JP2600245B2 - ベーン材 - Google Patents
ベーン材Info
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- JP2600245B2 JP2600245B2 JP63012325A JP1232588A JP2600245B2 JP 2600245 B2 JP2600245 B2 JP 2600245B2 JP 63012325 A JP63012325 A JP 63012325A JP 1232588 A JP1232588 A JP 1232588A JP 2600245 B2 JP2600245 B2 JP 2600245B2
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- vane
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ロータリーコンプレッサーなどに用いる
ベーンを製造するために用いるFe基焼結合金からなるベ
ーン材に関するものである。
ベーンを製造するために用いるFe基焼結合金からなるベ
ーン材に関するものである。
従来、ベーン材には、特殊鋳鉄や高速度鋼、あるいは
素地にCrなどの炭化物を分散させたFe基焼結合金などが
用いられている。
素地にCrなどの炭化物を分散させたFe基焼結合金などが
用いられている。
しかし、上記特殊鋳鉄では摺動性にすぐれるものの、
耐摩耗性が不足し、一方、高速度鋼や従来のFe基焼結合
金では素地に分散した炭化物が高硬度のため、相手部材
が軟質なものであると、これを著しく損傷するという問
題点があった。
耐摩耗性が不足し、一方、高速度鋼や従来のFe基焼結合
金では素地に分散した炭化物が高硬度のため、相手部材
が軟質なものであると、これを著しく損傷するという問
題点があった。
そこで、本発明者等は、上述のような観点から、従来
の摺動部材として用いられている上記材料のもつ問題点
を解決すべく研究を行った結果、硬質相として平均粒
径:10〜50μmの金属Mo粒子をFe基焼結合金マトリック
ス中に分散させると所望の特性が得られるという知見を
得たのである。
の摺動部材として用いられている上記材料のもつ問題点
を解決すべく研究を行った結果、硬質相として平均粒
径:10〜50μmの金属Mo粒子をFe基焼結合金マトリック
ス中に分散させると所望の特性が得られるという知見を
得たのである。
この発明は、かかる知見にもとづいてなされたもので
あって (1) C:0.3〜1.5%, Mo:3〜25%, を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上
重量%)、 実質的に焼戻しマルテンサイトのマトリックス中に平
均粒径:10〜50μmの金属Mo粒子が面積比率で2〜20%
分散した組織、 ロックウェルCスケール硬さ:20〜50,および、 密度6.7g/cm3以上, を有するFe基焼結合金、または (2) C:0.3〜1.5%, Mo:3〜25%, Ni:0.1〜2%およびCo:0.1〜5%のうちの1種または2
種、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上
重量%)、 実質的に焼戻しマルテンサイトのマトリックス中に平
均粒径:10〜50μmの金属Mo粒子が面積比率で2〜20%
分散した組織、 ロックウェルCスケール硬さ:20〜50,および、 密度:6.7g/cm3以上、 を有するFe基焼結合金からなるベーン材に特徴を有する
ものである。
あって (1) C:0.3〜1.5%, Mo:3〜25%, を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上
重量%)、 実質的に焼戻しマルテンサイトのマトリックス中に平
均粒径:10〜50μmの金属Mo粒子が面積比率で2〜20%
分散した組織、 ロックウェルCスケール硬さ:20〜50,および、 密度6.7g/cm3以上, を有するFe基焼結合金、または (2) C:0.3〜1.5%, Mo:3〜25%, Ni:0.1〜2%およびCo:0.1〜5%のうちの1種または2
種、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上
重量%)、 実質的に焼戻しマルテンサイトのマトリックス中に平
均粒径:10〜50μmの金属Mo粒子が面積比率で2〜20%
分散した組織、 ロックウェルCスケール硬さ:20〜50,および、 密度:6.7g/cm3以上、 を有するFe基焼結合金からなるベーン材に特徴を有する
ものである。
つぎに、この発明のFe基焼結合金の成分組成および硬
質粒子の分散割合を上記の如く限定した理由について詳
述する。
質粒子の分散割合を上記の如く限定した理由について詳
述する。
(a) C Cはマトリックスに固溶して合金強度を高め、さらに
焼入性を高めて合金強度を高める作用を有するが、その
含有量が0.3%未満では所望の効果が得られず、一方、
1.5%を越えて含有させると炭化物形成元素のMoと反応
して炭化物を形成するようになるので相手攻撃性が増大
する。
焼入性を高めて合金強度を高める作用を有するが、その
含有量が0.3%未満では所望の効果が得られず、一方、
1.5%を越えて含有させると炭化物形成元素のMoと反応
して炭化物を形成するようになるので相手攻撃性が増大
する。
(b) Mo Moは、主として分散金属Mo粒子の成分として添加さ
れ、適度な硬さのMo硬質相を形成して合金に耐摩耗性を
付与すると共に、一部はマトリックスに固溶して合金強
度を高める作用を有するが、その含有量3%未満では所
望の耐摩耗性が得られず、 一方、25%を越えて含有させると金属Mo粒子の分散量
が多くなりすぎて合金強度が低下する。
れ、適度な硬さのMo硬質相を形成して合金に耐摩耗性を
付与すると共に、一部はマトリックスに固溶して合金強
度を高める作用を有するが、その含有量3%未満では所
望の耐摩耗性が得られず、 一方、25%を越えて含有させると金属Mo粒子の分散量
が多くなりすぎて合金強度が低下する。
(c) Ni,Co これらの成分は、マトリックス中に固溶して合金強度
を高める作用を有するので、必要に応じて添加するが、
その含有量が0.1%未満では所望の効果が得られず、一
方、Niは2%を越えて含有させると残留オーステナイト
が増加して加熱による変態のため材料が膨張するので機
能上問題を生じる。Coは5%を越えて含有させてもその
効果が飽和する。
を高める作用を有するので、必要に応じて添加するが、
その含有量が0.1%未満では所望の効果が得られず、一
方、Niは2%を越えて含有させると残留オーステナイト
が増加して加熱による変態のため材料が膨張するので機
能上問題を生じる。Coは5%を越えて含有させてもその
効果が飽和する。
(d) 金属組織 マトリックス中の金属Moは粒子はマイクロビッカース
硬さで900〜1400程度の硬度を有し、耐摩耗性を高める
作用を有するが、マトリックス中の金属Mo粒子の分散量
が面的比率で2%未満では所望の耐摩耗性が得られず、
一方、20%を越えると合金強度が低下する。
硬さで900〜1400程度の硬度を有し、耐摩耗性を高める
作用を有するが、マトリックス中の金属Mo粒子の分散量
が面的比率で2%未満では所望の耐摩耗性が得られず、
一方、20%を越えると合金強度が低下する。
マトリックス中の金属Mo粒子の平均粒径が10μm未満
となる数μm以下の微細粒子が増加するため、焼結体中
で2次粒子を形成しやすく、この2次粒子内のMo粒子ど
うしの結合力が弱いので、使用中に脱落して異常摩耗を
生じる。一方その平均粒径が50μmを越えると金属Mo粒
子の分散がまばらになってマトリックスの露出部が増加
し、耐摩耗性が低下する。またベーンはシリンダーの溝
とのクリアランスが数μmの状態で作動するので、加
熱,冷却による変態によりベーンが寸法変化をすると、
ベーンがロックしたり、ガスもれを生じるので、マトリ
ックスは実質的に焼戻しマルテンサイトからなる安定な
組織としなければならない。
となる数μm以下の微細粒子が増加するため、焼結体中
で2次粒子を形成しやすく、この2次粒子内のMo粒子ど
うしの結合力が弱いので、使用中に脱落して異常摩耗を
生じる。一方その平均粒径が50μmを越えると金属Mo粒
子の分散がまばらになってマトリックスの露出部が増加
し、耐摩耗性が低下する。またベーンはシリンダーの溝
とのクリアランスが数μmの状態で作動するので、加
熱,冷却による変態によりベーンが寸法変化をすると、
ベーンがロックしたり、ガスもれを生じるので、マトリ
ックスは実質的に焼戻しマルテンサイトからなる安定な
組織としなければならない。
上記マトリックス中に平均粒径:10〜50μmの金属Mo
粒子を面積比率で2〜20%分散させるためには、原料粉
末の中に平均粒径:10〜50μmの金属Mo粉末を3〜25重
量%の割合で配合する必要がある。
粒子を面積比率で2〜20%分散させるためには、原料粉
末の中に平均粒径:10〜50μmの金属Mo粉末を3〜25重
量%の割合で配合する必要がある。
(e) 硬さ ロックウェルCスケール硬さ:20未満では、硬さが低
すぎて耐摩耗性が低下し、一方ロックウェルCスケール
硬さ:50を越えると焼戻しが不十分なため、加熱,冷却
によってベーンが収縮してガスもれを生じる。
すぎて耐摩耗性が低下し、一方ロックウェルCスケール
硬さ:50を越えると焼戻しが不十分なため、加熱,冷却
によってベーンが収縮してガスもれを生じる。
(f) 密度 密度が6.7g/cm3未満では、気密性が不足してガスもれ
を生じたり、強度不足のためベーンが破損する。
を生じたり、強度不足のためベーンが破損する。
なお、本発明の合金にスチーム処理を施すと、気密性
の向上や耐摩耗性の向上に有効であるので必要に応じて
スチーム処理を施しても良い。
の向上や耐摩耗性の向上に有効であるので必要に応じて
スチーム処理を施しても良い。
上記金属組織,硬さおよび密度を有するFe基焼結合金
を得るためには、上記成分組成となるように配合された
混合粉末スプレ成形し、得られた成形体を 真空度:1×10-2〜1×10-3Torr, 温 度:1050〜1170℃, に加熱して焼結したのち、これら焼結体をさらに 温 度:800〜950℃, で焼入れし、ついで 温 度:180〜250℃, で焼戻し処理することにより得られる。
を得るためには、上記成分組成となるように配合された
混合粉末スプレ成形し、得られた成形体を 真空度:1×10-2〜1×10-3Torr, 温 度:1050〜1170℃, に加熱して焼結したのち、これら焼結体をさらに 温 度:800〜950℃, で焼入れし、ついで 温 度:180〜250℃, で焼戻し処理することにより得られる。
つぎに、この発明を実施例により具体的に説明する。
原料粉末として、 水アトマイズ法により製造した粒度:−100メッシュ
のFe粉末およびFe−0.5%Mo−0.5%Ni合金粉末、 平均粒径:10〜50μmのMo粉末, 平均粒径:2μmのNi粉末, 平均粒径:2μmのCo粉末, 粒度:−250メッシュのグラファイト粉末をそれぞれ用
意し、これら粉末を第1表に示される成分組成に配合し
て混合し、これら混合粉末を6ton/cm2の圧力でプレス成
形した。得られた成形体を1×10-2Torrの真空中で、温
度:1100℃に加熱して焼結した。これら焼結体をさらに
温度:880℃で焼入れし、温度:210℃で焼戻し処理を施し
て、第1表の本発明焼結合金1〜14および比較焼結合金
1〜6からなるブロックおよびリングを製造した。
のFe粉末およびFe−0.5%Mo−0.5%Ni合金粉末、 平均粒径:10〜50μmのMo粉末, 平均粒径:2μmのNi粉末, 平均粒径:2μmのCo粉末, 粒度:−250メッシュのグラファイト粉末をそれぞれ用
意し、これら粉末を第1表に示される成分組成に配合し
て混合し、これら混合粉末を6ton/cm2の圧力でプレス成
形した。得られた成形体を1×10-2Torrの真空中で、温
度:1100℃に加熱して焼結した。これら焼結体をさらに
温度:880℃で焼入れし、温度:210℃で焼戻し処理を施し
て、第1表の本発明焼結合金1〜14および比較焼結合金
1〜6からなるブロックおよびリングを製造した。
さらに、比較のために、従来の摺動部材である特殊鋳
鉄(ロックウェルCスケール硬さ:57)および高速度鋼S
KH51(ロックウェルCスケール硬さ:63)からなるブロ
ックおよびリングも作成した。
鉄(ロックウェルCスケール硬さ:57)および高速度鋼S
KH51(ロックウェルCスケール硬さ:63)からなるブロ
ックおよびリングも作成した。
作成したブロックおよびリングの寸法は次の通りであ
る。
る。
ブロック寸法、 たて:10mm×横:10mm×長さ:30mm, リング寸法、 外径:40mm×内径20mm×幅:15mm, 上記本発明焼結合金1〜14および比較焼結合金1〜6
のブロックのロックウェルCスケール硬さHRCおよび密
度を測定し、確認のために表面を研摩して金属顕微鏡に
よりマトリックス中の金属Mo粒子の分散比率を測定し、
さらにJIS規格にもとづく抗折試験も行なってこれらの
結果を第1表に示した。
のブロックのロックウェルCスケール硬さHRCおよび密
度を測定し、確認のために表面を研摩して金属顕微鏡に
よりマトリックス中の金属Mo粒子の分散比率を測定し、
さらにJIS規格にもとづく抗折試験も行なってこれらの
結果を第1表に示した。
さらに、上記ブロックおよびリングを用いて耐摩耗性
および相手部材に対する攻撃性の試験も行なった。
および相手部材に対する攻撃性の試験も行なった。
第1図は、耐摩耗性および相手部材に対する攻撃性を
試験するための方法を示す概略図であり、1はブロッ
ク、2はリング、3は潤滑油である。
試験するための方法を示す概略図であり、1はブロッ
ク、2はリング、3は潤滑油である。
(1) 耐摩耗試験 本発明焼結合金1〜14、比較焼結合金1〜6、上記特
殊鋳鉄および高速度鋼からなるブロックをそれぞれ第1
図のブロック1の位置に設け、一方、熱処理したねずみ
鋳鉄FC30(ロックウェルCスケール硬さ:60)からなる
リング2を第1図のようにブロック1と接するように組
合せ、上記ブロック1に荷重:20kgをかけ、冷凍機油を
潤滑油3として供給しながら、摺動速度:3.5m/秒、試験
時間:20時間の条件でリング2を回転せしめ、ブロック
1の最大摩耗深さを測定し、これらの測定結果を第1表
に示した。
殊鋳鉄および高速度鋼からなるブロックをそれぞれ第1
図のブロック1の位置に設け、一方、熱処理したねずみ
鋳鉄FC30(ロックウェルCスケール硬さ:60)からなる
リング2を第1図のようにブロック1と接するように組
合せ、上記ブロック1に荷重:20kgをかけ、冷凍機油を
潤滑油3として供給しながら、摺動速度:3.5m/秒、試験
時間:20時間の条件でリング2を回転せしめ、ブロック
1の最大摩耗深さを測定し、これらの測定結果を第1表
に示した。
(2) 相手部材に対する攻撃性試験 ブロック1を22個共晶黒鉛鋳鉄(ビッカース硬さ:15
0)で作成し、上記ブロック1と上記本発明焼結合金1
〜14、比較焼結合金1〜6、特殊鋳鉄および高速度鋼で
それぞれ作成したリングを第1図のリング2として第1
図に示されるようにそれぞれ組合せ、ブロック1に荷
重:40kgをかけ、冷凍機油の潤滑油3を供給しながらリ
ング2を摺動速度:3.5m/秒、試験時間:20時間の条件で
回転せしめ、共晶黒鉛鋳鉄製ブロック1の最大摩耗深さ
を測定した。
0)で作成し、上記ブロック1と上記本発明焼結合金1
〜14、比較焼結合金1〜6、特殊鋳鉄および高速度鋼で
それぞれ作成したリングを第1図のリング2として第1
図に示されるようにそれぞれ組合せ、ブロック1に荷
重:40kgをかけ、冷凍機油の潤滑油3を供給しながらリ
ング2を摺動速度:3.5m/秒、試験時間:20時間の条件で
回転せしめ、共晶黒鉛鋳鉄製ブロック1の最大摩耗深さ
を測定した。
これらの測定結果も第1表に示した。
なお、マトリックスは本発明焼結合金、比較焼結合金
とも実質的に焼戻しマルテンサイトであった。
とも実質的に焼戻しマルテンサイトであった。
第1表に示された結果から明らかなように、C:0.3〜
1.5%の範囲を外れると抗折力が低下し、耐摩耗性も低
下する。Moが3%未満では金属Mo粒子分散割合もこの発
明の面積比率より小さくなり摩耗性を低下する。逆にMo
が25%を越えると抗折力が低下し、相手部材への攻撃性
が増大する。さらに、マトリックス中の金属Mo粒子の平
均粒径が50μmを越えると抗折力が低下し、 相手部材への攻撃性が増大すると同時に耐摩耗性を低下
し、密度が6.7/cm3未満であると抗折力が低下すると共
に相手部材に対する攻撃性も増大する。
1.5%の範囲を外れると抗折力が低下し、耐摩耗性も低
下する。Moが3%未満では金属Mo粒子分散割合もこの発
明の面積比率より小さくなり摩耗性を低下する。逆にMo
が25%を越えると抗折力が低下し、相手部材への攻撃性
が増大する。さらに、マトリックス中の金属Mo粒子の平
均粒径が50μmを越えると抗折力が低下し、 相手部材への攻撃性が増大すると同時に耐摩耗性を低下
し、密度が6.7/cm3未満であると抗折力が低下すると共
に相手部材に対する攻撃性も増大する。
この発明の成分組成を有し、さらに焼戻しマルテンサ
イトのマトリックス中に金属Mo粒子を分散した組織を有
し、かつ所望の硬さおよび密度を有するFe基焼結合金か
らなるベーンは、抗折力および耐摩耗性にすぐれ、しか
も相手部材への攻撃性が少ないので、上記ベーンをロー
タリーコンプレッサに組み込んで用いると、ロータリー
コンプレッサーの性能および耐久性が向上するというす
ぐれた効果を奏するものである。
イトのマトリックス中に金属Mo粒子を分散した組織を有
し、かつ所望の硬さおよび密度を有するFe基焼結合金か
らなるベーンは、抗折力および耐摩耗性にすぐれ、しか
も相手部材への攻撃性が少ないので、上記ベーンをロー
タリーコンプレッサに組み込んで用いると、ロータリー
コンプレッサーの性能および耐久性が向上するというす
ぐれた効果を奏するものである。
第1図は、耐摩耗性および相手部材に対する攻撃性を試
験するための方法を示す概略図である。
験するための方法を示す概略図である。
Claims (2)
- 【請求項1】C:0.3〜1.5%, Mo:3〜25%, を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上
重量%)、 実質的に焼戻しマルテンサイトのマトリックス中に平均
粒径:10〜50μmの金属Mo粒子が面積比率で2〜20%分
散した組織、 ロックウェルCスケール硬さ:20〜50, および、 密度:6.7g/cm3以上、 を有するFe基焼結合金からなることを特徴とするベーン
材。 - 【請求項2】C:0.3〜1.5%, Mo:3〜25%, Ni:0.1〜2%およびCo:0.1〜5%のうちの1種または2
種、 を含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成(以上
重量%)、 実質的に焼戻しマルテンサイトのマトリックス中に平均
粒径:10〜50μmの金属Mo粒子が面積比率で2〜20%分
散した組織、 ロックウェルCスケール硬さ:20〜50, および、 密度:6.7g/cm3以上、 を有するFe基焼結合金からなることを特徴とするベーン
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63012325A JP2600245B2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | ベーン材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63012325A JP2600245B2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | ベーン材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01188649A JPH01188649A (ja) | 1989-07-27 |
JP2600245B2 true JP2600245B2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=11802159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63012325A Expired - Lifetime JP2600245B2 (ja) | 1988-01-22 | 1988-01-22 | ベーン材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2600245B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012032765A1 (ja) * | 2010-09-07 | 2012-03-15 | パナソニック株式会社 | 圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクル装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4996912A (ja) * | 1973-01-20 | 1974-09-13 | ||
JPS5386605A (en) * | 1977-06-20 | 1978-07-31 | Toyota Motor Corp | Sintered alloy having wear resistance at high temperature |
JPS5933516B2 (ja) * | 1978-09-29 | 1984-08-16 | 日東精工株式会社 | 締付け装置 |
-
1988
- 1988-01-22 JP JP63012325A patent/JP2600245B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01188649A (ja) | 1989-07-27 |
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