルにデータが記憶され、
上記メモリセルが選択された時に導通するか否かによっ
て記憶されたデータが読み出されるメモリセルブロック
と、 上記選択用トランジスタに接続され、上記選択用トラン
ジスタを選択するための第1の行線と、 上記メモリセルに接続され、上記メモリセルを選択する
ための第2の行線と、 上記第1の行線に接続され、上記選択用トランジスタを
選択するための信号を出力する第1の行デコーダと、 上記第2の行線に接続され、上記メモリセルを選択する
ために上記第2の行線に第1の論理レベルの信号あるい
はこの第1の論理レベルの信号よりも電位が高く設定さ
れた第2の論理レベルの信号を供給する第2の行デコー
ダと、 上記第1の端子に接続され、データの書き込み時に上記
メモリセルに所定の電圧を印加する書き込み電圧印加手
段とを具備し、 上記メモリセルに対するデータを書き込み時及びメモリ
セルからのデータ読み出し時において、上記選択用トラ
ンジスタが非選択であるこの非選択な選択用トランジス
タが含まれる上記メモリブロックが非選択の時は、上記
非選択なメモリブロックに接続される第2の行線を上記
第2の行デコーダによって上記第1の論理レベルの信号
に設定し、かつ上記第1の論理レベルの信号を上記基準
電位に設定することによって上記メモリセルへ印加され
る電圧ストレスを軽減するように構成したことを特徴と
する不揮発性半導体メモリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11574995A JP2633817B2 (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 不揮発性半導体メモリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11574995A JP2633817B2 (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 不揮発性半導体メモリ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16302387A Division JP2537236B2 (ja) | 1987-06-29 | 1987-06-30 | 不揮発性半導体メモリ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07307093A JPH07307093A (ja) | 1995-11-21 |
JP2633817B2 true JP2633817B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=14670111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11574995A Expired - Lifetime JP2633817B2 (ja) | 1995-05-15 | 1995-05-15 | 不揮発性半導体メモリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2633817B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3638211B2 (ja) * | 1998-06-17 | 2005-04-13 | 株式会社 沖マイクロデザイン | データ書き込み回路 |
-
1995
- 1995-05-15 JP JP11574995A patent/JP2633817B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07307093A (ja) | 1995-11-21 |
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