JP2566458B2 - 可動堤防 - Google Patents
可動堤防Info
- Publication number
- JP2566458B2 JP2566458B2 JP1062664A JP6266489A JP2566458B2 JP 2566458 B2 JP2566458 B2 JP 2566458B2 JP 1062664 A JP1062664 A JP 1062664A JP 6266489 A JP6266489 A JP 6266489A JP 2566458 B2 JP2566458 B2 JP 2566458B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chest wall
- embankment
- river
- movable
- flood
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 210000000779 thoracic wall Anatomy 0.000 description 61
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 14
- 238000006424 Flood reaction Methods 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000000284 resting effect Effects 0.000 description 3
- 239000013049 sediment Substances 0.000 description 3
- 230000009286 beneficial effect Effects 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Revetment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、洪水時における河川の氾濫を防ぐために
設けられた可動堤防に係り、特に、平常時は堤防の天端
上方に位置して例えば公園、遊歩道等に設置された休憩
場所の雨よけ、日よけ等として利用され、洪水時は転倒
して堤防の役目を果たす可動堤防に関するものである。
設けられた可動堤防に係り、特に、平常時は堤防の天端
上方に位置して例えば公園、遊歩道等に設置された休憩
場所の雨よけ、日よけ等として利用され、洪水時は転倒
して堤防の役目を果たす可動堤防に関するものである。
又この発明は高潮対策用堤防としても使用可能であ
る。
る。
従来、洪水時における河川の氾濫を防ぐために、両岸
には河川に沿って堤防が構築されている。河川の両岸に
構築された堤防は、通常、平坦な天端の両端の各法肩か
ら各々下方に緩やかに傾斜し、途中に小段が各々形成さ
れた略三角形状の断面形状になっている。天端の幅は、
中小河川で3〜5m、大きい河川で6〜7m、重要な河川で
8m程度となっている。又堤防の天端の高さは計画高水位
に余裕高を加えて決定され、普通は1〜2mである。
には河川に沿って堤防が構築されている。河川の両岸に
構築された堤防は、通常、平坦な天端の両端の各法肩か
ら各々下方に緩やかに傾斜し、途中に小段が各々形成さ
れた略三角形状の断面形状になっている。天端の幅は、
中小河川で3〜5m、大きい河川で6〜7m、重要な河川で
8m程度となっている。又堤防の天端の高さは計画高水位
に余裕高を加えて決定され、普通は1〜2mである。
ところで、河川には多量の土砂が流されており、その
一部は河床に沈澱して堆積し、河床の水深を徐々に浅く
しており、その結果、洪水時の河川の水位が徐々に高く
なり、洪水時に河川が氾濫し易くなる。これを防ぐため
に、河床に堆積した土砂を排除して河床の水深を深くし
たり、又は堤防を更に高くして、これに対応している。
一部は河床に沈澱して堆積し、河床の水深を徐々に浅く
しており、その結果、洪水時の河川の水位が徐々に高く
なり、洪水時に河川が氾濫し易くなる。これを防ぐため
に、河床に堆積した土砂を排除して河床の水深を深くし
たり、又は堤防を更に高くして、これに対応している。
このうち、堤防を更に高くする手段には、堤防全体を
大きくして高くする場合と、堤防の天端に胸壁を設けて
高くする場合がある。堤防の天端に胸壁を設ける方法
は、河川堤防に対して十分な敷地を確保できない地形な
どで利用されている。この胸壁には固定式(第5図参
照)と可動式のものがある。
大きくして高くする場合と、堤防の天端に胸壁を設けて
高くする場合がある。堤防の天端に胸壁を設ける方法
は、河川堤防に対して十分な敷地を確保できない地形な
どで利用されている。この胸壁には固定式(第5図参
照)と可動式のものがある。
また、河川堤防を越える道路が造られることがあり、
この場合、道路の路面は小段の高さ程度になり、道路幅
だけ堤防を切り下げている。そして、上記の可動式の胸
壁が、洪水時にこの切り下げ箇所を閉じてこの箇所から
氾濫するのを防ぐために設けられている(第6図参
照)。
この場合、道路の路面は小段の高さ程度になり、道路幅
だけ堤防を切り下げている。そして、上記の可動式の胸
壁が、洪水時にこの切り下げ箇所を閉じてこの箇所から
氾濫するのを防ぐために設けられている(第6図参
照)。
しかしながら、従来の可動式の胸壁は、第6図に示す
ように例えば胸壁11が上下に昇降して開閉する形式であ
り、このため、昇降する胸壁11を両側から案内保持する
固定支柱12を堤防の天端に構築する必要があった。この
堤防の天端に構築された固定支柱12は河川の景観を損な
う嫌いがあり、最近の河川の景観を重視する立場からは
固定支柱12のないものが要求されている。
ように例えば胸壁11が上下に昇降して開閉する形式であ
り、このため、昇降する胸壁11を両側から案内保持する
固定支柱12を堤防の天端に構築する必要があった。この
堤防の天端に構築された固定支柱12は河川の景観を損な
う嫌いがあり、最近の河川の景観を重視する立場からは
固定支柱12のないものが要求されている。
また、第5図に示すように堤防の天端に固定式の胸壁
13が形成されているものにあっては、その胸壁13が河川
の視界の妨げとなり、上記と同様に最近の河川の景観を
重視する立場からは固定式の胸壁13は邪魔であり、その
排除が望まれている。
13が形成されているものにあっては、その胸壁13が河川
の視界の妨げとなり、上記と同様に最近の河川の景観を
重視する立場からは固定式の胸壁13は邪魔であり、その
排除が望まれている。
更に、固定式及び可動式の胸壁とも、胸壁が他の用途
としては有効に活用されておらず、堤防の有効利用に寄
与していなかった。
としては有効に活用されておらず、堤防の有効利用に寄
与していなかった。
この発明は、上記のような問題点に鑑み、その問題点
を解決すべく創案されたものであって、その目的とする
ところは、洪水時以外の平常時には河川の景観を損なわ
ず、又視界の妨げとならず、市民の親水性を高め、しか
も洪水時には河川の氾濫を防ぎ、更に平常時には公園、
遊歩道等に設置されて休憩場所の雨よけ、日よけ等の他
の用途としても十分に利用することのできる可動堤防を
提供することにある。
を解決すべく創案されたものであって、その目的とする
ところは、洪水時以外の平常時には河川の景観を損なわ
ず、又視界の妨げとならず、市民の親水性を高め、しか
も洪水時には河川の氾濫を防ぎ、更に平常時には公園、
遊歩道等に設置されて休憩場所の雨よけ、日よけ等の他
の用途としても十分に利用することのできる可動堤防を
提供することにある。
以上の目的を達成するために、この発明に係る可動堤
防は、堤防の天端上方に胸壁を堤防の断面廻りに回動自
在に設け、上記胸壁を堤防の断面方向に複数連接すると
共に、平常時は上記胸壁を堤防の天端上方に保持して雨
よけ、日よけ等とし、洪水時は上記胸壁を転倒して堤防
とした構成よりなるものである。
防は、堤防の天端上方に胸壁を堤防の断面廻りに回動自
在に設け、上記胸壁を堤防の断面方向に複数連接すると
共に、平常時は上記胸壁を堤防の天端上方に保持して雨
よけ、日よけ等とし、洪水時は上記胸壁を転倒して堤防
とした構成よりなるものである。
以上のような構成を有するこの発明は次のように作用
する。
する。
すなわち、平常時には胸壁を堤防の天端上方に保持さ
れ、天端上方に保持された胸壁は、公園、遊歩道等の休
息場所の雨よけ、日よけ等としての機能を果たす。ま
た、洪水時には胸壁は転倒され、河川の水位が天端の高
さを越えても、転倒した胸壁が堤防の機能を果たして、
河川の氾濫を防ぐように作用する。
れ、天端上方に保持された胸壁は、公園、遊歩道等の休
息場所の雨よけ、日よけ等としての機能を果たす。ま
た、洪水時には胸壁は転倒され、河川の水位が天端の高
さを越えても、転倒した胸壁が堤防の機能を果たして、
河川の氾濫を防ぐように作用する。
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの発明をより
具体的に説明する。
具体的に説明する。
ここで、第1図は平常時の可動堤防の部分切断斜視
図、第2図は可動堤防の要部正面図、第3図は平常時の
可動堤防の断面図、第4図は洪水時の可動堤防の断面図
である。
図、第2図は可動堤防の要部正面図、第3図は平常時の
可動堤防の断面図、第4図は洪水時の可動堤防の断面図
である。
図において、堤防1の天端2には胸壁3が設けられて
いる。胸壁3は円弧状で板状の形状からなり、一定の水
圧に耐え得る強度を有する材質からなっている。胸壁3
は堤防として機能させないときには第1図又は第3図に
示すように天端2の上方に水平状態に保持されている。
いる。胸壁3は円弧状で板状の形状からなり、一定の水
圧に耐え得る強度を有する材質からなっている。胸壁3
は堤防として機能させないときには第1図又は第3図に
示すように天端2の上方に水平状態に保持されている。
胸壁3は第1図又は第3図に示すような水平状態では
堤防として機能せず、堤防1の天端2上方に位置して例
えば公園、遊歩道等に設置された休憩場所の雨よけ、日
よけ等として利用される。これに対し、胸壁3は第4図
に示すような転倒状態で堤防の機能を果たし、洪水時に
おける河川の氾濫を防止する。
堤防として機能せず、堤防1の天端2上方に位置して例
えば公園、遊歩道等に設置された休憩場所の雨よけ、日
よけ等として利用される。これに対し、胸壁3は第4図
に示すような転倒状態で堤防の機能を果たし、洪水時に
おける河川の氾濫を防止する。
胸壁3は例えば断面円弧状のスキンプレートから構成
され、胸壁3の転倒状態で円弧状の凸面側が河川側に臨
むように設けられている。また、上記凸面側の裏側とな
る胸壁3の凹面側には、左右に直線状のアーム4が堤防
1の内陸側に向けて延びている。左右には各々2個のア
ーム4がV字状に設けられている。即ち、各アーム4は
断面円弧状の胸壁3の曲率中心部位に設けられた回転軸
5に向かって延び、その終端は回動軸5の側周面に各々
一体的に連結されている。これらのアーム4は胸壁3と
回動軸5とを連結している。
され、胸壁3の転倒状態で円弧状の凸面側が河川側に臨
むように設けられている。また、上記凸面側の裏側とな
る胸壁3の凹面側には、左右に直線状のアーム4が堤防
1の内陸側に向けて延びている。左右には各々2個のア
ーム4がV字状に設けられている。即ち、各アーム4は
断面円弧状の胸壁3の曲率中心部位に設けられた回転軸
5に向かって延び、その終端は回動軸5の側周面に各々
一体的に連結されている。これらのアーム4は胸壁3と
回動軸5とを連結している。
回動軸5は上下に回動する胸壁3の回動中心となる部
分であり、堤防1の天端2上に設置された軸受け6に回
動自在に保持されている。回動軸5は堤防1に平行に配
置され、堤防1の断面廻りに回動自在となっている。胸
壁3はこれらの回動軸5、軸受け6及びアーム4を介し
て堤防1の断面廻りに回動自在となっている。
分であり、堤防1の天端2上に設置された軸受け6に回
動自在に保持されている。回動軸5は堤防1に平行に配
置され、堤防1の断面廻りに回動自在となっている。胸
壁3はこれらの回動軸5、軸受け6及びアーム4を介し
て堤防1の断面廻りに回動自在となっている。
回動軸5は軸受け6に隣接して設けられた駆動装置7
に連動連結されている。駆動装置7には例えば油圧モー
ターが使用される。この駆動装置7の駆動により回動軸
5は回転し、この回動軸5の回転により、アーム4を介
して回動軸5と連結している胸壁3は回動軸5を回転中
心として回動する。
に連動連結されている。駆動装置7には例えば油圧モー
ターが使用される。この駆動装置7の駆動により回動軸
5は回転し、この回動軸5の回転により、アーム4を介
して回動軸5と連結している胸壁3は回動軸5を回転中
心として回動する。
上記の構成からなる胸壁3は堤防1の断面方向つまり
河川の方向に沿って複数連接されている。隣合う胸壁3
同士の連接する箇所には密着板3aが設けられていて、胸
壁3が堤防として機能するとき、連接箇所から水が浸入
するのを防ぐようになっている。密着板3aは胸壁3の堤
防1の断面方向端部の下面から突出して設けられてい
て、この突出した密着板3aが隣の胸壁3の下面に密着し
て、水の浸入を防いでいる。密着板3aの密着面には例え
ばゴム材などの密着性を高める材料が取付けられてい
る。
河川の方向に沿って複数連接されている。隣合う胸壁3
同士の連接する箇所には密着板3aが設けられていて、胸
壁3が堤防として機能するとき、連接箇所から水が浸入
するのを防ぐようになっている。密着板3aは胸壁3の堤
防1の断面方向端部の下面から突出して設けられてい
て、この突出した密着板3aが隣の胸壁3の下面に密着し
て、水の浸入を防いでいる。密着板3aの密着面には例え
ばゴム材などの密着性を高める材料が取付けられてい
る。
次に上記実施例の構成に基づく作用について以下説明
する。
する。
平常時には、胸壁3を堤防1の天端2上方に水平状態
に保持する。このとき、天端2の上方に保持された胸壁
3は所謂屋根としての機能を果たし、胸壁3の下側はこ
の胸壁3によって雨や日ざしが遮られる。
に保持する。このとき、天端2の上方に保持された胸壁
3は所謂屋根としての機能を果たし、胸壁3の下側はこ
の胸壁3によって雨や日ざしが遮られる。
このように、天端2の上方に保持された胸壁3は屋根
としての機能を果たすため、胸壁3の下側には例えばベ
ンチ8が設置されて、公園や遊歩道等における休憩場所
として利用される。
としての機能を果たすため、胸壁3の下側には例えばベ
ンチ8が設置されて、公園や遊歩道等における休憩場所
として利用される。
一方、洪水時には、駆動装置7を駆動させて天端2の
上方に水平状態に保持させている胸壁3を河川側に転倒
させる。第4図においては回動軸5を時計回りに回動さ
せる。回動軸5が回動すると、アーム4を介して回動軸
5と連結している胸壁3は回動軸5の回動に連動して時
計回りに回動する。即ち、胸壁3は回動軸5を中心とし
て下方に回動して、胸壁3は徐々に転倒し始める。
上方に水平状態に保持させている胸壁3を河川側に転倒
させる。第4図においては回動軸5を時計回りに回動さ
せる。回動軸5が回動すると、アーム4を介して回動軸
5と連結している胸壁3は回動軸5の回動に連動して時
計回りに回動する。即ち、胸壁3は回動軸5を中心とし
て下方に回動して、胸壁3は徐々に転倒し始める。
そして、胸壁3の河川側寄りの一端側が堤防1の天端
2に当接した時点で、駆動装置7の駆動を停止させる。
これにより、胸壁3は水平状態から転倒状態となり、河
川の水位が天端2より上昇しても、その水位が転倒した
胸壁3の上端側を越えない限り、河川の氾濫を防ぐこと
ができる。
2に当接した時点で、駆動装置7の駆動を停止させる。
これにより、胸壁3は水平状態から転倒状態となり、河
川の水位が天端2より上昇しても、その水位が転倒した
胸壁3の上端側を越えない限り、河川の氾濫を防ぐこと
ができる。
しかも、この場合において、胸壁3は断面円弧状でそ
の円弧の中心に回動軸5が設けられているので、胸壁3
の凸面側に作用する水圧は回動軸5の回動中心方向に作
用する。このため、胸壁3に作用する水圧によっては回
動軸5廻りの回転モーメントは生じない。従って、胸壁
3に作用する水圧によって胸壁3が上動する方向に回動
する恐れは全くない。
の円弧の中心に回動軸5が設けられているので、胸壁3
の凸面側に作用する水圧は回動軸5の回動中心方向に作
用する。このため、胸壁3に作用する水圧によっては回
動軸5廻りの回転モーメントは生じない。従って、胸壁
3に作用する水圧によって胸壁3が上動する方向に回動
する恐れは全くない。
水位が下がって、洪水の心配がなくなったら、第4図
において駆動装置7を反時計回りに駆動させて、胸壁3
を反時計回りに回動させる。駆動装置7の駆動により、
転倒状態の胸壁3は徐々に上方に回動し、胸壁3が天端
2の上方で水平状態になった時点で、駆動装置7の駆動
を停止して、胸壁3を天端2の上方に水平状態に保持す
る。
において駆動装置7を反時計回りに駆動させて、胸壁3
を反時計回りに回動させる。駆動装置7の駆動により、
転倒状態の胸壁3は徐々に上方に回動し、胸壁3が天端
2の上方で水平状態になった時点で、駆動装置7の駆動
を停止して、胸壁3を天端2の上方に水平状態に保持す
る。
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をな
し得ることは勿論である。
く、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をな
し得ることは勿論である。
例えば、上記実施例においては、駆動装置7が油圧モ
ーターである場合で説明したが、油圧シリンダでもよ
い。この場合には油圧シリンダのピストンの伸縮作用に
よって胸壁3を回動させることになる。
ーターである場合で説明したが、油圧シリンダでもよ
い。この場合には油圧シリンダのピストンの伸縮作用に
よって胸壁3を回動させることになる。
以上の記載より明らかなように、この発明に係る可動
堤防によれば、平常時には胸壁が堤防の天端の上方に水
平状態に保持されるから、この水平状態に保持された胸
壁が所謂屋根としての役目を果たし、雨や日ざしを遮る
ことができる。このため、屋根のように保持されている
胸壁の下側に例えばベンチなどを設置することにより、
公園や遊歩道等における雨や日よけ用の休憩場所として
利用することができ、その利用価値を高めることができ
る。しかも、洪水時には胸壁が転倒して河川の氾濫を防
ぐことができる。
堤防によれば、平常時には胸壁が堤防の天端の上方に水
平状態に保持されるから、この水平状態に保持された胸
壁が所謂屋根としての役目を果たし、雨や日ざしを遮る
ことができる。このため、屋根のように保持されている
胸壁の下側に例えばベンチなどを設置することにより、
公園や遊歩道等における雨や日よけ用の休憩場所として
利用することができ、その利用価値を高めることができ
る。しかも、洪水時には胸壁が転倒して河川の氾濫を防
ぐことができる。
このように、洪水時以外の平常時には河川の景観を損
なわず、又視界の妨げとならず、しかも洪水時には河川
の氾濫を防ぎ、更に平常時には公園、遊歩道等に設置さ
れて休憩場所の雨よけ、日よけ等の他の用途としても十
分に利用することができる等、極めて新規的有益なる効
果を奏するものである。
なわず、又視界の妨げとならず、しかも洪水時には河川
の氾濫を防ぎ、更に平常時には公園、遊歩道等に設置さ
れて休憩場所の雨よけ、日よけ等の他の用途としても十
分に利用することができる等、極めて新規的有益なる効
果を奏するものである。
図面はこの発明に係る可動堤防の実施例を示すものであ
って、第1図は平常時の可動堤防の部分切断斜視図、第
2図は可動堤防の要部正面図、第3図は平常時の可動堤
防の断面図、第4図は洪水時の可動堤防の断面図であ
る。 第5図の従来の固定式胸壁を有する堤防の断面図、第6
図は従来の可動式胸壁を有する堤防の断面図である。 〔符号の説明〕 1:堤防、2:天端 3:胸壁、3a:密着板 4:アーム、5:回動軸 6:軸受け、7:駆動装置 8:ベンチ 11:胸壁、12:固定支柱 13:胸壁
って、第1図は平常時の可動堤防の部分切断斜視図、第
2図は可動堤防の要部正面図、第3図は平常時の可動堤
防の断面図、第4図は洪水時の可動堤防の断面図であ
る。 第5図の従来の固定式胸壁を有する堤防の断面図、第6
図は従来の可動式胸壁を有する堤防の断面図である。 〔符号の説明〕 1:堤防、2:天端 3:胸壁、3a:密着板 4:アーム、5:回動軸 6:軸受け、7:駆動装置 8:ベンチ 11:胸壁、12:固定支柱 13:胸壁
Claims (1)
- 【請求項1】堤防の天端上方に胸壁を堤防の断面廻りに
回動自在に設け、上記胸壁を堤防の断面方向に複数連接
すると共に、平常時は上記胸壁を堤防の天端上方に保持
して雨よけ、日よけ等とし、洪水時は上記胸壁を転倒し
て堤防としたことを特徴とする可動堤防。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1062664A JP2566458B2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 可動堤防 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1062664A JP2566458B2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 可動堤防 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02240312A JPH02240312A (ja) | 1990-09-25 |
JP2566458B2 true JP2566458B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=13206787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1062664A Expired - Fee Related JP2566458B2 (ja) | 1989-03-15 | 1989-03-15 | 可動堤防 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2566458B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101019677B1 (ko) * | 2010-09-16 | 2011-03-07 | 주식회사 이산 | 친환경 가동식 홍수방지벽 |
JP2019183590A (ja) * | 2018-03-31 | 2019-10-24 | 有限会社フジカ | 高さ可変型堤防装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6514011B2 (en) | 1999-12-22 | 2003-02-04 | Yasuhiro Nomura | Movable water-protection apparatus |
JP4933796B2 (ja) * | 2006-02-23 | 2012-05-16 | 東急建設株式会社 | 防潮施設 |
JP5053917B2 (ja) * | 2008-04-17 | 2012-10-24 | 東急建設株式会社 | 高潮を阻止する構造物 |
JP5053923B2 (ja) * | 2008-04-30 | 2012-10-24 | 東急建設株式会社 | 高潮を阻止する構造物 |
-
1989
- 1989-03-15 JP JP1062664A patent/JP2566458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101019677B1 (ko) * | 2010-09-16 | 2011-03-07 | 주식회사 이산 | 친환경 가동식 홍수방지벽 |
JP2019183590A (ja) * | 2018-03-31 | 2019-10-24 | 有限会社フジカ | 高さ可変型堤防装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02240312A (ja) | 1990-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5588567B2 (ja) | 自動作動式の高潮障壁 | |
EP3748085B1 (en) | Flood barrier | |
US10619317B2 (en) | Flood barrier | |
JP2566458B2 (ja) | 可動堤防 | |
KR100865369B1 (ko) | 하천 경관개선용 범람방지장치 | |
CN109629522B (zh) | 一种双向隐藏式气盾坝 | |
US5895174A (en) | Beach replenishment system | |
US20090324334A1 (en) | Prevention of flood from a water channel | |
JP2721652B2 (ja) | 堤防切替式道路 | |
JPH05506701A (ja) | 防壁、特に高潮時の潮水路を遮断するための防壁 | |
FR2792661A1 (fr) | Nouveau type de barrage, a mise en oeuvre reduite, dans lequel les efforts sont reportes en quasi-totalite sur des forages tubes ou des pieux encastres dans un substratum mecaniquement resistant | |
CN112983429A (zh) | 一种沉井掘进机 | |
JP2004003238A (ja) | 高潮防止用水門 | |
CN116219951B (zh) | 一种滩涂养殖围垦堤坝结构 | |
JP3248069B2 (ja) | 水門の開閉装置 | |
CN220267313U (zh) | 一种景观防洪堤观景台 | |
KR100290951B1 (ko) | 자동수문 | |
Hadley | Shoreline erosion in southeastern Wisconsin | |
KR20250030454A (ko) | 기립식 월파 및 홍수 방지벽 | |
SU1752850A1 (ru) | Защитное сооружение от наводнений | |
JP2533694Y2 (ja) | 簡易魚道装置 | |
CN119465885A (zh) | 具有自稳结构的超大跨度挡潮闸的设计方法 | |
KR200228201Y1 (ko) | 하단부 개폐식 자동수문 | |
RU2212495C2 (ru) | Комбинированное крепление откосов | |
KR20250009111A (ko) | 기립식 월파 방지벽 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |