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JP2604202B2 - 紡錘状炭酸カルシウムの製造方法 - Google Patents

紡錘状炭酸カルシウムの製造方法

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JP2604202B2
JP2604202B2 JP13391588A JP13391588A JP2604202B2 JP 2604202 B2 JP2604202 B2 JP 2604202B2 JP 13391588 A JP13391588 A JP 13391588A JP 13391588 A JP13391588 A JP 13391588A JP 2604202 B2 JP2604202 B2 JP 2604202B2
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carbonation
calcium carbonate
carbon dioxide
lime
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開 園田
泰 恵藤
和宏 瀬川
直彦 佐々木
尚 沓野
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株式会社カルシード
工業技術院長
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
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    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
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    • DTEXTILES; PAPER
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  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、紡錘状の形状を有する炭酸カルシウムを製
造する方法に関する。
[発明の背景] 従来、製紙用充填剤としてはクレーが用いられていた
が、その中に含まれている石英質によって、製紙工程や
印刷段階においてしばしばトラブルが起るため、現在で
はタルクが充填剤の主流を占めている。
近年、製紙の高級化指向により、高白色度(たとえ
ば、85度以上)や低摩耗度など高度な特殊化が要求され
タルクの需要が増大している。しかしながら、高純度の
タルク原石の確保が困難な傾向にあるため、代替材料と
して天然および合成の炭酸カルシウムが注目されるよう
になってきた。
このような炭酸カルシウムには、天然の白色石灰石を
微粉砕して製造される重質炭酸カルシウムと、化学的に
合成される軽質炭酸カルシウムとがある。軽質炭酸カル
シウムの製造方法としては、二酸化炭素を石灰乳に導入
して反応させる炭酸ガス化合法が広く採用されており、
この方法により紡錘状炭酸カルシウムをはじめ立方体
状、針状などの形状を有する炭酸カルシウムが製造され
ている。
炭酸ガス化合法による紡錘状炭酸カルシウムの製造法
は、すでに公知であり、例えば、特開昭59−26927号公
報に開示された方法がある。これは、水酸化カルシウム
濃度の低い石灰乳に二酸化炭素濃度の低い混合ガスを導
入して短時間に反応を終結させることにより、結晶の成
長を抑制して製紙用充填剤として好適な粒子径の小さな
紡錘状炭酸カルシウムを製造するものである。
しかしながら、上記の方法は、水酸化カルシウム、二
酸化炭素とも稀薄な濃度で用いるため、紡錘状炭酸カル
シウムの工業的製法としては経済的に不利であった。
本発明者らは、炭酸化の際に石灰乳の導電率あるいは
pH値の推移と石灰乳の炭酸化率の間に相関関係があるこ
とを見いだし、この知見に基づいて石灰乳の導電率ある
いはpHの推移に従って炭酸化反応を適切に制御すること
により種々の形状の炭酸カルシウムの製造法の発明を完
成し、これらの発明に関しては既に出願がなされている
(特願昭60−61289号、同61−174400号、同61−174401
号)。これらの発明のうち特願昭60−61289号は少なく
とも炭酸化率が5%になるまで、pH値が二酸化炭素を導
入する以前の値よりも0.2以上降下しない条件下にて石
灰乳に二酸化炭素を導入し、次いで炭酸化率が60〜75%
になるまで炭酸化を行なうことにより塩基性板状炭酸カ
ルシウムを得るものである。また特願昭61−174400号は
少なくとも炭酸化率が5%になるまで、pH値が二酸化炭
素を導入する以前の値よりも0.2以上降下しない条件下
にて石灰乳に二酸化炭素を導入し、次いで炭酸化率が10
〜75%の間で種結晶を添加して立方体状炭酸カルシウム
を得るもの、特願昭61−174401号は少なくとも炭酸化率
が5%になるまで、pH値が二酸化炭素を導入する以前の
値よりも0.2以上降下しない条件下にて石灰乳に二酸化
炭素を導入し、次いで炭酸化率が50%に至る以前に該石
灰乳の強制加温を開始し、さらに炭酸化率が実質的に10
0%に至るまで炭酸化反応を行なうことによりアラゴナ
イト系針状炭酸カルシウムを得るものである。
本発明者らは、上記の諸発明にさらに検討を重ねた結
果、少なくとも炭酸化率が5%になるまで、pH値が二酸
化炭素を導入する以前の値よりも0.2以上降下しない条
件下にて石灰乳に二酸化炭素を導入し、次いで炭酸化率
が60〜75%の範囲内に至った時点で水溶性多糖類、硫酸
および硫酸塩からなる群の少なくともひとつからなる添
加剤を加えることにより、紡錘状の形状を有する炭酸カ
ルシウムを経済的に有利に製造できることを見いだし、
本発明を完成させた。
[発明の目的] 本発明は、特に製紙用充填剤として有用な紡錘状炭酸
カルシウムの改良された製造方法を提供することを目的
とする。
[発明の要旨] 本発明は、少なくとも炭酸化率が5%になるまで、pH
値が二酸化炭素を導入する以前の値よりも0.2以上降下
しない条件下にて石灰乳に二酸化炭素を導入し、次いで
炭酸化率が60〜75%の間で、該石灰乳に水溶性多糖類、
硫酸および硫酸塩からなる群より選ばれる添加剤を少な
くとも一種以上添加したのち、実質的に炭酸化率が100
%に至るまで炭酸化を行なうことを特徴とする紡錘状炭
酸カルシウムの製造方法にある。
本発明の紡錘状炭酸カルシウムの製造方法の好ましい
実施の態様を次に記す。
(1)上記添加剤の量が、石灰乳中に含有される水酸化
カルシウム1モル当り1×10-4モル以上であることを特
徴とする紡錘状炭酸カルシウムの製造方法。
(2)反応開始時の石灰乳の温度を25℃以下に調整して
行なうことを特徴とする紡錘状炭酸カルシウムの製造方
法。
(3)炭酸化率60〜75%以後の反応温度が30℃以上であ
ることを特徴とする紡錘状炭酸カルシウムの製造方法。
(4)炭酸化率60〜75%以後の二酸化炭素の導入速度
が、石灰乳中に含有される水酸化カルシウム1gに対して
4ml/分以下であることを特徴とする紡錘状炭酸カルシウ
ムの製造方法。
(5)石灰乳が水100mlに対して3〜25gの水酸化カルシ
ウムを含むものであることを特徴とする紡錘状炭酸カル
シウムの製造方法。
(6)水溶性多糖類がしょ糖であることを特徴とする紡
錘状炭酸カルシウムの製造方法。
[発明の詳細な記述] 本発明者らは、炭酸化の際に石灰乳の導電率あるいは
pH値の推移と石灰乳の炭酸化率の間に相関関係があるこ
とを見いだし、この知見に基づいて石灰乳の導電率ある
いはpHの推移に従って炭酸化反応を適切に制御すること
により種々の形状の炭酸カルシウムの製造法の発明を完
成した。
本発明において炭酸化率とは、 の値(%)である。
本発明の紡錘状炭酸カルシウムの製造方法は、少なく
とも炭酸化率が5%になるまで、pH値が二酸化炭素を導
入する以前の値よりも0.2以上降下しない条件下にて石
灰乳に二酸化炭素を導入し、次いで炭酸化率が60〜75%
の間で該石灰乳に水溶性多糖類、硫酸および硫酸塩より
なる群から選ばれる少なくとも一種以上の添加剤を添加
することを特徴とするものである。
本発明の炭酸カルシウムの製造に際して、まず石灰乳
(水酸化カルシウム水懸濁液)を調製する。石灰乳の調
製に用いる水酸化カルシウム源として、通常の生石灰あ
るいは消石灰を用いることができる。生石灰および消石
灰の例としては、生石灰粉、塊状生石灰、塩焼き生石灰
および通常の消石灰を挙げることができる。
上記のような生石灰および消石灰を水中に投入して石
灰乳を調製する。石灰乳中に含有される水酸化カルシウ
ムの濃度は、通常3〜25g/100ml好ましくは7〜16g/100
mlの範囲である。石灰乳中に含有される水酸化カルシウ
ムの濃度が3g/100ml未満では濃度が低すぎて経済的でな
く、他方25g/100mlを越えると石灰乳の粘度が高くな
り、作業性が低下する。
次に、炭酸化反応を開始する時点の石灰乳の温度は25
℃以下、好ましくは、10〜17℃の範囲に調整される。
炭酸化反応の開始後、石灰乳中の水酸化カルシウムの
少なくとも5重量%が炭酸化される迄、該石灰乳のpH値
が二酸化炭素導入前のpH値よりも実質的に0.2以上降下
しないよう、二酸化炭素の導入速度を調整する。この操
作は、二酸化炭素を石灰乳中に含有される水酸化カルシ
ウム1g当り1〜10ml/分で石灰乳中に導入しつつ、pHメ
ーターの電極を石灰乳に挿入し継続的にpH値を測定する
ことにより、容易に行なうことができる。
炭酸化反応中は温度を45℃以下、好ましくは、35℃以
下に保つ。石灰乳の温度の制御は、炭酸化反応が発熱反
応であるため例えば反応容器に冷却装置を付設して行な
うことができる。
上記の条件下に炭酸化反応を進行させたのち、さらに
炭酸化反応を継続して、該石灰乳中に含有される水酸化
カルシウムの60〜75重量%が炭酸化された時点で、該石
灰乳に添加剤を投入する。水酸化カルシウムの炭酸化率
は、pHメーターの電極を石灰乳に挿入し継続的にpH値を
測定し、pH値の急激な降下(炭酸化反応開始時のpH値か
ら0.8程度降下)を検出することにより判定することが
できる。
該添加剤は、水溶性多糖類、硫酸、硫酸塩よりなる群
から選ばれるものの少なくとも一種以上であり、水溶性
多糖類として好ましくはしょ糖を、硫酸塩としては、硫
酸アンモニウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、
硫酸カリウム、硫酸ナトリウムなどを挙げることができ
る。添加剤の量は、石灰乳中に含有される水酸化カルシ
ウム1モル当り1×10-4モル以上である。
炭酸化率60〜75%以後の反応温度は、30℃以上である
ことが好ましい。炭酸化率60〜75%以後の炭酸化反応
は、二酸化炭素を石灰乳中に含有される水酸化カルシウ
ム1gに対して4ml/分以下で導入して行なわれる。
導入する二酸化炭素については、二酸化炭素単独であ
ってもあるいは水酸化カルシウムと実質的に反応性を有
していない気体(例:空気、窒素ガス)との混合ガスで
あってもよい。また、石灰石の焼成の際に排出される二
酸化炭素含有気体を用いることもできる。混合ガスを用
いる場合には、混合ガス中の二酸化炭素の濃度が、通常
10容量%以上、好ましくは20容量%以上のものを使用す
る。
なお、上記の炭酸化反応は、撹拌下に行なうことが望
ましい。
[発明の効果] 本発明は、分散性に優れ、且つ、製紙用充填剤として
好適な粒子径の小さな紡錘状炭酸カルシウムを、添加剤
を用い高濃度の石灰乳を原料として、工業的に有利に製
造することができる。
次に本発明の実施例を示す。
[実施例1] 冷却装置を備えた容量3の反応容器に工業用生石灰
粉および水を投入して、水酸化カルシウム濃度9.5g/100
mlの石灰乳を2調製した。
石灰乳を冷却して反応開始温度を17℃に調整し、純度
99.5%以上の二酸化炭素を石灰乳中に含有される水酸化
カルシウム1gに対して4.6ml/分の速度となるように、該
石灰乳中に撹拌しながら導入して炭酸化反応を行なっ
た。該石灰乳中にpHメーターの電極を挿入して継続的に
石灰乳のpH値を測定し、炭酸化反応開始前のpH値より0.
13降下した時点で石灰乳を採取して、常法に従い炭酸化
率を測定したところ水酸化カルシウムの炭酸化率は15.5
%であった。
次に、該石灰乳に反応開始温度20℃にてさらに上記の
二酸化炭素を上記と同じ速度で導入して、炭酸化率65%
になるまで炭酸化反応を行なった。
この一部炭酸化された石灰乳にしょ糖を石灰乳中に含
有される水酸化カルシウム1モル当り2×10-3モル添加
し、反応開始温度40℃で上記の二酸化炭素を石灰乳中の
水酸化カルシウム1gに対して1.5ml/分の速度となるよう
に該石灰乳中に撹拌しながら導入して、炭酸化率100%
になるまで炭酸化反応を行なった。
石灰乳に二酸化炭素を導入してから炭酸化が終了する
まで、すなわち炭酸化反応に要した時間は115分であっ
た。水性懸濁液から固形物を分離し乾燥することにより
250gの炭酸カルシウムを得た。
得られた炭酸カルシウムを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、紡錘状の形状を有しており、紡錘状以外の形状の結
晶は殆ど観察されなかった。
また、得られた紡錘状炭酸カルシウムの平均長径は1.
6μm、平均短径は0.4μmであった。
[実施例2] 実施例1で使用した反応容器と同じ反応容器に工業用
生石灰粉および水を投入して、水酸化カルシウム濃度8g
/100mlの石灰乳を2調製した。
石灰乳を冷却して反応開始温度を17℃に調整し、純度
99.5%以上の二酸化炭素を石灰乳中に含有される水酸化
カルシウム1gに対して4ml/分の速度となるように、該石
灰乳中に撹拌しながら導入して炭酸化反応を行なった。
該石灰乳にpHメーターの電極を挿入して継続的に石灰乳
のpH値を測定し、炭酸化反応開始前のpH値よりも0.15低
下した時点で該石灰乳の一部を採取して、常法に従い炭
酸化率を測定したところ水酸化カルシウムの炭酸化率は
10%であった。
次に、該石灰乳に反応開始温度19℃にて更に上記の二
酸化炭素を上記と同じ速度で導入して、炭酸化率が65%
になるまで炭酸化反応を行なった。
この一部炭酸化された石灰乳に硫酸カルシウムを石灰
乳中に含有される水酸化カルシウム1モル当り5×10-3
モル添加し、反応開始温度50℃で上記の二酸化炭素を石
灰乳中に含有される水酸化カルシウム1gに対して1.5ml/
分の速度となるように該石灰乳中に撹拌しながら導入し
て、炭酸化率100%になるまで炭酸化反応を行なった。
炭酸化反応に要した時間は120分であった。水性懸濁
液から固形物を分離し乾燥することにより210gの炭酸カ
ルシウムを得た。
得られた炭酸カルシウムを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、紡錘状の形状を有しており、紡錘状以外の形状の結
晶は殆ど観察されなかった。
また、得られた紡錘状炭酸カルシウムの平均長径は1.
5μm、平均短径は0.4μmであった。
[実施例3] 実施例1で使用した反応容器と同じ反応容器に塊状生
石灰(5〜35mm)および水を投入して、水酸化カルシウ
ム濃度7.9g/100mlの石灰乳2を調製した。
石灰乳を冷却して反応開始温度を15℃に調整し、窒素
と二酸化炭素の混合ガス(二酸化炭素30容量%)を石灰
乳中に含有される水酸化カルシウム1gに対して2.2ml/分
の速度となるように、該石灰乳中に撹拌しながら導入し
て炭酸化反応を行なった。該石灰乳中にpHメーターの電
極を挿入して継続的に石灰乳のpH値を測定し、炭酸化反
応開始前のpH値よりも0.09降下した時点で該石灰乳の一
部を採取して、常法に従い炭酸化率を測定したところ水
酸化カルシウムの炭酸化率は11.6%であった。
次に、石灰乳に反応開始温度16℃にてさらに上記の混
合ガスを石灰乳中に含有される水酸化カルシウム1gに対
して二酸化炭素として5.0ml/分の速度となるように撹拌
しながら導入して、炭酸化率にして65%になるまで炭酸
化反応を行なった。
この一部炭酸化された石灰乳に硫酸マグネシウムを石
灰乳中に含有される水酸化カルシウム1モル当り5×10
-3モル添加し、反応開始温度40℃で上記の混合ガスを石
灰乳中に含有される水酸化カルシウム1gに対して二酸化
炭素として1.5ml/分の速度となるように該石灰乳中に撹
拌しながら導入して、炭酸化率100%になるまで炭酸化
反応を行なった。
炭酸化反応に要した時間は120分であった。水性懸濁
液から固形物を分離し乾燥することにより210gの炭酸カ
ルシウムを得た。
得られた炭酸カルシウムを電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、紡錘状の形状を有しており、紡錘状以外の形状の結
晶は殆ど観察されなかった。
また、得られた紡錘状炭酸カルシウムの平均長径は1.
6μm、平均短径は0.4μmであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 直彦 千葉県市原市五井南海岸8番の1 日本 石灰工業株式会社内 (72)発明者 沓野 尚 千葉県市原市五井南海岸8番の1 日本 石灰工業株式会社内 審査官 板橋 一隆

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも炭酸化率が5%になるまで、pH
    値が二酸化炭素を導入する以前の値よりも0.2以上降下
    しない条件下にて石灰乳に二酸化炭素を導入し、次いで
    炭酸化率が60〜75%の間で、該石灰乳に水溶性多糖類、
    硫酸および硫酸塩の少なくとも一種を添加したのち、実
    質的に炭酸化率が100%に至るまで炭酸化を行なうこと
    を特徴とする紡錘状炭酸カルシウムの製造方法。
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