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JP2587865B2 - 軽量気泡コンクリート用生石灰粉の軟焼部分を消化する方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリート用生石灰粉の軟焼部分を消化する方法

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JP2587865B2
JP2587865B2 JP63188043A JP18804388A JP2587865B2 JP 2587865 B2 JP2587865 B2 JP 2587865B2 JP 63188043 A JP63188043 A JP 63188043A JP 18804388 A JP18804388 A JP 18804388A JP 2587865 B2 JP2587865 B2 JP 2587865B2
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JP
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soft
quicklime
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quicklime powder
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JP63188043A
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功男 塩崎
正 渡辺
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は軽量気泡コンクリート(以下ALCと云う)用
生石灰粉の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
一般にALC原料用生石灰の品質としては、CaO純度が高
いこと及び水と接触したときの反応が遅いことが要求さ
れる。この生石灰の品質特性としての反応性は、生石灰
を生産する場合の石灰石の焼成条件と密接な関係があ
る。すなわち、石灰石を低温度、短時間で焼成して得ら
れた生石灰は軟焼品と云い、水との反応が速く、また石
灰石の高温度、長時間の焼成で得られた生石灰は軟焼品
と云い、水との反応が遅い。すなわち前記軟焼品をALC
原料として他の原材料であるセメント等の石灰質原料、
珪砂珪石等の珪酸質原料、アルミニウム粉、水及び化学
薬品と混合してスラリー状としたとき、急激な消化反応
を起こし、発熱して多量の水を急速に奪い、発泡過程に
おける気泡形成に必要な流動性を失い、それによって気
泡形状の乱れ、発泡終了後の陥没等のトラブルを誘起す
る。さらに生石灰粒子の十分な分散を阻害し、未反応生
石灰凝集部分を形成し、原料のロスとなるとともに、製
品の品質低下の一因となる。
一方、これまでの石灰焼成技術では、軟焼部分を含ま
ない軟焼部分のみよりなる生石灰の製造は極めて困難で
ある。従って前記のような障害を引き起こす原因となる
軟焼部分は、あらかじめ水によって消化し、消石灰化し
ておけば、水と反応したとき急激な発熱はなく、また水
も急激に失われないため、生石灰粒子の分散性もよく、
未反応凝結部分を形成することもない。このように生石
灰粉の部分消化は、ALC原料用としての生石灰を得るた
めに有効な手段であり、次のような方法が知られてい
る。
(1) 石灰石の焼成で得られた塊を粉砕機で粉砕する
際、生石灰塊に水又は粉砕助剤、例えば界面活性剤希釈
液を散布するか、又は粉砕機内に水蒸気を噴霧する方
法。
(2) 粉砕した生石灰粉の流動層内に水又は水蒸気を
吹付ける方法。
(3) 粉砕した生石灰粉を湿気を含ませた空気で流送
する方法。
しかしながら、(1)の方法は、水などは生石灰塊の
表面との接触となるため、表面だけの消化となり、消化
が均一性を欠き、また粉砕助剤として使用される界面活
性剤が高価で、製品のコスト高となる。
(2)の方法は、流動層の形成のために設備が複雑と
なる。(3)の方法は、単純な方法であるが均一な選択
的消化が行われ難い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は前記の従来法の欠点を解消し、極めて簡単な
構成で軟焼部分を選択的に消化することにより、生産性
の向上と製品の品質改善を可能ならしめる軽量気泡コン
クリート用生石灰粉の製造方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこの目的を達成するために、石灰石の焼成に
よって得られた塊状生石灰を空気流送分級粉砕機にて粉
砕し、次いで粉砕された生石灰粉を該粉砕機内に接線方
向に吹込まれるかまたは吸引される空気流によって該粉
砕機内を上方に旋回流送せしめるとともに、該生石灰粉
に対してその軟焼部分量に対応して圧力5kg/cm2以上の
高圧水を、孔径1〜3mmのノズルから該生石灰粉の流送
方向と並流に噴霧せしめるように軽量気泡コンクリート
用生石灰粉の製造方法を構成したものである。
以下本発明を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の実施に使用される装置の一例の全体
概略図である。
図において、空気流送分級粉砕機10の原料供給口1か
ら投入された塊状生石灰1aは、内張板4と回転軸2にっ
て回転する回転ローラ3との間で粉砕される。粉砕され
た生石灰粉は下部風管5から接線方向に吹込まれた空気
流5aにより、粉砕機10内を上方に旋回流送される。この
生石灰粉に対し、その軟焼部分量に対応して5kg/cm2
上の高圧水を、粉砕機10の側壁に設けた複数個の孔径1
〜3mmのノズル6から生石灰粉の流送方向と並流に且つ
均一に噴霧する。噴霧された水と生石灰粉との接触時間
が短いので、生石灰粉中の水との反応速度の大きい軟焼
部分のみが選択的に水と反応して部分消化されて生石灰
粉全体としての水との反応性が温和となる。
かくして、噴霧された水と接触して選択的に部分消化
された生石灰粉はサイクロン8で分級され、所要細粉は
導管9を通って捕集されるが、一方サイクロン8で分離
された粗粉は、サイクロン8下部の排出口8aから粉砕機
10内に戻された再び粉砕される。この際、ノズル6から
の噴霧水のみでは選択的部分消化が十分に行われない場
合には、導管9に設けた同様な孔径1〜3mmのノズル6a
から同じく5kg/cm2以上の高圧水をさらに噴霧すること
ができる。
下部風管5から粉砕機内に導入される空気流5aは吹込
みによっても、あるいは導管9以降からの吸引によるも
のであってもよい。
本発明方法において、粉砕機10内を上方に旋回流送さ
れる生石灰粉に対して噴霧された水が均一に接触し、選
択的に部分消化を行い、且つその際ノズル孔が生石灰粉
で閉塞されないためには、ノズルの孔径が1〜3mmの範
囲で、噴霧水の圧力が5kg/cm2以上であり、且つ水の噴
霧方向が生石灰粉の流送方向と並流であることが要求さ
れる。
前記生石灰塊中の軟焼部分量は通常変動するので、必
要時にはその都度軟焼部分量の測定を行い、その結果に
基づいて迅速に噴霧水量を調節することが好ましい。噴
霧水量は軟焼部分のみを選択的に部分消化するに足る量
であれば十分であり、ノズル6または6aの水量を増減す
ればよく、またノズル6、6aの数も限定されない。
〔作用〕
本発明方法によって製造された生石灰粉は軟焼部分の
みを選択的に部分消化し、硬焼部分をそのまま生石灰と
して含むものであるので、これをALC原料用生石灰粉と
して使用して他の原材料、例えば発泡剤、薬品と混合
し、型枠に注入して成形する場合、発泡過程での反応に
よる発熱は極めて僅かであるので、発泡工程が安定し、
しかも硬焼部分は発泡工程の初期においては急激な反応
をせず、その大部分は発泡工程終了後に反応するため、
製品の品質改善とともに成形切断までの硬化所要時間の
短縮による生産性の向上を可能ならしめるものである。
〔実施例〕
以下本発明方法を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 第1図に示す空気流送分級粉砕機10で粉砕され空気流
送される生石灰粉100部に対し、水3部の割合で孔径1.0
mmのノズル6から圧力5kg/cm2の高圧水を均一に噴霧し
分級後、選択的に部分消化された生石灰粉を得た。この
生石灰粉10部、普通ポルトランドセメント35部、珪砂55
部、水60部、アルミニウム粉0.06部の割合で調合してス
ラリー化し、型枠に注入して発泡半硬化後、オートクレ
ーブ養生して得たALC製品について物性等を測定した結
果、未反応生石灰凝集部分は全く認められず、圧縮強度
は絶乾嵩比重0.50で48.1kg/cm2と高く、良好な品質であ
ることが確認された。
実施例2 実施例1と同一条件で粉砕、空気流送される生石灰粉
100部に対し、水3部の割合で孔径3.0mmのノズル6から
圧力5kg/cm2の高圧水を均一に噴霧し分級後、選択的に
部分消化された生石灰粉を得た。この生石灰粉を原料と
して実施例1と同一調合で製造したALC製品は同じく未
反応生石灰凝集部分を含まず、また圧縮強度は絶乾嵩比
重0.50で49.7kg/cm2と良好であった。
実施例3 実施例1と同一条件で粉砕、空気流送される生石灰粉
100部に対し、水3部の割合で孔径3.0mmのノズル6から
圧力10kg/cm2の高圧水を噴霧し分級後、得られた部分消
化の生石灰粉を原料として実施例1と同一調合で製造し
たALC製品は、未反応生石灰凝集部分を含まず、また圧
縮強度は同じく絶乾嵩比重0.50で47.6kg/cm2と良好であ
った。
比較例1 実施例1と同一条件で粉砕、空気流送された生石灰粉
100部に対し、水3部の割合で孔径0.5mmのノズルから圧
力3kg/cm2の水を噴霧し分級後、部分消化された生石灰
粉を得た。この生石灰粉を原料として実施例1と同一調
合で製造したALC製品には、多量の未反応生石灰凝集部
分が存在し、また圧縮強度は絶乾嵩比重0.50で35.4kg/c
m2と低い値を示し、品質的に良好でなかった。このこと
はノズルの孔径が小さいために孔が閉塞するものもあ
り、噴霧が不均一で且つ噴霧範囲も十分でないため、総
水量としては軟焼部分を消化するに十分な水量であった
にも拘らず、軟焼部分を選択的に均一に消化できなかっ
たことを示す。
比較例2 実施例1と同一条件で粉砕、空気流送される生石灰粉
に対し、実施例1と同一割合で孔径0.5mmのノズルから
圧力10kg/cm2の高圧水を噴霧し、分級後、部分消化され
た生石灰粉を得た。この生石灰粉を原料として実施例1
と同一調合で製造した製品は少量の未反応生石灰凝集部
分を含み、圧縮強度は絶乾嵩比重0.50で38.4kg/cm2と良
好でなかった。
〔効果〕
以上詳細に説明したように、本発明方法は極めて簡単
な構成によってALC原料用生石灰粉の品質改善と、生産
性の向上を可能としたものであって、その工業的価値は
大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法の実施に使用される装置の1例の全
体概略図である。 1……原料供給口、1a……塊状生石灰、 2……回転軸、3……回転ローラ、4……内張板、 5……下部風管、5a……空気流、 6,6a……ノズル、7……ダンパー、 8……サイクロン、8a……サイクロン排出口、 9……導管、10……空気流送分級粉砕機。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部に内張板および回転ローラが配置さ
    れ、上部にサイクロンが配置され、内張板および回転ロ
    ーラの下側に風管が連結され、サイクロンの上側に排出
    導管が連結され、石灰石の焼成によって得られた塊状生
    石灰を内張板と回転ローラの間で粉砕する空気流送分級
    粉砕機において、側壁に複数個のノズルを設け、粉砕さ
    れた生石灰粉を該粉砕機内に接線方向に吹込まれるかま
    たは吸引される空気流によって該粉砕機内を上方に旋回
    流送せしめるとともに、該生石灰粉に対しその軟焼部分
    の変動量に対応して水量を調整しつつ圧力5kg/cm2以上
    の高圧水を、孔径1〜3mmのノズルから該生石灰粉の流
    送方向と並流に噴霧せしめることを特徴とする軽量気泡
    コンクリート用生石灰粉の軟焼部分を消化する方法。
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