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JP2571563Y2 - 引戸の排水構造 - Google Patents

引戸の排水構造

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Publication number
JP2571563Y2
JP2571563Y2 JP1993060117U JP6011793U JP2571563Y2 JP 2571563 Y2 JP2571563 Y2 JP 2571563Y2 JP 1993060117 U JP1993060117 U JP 1993060117U JP 6011793 U JP6011793 U JP 6011793U JP 2571563 Y2 JP2571563 Y2 JP 2571563Y2
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JP
Japan
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plate
space
internal space
water collecting
lower frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993060117U
Other languages
English (en)
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JPH0729285U (ja
Inventor
亘 小林
Original Assignee
株式会社日本アルミ
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日本アルミ filed Critical 株式会社日本アルミ
Priority to JP1993060117U priority Critical patent/JP2571563Y2/ja
Publication of JPH0729285U publication Critical patent/JPH0729285U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2571563Y2 publication Critical patent/JP2571563Y2/ja
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば病院および養
護施設などの建物のベランダなどの外部空間と室内など
の内部空間とを仕切る引戸の下枠に有利に実施すること
ができる排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁には、たとえば屋外となるベ
ランダなどのような外部空間と、室内などの内部空間と
を仕切るために引戸が設けられる。この引戸は、片引き
戸あるいは引違い戸などが周知であり、いずれの引戸も
複数の障子と、各障子を開閉自在に保持する枠体とを有
する。各障子の下部には下戸車が設けられ、前記枠体の
下枠に形成されたレールに沿って各障子を移動可能なよ
うに構成されている。
【0003】このような先行技術では、前記枠体の下枠
には、その下枠の長手方向に沿って延びるレールとレー
ルとの間および下枠の上面から突出する複数のリブとリ
ブとの間に下枠の長手方向に沿って延びる凹溝が形成さ
れるため、路面で跳返った雨水などが凹溝内に貯留され
てしまい、円滑に排水することができないという問題を
有する。また前記凹溝から溢れて外部空間側に流れ出し
た水は、下枠近傍の床面で水たまりとなり、通行が害さ
れるという問題がある。このような問題を解決するため
に、他の先行技術では、たとえば実開平5−10691
号公報に示されるように、前記障子に相当する戸車が接
地回転する偏平な載置面部を有する下枠にガイド溝部を
形成し、このガイド溝部の底面に水抜孔を形成し、この
ガイド溝部には引戸の下端部に設けられるガイド片を挿
入し、このガイド片には引戸の開閉時のがたつきを抑え
るためのガイドキャップを装着し、前記ガイド溝部内の
水を水抜孔および排水孔を介して、下枠に沿って設けら
れる排水孔内に導いて排出するように構成されている。
このような他の先行技術では、前記ガイド溝部に挿入さ
れるガイド片にはガイドキャップが装着されているた
め、ガイド溝部とガイドキャップとの間の隙間に水が溜
まりやすく、その水を確実に排出することができないと
いう問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案の目的は、障子
に関して一方の空間から他方の空間への水の侵入を防
ぎ、かつ下枠内の水を確実に排水することができる引戸
の排水構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、(a)外部空
間3と内部空間5とを仕切る障子7aを、開閉自在に支
持する下枠9を備え、 (b)この下枠9は、 (b1)底板14と、 (b2)底板14の外部空間3側の幅方向一端部15よ
りも内部空間5寄りに退避した位置で上方に立上がる前
板16と、 (b3)底板14の内部空間5寄りの幅方向他端部17
から上方に立上がる背後板18と、 (b4)前板16の上部から背後板18の高さ方向中央
部付近にわたって屈曲して連なる上板21とを含み、 (c)上板21は、 (c1)前板16よりも外部空間3側に突出し、前記底
板14の一端部15と平行に延びる水平部分25と、 (c2)水平部分25の外部空間3側の一端部から上方
に立上がる第1立上り部分26と、 (c3)水平部分25の内部空間5側の他端部から上方
に立上がる第2立上り部分27と、 (c4)第2立上り部分27の上部から内部空間5側に
屈曲して連なり、外部空間3に向かって下方に傾斜する
平坦な前カバー部29と、 (c5)前カバー部29の最も内部空間5寄りの端部か
ら上方に立上がり、障子7aを開閉自在に支持する案内
レール30と、 (c6)案内レール30と前記背後板18の高さ方向中
央部付近とに前記前カバー部29よりも下方で略L字状
に屈曲して連なり、上方に開口した第1集水溝33を形
成する後カバー部31とを有し、 (d)後カバー部31に前記第2集水溝34に連通する
第1の排水孔35を形成するとともに、前板16に第2
集水溝34と外部空間3とを連通する第2の排水孔36
を形成して、前記底板14、前板16、背後板18およ
び上板21によって規定される第2集水溝34に第1集
水溝33内の水を前記第1の排水孔35を介して導き、
この第2集水溝34内の水を、前記第2の排水孔36を
介して下枠9に外部空間3側で隣接して設けられる排水
溝45へ導き、 (e)この排水溝45は、内部空間5側に配置される一
側部が前記水平部分25と底板14の一端部15との間
に嵌まり込む井桁状の蓋体44によって覆われることを
特徴とする引戸の排水構造である。
【0006】
【作用】本考案に従えば、外部空間3と内部空間5とは
障子7aによって仕切られ、この障子7aは下枠9によ
って開閉自在に支持される。下枠9は、底板14の外部
空間3側の幅方向一端部15よりも内部空間5寄りに退
避した位置から上方に前板16が立上がり、また底板1
4の内部空間5寄りの幅方向他端部17から上方に背後
板18が立上がって形成される。前板16の上部と背後
板18の高さ方向中央部付近とにわたって上板21が連
なり、これらの底板14、前板16、背後板18および
上板21によって第2集水溝34が規定される。上板2
1は、前記障子7aを開閉自在に支持する案内レール3
0に関して外部空間3側には前カバー部29が連なり、
また内部空間5側には、後カバー部31が連なり、この
後カバー部31は前カバー部19よりも下方に略L字状
に屈曲して設けられる。このような後カバー部31によ
って第1集水溝33が形成される。前板16には、この
前板16よりも外部空間3側に突出し、前記底板14の
一端部15と平行に延びる水平部分25が連なり、この
水平部分25の外部空間3側の一端部には上方に立上が
る第1立上り部分26が連なり、また立上り部分26の
内部空間5側の他端部には上方に立上がる第2立上り部
分27が連なる。第2立上り部分27の上部には、前記
前カバー部29が内部空間5側に屈曲して連なる。この
前カバー部29は、内部空間3に向かって下方に傾斜し
て形成され、外部空間3から内部空間5に向かって上板
21と障子7aとの間に侵入する水を外部空間3側に導
いて、排水溝45内へ井桁状の蓋体44を介して排水す
ることができる。蓋体44の内部空間5側の一側部は、
前記水平部分25と底板14の一端部15との間に嵌ま
り込んだ状態で支持され、下枠9に外部空間3側に隣接
して設けられる排水溝45が覆われる。このような蓋体
44によって、外部空間3側で雨水の跳返りが防がれ、
跳返った水が上板21と障子7aとの間を介して内部空
間5側へ侵入することが防がれる。後カバー部31は、
前カバー部29よりも下方に設けられるので、外部空間
3側から侵入した雨水が案内レール30を乗越えて内部
空間5側に風などによって押込まれようとしても、第1
集水溝33に落下した水が背後板18を乗越えて内部空
間5内へ移動することが不可能であるため、案内レール
30を乗越えた水が直接背後板18よりも内部空間5側
へ侵入することが確実に防がれる。また第1集水溝33
内に流れ落ちた水は、第1の排水孔35を介して第2集
水溝34内に導かれ、この第2集水溝34内の水は第2
の排水孔36を介して排水溝45内へ導かれて排水され
る。このように案内レール30を乗越えて第1集水溝3
3内に流れ込んだ水は、前カバー部29上を流れ落ちて
排水されるのではなく、異なる排水経路を経て排水溝4
5へ導かれるので、前カバー部29上の水嵩が大きくな
ることが防がれ、下枠9上に水たまりが発生することが
防がれる。これによって通行時に水跳ねが生じて内部空
間5が汚損されることが防がれる。しかもこの下枠9
は、蓋体44の内部空間側の一側部を水平部分25と底
板14の一端部15との間に嵌まり込んだ状態で支持す
るように構成されるので、蓋体44の前記一側部を支持
するための構成を別途に設ける必要がなく、排水工事に
おける作業工程が少なくてすみ、工事を簡略化すること
ができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一実施例の引戸1の排水構造
を示す鉛直断面図であり、図2は図1の引戸1の水平断
面図であり、図3は引戸1を外部空間3側から見た全体
の正面図である。なお、本実施例の引戸1は、中心線4
に関して左右対称に構成されるため、図1は図3の切断
面線I−Iから見た左側の障子7aの鉛直断面を示し、
図2は図3の切断面線II−IIから見た右側の障子8
bの水平断面を示す。
【0008】病院および養護施設などの建物は、たとえ
ばベランダとして使用される外部空間3と、この外部空
間3に通じる部屋または廊下などである内部空間5とを
有し、これらの外部空間3と内部空間5とは片引き戸と
呼ばれる引戸1によって仕切られ、外部空間3から内部
空間5への風雨の侵入を防止することができる。引戸1
は、アルミニウム製の枠体6と、枠体6に矢符A1、A
2方向および矢符B1,B2方向に、それぞれ開閉自在
に保持される2枚の可動側障子7a,7bと、枠体6内
で各可動側障子7a,7bの両側方で枠体6に固定され
る一対の固定側障子8a,8bとを有する。
【0009】前記枠体6は、ほぼ水平に配置される下枠
9と、下枠9の長手方向両端部に直角に連結される一対
の竪枠10,11と、各竪枠10,11の上端部に前記
下枠9と平行に連結される上枠13とを含む。
【0010】図4は、下枠9付近の拡大断面図である。
前記下枠9は、底板14と、底板14の外部空間3側の
幅方向(図4の左右方向)一端部15よりも内部空間5
寄りに退避した位置でほぼ直角に立上る前板16と、底
板14の内部空間5寄りの幅方向他端部17からほぼ直
角に上方に立上り、上部にパッキン19が嵌まり込む嵌
合溝20が形成される背後板18と、前板16の上部と
背後板18のほぼ中央部にわたって屈曲して連なる上板
21と、背後板18の上部に内部空間5側に屈曲して連
なる逆L字状のカバー体23と、前記底板14の下面か
ら下方に突出するL字状の取付片24とを有する。
【0011】前記上板21は、前板16よりも外部空間
3側に突出し、前記底板14の一端部15と平行に延び
る水平部分25と、水平部分25の内部空間3側の一端
部から上方に立上がる第1立上り部分26と、水平部分
25の内部空間5側の他端部から上方に立上がる第2立
上り部分27とを有する略U字状の凹部28と、第2立
上り部分27の上部から内部空間5側に屈曲して連なる
平坦な前カバー部29と、前カバー29の最も内部空間
寄りの端部から上方へ立上がる案内レール30と、案内
レール30に連なり、前記背後板18の高さ方向(図4
の上下方向)中央部付近に前記前カバー部29よりも下
方で略L字状に屈曲して連なる後カバー部31とを有す
る。この後カバー部31によって最も内部空間5寄りに
配置される固定側障子8a,8bと、これらの障子8
a,8bに外部空間3寄りで隣接する可動側障子7a,
7bとの間の空間46に臨んで開口する第1集水溝33
が形成される。
【0012】前記第2の凹部31には、底板14、前板
16、背後板18および上板21によって規定され、下
枠9の長手方向(図4の紙面に垂直方向)に延びる第2
集水溝である空間34に連通する排水孔35が形成され
る。また前記前板16には空間34と外部空間3とを連
通する排水孔36が形成される。これらの排水孔35、
空間34および排水孔36によって、排水用流路を構成
する。
【0013】このような下枠9は、押え金具37によっ
てコンクリート製の床38の凹所39内に固定され、押
え金具37は床38に埋設されたアンカーボルト40に
溶接などによって固定される。取付片24には、ビス4
1によって外部空間3側からステンレス鋼またはアルミ
ニウム製の略U字状の樋体43が固定される。また前記
下枠9は、車椅子などの通行の妨げとならないように、
最上面が床面とほぼ同一平面を成し、しかも外部空間3
から下枠9内に流入した雨水を外部空間3側へ良好に排
出して、内部空間5内への風雨の侵入を確実に防ぐこと
ができるように構成されている。
【0014】再び図1を参照して、前記樋体43は、前
記下枠9の外部空間に臨んで開口しており、その上部に
はステンレス鋼製の板状体が井桁状に組まれた蓋体であ
るグレーチング44が設けられる。このグレーチング4
4の一側部は、前記下枠9の第1の凹部28の水平部分
25と底板14の一端部15との間に嵌まり込んで抜止
めされる。このグレーチング44によって外部空間3側
で降雨があっても、雨水の跳ね返りを少なくすることが
でき、しかも水たまりなどを生じず、通行時に支障を生
じるおそれはない。このような樋体43およびグレーチ
ング44は、図3において可動側障子7a,7bを含む
範囲Lにわたって設けられる。グレーチング44を通過
して樋体43内の排水溝45に流れ込んだ雨水は、図示
しない既設の排水路を経て下水管などに導かれて排出さ
れる。
【0015】このように前記第1集水溝33は、各可動
側障子7a,7bと、各固定側障子8a,8bとの間に
形成される空間46に臨んで開口しているので、各障子
7a,7b;8a,8bを伝って流れ込んだ雨水を集水
して排水溝45内へ導くことができる。
【0016】前記可動側障子7aは、一対の竪框47,
48と、各竪框47,48の各上端部を連結する上框4
9と、各竪框47,48の各他端部を連結する下框50
と、各竪框47,48、上框49および下框50によっ
て保持される板ガラス51と、下框50に設けられる下
戸車53とを有する。もう一方の可動側障子7bもま
た、前述の可動側障子7aと同様な構成を有する。また
固定側障子8aは、一対の竪框54,55と、各竪框5
4,55の各上端部を連結する上框56と、各竪框5
4,55の各他端部を連結する下框57と、板ガラス5
8とを含む。もう一方の固定側障子8bもまた、前述し
た固定側障子8aと同様な構成を有する。
【0017】可動側障子7a,7bおよび固定側障子8
a,8bの閉じた状態における召合わせとなる竪框4
7,55にはロック手段60が設けられる。このロック
手段60は、図5に示されるように、可動側障子7a,
7bの竪框47に設けられるハンドル61を矢符63方
向に角変位操作すると、図5(1)に示されるようなロ
ック解除状態、すなわちハンドル61によって連動する
リンク機構64を介して上方の押圧片65が上枠13の
外部空間3側の内面を押圧し、また前記リンク機構64
を介して下方に設けられる楔片66が下方へ変位駆動さ
れ、前記案内レール30の内部空間5側の側面を押圧す
る。これによって可動側障子7a,7bは内部空間5側
へ移動するとともに、ハンドル61に一体的に形成され
るロック片67が固定側障子8a,8bの竪框55に設
けられる摺動片68を図5(2)のように押圧し、これ
によって各可動側障子7a,7bの矢符A1,B1で示
す方向への変位を阻止することができるとともに、可動
側障子7a,7bの各竪框47,48、上框49および
下框50の内部空間を臨む表面に前記パッキン19が全
周にわたって弾発的に突設し、水の侵入を確実に防ぐよ
うにしている。このようなロック手段60による各可動
側障子7a,7bのロック状態を解除するには、前記ハ
ンドル61を矢符63とは逆方向に戻せばよい。
【0018】以上の実施例では、片引き戸の下枠9につ
いて説明したけれども、本考案の他の実施例として、図
6に示されるように複数の障子70,71,73から構
成される引違い戸においても、最も内部空間5寄りに配
置される障子73と、この障子73に隣接する障子71
との間の空間75に臨んで第1集水溝を形成し、排水孔
76、空間77および排水孔78によって構成される排
水流路を介して排水溝45内へ排出するようにしてもよ
い。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、外部空間
3と内部空間5とは障子7aによって仕切られ、この障
子7aは下枠9によって開閉自在に支持される。下枠9
は、底板14の外部空間3側の幅方向一端部15よりも
内部空間5寄りに退避した位置から上方に前板16が立
上がり、また底板14の内部空間5寄りの幅方向他端部
17から上方に背後板18が立上がって形成される。前
板16の上部と背後板18の高さ方向中央部付近とにわ
たって上板21が連なり、これらの底板14、前板1
6、背後板18および上板21によって第2集水溝34
が規定される。上板21は、前記障子7aを開閉自在に
支持する案内レール30に関して外部空間3側には前カ
バー部29が連なり、また内部空間5側には、後カバー
部31が連なり、この後カバー部31は前カバー部19
よりも下方に略L字状に屈曲して設けられる。このよう
な後カバー部31によって第1集水溝33が形成され
る。前板16には、この前板16よりも外部空間3側に
突出し、前記底板14の一端部15と平行に延びる水平
部分25が連なり、この水平部分25の外部空間3側の
一端部には上方に立上がる第1立上り部分26が連な
り、また立上り部分26の内部空間5側の他端部には上
方に立上がる第2立上り部分27が連なる。第2立上り
部分27の上部には、前記前カバー部29が内部空間5
側に屈曲して連なる。この前カバー部29は、内部空間
3に向かって下方に傾斜して形成され、外部空間3から
内部空間5に向かって上板21と障子7aとの間に侵入
する水を外部空間3側に導いて、排水溝45内へ井桁状
の蓋体44を介して排水することができる。蓋体44の
内部空間5側の一側部は、前記水平部分25と底板14
の一端部15との間に嵌まり込んだ状態で支持され、下
枠9に外部空間3側に隣接して設けられる排水溝45が
覆われる。このような蓋体44によって、外部空間3側
で雨水の跳返りが防がれ、跳返った水が上板21と障子
7aとの間を介して内部空間5側へ侵入することが防が
れる。後カバー部31は、前カバー部29よりも下方に
設けられるので、外部空間3側から侵入した雨水が案内
レール30を乗越えて内部空間5側に風などによって押
込まれようとしても、第1集水溝33に落下した水が背
後板18を乗越えて内部空間5内へ移動することが不可
能であるため、案内レール30を乗越えた水が直接背後
板18よりも内部空間5側へ侵入することが確実に防が
れる。また第1集水溝33内に流れ落ちた水は、第1の
排水孔35を介して第2集水溝34内に導かれ、この第
2集水溝34内の水は第2の排水孔36を介して排水溝
45内へ導かれて排水される。このように案内レール3
0を乗越えて第1集水溝33内に流れ込んだ水は、前カ
バー部29上を流れ落ちて排水されるのではなく、異な
る排水経路を経て排水溝45へ導かれるので、前カバー
部29上の水嵩が大きくなることが防がれ、下枠9上に
水たまりが発生することが防がれる。これによって通行
時に水跳ねが生じて内部空間5が汚損されることが防が
れる。しかもこの下枠9は、蓋体44の内部空間側の一
側部を水平部分25と底板14の一端部15との間に嵌
まり込んだ状態で支持するように構成されるので、蓋体
44の前記一側部を支持するための構成を別途に設ける
必要がなく、排水工事における作業工程が少なくてす
み、工事を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の引戸1の排水構造を示す鉛
直断面図である。
【図2】図1の引戸1の水平断面図である。
【図3】引戸1を外部空間3側から見た全体の正面図で
ある。
【図4】下枠9付近の拡大断面図である。
【図5】ロック手段60の構成を示す簡略化した断面図
である。
【図6】本考案の他の実施例の下枠9の構成を示す簡略
化した断面図である。
【符号の説明】
1 引戸 3 外部空間 5 内部空間 6 枠体 7a,7b 可動側障子 8a,8b 固定側障子 9 下枠 10,11 堅枠 13 上枠 14 底板 15 前板 18 背板 21 上板 25 水平部分 26 第1立上がり部分 27 第2立上がり部分 29 前カバー部 30 案内レール 31 後カバー部 33 第1集水溝 34 第2集水溝 35,36 排水孔 43 樋体 44 グレーチング 45 排水溝 60 ロック手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)外部空間3と内部空間5とを仕切
    る障子7aを、開閉自在に支持する下枠9を備え、 (b)この下枠9は、 (b1)底板14と、 (b2)底板14の外部空間3側の幅方向一端部15よ
    りも内部空間5寄りに退避した位置で上方に立上がる前
    板16と、 (b3)底板14の内部空間5寄りの幅方向他端部17
    から上方に立上がる背後板18と、 (b4)前板16の上部から背後板18の高さ方向中央
    部付近にわたって屈曲して連なる上板21とを含み、 (c)上板21は、 (c1)前板16よりも外部空間3側に突出し、前記底
    板14の一端部15と平行に延びる水平部分25と、 (c2)水平部分25の外部空間3側の一端部から上方
    に立上がる第1立上り部分26と、 (c3)水平部分25の内部空間5側の他端部から上方
    に立上がる第2立上り部分27と、 (c4)第2立上り部分27の上部から内部空間5側に
    屈曲して連なり、外部空間3に向かって下方に傾斜する
    平坦な前カバー部29と、 (c5)前カバー部29の最も内部空間5寄りの端部か
    ら上方に立上がり、障子7aを開閉自在に支持する案内
    レール30と、 (c6)案内レール30と前記背後板18の高さ方向中
    央部付近とに前記前カバー部29よりも下方で略L字状
    に屈曲して連なり、上方に開口した第1集水溝33を形
    成する後カバー部31とを有し、 (d)後カバー部31に前記第2集水溝34に連通する
    第1の排水孔35を形成するとともに、前板16に第2
    集水溝34と外部空間3とを連通する第2の排水孔36
    を形成して、前記底板14、前板16、背後板18およ
    び上板21によって規定される第2集水溝34に第1集
    水溝33内の水を前記第1の排水孔35を介して導き、
    この第2集水溝34内の水を、前記第2の排水孔36を
    介して下枠9に外部空間3側で隣接して設けられる排水
    溝45へ導き、 (e)この排水溝45は、内部空間5側に配置される一
    側部が前記水平部分25と底板14の一端部15との間
    に嵌まり込む井桁状の蓋体44によって覆われることを
    特徴とする引戸の排水構造。
JP1993060117U 1993-11-09 1993-11-09 引戸の排水構造 Expired - Lifetime JP2571563Y2 (ja)

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