JP2576513Y2 - 成形用シートおよび絵付け成形品 - Google Patents
成形用シートおよび絵付け成形品Info
- Publication number
- JP2576513Y2 JP2576513Y2 JP1991079124U JP7912491U JP2576513Y2 JP 2576513 Y2 JP2576513 Y2 JP 2576513Y2 JP 1991079124 U JP1991079124 U JP 1991079124U JP 7912491 U JP7912491 U JP 7912491U JP 2576513 Y2 JP2576513 Y2 JP 2576513Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- molding
- layer
- decorative
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000000465 moulding Methods 0.000 title claims description 26
- 238000010422 painting Methods 0.000 title description 3
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 29
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims description 16
- 239000004800 polyvinyl chloride Substances 0.000 claims description 14
- 229920000915 polyvinyl chloride Polymers 0.000 claims description 14
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 12
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 claims description 7
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 claims description 6
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 claims description 6
- 239000004925 Acrylic resin Substances 0.000 claims description 4
- 229920000178 Acrylic resin Polymers 0.000 claims description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims description 4
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 3
- 229920006352 transparent thermoplastic Polymers 0.000 claims 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 7
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 5
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 4
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 4
- 239000004014 plasticizer Substances 0.000 description 4
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004793 Polystyrene Substances 0.000 description 2
- 229920000122 acrylonitrile butadiene styrene Polymers 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 2
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 2
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 239000000839 emulsion Substances 0.000 description 2
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 2
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 2
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 2
- 229920003229 poly(methyl methacrylate) Polymers 0.000 description 2
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 2
- 229920002223 polystyrene Polymers 0.000 description 2
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 2
- 229920002379 silicone rubber Polymers 0.000 description 2
- 239000004945 silicone rubber Substances 0.000 description 2
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 2
- NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-M Acrylate Chemical compound [O-]C(=O)C=C NIXOWILDQLNWCW-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N Chromium Chemical compound [Cr] VYZAMTAEIAYCRO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920000459 Nitrile rubber Polymers 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N Vinyl acetate Chemical compound CC(=O)OC=C XTXRWKRVRITETP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000012790 adhesive layer Substances 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011651 chromium Substances 0.000 description 1
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 1
- 239000002537 cosmetic Substances 0.000 description 1
- 238000000151 deposition Methods 0.000 description 1
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 1
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 1
- 238000007646 gravure printing Methods 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 239000000178 monomer Substances 0.000 description 1
- 239000005011 phenolic resin Substances 0.000 description 1
- 239000000088 plastic resin Substances 0.000 description 1
- 229920001490 poly(butyl methacrylate) polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920001483 poly(ethyl methacrylate) polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 239000004926 polymethyl methacrylate Substances 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 1
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 1
- 238000007666 vacuum forming Methods 0.000 description 1
- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 1
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【産業上の利用分野】本考案は、合成樹脂成形品の絵付
けに使用する成形用シートおよび絵付け成形品に関す
る。
けに使用する成形用シートおよび絵付け成形品に関す
る。
【従来の技術】合成樹脂の成形品に美麗な外観を与える
ために、成形品の表面に「成形用シート」と呼ばれる化
粧シートを、真空成形、圧空成形、射出成形同時貼合せ
などの技術により貼ることが、よく行なわれる。 たと
えば、特公昭56−45768号、特公昭50−191
32号、あるいは特願平3−85555号に記載の技術
がそれである。 一般にこの目的に用いる成形用シート
は、材料に安価で成形性のよいポリ塩化ビニル(PV
C)のシートを採用し、その多くは、絵柄を印刷したP
VCの化粧シートの印刷面に、透明なPVCの表面層を
設けてなるものである。しかし、PVCの表面層は、そ
の下の絵柄印刷層などの化粧層を鮮明に映し出す鮮映性
に関しては不満足であるうえ、耐擦傷性に乏しい。 こ
のため、上記の成形用シートを使用した成形品は、意匠
に奥行きが感じられず、傷つきやすい。表面層を紫外線
照射などにより架橋させたアクリレート系のような硬化
樹脂で形成すれば、耐擦傷性は向上するが、シートの柔
軟性がそこなわれて成形品への貼着が困難になる。 と
くに立体的形状を有する成形品に貼着しようとすると、
表面層にクラックが生じるなどの問題がある。
ために、成形品の表面に「成形用シート」と呼ばれる化
粧シートを、真空成形、圧空成形、射出成形同時貼合せ
などの技術により貼ることが、よく行なわれる。 たと
えば、特公昭56−45768号、特公昭50−191
32号、あるいは特願平3−85555号に記載の技術
がそれである。 一般にこの目的に用いる成形用シート
は、材料に安価で成形性のよいポリ塩化ビニル(PV
C)のシートを採用し、その多くは、絵柄を印刷したP
VCの化粧シートの印刷面に、透明なPVCの表面層を
設けてなるものである。しかし、PVCの表面層は、そ
の下の絵柄印刷層などの化粧層を鮮明に映し出す鮮映性
に関しては不満足であるうえ、耐擦傷性に乏しい。 こ
のため、上記の成形用シートを使用した成形品は、意匠
に奥行きが感じられず、傷つきやすい。表面層を紫外線
照射などにより架橋させたアクリレート系のような硬化
樹脂で形成すれば、耐擦傷性は向上するが、シートの柔
軟性がそこなわれて成形品への貼着が困難になる。 と
くに立体的形状を有する成形品に貼着しようとすると、
表面層にクラックが生じるなどの問題がある。
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、絵柄
が高い鮮映性をもつと同時に、良好な成形性と耐擦傷性
をあわせもつ成形用シート、およびそれを使用した絵付
け成形品を提供することにある。
が高い鮮映性をもつと同時に、良好な成形性と耐擦傷性
をあわせもつ成形用シート、およびそれを使用した絵付
け成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】本考案の成形用シート
は、図2に示すように、熱可塑性樹脂、代表的にはPV
C、ABS、ポリスチレン等の真空成形、圧空成形等の
加工に用いる樹脂の裏打ちシート(1)上に、化粧層
(21)を有する熱可塑性樹脂の第一の化粧シート
(2)、透明な熱可塑性樹脂の中間層(3)、化粧層
(41)を有する透明なポリ塩化ビニルの第二の化粧シ
ート(4)および透明なアクリル樹脂の表面層(5)を
順に設けてなる。裏打ちシートは成形品への貼着面とな
るものであるから、その材料となる熱可塑性樹脂として
は、たとえばPVCの場合、可塑剤含有量の少ないも
の、たとえば10phr以下、好ましくは全く含有しな
いものをえらぶとよい。 裏打ちシートは、合成樹脂の
基材表面に凹凸があったり、接着剤に起因する歪みがあ
ったりしても、成形品の表面を鏡面に仕上げることので
きる厚さのもの、具体的には化粧シートとの合計の厚さ
が0.4mm以上になるものがよい。第一の化粧シート
の材料となる熱可塑性樹脂は、透明、不透明のいずれで
あってもよいが、化粧層がよく接着するように、PVC
の場合は可塑剤の含有量を15phr以下にしたものが
よい。 シートの厚さは、印刷等の化粧を施すのに都合
のよい厚さ、すなわち0.1mm以下が好ましい。この
第一の化粧シートに設ける化粧層は、成形品の用途に応
じて、絵柄の印刷や、アルミニウム、クロム等の金属の
蒸着など、既知の手法により任意のものを形成すればよ
い。 化粧層は、化粧シートの上面または下面の一方ま
たは両面に設けることができる。 化粧層はまた、全面
を均一に被覆するものであってもよいし、部分的に模様
を形成するものであってもよい。中間層は化粧層に奥行
き、立体感をもたせるためのものであり、この効果を発
揮させるには、厚さを、第二の化粧シートとの合計で5
0μm以上となるようにえらぶとよい。 下地となる第
一の化粧シートの化粧層は、金属蒸着層とするか、また
は白色インキ、パールインキ、金属粉末入りインキのよ
うな、明度が高いか光輝性を有するかするインキで形成
するとよい。第二の化粧シートは、透明であれば、前記
した化粧シートと同様なものでよく、それに設ける化粧
層は、第一の化粧シート(2)を透視できるよう、必ず
部分的な模様または半透明な模様とするほかは、前記し
たところと同様でよい。表面層を形成するアクリル樹脂
は、ポリメチル(メタ)アクリレートをはじめ、ポリエ
チル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリ
レートのようなポリマーのほか、これらを構成するモノ
マーのコポリマーなど、任意である。その厚さは、厚す
ぎると曲げ加工が難しくなるし、薄すぎると深みのある
意匠を表現できない。 通常、50〜200μmの範囲
が適当である。表面層を透して化粧層を鮮明にみるため
には、表面層の可視光線(λ=400〜700nm)の
透過率が70%以上であり、ヘイズ度が8%以下、とく
に6%以下であることが好ましい。 しかし、ヘイズ度
が小さすぎると、化粧層の小さなキズまでもが鮮明にみ
えてしまうので、1%以上、好ましくは3%以上のもの
をえらぶとよい。 ここで、ヘイズ度とは、表面層に光
をあてたときの、全透過光量に対する分散光量の割合を
示す百分率である。 ヘイズ度が小さいものほど化粧層
が鮮明に見え、大きくなるに従い曇ってみえる。表面層
の形成は、塗料の塗布、またはシート(好ましくはコロ
ナ放電加工などの易接着処理を施したもの)の積層な
ど、既知の手段に従って行なえばよい。表面に凹凸があ
ると光の屈折や拡散が起こって鮮映性を損うことがある
ので、成形用シート表面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.1μm以下となるように形成することが好ましい。
本考案の絵付け成形品は、一例を図3に示すように、合
成樹脂の基材(7)上に、上記の成形用シートを積層一
体化してなる。 ただし、この図では中間層と第二の化
粧層とが省略されている。基材には、MDF等の木質基
材をはじめ、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリスチレ
ン、PVC、ポリプロピレンなどの合成樹脂、陶磁器
類、鉄やアルミニウムなどの金属を材料とする基材を用
いればよい。基材と成形用シートとの積層は、通常の手
法、たとえばロールプレス法、真空ラミネート法、真空
プレス法、射出成形同時絵付け法などの技術に従えばよ
い。必要であれば、成形用シートの裏面や基材の表面
に、接着剤を塗布しておいてもよい。 接着剤は、酢酸
ビニルエマルジョンや、アクリル系、変性ゴム系、ニト
リルゴム系、ウレタン系など既知のものでよく、塗布手
段もロールコート、スプレーコートなど通常の手段でよ
い。
は、図2に示すように、熱可塑性樹脂、代表的にはPV
C、ABS、ポリスチレン等の真空成形、圧空成形等の
加工に用いる樹脂の裏打ちシート(1)上に、化粧層
(21)を有する熱可塑性樹脂の第一の化粧シート
(2)、透明な熱可塑性樹脂の中間層(3)、化粧層
(41)を有する透明なポリ塩化ビニルの第二の化粧シ
ート(4)および透明なアクリル樹脂の表面層(5)を
順に設けてなる。裏打ちシートは成形品への貼着面とな
るものであるから、その材料となる熱可塑性樹脂として
は、たとえばPVCの場合、可塑剤含有量の少ないも
の、たとえば10phr以下、好ましくは全く含有しな
いものをえらぶとよい。 裏打ちシートは、合成樹脂の
基材表面に凹凸があったり、接着剤に起因する歪みがあ
ったりしても、成形品の表面を鏡面に仕上げることので
きる厚さのもの、具体的には化粧シートとの合計の厚さ
が0.4mm以上になるものがよい。第一の化粧シート
の材料となる熱可塑性樹脂は、透明、不透明のいずれで
あってもよいが、化粧層がよく接着するように、PVC
の場合は可塑剤の含有量を15phr以下にしたものが
よい。 シートの厚さは、印刷等の化粧を施すのに都合
のよい厚さ、すなわち0.1mm以下が好ましい。この
第一の化粧シートに設ける化粧層は、成形品の用途に応
じて、絵柄の印刷や、アルミニウム、クロム等の金属の
蒸着など、既知の手法により任意のものを形成すればよ
い。 化粧層は、化粧シートの上面または下面の一方ま
たは両面に設けることができる。 化粧層はまた、全面
を均一に被覆するものであってもよいし、部分的に模様
を形成するものであってもよい。中間層は化粧層に奥行
き、立体感をもたせるためのものであり、この効果を発
揮させるには、厚さを、第二の化粧シートとの合計で5
0μm以上となるようにえらぶとよい。 下地となる第
一の化粧シートの化粧層は、金属蒸着層とするか、また
は白色インキ、パールインキ、金属粉末入りインキのよ
うな、明度が高いか光輝性を有するかするインキで形成
するとよい。第二の化粧シートは、透明であれば、前記
した化粧シートと同様なものでよく、それに設ける化粧
層は、第一の化粧シート(2)を透視できるよう、必ず
部分的な模様または半透明な模様とするほかは、前記し
たところと同様でよい。表面層を形成するアクリル樹脂
は、ポリメチル(メタ)アクリレートをはじめ、ポリエ
チル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリ
レートのようなポリマーのほか、これらを構成するモノ
マーのコポリマーなど、任意である。その厚さは、厚す
ぎると曲げ加工が難しくなるし、薄すぎると深みのある
意匠を表現できない。 通常、50〜200μmの範囲
が適当である。表面層を透して化粧層を鮮明にみるため
には、表面層の可視光線(λ=400〜700nm)の
透過率が70%以上であり、ヘイズ度が8%以下、とく
に6%以下であることが好ましい。 しかし、ヘイズ度
が小さすぎると、化粧層の小さなキズまでもが鮮明にみ
えてしまうので、1%以上、好ましくは3%以上のもの
をえらぶとよい。 ここで、ヘイズ度とは、表面層に光
をあてたときの、全透過光量に対する分散光量の割合を
示す百分率である。 ヘイズ度が小さいものほど化粧層
が鮮明に見え、大きくなるに従い曇ってみえる。表面層
の形成は、塗料の塗布、またはシート(好ましくはコロ
ナ放電加工などの易接着処理を施したもの)の積層な
ど、既知の手段に従って行なえばよい。表面に凹凸があ
ると光の屈折や拡散が起こって鮮映性を損うことがある
ので、成形用シート表面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.1μm以下となるように形成することが好ましい。
本考案の絵付け成形品は、一例を図3に示すように、合
成樹脂の基材(7)上に、上記の成形用シートを積層一
体化してなる。 ただし、この図では中間層と第二の化
粧層とが省略されている。基材には、MDF等の木質基
材をはじめ、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリスチレ
ン、PVC、ポリプロピレンなどの合成樹脂、陶磁器
類、鉄やアルミニウムなどの金属を材料とする基材を用
いればよい。基材と成形用シートとの積層は、通常の手
法、たとえばロールプレス法、真空ラミネート法、真空
プレス法、射出成形同時絵付け法などの技術に従えばよ
い。必要であれば、成形用シートの裏面や基材の表面
に、接着剤を塗布しておいてもよい。 接着剤は、酢酸
ビニルエマルジョンや、アクリル系、変性ゴム系、ニト
リルゴム系、ウレタン系など既知のものでよく、塗布手
段もロールコート、スプレーコートなど通常の手段でよ
い。
【作用】PVCのような熱可塑性樹脂を材料とする成形
用シートにおいて、表面層をアクリル樹脂で形成したこ
とにより、高い鮮映性に良好な成形性と耐擦傷性をあわ
せもつものが実現する。 また、中間層を挟んで第一お
よび第二の化粧シートを設けたことにより、成形品の化
粧にいっそうの奥行きと立体感をもたせることができ
る。
用シートにおいて、表面層をアクリル樹脂で形成したこ
とにより、高い鮮映性に良好な成形性と耐擦傷性をあわ
せもつものが実現する。 また、中間層を挟んで第一お
よび第二の化粧シートを設けたことにより、成形品の化
粧にいっそうの奥行きと立体感をもたせることができ
る。
【参考例】厚さ0.1mmのポリ塩化ビニルシート(可
塑剤含有量11phr)上に、印刷インキ「化X」(昭
和インク工業所製)で木目柄をグラビア印刷した化粧シ
ートを用意した。この化粧シートの印刷面に、表面層と
して厚さ0.08mmの透明なポリメチルメタアクリレ
ートのシートを重ね、非印刷面には裏打ちシートとして
厚さ0.8mmのポリ塩化ビニルシート(可塑剤を含有
しない)を重ね、熱ラミネートして、 裏打ちシート/化粧シート/化粧層/表面層 からなる層構成の成形用シートを得た。縦300mm、
横200mm、厚さ18mmの平たい箱形で、すべての
稜に5mmのアールをつけたMDF製の基材を用意し
た。上記の基材に、接着剤としてウレタン変性ビニル樹
脂のエマルジョン「CVC550」(コニシボンド製)
をスプレーコートして、塗布量5g/尺2の接着剤層を
設けた。 この基材を、シリコーンゴムシートで箱体を
上下に二分割した真空プレス機の下室に配置した。 基
材の上に上記の成形用シートをのせ、下室を真空にする
とともに上室を圧空にして、シリコーンゴムシートで成
形用シートを約90℃の温度に加熱し、成形品表面に押
しつけて接着させた。 得られた絵付け成形品は図3に
示す構造のもので、高い鮮映性と耐擦傷性とを有してい
た。表面層として、厚さ0.1mmのPVCシート上に
紫外線硬化性塗料を塗布し硬化させたシートを用いたほ
かは、前記と同様な成形用シートを用意した。 この成
形用シートを使用して、上記と同様に絵付け成形品の製
造を行なったところ、得られた成形品の稜の部分にクラ
ックが生じていた。
塑剤含有量11phr)上に、印刷インキ「化X」(昭
和インク工業所製)で木目柄をグラビア印刷した化粧シ
ートを用意した。この化粧シートの印刷面に、表面層と
して厚さ0.08mmの透明なポリメチルメタアクリレ
ートのシートを重ね、非印刷面には裏打ちシートとして
厚さ0.8mmのポリ塩化ビニルシート(可塑剤を含有
しない)を重ね、熱ラミネートして、 裏打ちシート/化粧シート/化粧層/表面層 からなる層構成の成形用シートを得た。縦300mm、
横200mm、厚さ18mmの平たい箱形で、すべての
稜に5mmのアールをつけたMDF製の基材を用意し
た。上記の基材に、接着剤としてウレタン変性ビニル樹
脂のエマルジョン「CVC550」(コニシボンド製)
をスプレーコートして、塗布量5g/尺2の接着剤層を
設けた。 この基材を、シリコーンゴムシートで箱体を
上下に二分割した真空プレス機の下室に配置した。 基
材の上に上記の成形用シートをのせ、下室を真空にする
とともに上室を圧空にして、シリコーンゴムシートで成
形用シートを約90℃の温度に加熱し、成形品表面に押
しつけて接着させた。 得られた絵付け成形品は図3に
示す構造のもので、高い鮮映性と耐擦傷性とを有してい
た。表面層として、厚さ0.1mmのPVCシート上に
紫外線硬化性塗料を塗布し硬化させたシートを用いたほ
かは、前記と同様な成形用シートを用意した。 この成
形用シートを使用して、上記と同様に絵付け成形品の製
造を行なったところ、得られた成形品の稜の部分にクラ
ックが生じていた。
【考案の効果】本考案の成形用シートは、良好な成形性
と耐擦傷性をもつと同時に、高い鮮映性をあわせもつ。
この成形用シートを積層した本考案の絵付け成形品
は、深みのある意匠を有する。
と耐擦傷性をもつと同時に、高い鮮映性をあわせもつ。
この成形用シートを積層した本考案の絵付け成形品
は、深みのある意匠を有する。
【図1】 本考案の成形用シートの構成を説明するため
の、一部の構成層を示した模式的な断面図。
の、一部の構成層を示した模式的な断面図。
【図2】 本考案の成形用シートの構成を説明するため
の、全構成層を示した模式的な断面図。
の、全構成層を示した模式的な断面図。
【図3】 本考案の絵付け成形品の一例を説明するため
の断面図。
の断面図。
1 裏打ちシート 2,4 化粧シート 21,41 化粧層 3 中間層 5 表面層 7 基材
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂の裏打ちシート(1)上
に、化粧層(21)を有する熱可塑性樹脂の第一の化粧
シート(2)、透明な熱可塑性樹脂の中間層(3)、化
粧層(41)を有する透明なポリ塩化ビニルの第二の化
粧シート(4)および透明なアクリル樹脂の表面層
(5)を順に設けてなる成形用シート。 - 【請求項2】 合成樹脂の基材(7)上に、請求項1の
成形用シートを積層一体化してなる絵付け成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991079124U JP2576513Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 成形用シートおよび絵付け成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991079124U JP2576513Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 成形用シートおよび絵付け成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529744U JPH0529744U (ja) | 1993-04-20 |
JP2576513Y2 true JP2576513Y2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=13681192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991079124U Expired - Lifetime JP2576513Y2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 成形用シートおよび絵付け成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576513Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4498505B2 (ja) * | 1999-11-12 | 2010-07-07 | 大日本印刷株式会社 | 射出成形同時絵付用シート及びその製造方法 |
JP5818489B2 (ja) * | 2011-04-12 | 2015-11-18 | 積水化学工業株式会社 | 耐燃焼性シート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01237134A (ja) * | 1988-03-18 | 1989-09-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 絵付け成形用シート |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP1991079124U patent/JP2576513Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0529744U (ja) | 1993-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6544369B1 (en) | Process for producing thin film-like material having decorative surface | |
JP2576513Y2 (ja) | 成形用シートおよび絵付け成形品 | |
JP2574558Y2 (ja) | 化粧材 | |
JP3016034B2 (ja) | 化粧材シート及びその製造方法 | |
JP2964590B2 (ja) | 離型紙 | |
JP2967148B2 (ja) | 化粧材シート及びその製造方法 | |
JPH0493246A (ja) | 化粧シート | |
JP3010713B2 (ja) | 成形用シート | |
JP3023140B2 (ja) | 異種の凹凸面部を有するシート | |
JPH0999534A (ja) | 化粧シートおよびその製造方法 | |
JP3155100B2 (ja) | 化粧板の製造方法 | |
JP2581150B2 (ja) | 金属光沢をもつ化粧シートの製造方法 | |
JP4033924B2 (ja) | プラスチック化粧シートの製造方法 | |
JP3284288B2 (ja) | 建材用化粧板 | |
JPH08290542A (ja) | 熱硬化性樹脂化粧板 | |
JP3098586B2 (ja) | 隠蔽性を有する化粧シート | |
CN212889324U (zh) | 复合纳米微纹装饰板 | |
JPH0630443Y2 (ja) | エンボス表面を有する化粧シート | |
JP3275385B2 (ja) | 化粧フィルムとその製造方法 | |
JPS6346580Y2 (ja) | ||
JPS58220735A (ja) | ラミネ−ト化粧板製造用離型用フイルム | |
JPS6317077Y2 (ja) | ||
JPH0751314Y2 (ja) | 積層板 | |
JPH04226386A (ja) | 転写シートおよびその使用方法 | |
JPH0383635A (ja) | エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法 |