JP2604078Y2 - 遊星ローラ式動力伝達装置 - Google Patents
遊星ローラ式動力伝達装置Info
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- JP2604078Y2 JP2604078Y2 JP1992051478U JP5147892U JP2604078Y2 JP 2604078 Y2 JP2604078 Y2 JP 2604078Y2 JP 1992051478 U JP1992051478 U JP 1992051478U JP 5147892 U JP5147892 U JP 5147892U JP 2604078 Y2 JP2604078 Y2 JP 2604078Y2
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- Japan
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- planetary
- roller
- rollers
- power transmission
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims description 13
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 4
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
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- Friction Gearing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高精度の減速機に好適
な遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
な遊星ローラ式動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】精密送り機構には、高精度の減速機とし
て、遊星ローラ式動力伝達装置が使用される。この種の
遊星ローラ式動力伝達装置は、図3および図4に示すよ
うに、ハウジング21に固定される外輪22と、この外
輪22の内側に同心状に配置される太陽軸23と、太陽
軸23と外輪22との間に圧接状に介装される複数の遊
星ローラ24,…と、各遊星ローラ24の公転に連動し
て回転するキャリア25とを備えている。
て、遊星ローラ式動力伝達装置が使用される。この種の
遊星ローラ式動力伝達装置は、図3および図4に示すよ
うに、ハウジング21に固定される外輪22と、この外
輪22の内側に同心状に配置される太陽軸23と、太陽
軸23と外輪22との間に圧接状に介装される複数の遊
星ローラ24,…と、各遊星ローラ24の公転に連動し
て回転するキャリア25とを備えている。
【0003】キャリア25は、回転軸26と、回転軸2
6の一端に固定される円形プレート27と、円形プレー
ト27の外周側の円周数箇所に片持ち支持される複数本
の遊星軸28とからなり、この遊星軸28それぞれに各
遊星ローラ24が転がり軸受29を介して回転自在に外
嵌装着される。そして、増減速が1段の装置では、太陽
軸23が高速の入出力軸となり、キャリア25には低速
の入出力軸が直結される。
6の一端に固定される円形プレート27と、円形プレー
ト27の外周側の円周数箇所に片持ち支持される複数本
の遊星軸28とからなり、この遊星軸28それぞれに各
遊星ローラ24が転がり軸受29を介して回転自在に外
嵌装着される。そして、増減速が1段の装置では、太陽
軸23が高速の入出力軸となり、キャリア25には低速
の入出力軸が直結される。
【0004】このような遊星ローラ式動力伝達装置で
は、減速機としての精度を高めるために、バックラッシ
のないことが要求される。
は、減速機としての精度を高めるために、バックラッシ
のないことが要求される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、一般に、遊
星ローラ式動力伝達装置では、遊星ローラ24と外輪2
2との間のしめしろを負とすることにより、遊星ローラ
24に回転駆動力を付与するようになっている。この関
係より、遊星ローラ24は外輪22の内側で若干変形す
ることになるから、このような遊星ローラ24の変形を
許容するために、遊星ローラ24の内径と転がり軸受2
9の外径との間には、例えば5〜10μm程度の隙間を
与えるようにしている。
星ローラ式動力伝達装置では、遊星ローラ24と外輪2
2との間のしめしろを負とすることにより、遊星ローラ
24に回転駆動力を付与するようになっている。この関
係より、遊星ローラ24は外輪22の内側で若干変形す
ることになるから、このような遊星ローラ24の変形を
許容するために、遊星ローラ24の内径と転がり軸受2
9の外径との間には、例えば5〜10μm程度の隙間を
与えるようにしている。
【0006】しかしながら、このような隙間を設けてい
るので、遊星ローラ24が変形した状態では、該隙間が
遊星ローラ24の公転方向前後に配分され、その分だけ
隙間が増加する。このような隙間が存在するため、急激
に回転速度が変動する場合や、回転方向を正逆反転させ
る場合などには、キャリア25が遊星ローラ24に対し
てがたつくことになり、バックラッシが発生する。
るので、遊星ローラ24が変形した状態では、該隙間が
遊星ローラ24の公転方向前後に配分され、その分だけ
隙間が増加する。このような隙間が存在するため、急激
に回転速度が変動する場合や、回転方向を正逆反転させ
る場合などには、キャリア25が遊星ローラ24に対し
てがたつくことになり、バックラッシが発生する。
【0007】本考案は、かかる従来の問題点に鑑み、キ
ャリアのがたつきによるバックラッシをなくし、高精度
の減速が行えるようにすることを課題とする。
ャリアのがたつきによるバックラッシをなくし、高精度
の減速が行えるようにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、固定の外輪
と、この外輪の内側に同心に配置された太陽軸と、太陽
軸と外輪との間に圧接状に介装された複数の遊星ローラ
と、各遊星ローラをそれぞれ回転自在に支持しかつ各遊
星ローラの公転に連動して回転するキャリアとを備え、
前記遊星ローラに対して当該遊星ローラを公転方向の前
後いずれか一方へ押圧するよう当接される押し付けロー
ラを備えている構成とした。
と、この外輪の内側に同心に配置された太陽軸と、太陽
軸と外輪との間に圧接状に介装された複数の遊星ローラ
と、各遊星ローラをそれぞれ回転自在に支持しかつ各遊
星ローラの公転に連動して回転するキャリアとを備え、
前記遊星ローラに対して当該遊星ローラを公転方向の前
後いずれか一方へ押圧するよう当接される押し付けロー
ラを備えている構成とした。
【0009】
【作用】押し付けローラを遊星ローラに対して当該遊星
ローラの公転方向のいずれか一方へ押圧させることによ
り、遊星ローラを公転方向のいずれか一方に偏倚させる
ようにしているから、遊星ローラとキャリアとの間に存
在する隙間が遊星ローラの公転方向で詰められて、当該
遊星ローラの公転方向のがた、すなわちバックラッシが
なくなる。このため、キャリアが出力軸となった場合、
出力キャリアが公転方向でがたつくことがない。
ローラの公転方向のいずれか一方へ押圧させることによ
り、遊星ローラを公転方向のいずれか一方に偏倚させる
ようにしているから、遊星ローラとキャリアとの間に存
在する隙間が遊星ローラの公転方向で詰められて、当該
遊星ローラの公転方向のがた、すなわちバックラッシが
なくなる。このため、キャリアが出力軸となった場合、
出力キャリアが公転方向でがたつくことがない。
【0010】
【実施例】図1および図2に本考案の一実施例を示して
いる。図1は遊星ローラ式動力伝達装置の軸直交方向に
沿った断面図(縦断正面図)、図2は軸方向に沿った断
面図(縦断側面図)である。
いる。図1は遊星ローラ式動力伝達装置の軸直交方向に
沿った断面図(縦断正面図)、図2は軸方向に沿った断
面図(縦断側面図)である。
【0011】図例の遊星ローラ式動力伝達装置は、ハウ
ジング1に固定される外輪2と、この外輪2の内側に同
心に配置された太陽軸3と、太陽軸3と外輪2との間に
圧接状に介装された複数の遊星ローラ4,…と、遊星ロ
ーラ4の公転に連動して回転するキャリア5とを備えた
構成であり、その基本的な構成は従来装置とほぼ同じで
ある。また、キャリア5は、回転軸6と、回転軸6の一
端に固定される円形プレート7と、円形プレート7の外
周側の円周数箇所に片持ち支持される複数本の遊星軸8
とからなり、この遊星軸8それぞれに各遊星ローラ4が
転がり軸受9を介して回転自在に外嵌装着される構成も
同じである。
ジング1に固定される外輪2と、この外輪2の内側に同
心に配置された太陽軸3と、太陽軸3と外輪2との間に
圧接状に介装された複数の遊星ローラ4,…と、遊星ロ
ーラ4の公転に連動して回転するキャリア5とを備えた
構成であり、その基本的な構成は従来装置とほぼ同じで
ある。また、キャリア5は、回転軸6と、回転軸6の一
端に固定される円形プレート7と、円形プレート7の外
周側の円周数箇所に片持ち支持される複数本の遊星軸8
とからなり、この遊星軸8それぞれに各遊星ローラ4が
転がり軸受9を介して回転自在に外嵌装着される構成も
同じである。
【0012】この実施例装置において従来装置と異なる
点は、隣合う遊星ローラ4,4の間に、押し付けローラ
10が配置され、この押し付けローラ10が遊星ローラ
4の外周面に回転自在に圧接されていることである。
点は、隣合う遊星ローラ4,4の間に、押し付けローラ
10が配置され、この押し付けローラ10が遊星ローラ
4の外周面に回転自在に圧接されていることである。
【0013】具体的に、この実施例では、4個の遊星ロ
ーラ4,…に対して、2個の押し付けローラ10,10
が用いられており、各押し付けローラ10は、隣り合う
2個の遊星ローラ4,4の間に位置していて、その2個
の遊星ローラ4,4の間隔を広げるように両遊星ローラ
4,4に圧接させられている。また、この実施例では、
遊星ローラ4を挟んでキャリア5の円形プレート7と対
向する位置に、補助キャリアプレート11が設けられ、
この補助キャリアプレート11とキャリア5の円形プレ
ート7との間に、ローラ軸12が架橋状に取り付けら
れ、このローラ軸12に前記した押し付けローラ10が
図示しないニードルローラなどを介して回転自在に支持
されている。
ーラ4,…に対して、2個の押し付けローラ10,10
が用いられており、各押し付けローラ10は、隣り合う
2個の遊星ローラ4,4の間に位置していて、その2個
の遊星ローラ4,4の間隔を広げるように両遊星ローラ
4,4に圧接させられている。また、この実施例では、
遊星ローラ4を挟んでキャリア5の円形プレート7と対
向する位置に、補助キャリアプレート11が設けられ、
この補助キャリアプレート11とキャリア5の円形プレ
ート7との間に、ローラ軸12が架橋状に取り付けら
れ、このローラ軸12に前記した押し付けローラ10が
図示しないニードルローラなどを介して回転自在に支持
されている。
【0014】上記の構成において、遊星ローラ4と転が
り軸受9との間には若干の隙間が設けられるが、各遊星
ローラ4は、押し付けローラ10により常に一定方向か
ら遊星軸8の側に押圧されているので、上記隙間が遊星
ローラ4の公転方向で詰められて、当該遊星ローラ4の
公転方向のがたがなくなる。したがって、バックラッシ
が発生しない。
り軸受9との間には若干の隙間が設けられるが、各遊星
ローラ4は、押し付けローラ10により常に一定方向か
ら遊星軸8の側に押圧されているので、上記隙間が遊星
ローラ4の公転方向で詰められて、当該遊星ローラ4の
公転方向のがたがなくなる。したがって、バックラッシ
が発生しない。
【0015】なお、図示の実施例では、2個の遊星ロー
ラ4,4に対して1個の押し付けローラ9を圧接させる
ようにしているが、各遊星ローラ4,…のそれぞれに対
して1個の押し付けローラを圧接させるように構成して
もよいし、また、それらを組み合わせるような構成とす
ることもできる。
ラ4,4に対して1個の押し付けローラ9を圧接させる
ようにしているが、各遊星ローラ4,…のそれぞれに対
して1個の押し付けローラを圧接させるように構成して
もよいし、また、それらを組み合わせるような構成とす
ることもできる。
【0016】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、遊
星ローラとキャリアとの間に隙間を設けていても、そこ
の隙間を遊星ローラの公転方向で詰めて無くすことがで
きるから、遊星ローラに対するキャリアのがたつきを無
くすことができる。したがって、遊星ローラの公転方向
の隙間によるバックラッシの発生を防止できて、微小な
減速出力でも高精度に制御できるようになる。
星ローラとキャリアとの間に隙間を設けていても、そこ
の隙間を遊星ローラの公転方向で詰めて無くすことがで
きるから、遊星ローラに対するキャリアのがたつきを無
くすことができる。したがって、遊星ローラの公転方向
の隙間によるバックラッシの発生を防止できて、微小な
減速出力でも高精度に制御できるようになる。
【図1】本考案の遊星ローラ式動力伝達装置の一実施例
の縦断正面図
の縦断正面図
【図2】同装置の縦断側面図
【図3】従来の遊星ローラ式動力伝達装置の縦断正面図
【図4】同装置の縦断側面図
1 ハウジング 2 外輪 3 太陽軸 4 遊星ローラ 5 キャリア 10 押し付けローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−135074(JP,A) 特開 昭53−9966(JP,A) 特開 昭57−171156(JP,A) 特開 昭59−80557(JP,A) 米国特許3367214(US,A) 米国特許3392604(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 13/08
Claims (3)
- 【請求項1】 固定の外輪と、この外輪の内側に同心に
配置された太陽軸と、太陽軸と外輪との間に圧接状に介
装された複数の遊星ローラと、各遊星ローラをそれぞれ
回転自在に支持しかつ各遊星ローラの公転に連動して回
転するキャリアとを備え、前記遊星ローラに対して当該
遊星ローラを公転方向の前後いずれか一方へ押圧するよ
う当接される押し付けローラを備えている、ことを特徴
とする遊星ローラ式動力伝達装置。 - 【請求項2】 前記遊星ローラの数が偶数に、また、前
記押し付けローラの数が前記遊星ローラの半分にそれぞ
れ設定されており、周方向で隣り合う2つの遊星ローラ
に対して1つの押し付けローラが当該2つの遊星ローラ
を公転方向で互いに反対向きに押圧するよう当接され
る、ことを特徴とする請求項1に記載の遊星ローラ式動
力伝達装置。 - 【請求項3】 前記押し付けローラの数が、前記遊星ロ
ーラの数と同じに設定されるものである、ことを特徴と
する請求項1に記載の遊星ローラ式動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051478U JP2604078Y2 (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992051478U JP2604078Y2 (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0612859U JPH0612859U (ja) | 1994-02-18 |
JP2604078Y2 true JP2604078Y2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=12888065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992051478U Expired - Fee Related JP2604078Y2 (ja) | 1992-07-22 | 1992-07-22 | 遊星ローラ式動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2604078Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-22 JP JP1992051478U patent/JP2604078Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0612859U (ja) | 1994-02-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |