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JP2575550Y2 - 分光光度測定用マスキングスペーサー - Google Patents

分光光度測定用マスキングスペーサー

Info

Publication number
JP2575550Y2
JP2575550Y2 JP1991018724U JP1872491U JP2575550Y2 JP 2575550 Y2 JP2575550 Y2 JP 2575550Y2 JP 1991018724 U JP1991018724 U JP 1991018724U JP 1872491 U JP1872491 U JP 1872491U JP 2575550 Y2 JP2575550 Y2 JP 2575550Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
cell
hole
transmitting
masking spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991018724U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0519947U (ja
Inventor
明彦 鹿野
Original Assignee
日本石英硝子株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本石英硝子株式会社 filed Critical 日本石英硝子株式会社
Priority to JP1991018724U priority Critical patent/JP2575550Y2/ja
Publication of JPH0519947U publication Critical patent/JPH0519947U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2575550Y2 publication Critical patent/JP2575550Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Optical Measuring Cells (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、医療、理化学分野にお
ける微量試料の分光光度測定用に適した分光光度測定用
マスキングスペーサーおよびセルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、分光光度の測定には、容積の
大きいセルが用いられているが、微量試料の測定には不
向きである。このため微量試料を測定するためには、専
用の特別なセルを作成または購入する必要があった。ま
た、スペーサは、透光性の素材を使用して、もっぱら試
料の光路長を変更するために用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、微量測定用の
セルは、高価であり、また通常測定用のセルとの兼用が
難しく、また、一般セルでは測定装置の入射光が乱反射
し、迷光がディテクターに検出され測定精度が著しく悪
くなる場合があったり、入射光の形状、大きさを調整す
る必要がある。このため、通常はセル外面にマスキング
板(金属又は樹脂)等を貼付して対処したり、特定の光
学セルでは、黒色の部材を用いて製作する場合もある
が、制作費が高価で、かつ、作業効率が悪い。
【0004】このため、一般の標準セルと兼用ができ、
微量試料を高精度で測定でき、廉価で、作業効率の良い
セルの開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案者は、これら従来
の問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、標準のセル
内に着脱自在としたマスキングを施した特定形状のスペ
ーサーを組み込めば前記問題点が解決でき、その光路長
を保ったままで微量試料の分光測定を可能にし、かつ、
マスキング効果のあるセルを提供できるとの知見を得て
本考案を完成した。
【0006】つまり、第1の考案は上下に貫通する貫通
孔と、貫通孔と交差する1以上の透光孔を有し、かつ、
セルの透光面に内接する面に凹部を有する分光光度測定
用マスキングスペーサーである。
【0007】また、第2の考案は、セルの透光面と内接
する面に1以上の透光孔を設け、下面から透光孔まで貫
通した貫通孔を有し、かつ、前記セルの透光面に内接す
る面に凹部を有する分光光度測定用マスキングスペーサ
ーである。
【0008】以下、本願考案を図面に基づいて説明する
が、本願考案はこれらに限定されるものでない。
【0009】第1図は、角形のセルに内接するマスキン
グスペーサーの一実施態様を示す図である。マスキング
スペーサー1は、セルの透光面7に内接する面が内側に
凹んでおり、かつ、上面の中央部には、上下に貫通した
貫通孔2を有し、かつ、セルの透光面7に内接する面の
任意の箇所に透光孔3を有している。このように上部ま
での貫通孔を設けると透光孔3中の試料に取り込まれる
泡が抜けやすく試料導入が容易となる。
【0010】マスキングスペーサーの材質は、耐薬品
性、迷光カットおよび光の遮断性を必要とするため、黒
ガラス等の着色ガラスが好ましいが、テフロン等の樹脂
等を素材として使用することも可能である。
【0011】マスキングスペーサーの外形寸法は、これ
を挿入するセルの内径寸法に合わせて製作する必要があ
り、透光面以外の面はセルの内側に内接することが好ま
しい。
【0012】マスキングスペーサーの透光面7に内接す
る面は、透光部内面に接触して傷つけないように、また
試料が透光孔の中に安定した形で入り込めるように内側
に凹んでいる。なお、マスキングスペーサーの材質をセ
ルよりやわらかいものを用いたときは、透光部内側に接
触しても傷つくことがないので透光孔内で試料を安定さ
せる方法等を用いれば、凹部を設ける必要がなくマスキ
ングスペーサーの形状もセルに内接する角形にすること
もできる。
【0013】また、透光面7の任意の箇所には、貫通孔
2と交差する角または丸等の透光孔3が設けてある。入
射光は透光孔以外でマスキングされ精密に測定されるの
で、透光孔の形状はマスキングとの関係で設定される。
【0014】また、マスキングスペーサーには、上面中
央部から下部に向けて試料導入の容易さと、透光部泡抜
きのため貫通孔2が設けてある。このとき、貫通孔2の
上部および下部の開孔部を末広がりにすれば、より試料
導入が容易となり好ましい態様となる。
【0015】貫通孔と透光孔を交差してあるので、試料
の量は、透光孔まで充填されれば、測定可能になり、セ
ル全体に試料を充填していた従来に比して試料の節約が
可能になる。
【0016】なお、角形セルに試料を充填した後マスキ
ングスぺーサーを挿入するときは、図4に示すように貫
通孔が下面から透光孔まで貫通したものを用いるのが好
ましい。
【0017】図面では、角形セル用のマスキングスペー
サーを示したが、セルのそれぞれの形状に応じた形状に
製作することができる。
【0018】
【実施例】角型セル(通常寸法:外寸12.5mm×1
2.5mm×45mm、内寸10mm×10mm×4
3.75mm)で試料を測定したとき、試料を4〜6
ml必要としたが、これに9.9mm×9.9mm×5
0mm、凹部0.2mm、貫通孔φ3mm、貫通孔の上
下口径φ5mm、下面から7.25mmの位置にφ3m
mの透光孔を有する本考案品を挿入すると、約0.1
mlの試料量での測定が可能になった。
【0019】
【効果】本考案によれば、一般標準セルを用いてその光
路長を保ったままで、微量の試料で分光測定を可能に
し、かつ、マスキング効果をもつため、光源の不明確な
部分のカット及び迷光等をおさえることも可能になる。
また、角型セルへの出し入れも容易であり、高価な特殊
セルを多数用意する必要がなくコストを低減でき、ま
た、通常のセルとして使用するときは、このスペンサー
を抜き取るだけで良い。さらに、形状が単純なので洗浄
等の手入れも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案のマスキングスペーサー1と角
形セル6を示す斜視図である。
【図2】図2は、角形セルに本考案のマスキングスペー
サーを挿入した状態を示す斜視図。
【図3】図3は、角形セルに本考案のマスキングスペー
サーを挿入した状態を示す断面図。
【図4】図4は、角形セルに下面から透光孔まで孔を設
けたマスキングスペーサーを挿入した状態を示す断面
図。
【符号の説明】
1 マスキングスペーサー 2 貫通孔 3 透光孔 4 凹部 5 開孔部 6 セル 7 透光面 8 入射光

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に貫通する貫通孔と、貫通孔と交差
    する1以上の透光孔を有し、かつ、セルの透光面に内接
    する面に凹部を有する分光光度測定用マスキングスペー
    サー。
  2. 【請求項2】 セルの透光面と内接する面に1以上の透
    光孔を設け、下面から透光孔まで貫通した貫通孔を有
    し、かつ、前記セルの透光面に内接する面に凹部を有す
    る分光光度測定用マスキングスペーサー。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれかにおいて、貫通孔
    の開孔部が上部および下部で末広がりとなっている分光
    光度測定用マスキングスペーサー。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかの分光光度測定用
    マスキングスペーサーを内接している分光光度測定用セ
    ル。
JP1991018724U 1991-03-04 1991-03-04 分光光度測定用マスキングスペーサー Expired - Lifetime JP2575550Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1991018724U JP2575550Y2 (ja) 1991-03-04 1991-03-04 分光光度測定用マスキングスペーサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0519947U JPH0519947U (ja) 1993-03-12
JP2575550Y2 true JP2575550Y2 (ja) 1998-07-02

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