JP2610223B2 - 電動式チエンブロック - Google Patents
電動式チエンブロックInfo
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Description
や荷物の牽引作業などに用いる電動式チエンブロックに
関する。
ドシーブに掛設するロードチエンのロード側にフックを
連結し、このフックを介して荷物の上げ下ろし作業を行
うようにしたシングルタイプのものが多く用いられてい
るが、その他、前記ロードシーブに掛設されたロードチ
エンのロード側の途中を、フックと遊び車とを備えたボ
トム側フック本体の前記遊び車に掛回し、この遊び車か
ら延びるロードチエンの遊端側をチエンブロック本体側
に固定して、前記ロードシーブの回転により前記ロード
チエンを介して遊び車を回転させながらフック本体を上
下動させ、該フック本体のフックを介して荷物の上げ下
ろし作業を行うようにしたダブルタイプのものも知られ
ている。
ブロックにおいて、前記ロードチエンの遊端側を固定す
る場合、従来では、このロードチエンの遊端側に位置す
るチエンリンクを前記チエンブロック本体に固定ボルト
を介して直接固定したり、或は、該チエンブロック本体
に取付ける吊下部材に固定ボルトを介して固定したり、
又は、前記チエンブロック本体に別部材から成る止め具
を固定し、この止め具に前記ロードチエンの遊端側をボ
ルト又はピン止めして固定したりしている。
ードチエンの遊端側を固定するようにした固定方法によ
れば、前記チエンブロック本体や、吊下部材にロードチ
エンの遊端側を固定ボルトにより直接固定する場合、何
れの場合にも固定ボルトを必要とするし、前記チエンブ
ロック本体や吊下部材には前記固定ボルトを固定するた
めのボルト孔を開設する必要があり、さらに、前記ロー
ドチエンの遊端側を前記チエンブロック本体に止め具を
介して固定する場合にも、これら止め具や固定ボルト又
は固定ピンを別途必要とすることから、部品点数が多く
なって構造が複雑となるし、また、充分な強度が得られ
ない不具合がある。しかも、前記ロードチエンの遊端側
を前記チエンブロック本体に止め具を介して固定すると
きには、この止め具を前記チエンブロック本体に固定
し、かつ、前記止め具に前記ロードチエンの遊端側をボ
ルト又はピン止めする必要があり、また、前記チエンブ
ロック本体や吊下部材にロードチエンの遊端側を固定ボ
ルトにより直接固定する場合でも、前記ロードチエンの
チエンリンクに前記固定ボルトを挿通させた状態で、該
固定ボルトを前記チエンブロック本体や吊下部材に設け
たボルト孔に挿通固定させる必要があり、従って、何れ
の場合にも前記ロードチエンを前記チエンブロック本体
側に固定するときのその固定の作業性が悪い問題もあっ
た。
モータを内装するモータケースと減速歯車機構を内装す
るギヤケースとの内側に、モ−タ側ケースとギヤ側ケー
スとを設けて、これらケース間にロードシーブを軸受支
持する構成となっていて、前記モータ側ケースとギヤ側
ケースとは前記ロードシーブの長さ方向中心部において
嵌合状に結合されていることに着目して発明したもの
で、これら各ケースの分割端面部に簡単な加工を施すこ
とにより、構造を簡素化しながら、ロードチエンの遊端
側を前記各ケースの分割端面部に簡単かつ確実に固定で
きるようにし、部品点数少なく、また、前記ロードチェ
ンの固定の作業性を高めることを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、モータ1を内装するモータ
ケース2と、減速歯車機構3を内装するギヤケース4、
及び、モータ側ケース5とギヤ側ケース6とを備え、こ
れらモータ側ケース5とギヤ側ケース6とにロードシー
ブ9を軸支すると共に、吊下部材7を支持した電動式チ
エンブロックにおいて、前記モータ側ケース5とギヤ側
ケース6との対向端面部に、前記ロードシーブ9に掛設
するロードチエン8の端部を受入れ、該端部のチエンリ
ンク81を係止する係止面52,62をもった掛止凹部
51,61を設けたのである。
部51,61に、前記ロードチエン端部の第1チエンリ
ンク81aを係止する係止面52,62と、この第1チ
エンリンク81aに隣接し、該第1チエンリンク81a
と直交方向に位置する第2チエンリンク81bを受入れ
る嵌合部54,64とを設けたのである。
凹部51,61の凹入方向前部に、該掛止凹部51,6
1に嵌合するチエンリンク81と係合し、前記掛止凹部
51,61から外方への離脱を防止する抜止体17を、
前記モータ側ケース5とギヤ側ケース6との一方から他
方に挿入状に取付けたのである。
ース5とギヤ側ケース6との対向端面部で、ロードシー
ブ9の負荷側接線上に、第2軸孔72を設けると共に、
この第2軸孔72と掛止凹部51,61により係止する
ロードチェン8の固定端部との間の荷重中心部と、前記
固定端部との間に第1軸孔71を設けて、これら第1及
び第2軸孔71,72に挿通する第1及び第2軸体7
3,74により、吊下部材7を固定したのである。
ブ9に掛設されたロードチエン8の端部を固定すると
き、該端部に位置するチエンリンク81を前記モータ側
ケース5とギヤ側ケース6との対向端面部に設けた掛止
凹部51,61に挿入させて、該各掛止凹部51,61
の係止面52,62に前記チエンリンク81を係止させ
ることにより、前記各掛止凹部51,61を介して前記
ロードチエン8の端部側を簡単かつ確実に固定支持させ
ることができてその固定の作業性を高めることができ
る。また、以上のようにして前記ロードチエン8を前記
係止面52,62に係止するときには、このロードチエ
ン8自体の重量により、また、該ロードチエン8に付与
される外部荷重によっても、前記チエンリンク81を前
記各係止面52,62に圧接状に係止させられるのであ
り、また、前記係止面52,62は、前記各ケース5,
6に設けるものであって、その剛性を強固にできるか
ら、前記ロードチエン8の支持強度も強化できるのであ
る。つまり、前記チエンリンク81を前記各係止面5
2,62に圧接状に係止させることができるから、前記
ロードチエン8の支持強度を強化できるのであって、該
各掛止凹部51,61に前記ロードチエン8を確実かつ
強固に固定できるのである。その上、前記各掛止凹部5
1,61は、前記モータ側ケース5とギヤ側ケース6と
の対向端面部に形成されるため、これら各ケース5,6
の鋳造などによる製作時に同時に形成でき、それだけ前
記各掛止凹部51,61を簡単に形成でき、しかも、こ
の各掛止凹部51,61に前記ロードチエン8の端部側
を嵌込むだけで簡単に固定できることから、従来のよう
に固定ボルトなどで固定する場合に比較してその組付作
業性を向上できるし、また、固定ボルトを必要としない
から、部品点数を少なくして構造を簡素化することがで
きるのである。
掛止凹部51,61に、前記ロードチエン端部の第1チ
エンリンク81aを係止する係止面52,62と、この
第1チエンリンク81aに隣接し、該第1チエンリンク
81aと直交方向に位置する第2チエンリンク81bを
受入れる嵌合部54,64とを備えていることから、前
記掛止凹部51,61に第1チェンリンク81aのみな
らず第2チエンリンク81bも嵌合させられ、それだ
け、前記係止面52,62を、掛止凹部51,61の下
端部より上方に設けられて前記係止面52,62の強度
を向上でき、従って、前記ロードチエン8の端部側の固
定を一層強固に行うことができるのである。
記掛止凹部51,61の凹入方向前部に、前記掛止凹部
51,61に嵌合するチェンリンク81と係合し、前記
掛止凹部51,61から外方への離脱を防止する抜止体
17を、前記モータ側ケース5とギヤ側ケース6との一
方から他方に挿入状に取付けたから、前記抜止体17に
より前記チエンリンク81が前記掛止凹部51,61か
ら外方側に抜け出るのを阻止できて、前記ロードチエン
8の端部側を前記掛止凹部51,61に確実に固定でき
るのである。
側ケース5とギヤ側ケース6との対向端面部に設ける前
記掛止凹部51,61によりロードチェン8の端部を係
止固定することにより、前記ロードチェン8の固定端部
を前記ロードシーブ9の負荷側接線に近付けられる請求
項1記載の発明を利用したものであって、前記ロードシ
ーブ9の負荷側接線上に第2軸孔72を設けると共に、
前記負荷側接線と固定端部との間の荷重中心部と前記固
定端部との間に第1軸孔71を設けて前記第1及び第2
軸体73,74により吊下部材7を固定したのであるか
ら、前記各ケース5,6を、ロードチェン8をシングル
で用いる所謂シングルタイプとダブルで用いる所謂ダブ
ルタイプとに共用できると共に、シングルタイプにおい
て吊下部材を支持する前記第2軸孔72を利用してダブ
ルタイプにおける吊下部材の固定用軸体を取付けられ、
前記吊下部材の倒れを防止できるのである。
ドチェン8の端部を係止固定するようにしたから、ロー
ドシーブ9の接線位置とロードチェン8の固定端部の位
置とを近接させられ、従って、前記第2軸孔72をロー
ドシーブ9の接線上に設けても第1軸孔71との間隔を
近付けられ、この結果、ダブルタイプの吊下部材を2箇
所で固定できながら、シングルタイプにおける吊下部材
を前記第2軸孔72により支持できて、前記ケース5,
6の共用化が可能となるのである。
に設けるのが好ましいが、前記吊下部材の吊掛中心、換
言すると主としてフックから成る吊下部材を吊下チェン
などの支持部材に吊掛けるときの吊掛中心が荷重中心部
に位置するように固定できれば、前記荷重中心部とロー
ドチェン8の固定端部との間でもよい。また、前記荷重
中心部とは、ダブルタイプの負荷側における荷重作用中
心部のことで、下フックの遊び車の中心を意味する。
一側にモータ1を内装したモータケース2を、かつ、他
側に減速歯車機構3を内装したギヤケース4を設け、こ
れらモータケース2とギヤケース4との内側位置に、そ
れぞれモータ側ケース5とギヤ側ケース6とを配設し
て、これら各ケース5,6の対向端面部で上方側に、上
フックから成る吊下部材7を取付けると共に、前記各ケ
ース5,6の中心部にはロードチエン8が掛回されるロ
ードシーブ9を軸受支持して、このロードシーブ9の中
心部に、長さ方向一端が前記モータ1のモータ軸1aに
連結され、他端側が前記ギヤケース4側に延びて、該ギ
ヤケース4内に軸受支持される駆動軸10を遊挿する一
方、この駆動軸10における前記ギヤケース4側に前記
減速歯車機構3を構成する第1ギヤ31を形成し、ま
た、前記ギヤケース4の内部には、前記第1ギヤ31に
噛合し、かつ、シーブ軸に結合した最終ギヤ(例えば第
4ギヤ)32に減速して伝動する複数の中間ギヤ(図示
せず)を設けている。また、前記モータ側ケース5とギ
ヤ側ケース6との対向端面部で前記ロードシーブ9の下
部側には、前記ロードチエン8のチエンリンク81が挿
通される誘導溝をもった誘導部材(図示せず)をボルト
止めして、該誘導部材を介して前記チエンリンク81の
姿勢を修正しながら、前記ロードシーブ9の外周部位に
形成したリンク係合溝に前記チエンリンク81を正確に
係合させ得るようにしている。尚、前記ギヤケース4の
内部には、前記減速歯車機構3と共にメカニカルブレー
キや過負荷防止機構などが配設される。
ーブ9に掛回されたロードチエン8のロード側における
途中を、フック12aと遊び車12bとを備えたボトム
側フック本体12の前記遊び車12bに掛回し、この遊
び車12bから延びる前記ロードチエン8の遊端側をチ
ェンブロック本体側に固定して、前記モ−タ1の駆動に
伴い前記駆動軸10及び減速歯車機構3を介してロード
シーブ9を回転させ、この回転によりロードチエン8を
介して前記遊び車12bを回転させながらフック本体1
2を上下動させ、このフック本体12の前記フック12
aを介して荷物の上げ下ろし作業を行うようにしてい
る。また、前記ギヤケース4の外側には電装ボックス1
3を取付け、該ボックス13に内装する電装機器を操作
ボックス14に設けた操作ボタン14aで操作すること
により、前記モータ1の正逆駆動を行うようにしてい
る。
ように構成する電動チエンブロックにおいて、前記フッ
ク体12の遊び車12bから延びる前記ロードチエン8
の遊端側をチエンブロック本体、つまり前記モ−タ側ケ
ース5とギヤ側ケース6とから成るチェンブロック本体
に固定するにあたって、次のように構成したのである。
即ち、前記モータ側ケース5とギヤ側ケース6との対向
端面部で、この端面部における前記各ケース5,6の一
側に、前記ロードチエン8の遊端側に位置するチエンリ
ンク81を受入可能とした一対の掛止凹部51,61を
対向状に形成すると共に、これら各掛止凹部51,61
に、それぞれ前記チエンリンク81の下部側を係止する
円弧形状の係止面52,62を形成したのである。
ケース5の端面を側方から見た図面を、また、図2は前
記モータ側ケース5とギヤ側ケース6との各掛止凹部形
成部分を正面から見た図面をそれぞれ示しており、これ
ら各図で明らかなように、前記モータ側及びギヤ側ケー
ス5,6の対向端面部(突合面部)イに前記各掛止凹部
51,61をそれぞれ形成するのであって、図1,2に
示したこれら掛止凹部51,61は前記ロードチェン8
の遊端側に位置するチェンリンク81の4リンク、即
ち、最遊端に位置する第1チェンリンク81aと、この
第1チェンリンク81aに対し直交方向に隣接して連結
される第2チェンリンク81bと、前記第1チェンリン
ク81aと同方向でこの第2チェンリンク81bに隣接
して連結される第3チェンリンク81c及び、この第3
チェンリンク81cに連結される第4チェンリンク81
dの1部とのチェンリンクが挿嵌できるように形成し、
上部に前記第1チェンリンク81aを受入れる第1嵌合
部53,63を設けて、その下部に、前記第1チェンリ
ンク81aの下部側を係止する前記係止面52,62を
形成したのである。
ケース5,6の対向端面の手前で終わっていて、これら
係止面52,62の対向面間には、前記第2チェンリン
ク81bが通る挿通部15を形成しており、また、前記
挿通部15の奥部には、前記係止面52,62の対向面
に連続し、前記第2チェンリンク81bの背面部分を受
入れる第2嵌合部54,64を設けると共に、前記挿通
部15の下方には、前記第1及び第3チェンリンク81
a,81c間の外側間隔よりやゝ小さい間隔を置いて前
記第3チェンリンク81cを受入れる第3嵌合部55,
65を設け、更に、この第3嵌合部55,65の下側に
は、前記第4チェンリンク81dの上半部を受入れる第
4嵌合部56,66を設けたのである。
を図2のように突合わせて結合することにより、前記第
1嵌合部53,63及び第3嵌合部55,65間には、
前記第1及び第3チェンリンク81a,81cの外形と
ほゞ同形の楕円形状となる嵌合部が形成できると共に、
前記第2嵌合部54,64と第4嵌合部56,66間に
前記第2及び第4チェンリンク81b,81dの背面部
の外形とほゞ同形の半楕円形状となる嵌合部が形成でき
るのであって、前記ロードチェン8の遊端側4リンクを
前記各嵌合部に嵌合するだけで、前記第1嵌合部53,
63の係止面52,62により前記第1チェンリンク8
1aを係止し、前記遊端側に作用する負荷を受止められ
るように固定できるのである。
モータ側ケース5とギヤ側ケース6との間には、前記第
3嵌合部55,65を貫通し、前記第3チエンリンク8
1cの外側で、前記第2及び第4チェンリンク81b,
81d間に介入し、前記嵌合部に嵌合するチェンリンク
81が、前記嵌合部から外方に離脱するのを防止する抜
止体17を挿入固定している。
は、その対向端面側に段付部を設けて、外部に開放する
抜止体挿通孔57を設けると共に、前記ギヤ側ケース6
にはねじ孔67を設け、前記挿通孔57から挿通するね
じ付抜止体17を、前記第3嵌合部55,65から成る
嵌合部を貫通させてそのねじ部を前記ねじ孔67に螺着
することにより取付けている。
嵌合部に各チェンリンクを嵌合した前記ロードチェン8
の遊端側は、前記嵌合部からの離脱が阻止されるのであ
って、簡単な構成で抜止めが可能となる。
5,65に介入する第2チェンリンク81bの下部にお
ける外側面に接触するように取付けることで、前記抜止
体17と、前記第2嵌合部54,64の下側円弧状部と
によって、前記ロードチェン8の遊端側に作用する負荷
(荷重)を受止めることも可能であるが、前記負荷は前
記係止面52,62で受止められるのであるから、特に
必要でない。また、前記抜止体17は、前記ギヤ側ケー
ス6から前記モータ側ケース5へと挿入させるようにし
てもよいのである。また、図1において、18は前記モ
ータ側ケース5とギヤ側ケース6とを一体結合する固定
ボルトである。
する。前記ロードシーブ9に掛回され、前記フック体1
2の遊び車12bから延びる前記ロードチエン8の遊端
側は、その第1チエンリンク81a乃至第4チエンリン
ク81dの4リンクを、前記モータ側ケース5とギヤ側
ケース6との対向端面部イに設けた前記第1乃至第4嵌
合部に、それぞれ前記各ケース5,6の外方側から挿嵌
させると共に、前記第1チエンリンク81aの下方円弧
部を前記各第1嵌合部53,63に設けた各係止面5
2,62に係止させ、そして、前記チェンリンク81a
〜81dを挿嵌した後、前記抜止体17を挿入固定させ
るのである。
チエンリンク81aを前記係止面52,62に係止させ
ることにより、前記ロードチエン8の遊端側を前記モー
タ側ケース5とギヤ側ケース6との対向端面部イを利用
して係止できるのであり、従って、前記ロードチエン8
の遊端側をチェンブロック本体に固定するとき、前記ロ
ードチェン8を挿嵌するだけで組付けられ、その組付作
業性を高めることができるのである。また、以上のよう
にして前記第1チエンリンク81aを前記係止面52,
62に係止させるときには、前記ロードチエン8自体の
重量により、また、該ロードチエン8に付与される外部
荷重によっても、前記第1チエンリンク81aを前記各
係止面52,62に圧接状に係止させることができ、し
かも、前記係止面52,62は、前記各ケース5,6に
設けるものであって、その剛性を強固にできるから、そ
の支持強度を強化できるのである。つまり、前記第1チ
エンリンク81aを前記係止面52,62に圧接状に係
止させることができて、前記第1チエンリンク81aの
支持強度を強化できるのであって、前記掛止凹部51,
61に前記ロードチエン8の遊端側を確実かつ強固に固
定することができるのである。その上、前記掛止凹部5
1,61は、前記モータ側ケース5とギヤ側ケース6と
の対向端面部イに形成するものであるため、これら各ケ
ース5,6の鋳造などによる製作時に同時に形成でき、
それだけ簡単に形成できるのであり、しかも、前記掛止
凹部51,61に挿嵌するだけで前記第1チエンリンク
81aを簡単に係止できることから、従来のように固定
ボルトなどを別途必要することなく、部品点数を少なく
して簡単な構造で、組付作業性も向上できるのである。
より前記ロードチェン8の前記掛止凹部51,61から
の抜止めを構成したが、斯くすることにより、前記各ケ
ース5,6を固定ボルト18で結合した後でも前記ロー
ドチェン8の遊端側の固定を行うことができるけれど
も、前記第1嵌合部53,63及び第3嵌合部55,6
5の一方又は両方におけるチェンリンク嵌合部位外側に
各チェンリンクに重合する抜止片を設けてもよい。この
場合前記ケース5,6の結合後には前記ロードチェン8
の遊端側固定を行えないことになるが、前記ケース5,
6の結合時に前記ロードチェン8の遊端部を挾み込むよ
うに介入させることにより前記嵌合部に嵌合でき、前記
掛止凹部51,61による固定が可能となる。
6との間で上部側に取付ける吊下部材7は、図3,図4
で示すように、その基部側に概略矩形状の取付脚部7a
を一体に形成すると共に、前記各ケース5,6の対向端
面部における上部側にはそれぞれ上方側に突出する膨出
部5a,6aを対向状に設けて、該各膨出部5a,6a
間に前記脚部7aの取付空間を形成する一方、前記ロー
ドシーブ9の負荷側接線上に第2軸孔72を、また、こ
の第2軸孔72と、前記掛止凹部51,61による前記
ロードチェン8の固定端部との間の荷重中心部に、前記
第2軸孔72により径大とした第1軸孔71をそれぞれ
形成して、この第1軸孔71に径大の第1軸体73を挿
通して前記吊下部材7を支持すると共に、前記第2軸孔
72に径小の第2軸体74を挿通して前記吊下部材7が
回転しないように取付けている。
り、前記第2軸孔72を利用してシングルタイプの吊下
部材を支持できるし、また、前記第2軸孔72を利用し
て、ダブルタイプの吊下部材を固定できるのであって、
前記各ケース5,6の共用化が可能となる。即ち、前記
掛止凹部51,61により前記ロードチェン8の端部を
係止固定するようにしたから、ロードシーブ9の接線位
置とロードチェン8の固定端部の位置とを近接させら
れ、従って、前記第2軸孔72をロードシーブ9の接線
上に設けても第1軸孔71との間隔を近付けられ、この
結果、ダブルタイプの吊下部材を2箇所で固定できなが
ら、シングルタイプにおける吊下部材を前記第2軸孔7
2により支持できて、前記ケース5,6の共用化が可能
となるのである。
は、前記モータ側ケース5の膨出部5a側を外部に開放
し、かつ、前記ギヤ側ケース6の膨出部6a側を盲状に
形成するのであって、これら第1,第2軸孔71,72
に前記脚部7aを介装させた状態で前記第1,第2軸体
73,74を挿通させて、前記モータ側ケース5におけ
る膨出部5aの外部側に、前記各軸孔71,72の開放
側を閉鎖する止め板75を固定ボルト76で固定するこ
とにより、前記第1,第2軸体73,74の前記各軸孔
71,72からの抜止めを行うようにしている。
第1軸体73を中心とした前記第2軸体74の反対側に
は、前記止め板75から前記ギヤ側ケース5の内方側に
突入するノックピン77を設けて、前記止め板75の位
置決めができるようにしている。また、前記モータ側ケ
ース5の外端部で外周部位には取付段部5bを設けると
共に、該段部5bの径方向内側には外面フラットとした
取付面5cを設けており、そして、前記モータ側ケース
5の外端側に設ける前記モータケース2として、三相モ
ータが内装された三相モータケース4aを取付ける場合
には、図4の実線で示したように、このモータケース4
aを前記モータ側ケース5に設けた前記取付段部5bに
挿嵌させて、前記モータケース4aとモータ側ケース5
との間をボルト止めし、また、単相モータが内装された
単相モータケース4bを取付ける場合には、図4の仮想
線で示すように、該モータケース4bに形成された取付
フランジを前記取付面5cにボルト止めするようにして
おり、斯くすることにより、前記前記モータ側ケース5
の外端側に設ける前記モータケース4として、三相モー
タケース4aと単相モータケース4bとの何れを取付け
る場合にも、前記モータ側ケース5を共用化できるので
ある。
記第1軸孔71を前記荷重中心部に設けたが、前記第1
軸孔71は図7,8のように前記ロードチェン8の固定
端部の位置、詳しくは固定端部を上方に延長した位置に
設けてもよいのであって、前記吊下部材7をその吊下中
心が荷重中心部に位置するように固定できれば、前記荷
重中心部とロードチェン8の固定端部との間でもよい。
ードチェン8の固定端部の位置に設ける場合、前記止め
板75は図3と同様図8のようにその外側を延長し、前
記軸孔71,72の開放側を閉鎖するように設けるので
ある。
明によれば、モータ1を内装するモータケース2と、減
速歯車機構3を内装するギヤケース4、及び、モータ側
ケース5とギヤ側ケース6とを備え、これらモータ側ケ
ース5とギヤ側ケース6とにロードシーブ9を軸支する
と共に、吊下部材7を支持した電動式チエンブロックに
おいて、前記モータ側ケース5とギヤ側ケース6との対
向端面部に、前記ロードシーブ9に掛設するロードチエ
ン8の端部を受入れ、該端部のチエンリンク81を係止
する係止面52,62をもった掛止凹部51,61を設
けたから、前記ロードシーブ9に掛設されたロードチエ
ン8の端部を固定するとき、該端部に位置するチエンリ
ンク81を前記掛止凹部51,61に挿入させて、該各
掛止凹部51,61の係止面52,62に前記チエンリ
ンク81を係止させることにより、前記各掛止凹部5
1,61を介して前記ロードチエン8の端部側を簡単か
つ確実に固定支持させることができてその組付作業性を
高めることができる。特に、以上のようにして前記ロー
ドチエン8を係止するときには、このロードチエン8自
体の重量により、また、該ロードチエン8に付与される
外部荷重によっても、前記チエンリンク81を前記各係
止面52,62に圧接状に係止させられるし、また、前
記係止面52,62は前記各ケース5,6に設けるもの
であって、その剛性を強固にできるから、前記ロードチ
エン8の支持強度を強化できるのである。つまり、この
チエンリンク81を前記各係止面52,62に圧接状に
係止させることができるから、前記ロードチエン8の前
記各掛止凹部51,61に対する支持強度を強化できる
のであって、該各掛止凹部51,61に前記ロードチエ
ン8を確実かつ強固に固定できるのである。その上、前
記各掛止凹部51,61は、前記モータ側ケース5とギ
ヤ側ケース6との対向端面部に形成されるため、これら
各ケース5,6の鋳造などによる製作時、同時に形成で
きるから、各掛止凹部51,61を簡単に形成でき、し
かも、この各掛止凹部51,61に前記ロードチエン8
の端部側を挿嵌するだけで簡単に固定できることから、
従来のように固定ボルトで固定する場合に比較してその
組付作業性を向上できるし、また、固定ボルトを必要と
しないから、部品点数を少なくして構造を簡素化するこ
とができるのである。
掛止凹部51,61が、前記ロードチエン端部の第1チ
エンリンク81aを係止する前記係止面52,62と、
この第1チエンリンク81aに隣接し、該第1チエンリ
ンク81aと直交方向に位置する第2チエンリンク81
bを受入れる嵌合部54,64とを備えていることか
ら、前記掛止凹部51,61に、前記第1チェンリンク
81aのみならず、第2チェンリンク81bも嵌合させ
られ、それだけ前記係止面52,62を掛止凹部51,
61の下端部より上方に設けられて前記係止面52,6
2の強度を向上でき、従って、前記ロードチエン8の端
部側を一層強固に固定支持させることができるのであ
る。
記掛止凹部51,61の凹入方向前部に、前記掛止凹部
51,61に嵌合するチエンリンク81と係合し、前記
掛止凹部51,61から外方への離脱を防止する抜止体
17を、前記モータ側ケース5とギヤ側ケース6との一
方から他方に挿入状に取付けているため、前記抜止体1
7により前記チエンリンク81が前記掛止凹部51,6
1から外方側に抜け出るのを阻止できて、前記ロードチ
エン8の端部側を前記掛止凹部51,61に確実に固定
できるのである。
側ケース5とギヤ側ケース6との対向端面部に設ける前
記掛止凹部51,61によりロードチェン8の端部を係
止固定することにより、前記ロードチェン8の固定端部
を前記ロードシーブ9の負荷側接線に近付けられる請求
項1記載の発明を利用したものであって、前記ロードシ
ーブ9の負荷側接線上に第2軸孔72を設けると共に、
前記負荷側接線と固定端部との間の荷重中心部と前記固
定端部との間に第1軸孔71を設けて前記第1及び第2
軸体73,74により吊下部材7を固定したのであるか
ら、前記各ケース5,6を、ロードチェン8をシングル
で用いる所謂シングルタイプとダブルで用いる所謂ダブ
ルタイプとに共用できると共に、シングルタイプにおい
て吊下部材を支持する前記第2軸孔72を利用してダブ
ルタイプにおける吊下部材の固定用軸体を取付けられ、
前記吊下部材の倒れを防止できるのである。
ドチェン8の端部を係止固定するようにしたから、ロー
ドシーブ9の接線位置とロードチェン8の固定端部の位
置とを近接させられ、従って、前記第2軸孔72をロー
ドシーブ9の接線上に設けても第1軸孔71との間隔を
近付けられ、この結果、ダブルタイプの吊下部材を2箇
所で固定できながら、シングルタイプにおける吊下部材
を前記第2軸孔72により支持できて、前記ケース5,
6の共用化が可能となるのである。
材を取付けたモータ側ケースの端面図。
形成部分を示す正面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 モータ(1)を内装するモータケース
(2)と、減速歯車機構(3)を内装するギヤケース
(4)、及び、モータ側ケース(5)とギヤ側ケース
(6)とを備え、これらモータ側ケース(5)とギヤ側
ケース(6)とにロードシーブ(9)を軸支すると共
に、吊下部材(7)を支持した電動式チエンブロックに
おいて、 前記モータ側ケース(5)とギヤ側ケース(6)との対
向端面部に、前記ロードシーブ(9)に掛設するロード
チエン(8)の端部を受入れ、該端部のチエンリンク
(81)を係止する係止面(52)(62)をもった掛
止凹部(51)(61)を設けていることを特徴とする
電動式チエンブロック。 - 【請求項2】 掛止凹部(51)(61)は、ロードチ
エン端部の第1チエンリンク(81a)を係止する係止
面(52)(62)と、この第1チエンリンク(81
a)に隣接し、該第1チエンリンク(81a)と直交方
向に位置する第2チエンリンク(81b)を受入れる嵌
合部(54)(64)とを備えている請求項1記載の電
動式チエンブロック。 - 【請求項3】 掛止凹部(51)(61)の凹入方向前
部に、前記掛止凹部(51)(61)に嵌合するチエン
リンク(81)と係合し、前記掛止凹部(51)(6
1)から外方への離脱を防止する抜止体(17)を、モ
ータ側ケース(5)とギヤ側ケース(6)との一方から
他方に挿入状に取付けている請求項1又は2記載の電動
式チエンブロック。 - 【請求項4】 モ−タ側ケース(5)とギヤ側ケース
(6)との対向端面部で、ロードシーブ(9)の負荷側
接線上に、第2軸孔(72)を設けると共に、この第2
軸孔(72)と掛止凹部(51)(61)により係止す
るロードチェン(8)の固定端部との間の荷重中心部
と、前記固定端部との間に第1軸孔(71)を設けて、
これら第1及び第2軸孔(71)(72)に挿通する第
1及び第2軸体(73)(74)により、吊下部材
(7)を固定している請求項1記載の電動式チェンブロ
ック。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6623194A JP2610223B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 電動式チエンブロック |
KR1019950007667A KR0147142B1 (ko) | 1994-04-04 | 1995-04-03 | 전동식 체인블록 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6623194A JP2610223B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 電動式チエンブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07277685A JPH07277685A (ja) | 1995-10-24 |
JP2610223B2 true JP2610223B2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13309878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6623194A Expired - Fee Related JP2610223B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 電動式チエンブロック |
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JP (1) | JP2610223B2 (ja) |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021079661A1 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-04-29 | 株式会社キトー | 巻上機 |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6623194A patent/JP2610223B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-04-03 KR KR1019950007667A patent/KR0147142B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07277685A (ja) | 1995-10-24 |
KR0147142B1 (ko) | 1998-08-17 |
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