JP2584923Y2 - 塗工装置 - Google Patents
塗工装置Info
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- JP2584923Y2 JP2584923Y2 JP3211992U JP3211992U JP2584923Y2 JP 2584923 Y2 JP2584923 Y2 JP 2584923Y2 JP 3211992 U JP3211992 U JP 3211992U JP 3211992 U JP3211992 U JP 3211992U JP 2584923 Y2 JP2584923 Y2 JP 2584923Y2
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- Japan
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- coating liquid
- applicator roll
- coating
- roll
- base paper
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は製紙工場において製造さ
れた原紙に塗工液を塗布して塗被加工を施すための塗工
装置に関するものである。
れた原紙に塗工液を塗布して塗被加工を施すための塗工
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製紙工場で製造された紙はそのままの形
で直ちに使用されることは少なく、それを原紙として更
に加工を施すことにより所要の目的に適合する製品とし
ての加工紙とする場合が多い。その加工紙の一つとし
て、印刷用紙等として使用できるように原紙の表面(両
面又は片面)に塗工液を塗布させてなる塗工紙(塗被
紙)と称せられるものがある。
で直ちに使用されることは少なく、それを原紙として更
に加工を施すことにより所要の目的に適合する製品とし
ての加工紙とする場合が多い。その加工紙の一つとし
て、印刷用紙等として使用できるように原紙の表面(両
面又は片面)に塗工液を塗布させてなる塗工紙(塗被
紙)と称せられるものがある。
【0003】かかる塗工紙を製作するための従来の塗工
装置の一つとして、いわゆる、ゲートロールコータがあ
る。ゲートロールコータは、図6にその一例を示す如
く、原紙1を挟んで配設したアプリケータロール2,3
に、それぞれインナーゲートロール4,5とアウターゲ
ートロール6,7を近接させて平行に配し、各インナー
ゲートロール4及び5とアウターゲートロール6及び7
との間にそれぞれ塗工液8を溜めるようにし、塗工液8
をインナーゲートロール4,5を経てアプリケータロー
ル2,3の表面に移し、該アプリケータロール2,3の
各表面の塗工液8を原紙1の両面に塗布させるようにし
たものである。
装置の一つとして、いわゆる、ゲートロールコータがあ
る。ゲートロールコータは、図6にその一例を示す如
く、原紙1を挟んで配設したアプリケータロール2,3
に、それぞれインナーゲートロール4,5とアウターゲ
ートロール6,7を近接させて平行に配し、各インナー
ゲートロール4及び5とアウターゲートロール6及び7
との間にそれぞれ塗工液8を溜めるようにし、塗工液8
をインナーゲートロール4,5を経てアプリケータロー
ル2,3の表面に移し、該アプリケータロール2,3の
各表面の塗工液8を原紙1の両面に塗布させるようにし
たものである。
【0004】しかしながら、上記従来の塗工装置として
のゲートロールコータの場合、ロールの本数が多いため
メンテナンスが大変であると共に、多数のロールが横に
並ぶことから、据付スペースが大となる問題がある。
のゲートロールコータの場合、ロールの本数が多いため
メンテナンスが大変であると共に、多数のロールが横に
並ぶことから、据付スペースが大となる問題がある。
【0005】そのため、図7に示す如く、通過する原紙
1を挟むように配置された一対のゴム被覆製のアプリケ
ータロール2,3の各上方部位置に、塗工液吐出口とな
るスリットノズル9aを下部に備えた給液ヘッド9を、
上記アプリケータロール2,3の表面に対し非接触とな
る状態で設置し、且つ該両給液ヘッド9を、塗工液供給
管10を介して流量可変式のポンプ11に接続し、塗工
液タンク12内の塗工液8をポンプ11で給液ヘッド9
に定量供給することにより、給液ヘッド9内に溜められ
た塗工液8をスリットノズル9aを通して一様に流下さ
せ、スリットノズル9aとアプリケータロール2,3の
表面までの間で塗工液8のカーテン膜8aがロールの全
長に亘り形成されるようにした塗工装置が提案されてい
る(特開平2−180662号公報)。
1を挟むように配置された一対のゴム被覆製のアプリケ
ータロール2,3の各上方部位置に、塗工液吐出口とな
るスリットノズル9aを下部に備えた給液ヘッド9を、
上記アプリケータロール2,3の表面に対し非接触とな
る状態で設置し、且つ該両給液ヘッド9を、塗工液供給
管10を介して流量可変式のポンプ11に接続し、塗工
液タンク12内の塗工液8をポンプ11で給液ヘッド9
に定量供給することにより、給液ヘッド9内に溜められ
た塗工液8をスリットノズル9aを通して一様に流下さ
せ、スリットノズル9aとアプリケータロール2,3の
表面までの間で塗工液8のカーテン膜8aがロールの全
長に亘り形成されるようにした塗工装置が提案されてい
る(特開平2−180662号公報)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、塗工液8を
カーテン膜8aとしてアプリケータロール2,3に供給
する上記塗工装置の場合、図8に示す如く、カーテン膜
8aがスリットノズル9aから流下させられるときに縮
流作用を受けるため、アプリケータロール2,3の表面
で塗工液8の両幅端部に盛り上り部分8bが形成されて
しまい、それが原紙1に直接塗布されると、この盛り上
り部分8bが乾燥不足になり易く、塗工紙がロール状に
巻き取られると、盛り上り部分8bが巻き重なる紙に貼
り付いてしまったり、両端部が隆起した形状の巻取ロー
ルが形成されてしまう、等の問題が惹起される。
カーテン膜8aとしてアプリケータロール2,3に供給
する上記塗工装置の場合、図8に示す如く、カーテン膜
8aがスリットノズル9aから流下させられるときに縮
流作用を受けるため、アプリケータロール2,3の表面
で塗工液8の両幅端部に盛り上り部分8bが形成されて
しまい、それが原紙1に直接塗布されると、この盛り上
り部分8bが乾燥不足になり易く、塗工紙がロール状に
巻き取られると、盛り上り部分8bが巻き重なる紙に貼
り付いてしまったり、両端部が隆起した形状の巻取ロー
ルが形成されてしまう、等の問題が惹起される。
【0007】そこで、本考案は、塗工液カーテン膜の縮
流作用による幅端部の盛り上り部分を平滑化して、乾燥
不足による巻取時の紙の貼り付きや、端部が隆起した形
状の巻取ロールの形成を防止することができるようにし
ようとするものである。
流作用による幅端部の盛り上り部分を平滑化して、乾燥
不足による巻取時の紙の貼り付きや、端部が隆起した形
状の巻取ロールの形成を防止することができるようにし
ようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決するために、回転するアプリケータロール上に塗工液
をカーテン膜状に連続供給して上記アプリケータロール
と接する原紙に塗工液を塗布するようにしてある塗工装
置において、上記アプリケータロール上に供給された塗
工液の幅端部盛り上り部分を平滑化するための平滑部材
を、アプリケータロールの表面に近接させて配置すると
共に、該平滑部材の配置位置を、アプリケータロールの
塗工液供給位置よりも回転方向下流側の所要位置とし、
且つ上記平滑部材を上記アプリケータロールの軸方向及
び径方向へ変位させて位置調整するようにしてある位置
調整具を備えてなる構成とする。
決するために、回転するアプリケータロール上に塗工液
をカーテン膜状に連続供給して上記アプリケータロール
と接する原紙に塗工液を塗布するようにしてある塗工装
置において、上記アプリケータロール上に供給された塗
工液の幅端部盛り上り部分を平滑化するための平滑部材
を、アプリケータロールの表面に近接させて配置すると
共に、該平滑部材の配置位置を、アプリケータロールの
塗工液供給位置よりも回転方向下流側の所要位置とし、
且つ上記平滑部材を上記アプリケータロールの軸方向及
び径方向へ変位させて位置調整するようにしてある位置
調整具を備えてなる構成とする。
【0009】
【作用】アプリケータロール上にカーテン膜として連続
供給された塗工液は、アプリケータロールの回転で原紙
に塗布されるが、この際、アプリケータロールに供給さ
れた塗工液の幅端部に形成された盛り上り部分が平滑部
材によって平滑化されることになる。
供給された塗工液は、アプリケータロールの回転で原紙
に塗布されるが、この際、アプリケータロールに供給さ
れた塗工液の幅端部に形成された盛り上り部分が平滑部
材によって平滑化されることになる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を説明す
る。
る。
【0011】図1乃至図3は本考案の一実施例を示すも
ので、図7に示した塗工装置と同様に、塗布加工しよう
とする原紙1と接する位置にゴム被覆製のアプリケータ
ロール2を配設し、該アプリケータロール2の上方部に
給液ヘッド9を設置し、該給液ヘッド9のスリットノズ
ル9aから流下させた塗工液8を、カーテン膜8aとし
て上記アプリケータロール2の表面に連続供給すること
により原紙1に塗布させるようにしてある構成におい
て、上記給液ヘッド9のスリットノズル9aの出口部
に、カーテン膜8aの幅を調整するための幅調整装置1
3を装備し、又、上記アプリケータロール2上の上記塗
工液8が供給される位置よりも回転方向下流側所要位置
に、塗工液8の幅端部に形成される盛り上り部分8bを
平滑するための角柱状の平滑部材14を、位置調整具1
5により位置調整可能に近接配置した構成とする。
ので、図7に示した塗工装置と同様に、塗布加工しよう
とする原紙1と接する位置にゴム被覆製のアプリケータ
ロール2を配設し、該アプリケータロール2の上方部に
給液ヘッド9を設置し、該給液ヘッド9のスリットノズ
ル9aから流下させた塗工液8を、カーテン膜8aとし
て上記アプリケータロール2の表面に連続供給すること
により原紙1に塗布させるようにしてある構成におい
て、上記給液ヘッド9のスリットノズル9aの出口部
に、カーテン膜8aの幅を調整するための幅調整装置1
3を装備し、又、上記アプリケータロール2上の上記塗
工液8が供給される位置よりも回転方向下流側所要位置
に、塗工液8の幅端部に形成される盛り上り部分8bを
平滑するための角柱状の平滑部材14を、位置調整具1
5により位置調整可能に近接配置した構成とする。
【0012】上記位置調整具15は、図2及び図3に拡
大して示す如く、上下方向(アプリケータロール2の法
線方向)に配したガイドロッド16に、クランプ型式の
ホルダー部材17を上下方向に貫通させて昇降及び回転
可能に取り付けて、蝶ねじ18でホルダー部材17を締
め付けることにより、該ホルダー部材17をガイドロッ
ド16に固定できるようにし、且つ該ホルダー部材17
に、上記平滑部材14に固定した支持ロッド19を水平
方向に貫通させて、該支持ロッド19の軸方向への水平
移動及び回転可能に支持させ、蝶ねじ20でホルダー部
材17を締め付けることにより支持ロッド19をホルダ
ー部材17に固定するようにしてある。
大して示す如く、上下方向(アプリケータロール2の法
線方向)に配したガイドロッド16に、クランプ型式の
ホルダー部材17を上下方向に貫通させて昇降及び回転
可能に取り付けて、蝶ねじ18でホルダー部材17を締
め付けることにより、該ホルダー部材17をガイドロッ
ド16に固定できるようにし、且つ該ホルダー部材17
に、上記平滑部材14に固定した支持ロッド19を水平
方向に貫通させて、該支持ロッド19の軸方向への水平
移動及び回転可能に支持させ、蝶ねじ20でホルダー部
材17を締め付けることにより支持ロッド19をホルダ
ー部材17に固定するようにしてある。
【0013】原紙1への塗工作業を行う場合には、給液
ヘッド9のスリットノズル9a部に装備させてある幅調
整装置13により、上記スリットノズル9aからカーテ
ン膜8aとして流下させられる塗工液8の幅を、原紙1
の幅端部に非塗工部(ドライエッジ)が作れるように調
整しておく。又、位置調整具15により、アプリケータ
ロール2上に供給される塗工液8の厚み及び幅端の位置
と対応するように、平滑部材14の位置を調整してお
く。
ヘッド9のスリットノズル9a部に装備させてある幅調
整装置13により、上記スリットノズル9aからカーテ
ン膜8aとして流下させられる塗工液8の幅を、原紙1
の幅端部に非塗工部(ドライエッジ)が作れるように調
整しておく。又、位置調整具15により、アプリケータ
ロール2上に供給される塗工液8の厚み及び幅端の位置
と対応するように、平滑部材14の位置を調整してお
く。
【0014】かかる状態で、給液ヘッド9内に塗工液8
が供給されると、塗工液8は給液ヘッド9内に一旦溜め
られた後、自重又は所定の圧力でスリットノズル9aか
ら紙幅方向のカーテン膜8aとなって流下させられてア
プリケータロール2の表面に供給され、アプリケータロ
ール2が回転することにより原紙1の表面に塗布され
る。
が供給されると、塗工液8は給液ヘッド9内に一旦溜め
られた後、自重又は所定の圧力でスリットノズル9aか
ら紙幅方向のカーテン膜8aとなって流下させられてア
プリケータロール2の表面に供給され、アプリケータロ
ール2が回転することにより原紙1の表面に塗布され
る。
【0015】上記において、アプリケータロール2上に
供給された塗工液8は、スリットノズル9aから流下さ
せられる際に縮流作用を受けるので、図2に示す如く、
両幅端部(図では一端部のみを示す)に盛り上り部分8
bが形成されるが、アプリケータロール2から原紙1に
塗布される前に、上記盛り上り部分8bが平滑部材14
によって平滑化されることになる。すなわち、アプリケ
ータロール2上に塗工液8がカーテン膜8aとして供給
されると、その両幅端部に盛り上り部分8bが形成され
た状態となるが、アプリケータロール2上の塗工液供給
位置よりも回転方向下流側位置に、塗工液8の厚み及び
幅端部と対応させて平滑部材14が配置してあるので、
アプリケータロール2の回転に伴い塗工液8が下流側へ
移動するときに、端部の盛り上り部分8bが図2の二点
鎖線で示す如く、平滑部材14により掻き均されて平滑
化されることになる。したがって、上記塗工液8は図4
に示す如く、端部に盛り上り部分8bのない平滑な状態
で原紙1に塗布されるため、幅端部が乾燥不足になるこ
とがなくて、巻取時に紙が貼り付くこともなく、端部が
隆起した形状で巻取ロールが形成されることもなくな
る。又、上記において、盛り上り部分8bが掻き均され
た状態で塗工液8が原紙1に塗布されたときに原紙1の
端部に塗工液8が塗布されないように、幅調整装置13
の調整でカーテン膜8aの幅を正確に設定しておくこと
により、図4に示す如く、原紙1の端部に、いわゆる、
ドライエッジ1aを作ることができる。
供給された塗工液8は、スリットノズル9aから流下さ
せられる際に縮流作用を受けるので、図2に示す如く、
両幅端部(図では一端部のみを示す)に盛り上り部分8
bが形成されるが、アプリケータロール2から原紙1に
塗布される前に、上記盛り上り部分8bが平滑部材14
によって平滑化されることになる。すなわち、アプリケ
ータロール2上に塗工液8がカーテン膜8aとして供給
されると、その両幅端部に盛り上り部分8bが形成され
た状態となるが、アプリケータロール2上の塗工液供給
位置よりも回転方向下流側位置に、塗工液8の厚み及び
幅端部と対応させて平滑部材14が配置してあるので、
アプリケータロール2の回転に伴い塗工液8が下流側へ
移動するときに、端部の盛り上り部分8bが図2の二点
鎖線で示す如く、平滑部材14により掻き均されて平滑
化されることになる。したがって、上記塗工液8は図4
に示す如く、端部に盛り上り部分8bのない平滑な状態
で原紙1に塗布されるため、幅端部が乾燥不足になるこ
とがなくて、巻取時に紙が貼り付くこともなく、端部が
隆起した形状で巻取ロールが形成されることもなくな
る。又、上記において、盛り上り部分8bが掻き均され
た状態で塗工液8が原紙1に塗布されたときに原紙1の
端部に塗工液8が塗布されないように、幅調整装置13
の調整でカーテン膜8aの幅を正確に設定しておくこと
により、図4に示す如く、原紙1の端部に、いわゆる、
ドライエッジ1aを作ることができる。
【0016】次に、図5は本考案の他の実施例を示すも
ので、塗工液8の盛り上り部分8bを掻き均すようにし
た図1乃至図3に示す如き方式に代えて、上記盛り上り
部分8bを切り取って平滑化するようにしたものであ
る。すなわち、平滑部材14を、下端部にナイフエッジ
14aを有する構造とすると共に該ナイフエッジ14a
と連通する開口14bを中央部に設けた構成として、ナ
イフエッジ14aで切り取った塗工液8の盛り上り部分
8bを開口14b側へ導けるようにし、且つ上記開口1
4bに吸引管21を接続して開口14b側へ導かれた塗
工液を吸引管21を通して所要個所へ回収させられるよ
うにしたものである。
ので、塗工液8の盛り上り部分8bを掻き均すようにし
た図1乃至図3に示す如き方式に代えて、上記盛り上り
部分8bを切り取って平滑化するようにしたものであ
る。すなわち、平滑部材14を、下端部にナイフエッジ
14aを有する構造とすると共に該ナイフエッジ14a
と連通する開口14bを中央部に設けた構成として、ナ
イフエッジ14aで切り取った塗工液8の盛り上り部分
8bを開口14b側へ導けるようにし、且つ上記開口1
4bに吸引管21を接続して開口14b側へ導かれた塗
工液を吸引管21を通して所要個所へ回収させられるよ
うにしたものである。
【0017】図1乃至図3に示す実施例の場合には塗工
液8の粘度が比較的低い場合に有利であるが、塗工液8
の粘度が高くなると、平滑部材14によって盛り上り部
分8bを掻き均しきれなくなるおそれがある。その点、
図5の実施例の場合には、平滑部材14がナイフエッジ
14aを有する構造であるため、粘度の高い塗工液8に
対しても盛り上り部分8bを切り取って塗工液8を平滑
化することができる。
液8の粘度が比較的低い場合に有利であるが、塗工液8
の粘度が高くなると、平滑部材14によって盛り上り部
分8bを掻き均しきれなくなるおそれがある。その点、
図5の実施例の場合には、平滑部材14がナイフエッジ
14aを有する構造であるため、粘度の高い塗工液8に
対しても盛り上り部分8bを切り取って塗工液8を平滑
化することができる。
【0018】なお、上記実施例では、原紙1の片面にア
プリケータロール2を接するように配置した場合を示し
ているが、図7に示す如く、原紙1を挟む如くアプリケ
ータロール2,3を配置して原紙1の両面に塗工液8を
塗布するような構成としてもよく、その他本考案の実施
例を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
プリケータロール2を接するように配置した場合を示し
ているが、図7に示す如く、原紙1を挟む如くアプリケ
ータロール2,3を配置して原紙1の両面に塗工液8を
塗布するような構成としてもよく、その他本考案の実施
例を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0019】
【考案の効果】以上述べた如く、本考案の塗工装置によ
れば、回転するアプリケータロール上に塗工液をカーテ
ン膜状に連続供給して上記アプリケータロールと接する
原紙に塗工液を塗布するようにしてある塗工装置におい
て、上記アプリケータロール上に供給された塗工液の幅
端部盛り上り部分を平滑化するための平滑部材を、アプ
リケータロールの表面に近接させて配置すると共に、該
平滑部材の配置位置を、アプリケータロールの塗工液供
給位置よりも回転方向下流側の所要位置とし、且つ上記
平滑部材を上記アプリケータロールの軸方向及び径方向
へ変位させて位置調整するようにしてある位置調整具を
備えてなる構成としてあるので、アプリケータロール上
に供給された塗工液の幅端部盛り上り部分を平滑部材に
よって平滑化でき、平滑化した塗工液を原紙に塗布でき
ることにより、ドライエッジを形成しつつ局部的な乾燥
不足をなくすことができて、それに伴う巻取時の紙の貼
り付きや、端部が隆起した形状での巻取ロール形成を防
止することができ、又、平滑部材はアプリケータロール
の軸方向や径方向へ変位できて位置調整できるようにし
てあることから、塗工液の幅方向の寸法や塗工液の厚み
が変動しても容易に追従させることができる、等の優れ
た効果を発揮する。
れば、回転するアプリケータロール上に塗工液をカーテ
ン膜状に連続供給して上記アプリケータロールと接する
原紙に塗工液を塗布するようにしてある塗工装置におい
て、上記アプリケータロール上に供給された塗工液の幅
端部盛り上り部分を平滑化するための平滑部材を、アプ
リケータロールの表面に近接させて配置すると共に、該
平滑部材の配置位置を、アプリケータロールの塗工液供
給位置よりも回転方向下流側の所要位置とし、且つ上記
平滑部材を上記アプリケータロールの軸方向及び径方向
へ変位させて位置調整するようにしてある位置調整具を
備えてなる構成としてあるので、アプリケータロール上
に供給された塗工液の幅端部盛り上り部分を平滑部材に
よって平滑化でき、平滑化した塗工液を原紙に塗布でき
ることにより、ドライエッジを形成しつつ局部的な乾燥
不足をなくすことができて、それに伴う巻取時の紙の貼
り付きや、端部が隆起した形状での巻取ロール形成を防
止することができ、又、平滑部材はアプリケータロール
の軸方向や径方向へ変位できて位置調整できるようにし
てあることから、塗工液の幅方向の寸法や塗工液の厚み
が変動しても容易に追従させることができる、等の優れ
た効果を発揮する。
【図1】本考案の塗工装置の一実施例を示す概要図であ
る。
る。
【図2】図1のII方向拡大矢視図である。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】原紙に塗工液が塗布された状態を示す概略図で
ある。
ある。
【図5】本考案の他の実施例を示す部分拡大断面図であ
る。
る。
【図6】従来の塗工装置の一例を示すゲートロールコー
タの概略図である。
タの概略図である。
【図7】従来の塗工装置の他の例を示す概略図である。
【図8】図7のVIII方向拡大矢視図である。
1 原紙 2,3 アプリケータロール 8 塗工液 8a カーテン膜 8b 盛り上り部分 14 平滑部材 15 位置調整具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 1/00 - 1/16 B05C 5/02
Claims (1)
- 【請求項1】 回転するアプリケータロール上に塗工液
をカーテン膜状に連続供給して上記アプリケータロール
と接する原紙に塗工液を塗布するようにしてある塗工装
置において、上記アプリケータロール上に供給された塗
工液の幅端部盛り上り部分を平滑化するための平滑部材
を、アプリケータロールの表面に近接させて配置すると
共に、該平滑部材の配置位置を、アプリケータロールの
塗工液供給位置よりも回転方向下流側の所要位置とし、
且つ上記平滑部材を上記アプリケータロールの軸方向及
び径方向へ変位させて位置調整するようにしてある位置
調整具を備えてなることを特徴とする塗工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211992U JP2584923Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 塗工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211992U JP2584923Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 塗工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585465U JPH0585465U (ja) | 1993-11-19 |
JP2584923Y2 true JP2584923Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=12350013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3211992U Expired - Fee Related JP2584923Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 塗工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584923Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5239008B2 (ja) * | 2007-07-13 | 2013-07-17 | ボイス パテント ゲーエムベーハー | 塗工機の塗工幅調整装置 |
JP5228226B2 (ja) * | 2007-07-20 | 2013-07-03 | ボイス パテント ゲーエムベーハー | 感熱紙の製造装置 |
CN106324984A (zh) * | 2016-11-09 | 2017-01-11 | 长春工业大学 | 一种辊对辊紫外纳米压印装置及方法 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP3211992U patent/JP2584923Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0585465U (ja) | 1993-11-19 |
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