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JP2618792B2 - 流体封入式筒型マウント - Google Patents

流体封入式筒型マウント

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Publication number
JP2618792B2
JP2618792B2 JP4250765A JP25076592A JP2618792B2 JP 2618792 B2 JP2618792 B2 JP 2618792B2 JP 4250765 A JP4250765 A JP 4250765A JP 25076592 A JP25076592 A JP 25076592A JP 2618792 B2 JP2618792 B2 JP 2618792B2
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JP
Japan
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orifice
fluid
orifice passage
valve
peripheral surface
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JP4250765A
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睦弘 平沢
雅明 三島
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP4250765A priority Critical patent/JP2618792B2/ja
Priority to US08/110,737 priority patent/US5375822A/en
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Application granted granted Critical
Publication of JP2618792B2 publication Critical patent/JP2618792B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/262Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions changing geometry of passages between working and equilibration chambers, e.g. cross-sectional area or length

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された流体の流動に
基づいて防振効果を得るようにした筒型マウントに係
り、特に流体の流動にて発揮される防振特性を、入力振
動等に応じて切換制御することのできる流体封入式筒型
マウントに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は支持体の一種として、内筒
金具と、該内筒金具の外側に所定距離を隔てて配された
外筒金具とを、ゴム弾性体にて相互に連結せしめてなる
構造の筒型マウントが、知られている。また、近年で
は、かかる筒型マウントにおける内筒金具と外筒金具と
の間に、オリフィス通路を通じて相互に連通された一対
の流体室を形成し、振動入力時にオリフィス通路を通じ
て流動せしめられる流体の共振作用に基づいて発揮され
る防振効果を利用するようにした、所謂流体封入式の筒
型マウントも、種々提案されている。
【0003】ところが、このような流体封入式筒型マウ
ントにおいては、流体の共振作用による防振効果が、予
め設定された特定周波数域の振動にしか有効には発揮さ
れ得ず、例えば、低周波数域の振動入力時に高減衰効果
が発揮されるようにチューニングした場合には、それよ
りも高周波数域の振動入力時にオリフィス通路が実質的
に閉塞状態となり、マウントが高動ばね化して、防振特
性が著しく低下するという不具合があった。
【0004】そこで、本願出願人は、先に、特願平1−
64358号(特開平2−245538号公報)におい
て、ゴム弾性体の外周面に設けた凹溝を外筒金具にて覆
蓋することにより、断面積/長さの比が異なる第一およ
び第二のオリフィス通路を互いに独立して形成すると共
に、外筒金具を貫通して断面積/長さの比が大なる方の
第二のオリフィス通路に出入されることにより、該オリ
フィス通路を連通・遮断する仕切弁を、外筒金具に取り
付けてなる構造の筒型マウントを、明らかにした。
【0005】かかる筒型マウントによれば、仕切弁にて
第二のオリフィス通路を連通・遮断することにより、第
一のオリフィス通路による低周波振動に対する防振効果
と、第二のオリフィス通路による高周波振動に対する防
振効果とを、択一的に得ることができるのであり、仕切
弁の操作により、マウント防振特性を切換制御すること
が可能となるのである。
【0006】しかしながら、このような構造の筒型マウ
ントにおいては、仕切弁が、外筒金具を貫通して流体中
に出入されることから、該仕切弁と外筒金具との摺接部
位におけるシール性の確保が難しく、頻繁な出入操作が
要求される場合には、十分な耐久性を確保することが極
めて困難であるという問題があった。
【0007】また、かかる筒型マウントにおいては、外
筒金具に対して、仕切弁の取付座を形成する必要がある
ために、該外筒金具をダイキャスト成形等にて形成しな
ければならず、マウントの製作性の問題およびコスト的
な問題もあった。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、流体の流動にて発揮される防振特性を切換
制御することのできる流体封入式筒型マウントを、優れ
た封入流体のシール性と耐久性、および良好なる製作性
とコスト性をもって、提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、内筒金具と、該内筒金具の
外方に所定距離を隔てて配された外筒金具とを、ゴム弾
性体にて連結すると共に、それら内筒金具と外筒金具と
の間に、それぞれ所定の非圧縮性流体が封入された一対
の流体室を形成する一方、前記ゴム弾性体の外周面にオ
リフィス部材を配設し、該オリフィス部材により、前記
一対の流体室を相互に連通するオリフィス通路を形成せ
しめてなる流体封入式筒型マウントにおいて、前記オリ
フィス通路として、第一のオリフィス通路と、該第一の
オリフィス通路よりも断面積/長さの比が大きい第二の
オリフィス通路とを、互いに独立して形成すると共に、
該第二のオリフィス通路の少なくとも一部を、前記オリ
フィス部材内を貫通して延びるトンネル構造と為し、か
かるオリフィス部材における該トンネル構造とされた部
位の外周面を、前記外筒金具に開口窓を設けて外部に露
呈せしめる一方、一軸周りの回動により該第二のオリフ
ィス通路を連通/遮断せしめ得るロータリバルブをバル
ブハウジングに対して回動可能に且つ流体密に組み付け
てなるバルブ組立体を、前記露呈されたオリフィス部材
の外周面に該バルブハウジングを流体密に固着すること
により、該ロータリバルブが前記トンネル構造とされた
第二のオリフィス通路内に挿入、位置せしめられるよう
にして、組み付けたことにある。
【0010】
【作用・効果】すなわち、このような本発明に従う構造
とされた流体封入式筒型マウントにおいては、第二のオ
リフィス通路を開閉する弁手段としてロータリバルブが
用いられていることから、従来の出入スライド式の仕切
弁に比して、摺接部位における流体密性および耐久性が
有利に確保され得るのであり、しかも、かかるロータリ
バルブは、予め、ハウジングに組み付けられた状態で、
マウント本体に組み付けられることから、摺接部位にお
けるシール性の確保がより一層有利に且つ容易に為され
得ると共に、マウント組立作業性の向上も図られ得るの
である。
【0011】また、かかる流体封入式筒型マウントにあ
っては、バルブハウジングが、直接、オリフィス部材に
固着されることによって組み付けられていることから、
外筒金具に取付座を形成する必要がなく、通常の筒金具
を用いることができると共に、ロータリバルブの第二の
オリフィス通路に対する位置合わせを容易且つ高精度に
行なうことができるのであり、それによってマウント製
作性の向上と製作コストの低減が有利に図られ得るので
ある。
【0012】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【0013】先ず、図1及び図2には、本発明を自動車
用のエンジンマウントに適用した物の一具体例が示され
ている。これらの図において、10および12は、それ
ぞれ内筒金具および外筒金具であって、互いに所定距離
偏心して配置されており、それらの間に介装されたゴム
弾性体14によって、互いに連結されている。
【0014】そして、かかるエンジンマウントにあって
は、内筒金具10および外筒金具12が、車体側および
エンジンを含むパワーユニット側の各一方に取り付けら
れて、それらの間に介装されることにより、該パワーユ
ニットを車体に対して防振支持せしめるようになってい
る。また、かかるエンジンマウントにあっては、そのよ
うな装着状態下、パワーユニット重量が内外筒金具1
0,12間に及ぼされ、ゴム弾性体14が変形せしめら
れることにより、それら両金具10,12が、略同一軸
心上に位置せしめられるようになっていると共に、防振
すべき振動が、主として内外筒金具10,12の偏心方
向(図中、上下方向)に入力されるようになっている。
【0015】より詳細には、内筒金具10は、厚肉の円
筒形状をもって形成されており、その径方向外方には、
略薄肉円筒形状を呈する金属スリーブ16が、所定距離
偏心して配設されている。そして、これら内筒金具10
と金属スリーブ16との間に、ゴム弾性体14が介装さ
れており、該ゴム弾性体14が、内筒金具10の外周面
と金属スリーブ16の内周面とに、それぞれ加硫接着さ
れた一体加硫成形品として形成されている。
【0016】また、かかるゴム弾性体14には、内筒金
具10と金属スリーブ16との偏心方向における離間距
離の小なる側において、軸方向に貫通する肉抜部18
が、それら内筒金具10と金属スリーブ16との間を周
方向の略半周に亘って延びるようにして形成されてい
る。それにより、前述の如き装着状態下に及ぼされるパ
ワーユニット重量によって、ゴム弾性体14に惹起され
る引張応力が、軽減され得るようになっているのであ
る。
【0017】さらに、ゴム弾性体14における内筒金具
10と金属スリーブ16との径方向離間距離の大なる部
位には、軸方向中央部分において径方向外方に開口する
第一のポケット部20が形成されており、金属スリーブ
16に設けられた第一の窓部22を通じて、外周面上に
開口せしめられている。
【0018】また一方、該第一のポケット部20に対し
て、内筒金具10を挟んで径方向に対向位置する、内筒
金具10と金属スリーブ16との径方向離間距離の小な
る部位には、軸方向中央部において径方向外方に開口す
る第二のポケット部24が形成されており、金属スリー
ブ16に設けられた第二の窓部26を通じて、外周面上
に開口せしめられている。また、かかる第二のポケット
部24にあっては、その底壁部28が、前記肉抜部18
によって薄肉化されて、弾性変形の容易な可撓性膜とし
て構成されている。
【0019】さらに、前記金属スリーブ16は、その軸
方向中央部分が所定寸法だけ小径化されており、軸方向
中央部分を周方向に延びる周溝30が形成されている。
そして、かかる周溝30により、第一のポケット部20
の開口部たる第一の窓部22と、第二のポケット部24
の開口部たる第二の窓部26とが、周方向両側端縁部間
に亘って、それぞれ互いに接続されている。
【0020】そして、かくの如き構造とされた一体加硫
成形品には、必要に応じて、金属スリーブ16に対して
縮径加工が施されてゴム弾性体14に予備圧縮が加えら
れた後、それぞれ、略半円筒形状を呈する第一及び第二
のオリフィス半割体32,34が、第一及び第二のポケ
ット部20,24の対向方向両側から組み付けられてお
り、それによって、全体として略円筒形状を呈するオリ
フィス部材36が構成され、金属スリーブ16の周溝3
0内に嵌め込まれて装着されている。
【0021】かかるオリフィス部材36には、図3乃至
図7に示されているように、外周面上において、屈曲し
て周方向に略2周半の長さで延びる第一の凹溝38が形
成されており、一体加硫成形品に対する組付状態下、該
第一の凹溝38の両端部が、底壁部を貫通して設けられ
た通孔40,42を通じて、第一のポケット部20およ
び第二のポケット部24に開口せしめられている。
【0022】また、かかるオリフィス部材36の外周面
上には、第一の凹溝38よりも大きな断面積をもって、
周方向に略半周の長さで延びる第二の凹溝44が、第一
の凹溝38とは独立して形成されており、一体加硫成形
品に対する組付状態下、該第二の凹溝44の両端部が、
底壁部を貫通して設けられた通孔46,48を通じて、
第一のポケット部20および第二のポケット部24に開
口せしめられている。
【0023】さらに、第一のポケット部20側に配設さ
れた第一のオリフィス半割体32は、周方向中央部分が
厚肉化されており、かかる厚肉部50においては、上記
第一の凹溝38および第二の凹溝44が、該第一のオリ
フィス半割体32内を周方向に貫通して延びるトンネル
構造をもって、形成されている。
【0024】また、かかる第一のオリフィス半割体32
の厚肉部50の外周面には、平坦面をもって取付座52
が形成されていると共に、該取付座52の中央部分に
は、内方に向って延び、トンネル構造とされた第一の凹
溝38に連通されたバルブ組付穴54が形成されてい
る。
【0025】そして、このようなオリフィス部材36が
組み付けられた一体加硫成形品にあっては、更に、その
外周面上に、外筒金具12が外挿され、縮径加工される
ことによって、金属スリーブ16の外周面に対して嵌着
固定されている。なお、この外筒金具12には、内周面
の略全面に亘って、薄肉のシールゴム層56が設けられ
ており、該シールゴム層56によって、金属スリーブ1
6と外筒金具12との嵌着面間が流体密にシールされる
ようになっている。
【0026】すなわち、この外筒金具12の外嵌によっ
て、第一のポケット部20および第二のポケット部24
の開口が、それぞれ覆蓋されていると共に、オリフィス
部材36に設けられた第一の凹溝38および第二の凹溝
44の開口も、それぞれ覆蓋されているのである。
【0027】そして、それによって、第一のポケット部
20内には、所定の非圧縮性流体が封入されて、内外筒
金具10,12間への振動入力時にゴム弾性体14の弾
性変形に基づいて内圧変動が惹起される受圧室58が形
成されている一方、第二のポケット部24内には、所定
の非圧縮性流体が封入されて、底壁部28の変形に基づ
いて容積変化が許容される平衡室60が形成されてい
る。そしてまた、第一の凹溝38により、それら受圧室
58と平衡室60とを相互に連通する第一のオリフィス
通路62が形成されていると共に、第二の凹溝44によ
り、第一のオリフィス通路62よりも大きな断面積/長
さの比をもって、受圧室58と平衡室60とを連通する
第二のオリフィス通路64が、該第一のオリフィス通路
62とは独立して形成されている。
【0028】なお、上記受圧室58および平衡室60に
封入される非圧縮性流体としては、一般に、水やアルキ
レングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコー
ン油等が、用いられる。また、かかる流体の封入は、例
えば、マウントの組立てを流体中で行なうことによっ
て、有利に為され得る。
【0029】さらに、前記外筒金具12には、第一のオ
リフィス半割体32に設けられた取付座52が位置せし
められる部位において、開口窓66が形成されており、
該開口窓66を通じて、取付座52が、外部に露呈され
ている。そして、この取付座52に対して、バルブ組立
体68が、固設されている。
【0030】かかるバルブ組立体68は、ダイキャスト
成形や射出成形等により、金属材料や樹脂材料にて一体
成形されたハウジング74を有している。このハウジン
グ74は、中心部分に円形断面のバルブ装着穴76が設
けられた略有底円筒形状を呈しており、その開口部側
が、厚肉筒体状の取付部78とされている一方、その底
部側が、薄肉円筒状の挿入部80とされている。また、
かかる挿入部80の周壁部には、軸直角方向に対向位置
する部位に、一対の連通孔82,82が、形成されてい
る。
【0031】また、このハウジング74のバルブ装着穴
76内には、ロータリバルブ84が配設されている。か
かるロータリバルブ84は、軸直角方向に貫通するバル
ブ孔86が形成された円形短柱形状の頭部88と、該頭
部88の軸方向一方の側に突出形成されたロッド状の脚
部90とから構成されている。そして、その頭部88側
からハウンジング74のバルブ装着穴76に嵌め込ま
れ、該装着穴76に圧入された押えリング92によっ
て、頭部88が、挿入部80内において軸心回りに回動
可能に保持せしめられている。即ち、このロータリバル
ブ84をハウジング74内で回動せしめることにより、
ハウジング74に形成された連通孔82,82が、バル
ブ孔86を通じて相互に連通されたり、或いは遮断され
たりするようになっているのである。
【0032】なお、ロータリバルブ84の脚部90に
は、円環状のシール部材94が外挿され、止めリング9
6にて固着されている。そして、このシール部材94に
より、ロータリバルブ84の回動を許容し得る状態で、
ハウジング74のバルブ装着穴76とロータリバルブ8
4の脚部90との間が、流体密にシールされている。ま
た、かかるシール部材94の軸方向外方には、円筒状の
ダストシール98が、軸方向に重ね合わされて配設され
ており、シール性および耐久性の向上が図られている。
【0033】さらに、ハウジング74の取付部78側の
軸方向端面には、駆動モータ100が固設されており、
その出力軸102が、ロータリバルブ84の脚部90に
対して、係合されている。そして、かかる駆動モータ1
00により、ロータリバルブ84が、回動駆動せしめら
れるようになっている。
【0034】そして、かくの如き構造とされたバルブ組
立体68は、ハウジング74の挿入部80が、オリフィ
ス部材36(第一のオリフィス半割体32)に設けられ
たバルブ組付穴54に挿入されて、該挿入部80に形成
された連通孔82,82が、第二のオリフィス通路64
に連通せしめられた状態で、ハウジング74の取付部7
8が、オリフィス部材36(第一のオリフィス半割体3
2)に設けられた取付座52に対して、複数本のボルト
106にて固着されることにより、一体的に組み付けら
れている。
【0035】なお、ハウジング74とオリフィス部材3
6の取付座52との当接面間には、環状のシールリング
104が介装されており、それらハウジング74とオリ
フィス部材36との間がシールされることによって、第
二のオリフィス通路64の流体密性が確保され得るよう
になっている。
【0036】すなわち、上述の如き構造とされたエンジ
ンマウントにあっては、第二のオリフィス通路64を、
ロータリバルブ84の回動操作によって開閉制御するこ
とが可能であり、該第二のオリフィス通路64を「閉」
とした状態下では、第一のオリフィス通路62を通じて
受圧室58と平衡室60との間を流動せしめられる流体
の共振作用に基づいて、シェイクやバウンス等の低周波
振動に対する防振効果(高減衰効果)が発揮され得る一
方、第二のオリフィス通路64を「開」とした状態下で
は、第二のオリフィス通路64を通じて受圧室58と平
衡室60との間を流動せしめられる流体の共振作用に基
づいて、こもり音等の高周波振動に対する防振効果(低
動ばね効果)が発揮され得るのである。なお、図1及び
図2には、ロータリバルブ84による第二のオリフィス
通路64の遮断状態が示されている。
【0037】そして、そこにおいて、かかるエンジンマ
ウントにおいては、第二のオリフィス通路64を開閉す
る弁手段としてロータリバルブ84が採用されているこ
とから、該ロータリバルブ84による開閉操作に際し
て、従来の出入スライド式の仕切弁のように、弁体に対
するシール部材の配設位置が変位するようなことがな
く、弁体配設部位におけるシール性を、有利に且つ優れ
た耐久性をもって得ることができるのである。
【0038】しかも、かかるロータリバルブ84は、予
め、一体成形されたハウジング74に組み付けられてい
ることから、該バルブ84の回動部位におけるシール性
を、より一層容易に且つ有利に確保することができるの
であり、また、マウント組立作業性の向上も図られ得る
のである。
【0039】さらに、かかるエンジンマウントにあって
は、バルブ組立体68のハウジング74がオリフィス部
材36に固着されることによって組み付けられているこ
とから、外筒金具12に取付座等を形成する必要がな
く、通常の筒金具を用いることができるのであり、それ
によって製作性の向上と製作コストの低減が有利に図ら
れ得るのである。
【0040】しかも、そのようにバルブ組立体68のハ
ウジング74が、オリフィス部材36に対して直接に固
着されていることから、従来の如く外筒金具に対して弁
手段を固着する場合に比して、バルブ組立体68の組付
時におけるオリフィス部材36に対する位置合わせが極
めて容易であり、優れたマウント組立作業性が発揮され
得るのである。
【0041】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【0042】例えば、第一及び第二のオリフィス通路6
2,64の断面積や長さ等、その具体的形態は、要求さ
れる防振特性等に応じて適宜変更されるべきものであっ
て、前記実施例のものに限定されるものでは、決してな
い。
【0043】また、バルブ装着部位におけるシール部材
94の構造も、前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、かかるシール部材を、金属板の表面をゴム層で
被覆せしめてなる複合部材にて形成しても良い。
【0044】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
用エンジンマウントに適用したものの一具体例を示した
が、その他、自動車用ボデーマウントやデフマウント、
或いは自動車以外の各種の筒型マウントに対して、本発
明は、有利に適用され得るものである。
【0045】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての自動車用エンジンマ
ウントを示す横断面図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントの縦断面図で
ある。
【図3】図1に示されたエンジンマウントに用いられて
いるオリフィス部材を取り出して示す横断面図である。
【図4】図3における底面図である。
【図5】図3における左側面図である。
【図6】図3における右側面図である。
【図7】図3における VII−VII 断面図である。
【符号の簡単な説明】10 内筒金具 12 外筒金具 14 ゴム弾性体 32 第一のオリフィス半割体 34 第二のオリフィス半割体 36 オリフィス部材 50 厚肉部 52 取付座 54 バルブ組付穴 58 受圧室 60 平衡室 62 第一のオリフィス通路 64 第二のオリフィス通路 66 開口窓 68 バルブ組立体 74 ハウジング 76 バルブ装着穴 84 ロータリバルブ 94 シール部材 100 駆動モータ 104 シールリング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒金具と、該内筒金具の外方に所定距
    離を隔てて配された外筒金具とを、ゴム弾性体にて連結
    すると共に、それら内筒金具と外筒金具との間に、それ
    ぞれ所定の非圧縮性流体が封入された一対の流体室を形
    成する一方、前記ゴム弾性体の外周面にオリフィス部材
    を配設し、該オリフィス部材により、前記一対の流体室
    を相互に連通するオリフィス通路を形成せしめてなる流
    体封入式筒型マウントにおいて、 前記オリフィス通路として、第一のオリフィス通路と、
    該第一のオリフィス通路よりも断面積/長さの比が大き
    い第二のオリフィス通路とを、互いに独立して形成する
    と共に、該第二のオリフィス通路の少なくとも一部を、
    前記オリフィス部材内を貫通して延びるトンネル構造と
    為し、かかるオリフィス部材における該トンネル構造と
    された部位の外周面を、前記外筒金具に開口窓を設けて
    外部に露呈せしめる一方、一軸周りの回動により該第二
    のオリフィス通路を連通/遮断せしめ得るロータリバル
    ブをバルブハウジングに対して回動可能に且つ流体密に
    組み付けてなるバルブ組立体を、前記露呈されたオリフ
    ィス部材の外周面に該バルブハウジングを流体密に固着
    することにより、該ロータリバルブが前記トンネル構造
    とされた第二のオリフィス通路内に挿入、位置せしめら
    れるようにして、組み付けたことを特徴とする流体封入
    式筒型マウント。
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