JP2580167B2 - 乾式脱硫吸着剤 - Google Patents
乾式脱硫吸着剤Info
- Publication number
- JP2580167B2 JP2580167B2 JP62127240A JP12724087A JP2580167B2 JP 2580167 B2 JP2580167 B2 JP 2580167B2 JP 62127240 A JP62127240 A JP 62127240A JP 12724087 A JP12724087 A JP 12724087A JP 2580167 B2 JP2580167 B2 JP 2580167B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- desulfurization
- iron oxide
- adsorbent
- desulfurization adsorbent
- carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gas Separation By Absorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、燃料ガスなどに含まれる硫化水素(以下H2
Sと呼ぶ)及び硫化カルボニル(以下COSと呼ぶ)乾式下
で吸着除去する脱硫剤に関する。
Sと呼ぶ)及び硫化カルボニル(以下COSと呼ぶ)乾式下
で吸着除去する脱硫剤に関する。
従来、燃料ガスの高温での脱硫剤としては酸化鉄が良
く用いられている。これは 〔吸収〕Fe2O3+2H2S+H2→2FeS+3H2O …(1) 〔再生〕4FeS+7O2→2Fe2O3+4SO2 …(2) なる反応に基づくものであり、(1)で示す反応でH2S
を硫化鉄として除去し、その硫化鉄に空気を反応させて
酸化鉄を再生し、再び脱硫剤として利用するものであ
る。
く用いられている。これは 〔吸収〕Fe2O3+2H2S+H2→2FeS+3H2O …(1) 〔再生〕4FeS+7O2→2Fe2O3+4SO2 …(2) なる反応に基づくものであり、(1)で示す反応でH2S
を硫化鉄として除去し、その硫化鉄に空気を反応させて
酸化鉄を再生し、再び脱硫剤として利用するものであ
る。
酸化鉄は、酸化鉄のみで、又はアルミナ、カルシア、
シリカ、チタニア、粘土などのうち少なくとも一種以上
からなる担体に担持され、流動床・移動床・固定床のい
ずれかで、粉状・粒状など種々の形状で脱硫剤として用
いられている。
シリカ、チタニア、粘土などのうち少なくとも一種以上
からなる担体に担持され、流動床・移動床・固定床のい
ずれかで、粉状・粒状など種々の形状で脱硫剤として用
いられている。
酸化鉄担持脱硫剤は、造粒した酸化鉄や粉砕分級した
酸化物に比較して経時的な強度劣化がないものの、その
再生温度に制限をつけなければ性能が劣化するなどの欠
点があつた。
酸化物に比較して経時的な強度劣化がないものの、その
再生温度に制限をつけなければ性能が劣化するなどの欠
点があつた。
本発明は、従来法におけるような上述の欠点のない硫
化水素及び/又は硫化カルボニルの乾式吸着除去剤を提
供するものである。
化水素及び/又は硫化カルボニルの乾式吸着除去剤を提
供するものである。
本発明者等は種々の担体素材について検討し、IV族金
属水酸化物もしくは金属酸化物を予め硫酸根含有処理剤
で処理後焼成して得られる担体が耐熱性に優れているこ
とに注目し、種々の実験検討を重ねた結果、水酸化チタ
ンを含有する物質を予め硫酸根含有処理剤で処理後焼成
して得られる担体に酸化鉄を担持した吸着剤が、H2S及
び/又はCOSの吸着・再生に優れ、また耐熱性も良好で
あることを見出し、本発明を完成するに至つた。
属水酸化物もしくは金属酸化物を予め硫酸根含有処理剤
で処理後焼成して得られる担体が耐熱性に優れているこ
とに注目し、種々の実験検討を重ねた結果、水酸化チタ
ンを含有する物質を予め硫酸根含有処理剤で処理後焼成
して得られる担体に酸化鉄を担持した吸着剤が、H2S及
び/又はCOSの吸着・再生に優れ、また耐熱性も良好で
あることを見出し、本発明を完成するに至つた。
すなわち本発明は水酸化チタンを含有する物質をあら
かじめ硫酸根含有処理剤にて処理後焼成して得られる担
体に、脱硫吸着剤を基準として酸化鉄10〜40重量%を担
持させてなることを特徴とする乾式脱硫吸着剤である。
かじめ硫酸根含有処理剤にて処理後焼成して得られる担
体に、脱硫吸着剤を基準として酸化鉄10〜40重量%を担
持させてなることを特徴とする乾式脱硫吸着剤である。
ここで、水酸化チタンを含有する物質とは、水酸化チ
タンを主成分として50重量%以上含有し、他の成分とし
てアルミナ、ジルコニア、シリカなどを含有する物質を
さす。
タンを主成分として50重量%以上含有し、他の成分とし
てアルミナ、ジルコニア、シリカなどを含有する物質を
さす。
また、硫酸根含有処理剤とは、硫酸、硫酸アンモニウ
ムなどの硫酸根を含有する処理剤をさす。
ムなどの硫酸根を含有する処理剤をさす。
本発明は、コークス炉ガス、天然ガス、ガス化炉ガス
などからH2S及び/又はCOSを吸着除去するに当たり、前
記ガスを水酸化チタンを含有する物質をあらかじめ硫酸
根含有処理剤にて処理後、焼成して得られる酸化チタン
を含有する物質を担体とし、これに酸化鉄を10〜40wt%
(以下、wt%は脱硫吸着剤を基準とする)担持した吸着
剤と接触させ、該ガス中のH2Sを吸着剤中に吸収除去さ
せたのち、酸素の存在下で加熱再生できる脱硫吸着剤で
ある。
などからH2S及び/又はCOSを吸着除去するに当たり、前
記ガスを水酸化チタンを含有する物質をあらかじめ硫酸
根含有処理剤にて処理後、焼成して得られる酸化チタン
を含有する物質を担体とし、これに酸化鉄を10〜40wt%
(以下、wt%は脱硫吸着剤を基準とする)担持した吸着
剤と接触させ、該ガス中のH2Sを吸着剤中に吸収除去さ
せたのち、酸素の存在下で加熱再生できる脱硫吸着剤で
ある。
本発明は、脱硫過程での吸着能及び脱着能を向上さ
せ、かつ耐熱性及び耐SOx性を向上させることを目的と
するもので、硫酸根含有処理剤で処理した水酸化チタン
を含有する物質を焼成して得られる酸化チタンを含有す
る物質を担体とし、酸化鉄を10〜40重量%(以下、重量
%は脱硫吸着剤を基準とする)担持することによつて上
記目的を達成したものである。
せ、かつ耐熱性及び耐SOx性を向上させることを目的と
するもので、硫酸根含有処理剤で処理した水酸化チタン
を含有する物質を焼成して得られる酸化チタンを含有す
る物質を担体とし、酸化鉄を10〜40重量%(以下、重量
%は脱硫吸着剤を基準とする)担持することによつて上
記目的を達成したものである。
上記乾式脱硫吸着剤の調製法の一例としては市販の水
酸化チタン粉末を1規定硫酸で30分処理した後水洗し、
600℃で焼成後成型して得られる担体に、硝酸第二鉄水
溶液を含浸後、乾燥・焼成して酸化鉄を担持させる方法
が用いられる。その担持量は10〜40重量%である。
酸化チタン粉末を1規定硫酸で30分処理した後水洗し、
600℃で焼成後成型して得られる担体に、硝酸第二鉄水
溶液を含浸後、乾燥・焼成して酸化鉄を担持させる方法
が用いられる。その担持量は10〜40重量%である。
ここで担持量を限定した理由は、10%未満では吸着性
能が充分でなく、また40重量%超過では細孔が閉塞され
るため性能の向上が見られなくなるからである。
能が充分でなく、また40重量%超過では細孔が閉塞され
るため性能の向上が見られなくなるからである。
なお、この反応は300〜600℃、好ましくは400〜500℃
で行われる。
で行われる。
〔比較例1〕 市販の水酸化チタン粉末を500,600,700℃で15時間処
理し、比表面積を測定した。その結果を第1表に示す。
理し、比表面積を測定した。その結果を第1表に示す。
〔実施例1〕 市販の水酸化チタン粉末を、2倍量(重量ベース)の
1規定硫酸で30分間処理し、次いで水洗後、500,600,70
0℃で15時間処理し、比表面積を測定した。その結果を
第1表に示す。
1規定硫酸で30分間処理し、次いで水洗後、500,600,70
0℃で15時間処理し、比表面積を測定した。その結果を
第1表に示す。
〔比較例2〕 市販の酸化チタンペレツト(アナターゼ形TiO2,球形
2〜4mm)に対してFe2O3として24重量%となるように硝
酸第二鉄水溶液を含浸させ乾燥後450℃にて3時間焼成
した。
2〜4mm)に対してFe2O3として24重量%となるように硝
酸第二鉄水溶液を含浸させ乾燥後450℃にて3時間焼成
した。
上記方法で調製した吸着剤を表2に示す試験条件で脱
硫反応を行つた。その結果を表3に示す。
硫反応を行つた。その結果を表3に示す。
〔実施例2〕 実施例1の方法によつて調製(600℃)した酸化チタ
ン粉末を押し出し成型したペレツト(3mmφ)に比較例
2と同様の方法でFe2O3を担持し、表2に示す試験条件
で脱硫反応を行つた。その結果を表3に示す。
ン粉末を押し出し成型したペレツト(3mmφ)に比較例
2と同様の方法でFe2O3を担持し、表2に示す試験条件
で脱硫反応を行つた。その結果を表3に示す。
〔比較例3〕 比較例2で調製した脱硫剤を、脱硫反応後600℃で再
生し、再び脱硫試験を行つた。その結果を表3に示す。
生し、再び脱硫試験を行つた。その結果を表3に示す。
〔実施例3〕 実施例2で調製した脱硫剤を、脱硫反応後600℃で再
生し、再び脱硫試験を行つた。その結果を表3に示す。
生し、再び脱硫試験を行つた。その結果を表3に示す。
表1及び表3より、本発明脱硫剤の担体素材である酸
化チタンの耐熱性は明らかに向上しており、実施例2か
ら酸化鉄を担持しても未処理の酸化チタン担体からなる
脱硫剤とほぼ同等の脱硫性能を有していることが分か
る。また、600℃で処理した本発明脱硫剤(実施例3)
も劣化しておらず、耐熱性を有する脱硫剤が得られた。
化チタンの耐熱性は明らかに向上しており、実施例2か
ら酸化鉄を担持しても未処理の酸化チタン担体からなる
脱硫剤とほぼ同等の脱硫性能を有していることが分か
る。また、600℃で処理した本発明脱硫剤(実施例3)
も劣化しておらず、耐熱性を有する脱硫剤が得られた。
表3中のH2S10%リーク及びH2S20%リークは、それぞ
れ脱硫反応後のガス中の未反応H2Sが、脱硫前のガス中
のH2Sの10%及び20%になるまでの時間を表す。
れ脱硫反応後のガス中の未反応H2Sが、脱硫前のガス中
のH2Sの10%及び20%になるまでの時間を表す。
以上、実施例の結果から明らかなように本発明の乾式
脱硫吸着剤は、良好な吸着性能及び耐熱性を有する脱硫
剤である。
脱硫吸着剤は、良好な吸着性能及び耐熱性を有する脱硫
剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼田 幸一 広島市西区観音新町4丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 今井 哲也 広島市西区観音新町4丁目6番22号 三 菱重工業株式会社広島研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】水酸化チタンを含有する物質をあらかじめ
硫酸根含有処理剤にて処理後焼成して得られる担体に、
脱硫吸着剤を基準として酸化鉄10〜40重量%を担持させ
てなることを特徴とする乾式脱硫吸着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62127240A JP2580167B2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 乾式脱硫吸着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62127240A JP2580167B2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 乾式脱硫吸着剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63294940A JPS63294940A (ja) | 1988-12-01 |
JP2580167B2 true JP2580167B2 (ja) | 1997-02-12 |
Family
ID=14955180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62127240A Expired - Lifetime JP2580167B2 (ja) | 1987-05-26 | 1987-05-26 | 乾式脱硫吸着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580167B2 (ja) |
-
1987
- 1987-05-26 JP JP62127240A patent/JP2580167B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63294940A (ja) | 1988-12-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5703003A (en) | Durable regenerable sorbent pellets for removal of hydrogen sulfide from coal gas | |
US4201751A (en) | Gas purification | |
JPH08266851A (ja) | ガス流の脱硫方法および該方法に適した吸収剤 | |
JPH0568884A (ja) | 工業用ガスから硫黄化合物を除去するための触媒、それの製造方法およびそれの用途 | |
JPS62140642A (ja) | 燃焼排ガスの窒素酸化物含有量を減少させるための鉄含有触媒 | |
JPH0771616B2 (ja) | 硫化水素との反応によつて再生しうる吸収物質を用いる、ガスからの硫黄酸化物の除去方法 | |
US5866503A (en) | Durable regenerable sorbent pellets for removal of hydrogen sulfide coal gas | |
CN108722432A (zh) | 一种高活性中低温scr催化剂及其制备方法 | |
CN1883794A (zh) | 一种催化裂化烟气高效硫转移剂及其制备方法 | |
JPS594175B2 (ja) | 被覆触媒を使用する窒素酸化物除去 | |
US4325926A (en) | Process for removing sulfur dioxide from a gas | |
US3739550A (en) | Adsorbent for desulfurization of sulfur dioxide containing waste gases | |
CN1970696A (zh) | 一种制备活性半焦fcc汽柴油吸附脱硫剂的方法 | |
JP2580167B2 (ja) | 乾式脱硫吸着剤 | |
US4225462A (en) | Catalyst for reducing nitrogen oxides and process for producing the same | |
JP2580166B2 (ja) | 乾式脱硫吸着剤 | |
CN110327874B (zh) | 一种核壳结构复合铁铈氧化物脱砷吸附剂及其制备方法和应用 | |
JPS5812057B2 (ja) | シヨクバイソセイブツ | |
CN109174097A (zh) | 一种用于冶金烧结烟气脱硫脱硝的催化剂及其制备方法 | |
JPS63294943A (ja) | 乾式脱硫吸着剤 | |
CN110280213B (zh) | 一种纳米磁性复合铁铜氧化物脱砷吸附剂及其制备方法和应用 | |
JPS63294942A (ja) | 乾式脱硫吸着剤 | |
JPS6135821A (ja) | 硫化水素含有ガスの処理方法 | |
AU688065B2 (en) | Oxidation catalyst | |
CN107596912A (zh) | 半焦负载Fe2O3的烧结烟气脱硫脱硝剂及其制备方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071121 Year of fee payment: 11 |