JP2589635B2 - 精密印刷用ブランケット成形金型 - Google Patents
精密印刷用ブランケット成形金型Info
- Publication number
- JP2589635B2 JP2589635B2 JP27208992A JP27208992A JP2589635B2 JP 2589635 B2 JP2589635 B2 JP 2589635B2 JP 27208992 A JP27208992 A JP 27208992A JP 27208992 A JP27208992 A JP 27208992A JP 2589635 B2 JP2589635 B2 JP 2589635B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blanket
- mold
- die
- plate member
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、精密印刷用ブランケ
ット成形金型に関するものである。
ット成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近は、オフセット法による精密印刷が
電子回路印刷分野で注目されている。オフセット印刷で
は、その性質上、ブランケットの表面の仕上精度によっ
て印刷性能が左右される。特にカラーフィルタを製作す
る際には、極細の線を密に印刷しなければならないた
め、ブランケットの表面の仕上に相当の高精度が要求さ
れ、且つブランケットが均一な厚さであることが要求さ
れる。
電子回路印刷分野で注目されている。オフセット印刷で
は、その性質上、ブランケットの表面の仕上精度によっ
て印刷性能が左右される。特にカラーフィルタを製作す
る際には、極細の線を密に印刷しなければならないた
め、ブランケットの表面の仕上に相当の高精度が要求さ
れ、且つブランケットが均一な厚さであることが要求さ
れる。
【0003】一般にブランケットは、ゴム層と布層とを
3〜4重に積層させたものからなり、その表面がゴム層
となっている。従来は、上記布層にゴム糊を塗り加硫硬
化させた後、ブランケットのインク担持面となる表面に
対してペーパあるいは砥石等でバフ研磨を行なって製造
していた。しかしこの方法では、精密印刷用ブランケッ
トが要求するインク担持面の表面粗さおよび厚み精度を
満足することはできなかった。
3〜4重に積層させたものからなり、その表面がゴム層
となっている。従来は、上記布層にゴム糊を塗り加硫硬
化させた後、ブランケットのインク担持面となる表面に
対してペーパあるいは砥石等でバフ研磨を行なって製造
していた。しかしこの方法では、精密印刷用ブランケッ
トが要求するインク担持面の表面粗さおよび厚み精度を
満足することはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上金型と下金
型とを用い、加熱加圧成形することにより製作する方法
を試みた。この製作方法によれば、上記ブランケットの
インク担持面となる表面の仕上精度は、金型の内面の仕
上精度により決定される。この場合の金型は、腐食性等
を考慮してのステンレス製等のものを使用し、内面を当
該ブランケットに要求される表面粗さ精度に仕上げてい
た。
型とを用い、加熱加圧成形することにより製作する方法
を試みた。この製作方法によれば、上記ブランケットの
インク担持面となる表面の仕上精度は、金型の内面の仕
上精度により決定される。この場合の金型は、腐食性等
を考慮してのステンレス製等のものを使用し、内面を当
該ブランケットに要求される表面粗さ精度に仕上げてい
た。
【0005】ところで、精密印刷用ブランケットに要求
される精度は、具体的には、表面粗さがRzで3〜10
μ以下(好ましくは、3μ以下)、且つブランケット厚
み精度は±10μ以下であり、必然的に金型のプレス面
にも同程度の表面粗さ精度が要求される。しかし、従来
のステンレス製等の金型の内面に上記表面粗さ精度を満
足する鏡面加工を施すには、非常に多くの工程が必要で
あり、大幅にコストが上昇する。しかも鏡面加工を施さ
れた内面は、わずかでも傷がつけば精密ブランケット成
形用金型として使用できなくなり、金型の内面を再研磨
しなけらばならない。従って、金型の内面の精度維持の
ためのメンテナンスに非常に多くのコストがかかる。
される精度は、具体的には、表面粗さがRzで3〜10
μ以下(好ましくは、3μ以下)、且つブランケット厚
み精度は±10μ以下であり、必然的に金型のプレス面
にも同程度の表面粗さ精度が要求される。しかし、従来
のステンレス製等の金型の内面に上記表面粗さ精度を満
足する鏡面加工を施すには、非常に多くの工程が必要で
あり、大幅にコストが上昇する。しかも鏡面加工を施さ
れた内面は、わずかでも傷がつけば精密ブランケット成
形用金型として使用できなくなり、金型の内面を再研磨
しなけらばならない。従って、金型の内面の精度維持の
ためのメンテナンスに非常に多くのコストがかかる。
【0006】そこで、この発明の目的は、安価に要求さ
れる精度を満足し、且つ金型の精度維持のためのメンテ
ナンスが容易な精密印刷用ブランケット成形金型を提供
することである。
れる精度を満足し、且つ金型の精度維持のためのメンテ
ナンスが容易な精密印刷用ブランケット成形金型を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る精密印刷
用ブランケット成形金型は、一対の金型を備えた精密印
刷用ブランケット成形金型であって、上記一対の金型の
うち何れか一方の金型の内面に、ブランケットのインク
担持面成形用の平坦面を有する硝子板,セラミック板又
は薄肉金属板からなる板部材が、着脱自在に取付けられ
たことを特徴とするものである。
用ブランケット成形金型は、一対の金型を備えた精密印
刷用ブランケット成形金型であって、上記一対の金型の
うち何れか一方の金型の内面に、ブランケットのインク
担持面成形用の平坦面を有する硝子板,セラミック板又
は薄肉金属板からなる板部材が、着脱自在に取付けられ
たことを特徴とするものである。
【0008】又、請求項2に係る精密印刷用ブランケッ
ト成形金型は、上記板部材が取付けられる金型の内面に
は、板部材を真空吸引するための吸引孔または吸引溝が
設けられていることを特徴とするものである。
ト成形金型は、上記板部材が取付けられる金型の内面に
は、板部材を真空吸引するための吸引孔または吸引溝が
設けられていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本願請求項1に係るブランケット成形金型によ
れば、ブランケットを加熱加圧成形する金型の内面に、
比較的安価で高精度な表面粗さ精度が達成できる硝子
板,セラミック板又は薄肉金属板からなる板部材を配し
たことにより、金型自身の内面を精密仕上げする必要が
なくなり大幅なコストダウンを可能にすると共に、精密
ブランケットが要求する表面の粗さ精度を満足して精密
ブランケットを成形することができる。又、上記板部材
は、着脱自在であるので、万一、板部材に傷がついた場
合でも、当該板部材を交換するだけで良く、金型のメン
テナンスが容易に行なえる。
れば、ブランケットを加熱加圧成形する金型の内面に、
比較的安価で高精度な表面粗さ精度が達成できる硝子
板,セラミック板又は薄肉金属板からなる板部材を配し
たことにより、金型自身の内面を精密仕上げする必要が
なくなり大幅なコストダウンを可能にすると共に、精密
ブランケットが要求する表面の粗さ精度を満足して精密
ブランケットを成形することができる。又、上記板部材
は、着脱自在であるので、万一、板部材に傷がついた場
合でも、当該板部材を交換するだけで良く、金型のメン
テナンスが容易に行なえる。
【0010】又、請求項2に係るブランケット成形金型
によれば、上記板部材を真空吸引により金型の内面に取
付けているので、取外しが極簡単であり、金型のメンテ
ナンスが一層容易に行なえる。
によれば、上記板部材を真空吸引により金型の内面に取
付けているので、取外しが極簡単であり、金型のメンテ
ナンスが一層容易に行なえる。
【0011】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例の金型によるブラン
ケットの製作状態を示す一部断面斜視図である。図1を
参照して、Aはブランケット成形金型であって、上金型
1と、この上金型1に取付けられる板部材である硝子板
4と、下金型2と、上金型1と下金型2との間に介在す
るスペーサ3を有する。
明する。図1はこの発明の一実施例の金型によるブラン
ケットの製作状態を示す一部断面斜視図である。図1を
参照して、Aはブランケット成形金型であって、上金型
1と、この上金型1に取付けられる板部材である硝子板
4と、下金型2と、上金型1と下金型2との間に介在す
るスペーサ3を有する。
【0012】図2に硝子板4の上金型1への取付け状態
を示す。上金型1は、ステンレス製であり、上金型1の
内面13には、当該内面13から垂直に上金型1の内部
に延びる吸引孔11が複数個設けられている。又、上金
型1の側面1cにはテーパ状のねじ穴1eが形成され、
当該ねじ穴1eから側面1cに対して垂直に上金型1の
内部に延びる集合孔12が設けられている。この集合孔
12には、上記複数個の吸引孔11が全て接続され連通
されている。又、上金型1の内面13には、硝子板4が
嵌め合わされ、この硝子板4は、上記テーパ状のねじ穴
1eにねじ込まれた図示しない吸引ホース等を介して、
真空吸引手段により真空吸引されて上金型1の内面13
に吸着される。なお、この硝子板4の下面は、ブランケ
ットを加熱加圧成形する際のブランケット成形面41と
なり、表面粗さがRzで3μ以下の精度で仕上げられて
いる。
を示す。上金型1は、ステンレス製であり、上金型1の
内面13には、当該内面13から垂直に上金型1の内部
に延びる吸引孔11が複数個設けられている。又、上金
型1の側面1cにはテーパ状のねじ穴1eが形成され、
当該ねじ穴1eから側面1cに対して垂直に上金型1の
内部に延びる集合孔12が設けられている。この集合孔
12には、上記複数個の吸引孔11が全て接続され連通
されている。又、上金型1の内面13には、硝子板4が
嵌め合わされ、この硝子板4は、上記テーパ状のねじ穴
1eにねじ込まれた図示しない吸引ホース等を介して、
真空吸引手段により真空吸引されて上金型1の内面13
に吸着される。なお、この硝子板4の下面は、ブランケ
ットを加熱加圧成形する際のブランケット成形面41と
なり、表面粗さがRzで3μ以下の精度で仕上げられて
いる。
【0013】下金型2は、ステンレス製であり、その上
面21に成形するブランケットの材料を積層して載せる
架台となっている。図3は、積層されたブランケット材
料の加熱加圧成形状態を示す概略図である。下金型2の
上面21には、布層である基布層51と、ゴム層52と
が数層積層されている。この場合、布層は、樹脂フィル
ムや薄物金属板であっても良い。この数層積層されたブ
ランケット材料が、上方から上金型1により加熱加圧さ
れることによりブランケットが成形される。
面21に成形するブランケットの材料を積層して載せる
架台となっている。図3は、積層されたブランケット材
料の加熱加圧成形状態を示す概略図である。下金型2の
上面21には、布層である基布層51と、ゴム層52と
が数層積層されている。この場合、布層は、樹脂フィル
ムや薄物金属板であっても良い。この数層積層されたブ
ランケット材料が、上方から上金型1により加熱加圧さ
れることによりブランケットが成形される。
【0014】スペーサ3は、枠状部材であって、ブラン
ケットを加圧する際の上金型1と下金型2との上下方向
の位置決めを行なうものである。スペーサ3は、下金型
2の上面21と、上記上金型1のブランケット成形面4
1との隙間を調整し、成形されるブランケットの厚みを
調整するものである。要求される厚み精度を得るために
は、上下金型1,2の厚みは、金型外径寸法の七分の一
以上となることが好ましい。
ケットを加圧する際の上金型1と下金型2との上下方向
の位置決めを行なうものである。スペーサ3は、下金型
2の上面21と、上記上金型1のブランケット成形面4
1との隙間を調整し、成形されるブランケットの厚みを
調整するものである。要求される厚み精度を得るために
は、上下金型1,2の厚みは、金型外径寸法の七分の一
以上となることが好ましい。
【0015】又、図4は、ブランケットを加圧する際の
上金型1,硝子板4およびスペーサ3の位置関係を示す
概略図である。スペーサ3は、スペーサ3の内周縁部3
1と、硝子板4の外周縁部42との間に所定の隙間を形
成するように上金型1に対して位置する。この隙間は、
ブランケットを成形する際のブランケット材料の余肉を
逃がす逃げ溝6となる。
上金型1,硝子板4およびスペーサ3の位置関係を示す
概略図である。スペーサ3は、スペーサ3の内周縁部3
1と、硝子板4の外周縁部42との間に所定の隙間を形
成するように上金型1に対して位置する。この隙間は、
ブランケットを成形する際のブランケット材料の余肉を
逃がす逃げ溝6となる。
【0016】再び図1を参照しながら、この実施例によ
れば、下金型2の上面21に載せられたブランケット材
料は、上方から上金型1により加熱加圧成形される。こ
の時、ブランケット成形面41は、表面粗さがRzで3
μ以下の鏡面仕上されているので、成形されたブランケ
ットは、精密ブランケットが要求する表面粗さを満足す
ることができる。更に、この硝子板4は、安価で上記精
密ブランケットが要求する表面粗さに仕上げることがで
きる。
れば、下金型2の上面21に載せられたブランケット材
料は、上方から上金型1により加熱加圧成形される。こ
の時、ブランケット成形面41は、表面粗さがRzで3
μ以下の鏡面仕上されているので、成形されたブランケ
ットは、精密ブランケットが要求する表面粗さを満足す
ることができる。更に、この硝子板4は、安価で上記精
密ブランケットが要求する表面粗さに仕上げることがで
きる。
【0017】又、この硝子板4は、真空吸引により上金
型本体1aに着脱自在に取付けられており簡単に取外し
ができるので、万一、ブランケット成形面41に傷がつ
いた場合でも、当該硝子板4を交換するだけで良く、金
型の精度維持のためのメンテナンスが容易にできる。更
に、加熱加圧成形した際には硝子板4の周囲に形成され
た逃げ溝6に、余分なブランケット材料が押し出され
て、ブランケット材料が均一な圧縮応力状態でプレス成
形されるので、成形されたブランケットは、その厚み精
度においても精密ブランケットが要求する精度(±10
μ以下)を満足することができる。
型本体1aに着脱自在に取付けられており簡単に取外し
ができるので、万一、ブランケット成形面41に傷がつ
いた場合でも、当該硝子板4を交換するだけで良く、金
型の精度維持のためのメンテナンスが容易にできる。更
に、加熱加圧成形した際には硝子板4の周囲に形成され
た逃げ溝6に、余分なブランケット材料が押し出され
て、ブランケット材料が均一な圧縮応力状態でプレス成
形されるので、成形されたブランケットは、その厚み精
度においても精密ブランケットが要求する精度(±10
μ以下)を満足することができる。
【0018】ここで、上記逃げ溝6の寸法についての検
討結果を示す。 逃げ溝6の容積と、成形されたブランケットの表面
状態および厚み精度の関係の試験結果を示す。 ・逃げ溝容積率15%の場合 表面状態は、製品の各部に空気巻き込み部が見られ不良
である。
討結果を示す。 逃げ溝6の容積と、成形されたブランケットの表面
状態および厚み精度の関係の試験結果を示す。 ・逃げ溝容積率15%の場合 表面状態は、製品の各部に空気巻き込み部が見られ不良
である。
【0019】製品厚み精度は、±30μでバリが発生
し、厚み精度は不良である。 ・逃げ溝容積率18%の場合 表面状態は、製品の各部に空気巻き込み部が見られ不良
である。製品厚み精度は、±15μでバリが発生し、厚
み精度は不良である。 ・逃げ溝容積率20%の場合 表面状態は、金型側と同一の表面粗さ精度が得られ良好
である。
し、厚み精度は不良である。 ・逃げ溝容積率18%の場合 表面状態は、製品の各部に空気巻き込み部が見られ不良
である。製品厚み精度は、±15μでバリが発生し、厚
み精度は不良である。 ・逃げ溝容積率20%の場合 表面状態は、金型側と同一の表面粗さ精度が得られ良好
である。
【0020】製品厚み精度は、±10μ以下でバリが発
生せず、厚み精度は良好である。 ・逃げ溝容積率25%の場合 表面状態は、金型側と同一の表面粗さ精度が得られ良好
である。製品厚み精度は、±10μ以下でバリが発生せ
ず、厚み精度は良好である。但し、材料の仕込み量を増
やさないと製品の四隅が欠けてしまう。
生せず、厚み精度は良好である。 ・逃げ溝容積率25%の場合 表面状態は、金型側と同一の表面粗さ精度が得られ良好
である。製品厚み精度は、±10μ以下でバリが発生せ
ず、厚み精度は良好である。但し、材料の仕込み量を増
やさないと製品の四隅が欠けてしまう。
【0021】 従って、逃げ溝6の容積は、ブランケ
ットの仕上がり体積の20%以上必要であると考察され
る。 なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、板部材としては硝子板の他に、セラミック板を使用
しても良いし、又は精密ブランケット成形用金型が要求
する表面粗さ精度を満足する、SK材等の圧延帯状鋼板
その他の薄肉金属板を使用してもよい。又、これら板部
材の表面粗さは、3μ以下であることが好ましいが、3
〜10μ以下の範囲で許容できる。
ットの仕上がり体積の20%以上必要であると考察され
る。 なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、板部材としては硝子板の他に、セラミック板を使用
しても良いし、又は精密ブランケット成形用金型が要求
する表面粗さ精度を満足する、SK材等の圧延帯状鋼板
その他の薄肉金属板を使用してもよい。又、これら板部
材の表面粗さは、3μ以下であることが好ましいが、3
〜10μ以下の範囲で許容できる。
【0022】又、板部材の金型への取付けは、真空吸引
の他に、金型に略L字状部材を設け、この略L字状部材
に板部材を抱え込ませて取付けても良い。又、板部材と
して圧延の薄肉金属板等を使用すれば、板部材の金型へ
の取付けは、この金型を磁化し磁力によって取付けても
良い。更に、上金型1に複数の吸引孔11を設ける他に
吸引溝を設けても良い。すなわち、図5に示すように、
上金型1の内面13に吸引溝11aを設けて、当該吸引
溝11aと、上金型1の側面1cから上金型1の内部に
設けられた集合孔12とを連通孔12aにより連通し、
真空吸引によって板部材4を取付けても良い。この方法
は、多数の吸引孔11を設ける方法に比べ、加工費が安
くつく。又、溝面積を広く採れるので吸着力が大きい。
の他に、金型に略L字状部材を設け、この略L字状部材
に板部材を抱え込ませて取付けても良い。又、板部材と
して圧延の薄肉金属板等を使用すれば、板部材の金型へ
の取付けは、この金型を磁化し磁力によって取付けても
良い。更に、上金型1に複数の吸引孔11を設ける他に
吸引溝を設けても良い。すなわち、図5に示すように、
上金型1の内面13に吸引溝11aを設けて、当該吸引
溝11aと、上金型1の側面1cから上金型1の内部に
設けられた集合孔12とを連通孔12aにより連通し、
真空吸引によって板部材4を取付けても良い。この方法
は、多数の吸引孔11を設ける方法に比べ、加工費が安
くつく。又、溝面積を広く採れるので吸着力が大きい。
【0023】その他、この発明の要旨を変更しない範囲
で種々の設計変更を施すことができる。
で種々の設計変更を施すことができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る精密印刷用ブランケット
成形金型によれば、安価で且つ容易に表面粗さ精度が得
られる硝子板等の板部材を用いたので、安価に表面粗さ
精度を満足する金型を提供することができる。又、上記
板部材は、金型に着脱自在に取付けられているので、金
型の精度維持のメンテナンスが容易である。
成形金型によれば、安価で且つ容易に表面粗さ精度が得
られる硝子板等の板部材を用いたので、安価に表面粗さ
精度を満足する金型を提供することができる。又、上記
板部材は、金型に着脱自在に取付けられているので、金
型の精度維持のメンテナンスが容易である。
【0025】更に、請求項2に係る精密印刷用ブランケ
ット成形金型によれば、真空吸引により金型に取付けら
れた板部材の取外しは極簡単であるので、金型の精度維
持のメンテナンスが一層容易である。
ット成形金型によれば、真空吸引により金型に取付けら
れた板部材の取外しは極簡単であるので、金型の精度維
持のメンテナンスが一層容易である。
【図1】本発明の一実施例に係る精密印刷用ブランケッ
ト成形金型によるブランケットの製作状態を示す一部断
面斜視図である。
ト成形金型によるブランケットの製作状態を示す一部断
面斜視図である。
【図2】(a)上金型の正面断面図である。(b)上金型の一
部断面底面図である。
部断面底面図である。
【図3】ブランケット材料がプレスされる状態を示す概
略図である。
略図である。
【図4】ブランケットを加圧する際の上金型1,硝子板
4およびスペーサ3の位置関係を示す概略図である。
4およびスペーサ3の位置関係を示す概略図である。
【図5】(a)板部材の上金型への取付け方法の別実施例
を示す正面断面図である。(b)板部材の上金型への取付
け方法の別実施例を示す底面図である。
を示す正面断面図である。(b)板部材の上金型への取付
け方法の別実施例を示す底面図である。
1 上金型 11 吸引孔 13 硝子板取付面 4 硝子板(板部材) 41 ブランケット成形面 5 ブランケット
Claims (2)
- 【請求項1】一対の金型を備えた精密印刷用ブランケッ
ト成形金型であって、 上記一対の金型のうち何れか一方の金型の内面に、ブラ
ンケットのインク担持面成形用の平坦面を有する硝子
板,セラミック板又は薄肉金属板からなる板部材が、着
脱自在に取付けられたことを特徴とする精密印刷用ブラ
ンケット成形金型。 - 【請求項2】上記板部材が取付けられる金型の内面に
は、板部材を真空吸引するための吸引孔または吸引溝が
設けられていることを特徴とする請求項1記載の精密印
刷用ブランケット成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27208992A JP2589635B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 精密印刷用ブランケット成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27208992A JP2589635B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 精密印刷用ブランケット成形金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06122290A JPH06122290A (ja) | 1994-05-06 |
JP2589635B2 true JP2589635B2 (ja) | 1997-03-12 |
Family
ID=17508933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27208992A Expired - Fee Related JP2589635B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 精密印刷用ブランケット成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2589635B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP27208992A patent/JP2589635B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06122290A (ja) | 1994-05-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6152035A (en) | Magnetic support plate for cladded steel and steel-backed polymer stamping/blocking and embossing graphic arts dies | |
TW319875B (ja) | ||
US7858003B2 (en) | Soft mold having back-plane attached thereto and method for fabricating the soft mold | |
EP1114713A4 (en) | MOLDED SHEET AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME | |
JP2589635B2 (ja) | 精密印刷用ブランケット成形金型 | |
KR101704587B1 (ko) | 복합패턴의 구현방법 및 그 복합패턴이 구현된 시트 | |
CN107921809B (zh) | 印刷用橡皮布及印刷方法 | |
JPS62214939A (ja) | 積層板の製法 | |
US4684429A (en) | Method of making a laminated printing plate | |
JP2016002665A (ja) | モールド製造用構造体の製造方法、およびモールドの製造方法 | |
US2754606A (en) | Method of forming moulded printing negatives and positives | |
US2330002A (en) | Method of making rubber printing plates | |
CN211149181U (zh) | 光掩模板贴膜压合用模具头及蒙贴装置 | |
CN114002915B (zh) | 压印衬底及压印方法 | |
JP2727470B2 (ja) | セラミックシートの製造方法 | |
JPH10230581A (ja) | 低カッピング性樹脂凸版及びその製造方法 | |
JP4354610B2 (ja) | 印刷ブランケット用成形金型 | |
CN213368486U (zh) | 用于背光源自动贴膜机的吸孔装置及系统 | |
JP2002029174A (ja) | 印刷ブランケット用成形金型 | |
JPH0337976Y2 (ja) | ||
JPS6111788B2 (ja) | ||
JPH0434015Y2 (ja) | ||
JPS59120134U (ja) | マスク版製造用複合板 | |
JP2000355019A (ja) | レンズの製造方法 | |
JP2005246794A (ja) | ブランケットおよびその製造方法並びにパターン印刷方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |