JP2567793Y2 - チルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置 - Google Patents
チルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置Info
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- JP2567793Y2 JP2567793Y2 JP1991026064U JP2606491U JP2567793Y2 JP 2567793 Y2 JP2567793 Y2 JP 2567793Y2 JP 1991026064 U JP1991026064 U JP 1991026064U JP 2606491 U JP2606491 U JP 2606491U JP 2567793 Y2 JP2567793 Y2 JP 2567793Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係るチルト式ステアリ
ング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置は、運転
者の体格等に合わせてステアリングホイールの高さ位置
を調節するチルト式ステアリング装置に組み込む。そし
て、ステアリングコラムの前部を、揺動変位自在に支持
する。
ング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置は、運転
者の体格等に合わせてステアリングホイールの高さ位置
を調節するチルト式ステアリング装置に組み込む。そし
て、ステアリングコラムの前部を、揺動変位自在に支持
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のステアリングホイールの高さ位
置を、運転者の体格、或は運転姿勢に合わせて調節する
為、チルト式ステアリング装置と呼ばれるステアリング
ホイールの高さ調節装置が、従来から広く使用されてい
る。そしてこの様なチルト式ステアリング装置には、ス
テアリングコラムの前部を揺動自在に支持する為の、ス
テアリングコラムの揺動支持装置が組み込まれている。
置を、運転者の体格、或は運転姿勢に合わせて調節する
為、チルト式ステアリング装置と呼ばれるステアリング
ホイールの高さ調節装置が、従来から広く使用されてい
る。そしてこの様なチルト式ステアリング装置には、ス
テアリングコラムの前部を揺動自在に支持する為の、ス
テアリングコラムの揺動支持装置が組み込まれている。
【0003】図6〜7は、従来から知られたステアリン
グコラムの揺動支持装置を組み込んだ、チルト式ステア
リング装置の1例を示している。このうちの図6に示し
た固定側ブラケット1は、ダッシュボードの下面等に於
いて、車体に対し支持固定する。この固定側ブラケット
1は、互いに平行な1対の鉛直壁2を有し、各鉛直壁2
の互いに整合する位置には、それぞれ鉛直方向に亙って
1対の長孔3を形成している。
グコラムの揺動支持装置を組み込んだ、チルト式ステア
リング装置の1例を示している。このうちの図6に示し
た固定側ブラケット1は、ダッシュボードの下面等に於
いて、車体に対し支持固定する。この固定側ブラケット
1は、互いに平行な1対の鉛直壁2を有し、各鉛直壁2
の互いに整合する位置には、それぞれ鉛直方向に亙って
1対の長孔3を形成している。
【0004】一方、ステアリングシャフト13を挿通し
たステアリングコラム4の中間部には昇降側ブラケット
5を固定し、この昇降側ブラケット5を、前記1対の鉛
直壁2同士の間に挟持している。又、前記昇降側ブラケ
ット5を左右方向に亙って貫通した昇降ロッド6の両端
部を、前記1対の長孔3を通じて前記1対の鉛直壁2の
外壁面から突出させると共に、その一端部にチルトレバ
ー7を支持している。このチルトレバー7は、前記固定
側ブラケット1と昇降側ブラケット5とを係脱させる為
のものである。前記チルトレバー7が図6に示した状態
にある場合には、このチルトレバー7の回動中心に固定
され、前記昇降ロッド6の端部に螺合しているナットに
より、前記固定側ブラケット1の鉛直壁2の内側面が前
記昇降側ブラケット5の外側面に押圧される。そして、
前記固定側ブラケット1に対して前記昇降側ブラケット
5が固定される。これと同時に、前記チルトレバー7の
基端部に形成したストッパ8の端縁と、前記固定側ブラ
ケット1に形成した突っ張り壁9とが衝合する。又、前
記チルトレバー7を、図6の状態から、同図の時計方向
に回動させた場合には、前記ストッパ8の端縁と前記突
っ張り壁9とが離隔すると共に、前記押圧状態が解除さ
れる。そして、前記昇降側ブラケット5が昇降自在とな
る。
たステアリングコラム4の中間部には昇降側ブラケット
5を固定し、この昇降側ブラケット5を、前記1対の鉛
直壁2同士の間に挟持している。又、前記昇降側ブラケ
ット5を左右方向に亙って貫通した昇降ロッド6の両端
部を、前記1対の長孔3を通じて前記1対の鉛直壁2の
外壁面から突出させると共に、その一端部にチルトレバ
ー7を支持している。このチルトレバー7は、前記固定
側ブラケット1と昇降側ブラケット5とを係脱させる為
のものである。前記チルトレバー7が図6に示した状態
にある場合には、このチルトレバー7の回動中心に固定
され、前記昇降ロッド6の端部に螺合しているナットに
より、前記固定側ブラケット1の鉛直壁2の内側面が前
記昇降側ブラケット5の外側面に押圧される。そして、
前記固定側ブラケット1に対して前記昇降側ブラケット
5が固定される。これと同時に、前記チルトレバー7の
基端部に形成したストッパ8の端縁と、前記固定側ブラ
ケット1に形成した突っ張り壁9とが衝合する。又、前
記チルトレバー7を、図6の状態から、同図の時計方向
に回動させた場合には、前記ストッパ8の端縁と前記突
っ張り壁9とが離隔すると共に、前記押圧状態が解除さ
れる。そして、前記昇降側ブラケット5が昇降自在とな
る。
【0005】又、前記ステアリングコラム4の前部外周
面には、図7に示す様な揺動側ブラケット10を、溶接
等により固定している。そして、この揺動側ブラケット
10の左右両側面に1対の支持片11、11を、それぞ
れ軸12、12により結合している。そして、各支持片
11、11を車体に固定する事により、前記ステアリン
グコラム4の前部を、車体に対し揺動自在に支持してい
る。この様に、ステアリングコラム4の前部を車体に対
して揺動自在に支持している為、前記チルトレバー7を
図6の時計方向に回動させて前記昇降側ブラケット5を
昇降自在とすれば、前記ステアリングコラム4が前記軸
12、12を中心として揺動する。そして、前記ステア
リングシャフト13の後端部に固定したステアリングホ
イール(図示せず)の高さ位置を調節出来る。そして、
調節後は前記チルトレバー7を図6の反時計方向に回動
させれば、前記ステアリングホイールを、調節後の位置
に保持出来る。
面には、図7に示す様な揺動側ブラケット10を、溶接
等により固定している。そして、この揺動側ブラケット
10の左右両側面に1対の支持片11、11を、それぞ
れ軸12、12により結合している。そして、各支持片
11、11を車体に固定する事により、前記ステアリン
グコラム4の前部を、車体に対し揺動自在に支持してい
る。この様に、ステアリングコラム4の前部を車体に対
して揺動自在に支持している為、前記チルトレバー7を
図6の時計方向に回動させて前記昇降側ブラケット5を
昇降自在とすれば、前記ステアリングコラム4が前記軸
12、12を中心として揺動する。そして、前記ステア
リングシャフト13の後端部に固定したステアリングホ
イール(図示せず)の高さ位置を調節出来る。そして、
調節後は前記チルトレバー7を図6の反時計方向に回動
させれば、前記ステアリングホイールを、調節後の位置
に保持出来る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する、従来のチルト式ステアリング装置に組み込まれ
た、ステアリングコラムの揺動支持装置の場合、揺動側
ブラケット10の両側にそれぞれ軸12、12を介して
支持片11、11を設けている。この為、部品点数が多
く、組み立ての手間も面倒になる為、製作費が嵩む事が
避けられない。本考案のチルト式ステアリング装置用ス
テアリングコラムの揺動支持装置は、上述の様な不都合
を解消するものである。
用する、従来のチルト式ステアリング装置に組み込まれ
た、ステアリングコラムの揺動支持装置の場合、揺動側
ブラケット10の両側にそれぞれ軸12、12を介して
支持片11、11を設けている。この為、部品点数が多
く、組み立ての手間も面倒になる為、製作費が嵩む事が
避けられない。本考案のチルト式ステアリング装置用ス
テアリングコラムの揺動支持装置は、上述の様な不都合
を解消するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のチルト式ステア
リング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置は、チ
ルト式ステアリング装置を構成するステアリングコラム
の前部を、車体に対して揺動自在に支持する為、弾性を
有する板材により一体に形成された揺動支持ブラケット
に、この揺動支持ブラケットを車体に取り付ける為の取
付部と、この揺動支持ブラケットに前記ステアリングコ
ラムを支持する為の支持部とを設けて成る。
リング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置は、チ
ルト式ステアリング装置を構成するステアリングコラム
の前部を、車体に対して揺動自在に支持する為、弾性を
有する板材により一体に形成された揺動支持ブラケット
に、この揺動支持ブラケットを車体に取り付ける為の取
付部と、この揺動支持ブラケットに前記ステアリングコ
ラムを支持する為の支持部とを設けて成る。
【0008】特に、本考案のチルト式ステアリング装置
用ステアリングコラムの揺動支持装置に於いては、前記
支持部は、前記ステアリングコラムを挿通する為の円孔
と、この円孔の周縁部に間欠的に設けられ、合わさって
前記ステアリングコラムの前端部外周面をほぼ全周に亙
って弾性的に抑え付ける支持円筒状部を構成する複数の
円弧壁とを備えたものである。そして、これら各円弧壁
を上記支持円筒状部の直径方向外方に向け弾性変形させ
つつ前記ステアリングコラムの前端部を前記支持円筒状
部の内側に押し込む事により、この支持円筒状部の内側
に前記ステアリングコラムの前部を支持している。
用ステアリングコラムの揺動支持装置に於いては、前記
支持部は、前記ステアリングコラムを挿通する為の円孔
と、この円孔の周縁部に間欠的に設けられ、合わさって
前記ステアリングコラムの前端部外周面をほぼ全周に亙
って弾性的に抑え付ける支持円筒状部を構成する複数の
円弧壁とを備えたものである。そして、これら各円弧壁
を上記支持円筒状部の直径方向外方に向け弾性変形させ
つつ前記ステアリングコラムの前端部を前記支持円筒状
部の内側に押し込む事により、この支持円筒状部の内側
に前記ステアリングコラムの前部を支持している。
【0009】
【作用】上述の様に構成される本考案のチルト式ステア
リング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置の場
合、ステアリングホイールの高さ位置調節に伴なってス
テアリングコラムが揺動する際には、支持円筒状部を構
成する各円弧壁が弾性変形する事により、前記ステアリ
ングコラムの揺動を許容する。
リング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置の場
合、ステアリングホイールの高さ位置調節に伴なってス
テアリングコラムが揺動する際には、支持円筒状部を構
成する各円弧壁が弾性変形する事により、前記ステアリ
ングコラムの揺動を許容する。
【0010】特に、本考案のチルト式ステアリング装置
用ステアリングコラムの揺動支持装置の場合、弾性を有
する板材により一体形成された揺動支持ブラケットの支
持円筒状部にステアリングコラムを押し込むのみで構成
出来る為、製作費の低廉化を図れる。又、前記支持円筒
状部にステアリングコラムを押し込んだ状態では、この
支持円筒状部がこのステアリングコラムの前部を、ほぼ
全周に亙って弾性的に抑え付ける。この為、前記揺動支
持ブラケットによる前記ステアリングコラム前部の支持
剛性を十分に確保出来る。更に、前記支持円筒状部の内
周面と前記ステアリングコラムの前部外周面との当接圧
を安定させる事が出来る。この結果、衝突事故の際に運
転者の身体がステアリングホイールにぶつかる、所謂二
次衝突時に、運転者保護の為に前記ステアリングコラム
を前方に変位させる為に要する、所謂コラプス荷重を安
定させる事が出来て、運転者の保護充実を図れる。
用ステアリングコラムの揺動支持装置の場合、弾性を有
する板材により一体形成された揺動支持ブラケットの支
持円筒状部にステアリングコラムを押し込むのみで構成
出来る為、製作費の低廉化を図れる。又、前記支持円筒
状部にステアリングコラムを押し込んだ状態では、この
支持円筒状部がこのステアリングコラムの前部を、ほぼ
全周に亙って弾性的に抑え付ける。この為、前記揺動支
持ブラケットによる前記ステアリングコラム前部の支持
剛性を十分に確保出来る。更に、前記支持円筒状部の内
周面と前記ステアリングコラムの前部外周面との当接圧
を安定させる事が出来る。この結果、衝突事故の際に運
転者の身体がステアリングホイールにぶつかる、所謂二
次衝突時に、運転者保護の為に前記ステアリングコラム
を前方に変位させる為に要する、所謂コラプス荷重を安
定させる事が出来て、運転者の保護充実を図れる。
【0011】
【実施例】図1〜3は、本考案の第一実施例を示してい
る。揺動支持ブラケット14は、鋼板等、弾性を有する
金属板をプレス成形する事により、一体に形成してい
る。この揺動支持ブラケット14の上縁部は、後方に向
け直角に折り曲げる事により、車体に取り付ける為の取
付部15を形成し、この取付部15の左右両端部に、取
付ボルト挿通用の円孔16、16を形成している。
る。揺動支持ブラケット14は、鋼板等、弾性を有する
金属板をプレス成形する事により、一体に形成してい
る。この揺動支持ブラケット14の上縁部は、後方に向
け直角に折り曲げる事により、車体に取り付ける為の取
付部15を形成し、この取付部15の左右両端部に、取
付ボルト挿通用の円孔16、16を形成している。
【0012】又、前記取付部15の前縁から下方に垂下
した支持部17の中央部には、ステアリングコラム4を
挿通する為の円孔18を穿設している。そして、この円
孔18の周縁部に複数(図示の例では4個)の円弧壁1
9、19を、隣り合う円弧壁19、19の円周方向端縁
同士の間にそれぞれ切り割21、21を設ける事によ
り、間欠的に設けている。この複数の円弧壁19、19
は、合わさって支持円筒状部20を構成するが、自由状
態に於けるこの支持円筒状部20の内径が、前記ステア
リングコラム4の前部の外径よりも少し小さくなる様
に、前記各円弧壁19、19を形成している。
した支持部17の中央部には、ステアリングコラム4を
挿通する為の円孔18を穿設している。そして、この円
孔18の周縁部に複数(図示の例では4個)の円弧壁1
9、19を、隣り合う円弧壁19、19の円周方向端縁
同士の間にそれぞれ切り割21、21を設ける事によ
り、間欠的に設けている。この複数の円弧壁19、19
は、合わさって支持円筒状部20を構成するが、自由状
態に於けるこの支持円筒状部20の内径が、前記ステア
リングコラム4の前部の外径よりも少し小さくなる様
に、前記各円弧壁19、19を形成している。
【0013】上述の様に構成する揺動支持ブラケット1
4の支持円筒状部20の内側には、前記ステアリングコ
ラム4の前部を、この支持円筒状部20を構成する各円
弧壁19、19を外方に向け弾性変形させつつ押し込
む。そして、押し込み後に、この支持円筒状部20の内
側に前記ステアリングコラム4の前部を弾性的に支持す
る。又、この状態でこのステアリングコラム4の前部
は、前記各円弧壁19、19が構成する前記支持円筒状
部20により、(前記各切り割21、21部分を除く)
ほぼ全周に亙って弾性的に抑え付けている。更に、前記
揺動支持ブラケット14は、前記取付部15の円孔1
6、16を下方から挿通したボルトにより、車体に固定
する。
4の支持円筒状部20の内側には、前記ステアリングコ
ラム4の前部を、この支持円筒状部20を構成する各円
弧壁19、19を外方に向け弾性変形させつつ押し込
む。そして、押し込み後に、この支持円筒状部20の内
側に前記ステアリングコラム4の前部を弾性的に支持す
る。又、この状態でこのステアリングコラム4の前部
は、前記各円弧壁19、19が構成する前記支持円筒状
部20により、(前記各切り割21、21部分を除く)
ほぼ全周に亙って弾性的に抑え付けている。更に、前記
揺動支持ブラケット14は、前記取付部15の円孔1
6、16を下方から挿通したボルトにより、車体に固定
する。
【0014】上述の様に構成する本考案のチルト式ステ
アリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置の場
合、ステアリングホイールの高さ位置調節に伴なってス
テアリングコラム4が揺動する際には、支持円筒状部2
0を構成する各円弧壁19、19が弾性変形する。これ
と同時に、一部の円弧壁19の内周面とステアリングコ
ラム4の外周面との間が滑る事により、前記ステアリン
グコラム4の円滑な揺動を許容する。
アリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置の場
合、ステアリングホイールの高さ位置調節に伴なってス
テアリングコラム4が揺動する際には、支持円筒状部2
0を構成する各円弧壁19、19が弾性変形する。これ
と同時に、一部の円弧壁19の内周面とステアリングコ
ラム4の外周面との間が滑る事により、前記ステアリン
グコラム4の円滑な揺動を許容する。
【0015】特に、本考案のチルト式ステアリング装置
用ステアリングコラムの揺動支持装置の場合、弾性を有
する金属板をプレス成形する事で一体形成された、揺動
支持ブラケット14の支持円筒状部20にステアリング
コラム4の前部を押し込むのみで構成出来る為、製作費
の低廉化を図れる。又、前記支持円筒状部20に前記ス
テアリングコラム4の前部を押し込んだ状態では、この
支持円筒状部20がこのステアリングコラム4の前部
を、ほぼ全周に亙って弾性的に抑え付ける。この為、前
記揺動支持ブラケット14による前記ステアリングコラ
ム4前部の支持剛性を十分に確保出来る。従って、自動
車が走行する際の振動等に基づき、揺動支持ブラケット
14とステアリングコラム4との嵌合部にがたつきが生
じる事はない。更に、前記支持円筒状部20を構成する
前記各円弧壁19、19の内周面と、前記ステアリング
コラム4の前部外周面との当接圧を安定させる事が出来
る。この結果、これら各周面同士の間に作用する摩擦力
を安定させて、衝突事故の際に運転者の身体がステアリ
ングホイールにぶつかる、所謂二次衝突時に、運転者保
護の為に前記ステアリングコラム4を前方に変位させる
為に要する、所謂コラプス荷重を安定させる事が出来
て、運転者の保護充実を図れる。
用ステアリングコラムの揺動支持装置の場合、弾性を有
する金属板をプレス成形する事で一体形成された、揺動
支持ブラケット14の支持円筒状部20にステアリング
コラム4の前部を押し込むのみで構成出来る為、製作費
の低廉化を図れる。又、前記支持円筒状部20に前記ス
テアリングコラム4の前部を押し込んだ状態では、この
支持円筒状部20がこのステアリングコラム4の前部
を、ほぼ全周に亙って弾性的に抑え付ける。この為、前
記揺動支持ブラケット14による前記ステアリングコラ
ム4前部の支持剛性を十分に確保出来る。従って、自動
車が走行する際の振動等に基づき、揺動支持ブラケット
14とステアリングコラム4との嵌合部にがたつきが生
じる事はない。更に、前記支持円筒状部20を構成する
前記各円弧壁19、19の内周面と、前記ステアリング
コラム4の前部外周面との当接圧を安定させる事が出来
る。この結果、これら各周面同士の間に作用する摩擦力
を安定させて、衝突事故の際に運転者の身体がステアリ
ングホイールにぶつかる、所謂二次衝突時に、運転者保
護の為に前記ステアリングコラム4を前方に変位させる
為に要する、所謂コラプス荷重を安定させる事が出来
て、運転者の保護充実を図れる。
【0016】次に、図4〜5は、本考案の第二実施例を
示している。本実施例の場合、支持円筒状部20を構成
する複数の円弧壁19、19のうち、何れかの円弧壁1
9の中央部に、この円弧壁19の内周面から少し突出す
る爪部22を設けている。そして、この爪部22を、ス
テアリングコラム4に形成した係止孔23に係合させて
いる。この様な爪部22と係止孔23との係合により、
ステアリングコラム4と揺動支持ブラケット14との位
置決めを図れる。その他の構成及び作用は、前述の第一
実施例と同様である為、同等部分には同一符号を付し
て、重複する説明を省略する。
示している。本実施例の場合、支持円筒状部20を構成
する複数の円弧壁19、19のうち、何れかの円弧壁1
9の中央部に、この円弧壁19の内周面から少し突出す
る爪部22を設けている。そして、この爪部22を、ス
テアリングコラム4に形成した係止孔23に係合させて
いる。この様な爪部22と係止孔23との係合により、
ステアリングコラム4と揺動支持ブラケット14との位
置決めを図れる。その他の構成及び作用は、前述の第一
実施例と同様である為、同等部分には同一符号を付し
て、重複する説明を省略する。
【0017】尚、図示の実施例は何れも、揺動支持ブラ
ケット14を金属板をプレス成形する事により一体に造
っているが、この揺動支持ブラケット14は、合成樹脂
の射出成形により造る事も出来る。
ケット14を金属板をプレス成形する事により一体に造
っているが、この揺動支持ブラケット14は、合成樹脂
の射出成形により造る事も出来る。
【0018】
【考案の効果】本考案のチルト式ステアリング装置用ス
テアリングコラムの揺動支持装置は、以上に述べた通り
構成され作用するが、少ない部品点数で構成出来、しか
も組み立て作業も容易である為、チルト式ステアリング
装置の製作費の低廉化を図れる。又、自動車の走行時に
発生する振動に基づいてがたつく事もないので、乗員に
不快感を与える事もない。更に、衝突事故の際に於ける
運転者保護の充実も図れる。
テアリングコラムの揺動支持装置は、以上に述べた通り
構成され作用するが、少ない部品点数で構成出来、しか
も組み立て作業も容易である為、チルト式ステアリング
装置の製作費の低廉化を図れる。又、自動車の走行時に
発生する振動に基づいてがたつく事もないので、乗員に
不快感を与える事もない。更に、衝突事故の際に於ける
運転者保護の充実も図れる。
【図1】本考案によるステアリングコラムの揺動支持装
置を組み込んだチルト式ステアリング装置の部分縦断側
面図。
置を組み込んだチルト式ステアリング装置の部分縦断側
面図。
【図2】図1のA部拡大断面図。
【図3】一部の部品を省略して示す、図2のB−B断面
に相当する図。
に相当する図。
【図4】本考案の第二実施例を示す、図3のC−C断面
に相当する図。
に相当する図。
【図5】図4の上方から見た図。
【図6】従来のステアリングコラムの揺動支持装置を組
み込んだチルト式ステアリング装置の部分縦断側面図。
み込んだチルト式ステアリング装置の部分縦断側面図。
【図7】図6のD−D断面図。
1 固定側ブラケット 2 鉛直壁 3 長孔 4 ステアリングコラム 5 昇降側ブラケット 6 昇降ロッド 7 チルトレバー 8 ストッパ 9 突っ張り壁 10 揺動側ブラケット 11 支持片 12 軸 13 ステアリングシャフト 14 揺動支持ブラケット 15 取付部 16 円孔 17 支持部 18 円孔 19 円弧壁 20 支持円筒状部 21 切り割 22 爪部 23 係止孔
Claims (1)
- 【請求項1】 チルト式ステアリング装置を構成するス
テアリングコラムの前部を、車体に対して揺動自在に支
持する為、弾性を有する板材により一体に形成された揺
動支持ブラケットに、この揺動支持ブラケットを車体に
取り付ける為の取付部と、この揺動支持ブラケットに前
記ステアリングコラムを支持する為の支持部とを設けて
成るチルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの
揺動支持装置に於いて、前記支持部は、前記ステアリン
グコラムを挿通する為の円孔と、この円孔の周縁部に間
欠的に設けられ、合わさって前記ステアリングコラムの
前端部外周面をほぼ全周に亙って弾性的に抑え付ける支
持円筒状部を構成する複数の円弧壁とを備えたものであ
り、これら各円弧壁を上記支持円筒状部の直径方向外方
に向け弾性変形させつつ前記ステアリングコラムの前端
部を前記支持円筒状部の内側に押し込む事により、この
支持円筒状部の内側に前記ステアリングコラムの前部を
支持したものである事を特徴とするチルト式ステアリン
グ装置用ステアリングコラムの揺動支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026064U JP2567793Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | チルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991026064U JP2567793Y2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | チルト式ステアリング装置用ステアリングコラムの揺動支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04114872U JPH04114872U (ja) | 1992-10-09 |
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