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JP2592606B2 - 艶消調装飾体 - Google Patents

艶消調装飾体

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Publication number
JP2592606B2
JP2592606B2 JP62107298A JP10729887A JP2592606B2 JP 2592606 B2 JP2592606 B2 JP 2592606B2 JP 62107298 A JP62107298 A JP 62107298A JP 10729887 A JP10729887 A JP 10729887A JP 2592606 B2 JP2592606 B2 JP 2592606B2
Authority
JP
Japan
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powder
layer
coating
paint
matte
Prior art date
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JP62107298A
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English (en)
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JPS63270145A (ja
Inventor
鶴雄 中山
史治 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
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Publication of JPS63270145A publication Critical patent/JPS63270145A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、装飾効果を向上せしめると共に密着性が良
く、塗膜の剥離が生じにくい艶消調あるいは梨地調の装
飾体に関するものである。
(従来の技術との問題点) 従来から、筆記具用軸、化粧品容器、時計用品等とい
った装飾品において、その装飾効果を向上せしめる手段
として、物品の表面処理といった方法が用いられ、この
表面処理いかんにより商品価値が大きく左右され、消費
者における購買意欲も多大な影響を受けるものである。
近年、物品の表面を艶消調あるいは梨地調としたもの
が購買者に好まれているが、これらの表出方法として種
々の方法が提案されているにもかかわらず満足するもの
が得られていないのが現状である。
即ち、艶消調あるいは梨地調を表出させるための従来
の方法としては、樹脂粉体、ホリマービーズ、あるい
は、アルミナ、チタニア、シリカ、タルク等の無機粉体
等を含有した塗料を基材に塗布するものであるが、上記
した粉体中で、特にシリカ粉は、その性質により塗膜の
表面硬度に影響が出やすくなるものであり、塗膜の表面
硬度を上げるために、一次粒子同士の結合性の高いもの
が用いられるので、塗料を基材に直接塗布とすると、上
記粉体の濃度が基材近傍において高くなり、基材と塗料
中に含有される樹脂との接着面積が低下し、密着性の高
い塗膜は得られない。
又、基材にプライマー、クリヤー、又はエナメル等の
下地剤を塗布した場合は、密着性は向上するが、下地層
と塗膜との密着性の向上をはかるため、下地剤が完全に
硬化していない状態で塗料を塗布することになるもの
で、この時、上記粉体の濃度勾配が生じたり、粉体自身
の重さがかかること等により、上層にある塗膜中に含有
されている粉体が下地層である下層に移動してしまうた
めに、塗膜中に含有される粉体の量が減少し、装飾効果
の高い艶消調あるいは梨地調の塗膜が得られなくなるも
のである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、そ
の要旨を、基材上に、顔料とシリカよりなる粉体とを少
なくとも含有せる塗料によって塗膜層を設けた装飾体で
あって、前記塗膜層を複数層となし、該塗膜における粉
体の含有割合を上層に行くに従い次第に増加せしめ、且
つ、基材と塗膜層との間に、粉体無添加層を介在せしめ
たことを特徴とする艶消調装飾体とするものである。
以下、図面を参照し、本発明を詳述する。
参照符号1は、鉄、銅、アルミニウム、亜鉛等の金属
またはこれらの合金等といった金属系基材、或は、セラ
ミックス、ガラス、樹脂等の基材を示すもので、適宜必
要に応じて、これらの基材の表面には、電気めっき、無
電解めっき等によりめっき層を設けたり、リン酸塩処
理、クロメート処理等といった化成処理等が施せれてい
るものである。尚、図中参照符号4はめっき層、又は化
成処理層を示す。
基材1上には、粉体無添加層2が設けられものであ
り、該粉体無添加層2は、基材1上に一般に用いられる
プライマー、クリヤー、エナメル、及び粉体を含有しな
い塗料を、適宜、必要に応じて、一種もしくは二種以上
組み合わせて用いて、塗布を行うことにより得られるも
のである。
上記粉体無添加層2上には、複数の塗膜層を形成して
いるが、該塗膜層における粉体を含有割合を上層に行く
に従い次第に増加せしめている。例えば第1図、第2図
に示すように、上記粉体無添加層2上に第1層3a、第2
層3bを該第1層3a、第2層3bに含有される粉体の割合が
3a<3bとなるよう設けるものである。この塗膜層を形成
する塗料としては、樹脂バインダーと顔料を主成分とし
た一般に用いられる塗料に、粉体を含有せしめたものが
使用される。
尚、単一の層となし、該層中において上方に行くに従
い粉体の含有割合を次第に増加せしめる方法も考えられ
るが、該方法において、前記従来の技術とその問題点に
おいて述べたと同様、塗膜の上方に含有されている粉体
が塗膜の下方に移動し、塗膜の上方に含有される粉体の
量が減少し、装飾効果の高い艶消調あるいは梨地調の塗
膜が得られなくなることがあるので、本発明において
は、複数の塗膜層を形成し、該塗膜層における粉体の含
有割合を上層に行くに従い次第に増加せしめるようなし
たものである。
また、上記塗膜層3a、3bは、顔料と、シリカよりなる
粉体を少なくとも含有せる塗料によって形成された塗膜
層である。
尚、本発明における塗膜層3a、3bは、第1図、第2図
に示すように、2層よりなるものに限定されるものでな
く、複数層であればよいが、コスト、作業性等といった
点より、2層設けることが最も好ましく、また、表面硬
度といった点より、粉体の含有量として、概ね塗料固形
分に対して、第1層3aにおいて1〜50重量%、第2層3b
において5〜60重量%用いるのが好ましい。
上記塗膜層3a、3bを設ける方法としては、一般に用い
る塗料に上記粉体を添加し、ロールミル、ボールミル等
の攪拌器にて混合分散し、艶消調あるいは梨地調塗料を
得て、該塗料をスプレー、ロールコート等により上記粉
体無添加層2上に順次塗布するといった方法が用いられ
るものである。
(作用) 本発明において、基材上に、粉体無添加層を設けるこ
とにより、基材に対する塗膜層の密着性が向上し、更
に、上記粉体無添加層上に、顔料と、シリカよりなる粉
体とを少なくとも含有せる塗料によって複数の塗膜層を
設け、該塗膜層における粉体の含有割合を上層に行くに
従い次第に増加せしめたことにより、上層の塗膜層中に
含有される粉体の量の減少が緩和されるものである。
(実施例) 実施例1 真鍮の成形体に、エポキシ系プライマー(X−12−41
3、信越化学(株)製)を塗布し層厚約10μmの粉体無
添加層を得、この後、アクリル系塗料(マジクロン1000
黒、関西ペイント(株)製)にシリカ粉(平均粒径2.3
μm、(株)マイクロン製)を塗料固形分に対して、30
重量%添加し、高速攪拌機中にて、十分に混合分散する
ことにより得られた塗料を用い、前記粉体無添加層上に
スプレーにて塗布を行い、130℃、5分間焼成を行い、
層厚約10〜12μmの塗膜層を設け、該塗膜層上に、上記
アクリル系塗料にシリカ粉(平均粒径7.7μm、(株)
マイクロン製)を塗料固形分に対して、40重量%添加
し、高速攪拌機中にて、十分に混合分散することにより
得られた塗料を用い、スプレーにて塗布を行い、180
℃、30分間焼成を行い、層厚約10〜20μmの塗膜層を設
け、サンプルとした。
実施例2 真鍮の成形体をトリクレンにて洗浄し、浸清脱脂、電
解脱脂を行った後、ワット浴にてニッケルめっきを施し
て基材とした。
該基材を、水洗、乾燥し、アクリル系塗料(マジクロ
ン1000黒、関西ペイント(株)製)を用い、吸着塗装を
施し、130℃、5分間焼成を行い、層厚約8μmの粉体
無添加層を得、この後実施例と同様にして、サンプルを
得た。
実施例3 真鍮の成形体上に、実施例2と同様にして、層厚約8
μmの粉体無添加層を得、以下下表に示すようにして塗
膜層を設け、サンプルとした。尚、下表においてシリカ
粉としては、(株)マイクロン製のものを使用した。
実施例4 真鍮の成形体上に、エポキシ系プライマー(X−12−
413、信越化学(株)製)を塗布し層厚約10μmの粉体
無添加層を得、該粉対無添加層上に、アクリル系塗料
(マジクロン1000黒、関西ペイント(株)製)を用い、
吸着塗装を施し、130℃、5分間焼成を行い、層厚約8
μmの粉体無添加層を得、この後実施例1と同様にし
て、サンプルを得た。
比較例1 実施例1と同様にして、基材上に粉体無添加層を設
け、該粉体無添加層上にアクリル系塗料(マジクロン10
00黒、関西ペイント(株)製)にシリカ粉(平均粒径7.
7μm(株)マイクロン製)を塗料固形分に対して、40
重量%添加し、高速攪拌機中にて、十分に混合分散する
ことにより得られた塗料を用い、スプレーにて塗布を行
い、180℃、30分間焼成を行い、層厚約10〜12μmの塗
膜層を設け、サンプルとした。
比較例2 真鍮の成形体上に、アクリル系塗料(マジクロン1000
黒、関西ペイント(株)製)にシリカ粉(平均粒径7.7
μm、(株)マイクロン製)を塗料固形分に対して、40
重量%添加し、高速攪拌機中にて、十分に混合分散する
ことにより得られた塗料を用い、スプレーにて塗布を行
い、180℃、30分間焼成を行い、層厚約10〜12μmの塗
膜層を設け、サンプルとした。
(効果) 上記実施例1〜4、比較例1、2により得られたサン
プルを用い、密着製試験、反射率、沸騰水試験を行った
結果を表1に示す。
以上述べたように、本発明により得られる装飾体は、
装飾効果が高い艶消調あるいは梨地調の塗膜を有すると
共に、密着性が良く、塗膜の剥離が生じにくいものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の実施例により得られた装飾体
の縦断面図を示す。 1……基材、2……粉体無添加層、3a、3b……塗膜層、 4……めっき層、又は化成処理層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、顔料と、シリカよりなる粉体と
    を少なくとも含有せる塗料によって塗膜層を設けた装飾
    体であって、前記塗膜層を複数層となし、該塗膜層にお
    ける粉体の含有割合を上層に行くに従い次第に増加せし
    め、且つ、基材と塗膜層との間に、粉体無添加層を介在
    せしめたことを特徴とする艶消調装飾体。
JP62107298A 1987-04-30 1987-04-30 艶消調装飾体 Expired - Fee Related JP2592606B2 (ja)

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