JP2602435B2 - L―グロノラクトン酸化酵素のクローン化dna、該クローン化dnaの組込まれた遺伝子組換えベクター及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞 - Google Patents
L―グロノラクトン酸化酵素のクローン化dna、該クローン化dnaの組込まれた遺伝子組換えベクター及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はL−グロノラクトン酸化酵素のクローン化DN
A、該クローン化DNAの組込まれた遺伝子組換えベクター
及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞に係り、
L−グロノラクトン酸化酵素、延いてはアスコルビン
酸、即ちビタミンCの大量生産に利用される。
A、該クローン化DNAの組込まれた遺伝子組換えベクター
及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞に係り、
L−グロノラクトン酸化酵素、延いてはアスコルビン
酸、即ちビタミンCの大量生産に利用される。
(従来の技術) L−グロノラクトン酸化酵素は、高等動物の肝臓及び
腎臓のミクロゾーム画分に局在している分子量51000の
フラビン酵素であって、生体内におけるL−アスコルビ
ン酸(ビタミンC)合成経路の最終段階で触媒作用を行
う物質である。即ち、この酵素はL−グロノラクトンを
基質として酸化反応を行ってL−キシロ−ヘキスロラク
トンを合成し、このL−キシロ−ヘキスロラクトンが引
続き異性化を受けてL−アスコルビン酸となるのであ
る。尚、このL−グロノラクトン酸化酵素は膜に結合し
た蛋白であり、その精製は容易ではなく、又その蛋白構
造や遺伝子と性質は未だ明らかになされていない。
腎臓のミクロゾーム画分に局在している分子量51000の
フラビン酵素であって、生体内におけるL−アスコルビ
ン酸(ビタミンC)合成経路の最終段階で触媒作用を行
う物質である。即ち、この酵素はL−グロノラクトンを
基質として酸化反応を行ってL−キシロ−ヘキスロラク
トンを合成し、このL−キシロ−ヘキスロラクトンが引
続き異性化を受けてL−アスコルビン酸となるのであ
る。尚、このL−グロノラクトン酸化酵素は膜に結合し
た蛋白であり、その精製は容易ではなく、又その蛋白構
造や遺伝子と性質は未だ明らかになされていない。
一方、アスコルビン酸は副作用を有しないビタミンで
あり、健康維持のためには、その接種の重要なことが判
明している。従って、アルコルビン酸は食品や飲料等に
おける添加物として大量の需要がある。更に、アルコル
ビン酸は還元力が強く、従って抗酸化剤としての需要も
高い。
あり、健康維持のためには、その接種の重要なことが判
明している。従って、アルコルビン酸は食品や飲料等に
おける添加物として大量の需要がある。更に、アルコル
ビン酸は還元力が強く、従って抗酸化剤としての需要も
高い。
このアスコルビン酸を製造するために、従来では高圧
水素添加によりブドウ糖をd−ソルビトールに変じ、こ
れを発酵させてd−ソルボースになし、アセトンと濃硫
酸とでヒドロキシ基を保護した後に過マンガン酸カリウ
ムで酸化し、次にアルコール性塩酸で処理してアセトン
の除去とエステル化を同時に行い、その後にナトリウム
アルコラートで処理することにより製造されてきた。
尚、近年では、所謂「バイオテクノロジー」を利用する
アスコルビン酸の製法も提案されており(特開昭60−70
073公報)、この方法によればコリネバクテリウムから
2,5−ジケト−D−グルコナート還元酵素の遺伝子を取
出し、この遺伝子をプラスミドに組込み、この遺伝子組
換えプラスミドをEruinia herbicolaに取込ませ、得ら
れた形質転換菌によりD−グルコースを直接的に2,5−
ジケトグルコン酸に変じ、酸又は塩基触媒の存在下に該
中間体を環化反応させてアスコルビン酸となしている。
水素添加によりブドウ糖をd−ソルビトールに変じ、こ
れを発酵させてd−ソルボースになし、アセトンと濃硫
酸とでヒドロキシ基を保護した後に過マンガン酸カリウ
ムで酸化し、次にアルコール性塩酸で処理してアセトン
の除去とエステル化を同時に行い、その後にナトリウム
アルコラートで処理することにより製造されてきた。
尚、近年では、所謂「バイオテクノロジー」を利用する
アスコルビン酸の製法も提案されており(特開昭60−70
073公報)、この方法によればコリネバクテリウムから
2,5−ジケト−D−グルコナート還元酵素の遺伝子を取
出し、この遺伝子をプラスミドに組込み、この遺伝子組
換えプラスミドをEruinia herbicolaに取込ませ、得ら
れた形質転換菌によりD−グルコースを直接的に2,5−
ジケトグルコン酸に変じ、酸又は塩基触媒の存在下に該
中間体を環化反応させてアスコルビン酸となしている。
(発明が解決しようとする課題及び発明の目的) アスコルビン酸は、その有用性を考慮する場合に、今
後需要が拡大することはあっても、減少するものとは考
えられず、従ってアルコルビン酸の有利な製法を開発す
ることは極めて重要である。
後需要が拡大することはあっても、減少するものとは考
えられず、従ってアルコルビン酸の有利な製法を開発す
ることは極めて重要である。
ブドウ糖等の糖類を原料とする汎用の方法は醗酵法と
合成法とを併用するものであり、合成工程数も比較的多
く、最適な方法とは必ずしも云えない。一方、特開昭60
−70073公報に開示されている方法に従ってアスコルビ
ン酸を製造するには、形質転換菌による2,5−ジケトグ
ルコン酸の産生に際して菌を適切に管理する必要性があ
り、又目的物質であるアスコルビン酸を得るためには産
生した2,5−ジケトグルコン酸を菌体から分離した後に
環化反応に付さねばならない。
合成法とを併用するものであり、合成工程数も比較的多
く、最適な方法とは必ずしも云えない。一方、特開昭60
−70073公報に開示されている方法に従ってアスコルビ
ン酸を製造するには、形質転換菌による2,5−ジケトグ
ルコン酸の産生に際して菌を適切に管理する必要性があ
り、又目的物質であるアスコルビン酸を得るためには産
生した2,5−ジケトグルコン酸を菌体から分離した後に
環化反応に付さねばならない。
従って、本発明の背景となっている課題は、特開昭60
−70073公報に開示されている方法と同様にバイオテク
ノロジーを利用するものであるが、該公報に記載の方法
とは別の観点からアスコルビン酸の製法にアプローチす
ることにある。
−70073公報に開示されている方法と同様にバイオテク
ノロジーを利用するものであるが、該公報に記載の方法
とは別の観点からアスコルビン酸の製法にアプローチす
ることにある。
そこで、本発明者等はL−グロノラクトン酸化酵素に
着目した。蓋しL−グロノラクトン酸化酵素を用いれ
ば、その基質であるL−グロノラクトンと適当な条件下
で混和するだけでアスコルビン酸が生成するからであ
る。しかしながら、ここで留意すべきことは、L−グロ
ノラクトン酸化酵素が、既述のように、高等動物の肝臓
や腎臓に局在するのみであり、大量入手が困難であり且
つ膜蛋白であるために精製が困難なことである。
着目した。蓋しL−グロノラクトン酸化酵素を用いれ
ば、その基質であるL−グロノラクトンと適当な条件下
で混和するだけでアスコルビン酸が生成するからであ
る。しかしながら、ここで留意すべきことは、L−グロ
ノラクトン酸化酵素が、既述のように、高等動物の肝臓
や腎臓に局在するのみであり、大量入手が困難であり且
つ膜蛋白であるために精製が困難なことである。
従って、本発明の本質的な目的は高純度のL−グロノ
ラクトン酸化酵素を大量に且つ比較的容易に生産する途
を開き、アスコルビン酸の大量生産を可能にすることに
あり、その第1の目的はL−グロノラクトン酸化酵素の
クローン化DNAを提供することにある。
ラクトン酸化酵素を大量に且つ比較的容易に生産する途
を開き、アスコルビン酸の大量生産を可能にすることに
あり、その第1の目的はL−グロノラクトン酸化酵素の
クローン化DNAを提供することにある。
本発明の第2の目的は、L−グロノラクトン酸化酵素
のクローン化DNAが組込まれた遺伝子組換えベクターを
提供することにある。
のクローン化DNAが組込まれた遺伝子組換えベクターを
提供することにある。
本発明の第3の目的は、上記の遺伝子組換えベクター
により形質転換された宿主細胞を提供することにある。
により形質転換された宿主細胞を提供することにある。
(課題を解決し、目的を達成する手段及び作用) 本発明によれば、上記の第1の目的は、ラットL−グ
ロノラクトン酸化酵素のアミノ酸配列である をコードしているクローン化DNAにより達成される。
ロノラクトン酸化酵素のアミノ酸配列である をコードしているクローン化DNAにより達成される。
上記第2の目的は、式 (式中においてA、C、G及びTはそれぞれアデニン、
シトシン、グアニン及びチミン塩基を有するデオキシリ
ボヌクレオチドを意味し、上記の式はアミノ酸に対応す
るコドン毎の配列として示されている) にて示されるヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列
が指定するアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を指定す
る他のヌクレオチド配列を有するクローン化DNAが組込
まれている遺伝子組換えベクターにより達成される。
シトシン、グアニン及びチミン塩基を有するデオキシリ
ボヌクレオチドを意味し、上記の式はアミノ酸に対応す
るコドン毎の配列として示されている) にて示されるヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列
が指定するアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を指定す
る他のヌクレオチド配列を有するクローン化DNAが組込
まれている遺伝子組換えベクターにより達成される。
上記の第3の目的は、上記の遺伝子組換えベクターに
より形質転換されている宿主大腸菌により達成される。
より形質転換されている宿主大腸菌により達成される。
付言すれば、既述の特定のアミノ酸配列を有している
L−グロノラクトン酸化酵素は、基本的には、 a)ラット肝臓由来のL−グロノラクトン酸化酵素を自
体公知の方法で精製して高純度なものとなし、この精製
酵素をウサギに免疫させて抗血清を得る工程と、 b)ラット肝臓のmRNAから作成された市販のλgt11ファ
ージのcDNA発現ライブラリを用い、このファージをEsch
erichia coli Y1090(r-)に感染させて培養し、イソ
プロピル−β−D−チオガラクトピラノシドにより融合
蛋白を誘導させ、上記の抗血清を用いて該融合蛋白を酵
素免疫法により検出してスクリーニングすることにより
L−グロノラクトン酸化酵素をコードしているクローン
化DNAの組込まれたλファージを得て、これを培養する
工程と、 c)このλファージを制限酵素Bcl I及びSph Iで切断
し、このDNA断片の両端にBgl IIリンカーを付加してイ
ンサートDNAとなす工程と、 d)プラスミドベクターを制限酵素Bgl IIで切断し、そ
の断点に上記のインサートDNAを接合することにより遺
伝子組換えベクターとして上記のプラスミドを再構築す
る工程と、 e)この遺伝子組換えベクターを大腸菌又は動物細胞取
込ませて形質転換を行う工程と、 f)得られた形質転換体を培養してL−グロノラクトン
酸化酵素を産生させる工程と、 g)産生されたL−グロノラクトン酸化酵素を分離・精
製する工程 とを具備している方法により製造することができる。
L−グロノラクトン酸化酵素は、基本的には、 a)ラット肝臓由来のL−グロノラクトン酸化酵素を自
体公知の方法で精製して高純度なものとなし、この精製
酵素をウサギに免疫させて抗血清を得る工程と、 b)ラット肝臓のmRNAから作成された市販のλgt11ファ
ージのcDNA発現ライブラリを用い、このファージをEsch
erichia coli Y1090(r-)に感染させて培養し、イソ
プロピル−β−D−チオガラクトピラノシドにより融合
蛋白を誘導させ、上記の抗血清を用いて該融合蛋白を酵
素免疫法により検出してスクリーニングすることにより
L−グロノラクトン酸化酵素をコードしているクローン
化DNAの組込まれたλファージを得て、これを培養する
工程と、 c)このλファージを制限酵素Bcl I及びSph Iで切断
し、このDNA断片の両端にBgl IIリンカーを付加してイ
ンサートDNAとなす工程と、 d)プラスミドベクターを制限酵素Bgl IIで切断し、そ
の断点に上記のインサートDNAを接合することにより遺
伝子組換えベクターとして上記のプラスミドを再構築す
る工程と、 e)この遺伝子組換えベクターを大腸菌又は動物細胞取
込ませて形質転換を行う工程と、 f)得られた形質転換体を培養してL−グロノラクトン
酸化酵素を産生させる工程と、 g)産生されたL−グロノラクトン酸化酵素を分離・精
製する工程 とを具備している方法により製造することができる。
(実施例等) 次に、参考例、製造例及び試験例により本発明を更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
参考例1(L−グロノラクトン酸化酵素のN−末端アミ
ノ酸配列の決定) ラット肝臓由来のL−グロノラクトン酸化酵素を自体
公知の方法[Nishikimi,M.等“Arch.Biochem.Biophy
s."」第175巻第427−435頁(1976年)]により精製して
高純度なものとなした。この精製L−グロノラクトン酸
化酵素100μgをエドマン分解し、気相プロテインシー
クェンサー(Applied Biosystems社製のモデル470A)に
よりN末端部分のアミノ酸配列を解析した結果は下記と
通りであった。
ノ酸配列の決定) ラット肝臓由来のL−グロノラクトン酸化酵素を自体
公知の方法[Nishikimi,M.等“Arch.Biochem.Biophy
s."」第175巻第427−435頁(1976年)]により精製して
高純度なものとなした。この精製L−グロノラクトン酸
化酵素100μgをエドマン分解し、気相プロテインシー
クェンサー(Applied Biosystems社製のモデル470A)に
よりN末端部分のアミノ酸配列を解析した結果は下記と
通りであった。
Val−His−Gly−Tyr−Lys−Gly−Val−Gln−Phe−Gln−
Asn−Trp−Ala−Lys−Thr−Tyr−Gly−Cys−Ser−Pro−
Glu−Val−Tyr−Tyr−Gln−Pro−Thr−Ser−Val−Glu−
Glu−Val−Arg 製造例1(L−グロノラクトン酸化酵素を含むクローン
化DNAの調製) a)抗L−グロノラクトン酸化酵素抗血清の調製 参考例1に記載の方法により得たラット由来の高純度
L−グロノラクトン酸化酵素をウサギに対して免疫させ
ることにより抗血清を得た。
Asn−Trp−Ala−Lys−Thr−Tyr−Gly−Cys−Ser−Pro−
Glu−Val−Tyr−Tyr−Gln−Pro−Thr−Ser−Val−Glu−
Glu−Val−Arg 製造例1(L−グロノラクトン酸化酵素を含むクローン
化DNAの調製) a)抗L−グロノラクトン酸化酵素抗血清の調製 参考例1に記載の方法により得たラット由来の高純度
L−グロノラクトン酸化酵素をウサギに対して免疫させ
ることにより抗血清を得た。
b)cDNAライブラリによるスクリーニング ラット肝臓のmRNAを用いて作成された、市販のλgt11
ファージのcDNA発現ライブラリ(Clontec Laboratories
社製)を利用し且つ上記の抗血清を用いた酵素免疫法に
よりL−グロノラクトン酸化酵素のクローンをスクリー
ニングした。
ファージのcDNA発現ライブラリ(Clontec Laboratories
社製)を利用し且つ上記の抗血清を用いた酵素免疫法に
よりL−グロノラクトン酸化酵素のクローンをスクリー
ニングした。
即ち、λgt11ファージをEscherichia coli Y1090(r
-)に感染させ、これを軟寒天培地と混合した後にLB寒
天培地(アンピシリン100μgを含有)上に広げ固化さ
せた。これを42℃で3時間培養してプラークを形成させ
た後に、10mMのイソプロピル−β−D−チオガラクトピ
ラノシド(IPTG)溶液を染み込ませたニトロセルロース
フィルターをプラークの上に載置して37℃で2時間培養
し、IPTGにより誘導された融合蛋白をフィルターに吸着
させた。このフィルターをTBST(50mM Tris−HCl,pH7.
9,150mM NaCl,0.05% Tween−20)で軽く洗浄し、20%
牛胎児血清含有TBSTを30分間作用させた。
-)に感染させ、これを軟寒天培地と混合した後にLB寒
天培地(アンピシリン100μgを含有)上に広げ固化さ
せた。これを42℃で3時間培養してプラークを形成させ
た後に、10mMのイソプロピル−β−D−チオガラクトピ
ラノシド(IPTG)溶液を染み込ませたニトロセルロース
フィルターをプラークの上に載置して37℃で2時間培養
し、IPTGにより誘導された融合蛋白をフィルターに吸着
させた。このフィルターをTBST(50mM Tris−HCl,pH7.
9,150mM NaCl,0.05% Tween−20)で軽く洗浄し、20%
牛胎児血清含有TBSTを30分間作用させた。
これに、前記のa)項に記載の抗L−グロノラクトン
酸化酵素抗血清を1000倍に稀釈させたTBSTを16時間作用
させた。次いで、フィルターをTBSTで充分に洗浄した後
に、ホースラディシュ由来のペルオキシダーゼにて標識
を施したヤギ抗ウサギIgG(Bio−Rad社製)を3000倍に
稀釈させたTBSTを2時間作用させた。TBSTからTween−2
0を除去した溶液でフィルターを充分に洗浄した後に、
過酸化水素と4−クロロ−1−ナフトールを基質として
発色させることによりポジティブクローンを検出した。
ポジティブクローンについて同様のスクリーニングを繰
り返して単一のクローンに純化させた。ファージはLB培
地で液体培養した後にポリエチレングリコールによる沈
殿法[Maniatis,T.等“Molecular Cloning"A Laborator
y Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,New York(1
982)]に従って調製された。
酸化酵素抗血清を1000倍に稀釈させたTBSTを16時間作用
させた。次いで、フィルターをTBSTで充分に洗浄した後
に、ホースラディシュ由来のペルオキシダーゼにて標識
を施したヤギ抗ウサギIgG(Bio−Rad社製)を3000倍に
稀釈させたTBSTを2時間作用させた。TBSTからTween−2
0を除去した溶液でフィルターを充分に洗浄した後に、
過酸化水素と4−クロロ−1−ナフトールを基質として
発色させることによりポジティブクローンを検出した。
ポジティブクローンについて同様のスクリーニングを繰
り返して単一のクローンに純化させた。ファージはLB培
地で液体培養した後にポリエチレングリコールによる沈
殿法[Maniatis,T.等“Molecular Cloning"A Laborator
y Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,New York(1
982)]に従って調製された。
c)クローン化DNAの調製 上記b)項で得られたλファージDNAを制限酵素EcoR
Iで切断すれば、L−グロノラクトン酸化酵素のアミノ
酸配列をコードしている塩基配列を包含する所望のクロ
ーン化DNAが得られる。
Iで切断すれば、L−グロノラクトン酸化酵素のアミノ
酸配列をコードしている塩基配列を包含する所望のクロ
ーン化DNAが得られる。
尚、このクローン化DNAに自体公知の適宜の制限酵素
を作用させて切断すれば、種々の鎖長を有するクローン
化DNA断片が得られ、これらの断片た各種の研究用に供
することができる。
を作用させて切断すれば、種々の鎖長を有するクローン
化DNA断片が得られ、これらの断片た各種の研究用に供
することができる。
製造例2(遺伝子組換えベクターの調製) 上記製造例1のc)項で得たL−グロノラクトン酸化
酵素をコードしているクローン化DNAの組込まれたλgt1
1ファージに、蛋白をコードする領域を切断しない制限
酵素であるBcl I及びSph Iを作用させて切断した後に、
このDNA断片をアガロースゲル電気泳動により回収し
た。大腸菌DNAポリメラーゼ(クレノウ フラグメン
ト)と各50μMのdNTP(dATP,dCTP,dGTP,dTTP)を含有
する67mM燐酸カリウム(pH7.4)、6.7mM MgCl2、1mM 2
−メルカプトエタノール溶液を上記のDNA断片に作用さ
せることにより断片の末端を平滑になした。
酵素をコードしているクローン化DNAの組込まれたλgt1
1ファージに、蛋白をコードする領域を切断しない制限
酵素であるBcl I及びSph Iを作用させて切断した後に、
このDNA断片をアガロースゲル電気泳動により回収し
た。大腸菌DNAポリメラーゼ(クレノウ フラグメン
ト)と各50μMのdNTP(dATP,dCTP,dGTP,dTTP)を含有
する67mM燐酸カリウム(pH7.4)、6.7mM MgCl2、1mM 2
−メルカプトエタノール溶液を上記のDNA断片に作用さ
せることにより断片の末端を平滑になした。
次いで、このDNA断片の両端に、DNAライゲーションキ
ット(宝酒造株式会社製)を用いて、Bgl IIリンカーを
付加した後に、アガロースゲル電気泳動によりBgl IIリ
ンカー付加DNAを回収した。
ット(宝酒造株式会社製)を用いて、Bgl IIリンカーを
付加した後に、アガロースゲル電気泳動によりBgl IIリ
ンカー付加DNAを回収した。
一方、プラスミドpKSV−10(ファルマシア・ジャパン
株式会社製)をBgl IIで切断し、その断点に上記のBgl
IIリンカー付加DNAを結合させた。
株式会社製)をBgl IIで切断し、その断点に上記のBgl
IIリンカー付加DNAを結合させた。
得られたベクターを大腸菌に取込ませて大腸菌の形質
転換を行い、その形質転換体からアンピシリン耐性菌を
選択し、この菌からプラスミドを取出すことにより所望
の遺伝子組換えベクターを得た。
転換を行い、その形質転換体からアンピシリン耐性菌を
選択し、この菌からプラスミドを取出すことにより所望
の遺伝子組換えベクターを得た。
この遺伝子組換えベクターにおいてはpKSV−10のSV40
プロモータ下流にL−グロノラクトン酸化酵素をコード
するDNAが正しい方向で配置されており、従ってこのベ
クターはL−グロノラクトン酸化酵素を発現し得るベク
ターである。
プロモータ下流にL−グロノラクトン酸化酵素をコード
するDNAが正しい方向で配置されており、従ってこのベ
クターはL−グロノラクトン酸化酵素を発現し得るベク
ターである。
製造例3(形質転換宿主細胞の調製) マウスLKT-細胞をダルベッコ改良イーグル培地で培養
させた後に、60mm径のペトリ皿1枚当り1.5x106個の細
胞を入れた。
させた後に、60mm径のペトリ皿1枚当り1.5x106個の細
胞を入れた。
一方、50mM HEPES(pH7.1)、280mM NaCl及び15mM Na
2HPO4からなる溶液1.25mlに5μgのプラスミドpKSVGO
(前記の製造例2において最終的に得られた遺伝子組換
えベクター)、2.5μgのチミジンキナーゼ遺伝子及び
5μgのサケ精子DNA溶液1.1mlと2M CaCl2溶液0.15mlと
を混合し、室温で30分間放置して処理液を調製しておい
た。
2HPO4からなる溶液1.25mlに5μgのプラスミドpKSVGO
(前記の製造例2において最終的に得られた遺伝子組換
えベクター)、2.5μgのチミジンキナーゼ遺伝子及び
5μgのサケ精子DNA溶液1.1mlと2M CaCl2溶液0.15mlと
を混合し、室温で30分間放置して処理液を調製しておい
た。
この処理液0.5mlの上記の細胞収容ペトリ皿に添加
し、室温で30分間放置した後にダルベッコ改良イーグル
培地5mlを添加し、5% CO2、37℃の条件下に5時間培
養を行った。ダルベッコ改良イーグル培地を交換後更に
24時間培養し、次いでヒポキサンチン(15μg/ml)、ア
ミノプテリン(1μg/ml)及びチミジン(5μg/ml)を
含有するHAT培地に培地を交換して培養を継続する。2
−4週間後に形成された細胞集落を分離して所望の形質
転換宿主細胞を得た。
し、室温で30分間放置した後にダルベッコ改良イーグル
培地5mlを添加し、5% CO2、37℃の条件下に5時間培
養を行った。ダルベッコ改良イーグル培地を交換後更に
24時間培養し、次いでヒポキサンチン(15μg/ml)、ア
ミノプテリン(1μg/ml)及びチミジン(5μg/ml)を
含有するHAT培地に培地を交換して培養を継続する。2
−4週間後に形成された細胞集落を分離して所望の形質
転換宿主細胞を得た。
参考例2(L−グロノラクトン酸化酵素の製造) 製造例3により得られた形質転換宿主細胞をダルベッ
コ改良イーグル培地で培養することにより増殖させ、そ
の培養上清及び培養細胞を回収した。この培養上清につ
いては、これを直接にカラムクロマトグラフィーにか
け、又培養細胞については1% Triton X−100溶液に懸
濁させた後にカラムクロマトグラフィーにかけることに
より、L−グロノラクトン酸化酵素を分離精製した。
コ改良イーグル培地で培養することにより増殖させ、そ
の培養上清及び培養細胞を回収した。この培養上清につ
いては、これを直接にカラムクロマトグラフィーにか
け、又培養細胞については1% Triton X−100溶液に懸
濁させた後にカラムクロマトグラフィーにかけることに
より、L−グロノラクトン酸化酵素を分離精製した。
尚、本参考例では、参考例1において言及したように
ラット肝臓起源のL−グロノラクトン酸化酵素を原料と
して調製され且つ製造例1のc)項で言及した、λファ
ージDNAを制限酵素EcoR Iで切断することにより調製さ
れたL−グロノラクトン酸化酵素のクローン化遺伝子DN
Aが宿主細胞のプラスミドに組込まれているために、こ
の宿主細胞がL−グロノラクトン酸化酵素を産生してい
るが、ラット肝臓起源の配列とアミノ酸配列は等しいが
塩基配列が異なる、少なくとも一部が合成されたL−グ
ロノラクトン酸化酵素のクローン化DNAが宿主細胞のプ
ラスミドに組込まれていれば、宿主細胞はラット肝臓由
来のL−グロノラクトン酸化酵素ではなく、この酵素に
類する物質を産生することになる。
ラット肝臓起源のL−グロノラクトン酸化酵素を原料と
して調製され且つ製造例1のc)項で言及した、λファ
ージDNAを制限酵素EcoR Iで切断することにより調製さ
れたL−グロノラクトン酸化酵素のクローン化遺伝子DN
Aが宿主細胞のプラスミドに組込まれているために、こ
の宿主細胞がL−グロノラクトン酸化酵素を産生してい
るが、ラット肝臓起源の配列とアミノ酸配列は等しいが
塩基配列が異なる、少なくとも一部が合成されたL−グ
ロノラクトン酸化酵素のクローン化DNAが宿主細胞のプ
ラスミドに組込まれていれば、宿主細胞はラット肝臓由
来のL−グロノラクトン酸化酵素ではなく、この酵素に
類する物質を産生することになる。
試験例1(制限酵素地図の作成) 製造例1のc)項で言及の、制限酵素EcoR Iで切断し
たλファージ(λgt11)のcDNA挿入部(インサート)断
片をアガロースゲル電気泳動により分画し、相当する部
分のゲルを切出し、これよりDNA断片を抽出した。このD
NA断片と、EcoR Iで切断したプラスミドpUC19とをDNAラ
イゲーションキット(宝酒造株式会社製)を用いてライ
ゲーションした。得られた組換えプラスミドを用い、製
造例3と同様にして、但し宿主細胞としてのEscherichi
a coli JM109の形質転換を行い、形質転換宿主細胞を
得た。この宿主細胞を培養し、アルカリ−SDSライセー
ト法(前出のManiatis,T.等の方法)によりプラスミドD
NAを調製した。得られたプラスミドDNA(インサートDNA
を含む)を各種の制限酵素で切断し、DNA断片の長さを
アガロースゲル電気泳動により調べて制限酵素地図を作
成した結果、このプラスミドDNAは第1図に示される通
りの制限酵素認識部位を有していることは判明した。
たλファージ(λgt11)のcDNA挿入部(インサート)断
片をアガロースゲル電気泳動により分画し、相当する部
分のゲルを切出し、これよりDNA断片を抽出した。このD
NA断片と、EcoR Iで切断したプラスミドpUC19とをDNAラ
イゲーションキット(宝酒造株式会社製)を用いてライ
ゲーションした。得られた組換えプラスミドを用い、製
造例3と同様にして、但し宿主細胞としてのEscherichi
a coli JM109の形質転換を行い、形質転換宿主細胞を
得た。この宿主細胞を培養し、アルカリ−SDSライセー
ト法(前出のManiatis,T.等の方法)によりプラスミドD
NAを調製した。得られたプラスミドDNA(インサートDNA
を含む)を各種の制限酵素で切断し、DNA断片の長さを
アガロースゲル電気泳動により調べて制限酵素地図を作
成した結果、このプラスミドDNAは第1図に示される通
りの制限酵素認識部位を有していることは判明した。
試験例2(プラスミドDNAの塩基配列の決定とL−グロ
ノラクトン酸化酵素部分のアミノ酸配列決定) 試験例1で言及したプラスミドDNAを制限酵素EcoR I
により切断して得た断片をファージM13 mp18にサブクロ
ーニングし、得られた遺伝子組換えベクターによりEsch
erichia coli JM109を形質転換させた。得られた形質
転換体のプラスミドを制限酵素EcoR Iで切断し、その内
で約1.3kbのインサートDNAを有するものについては、上
記ファージのRF DNAを調製し、キロシークェンス用デレ
ーションキット(宝酒造株式会社製)を用い且つエクソ
ヌクレアーゼIIIとマングビーンヌクレアーゼを用いる
方法[Henikoff,S.“Gene"第28巻第351−359頁(1984
年)及びYanisch−Perron,C.等“Gene"第33巻第103−11
9頁(1985年)]によりデレーションミュータントを作
成した。
ノラクトン酸化酵素部分のアミノ酸配列決定) 試験例1で言及したプラスミドDNAを制限酵素EcoR I
により切断して得た断片をファージM13 mp18にサブクロ
ーニングし、得られた遺伝子組換えベクターによりEsch
erichia coli JM109を形質転換させた。得られた形質
転換体のプラスミドを制限酵素EcoR Iで切断し、その内
で約1.3kbのインサートDNAを有するものについては、上
記ファージのRF DNAを調製し、キロシークェンス用デレ
ーションキット(宝酒造株式会社製)を用い且つエクソ
ヌクレアーゼIIIとマングビーンヌクレアーゼを用いる
方法[Henikoff,S.“Gene"第28巻第351−359頁(1984
年)及びYanisch−Perron,C.等“Gene"第33巻第103−11
9頁(1985年)]によりデレーションミュータントを作
成した。
一方、各種の制限酵素を用いて、DNAのEcoR I切断断
片を更に切断して種々の領域長さを有する断片となし、
この各断片をそれぞれファージM13 mp18にサブクローニ
ングした。
片を更に切断して種々の領域長さを有する断片となし、
この各断片をそれぞれファージM13 mp18にサブクローニ
ングした。
上記のデレーションミュータント及びサブクローンの
DNA断片について、それぞれジデオキシ−チェインター
ミネータ法[Sanger,F.“Science"第214巻第1205−1210
頁(1981年)]の改良法[Mizusawa,S.等“Nucleic Aci
ds Res."第14巻第1319−1324頁(1986年)]に準じて塩
基配列の決定を行った。結果は第1図に示されている通
りであり、この図において、点線矢印はデレーションミ
ュータントのDNA断片に関する塩基配列の決定方向と領
域とを示し、実線矢印はサブクローンのDNA断片に関す
る塩基配列の決定方向と領域とを示している。
DNA断片について、それぞれジデオキシ−チェインター
ミネータ法[Sanger,F.“Science"第214巻第1205−1210
頁(1981年)]の改良法[Mizusawa,S.等“Nucleic Aci
ds Res."第14巻第1319−1324頁(1986年)]に準じて塩
基配列の決定を行った。結果は第1図に示されている通
りであり、この図において、点線矢印はデレーションミ
ュータントのDNA断片に関する塩基配列の決定方向と領
域とを示し、実線矢印はサブクローンのDNA断片に関す
る塩基配列の決定方向と領域とを示している。
各断片について決定された塩基配列を繋ぎ合わせるこ
とにより最終的に決定された塩基配列は第2図に示され
ている通りであり、2120bpの領域長さを有していた。こ
の塩基配列において、塩基番号4番から1320番迄の領域
がL−グロノラクトン酸化酵素をコードする領域であっ
て、開始コドンであるATGから始まり、終止コドンであ
るTAAにより終了するオープンリーディングフレーム内
に存在し、アミノ酸数は439個であった。このクローン
化DNAのN末端における塩基配列が指定するアミノ酸配
列(第2図においてアンダーラインの付されているアミ
ノ酸配列部分)は、ラットL−グロノラクトン酸化酵素
のN末端アミノ酸配列(参考例1における解析結果)と
一致するので、このクローン化DNA塩基配列はラットL
−グロノラクトン酸化酵素のものと同定された。
とにより最終的に決定された塩基配列は第2図に示され
ている通りであり、2120bpの領域長さを有していた。こ
の塩基配列において、塩基番号4番から1320番迄の領域
がL−グロノラクトン酸化酵素をコードする領域であっ
て、開始コドンであるATGから始まり、終止コドンであ
るTAAにより終了するオープンリーディングフレーム内
に存在し、アミノ酸数は439個であった。このクローン
化DNAのN末端における塩基配列が指定するアミノ酸配
列(第2図においてアンダーラインの付されているアミ
ノ酸配列部分)は、ラットL−グロノラクトン酸化酵素
のN末端アミノ酸配列(参考例1における解析結果)と
一致するので、このクローン化DNA塩基配列はラットL
−グロノラクトン酸化酵素のものと同定された。
(発明の効果) 本発明によりラット由来のL−グロノラクトン酸化酵
素もクローン化DNA、該クローン化DNAの組込まれた発現
ベクター及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞
が提供される。
素もクローン化DNA、該クローン化DNAの組込まれた発現
ベクター及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞
が提供される。
従って、この形質転換細胞を培養すればL−グロノラ
クトン酸化酵素を容易に且つ大量に産生させることがで
きる。尚、アミノ酸配列が判明したために、ラットL−
グロノラクトン酸化酵素とアミノ酸配列が共通であり且
つ塩基配列が異なる種々のDNAも作成でき、これらのDNA
を用いてラットL−グロノラクトン酸化酵素と同様の作
用を示す種々の物質を製造することができる。
クトン酸化酵素を容易に且つ大量に産生させることがで
きる。尚、アミノ酸配列が判明したために、ラットL−
グロノラクトン酸化酵素とアミノ酸配列が共通であり且
つ塩基配列が異なる種々のDNAも作成でき、これらのDNA
を用いてラットL−グロノラクトン酸化酵素と同様の作
用を示す種々の物質を製造することができる。
更に、上記の産生されたL−グロノラクトン酸化酵素
をL−グロノラクトンに対して作用させれば、極めて容
易にアスコルビン酸(ビタミンC)が生成するので、本
発明はアスコルビン酸の製造を飛躍的に容易にする。
をL−グロノラクトンに対して作用させれば、極めて容
易にアスコルビン酸(ビタミンC)が生成するので、本
発明はアスコルビン酸の製造を飛躍的に容易にする。
第1図はラットL−グロノラクトン酸化酵素のアミノ酸
配列をコードしている塩基配列を包含する、本発明によ
りクローン化されたDNA領域並びに該領域の塩基配列決
定のために用いられた制限酵素と、塩基配列決定のため
のストラテジーとを示す図面、第2図は第1図に示され
ているクローン化DNA領域内においてオープンリーディ
ングフレームを構成する塩基配列及びアミノ酸配列を示
す図面である。
配列をコードしている塩基配列を包含する、本発明によ
りクローン化されたDNA領域並びに該領域の塩基配列決
定のために用いられた制限酵素と、塩基配列決定のため
のストラテジーとを示す図面、第2図は第1図に示され
ているクローン化DNA領域内においてオープンリーディ
ングフレームを構成する塩基配列及びアミノ酸配列を示
す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19) (C12N 5/10 C12R 1:91) (C12N 9/04 C12R 1:19) (C12N 9/04 C12R 1:91)
Claims (5)
- 【請求項1】ラットL−グロノラクトン酸化酵素のアミ
ノ酸配列である をコードしていることを特徴とする、クローン化DNA。 - 【請求項2】式 (式中においてA、C、G及びTはそれぞれアデニン、
シトシン、グアニン及びチミン塩基を有するデオキシリ
ボヌクレオチドを意味し、上記の式はアミノ酸に対応す
るコドン毎の配列として示されている) にて示されるヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列
が指定するアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を指定す
る他のヌクレオチド配列を有していることを特徴とす
る、特許請求の範囲第1項に記載のクローン化DNA。 - 【請求項3】式 (式中においてA、C、G及びTはそれぞれアデニン、
シトシン、グアニン及びチミン塩基を有するデオキシリ
ボヌクレオチドを意味し、上記の式はアミノ酸に対応す
るコドン毎の配列として示されている) にて示されるヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列
が指定するアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を指定す
る他のヌクレオチド配列を有しているクローン化DNAの
組込まれていることを特徴とする、遺伝子組換えベクタ
ー。 - 【請求項4】ベクターが宿主細胞内で該ベクターに組込
まれたDNAのコードしている蛋白質を発現する発現ベク
ターであることを特徴とする、特許請求の範囲第3項に
記載の遺伝子組換えベクター。 - 【請求項5】式 (式中においてA、C、G及びTはそれぞれアデニン、
シトシン、グアニン及びチミン塩基を有するデオキシリ
ボヌクレオチドを意味し、上記の式はアミノ酸に対応す
るコドン毎の配列として示されている) にて示されるヌクレオチド配列又は該ヌクレオチド配列
が指定するアミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を指定す
る他のヌクレオチド配列を有しているクローン化DNAの
組込まれた遺伝子組換えベクターにより形質転換されて
いる大腸菌又は動物細胞であることを特徴とする。宿主
細胞。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62247896A JP2602435B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | L―グロノラクトン酸化酵素のクローン化dna、該クローン化dnaの組込まれた遺伝子組換えベクター及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62247896A JP2602435B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | L―グロノラクトン酸化酵素のクローン化dna、該クローン化dnaの組込まれた遺伝子組換えベクター及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0191785A JPH0191785A (ja) | 1989-04-11 |
JP2602435B2 true JP2602435B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=17170178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62247896A Expired - Lifetime JP2602435B2 (ja) | 1987-10-02 | 1987-10-02 | L―グロノラクトン酸化酵素のクローン化dna、該クローン化dnaの組込まれた遺伝子組換えベクター及び該ベクターにより形質転換された宿主細胞 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602435B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19604798A1 (de) * | 1996-02-09 | 1997-08-14 | Herbstreith & Fox Kg Pektin Fa | Herstellung von L-Ascorbinsäure |
WO1998050558A2 (en) * | 1997-05-07 | 1998-11-12 | Vlaams Interuniversitair Instituut Voor Biotechnologie | Production of ascorbic acid in plants |
-
1987
- 1987-10-02 JP JP62247896A patent/JP2602435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0191785A (ja) | 1989-04-11 |
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