[go: up one dir, main page]

JP2607712Y2 - 配送伝票 - Google Patents

配送伝票

Info

Publication number
JP2607712Y2
JP2607712Y2 JP1993052702U JP5270293U JP2607712Y2 JP 2607712 Y2 JP2607712 Y2 JP 2607712Y2 JP 1993052702 U JP1993052702 U JP 1993052702U JP 5270293 U JP5270293 U JP 5270293U JP 2607712 Y2 JP2607712 Y2 JP 2607712Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
synthetic resin
slip
interface
delivery slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993052702U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0721367U (ja
Inventor
陽子 石川
由紀子 鈴木
貴布衣 長塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Oji Holdings Corp
Original Assignee
Oji Holdings Corp
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Holdings Corp, Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Holdings Corp
Priority to JP1993052702U priority Critical patent/JP2607712Y2/ja
Publication of JPH0721367U publication Critical patent/JPH0721367U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607712Y2 publication Critical patent/JP2607712Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、宅配荷物あるいは郵便
小包等に使用する配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】荷物や小包の輸送配達には、配送伝票が
使用されている。この配送伝票は、荷物引き受け時に依
頼人に渡す依頼人控え、運送会社控え、配送先までの各
経由場所での控え、配送先の受取り人の確認印を貰うた
めの配達確認証、荷物に貼付ける粘着剤層をともなった
荷物貼付伝票等の数枚の伝票を重ね合わせ、これらの伝
票がばらばらになるのを防ぐために一辺を接着剤等で固
定し、また、伝票を一枚づつ切り離す時のために、伝票
に切り離し線としてミシン目が入っている構成になって
いる。この配送伝票は、依頼人控え、運送会社控えを切
り離した後、配送先までの各経由場所での控え、配送先
の受取り人の確認印を貰うための配達確認証等を保持し
たままの荷物貼付伝票を荷物や小包等に貼付け、各経由
場所で一枚づつ伝票を切り離し保管したり、受取り人の
確認印を貰うための配達確認証を切り離して保管して使
用する。しかし、ミシン目から伝票を切り離す際、紙厚
の薄い伝票だと破れたり、また、紙厚の厚い伝票や、伝
票の枚数の多いものは嵩ばり、配送中に他の荷物とこす
れあい伝票が脱落するという問題がある。また、通常使
用されている配送伝票の紙厚は400〜500μmであ
る。そこで、最近では、伝票の脱落を防ぐため、一端を
開封した封筒内に封筒よりも長い伝票を入れ固定し、封
筒からはみだした伝票を引っ張って、封筒内のミシン目
から伝票を切り離すという封筒形式の配送伝票も使用さ
れている。しかし、このような配送伝票は、嵩ばった
り、伝票の切り離しに手間がかかるという問題がある。
【0003】また、伝票に配送先等の必要情報を書き込
む方法としては、各伝票には、ノーカーボン紙等の感圧
記録紙が使用されていて依頼人が、一番上の依頼人控え
の伝票に配送先等の必要情報等の文字を書き込むと、一
番下の伝票まで文字がうつるようになっていることが多
く、枚数が多い場合には筆圧が弱いと一番下の伝票まで
文字や情報がうつらない場合がある。また、たくさんの
荷物や小包を同じ配送先に送るときなどは、プリンター
で配送先等の必要情報を印字することもあるが、一番下
の伝票まで文字や情報がうつらないことがあるという問
題もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来のよう
に切り離し線のミシン目よりいちいち手で切り離す手間
がかからず、また、荷物や小包等に貼付けても伝票の嵩
ばり等による伝票の脱落を防ぎ、伝票に手書きやプリン
ターで必要情報を書き込むときの筆圧等による、文字や
情報が一番下の伝票までうつらないという問題がない配
送伝票を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る配送伝票
は、基材シートの片面に、粘着剤層及び剥離シートを順
次積層し、他面に第1の合成樹脂層、第2の合成樹脂層
及び表面基材を順次積層して備えた配送伝票であって、
基材シート、第1の合成樹脂層、第2の合成樹脂層及び
表面基材の4つの層の間の3つの界面のうちの1つの界
面が剥離可能な、剥離界面をなし、該剥離界面の接着力
が5〜500g/25mmであり、且つ、表面基材には
打ち抜き線が形成され、該打ち抜き線により表面基材に
複数の伝票が平面的に区分形成されており、該打ち抜き
線は、表面基材側から剥離界面まで施され、伝票が剥離
界面より分離できる、ことを特徴とする配送伝票であ
る。
【0006】表面基材と第2の合成樹脂層の界面が剥離
界面をなすために、第1の合成樹脂層が接着性合成樹脂
層となるポリエチレン樹脂層であり、第2の合成樹脂層
が剥離性合成樹脂層となるシリコーン樹脂を含有するポ
リオレフィン樹脂層であって、該剥離界面の接着力が5
〜500g/25mmにすると良い。第1の合成樹脂層
と第2の合成樹脂層の界面が剥離界面をなすために、第
1の合成樹脂層が接着性合成樹脂層となるポリエチレン
樹脂層であり、第2の合成樹脂層が剥離性合成樹脂層と
なるシリコーン樹脂層またはポリプロピレン樹脂層であ
って、該剥離界面の接着力が5〜500g/25mmに
すると良い。
【0007】基材シートと第1の合成樹脂層の界面が剥
離界面をなすために、第1の合成樹脂層が、剥離性合成
樹脂層となるシリコーン樹脂を含有するポリオレフィン
樹脂層であって、前記第2の合成樹脂層が接着性合成樹
脂層となるポリエチレン樹脂層であって、該剥離界面の
接着力が5〜500g/25mmにすると良い。又、接
着性合成樹脂層となるポリエチレン樹脂層が、エクスト
ルージョンラミネート法で積層されても良い。前記第1
の合成樹脂層および第2の合成樹脂層の少なくとも一方
が、エクストルージョンラミネート法で積層することが
好適である。又、表面基材の伝票は、一般情報を印刷し
て形成し、次いで配送先等必要情報をプリンター又は複
写機で印字することにより形成すると良い。
【0008】
【作用】本考案の配送伝票は、打ち抜き線の入れられた
表面基材の各一片が、依頼人控え、運送会社控え、配送
先までの各経由場所での控え、配送先の受取り人の確認
印を貰うための配達確認証等の従来の一枚の伝票とな
る。この伝票として使用される表面基材及び基材シート
の材質としては、紙類、フィルム類、金属フォイル類、
ラミネート類等が対象となるが、配送伝票の打ち抜き適
性、経済面、用途目的からすると、表面基材と基材シー
トが共に紙類であることが多い。しかし、特殊な用途に
対しては紙類以外のものも使用される。
【0009】表面基材は、例えば材質、厚さ、表面性質
等の目的に応じたものが用いられ、印刷用や情報記録用
のための加工を施したものがより望ましい。特に印刷や
記録はバーコードのような精密性が要求される用途に使
用されるため、十分な適性を備えていることが必要であ
る。その適性としては、例えば白さ、平滑性、光沢、強
度、剛度、摩擦係数、カール安定性、印刷適性、記録適
性、保存性等が挙げられる。
【0010】また、表面基材や基材シートの剥離性合成
樹脂層に接する面は、強度を補強したり、目的に応じて
界面からの剥離性を良くする処理加工を施してもよい。
また、表面基材と基材シートの接着性合成樹脂層に接す
る面は、塗工処理あるいは印刷処理等により、目的に応
じた接着力が得られるように調節してもよい。
【0011】表面基材と第2の合成樹脂層との界面から
選択的に剥離するために、表面基材、基材シート共に紙
類の場合、第1の合成樹脂層としてポリエチレン樹脂
層、第2の合成樹脂層としてシリコーン樹脂を含有する
ポリオレフィン樹脂層を使用している。このように構成
すると、ポリエチレン樹脂層は、基材シート及びシリコ
ーン樹脂を含有するポリオレフィン樹脂層に対して接着
性を示すため接着性合成樹脂層となり、また、シリコー
ン樹脂を含有するポリオレフィン樹脂層は、ポリエチレ
ン樹脂層に対しては接着性を示すが表面基材に対しては
剥離性を示すため剥離性合成樹脂層となり、上記のよう
な選択的な剥離が可能になっている。
【0012】また、第1の合成樹脂層と第2の合成樹脂
層との界面から選択的に剥離するために、第1の合成樹
脂層としてポリエチレン樹脂層、第2の合成樹脂層とし
てポリプロピレン樹脂層或いはシリコーン樹脂層を使用
している。このように構成すると、ポリエチレン樹脂層
は基材シートに対しては接着性を示すため接着性合成樹
脂層となり、ポリプロピレン樹脂層或いはシリコーン樹
脂層は、表面基材に対しては接着性を示すがポリエチレ
ン樹脂層に対しては剥離性を示すため剥離性合成樹脂層
となる。それで、上記のような選択的な剥離が可能にな
っている。
【0013】また、基材シートと第1の合成樹脂層との
界面から選択的に剥離するために、第1の合成樹脂層と
してシリコーン樹脂を含有するポリオレフィン樹脂層、
第2の合成樹脂層としてポリエチレン樹脂層を使用して
いる。このように構成すると、シリコーン樹脂を含有す
るポリオレフィン樹脂層は、ポリエチレン樹脂層に対し
ては接着性を示すが基材シートに対しては剥離性を示す
ため剥離性合成樹脂層となり、またポリエチレン樹脂層
は、表面基材及びシリコーン樹脂を含有するポリオレフ
ィン樹脂層に対して接着性を示すため接着性合成樹脂層
となる。それで、上記のような選択的な剥離が可能にな
っている。
【0014】そして、基材シートは、経済面から必要最
低限のものが望ましいが、少なくとも塗工、打ち抜き、
印刷及び記録の加工適性が必要である。
【0015】シリコーン樹脂としては、例えばシリコー
ンオイル、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性
シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性
シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メルカプト
変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、
また、ポリメチルハイドロジェンシロキサンと2重結合
を有するポリオレフィン樹脂との反応生成物等が挙げら
れる。
【0016】ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂が使用される。このポリエ
チレン樹脂としては低密度ポリエチレン、リニヤ低密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン等が挙げられる。そして、中でも低密度ポリエチレ
ン、リニヤ低密度ポリエチレン樹脂が好ましく使用され
る。
【0017】本考案の配送伝票は、基材シート、第1の
合成樹脂層、第2の合成樹脂層、表面基材の4つの層の
間の3つの界面の内の剥離可能な1つの界面の接着力が
5〜500g/25mmであり、より好ましくは、10
〜400g/25mmである。この接着力が5g/25
mm未満では接着機能が不足して基材シート上に表面基
材を固定させることが困難となり、配送伝票を取り扱う
各種の工程で表面基材の伝票等が基材シートから脱落し
てしまい、例えば、正確な印刷や記録をすることができ
なかったり、荷物等に貼付けて配送中に表面基材の伝票
が脱落するという問題になる。逆に、500g/25m
mを超えると剥離性が劣り、表面基材側が破損したりし
て伝票等への使用が困難となる。ここで言う表面基材側
とは、表面基材と第2の合成樹脂層との界面から剥離可
能である場合は表面基材のみを、基材シートと第1の合
成樹脂層との界面から剥離可能である場合、また、第1
の合成樹脂層と第2の合成樹脂層との界面から剥離可能
である場合は表面基材及びこれと接着している合成樹脂
層を指す。
【0018】なお、本考案でいう接着力とは、25mm
巾の配送伝票の表面基材側を基材シート側から180゜
の角度、300mm/minの剥離速度で剥したときに
かかる力をg/25mmの単位で表示したものである。
【0019】本考案の第1の合成樹脂層や第2の合成樹
脂層、を積層する方法としては、例えばウェットラミネ
ート法、ドライラミネート法、ソルベントラミネート
法、ホットメルトラミネート法、エクストルージョンラ
ミネート法等が挙げられる。そして、中でもエクストル
ージョンラミネート法が好適である。温度は250℃〜
350℃、スピードは10〜300m/min、圧力は
2〜20kg/cm2 の範囲で適宜調節される。
【0020】本考案の配送伝票に使用される粘着剤の種
類としては、特に限定されるものではなく、ゴム系、ア
クリル系、シリコーン系等、形状としては、溶剤型、エ
マルジョン型、ホットメルト型等が使用される。その場
合、剥離シートへの塗被方法としてロールコーター、ナ
イフコーター、バーコーター、スロットダイコーター等
が使用され、塗被量は乾燥重量で5〜50g/m2 程度
の範囲で調節されるが、荷物や小包等の被着体に貼付け
たとき剥がれ落ちない程度の接着力を基材シートと被着
体間にもたせることが必要である。
【0021】また、剥離シートとしては、特に限定され
るものではなく、グラシン紙のような高密度原紙、クレ
ーコート紙、クラフト紙または上質紙にポリエチレンな
どのフィルムラミネート紙などに、フッソ樹脂やシリコ
ーン樹脂などを乾燥重量で0.1〜3g/m2 程度にな
るように塗布し、熱硬化や電離性放射線硬化などによっ
て剥離層を設けたものが適宜使用される。この場合の塗
布装置としては、バーコーター、エアーナイフコータ
ー、ダイレクトグラビアコーター、オフセットグラビア
コーター、多段ロールコーターなどが適宜使用される。
【0022】本考案の表面基材を側を剥離界面まで打ち
抜きダイカットを行なう装置としては、平圧式のビクト
リア型、トムソン型、ボブスト型、円圧式のハイデル
型、輪転式のシャンボン型等が挙げられる。従って、本
考案の配送伝票は巻取り或は平判の形態で取り扱われ
る。
【0023】表面基材に一般情報をあらかじめ印刷して
おく方法は、打ち抜き工程の前或は後に印刷することが
できる。この印刷方法としては、例えば、特定文字、地
紋、罫線、パターン、ナンバリング、バーコード等の印
刷等は、オフセット印刷、グラビア印刷、活版印刷、ス
クリーン印刷、フレキソ印刷等の印刷方法と印刷機が挙
げられ、印刷インキとその乾燥は各種の方法が使用でき
るが、UVインキを用いて紫外線照射乾燥するUV印刷
が好まれる。
【0024】また、ここに配送先等必要情報を表示する
方法としては、上記のような印刷方法、或は、記録機器
を使用して印刷や記録表示することができる。記録機器
の中には文字、数字、図、バーコード等の情報を個々に
設定することができる各種の方法のものがあり、例えば
インクジェット方式、インクリボン方式、熱転写方式、
電子写真方式、感圧記録方式、感熱記録方式等のプリン
ターや複写機等が挙げられる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示して本考案をより具体的に
説明するが、もちろんこれらに限定するものではない。
【0026】実施例1 まず、剥離シートとして、市販のポリエチレンラミネー
ト剥離紙上に、粘着剤(商品名「ニカゾール L−14
5」、日本カーバイド工業株式会社製)をリバースロー
ルコーターで20g/m2 となるように塗布し、乾燥さ
せた後、基材シートとして米坪36g/m2 の上質紙を
貼り合わせ、上質紙上にコロナ放電処理を施しながら、
第1の合成樹脂層として、低密度ポリエチレン(商品
名;「ショウレックス L182」、昭和電工株式会社
製)をエクストルージョンラミネート法でラミネート温
度320℃において20μmの厚さに形成した。
【0027】次に、表面基材として米坪64g/m2
上質紙(商品名;「上質<55>」、神崎製紙株式会社
製)の裏面に、第2の合成樹脂層としてポリメチルハイ
ドロジェンシロキサンとビニル基含有ポリジメチルシロ
キサンを触媒として、ジ・ターシャルブチルパーオキサ
イドを反応させたシリコーン樹脂と低密度ポリエチレン
(商品名;「ショウレックス L182」、昭和電工株
式会社製)を混合した樹脂をエクストルージョンラミネ
ート法でラミネート温度295℃において20μmの厚
さに形成し、上記の構成体と貼り合わせて配送伝票の構
成体を得た。
【0028】実施例1で得られた配送伝票の構成体につ
いて、次のようにして配送伝票を作成した。トムソン型
の打ち抜き機を使用して、配送伝票の表面基材のみに打
ち抜き線を入れた。続いて、打ち抜き線を入れた配送伝
票の表面基材面にフレキソ印刷機を使用してUV印刷に
より、荷物貼付伝票、依頼人控え、運送会社控え、着店
控え、配達確認証の5つの一般情報のパターン印刷を行
い配送伝票を得た。このようにして得られた実施例1の
配送伝票の一部の断面図を図1に示した。又、その平面
図を図2に示した。
【0029】次に、配送伝票の使用方法を図1及び図2
を参照しながら説明する。まず、上記の方法により得ら
れた配送伝票をプリンターに通紙し、配送先、依頼人、
荷物の内容の必要情報を、表面基材に打ち抜き線をいれ
た、荷物貼付伝票21、依頼人控え22、運送会社控え23、
着店控え24、配達確認証25、の各伝票の一片一片に印字
した。そして、依頼人控えの伝票22となる表面基材の一
片を第1の合成樹脂層から剥離し依頼人に渡した。ま
た、荷物の運送を行なう際、運送会社控えの伝票23とな
る表面基材の一片を、依頼人控えと同様に剥離し、運送
会社控えとして保管した後、配送伝票の剥離シートを剥
離し、粘着剤層を利用して荷物に貼付けた。その後、荷
物が配送された経由場所で着店控えの伝票24を剥離して
保管し、最後に配達確認証25に受取人の確認印を貰い、
他の伝票と同様に剥離し、保管して使用した。荷物の送
り元を明らかにするための荷物貼付伝票21は剥離せず、
荷物に貼り付けられたまま保存された。
【0030】実施例1で得られた配送伝票の紙厚の合計
は220μmであり、配送伝票は荷物に貼付けられた
後、表面基材、第1の合成樹脂層、第2の合成樹脂層、
基材シートのみの厚さとなるため嵩ばらず、また、基材
シート上に表面基材が第1の合成樹脂層、第2の合成樹
脂層により固定されているため、伝票の脱落はなかっ
た。また、第2の合成樹脂層は第1の合成樹脂層と同じ
ポリエチレン樹脂を使用することで二層となったポリエ
チレン樹脂間の接着力は強まり、第1の合成樹脂層と第
2の合成樹脂層とは強く接着しており、無理に剥がそう
とすると層が破れるほどである。又、第1の合成樹脂層
と基材シートの間も同様に強く接着しており、無理に剥
がそうとすると層が破れるほどである。表面基材と第2
の合成樹脂層間の接着力は、200g/25mmに調節
された。従って、表面基材と第2の合成樹脂層の界面が
剥離界面となる訳である。尚、この程度の接着力があれ
ば、プリンターに通紙する際は第2の合成樹脂層より表
面基材が浮くことがなく、プリンターで一度に打ち抜き
線の入った表面基材の各伝票に印字することができた。
また、依頼人控え、運送会社控え、着店控え、配達確認
証の各伝票は、第2の合成樹脂層から各伝票の裏面を破
損する事なく剥離可能であり荷物の送り元を明らかにす
るための荷物貼付伝票は荷物に貼り付けられたまま脱落
することなく保存できたので一般の伝票と同様に使用で
きた。
【0031】実施例2 第2の合成樹脂層としてポリメチルハイドロジェンシロ
キサンとビニル基含有ポリジメチルシロキサン触媒とし
てジ・ターシャルブチルパーオキサイドを反応させたシ
リコーン樹脂とポリプロピレン(商品名;「ショウアロ
マー LS620」、昭和電工株式会社製)を混合した
樹脂を用いた以外は実施例1と同様にして配送伝票を得
て、使用した。
【0032】このときの表面基材と第2の合成樹脂層と
の接着力は100g/25mmであり、第2の合成樹脂
層と第1の合成樹脂層との接着力は250g/25mm
であったが、表面基材と第2の合成樹脂層との接着力
が、第1の合成樹脂層と第2の合成樹脂層との接着力よ
り低い値である為、表面基材と第2の合成樹脂層との界
面が剥離界面となり、表面基材の各伝票の裏面を破損せ
ず剥離できる。又、第1の合成樹脂層と基材シートの間
は強く接着しており、無理に剥がそうとすると破れるほ
どである。また、伝票の脱落等の問題のない実施例1と
同様の、一般の伝票と同様に使用できた。また、配送伝
票の紙厚は、220μmであった。このようにして得ら
れた実施例2の配送伝票の一部の断面図は実施例1のそ
れと同様であり、又、その平面図も図2と同様である。
【0033】実施例3 第1の合成樹脂層として低密度ポリエチレン(商品名;
「ショウレックス L182」、昭和電工株式会社製)
を使用し、第2の合成樹脂層としてポリプロピレン樹脂
(商品名;「ショウアロマー LS620」昭和電工株
式会社製)を使用し、第2の合成樹脂層と第1の合成樹
脂層の界面まで打ち抜き線を入れた以外は実施例1と同
様にして配送伝票を得て使用した。
【0034】第1の合成樹脂層のポリエチレン樹脂は基
材シートに強く接着され、無理に剥がそうとすると破れ
るほどである。又、第2の合成樹脂層のポリプレンピレ
ン樹脂は表面基材に接着されているため、第2の合成樹
脂層と表面基材の間も同様に強く接着しており、無理に
剥がそうとすると基材が破れるほどである。異種の樹脂
間であるポリエチレン樹脂層とポリプロピレン樹脂層と
の界面の接着力が一番弱くなり、従って、第1の合成樹
脂層と第2の合成樹脂層の界面が剥離界面となり、そこ
から剥離した。このときの第1の合成樹脂層と第2の合
成樹脂層との接着力は、250g/25mmと、実施例
1と同様であり、一般の伝票と同様に使用できた。ま
た、配送伝票の紙厚は、220μmであった。このよう
にして得られた実施例3の配送伝票の一部の断面図を図
3に示した。又、その平面図は実施例1の図2と同様で
ある。
【0035】実施例4 第1の合成樹脂層としてポリメチルハイドロジェンシロ
キサンとビニル基含有ポリメチルシロキサンを触媒とし
て、ジ・ターシャルブチルパーオキサイドを反応させた
シリコーン樹脂と低密度ポリエチレン(商品名;「ショ
ウレックス L182」、昭和電工株式会社製)を混合
した樹脂を使用し、第2の合成樹脂層として低密度ポリ
エチレン(商品名;「ショウレックス L182」、昭
和電工株式会社製)を使用し、第1の合成樹脂層と基材
シートの界面まで打ち抜き線を入れた以外は、実施例1
と同様にして配送伝票を得て使用した。
【0036】このときの第1の合成樹脂層と第2の合成
樹脂層は、同じポリエチレン樹脂を使用することで二層
となったポリエチレン樹脂間の接着力は強まり、第1の
合成樹脂層と第2の合成樹脂層と無理に剥がそうとする
と層が破れるほどである。又、第2の合成樹脂層は完全
に表面基材に接着しているため、第1の合成樹脂層と基
材シートの界面が剥離界面となり、そこから剥離した。
この時の第1の合成樹脂層と基材シートの接着力は20
0g/25mmであり実施例1と同様の、一般の伝票と
同様に使用できた。また、配送伝票の紙厚は、220μ
mであった。このようにして得られた実施例4の配送伝
票の一部の断面図を図4に示した。又、その平面図は実
施例1の図2と同様である。
【0037】比較例1 第2の合成樹脂層のラミネート温度を300℃とした以
外は、実施例1と同様にし、配送伝票を得て、使用し
た。このときの表面基材の各伝票を第2の合成樹脂層よ
り剥離しようとしたが、伝票の裏面を破損してしまった
ため、伝票として使用することはできなかった。また、
表面基材と第2の合成樹脂層との接着力は、750g/
25mmであった。
【0038】比較例2 第2の合成樹脂層としてリニヤ低密度ポリエチレン(商
品名;「モアテック0628D」、出光石油化学株式会
社製)を用いた以外は実施例1と同様にして配送伝票を
得て、使用した。このときの表面基材の各伝票を第2の
合成樹脂層より剥離しようとしたが、伝票の裏面を破損
してしまったため、伝票として使用することはできなか
った。また、表面基材と第2の合成樹脂層との接着力
は、表面基材が破断したため測定不可能であった。
【0039】比較例3 第2の合成樹脂層として低密度ポリエチレン(商品名;
「ショウレックス L182」、昭和電工株式会社製)
を表面基材の裏面にコロナ放電を施しながら、エクスト
ルージョンラミネート法で20μmの厚さに形成させた
以外は実施例3と同様にして配送伝票を得て、使用し
た。このときの表面基材の各伝票を第1の合成樹脂層か
ら剥離しようとしたが、第1の合成樹脂層と第2の合成
樹脂層は密着して剥がれず、伝票として使用することは
できなかった。また、第1の合成樹脂層と第2の合成樹
脂層との接着力は、密着して剥離できなかったため、測
定不可能であった。
【0040】実施例1及び2のように表面基材を伝票と
して剥離した場合は、その裏面に他の実施例のように合
成樹脂層が付いていないので、手で触れた感触が良いと
いう利点がある。
【0041】
【考案の効果】実施例の結果から明らかなように、本考
案の配送伝票は、プリンター等で印字しても筆圧等によ
る、一番下の伝票に文字や情報がうつらないという問題
がなく、また、配送伝票の紙厚は220μmで通常の配
送伝票の約半分の厚みであったため、荷物や小包に貼付
けても嵩ばり等による伝票の脱落の問題がなく、控えの
各伝票を合成樹脂層より剥離して使用するため、従来の
ようにミシン目から伝票を切り離す手間がかからず、ま
た、剥離した後の伝票の裏面は破損していないため一般
の伝票として使用することができた。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の実施例1の配送伝票の一部の断
面図である。
【図2】図2は本考案の実施例1の配送伝票の平面図で
ある。
【図3】図3は本考案の実施例3の配送伝票の一部の断
面図である。
【図4】図4は本考案の実施例4の配送伝票の一部の断
面図である。
【符号の説明】
1:表面基材 2:第2の合成樹脂層 3:第1の合成樹脂層 4:基材シート 5:粘着剤層 6:剥離シート 7:剥離界面 8:打ち抜き線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−32893(JP,A) 特開 平5−346763(JP,A) 特開 平5−169595(JP,A) 実開 平2−95682(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 11/00

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シートの片面に、粘着剤層及び剥離シ
    ートを順次積層し、他面に第1の合成樹脂層、第2の合
    成樹脂層及び表面基材を順次積層して備えた配送伝票で
    あって、 基材シート、第1の合成樹脂層、第2の合成樹脂層及び
    表面基材の4つの層の間の3つの界面のうちの1つの界
    面が剥離可能な、剥離界面をなし、 該剥離界面の接着力が5〜500g/25mmであり、且つ、表面基材には打ち抜き線が形成され、 該打ち抜き線により表面基材に複数の伝票が平面的に区
    分形成されており、 該打ち抜き線は、表面基材側から剥離界面まで施され、 伝票が剥離界面より分離できる、 ことを特徴とする配送伝票。
  2. 【請求項2】前記表面基材と前記第2の合成樹脂層の界
    面が剥離界面をなすように、前記第1の合成樹脂層が接
    着性合成樹脂層となるポリエチレン樹脂層であり、前記
    第2の合成樹脂層が剥離性合成樹脂層となるシリコーン
    樹脂を含有するポリオレフィン樹脂層であって、該剥離
    界面の接着力が5〜500g/25mmである請求項1
    記載の配送伝票。
  3. 【請求項3】前記第1の合成樹脂層と前記第2の合成樹
    脂層の界面が剥離界面をなすように、前記第1の合成樹
    脂層が接着性合成樹脂層となるポリエチレン樹脂層であ
    り、前記第2の合成樹脂層が剥離性合成樹脂層となるシ
    リコーン樹脂層またはポリプロピレン樹脂層であって、
    該剥離界面の接着力が5〜500g/25mmである請
    求項1記載の配送伝票。
  4. 【請求項4】前記基材シートと前記第1の合成樹脂層の
    界面が剥離界面をなすように、前記第1の合成樹脂層
    が、剥離性合成樹脂層となるシリコーン樹脂を含有する
    ポリオレフィン樹脂層であって、前記第2の合成樹脂層
    が接着性合成樹脂層となるポリエチレン樹脂層であっ
    て、該剥離界面の接着力が5〜500g/25mmであ
    る請求項1記載の配送伝票。
  5. 【請求項5】少なくとも、接着性合成樹脂層となるポリ
    エチレン樹脂層が、エクストルージョンラミネート法で
    積層されてなる請求項2、3又は4記載の配送伝票。
  6. 【請求項6】第1の合成樹脂層および第2の合成樹脂層
    の少なくとも一方が、エクストルージョンラミネート法
    で積層されてなる請求項1記載の配送伝票。
  7. 【請求項7】表面基材の伝票は、一般情報を印刷して形
    成し、次いで配送先等必要情報をプリンター又は複写機
    で印字することにより形成される請求項1〜6の何れか
    一項に記載の配送伝票。
JP1993052702U 1993-09-29 1993-09-29 配送伝票 Expired - Fee Related JP2607712Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993052702U JP2607712Y2 (ja) 1993-09-29 1993-09-29 配送伝票

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993052702U JP2607712Y2 (ja) 1993-09-29 1993-09-29 配送伝票

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0721367U JPH0721367U (ja) 1995-04-18
JP2607712Y2 true JP2607712Y2 (ja) 2002-07-08

Family

ID=12922231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993052702U Expired - Fee Related JP2607712Y2 (ja) 1993-09-29 1993-09-29 配送伝票

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607712Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000109762A (ja) * 1998-10-08 2000-04-18 Dainippon Printing Co Ltd 基材の一部が剥離可能な粘着ラベル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0721367U (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0549703B2 (en) Printable coplanar laminates and method of making same
JPH10509386A (ja) ラミネートカードアッセンブリ
US6991259B2 (en) Apparatus and method for improved business form with integrated card
US6290120B1 (en) Closure system
JP2607712Y2 (ja) 配送伝票
JP4464456B1 (ja) 伝票用シート
US20010032872A1 (en) Closure system
JPH07237372A (ja) 配送伝票
JP2000075791A (ja) ラベルおよびラベルの製造方法
JP4459371B2 (ja) 剥離ラベルとその製造方法
US8322061B1 (en) Distribution marketing piece
JP2001202022A (ja) 積層型剥離ラベル及びその製造方法
JP2001293976A (ja) シート類付きフォーム
JPH07266745A (ja) 送り状
JP2540449Y2 (ja) 積層葉書
US20010030226A1 (en) Closure system
JPH11256112A (ja) 擬似接着シート
JP5565167B2 (ja) 連続伝票及びその製造方法
JP2009083226A (ja) 配送伝票
JP3433977B2 (ja) カード付き帳票
JP2000025365A (ja) 配送伝票
JP2583272Y2 (ja) 打ち抜き用積層シート
JPH07276856A (ja) 機密保持ラベル及び機密保持ラベルが貼着された往復葉書
JPH10207371A (ja) 記録用ラベル
JP2000085270A (ja) 開封可能な密封印刷物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees