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JP2601177B2 - 同期論理回路における最適クロック周期の決定方法 - Google Patents

同期論理回路における最適クロック周期の決定方法

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JP2601177B2
JP2601177B2 JP5331689A JP33168993A JP2601177B2 JP 2601177 B2 JP2601177 B2 JP 2601177B2 JP 5331689 A JP5331689 A JP 5331689A JP 33168993 A JP33168993 A JP 33168993A JP 2601177 B2 JP2601177 B2 JP 2601177B2
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Japan
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clock period
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optimal
latch
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ティ チャックラハー スリマット
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    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は同期論理半導体回路の
製造に関し、より詳細には、同期論理回路の設計を、そ
の機能に影響を与えずに、その動作に必要なクロック期
間を低減するように変更する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および解決すべき課題】回路の動作の逐次
ステップを同期させるためにクロックを利用するような
種類の電子回路の動作において、クロック期間をできる
だけ短くして(タイミング最適化)、所定時間に実行さ
れ得るクロックサイクルの数を増加させ、よって所定動
作を達成する時間を減少させるか、あるいは所定時間に
発生され得る情報の量を増加させるかすることが望まし
い。
【0003】そのようなクロック回路の最重要クラス
は、組合せ論理ゲートと、通常ラッチと記されるクロッ
クフリップフロップの相互連結によって形成される同期
論理回路である。特にVLSIサイズのそのような回路
は、現在、コンピュータツールによって設計される。そ
のような設計は、代表的に、タイミング最適化に殆ど関
心を払わずに、論理合成によって行われておりり、タイ
ミング最適化に対する関心は、通常、後の別の再設計段
のために残されている。そのような再タイミング段に対
して、様々なアプローチが提案されてきた。一般に、代
表的なアプローチは、設計において、それぞれがテスト
ステップを従えた、小さい再タイミング変化の繰返しを
伴い、それは最適条件が達成される前に多くの試行を伴
うことができる。そのような再タイミング方法は時間浪
費である。
【0004】設計中の特定回路において、実際に実現さ
れ得る最適タイミングがどんなものであるかについての
情報が不足しているために、通常、一連の小さい増分的
変化をさせることが必要になっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、目的の回路機
能に対する最適クロック期間を有する同期論理回路の製
造に関する。発明の特徴は、同期論理回路設計の最適再
タイミングを達成する方法である。
【0006】より特定すれば、本発明は、過去における
ように初期機能回路設計で開始し、新規方法で、この機
能回路設計によって可能な最適クロック期間を決定し、
そして次に、そのような最適クロック期間を与えるよう
に初期回路設計を変更する、再タイミングを最適化する
方法を含んでいる。別の様相からは、この発明は、製造
しようとする回路を設計するために改良技術を利用する
ことによって、同期論理回路を作る方法として見ること
ができる。
【0007】このために、設計方法は以下の通りであ
る。先ず、1つ以上の予備段において、既知の技術によ
って、回路に予定された論理を与える回路の予備設計が
準備されており、そしてこの段では冗長性はほぼ取り除
かれ、そして利用できる技術によって組合せ経路は実用
の限度まで短縮されているので、発明によって提供され
る最適再タイミング技術に対する設計の準備はできてい
る。次いで、この予備回路設計は組合せ論理ゲートとラ
ッチの相互連結として特定され、次いで、その回路にと
っての最適クロック期間が新規アプローチ、すなわち、
経路区分と予め特定された遅延との相互連結として回路
を見ること、および経路区分の経路グラフを準備するこ
とを含むアプローチによって決定される。経路区分は、
ラッチ、一次入力、あるいは一次出力によって限定され
た回路の部分である。回路のゲートに集中する従来の再
タイミングアプローチとは異なり、この経路区分計画は
ラッチに集中する。最適クロック期間問題の決定は、整
散線形プログラム(ILP)として公式化される。IL
Pによって最小クロック期間を決定し、その期間の間、
回路にはクリティカル経路もサイクルもない。クリティ
カル経路もサイクルもない場合、そしてその場合のみ、
回路は所定のクロック期間を達成するよう再タイムでき
ることは明らかである。ILPへの最適解は、対応する
線形プログラム(LP)緩和の最適解から決定される。
最適クロック期間が一旦、見つかると、ラッチを再配置
して最適クロック期間で動作を達成するように回路設計
を変更することは、既知の方法を使用して実行される。
最後に、最適クロック期間回路が設計されて、そのよう
な設計を含むチップの製造は通常の方法で実行される。
【0008】
【実施例】設計方法は通常の方法で開始する。既知のコ
ンピュータプログラムを利用して、先ず、所望の論理を
完成する回路設計が準備される。この初期設計はなお洗
練されて、大抵の冗長性を取り除き、かつ回路の組合せ
区分の幾つかの長さを低減させた後、この設計は発明の
特徴が利用されている点に到達する。この点において、
次のステップは、利用できる回路の最適クロック期間を
見つけることである。
【0009】当該回路の最適クロック期間を見つけるた
めに、先ず、回路の経路グラフを準備する。そのような
経路グラフにおいて、回路は経路区分の相互連結と見な
される。経路区分は、ラッチ、一次入力、あるいは一次
出力の組合せによって、その2つの末端で限定されてい
る回路の一部分である。経路グラフにおいて、回路の一
次入力および一次出力はすべて、共通の点l0 で表さ
れ、そして回路の各ラッチli は、経路グラフにおける
別の点li で表される。ラッチli からlj への組合せ
路がある場合、この経路グラフは、ラッチli からラッ
チlj への最大経路遅延に等しい重みを有する、点li
から点lj への弧を持っている。この経路遅延は経路長
と類似していると見なすことができて、2つの用語は交
換可能に使用される。li が一次入力であれば、l0
らlj への弧がある。同様に、ljが一次出力であれ
ば、li からラッチlj への弧がある。一次入力と一次
出力間の組合せ路は、これらの経路における遅延は再タ
イミングによって低減することができないので、経路グ
ラフには含まれていない。同様な理由のために、ラッチ
出力からその入力への経路遅延である自己ループ遅延は
どれも、グラフには含まれない。
【0010】説明するために、図1の回路10を考えて
みる。それにはa,b,cおよびdと称する4つの一次
入力と、eと称する1つの一次出力がある。回路のラッ
チはl1 ,l2 およびl3 と称される。競争を避けるた
めに、フィードバック連結は、ラッチを通じてのみ許容
される。全ラッチは単一クロックによって駆動され、そ
してラッチングは、常に正あるいは常に負のいずれで
も、クロックパルスの同じエッチングによって、常にト
リガされる、と考えられる。また、各ゲートは同じユニ
ット伝播遅延を持つものとする。入力端子aはインバー
タ11に供給し、その出力はラッチl1 に与えられ、そ
してラッチl1 の出力はORゲート12への1入力を与
えている。ORゲート12の一方はANDゲート13へ
の1入力を与えており、そのもう一方の入力は入力端子
bである。ANDゲート13の出力はラッチl3 に与え
られ、その出力はANDゲート15への入力を与え、そ
してANDゲート15の出力はORゲート16への入力
を与えている。入力端子cはORゲート16のもう一方
の入力を与え、ORゲート16の出力はANDゲート1
7への1入力を与え、ANDゲート17の出力は出力端
子eに与えられている。ANDゲート17のもう一方の
入力は入力端子αによって与えられている。ANDゲー
ト15の出力はまた、ラッチl2 への入力としてフィー
ドバックされ、ラッチl2 の出力はインバータ19への
入力として与えられ、インバータ19の出力はORゲー
ト12およびANDゲート15両方の入力として与えら
れている。
【0011】対応する経路グラフは図2に示される。3
つの点l1 ,l2 およびl3 は3つのラッチに対応す
る。点l0 は回路のすべての一次入力および出力に対応
する。点l0 から点l1 までには重み1の弧があるが、
それはその最も近い一次入力からラッチl1 までの経路
区分の回路に沿った経路遅延は1だからである。同様
に、ラッチl2 から回路沿いに一次出力までの経路区分
の遅延は4であるので、経路グラフは、4の重みのあ
る、点l2 からl0 までの弧を持っている。回路の他の
経路区分を表す弧の重みは同様に導出される。
【0012】回路のラッチを位置替えして、回路の経路
遅延を変更することができる。位置替えすることによっ
て組合せ論理を横断してラッチが移動することを伴う。
ラッチが組合せ論理を横断して前方に動く場合、そのラ
ッチから発する全経路の経路遅延は低減される。ラッチ
の運動の方向は、ラッチを通る信号の流れに関して定め
られる。信号流と同じ方向にラッチが動く場合には、そ
れは前方に動いたのである。ラッチが信号流と反対の方
向に動く場合には、それは後方に動いたことになる。x
i を、ラッチli が前方に移動した時間単位の数とす
る。xi が負である場合、ラッチは−xi の時間単位、
後方に動いたことになる。一次入力および出力の運動は
0 で表される。一次入力および出力は動かすことがで
きないので、明らかに、x0 =0、しかしx1 ,x2
よびx3 をそれぞれ、ラッチl1 ,l2 およびl3 の運
動とする。
【0013】次に、クロック期間の下限は次のような考
えから容易に決定することができる。再タイミングによ
って、一次入力と出力間の経路遅延を低減することはで
きない。また、自己ループ遅延も再タイミングによって
変更することはできない。一次入力と一次出力間の最長
経路区分における経路遅延をDc とする。また、回路の
いずれのラッチに対する最大自己ループ遅延でもDs
する。Dc とDs の両方とも、回路の信号数において線
形になっている時間計算量において、計算することがで
きる。明らかに、再タイミングによって達成し得る最適
クロック期間がφopt である場合には、φopt ≧最大
(Dc ,Ds )である。最大(Dc ,Ds)はφL で表
される。
【0014】グラフにおける最長経路区分の遅延によっ
て決定された回路の現在のクロック期間をφとする。l
i からlj までの弧を考えてみる。ラッチli とlj
動かすことによって、点li とlj 間の弧の重みを変更
する。ラッチli とlj がそれぞれ、xi とxj の時間
単位だけ運動する場合、弧の重みはdijからxj −xi
+dijへと変化する。xj −xi +dijを再タイム弧の
重みとする。ε時間単位の低減が必要とされる場合、す
べての再タイム弧の重みが多くてもφ−εになるよう
に、ラッチを位置替えしなければならない。また、εを
最大化して、最小の可能クロック期間を達成することも
望ましい。ラッチ運動ならびにεは整数値のみである。
εの最大値を計算するために、次の整数線形プログラム
ILPを式で示して、εの最大値を得る。
【0015】 問題ILP Maximize ε Subject to x−x+ε≦φ−dij : l→l ∈ E ε≦φ−φ 全変数は整数である (弧の重みであるdijと、ラッチの移動量である
、Xと、クロック周期の下限値であるφ,を制
約条件としてεの最大値を得るプログラム)
【0016】明らかに、ε≧φ−φL という制約は余分
である。ILPはこの制約無しでも、解くことができ
る。εの最適値がφ−φL を超える場合、最適クロック
の期間はφL である。そこで、εの最適値は、再タイミ
ングによって達成することができる最大の可能クロック
期間低減に対応することが確立される。
【0017】φが回路の現在のクロック期間である場
合、φopt は再タイミングによって達成できる最適クロ
ック期間であり、そしてεはILPに対する最適解であ
る場合、φopt =φ−εである。
【0018】回路のどんなクリティカル経路またはサイ
クルでも、経路グラフのサイクルに対応する。さらに、
経路グラフのクリティカルサイクルは、回路のクリティ
カル経路またはサイクルに対応する。経路グラフでは、
クロック期間φ−εにおいて、クリティカルサイクルは
無いということを示せば十分であろう。その理由は、経
路グラフにクリティカルサイクルが無いということは、
回路が、クロック期間φ−εにおいてクリティカル経路
またはサイクルを持たないということを意味するからで
ある。回路がクリティカルサイクルまたは経路を持たな
い場合、それは常に再タイムされて、クロック期間φ−
εを達成できることは明らかである。
【0019】ILPの最適解を考える場合、経路グラフ
にはφ−εのクロック期間におけるクリティカルサイク
ルはない。それは、経路グラフのどの弧でも、多くても
φ−εの再タイムされた弧の重みを持っているからであ
る。従って、再タイム経路グラフにはクリティカルサイ
クルは無い。
【0020】任意の整数線形プログラムを解くことは、
難問である。それはNPハード問題に属す。しかし、I
LPは特定の種類の整数線形プログラムであり、そして
最適解はかなり速やかに決定することができる。ILP
の線形プログラム緩和を考えてみる。線形プログラム緩
和における目的関数および制約はILPと同一である。
しかし、変数x0 ,x1 ,・・・,xk およびεは整数
であるという制約を取り除いてみる。そこで、それらは
実数値をとることができる。この線形プログラム緩和問
題はLPと称される。
【0021】 問題LP Maximize ε Subject to x−x+ε≦φ−dij : l→l ∈ E ε≦φ−φ 全変数は自由である (弧の重みであるdijと、ラッチの移動量である
、Xと、クロック周期の下限値であるφを制約
条件としてεの最大値を得るプログラム)
【0022】εLPがLP問題に対する最適解である場
合、[εLP]はILP問題に対する最適解である。
【0023】ILPにおける変数は整数であると限られ
ているので、ILPの最適解は、上記から、LPの最適
解によって限定される。LP解を超えない最大整数は
[εLP]である。変数x0 ,x1 ,・・・,xk に対す
る1組の整数値があり、それに対するILPの目的関数
は値[εLP]をとる、ということは明らかになってい
る。
【0024】x0 ,x1 ,・・・,xk を、LP問題に
対する最適解εLPに対応する1組の値とする。変数のう
ちのどれも整数値をとり得ないことに注目されたい。L
P問題のこの制約組にε=[εLP]を代入する場合、す
べての制約不等式はなお満足される。LP制約を下記の
不等式組に書き直すことができる。
【0025】
【数3】 1→1∈E:x−x≦φ−dij−[εLP
【0026】φ、dij及び[εLP]は整数であるので、
すべての不等式の右辺は整数である。左辺の制約マトリ
ックスはユニモジュラである。ユニモジュラとは、各行
に一つずつ1があり各列に一つずつ1がある行列又は、
行列式が1になる行列のことである。従って、整数可能
解があり得るし、そしてそれは、ベルマン・フォードア
ルゴリズムあるいは、「組み合わせ最適化アルゴリズム
及び複雑性」と題する、C.H.パパディミトリオ(P
apa dimitrio)とK.スタイグリッツ(S
teiglitz)による刊行物(プレンティホール
(1982)、イングルウッド グリックス、ニュージ
ャージ)に記述された種類の最低コストネットワーク流
れ法を利用して、決定することができる。ILPはま
た、この整数解に対する[εLP]の最大値をとる。
【0027】前述のことから見れば、φL の初期クロッ
ク期間を有する回路が与えられる場合、最適再タイム回
路を得るための高速アルゴリズムは、下記のステップか
ら成る。 1.経路グラフを構成し、φL を決定する。 2.LP問題を構成する。制約セットは経路グラフの弧
ごとに1つの不等式を持つ。従って、LPは|E|制約
および|V|変数を持つ。 3.基準線形プログラミング技術を利用して、LPを解
く。εLPを目的関数の最適値とする。 4.既知の再タイミング技術を利用して、[εLP]のク
ロック期間を達成するように、回路を再タイムする。
【0028】それから、再タイム回路は低減したクロッ
ク期間で動作する。次いで、開発された原理は特定の場
合に適用することができる。再び、図1の回路10を考
えてみる。動作に必要なそのクロック期間はφ=4であ
り、それはラッチl2 から一次出力eまで、この長さの
経路があるからである。一次入力cから一次出力eま
で、2の経路遅延を有する組合せ路があるので、最適ク
ロック期間の下限は2である。さらに、ラッチl2 は2
の自己ループ遅延を持つ。従って、φL =2。
【0029】図2に示される回路10に対する経路グラ
フは7つの弧を有し、従って7つの経路遅延制約があ
る。回路10に対するLP問題は、以下のように特定さ
れる。 Maximize ε Subject to x1 −x0 +ε≦3 x3 −x1 +ε≦2 x0 −x3 +ε≦1 x3 −x0 +ε≦3 x3 −x2 +ε≦1 x2 −x3 +ε≦3 x0 −x2 +ε≦0 ε≦2 全変数は自由である。
【0030】多くの入手可能な線形プログラミング商用
パッケージのどれかを利用してLPを解く場合、εの最
適値は2であることが分かる。従って、最適クロック期
間φopt =φ−ε=4−2=2。回路10に対して可能
な最適クロック期間は2であるということを知っていれ
ば、回路設計者にとって、2のクロック期間を達成する
ように回路を再タイムすることは、比較的簡単なことで
ある。図3は、機能的には回路10と同等であるが、2
のクロック期間のみを必要とする再タイム回路20を示
す。以下で説明するように、コンピュータを使用して再
タイミングを実行するために各種のツールを利用するこ
とができる。
【0031】しかし、例示した実施例を形成する比較的
簡単な回路において、2ユニットのクロック期間は最適
であるだけでなく、実行可能であることを知っている熟
練の設計者であれば、図3に示された所望の最適再タイ
ム構造を達成するための予備設計において必要な変化
を、コンピュータを必要としないで、速やかに決定する
ことができるであろう。図3の回路20では、ゲートは
図1の回路10における対応ゲートより10だけ高位の
番号を付けられており、そしてORゲート22の出力と
ANDゲート25への1入力間にラッチl4 が挿入さ
れ、そしてANDゲート25の出力と、インバータ29
へのフィードバックループとORゲート26への1入力
の両者との間にラッチl5 が挿入されている。この構造
は、2ユニットに遅延のあるクロック期間で動作するよ
うになっている。
【0032】この提案された最適再タイミング技術は、
OR(compute optimal retimi
ng)と称するCプログラミング言語プログラムで実現
されている。このプロトタイプ実現は、2ステップから
成り、(1)最適クロック期間の計算、および(2)最
適クロック期間に対する可能再タイミングを計算するこ
とである。CORの最適クロック期間計算ステップにおい
ては、CPEX最適化,Inc.インクラインヴィレッ
ジ,NV89451−9436から入手可能なCPLE
Xと称する商用線形プログラミングパッケージを利用し
て、線形プログラムを解くことができる。最適クロック
期間に対する実現可能再タイミングは、ユニット遅延再
タイミングツールを利用して決定されるが、このツール
は、「合成および最適化を利用する順序回路設計」と題
する論文(1992年10月、コンピュータ設計につい
てのIEEE Conf.にて公開,328〜333ペ
ージ)で説明された論理合成フレームワークSISの部
分である。SISの再タイミングツールは反復緩和アル
ゴリズムを実行しており、それは所定クロック期間にお
ける実行可能再タイミングを得るための最も速い既知の
方法である。
【0033】表1は、幾つかのISCAS’89および
MCNC順序ベンチマーク回路での実験結果を示す。全
結果は、Sparc2ワークステーションにおいてCOR
を実行することによって得られたものである。すべての
回路が、SISのtech−decomp−a2プログ
ラムを利用して、2入力NANDゲートのみから成る回
路に変換されている。tech−decomp利用後に
得た回路が、この実験にとっての初期回路である。回路
のゲート数およびラッチ数は、それぞれ、ゲートおよび
FFの欄に示されている。このデータは、回路のサイズ
についての考えを与えるために記載されている。
【0034】どの回路に対しても、2つの実験を行っ
た。最適再タイム回路は、CORならびにSISの最適再
タイミングツールを利用して、独立的に得られる。クロ
ック期間の欄では、初期の欄で回路の初期クロック期間
が示される。CORによって決定された最適クロック期間
は、最適の欄で示される。これらの値は、SISの再タ
イミングツールによって報告された最適クロック期間と
一致する。CPUsecsの欄では、SISの再タイミング
ツールのための計算時間(CPU秒)を報告している。
clmaおよびclmbのような幾つかの大規模回路に
対しては、3日間以上実行された後、SISの実行は打
ち切られている。CORのためのCPU時間は3つの欄で
示されている。CPLEXの欄では、最適クロック期間
を決定するために線形プログラムを解くのに費やした時
間量が示されている。CPU秒より小さい計算時間は0
で示される。最適クロック期間が一旦、決定されると、
実現可能再タイミングを決定するために、SISの再タ
イミングツールが利用される。欄SISは、実現可能再
タイミングを決定するのに必要なCPU秒の数を示す。
ORのためのCPLEXとSIS時間の和は、総計の欄
に示されている。
【0035】一例として、回路s38584を考えてみ
る。この回路には、27,710の論理ゲートと、1,
424のラッチがある。回路の初期クロック期間は37
である。再タイミングによって達成され得る最適クロッ
ク期間は34である。この発明を利用しなければ、SI
Sの再タイミングツールは、最適再タイム回路を得るた
めに115,225CPU秒を必要とした。それに対し
て、発明の方法では62秒を必要とするのみであった。
特に、最適クロック期間は、11秒かけるのみで線形プ
ログラムを解くことによって計算され、そして残りの5
1秒は、実現可能再タイミングを決定するためにSIS
の再タイミングツールによって必要とされた。
【0036】この表で報告された実験結果は、明らか
に、提案された技術の卓越性を示している。CORの性能
は、ほとんど全ての回路に対するSISの再タイミング
ツールに比べて数桁、高速である。
【0037】回路に対する最適設計が一旦、実現される
と、回路を製造するために従来技術を利用することがで
きる。
【0038】なお、説明した特定の実施例は、発明の基
本原理を示したに過ぎないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明を説明するために、その最適クロック期間
を見つけようとする同期論理回路である。
【図2】図1に示される回路のための経路グラフであ
る。
【図3】発明の設計特徴に従って再タイムされた後の、
図1の機能同等回路である。
【図4】発明によって可能にされた最適再タイミングの
時間を計算する際の改良を示す表を示す図である。
【符号の説明】
10 回路 11 インバータ 12,16 ORゲート 13,15,17 ANDゲート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】論理ゲートとクロックラッチとが相互接続
    された同期論理回路の最適クロック周期を決定する方法
    において、 一定の機能を有し、各々がその末端においてラッチ、一
    次入力又は一次出力の組み合わせによって限定されてい
    る複数の経路区分を含む前記同期論理回路を予備設計す
    るステップと、 前記各ラッチは個別の点とし、前記一次入力と前記一次
    出力はまとめて別の点とし、前記経路区分は経路グラフ
    の弧とし、前記経路区分の遅延を各々の弧の重みとして
    各々表した経路グラフを生成するステップと、 前記経路グラフにおける最長経路区分の遅延を求めるス
    テップと、前記弧の重み、ラッチの移動量およびクロックの周期の
    下限値を制約条件として 前記経路グラフの線形プログラ
    ム緩和問題に、対する最適から最適クロック周期を決
    定するステップとから構成されることを特徴とする同期
    論理回路における最適クロック周期の決定方法。
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