JP2566612Y2 - ジャック型コネクタ - Google Patents
ジャック型コネクタInfo
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- JP2566612Y2 JP2566612Y2 JP1992011176U JP1117692U JP2566612Y2 JP 2566612 Y2 JP2566612 Y2 JP 2566612Y2 JP 1992011176 U JP1992011176 U JP 1992011176U JP 1117692 U JP1117692 U JP 1117692U JP 2566612 Y2 JP2566612 Y2 JP 2566612Y2
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- JP
- Japan
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- contact
- piece
- contact piece
- boss
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プラグ型コネクタ(以
下、プラグという)を相手方とするジャック型コネクタ
(以下、ジャックという)に関する。
下、プラグという)を相手方とするジャック型コネクタ
(以下、ジャックという)に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、軸部の外径基準寸法(基準寸法)
が2.5mmである超小形プラグがAV機器などに多用
されるようになるにつれ、ジャックについてもボディや
接片部材などを含めた全体の大きさを超小形化すること
が要求されている。その一方で、AV機器などの多機能
化に対処するために、ジャックやプラグなどのコネクタ
に対しても極数を増加させることの要請が高まってい
る。
が2.5mmである超小形プラグがAV機器などに多用
されるようになるにつれ、ジャックについてもボディや
接片部材などを含めた全体の大きさを超小形化すること
が要求されている。その一方で、AV機器などの多機能
化に対処するために、ジャックやプラグなどのコネクタ
に対しても極数を増加させることの要請が高まってい
る。
【0003】ところで、基準寸法3.5mmのプラグに
あっては、軸長が比較的長くてしかも太さが太いので、
軸長を延長することなく2極以上たとえば同一外径の4
極の接片を同軸に並べて4極プラグを製作することが比
較的容易である。したがって、そのような4極プラグの
相手方であるジャックについても、ボディに具備された
プラグ挿入空間の内部に4つの接片部材を軸方向に並べ
て配備することは比較的容易で、従来よりそのような構
成の4極プラグ用ジャックは知られていた。
あっては、軸長が比較的長くてしかも太さが太いので、
軸長を延長することなく2極以上たとえば同一外径の4
極の接片を同軸に並べて4極プラグを製作することが比
較的容易である。したがって、そのような4極プラグの
相手方であるジャックについても、ボディに具備された
プラグ挿入空間の内部に4つの接片部材を軸方向に並べ
て配備することは比較的容易で、従来よりそのような構
成の4極プラグ用ジャックは知られていた。
【0004】ところが、基準寸法2.5mmの超小型プ
ラグについては、軸長が短くてしかも太さが極めて細い
ため、上述したような基準寸法3.5mmのプラグにつ
いての極数増加対策を講じることは困難である。同様
に、そのような超小型プラグの相手方である超小型ジャ
ックについても、ボディの内部空間に並べる接片部材の
数を増加して極数を増加させるという対策を講じること
は困難である。このため、超小型プラグや超小型ジャッ
クに関しては、従来、3極を含めてそれより少ない極数
のものが用いられているに過ぎず、たとえば4極が必要
なときには、多くの場合、3.5mmの基準寸法を有す
るプラグやジャックが代用されていた。しかしながら、
基準寸法3.5mmのプラグやジャックはそれ自体の外
形が基準寸法2.5mmの超小型プラグや超小型ジャッ
クよりも大きいので、基準寸法3.5mmのプラグやジ
ャックを用いた場合には上述した超小形化の要求に十分
に応えられるものではない。
ラグについては、軸長が短くてしかも太さが極めて細い
ため、上述したような基準寸法3.5mmのプラグにつ
いての極数増加対策を講じることは困難である。同様
に、そのような超小型プラグの相手方である超小型ジャ
ックについても、ボディの内部空間に並べる接片部材の
数を増加して極数を増加させるという対策を講じること
は困難である。このため、超小型プラグや超小型ジャッ
クに関しては、従来、3極を含めてそれより少ない極数
のものが用いられているに過ぎず、たとえば4極が必要
なときには、多くの場合、3.5mmの基準寸法を有す
るプラグやジャックが代用されていた。しかしながら、
基準寸法3.5mmのプラグやジャックはそれ自体の外
形が基準寸法2.5mmの超小型プラグや超小型ジャッ
クよりも大きいので、基準寸法3.5mmのプラグやジ
ャックを用いた場合には上述した超小形化の要求に十分
に応えられるものではない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように従来のジャ
ックには、超小形化した場合に、極数を増加させること
が困難であるという問題があった。
ックには、超小形化した場合に、極数を増加させること
が困難であるという問題があった。
【0006】本考案は以上の問題に鑑みてなされたもの
で、極数が従来より多いにもかかわらず、その大きさが
従来と変わりないジャック、特に超小型ジャックを提供
することを目的とする。
で、極数が従来より多いにもかかわらず、その大きさが
従来と変わりないジャック、特に超小型ジャックを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のジャックは、プ
ラグ型コネクタの挿入空間とこの挿入空間に連通する円
形の挿抜口とを有するボディと、上記挿抜口が開口した
上記ボディの端面から突設され、上記挿抜口よりも径大
な内周面を具備しかつ頂部が上記ボディの上面よりも上
方にはみ出した状態のボス部と、そのボディの上記挿入
空間に配備された接片部材と、上記ボス部の内部に配備
された接片部材と、を備え、上記ボス部の内部に配備さ
れた上記接片部材は、取付け片部と、この取付け片部の
後端部の両側から円弧状に立ち上げられて上記ボス部の
内周面に沿う筒形部分を形成する一対の接片部と、これ
ら一対の接片部のそれぞれの上端部に具備されて内方に
突出する接点と、上記取付け片部の前端からその下方に
突設された端子部と、上記取付け片部の両側に突出する
状態に形成された係合爪と、上記一対の接片部のそれぞ
れの上端から前方に突出された係合片部とを一体に具備
し、上記取付け片部の前端部が上記ボディに形成された
溝部に差し込まれて上記係合爪がその溝部に具備されて
いる段付部に係合して抜止めされており、上記係合片部
が上記ボス部の上記頂部に設けられた欠円部に差し込ま
れかつその係合片部の先端部が上記ボス部の前部で外側
に折り曲げられて抜止めされていると共に、一対の上記
接片部と上記ボス部の内周面との相互間に、一対の上記
接片部の拡がり代を形成する隙間が保たれていると共
に、上記端子部が上記ボス部の外側に延び出ているもの
である。
ラグ型コネクタの挿入空間とこの挿入空間に連通する円
形の挿抜口とを有するボディと、上記挿抜口が開口した
上記ボディの端面から突設され、上記挿抜口よりも径大
な内周面を具備しかつ頂部が上記ボディの上面よりも上
方にはみ出した状態のボス部と、そのボディの上記挿入
空間に配備された接片部材と、上記ボス部の内部に配備
された接片部材と、を備え、上記ボス部の内部に配備さ
れた上記接片部材は、取付け片部と、この取付け片部の
後端部の両側から円弧状に立ち上げられて上記ボス部の
内周面に沿う筒形部分を形成する一対の接片部と、これ
ら一対の接片部のそれぞれの上端部に具備されて内方に
突出する接点と、上記取付け片部の前端からその下方に
突設された端子部と、上記取付け片部の両側に突出する
状態に形成された係合爪と、上記一対の接片部のそれぞ
れの上端から前方に突出された係合片部とを一体に具備
し、上記取付け片部の前端部が上記ボディに形成された
溝部に差し込まれて上記係合爪がその溝部に具備されて
いる段付部に係合して抜止めされており、上記係合片部
が上記ボス部の上記頂部に設けられた欠円部に差し込ま
れかつその係合片部の先端部が上記ボス部の前部で外側
に折り曲げられて抜止めされていると共に、一対の上記
接片部と上記ボス部の内周面との相互間に、一対の上記
接片部の拡がり代を形成する隙間が保たれていると共
に、上記端子部が上記ボス部の外側に延び出ているもの
である。
【0008】
【作用】本考案によれば、ボス部の内部に配備された接
片部材が接点や端子部を有していることにより、ボディ
の挿入空間以外の箇所において極数が1つ増加する。言
い換えると、ボディの挿入空間の内部に配備される接片
部材の数が増えずに全体の極数が1つ増加する。また、
ボス部の内部に配備されて極数の増加に寄与し得るその
接片部材は、円弧状に立ち上げられて筒形部分を形成す
る一対の接片部と上記ボス部の内周面との相互間に、一
対の上記接片部の拡がり代を形成する隙間が保たれてい
るので、その接片部材に対応するプラグ側の接片との間
に高い接触安定性が確保される。特に、一対の接片部の
それぞれは、それらの上端部の内方に突出する接点がプ
ラグ側の接片に接触する構成であるので、プラグ側の接
片に対する接点の弾接力が、円弧方向に長い接片部によ
って確保されるようになり、そのことが接触安定性をい
っそう高めることに役立つのみならず、ボディの後方側
の端面からのボス部の突出長さや接片部の幅寸法を短く
しても、接点の弾接力の大きさがその突出長さにそれほ
ど関係しなくなり、そのことが、当該ジャック型コネク
タの小型化に役立つ。さらに、接片部材の取付け片部の
前端部がボディに形成された溝部に差し込まれてその係
合爪がその溝部に具備されている段付部に係合して抜止
めされており、係合片部がボス部の頂部に設けられた欠
円部に差し込まれかつその係合片部の先端部がボス部の
前部で外側に折り曲げられて抜止めされている、という
構成を採用したことにより、接片部材をボス部の後方か
ら前方に向けて差し込むようにして組み付けることが可
能になり、同時に、ボス部をボディと一体に成形してお
くことが可能になるので、組立性が向上し、同時に部品
点数も削減される。
片部材が接点や端子部を有していることにより、ボディ
の挿入空間以外の箇所において極数が1つ増加する。言
い換えると、ボディの挿入空間の内部に配備される接片
部材の数が増えずに全体の極数が1つ増加する。また、
ボス部の内部に配備されて極数の増加に寄与し得るその
接片部材は、円弧状に立ち上げられて筒形部分を形成す
る一対の接片部と上記ボス部の内周面との相互間に、一
対の上記接片部の拡がり代を形成する隙間が保たれてい
るので、その接片部材に対応するプラグ側の接片との間
に高い接触安定性が確保される。特に、一対の接片部の
それぞれは、それらの上端部の内方に突出する接点がプ
ラグ側の接片に接触する構成であるので、プラグ側の接
片に対する接点の弾接力が、円弧方向に長い接片部によ
って確保されるようになり、そのことが接触安定性をい
っそう高めることに役立つのみならず、ボディの後方側
の端面からのボス部の突出長さや接片部の幅寸法を短く
しても、接点の弾接力の大きさがその突出長さにそれほ
ど関係しなくなり、そのことが、当該ジャック型コネク
タの小型化に役立つ。さらに、接片部材の取付け片部の
前端部がボディに形成された溝部に差し込まれてその係
合爪がその溝部に具備されている段付部に係合して抜止
めされており、係合片部がボス部の頂部に設けられた欠
円部に差し込まれかつその係合片部の先端部がボス部の
前部で外側に折り曲げられて抜止めされている、という
構成を採用したことにより、接片部材をボス部の後方か
ら前方に向けて差し込むようにして組み付けることが可
能になり、同時に、ボス部をボディと一体に成形してお
くことが可能になるので、組立性が向上し、同時に部品
点数も削減される。
【0009】
【実施例】図1は本考案の実施例によるジャックの分解
斜視図であり、1,2,3はそれぞれ第1,第2,第3
の接片部材、4は絶縁性の合成樹脂で作られたボディで
あり、第1,第2,第3の接片部材1,2,3はボディ
4に具備されたプラグ型コネクタの挿入空間(後述す
る)に配備される接片部材である。また、9は第4の接
片部材であり、この第4接片部材9はボディ4に一体形
成されたボス部8に配備される接片部材である。そし
て、この実施例は、基準寸法2.5mmプラグ(超小型
プラグ)の相手方である超小型ジャックでありながらそ
の極数が4極に設定されているジャックについての事例
である。
斜視図であり、1,2,3はそれぞれ第1,第2,第3
の接片部材、4は絶縁性の合成樹脂で作られたボディで
あり、第1,第2,第3の接片部材1,2,3はボディ
4に具備されたプラグ型コネクタの挿入空間(後述す
る)に配備される接片部材である。また、9は第4の接
片部材であり、この第4接片部材9はボディ4に一体形
成されたボス部8に配備される接片部材である。そし
て、この実施例は、基準寸法2.5mmプラグ(超小型
プラグ)の相手方である超小型ジャックでありながらそ
の極数が4極に設定されているジャックについての事例
である。
【0010】第1接片部材1は、取付片部11と、取付
片部11に一定の初期曲り角度θを形成して延出された
接片部12と、接片部12の先端に延出された突片部1
3と、を一体に備えたばね性の金属材料で作られてい
る。そして、取付片部11に、その中央部に内向き切起
し状に形成された係合片14と、両側端部に形成された
係合爪15,15と、下端部からさらに延出された端子
部18と、端子部18の両側の下端縁によって形成され
た係合端縁19,19と、が設けられている。また、接
片部12の先端部分が図において下方に屈曲された接点
エリア16となされ、その接点エリアの中央に接点17
が形成されている。
片部11に一定の初期曲り角度θを形成して延出された
接片部12と、接片部12の先端に延出された突片部1
3と、を一体に備えたばね性の金属材料で作られてい
る。そして、取付片部11に、その中央部に内向き切起
し状に形成された係合片14と、両側端部に形成された
係合爪15,15と、下端部からさらに延出された端子
部18と、端子部18の両側の下端縁によって形成され
た係合端縁19,19と、が設けられている。また、接
片部12の先端部分が図において下方に屈曲された接点
エリア16となされ、その接点エリアの中央に接点17
が形成されている。
【0011】第2接片部材2には上述した第1接片部材
1と同じものが向きを変えて用いられる。したがって、
第1接片部材1に具備された各要素、すなわち、取付片
部21と、接片部22と、突片部23と、係合片24
と、係合爪25,25と、接点エリア26と、接点27
と、端子部28と、係合端縁29,29と、を具備して
いる。
1と同じものが向きを変えて用いられる。したがって、
第1接片部材1に具備された各要素、すなわち、取付片
部21と、接片部22と、突片部23と、係合片24
と、係合爪25,25と、接点エリア26と、接点27
と、端子部28と、係合端縁29,29と、を具備して
いる。
【0012】第3接片部材3は、切起し状に形成された
係合片38を有する取付片部31と、取付片部31の両
側から湾曲状に立ち上げられて筒形部分を形成する一対
の接片部32,32と、それぞれの接片部32の上端前
部に具備された接点エリア33と、取付片部31の後端
でその両側に突出する状態に形成された係合片部34
と、取付片部31の前端でその両側に突出する状態に形
成された係合座部35(片側の係合座部については図に
現れていない)と、取付片部31の前端からその下方
C”に突設された端子部36と、を一体に具備する。そ
して、上記接点エリア33は、接片部32の中間部を前
端から後方A”に向けて一定範囲で切欠37し、かつそ
の切欠37に相当する部分を接片部32に対し内向きに
少し折曲することにより形成されている。
係合片38を有する取付片部31と、取付片部31の両
側から湾曲状に立ち上げられて筒形部分を形成する一対
の接片部32,32と、それぞれの接片部32の上端前
部に具備された接点エリア33と、取付片部31の後端
でその両側に突出する状態に形成された係合片部34
と、取付片部31の前端でその両側に突出する状態に形
成された係合座部35(片側の係合座部については図に
現れていない)と、取付片部31の前端からその下方
C”に突設された端子部36と、を一体に具備する。そ
して、上記接点エリア33は、接片部32の中間部を前
端から後方A”に向けて一定範囲で切欠37し、かつそ
の切欠37に相当する部分を接片部32に対し内向きに
少し折曲することにより形成されている。
【0013】ボディ4は前後両端で開口するプラグの挿
入空間41を有し、この挿入空間41に連通する円形の
挿抜口41aがボディ4の後方側の端面4aで開口して
いると共に、挿入空間41の周囲の前後方向Aの2箇所
に第1接片部材取付エリア5および第2接片部材取付エ
リア6を有する。また、ボディ4の前端内部における上
記挿入空間41の周囲に第3接片部材取付エリア(図5
参照)7を有する。
入空間41を有し、この挿入空間41に連通する円形の
挿抜口41aがボディ4の後方側の端面4aで開口して
いると共に、挿入空間41の周囲の前後方向Aの2箇所
に第1接片部材取付エリア5および第2接片部材取付エ
リア6を有する。また、ボディ4の前端内部における上
記挿入空間41の周囲に第3接片部材取付エリア(図5
参照)7を有する。
【0014】第1接片部材取付エリア5は、ボディ4の
一側面に形成された第1凹所51と、第1凹所51の前
後両壁面に形成された溝部52,52と、溝部52,5
2の下端部に形成された係合段部52a,52aと、第
1凹所51の底壁面に段付状に形成された係合段部53
と、係合段部53の上側に形成されたガイド溝部54
と、ボディ4の上側面に上記第1凹所51に連続して形
成された第2凹所55と、ボディ4の上側面における第
2凹所55の隣接箇所に形成された開口56と、開口5
6の口縁端面によって形成された支持面57(図2・図
3参照)と、支持面57に対向してボディの他側面に段
付状に形成された当り面58と、を具備している。さら
に具体的に説明すると、上記溝部52,52と係合段部
53は上記第1接片部材1の取付片部11を固定するた
めの取付部59を形成している。また、図2と図3に示
すように、開口56は挿入空間41に連通していて、上
記取付部59から上記挿入空間41の周方向において一
定角度隔てた箇所に形成されており、取付部59から遠
い側の水平な口縁端面によって上記支持面57が形成さ
れている。しかも、この支持面57は挿入空間41を挾
んで上記取付部59の略反対側、すなわち取付部59か
ら最も遠ざかった箇所に位置している。さらに、当り面
58は、ボディ4の他側面に部分的に形成された第3凹
所50の水平な上壁面によって形成されており、その高
さ位置は上記支持面57よりも高位に定められている。
一側面に形成された第1凹所51と、第1凹所51の前
後両壁面に形成された溝部52,52と、溝部52,5
2の下端部に形成された係合段部52a,52aと、第
1凹所51の底壁面に段付状に形成された係合段部53
と、係合段部53の上側に形成されたガイド溝部54
と、ボディ4の上側面に上記第1凹所51に連続して形
成された第2凹所55と、ボディ4の上側面における第
2凹所55の隣接箇所に形成された開口56と、開口5
6の口縁端面によって形成された支持面57(図2・図
3参照)と、支持面57に対向してボディの他側面に段
付状に形成された当り面58と、を具備している。さら
に具体的に説明すると、上記溝部52,52と係合段部
53は上記第1接片部材1の取付片部11を固定するた
めの取付部59を形成している。また、図2と図3に示
すように、開口56は挿入空間41に連通していて、上
記取付部59から上記挿入空間41の周方向において一
定角度隔てた箇所に形成されており、取付部59から遠
い側の水平な口縁端面によって上記支持面57が形成さ
れている。しかも、この支持面57は挿入空間41を挾
んで上記取付部59の略反対側、すなわち取付部59か
ら最も遠ざかった箇所に位置している。さらに、当り面
58は、ボディ4の他側面に部分的に形成された第3凹
所50の水平な上壁面によって形成されており、その高
さ位置は上記支持面57よりも高位に定められている。
【0015】図2と図3に示すように、第1接片部材取
付エリア5に取り付けられた第1接片部材1は、取付片
部11が溝部52に嵌まり込み、係合爪15が溝部52
の底壁面に喰い込むことによって前後方向Aおよび左右
方向Bで固定され、係合爪15が溝部52の底壁面に喰
い込み、係合片14が係合段部53に係合し、係合端縁
19が係合段部52aに係合することによって上下方向
Cで固定されている。また、接片部12が第2凹所55
に完全に収容された状態で開口56を横切る方向(左右
方向B)に配設され、かつ突片部13が支持面57によ
って支持されていて、接点17と共に接点エリア16が
挿入空間41の内部に突出している。このように、接片
部12は、ボディ4の取付部52の上部から挿入空間4
1を挾んでその取付部52から最も遠ざかった箇所に位
置している支持面57にまで延び出ているので、挿入空
間41の直径が上述の超小型プラグに適応するような小
さいものであってもそれなりに接片部12が可及的長く
なっている。
付エリア5に取り付けられた第1接片部材1は、取付片
部11が溝部52に嵌まり込み、係合爪15が溝部52
の底壁面に喰い込むことによって前後方向Aおよび左右
方向Bで固定され、係合爪15が溝部52の底壁面に喰
い込み、係合片14が係合段部53に係合し、係合端縁
19が係合段部52aに係合することによって上下方向
Cで固定されている。また、接片部12が第2凹所55
に完全に収容された状態で開口56を横切る方向(左右
方向B)に配設され、かつ突片部13が支持面57によ
って支持されていて、接点17と共に接点エリア16が
挿入空間41の内部に突出している。このように、接片
部12は、ボディ4の取付部52の上部から挿入空間4
1を挾んでその取付部52から最も遠ざかった箇所に位
置している支持面57にまで延び出ているので、挿入空
間41の直径が上述の超小型プラグに適応するような小
さいものであってもそれなりに接片部12が可及的長く
なっている。
【0016】この構成において、図3のように挿入空間
41に超小型プラグP(後述する)が差し込まれると、
接点17が超小型プラグPの第1接片(後述する)10
1により矢符Xのように押圧されて接片部12がその基
端部12a付近を支点として挿入空間41の外方に変位
し、その変位によって突片部13が当り面58に当たっ
て接片部12の無制限な変位が阻止される。このような
当り面58による変位幅規制作用と、上述したように接
片部12が可及的長くなっていることとが相まって、接
片部12がこじられて永久変形を起こすといった事態を
きわめて生じにくくなり、そのことが耐久性の向上に役
立つ。また、突片部13が当り面58に当たっている
と、接片部12はその基端部12aと当り面58とによ
って両端部が位置規制されて支持された状態になるの
で、接点17と超小型プラグPの第1接片101との接
触圧力は、接片部12がその基端部12aだけで支持さ
れている場合に比べて格段に大きくなり、両者の接触安
定性がそれだけ向上する。上記接触圧力は当り面58を
下方位に設定することにより大きくすることができ、当
り面58を上方位に設定することにより小さくすること
ができる。他方、突片部13が当り面58に当たってい
るときに、上記第1接片101によって接片部12がさ
らに外方に向けて変位されると、突片部13が当り面5
8に当たったまま外方Yに向けて摺動することによりそ
の変位を吸収するので、接片部12の変位に伴う力がボ
ディ4に開き変形を生じさせようとする力に変換されに
くくなり、ボディ4に無理な力が加わらない。
41に超小型プラグP(後述する)が差し込まれると、
接点17が超小型プラグPの第1接片(後述する)10
1により矢符Xのように押圧されて接片部12がその基
端部12a付近を支点として挿入空間41の外方に変位
し、その変位によって突片部13が当り面58に当たっ
て接片部12の無制限な変位が阻止される。このような
当り面58による変位幅規制作用と、上述したように接
片部12が可及的長くなっていることとが相まって、接
片部12がこじられて永久変形を起こすといった事態を
きわめて生じにくくなり、そのことが耐久性の向上に役
立つ。また、突片部13が当り面58に当たっている
と、接片部12はその基端部12aと当り面58とによ
って両端部が位置規制されて支持された状態になるの
で、接点17と超小型プラグPの第1接片101との接
触圧力は、接片部12がその基端部12aだけで支持さ
れている場合に比べて格段に大きくなり、両者の接触安
定性がそれだけ向上する。上記接触圧力は当り面58を
下方位に設定することにより大きくすることができ、当
り面58を上方位に設定することにより小さくすること
ができる。他方、突片部13が当り面58に当たってい
るときに、上記第1接片101によって接片部12がさ
らに外方に向けて変位されると、突片部13が当り面5
8に当たったまま外方Yに向けて摺動することによりそ
の変位を吸収するので、接片部12の変位に伴う力がボ
ディ4に開き変形を生じさせようとする力に変換されに
くくなり、ボディ4に無理な力が加わらない。
【0017】第1接片部材1を第1接片部材取付エリア
5に取り付けるときは、まず、取付片部11の一部を溝
部52に差し込んでから矢符C”のように取付片部11
を下方に押し込む。このようにすると、押込みの初期に
は、取付片部11が溝部52により、係合片14がガイ
ド溝部54により、それぞれ案内される。そして、係合
片14が係合段部53に乗り上がり、その後に係合片1
4が係合段部53を乗り越え、図2と図3で説明した状
態に取り付けられる。ここで、係合片14が係合段部5
3を乗り越えるより前、たとえば係合片14が係合段部
53に乗り上がったときに突片部13が支持面57に当
接するように上記初期曲り角度θを定めておくと、取り
付けられた第1接片部材1においては、突片部13が支
持面57に弾接した状態になって接片部12に挿入空間
41の内方に向くプリロードが付与される。この場合、
突片部13が支持面57に当接してから以後の押込み段
階では、突片部13が支持面57の上で摺動して接片部
12の変形を吸収する。このため、突片部13を図例の
ように円弧状に形成しておくと摺動が円滑に行われてボ
ディ4に力がほとんど加わらなくなる利点がある。そし
て、このように接片部12にプリロードを付与しておく
と、そのプリロードが接点17とプラグPとの接触圧力
を増大させることに寄与し、上述した接触安定性がいっ
そう向上する。
5に取り付けるときは、まず、取付片部11の一部を溝
部52に差し込んでから矢符C”のように取付片部11
を下方に押し込む。このようにすると、押込みの初期に
は、取付片部11が溝部52により、係合片14がガイ
ド溝部54により、それぞれ案内される。そして、係合
片14が係合段部53に乗り上がり、その後に係合片1
4が係合段部53を乗り越え、図2と図3で説明した状
態に取り付けられる。ここで、係合片14が係合段部5
3を乗り越えるより前、たとえば係合片14が係合段部
53に乗り上がったときに突片部13が支持面57に当
接するように上記初期曲り角度θを定めておくと、取り
付けられた第1接片部材1においては、突片部13が支
持面57に弾接した状態になって接片部12に挿入空間
41の内方に向くプリロードが付与される。この場合、
突片部13が支持面57に当接してから以後の押込み段
階では、突片部13が支持面57の上で摺動して接片部
12の変形を吸収する。このため、突片部13を図例の
ように円弧状に形成しておくと摺動が円滑に行われてボ
ディ4に力がほとんど加わらなくなる利点がある。そし
て、このように接片部12にプリロードを付与しておく
と、そのプリロードが接点17とプラグPとの接触圧力
を増大させることに寄与し、上述した接触安定性がいっ
そう向上する。
【0018】第2接片部材取付エリア6は第1接片部材
取付エリア5と点対称になっている。すなわち、第2接
片部材取付エリア6は第1接片部材取付エリア5に具備
された各要素を具備している。61は第1凹所、62は
溝部で、これは図に現れていない係合段部と共に取付部
69を形成している。64はガイド溝部、65は第2凹
所、66は開口、67は支持面、68は当り面、60は
第3凹所である。
取付エリア5と点対称になっている。すなわち、第2接
片部材取付エリア6は第1接片部材取付エリア5に具備
された各要素を具備している。61は第1凹所、62は
溝部で、これは図に現れていない係合段部と共に取付部
69を形成している。64はガイド溝部、65は第2凹
所、66は開口、67は支持面、68は当り面、60は
第3凹所である。
【0019】第2接片部材取付エリア6に対する第2接
片部材2の取付構造や作用、および取付方法は第1接片
部材1についてのそれらとまったく同様であるからここ
ではその詳細な説明を省略する。
片部材2の取付構造や作用、および取付方法は第1接片
部材1についてのそれらとまったく同様であるからここ
ではその詳細な説明を省略する。
【0020】第3接片部材取付エリア7には、図5に示
したように、ボディ4の前端から後方に向けて形成され
た溝部71と係合孔部72とが具備されている。
したように、ボディ4の前端から後方に向けて形成され
た溝部71と係合孔部72とが具備されている。
【0021】第3接片部材取付エリア7に取り付けられ
た第3接片部材3は、図4や図5のように係合片部3
4,34と係合座部35,35とが溝部71,71に差
し込まれて左右方向Bで固定され、取付片部31の前端
が溝部71の後端に当り、かつ係合片38が係合孔部7
2に係合することによって前後方向Aで固定されてい
る。この状態で接片部32は図6のように挿入空間41
の外周部分に沿って配設され、また、一対の接点エリア
33が前窄まり状態で挿入空間41の内部に突出する。
た第3接片部材3は、図4や図5のように係合片部3
4,34と係合座部35,35とが溝部71,71に差
し込まれて左右方向Bで固定され、取付片部31の前端
が溝部71の後端に当り、かつ係合片38が係合孔部7
2に係合することによって前後方向Aで固定されてい
る。この状態で接片部32は図6のように挿入空間41
の外周部分に沿って配設され、また、一対の接点エリア
33が前窄まり状態で挿入空間41の内部に突出する。
【0022】そして、挿入空間41に差し込まれた超小
型プラグPは、接片部32の内部に挿通され、かつ接点
エリア33を外方に押し拡げてその前方A’に突出する
ため、超小型プラグPの第3接片103(後述する)に
具備された径小の首部103aに接点エリア33の先端
が係合して超小型プラグPが抜止めされる。ここで、第
3接片103が接点エリア33,33をくぐり抜けると
きにその接点エリア33,33が第3接片103で外方
に押圧されると、接片部32,32がその基端部32
a,32a付近を支点として拡径方向に変位し、同時に
接点エリア33,33がその屈曲部33a,33a付近
を支点として外方に変位する。このように接点エリア3
3,33が外方に押されたときに、接点エリア33が屈
曲部33a,33a付近を支点として変位するだけでな
く、接片部32の基端部32a,32a付近を支点とし
て変位するようになっていると、第3接片部材3がきわ
めて小さな小片状に形成されている場合でも接点エリア
33が無理なく変位することになり、その耐久性が向上
し、同時に第3接片103に対する接触安定性も向上す
る。
型プラグPは、接片部32の内部に挿通され、かつ接点
エリア33を外方に押し拡げてその前方A’に突出する
ため、超小型プラグPの第3接片103(後述する)に
具備された径小の首部103aに接点エリア33の先端
が係合して超小型プラグPが抜止めされる。ここで、第
3接片103が接点エリア33,33をくぐり抜けると
きにその接点エリア33,33が第3接片103で外方
に押圧されると、接片部32,32がその基端部32
a,32a付近を支点として拡径方向に変位し、同時に
接点エリア33,33がその屈曲部33a,33a付近
を支点として外方に変位する。このように接点エリア3
3,33が外方に押されたときに、接点エリア33が屈
曲部33a,33a付近を支点として変位するだけでな
く、接片部32の基端部32a,32a付近を支点とし
て変位するようになっていると、第3接片部材3がきわ
めて小さな小片状に形成されている場合でも接点エリア
33が無理なく変位することになり、その耐久性が向上
し、同時に第3接片103に対する接触安定性も向上す
る。
【0023】次に、図1や図6、図7、図8のように、
ボス部8はボディ4の後方側の端面4aから上記挿抜口
41aと同心状に突設されており、その頂部と下部に欠
円部81,82が形成されている。そして、下部の欠円
部82の両側に凹所83が具備されている。また、ボデ
ィ4には上記凹所83に連続する状態で溝部42が形成
されていて、図8のようにこの溝部42には段付部43
が具備されている。ここで、ボス部8は、その内周面8
4が上記挿抜口41aよりも径大になされていおり、そ
のことと、ボディ4自体が超小型に形成されていること
とが相まって、ボス8はその頂部の欠円部81がボディ
4の上面よりも上方にはみ出した状態になっている。
ボス部8はボディ4の後方側の端面4aから上記挿抜口
41aと同心状に突設されており、その頂部と下部に欠
円部81,82が形成されている。そして、下部の欠円
部82の両側に凹所83が具備されている。また、ボデ
ィ4には上記凹所83に連続する状態で溝部42が形成
されていて、図8のようにこの溝部42には段付部43
が具備されている。ここで、ボス部8は、その内周面8
4が上記挿抜口41aよりも径大になされていおり、そ
のことと、ボディ4自体が超小型に形成されていること
とが相まって、ボス8はその頂部の欠円部81がボディ
4の上面よりも上方にはみ出した状態になっている。
【0024】第4接片部材9は、図1のように、U形で
かつ前方に延び出た取付け片部91と、取付片部91の
後端部の両側から円弧状に立ち上げられて筒形部分を形
成する一対の接片部92,92と、それぞれの接片部9
2の上端部に具備された接点93と、取付片部91の両
側に突出する状態に形成された係合爪94と、取付片部
91の前端からその下方C”に突設された端子部96
と、接片部92,92の上端に立ち上げられ、かつ前方
に突出された係合片部97,97とを一体に具備する。
98は取付片部91に膨出状に形成された補強リブであ
る。
かつ前方に延び出た取付け片部91と、取付片部91の
後端部の両側から円弧状に立ち上げられて筒形部分を形
成する一対の接片部92,92と、それぞれの接片部9
2の上端部に具備された接点93と、取付片部91の両
側に突出する状態に形成された係合爪94と、取付片部
91の前端からその下方C”に突設された端子部96
と、接片部92,92の上端に立ち上げられ、かつ前方
に突出された係合片部97,97とを一体に具備する。
98は取付片部91に膨出状に形成された補強リブであ
る。
【0025】この第4接片部材9は、取付片部91がボ
ス部8の凹所83とボディ4側の溝部42とに、一対の
接片部92,92がボス部8の内部に、また、係合片部
97,97がボス部8の欠円部81にそれぞれ差し込ま
れる。そして、溝部42に差し込まれた取付片部91の
係合爪94,94が図8のように段付部43,43に係
合されて抜止めされ、また、欠円部81に差し込まれた
係合片部97,97が図7のようにその先端部分で外側
に折り曲げられて抜止めされる。こうして第4接片部材
9をボス部8に取り付けた状態では、図6のように、一
対の接片部92,92がボス部8の内周面84に沿って
配備され、しかも接点93,93が上記挿抜口41aよ
りも外側に配置される。また、一対の接片部92,92
とボス部8の内周面84との間には、接片部92,92
の拡がり代を形成する隙間が保たれている。
ス部8の凹所83とボディ4側の溝部42とに、一対の
接片部92,92がボス部8の内部に、また、係合片部
97,97がボス部8の欠円部81にそれぞれ差し込ま
れる。そして、溝部42に差し込まれた取付片部91の
係合爪94,94が図8のように段付部43,43に係
合されて抜止めされ、また、欠円部81に差し込まれた
係合片部97,97が図7のようにその先端部分で外側
に折り曲げられて抜止めされる。こうして第4接片部材
9をボス部8に取り付けた状態では、図6のように、一
対の接片部92,92がボス部8の内周面84に沿って
配備され、しかも接点93,93が上記挿抜口41aよ
りも外側に配置される。また、一対の接片部92,92
とボス部8の内周面84との間には、接片部92,92
の拡がり代を形成する隙間が保たれている。
【0026】図9は上記構成の4極の超小型ジャックに
対応する4極の超小型プラグPを示している。この超小
型プラグPにおいて、軸部にはその基端側から先端側に
かけて順に、第4接片(リング接片)104、第1接片
(リング接片)101、第2接片(リング接片)10
2、第3接片(チップ接片)103が絶縁部110(第
4接片104と第1接片101との間の絶縁部は図に現
れていない)を介して形成されている。そして、第1接
片101と第2接片102と第3接片103とは、外径
が同一でかつ軸方向に並んでいる。これに対し、第4接
片104は他の3つの接片101〜103と同軸に並べ
られているけれども、その外径は他の3つの接片101
〜103よりも長くなっている。また、第1〜第4の各
接片101〜104のすべてを含む軸長Lは、従来例で
説明した超小型プラグと同一の長さである。すなわち、
図9の超小型プラグPは、従来の超小型プラグにおける
第1接片101の一部である基部に形成されたものであ
ると言える。
対応する4極の超小型プラグPを示している。この超小
型プラグPにおいて、軸部にはその基端側から先端側に
かけて順に、第4接片(リング接片)104、第1接片
(リング接片)101、第2接片(リング接片)10
2、第3接片(チップ接片)103が絶縁部110(第
4接片104と第1接片101との間の絶縁部は図に現
れていない)を介して形成されている。そして、第1接
片101と第2接片102と第3接片103とは、外径
が同一でかつ軸方向に並んでいる。これに対し、第4接
片104は他の3つの接片101〜103と同軸に並べ
られているけれども、その外径は他の3つの接片101
〜103よりも長くなっている。また、第1〜第4の各
接片101〜104のすべてを含む軸長Lは、従来例で
説明した超小型プラグと同一の長さである。すなわち、
図9の超小型プラグPは、従来の超小型プラグにおける
第1接片101の一部である基部に形成されたものであ
ると言える。
【0027】図9の超小型プラグPを、上述した超小型
ジャックにおけるボディ4の挿抜口41aからその挿入
空間41に差し込んだ場合には、第1接片部材1の接点
17に第1接片101が接触し、第2接片部材2の接点
27に第2接片102が接触し、第3接片部材3の接点
エリア33に第3接片103が接触する。この点につい
ては既述した。
ジャックにおけるボディ4の挿抜口41aからその挿入
空間41に差し込んだ場合には、第1接片部材1の接点
17に第1接片101が接触し、第2接片部材2の接点
27に第2接片102が接触し、第3接片部材3の接点
エリア33に第3接片103が接触する。この点につい
ては既述した。
【0028】これに対し、図6に仮想線で示したよう
に、ボス部8には第4接片104が差し込まれ、その第
4接片104が第4接片部材9の接点93に接触し、接
点93,93が第4接片104により押圧されて接片部
92,92がその基端部92a,92a付近を支点とし
て外方に拡がる。この場合、接片部92,92の拡がり
変位によって係合片部97,97がボス部8の欠円部8
1の壁面81a,81aに当たるように構成しておく
と、壁面81a,81aによる変位幅規制作用と、接点
93,93が接片部12の上端部に設けられて接片部1
2の変位部分の長さが可及的長くなっていることとが相
まって、接片部92,92がこじられて永久変形を起こ
すといった事態をきわめて生じにくくなり、そのことが
耐久性の向上に役立つ。また、係合片部97,97が壁
面81a,81aに当たっていると、接片部92,92
はその基端部92a,92aと壁面81a,81aとに
よって両端部が位置規制されて支持された状態になるの
で、接点93,93と超小型プラグPの第4接片104
との接触圧力は、接片部92,92がその基端部92
a,92aだけで支持されている場合に比べて格段に大
きくなり、両者の接触安定性がそれだけ向上する。
に、ボス部8には第4接片104が差し込まれ、その第
4接片104が第4接片部材9の接点93に接触し、接
点93,93が第4接片104により押圧されて接片部
92,92がその基端部92a,92a付近を支点とし
て外方に拡がる。この場合、接片部92,92の拡がり
変位によって係合片部97,97がボス部8の欠円部8
1の壁面81a,81aに当たるように構成しておく
と、壁面81a,81aによる変位幅規制作用と、接点
93,93が接片部12の上端部に設けられて接片部1
2の変位部分の長さが可及的長くなっていることとが相
まって、接片部92,92がこじられて永久変形を起こ
すといった事態をきわめて生じにくくなり、そのことが
耐久性の向上に役立つ。また、係合片部97,97が壁
面81a,81aに当たっていると、接片部92,92
はその基端部92a,92aと壁面81a,81aとに
よって両端部が位置規制されて支持された状態になるの
で、接点93,93と超小型プラグPの第4接片104
との接触圧力は、接片部92,92がその基端部92
a,92aだけで支持されている場合に比べて格段に大
きくなり、両者の接触安定性がそれだけ向上する。
【0029】ところで、この実施例の超小型ジャックの
ボディ4は、従来の超小型ジャックと同じ形状および大
きさになっている。そのため、図9で説明した第4接片
104を持たない従来の3極の超小型プラグに対しても
対応しており、そのような3極の超小型プラグを実施例
の超小型ジャックと組み合わせて使用することも可能で
あるという利点がある。その上、従来の3極の超小型プ
ラグを用いても、その超小型プラグの挿抜時に第4接片
部材9の接点93,93や接片部92,92がその超小
型プラグのどの接片とも擦れ合わないので、接点93,
93や接片部92,92が保護されるという利点もあ
る。
ボディ4は、従来の超小型ジャックと同じ形状および大
きさになっている。そのため、図9で説明した第4接片
104を持たない従来の3極の超小型プラグに対しても
対応しており、そのような3極の超小型プラグを実施例
の超小型ジャックと組み合わせて使用することも可能で
あるという利点がある。その上、従来の3極の超小型プ
ラグを用いても、その超小型プラグの挿抜時に第4接片
部材9の接点93,93や接片部92,92がその超小
型プラグのどの接片とも擦れ合わないので、接点93,
93や接片部92,92が保護されるという利点もあ
る。
【0030】なお、実施例の第1、第2、第3、第4接
片部材1,2,3,9は端子部18,28,36,96
が下方に延び出ているけれども、これらの端子部18,
28,36,96を水平に延び出して面実装タイプにし
ておいてもよい。
片部材1,2,3,9は端子部18,28,36,96
が下方に延び出ているけれども、これらの端子部18,
28,36,96を水平に延び出して面実装タイプにし
ておいてもよい。
【0031】
【考案の効果】本考案のジャックは、ボディの端面に突
設されたボス部の内部を利用することによって、ボディ
の挿入空間の内部の接片部材の数によって定まる極数に
新たに極数を追加したものであるから、冒頭で説明した
超小型ジャックについて極数の多いものを提供すること
が可能になる。また、本考案のジャックは、ボス部の突
出長さやそのボス部の内部に配備され接片部材の接片部
の幅寸法を短くしたり、部品点数を少なくして超小型化
を達成しやすいものである。
設されたボス部の内部を利用することによって、ボディ
の挿入空間の内部の接片部材の数によって定まる極数に
新たに極数を追加したものであるから、冒頭で説明した
超小型ジャックについて極数の多いものを提供すること
が可能になる。また、本考案のジャックは、ボス部の突
出長さやそのボス部の内部に配備され接片部材の接片部
の幅寸法を短くしたり、部品点数を少なくして超小型化
を達成しやすいものである。
【図1】本考案の実施例による超小型ジャックの分解斜
視図である。
視図である。
【図2】第1接片部材取付エリアに取り付けられた第1
接片部材を示す縦断正面図である。
接片部材を示す縦断正面図である。
【図3】第1接片部材取付エリアに取り付けられた第1
接片部材の接片部が超小型プラグによって変位された状
態を示す縦断正面図である。
接片部材の接片部が超小型プラグによって変位された状
態を示す縦断正面図である。
【図4】第3接片部材の取付状態と挿入空間に挿入され
た超小型プラグを示す正面図である。
た超小型プラグを示す正面図である。
【図5】第3接片部材の取付状態と挿入空間に挿入され
た超小型プラグを示す一部破断側面図である。
た超小型プラグを示す一部破断側面図である。
【図6】第4接片部材の取付状態とボス部に挿入された
超小型プラグを示す背面図である。
超小型プラグを示す背面図である。
【図7】上記超小型ジャックの要部平面図である。
【図8】上記超小型ジャックの要部底面図である。
【図9】超小型プラグの要部側面図である。
1 第1接片部材(接片部材) 2 第2接片部材(接片部材) 3 第3接片部材(接片部材) 4 ボディ 8 ボス部 9 第4接片部材(接片部材) 4a ボディの端面 41 挿入空間 41a 挿抜口42 溝部 43 段付部 81 欠円部 84 ボス部の内周面91 取付け片部 93 接点 94 係合爪 97 係合片部 P 超小型プラグ(プラグ型コネクタ)
Claims (1)
- 【請求項1】 プラグ型コネクタの挿入空間とこの挿入
空間に連通する円形の挿抜口とを有するボディと、上記
挿抜口が開口した上記ボディの端面から突設され、上記
挿抜口よりも径大な内周面を具備しかつ頂部が上記ボデ
ィの上面よりも上方にはみ出した状態のボス部と、その
ボディの上記挿入空間に配備された接片部材と、上記ボ
ス部の内部に配備された接片部材と、を備え、 上記ボス部の内部に配備された上記接片部材は、取付け
片部と、この取付け片部の後端部の両側から円弧状に立
ち上げられて上記ボス部の内周面に沿う筒形部分を形成
する一対の接片部と、これら一対の接片部のそれぞれの
上端部に具備されて内方に突出する接点と、上記取付け
片部の前端からその下方に突設された端子部と、上記取
付け片部の両側に突出する状態に形成された係合爪と、
上記一対の接片部のそれぞれの上端から前方に突出され
た係合片部とを一体に具備し、 上記取付け片部の前端部が上記ボディに形成された溝部
に差し込まれて上記係合爪がその溝部に具備されている
段付部に係合して抜止めされており、上記係合片部が上
記ボス部の上記頂部に設けられた欠円部に差し込まれか
つその係合片部の先端部が上記ボス部の前部で外側に折
り曲げられて抜止めされていると共に、 一対の上記接片
部と上記ボス部の内周面との相互間に、一対の上記接片
部の拡がり代を形成する隙間が保たれていると共に、上
記端子部が上記ボス部の外側に延び出ていることを特徴
とするジャック型コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992011176U JP2566612Y2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | ジャック型コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992011176U JP2566612Y2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | ジャック型コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572081U JPH0572081U (ja) | 1993-09-28 |
JP2566612Y2 true JP2566612Y2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=11770753
Family Applications (1)
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JP1992011176U Expired - Fee Related JP2566612Y2 (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | ジャック型コネクタ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2566612Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
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JPH079196Y2 (ja) * | 1989-07-27 | 1995-03-06 | 雇用促進事業団 | 表示装置 |
-
1992
- 1992-03-05 JP JP1992011176U patent/JP2566612Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0572081U (ja) | 1993-09-28 |
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