JP2629775B2 - 内燃機関用ノック検出装置 - Google Patents
内燃機関用ノック検出装置Info
- Publication number
- JP2629775B2 JP2629775B2 JP3374288A JP3374288A JP2629775B2 JP 2629775 B2 JP2629775 B2 JP 2629775B2 JP 3374288 A JP3374288 A JP 3374288A JP 3374288 A JP3374288 A JP 3374288A JP 2629775 B2 JP2629775 B2 JP 2629775B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- knock
- signal
- knocking
- determination level
- knock determination
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 title claims description 34
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims description 20
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000000873 masking effect Effects 0.000 description 4
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 2
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 230000000979 retarding effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関に発生するノッキングを検出する
内燃機関用ノック検出装置に関する。
内燃機関用ノック検出装置に関する。
[従来の技術] 従来、内燃機関に発生するノッキングを検出するもの
として、特開昭60−190832では、ノッキング信号がノイ
ズレベルを越えるパルスを計数して次のサイクルのノイ
ズレベル、ノック判定レベルを時分割的に更新設定し、
ノッキング信号がノック判定レベルを越えるパルスの計
数値に応じてノックを判定し、内燃機関の点火時期遅角
制御を行っていた。しかし、ノック所定レベルの作成・
更新及びノイズレベルを越えたパルスの計数値に応じた
ノックの判定はマイクロコンピュータで行っているが、
これらの計算には容量が多く必要なことと、複数の入出
力ポートが必要なために高価なマイクロコンピュータが
必要であった。
として、特開昭60−190832では、ノッキング信号がノイ
ズレベルを越えるパルスを計数して次のサイクルのノイ
ズレベル、ノック判定レベルを時分割的に更新設定し、
ノッキング信号がノック判定レベルを越えるパルスの計
数値に応じてノックを判定し、内燃機関の点火時期遅角
制御を行っていた。しかし、ノック所定レベルの作成・
更新及びノイズレベルを越えたパルスの計数値に応じた
ノックの判定はマイクロコンピュータで行っているが、
これらの計算には容量が多く必要なことと、複数の入出
力ポートが必要なために高価なマイクロコンピュータが
必要であった。
そこで、ノッキング信号とノック判定レベルとをコン
パレータで比較して、そのパルスを計数した結果に応じ
て、ノック判定レベルをノック検出信号の中央値に更新
すると共に、ノック判定し、構成が簡単で、しかもノッ
ク判定レベル作成に必要な倍率の設定を不要にした装置
(特開昭62−7975)が提案されている。
パレータで比較して、そのパルスを計数した結果に応じ
て、ノック判定レベルをノック検出信号の中央値に更新
すると共に、ノック判定し、構成が簡単で、しかもノッ
ク判定レベル作成に必要な倍率の設定を不要にした装置
(特開昭62−7975)が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、こうした従来の装置では、第3図
(ロ)に示すノッキング信号eのように、ピーク値はあ
まり高くないが、継続時間の長い波形のノイズが発生し
た場合には、このような第3図(ロ)に示すノック判定
レベルdでは、ノックが発生していないのにもかかわら
ず、ノック判定レベルdを越えたノッキング信号eを第
3図(ニ)に示すパルス信号iとして出力してしまう。
このパルス信号iを計数した第3図(ホ)に戻す信号k
が所定の計数値を上回ると、第3図(ヘ)に示すノック
発生信号lを出力し、ノックが発生していると誤判定し
てしまい、内燃機関の点火時期制御において、誤遅角に
よる出力低下を招いてしまう場合があるといった問題が
あった。
(ロ)に示すノッキング信号eのように、ピーク値はあ
まり高くないが、継続時間の長い波形のノイズが発生し
た場合には、このような第3図(ロ)に示すノック判定
レベルdでは、ノックが発生していないのにもかかわら
ず、ノック判定レベルdを越えたノッキング信号eを第
3図(ニ)に示すパルス信号iとして出力してしまう。
このパルス信号iを計数した第3図(ホ)に戻す信号k
が所定の計数値を上回ると、第3図(ヘ)に示すノック
発生信号lを出力し、ノックが発生していると誤判定し
てしまい、内燃機関の点火時期制御において、誤遅角に
よる出力低下を招いてしまう場合があるといった問題が
あった。
また、この問題を解決するため、パルス数を計数した
結果に応じて得られるノック検出信号の中央値をK倍し
てノック判定レベルを更新するものが考えられいてる
(例えば、特開昭60−243369号公報、特開昭60−190832
号公報、特開昭60−22631号公報)が、このものでは、
中央値更新時の誤差もK倍してしまうので、その分、ノ
ック判定レベルの精度が悪くなり、それにより誤判定が
生じる可能性がある。
結果に応じて得られるノック検出信号の中央値をK倍し
てノック判定レベルを更新するものが考えられいてる
(例えば、特開昭60−243369号公報、特開昭60−190832
号公報、特開昭60−22631号公報)が、このものでは、
中央値更新時の誤差もK倍してしまうので、その分、ノ
ック判定レベルの精度が悪くなり、それにより誤判定が
生じる可能性がある。
そこで本発明は上記の課題を解決することを目的と
し、簡単な構成で、しかも誤判定をすることのない内燃
機関用ノック検出装置を提供することにある。
し、簡単な構成で、しかも誤判定をすることのない内燃
機関用ノック検出装置を提供することにある。
発明の構成 [課題を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は課題を解決するた
めの手段として次の構成を取った。即ち、第1図に例示
する如く、 内燃機関に発生するノッキングを検出するノックセン
サと、 該ノックセンサにより検出されたノッキング検出信号
とノック判定レベルとを比較し、該ノック判定レベルを
越える前記ノッキング検出信号の計数結果に基づいてノ
ックを判定するノック判定手段と、 前記ノッキング検出信号を、前記ノック判定レベルと
比較される前記ノッキング検出信号に対して相対的に増
幅する増幅手段と、 該増幅手段により相対的に増幅したノッキング検出信
号と前記ノック判定レベルとを比較し、該ノック判定レ
ベルを越える前記相対的に増幅したノッキング検出信号
の計数結果に基づいて前記ノック判定レベルを更新して
出力する判定レベル発生手段と、 を備えたことを特徴とするものである。
めの手段として次の構成を取った。即ち、第1図に例示
する如く、 内燃機関に発生するノッキングを検出するノックセン
サと、 該ノックセンサにより検出されたノッキング検出信号
とノック判定レベルとを比較し、該ノック判定レベルを
越える前記ノッキング検出信号の計数結果に基づいてノ
ックを判定するノック判定手段と、 前記ノッキング検出信号を、前記ノック判定レベルと
比較される前記ノッキング検出信号に対して相対的に増
幅する増幅手段と、 該増幅手段により相対的に増幅したノッキング検出信
号と前記ノック判定レベルとを比較し、該ノック判定レ
ベルを越える前記相対的に増幅したノッキング検出信号
の計数結果に基づいて前記ノック判定レベルを更新して
出力する判定レベル発生手段と、 を備えたことを特徴とするものである。
これにより、ノックセンサにより検出されたノッキン
グ検出信号とノック判定レベルとを比較し、ノック判定
レベルを越えるノッキング検出信号の計数結果に基づい
てノック判定手段によりノックを判定する。そして、ノ
ックセンサにより検出されたノッキング検出信号を、ノ
ック判定レベルと比較されるノッキング検出信号に対し
て増幅手段により相対的に増幅する。さらに、増幅手段
により相対的に増幅したノッキング検出信号とノック判
定レベルとを比較し、ノック判定レベルを越える相対的
に増幅したノッキング検出信号の計数結果に基づいて判
定レベル発生手段によりノック判定レベルを更新して出
力する。
グ検出信号とノック判定レベルとを比較し、ノック判定
レベルを越えるノッキング検出信号の計数結果に基づい
てノック判定手段によりノックを判定する。そして、ノ
ックセンサにより検出されたノッキング検出信号を、ノ
ック判定レベルと比較されるノッキング検出信号に対し
て増幅手段により相対的に増幅する。さらに、増幅手段
により相対的に増幅したノッキング検出信号とノック判
定レベルとを比較し、ノック判定レベルを越える相対的
に増幅したノッキング検出信号の計数結果に基づいて判
定レベル発生手段によりノック判定レベルを更新して出
力する。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第2図は本発明の一実施例である内燃機関用ノック検
出装置のブロック図である。
出装置のブロック図である。
1は内燃機関のノッキングによる振動等をピエゾ圧電
素子等により検出するノックセンサであり、このノック
センサ1により検出されたノッキング信号は、このノッ
キング信号のうち通常のノッキング振動によってのみ生
じるノッキング周波数成分(例えば、8kHZ)のみを通過
させるフィルタ2に入力される。このフィルタ2からの
出力信号は、フィルタ2を通過したノッキング信号を所
定の増幅率(本実施例では2倍)で増幅する増幅器4に
入力される。また、増幅器4により増幅されたノッキン
グ信号が一方に入力されて、D/A変換器6から入力され
る後述するノック判定レベルとを比較して、ノッキング
信号がノック判定レベルを越える毎にパルス信号を出力
するコンパレータ8が設けられている。このコンパレー
タ8からの出力信号は、コンパレータ8から出力された
パルス信号を所定時間の間計数するカウンタ10に入力さ
れる。このカウンタ10は、点火時期制御によって算出さ
れた点火時期信号IGt(第3図(イ)に示す信号a)に
基づいて、点火ノイズ等の影響を受けることなくノッキ
ングを検出することができる判定区間信号を、例えば上
死点後(ATDC)10℃A〜90℃A付近で発生する燃焼区間
に応じた第3図(イ)に示す判定区間信号bを出力する
マスキング信号発生回路12から出力される判定区間信号
に基づいてパルス信号を計数して、計数値Cを出力する
ものである。
素子等により検出するノックセンサであり、このノック
センサ1により検出されたノッキング信号は、このノッ
キング信号のうち通常のノッキング振動によってのみ生
じるノッキング周波数成分(例えば、8kHZ)のみを通過
させるフィルタ2に入力される。このフィルタ2からの
出力信号は、フィルタ2を通過したノッキング信号を所
定の増幅率(本実施例では2倍)で増幅する増幅器4に
入力される。また、増幅器4により増幅されたノッキン
グ信号が一方に入力されて、D/A変換器6から入力され
る後述するノック判定レベルとを比較して、ノッキング
信号がノック判定レベルを越える毎にパルス信号を出力
するコンパレータ8が設けられている。このコンパレー
タ8からの出力信号は、コンパレータ8から出力された
パルス信号を所定時間の間計数するカウンタ10に入力さ
れる。このカウンタ10は、点火時期制御によって算出さ
れた点火時期信号IGt(第3図(イ)に示す信号a)に
基づいて、点火ノイズ等の影響を受けることなくノッキ
ングを検出することができる判定区間信号を、例えば上
死点後(ATDC)10℃A〜90℃A付近で発生する燃焼区間
に応じた第3図(イ)に示す判定区間信号bを出力する
マスキング信号発生回路12から出力される判定区間信号
に基づいてパルス信号を計数して、計数値Cを出力する
ものである。
このカウンタ10の出力信号は、その計数値Cに応じて
ノック判定レベルを更新するための信号を出力するアッ
プダウンコントローラ14に入力されている。このアップ
ダウンコントローラ14は、カウンタ10による計数結果に
より、例えば、計数値CがC=0のときには−XmV、計
数値CがC=1のときには0mV、計数値CがC=2〜14
のときには+YmV、計数値CがC≧15のときには+ZmVに
応じた8ビットのデジタル更新信号を出力するものであ
る。アップダウンコントローラ14からの更新信号は、ノ
ック判定レベルレジスタ16に入力され、ノック判定レベ
ルレジスタ16は、アップダウンコントローラ14からの更
新信号に基づいてノック判定レベルレジスタ16に記憶さ
れていた前回のノック判定レベルを更新する。ノック判
定レベルレジスタ16内の更新されたノック判定レベル
は、抵抗ラダーからなる前記D/A変換器6によってアナ
ログ信号に変換されたノック判定レベルとして出力され
る。尚、増幅器4、D/A変換器6、コンパレータ8、カ
ウンタ10、アップダウンコントローラ14及びノック判定
レベルレジスタ16が判定レベル発生手段として働く。
ノック判定レベルを更新するための信号を出力するアッ
プダウンコントローラ14に入力されている。このアップ
ダウンコントローラ14は、カウンタ10による計数結果に
より、例えば、計数値CがC=0のときには−XmV、計
数値CがC=1のときには0mV、計数値CがC=2〜14
のときには+YmV、計数値CがC≧15のときには+ZmVに
応じた8ビットのデジタル更新信号を出力するものであ
る。アップダウンコントローラ14からの更新信号は、ノ
ック判定レベルレジスタ16に入力され、ノック判定レベ
ルレジスタ16は、アップダウンコントローラ14からの更
新信号に基づいてノック判定レベルレジスタ16に記憶さ
れていた前回のノック判定レベルを更新する。ノック判
定レベルレジスタ16内の更新されたノック判定レベル
は、抵抗ラダーからなる前記D/A変換器6によってアナ
ログ信号に変換されたノック判定レベルとして出力され
る。尚、増幅器4、D/A変換器6、コンパレータ8、カ
ウンタ10、アップダウンコントローラ14及びノック判定
レベルレジスタ16が判定レベル発生手段として働く。
一方、前記フィルタ2を通過したノッキング信号eが
一方に入力されて、前記D/A変換器6からのノック判定
レベルとを比較して、ノッキング信号がノック判定レベ
ルを越える毎にパルス信号を出力する比較器としてのコ
ンパレータ18が設けられている。このコンパレータ18
は、コンパレータ18から出力されたパルス信号を、マス
キング信号発生回路12から出力される判定区間信号bに
基づいてこの所定時間の間パルス信号を計数するカウン
タ20に接続されている。このカウンタ20からの出力信号
は、ノック判定回路22に入力され、ノック判定回路22
は、カウンタ20による計数値C2が所定値以上になったと
きにノック判定信号を出力するものである。このノック
判定回路22は、入力信号を合成して出力する合成器24に
接続されている。この合成器24には更に、前記アップダ
ウンコントローラ14からの信号に基づきノックセンサ
1、フィルタ2、増幅器4、コンパレータ8、カウンタ
10等に異常が生じて異常な信号が出力されたときにフェ
イル判定を行うフェイル判定回路26が接続されている。
合成器24は、ノック判定回路22とフェイル判定回路26と
の出力信号を合成して図示しないノック制御因子(点火
時期・空燃比・過給圧等)の制御を行うマイクロコンピ
ュータに出力される。尚、カウンタ20及びノック判定回
路22がノック判定手段として働く。
一方に入力されて、前記D/A変換器6からのノック判定
レベルとを比較して、ノッキング信号がノック判定レベ
ルを越える毎にパルス信号を出力する比較器としてのコ
ンパレータ18が設けられている。このコンパレータ18
は、コンパレータ18から出力されたパルス信号を、マス
キング信号発生回路12から出力される判定区間信号bに
基づいてこの所定時間の間パルス信号を計数するカウン
タ20に接続されている。このカウンタ20からの出力信号
は、ノック判定回路22に入力され、ノック判定回路22
は、カウンタ20による計数値C2が所定値以上になったと
きにノック判定信号を出力するものである。このノック
判定回路22は、入力信号を合成して出力する合成器24に
接続されている。この合成器24には更に、前記アップダ
ウンコントローラ14からの信号に基づきノックセンサ
1、フィルタ2、増幅器4、コンパレータ8、カウンタ
10等に異常が生じて異常な信号が出力されたときにフェ
イル判定を行うフェイル判定回路26が接続されている。
合成器24は、ノック判定回路22とフェイル判定回路26と
の出力信号を合成して図示しないノック制御因子(点火
時期・空燃比・過給圧等)の制御を行うマイクロコンピ
ュータに出力される。尚、カウンタ20及びノック判定回
路22がノック判定手段として働く。
次に本実施例の内燃機関用ノック検出装置の作動につ
いて説明する。
いて説明する。
内燃機関が運転されて、ノックセンサ1によりその振
動等が検出されて、フィルタ2により濾波されて、第3
図(ロ)に示すようなノッキング信号eとして増幅器4
及びコンパレータ18に入力される。増幅器4は、このノ
ッキング信号eを所定の増幅率で増幅して第3図(ハ)
に示す増幅したノッキング信号gをコンパレータ8に出
力する。コンパレータ8は、この増幅されたノッキング
信号gとD/A変換器6から入力されるノック判定レベル
cとを比較し、ノック判定レベルcを越えたノッキング
信号gを第3図(ニ)に示すようなパルス信号iとして
カウンタ10に出力する。カウンタ10は、マスキング信号
発生回路12から出力される第3図(イ)に示すような判
定区間信号bの判定区間の間このパルス信号iを計数し
て、計数値Cをアップダウンコントローラ14に出力す
る。アツプダウンコントローラ14は、この計数値Cに基
づいて、例えば、計数値CがC=0のときには−XmV、
計数値CがC=1のときには0mV、計数値CがC=2〜1
4のときには+YmV、計数値CがC≧15のときには+ZmV
に応じた8ビットのデジタル更新信号をノック判定レベ
ルレジスタ16に出力する。
動等が検出されて、フィルタ2により濾波されて、第3
図(ロ)に示すようなノッキング信号eとして増幅器4
及びコンパレータ18に入力される。増幅器4は、このノ
ッキング信号eを所定の増幅率で増幅して第3図(ハ)
に示す増幅したノッキング信号gをコンパレータ8に出
力する。コンパレータ8は、この増幅されたノッキング
信号gとD/A変換器6から入力されるノック判定レベル
cとを比較し、ノック判定レベルcを越えたノッキング
信号gを第3図(ニ)に示すようなパルス信号iとして
カウンタ10に出力する。カウンタ10は、マスキング信号
発生回路12から出力される第3図(イ)に示すような判
定区間信号bの判定区間の間このパルス信号iを計数し
て、計数値Cをアップダウンコントローラ14に出力す
る。アツプダウンコントローラ14は、この計数値Cに基
づいて、例えば、計数値CがC=0のときには−XmV、
計数値CがC=1のときには0mV、計数値CがC=2〜1
4のときには+YmV、計数値CがC≧15のときには+ZmV
に応じた8ビットのデジタル更新信号をノック判定レベ
ルレジスタ16に出力する。
ノック判定レベルレジスタ16は、前記デジタル更新信
号に基づいて演算して前回のノック判定レベルを更新
し、D/A変換器6に出力する。D/A変換器6は、更新され
た内容をアナログ信号に変換してノック判定レベルcを
コンパレータ8に出力する。即ち、ノッキング信号eを
増幅した後、増幅したノッキング信号gに基づいてノッ
ク判定レベルcを定め、また、このノック判定レベルc
は、帰還制御されて更新され、コンパレータ8により比
較される。
号に基づいて演算して前回のノック判定レベルを更新
し、D/A変換器6に出力する。D/A変換器6は、更新され
た内容をアナログ信号に変換してノック判定レベルcを
コンパレータ8に出力する。即ち、ノッキング信号eを
増幅した後、増幅したノッキング信号gに基づいてノッ
ク判定レベルcを定め、また、このノック判定レベルc
は、帰還制御されて更新され、コンパレータ8により比
較される。
一方、D/A変換器6は、更新されたノック判定レベル
cをコンパレータ18にも出力する。コンパレータ18は、
第3図(ロ)及び(ニ)に示すように、フィルタ2によ
り濾波されたノッキング信号eと、ノック判定レベルc
とを比較して、ノック判定レベルcを越えたノッキング
信号eをパルス信号hとしてカウンタ20に出力する。カ
ウンタ20では、マスキング信号発生回路12から出力され
る第3図(イ)に示すような判定区間信号bの判定区間
の間このパルス信号hを計数して、ノック判定回路22に
出力する。ノック判定回路22では、この計数結果が所定
値を越えたときには、ノックが発生しているとしてノッ
ク発生信号lを合成器24に出力する。
cをコンパレータ18にも出力する。コンパレータ18は、
第3図(ロ)及び(ニ)に示すように、フィルタ2によ
り濾波されたノッキング信号eと、ノック判定レベルc
とを比較して、ノック判定レベルcを越えたノッキング
信号eをパルス信号hとしてカウンタ20に出力する。カ
ウンタ20では、マスキング信号発生回路12から出力され
る第3図(イ)に示すような判定区間信号bの判定区間
の間このパルス信号hを計数して、ノック判定回路22に
出力する。ノック判定回路22では、この計数結果が所定
値を越えたときには、ノックが発生しているとしてノッ
ク発生信号lを合成器24に出力する。
一方、フェイル判定回路26は、アップダウンコントロ
ーラ14からの信号に基づいてフェイル判定を行い、フェ
イル判定信号を合成器24に出力する。
ーラ14からの信号に基づいてフェイル判定を行い、フェ
イル判定信号を合成器24に出力する。
合成器24は、前記ノック発生信号とフェイル判定信号
とを合成してマイクロコンピュータに出力する。マイク
ロコンピュータは、フェイル判定によりノックセンサ1
等が異常ではないと判定され、ノック発生信号が入力さ
れたときには、点火時期制御、空燃比制御、過給圧制御
等において点火時期を遅角する等の制御を行う。
とを合成してマイクロコンピュータに出力する。マイク
ロコンピュータは、フェイル判定によりノックセンサ1
等が異常ではないと判定され、ノック発生信号が入力さ
れたときには、点火時期制御、空燃比制御、過給圧制御
等において点火時期を遅角する等の制御を行う。
前述した如く、本実施例の内燃機関用ノック検出装置
は、ノックセンサ1が、内燃機関の発生するノッキング
を検出し、増幅器4がノッキング信号gを増幅し、コン
パレータ8及びカウンタ10によりノッキング信号gに基
づいて定まるノック判定レベルcを越える頻度を計数
し、アップダウンコントローラ14及びノック判定レベル
レジスタ16により計数値に応じてノック判定レベルcを
更新すると共に、増幅したノック判定レベルcをD/A変
換器6により変換して出力する。コンパレータ18が、ノ
ッキング信号eとノック判定レベルcとを比較して、ノ
ック判定レベルcを越えたノッキング信号eを出力し、
カウンタ20が、ノック判定レベルcを越えたノッキング
信号eを計数し、ノック判定回路22が計数結果に基づい
てノックを判定する。
は、ノックセンサ1が、内燃機関の発生するノッキング
を検出し、増幅器4がノッキング信号gを増幅し、コン
パレータ8及びカウンタ10によりノッキング信号gに基
づいて定まるノック判定レベルcを越える頻度を計数
し、アップダウンコントローラ14及びノック判定レベル
レジスタ16により計数値に応じてノック判定レベルcを
更新すると共に、増幅したノック判定レベルcをD/A変
換器6により変換して出力する。コンパレータ18が、ノ
ッキング信号eとノック判定レベルcとを比較して、ノ
ック判定レベルcを越えたノッキング信号eを出力し、
カウンタ20が、ノック判定レベルcを越えたノッキング
信号eを計数し、ノック判定回路22が計数結果に基づい
てノックを判定する。
従って、本実施例の内燃機関用ノック検出装置による
と、マイクロコンピュータと信号のやり取りをすること
なく簡単な構成でノック判定を行うことができ、また、
継続時間の長い波形のノイズが発生した場合でも、ノッ
ク判定レベルcが高いレベルに設定されるので、ノイズ
を検出することなくノッキング信号のみを正確に検出す
る。更に、マイクロコンピュータはノック判定信号lに
基づいてノック制御因子を制御するだけでよいから、マ
イクロコンピュータの容量は最小限になり、更に入出力
ポートも最小限になるので、安価なマイクロコンピュー
タやD/A変換器のごとき小数のデジタル手段のみで構成
できる。
と、マイクロコンピュータと信号のやり取りをすること
なく簡単な構成でノック判定を行うことができ、また、
継続時間の長い波形のノイズが発生した場合でも、ノッ
ク判定レベルcが高いレベルに設定されるので、ノイズ
を検出することなくノッキング信号のみを正確に検出す
る。更に、マイクロコンピュータはノック判定信号lに
基づいてノック制御因子を制御するだけでよいから、マ
イクロコンピュータの容量は最小限になり、更に入出力
ポートも最小限になるので、安価なマイクロコンピュー
タやD/A変換器のごとき小数のデジタル手段のみで構成
できる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこ
の様な実施例に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得
ることは勿論である。
の様な実施例に何等限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得
ることは勿論である。
発明の効果 以上詳述したように本発明の内燃機関用ノック検出装
置は、簡単な構成でノックの検出を行うことができると
共に、ノックセンサにより検出されたノッキング検出信
号を、ノック判定レベルと比較されるノッキング検出信
号に対して増幅手段により相対的に増幅して、ノック判
定レベルと比較し、ノック判定レベルを越える相対的に
増幅したノッキング検出信号の計数結果に基づいてノッ
ク判定レベルを更新するから、ノック判定レベル作成時
の誤差は増幅されず、その分、ノック判定レベルの精度
が高くなり、正確なノック判定を行うことができるとい
う効果を奏する。更に、ノック制御因子の制御を行うマ
イクロコンピュータの容量は最小限になり、更に入出力
ポートも最小限になるので、安価なマイクロコンピュー
タやD/A変換器のごとき小数のデジタル手段のみで構成
できるという効果をも奏する。
置は、簡単な構成でノックの検出を行うことができると
共に、ノックセンサにより検出されたノッキング検出信
号を、ノック判定レベルと比較されるノッキング検出信
号に対して増幅手段により相対的に増幅して、ノック判
定レベルと比較し、ノック判定レベルを越える相対的に
増幅したノッキング検出信号の計数結果に基づいてノッ
ク判定レベルを更新するから、ノック判定レベル作成時
の誤差は増幅されず、その分、ノック判定レベルの精度
が高くなり、正確なノック判定を行うことができるとい
う効果を奏する。更に、ノック制御因子の制御を行うマ
イクロコンピュータの容量は最小限になり、更に入出力
ポートも最小限になるので、安価なマイクロコンピュー
タやD/A変換器のごとき小数のデジタル手段のみで構成
できるという効果をも奏する。
第1図は本発明の基本的構成を例示する内燃機関用ノッ
ク検出装置のブロック図、第2図は本実施例の内燃機関
用ノック検出装置のブロック図、第3図は本実施例の作
動説明のための波形説明図、である。 M1……ノックセンサ M2……判定レベル発生手段 M3……比較手段 M4……ノック判定手段 1……ノックセンサ、4……増幅器 6,28……D/A変換器 8,18……コンパレータ 10,20……カウンタ 14……アップダウンコントローラ 16……ノック判定レベルレジスタ
ク検出装置のブロック図、第2図は本実施例の内燃機関
用ノック検出装置のブロック図、第3図は本実施例の作
動説明のための波形説明図、である。 M1……ノックセンサ M2……判定レベル発生手段 M3……比較手段 M4……ノック判定手段 1……ノックセンサ、4……増幅器 6,28……D/A変換器 8,18……コンパレータ 10,20……カウンタ 14……アップダウンコントローラ 16……ノック判定レベルレジスタ
Claims (1)
- 【請求項1】内燃機関に発生するノッキングを検出する
ノックセンサと、 該ノックセンサにより検出されたノッキング検出信号と
ノック判定レベルとを比較し、該ノック判定レベルを越
える前記ノッキング検出信号の計数結果に基づいてノッ
クを判定するノック判定手段と、 前記ノッキング検出信号を、前記ノック判定レベルと比
較される前記ノッキング検出信号に対して相対的に増幅
する増幅手段と、 該増幅手段により相対的に増幅したノッキング検出信号
と前記ノック判定レベルとを比較し、該ノック判定レベ
ルを越える前記相対的に増幅したノッキング検出信号の
計数結果に基づいて前記ノック判定レベルを更新して出
力する判定レベル発生手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関用ノック検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3374288A JP2629775B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 内燃機関用ノック検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3374288A JP2629775B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 内燃機関用ノック検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01209326A JPH01209326A (ja) | 1989-08-23 |
JP2629775B2 true JP2629775B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=12394866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3374288A Expired - Lifetime JP2629775B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-02-16 | 内燃機関用ノック検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2629775B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4312213B2 (ja) | 2006-06-28 | 2009-08-12 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関のノッキング判定装置 |
-
1988
- 1988-02-16 JP JP3374288A patent/JP2629775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01209326A (ja) | 1989-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4593553A (en) | Method for detecting engine knock in internal combustion engines | |
US4744243A (en) | Method of and apparatus for detecting maximum cylinder pressure angle in internal combustion engine | |
US4802454A (en) | Device for controlling ignition timing in internal combustion engine | |
US5109820A (en) | Apparatus and method for controlling knocking in an internal combustion engine | |
JP2577101B2 (ja) | 内燃機関のノック測定の方法及び装置 | |
KR850007651A (ko) | 노크제어방법 및 장치 | |
US5522254A (en) | Knock sensing apparatus for internal combustion engine | |
US4428344A (en) | Engine knock anticipation | |
JPS636743B2 (ja) | ||
JP2629775B2 (ja) | 内燃機関用ノック検出装置 | |
JPH0663482B2 (ja) | 内燃機関のノッキング制御装置 | |
JP3350063B2 (ja) | 内燃機関の失火検出装置及びこの失火検出装置を用いた内燃機関の制御装置 | |
JPH09112333A (ja) | エンジンのノッキング制御装置 | |
JPH07139415A (ja) | 内燃機関用ノッキング検出装置 | |
JPH07332150A (ja) | エンジンの筒内圧検出装置 | |
JPH06173751A (ja) | 内燃機関の電子制御装置 | |
JP2507515B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JPS6229748A (ja) | エンジンの燃焼解析装置 | |
JP2696453B2 (ja) | ノッキング制御装置 | |
JPH05248305A (ja) | ノッキング制御装置 | |
JPH0480233B2 (ja) | ||
JPH03294644A (ja) | 内燃機関用点火時期制御装置 | |
JP2639183B2 (ja) | ノック制御装置のセンサフェイル検出方法 | |
KR19980044945A (ko) | 압전형 압력센서를 이용한 노킹 제어방법 및 그 장치 | |
JPS6361504B2 (ja) |