JP2564319Y2 - 建築用壁板 - Google Patents
建築用壁板Info
- Publication number
- JP2564319Y2 JP2564319Y2 JP10350491U JP10350491U JP2564319Y2 JP 2564319 Y2 JP2564319 Y2 JP 2564319Y2 JP 10350491 U JP10350491 U JP 10350491U JP 10350491 U JP10350491 U JP 10350491U JP 2564319 Y2 JP2564319 Y2 JP 2564319Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- substrate
- notch
- joint
- section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建築用の壁板に関
し、特に、表面に多種類の矩形状の石等を不規則に積み
上げた形状の乱積み模様を有するものに関する。
し、特に、表面に多種類の矩形状の石等を不規則に積み
上げた形状の乱積み模様を有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物の外面仕上げのための
壁板の一種として、多種類のサイズの矩形状の石を不規
則に積み上げる石積み模様を模したものは知られてい
る。例えば図5に示すように、この壁板B′は、基板1
の表面に上下及び左右方向に延びかつ互いに交わる表面
部凹溝2,3を適宜成型手段により形成して、この凹溝
2,3により不規則に配置された多種類の矩形部4,
4,…を区画し、この各矩形部4を「石」としてその乱
積みパターンを表している。そして、上記表面部凹溝2
(及び3)は、図6に示す如く、開口部の幅が奥底部よ
りも大きい断面略U字状のものとされている。
壁板の一種として、多種類のサイズの矩形状の石を不規
則に積み上げる石積み模様を模したものは知られてい
る。例えば図5に示すように、この壁板B′は、基板1
の表面に上下及び左右方向に延びかつ互いに交わる表面
部凹溝2,3を適宜成型手段により形成して、この凹溝
2,3により不規則に配置された多種類の矩形部4,
4,…を区画し、この各矩形部4を「石」としてその乱
積みパターンを表している。そして、上記表面部凹溝2
(及び3)は、図6に示す如く、開口部の幅が奥底部よ
りも大きい断面略U字状のものとされている。
【0003】また、この壁板B′は上下に重ねられて建
築物に取り付けられることから、基板1の上端面に雄実
部又は雌実部の一方を、また下端面に雄実部又は雌実部
の他方をそれぞれ形成し、上記雄実部と雌実部との嵌合
により壁板B′,B′,…を上下に連続して接合するよ
うになっており、こうして壁板B′,B′,…を建築物
外面に上下に連続して取り付けることで、石の乱積み調
の壁面を作ることができる。
築物に取り付けられることから、基板1の上端面に雄実
部又は雌実部の一方を、また下端面に雄実部又は雌実部
の他方をそれぞれ形成し、上記雄実部と雌実部との嵌合
により壁板B′,B′,…を上下に連続して接合するよ
うになっており、こうして壁板B′,B′,…を建築物
外面に上下に連続して取り付けることで、石の乱積み調
の壁面を作ることができる。
【0004】その場合、上下に隣接する壁板B′,B′
のジョイント部でも、壁板B′中間部の凹溝2,3と同
様の略U字状凹溝12を形成して、この凹溝12でも
「石」を表す矩形部4,4,…を区画するようにし、
「石」としての矩形部4,4,…が複数の壁板B′,
B′,…に亘って不規則に連続するようにすることが行
われていた。例えば、基板1表面の上端及び下端の一方
に、該基板1の表面角部を斜めに切り欠いてなる切欠部
を形成する一方、他方には、基板1の表面角部を斜めに
切り欠いた傾斜面部と該傾斜面部に連続する平面部とか
らなる切欠段部とを形成し、ジョイント部での雄実部と
雌実部との嵌合により上記切欠部と切欠段部とでジョイ
ント部凹溝12が形成されるように構成する。
のジョイント部でも、壁板B′中間部の凹溝2,3と同
様の略U字状凹溝12を形成して、この凹溝12でも
「石」を表す矩形部4,4,…を区画するようにし、
「石」としての矩形部4,4,…が複数の壁板B′,
B′,…に亘って不規則に連続するようにすることが行
われていた。例えば、基板1表面の上端及び下端の一方
に、該基板1の表面角部を斜めに切り欠いてなる切欠部
を形成する一方、他方には、基板1の表面角部を斜めに
切り欠いた傾斜面部と該傾斜面部に連続する平面部とか
らなる切欠段部とを形成し、ジョイント部での雄実部と
雌実部との嵌合により上記切欠部と切欠段部とでジョイ
ント部凹溝12が形成されるように構成する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、各壁板B′は
ジョイント部で接合されるので、そのジョイント部の凹
溝12が左右方向の一直線上に続くこととなり、この凹
溝12が石の乱積み模様から外れた状態になってジョイ
ント部が目立ち、石の乱積み調の壁面外観見映えが悪く
なる難があった。
ジョイント部で接合されるので、そのジョイント部の凹
溝12が左右方向の一直線上に続くこととなり、この凹
溝12が石の乱積み模様から外れた状態になってジョイ
ント部が目立ち、石の乱積み調の壁面外観見映えが悪く
なる難があった。
【0006】そこで、壁板B′のジョイント部に凹溝1
2を形成せず、壁板B′の上下端面の表面側部を水平方
向の平面部で上下に突き合わせて接合することが考えら
れるが、壁板B′は横貼りされるので、例えば屋外の雨
水等の流れを考えると問題がある。
2を形成せず、壁板B′の上下端面の表面側部を水平方
向の平面部で上下に突き合わせて接合することが考えら
れるが、壁板B′は横貼りされるので、例えば屋外の雨
水等の流れを考えると問題がある。
【0007】本考案は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記壁板におけるジョイント部の凹溝
の形状に改良を加えることで、雨水等の流れに関する問
題を招くことなく、そのジョイント部が目立たないよう
にして、壁板による石等の乱積み調の壁面外観見映えを
向上維持することにある。
で、その目的は、上記壁板におけるジョイント部の凹溝
の形状に改良を加えることで、雨水等の流れに関する問
題を招くことなく、そのジョイント部が目立たないよう
にして、壁板による石等の乱積み調の壁面外観見映えを
向上維持することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の考案では、上記ジョイント部での凹溝
の形状を部分的に他の部分と異ならせて、断面略U字状
の凹溝が一直線に続いて見えるのを回避するようにし
た。
めに、請求項1の考案では、上記ジョイント部での凹溝
の形状を部分的に他の部分と異ならせて、断面略U字状
の凹溝が一直線に続いて見えるのを回避するようにし
た。
【0009】具体的には、この考案では、基板の表面
に、上下及び左右方向に延びかつ開口部の幅が奥底部よ
りも大きい断面略U字状の表面部凹溝が互いに交わるよ
うに凹設され、該表面部凹溝により不規則に配置された
多種類の矩形部が区画されていて、これら矩形部により
石等の乱積みパターンが形成されており、さらに、基板
の上端面に雄実部又は雌実部の一方が形成されている一
方、下端面に雄実部又は雌実部の他方が形成され、上記
雄実部の雌実部への嵌合により上下に連続して接合され
るように構成された建築用壁板が前提である。
に、上下及び左右方向に延びかつ開口部の幅が奥底部よ
りも大きい断面略U字状の表面部凹溝が互いに交わるよ
うに凹設され、該表面部凹溝により不規則に配置された
多種類の矩形部が区画されていて、これら矩形部により
石等の乱積みパターンが形成されており、さらに、基板
の上端面に雄実部又は雌実部の一方が形成されている一
方、下端面に雄実部又は雌実部の他方が形成され、上記
雄実部の雌実部への嵌合により上下に連続して接合され
るように構成された建築用壁板が前提である。
【0010】さらに、上記基板表面の上端又は下端の一
方に、該基板の表面角部を斜めに切り欠いてなる第1の
切欠部を形成する。一方、基板表面の上端又は下端の他
方の一部には、基板の表面角部を斜めに切り欠いた傾斜
面部と該傾斜面部に連続する平面部とからなる切欠段部
を形成し、残部には、基板の表面角部を斜めに切り欠い
てなる第2の切欠部を形成する。そして、上記雄実部の
雌実部への嵌合により、上記第1の切欠部と切欠段部と
で上記表面部凹溝と同様の断面形状のジョイント部凹溝
が形成され、上記第1及び第2の切欠部同士で断面V字
状のジョイント部凹溝が形成されるように構成する。
方に、該基板の表面角部を斜めに切り欠いてなる第1の
切欠部を形成する。一方、基板表面の上端又は下端の他
方の一部には、基板の表面角部を斜めに切り欠いた傾斜
面部と該傾斜面部に連続する平面部とからなる切欠段部
を形成し、残部には、基板の表面角部を斜めに切り欠い
てなる第2の切欠部を形成する。そして、上記雄実部の
雌実部への嵌合により、上記第1の切欠部と切欠段部と
で上記表面部凹溝と同様の断面形状のジョイント部凹溝
が形成され、上記第1及び第2の切欠部同士で断面V字
状のジョイント部凹溝が形成されるように構成する。
【0011】請求項2の考案では、上記左右方向に延び
る表面部凹溝の一部を断面V字状の凹溝とする。
る表面部凹溝の一部を断面V字状の凹溝とする。
【0012】
【作用】上記の構成により、請求項1の考案では、壁板
を上下に重ねて接合する場合、一方の壁板の雄実部を他
方の壁板の雌実部に嵌合することで、両壁板が接合され
る。そのとき、壁板のジョイント部には、一方の壁板表
面の第1の切欠部と、他方の壁板表面の切欠段部とで表
面部凹溝と同様の断面略U字状のジョイント部凹溝が形
成される。また、上記一方の壁板における第1の切欠部
と、他方の壁板表面における第2の切欠部とで表面部凹
溝とは異なる断面V字状のジョイント部凹溝が形成され
る。すなわち、両壁板のジョイント部でのジョイント部
凹溝の一部が断面V字状の凹溝とされているので、壁板
同士のジョイント部が目立つのを抑えることができ、壁
板による石等の乱積み調の壁面外観見映えを向上維持で
きる。
を上下に重ねて接合する場合、一方の壁板の雄実部を他
方の壁板の雌実部に嵌合することで、両壁板が接合され
る。そのとき、壁板のジョイント部には、一方の壁板表
面の第1の切欠部と、他方の壁板表面の切欠段部とで表
面部凹溝と同様の断面略U字状のジョイント部凹溝が形
成される。また、上記一方の壁板における第1の切欠部
と、他方の壁板表面における第2の切欠部とで表面部凹
溝とは異なる断面V字状のジョイント部凹溝が形成され
る。すなわち、両壁板のジョイント部でのジョイント部
凹溝の一部が断面V字状の凹溝とされているので、壁板
同士のジョイント部が目立つのを抑えることができ、壁
板による石等の乱積み調の壁面外観見映えを向上維持で
きる。
【0013】また、ジョイント部凹溝は断面略U字状及
びV字状の凹溝が直線上に直列に配置されたものである
ので、壁板を横貼りにしても、雨水等の流れがスムーズ
になり、雨水等が壁板の背面側に侵入する等の問題はな
く、しかも、壁板の加工性や施工性はジョイント部凹溝
を断面略U字状のみとした従来例のものと同等となる。
びV字状の凹溝が直線上に直列に配置されたものである
ので、壁板を横貼りにしても、雨水等の流れがスムーズ
になり、雨水等が壁板の背面側に侵入する等の問題はな
く、しかも、壁板の加工性や施工性はジョイント部凹溝
を断面略U字状のみとした従来例のものと同等となる。
【0014】請求項2の考案では、上記壁板における左
右方向の表面部凹溝の一部が断面V字状の凹溝とされて
いるので、ジョイント部凹溝にある断面V字状の凹溝を
壁板表面の凹溝にも配置して、断面V字状凹溝がジョイ
ント部のみに配置されていないように見せることがで
き、ジョイント部の位置をさらに目立ち難くすることが
できる。
右方向の表面部凹溝の一部が断面V字状の凹溝とされて
いるので、ジョイント部凹溝にある断面V字状の凹溝を
壁板表面の凹溝にも配置して、断面V字状凹溝がジョイ
ント部のみに配置されていないように見せることがで
き、ジョイント部の位置をさらに目立ち難くすることが
できる。
【0015】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、この実施例の基本的構成は図5と同じである
ので、図5と同じ部分については同じ符号を付して説明
する。
する。尚、この実施例の基本的構成は図5と同じである
ので、図5と同じ部分については同じ符号を付して説明
する。
【0016】図1は本考案の実施例を示し、Bは壁板
で、この壁板Bはけい酸カルシウム板、けい酸カルシウ
ム押出成形板、ALC等の基板1からなる。基板1の表
面には、適宜成型手段により、左右方向に延びる左右表
面部凹溝2,2,…,2′,2′,…と、上下方向に延
びる上下表面部凹溝3,3,…とがそれぞれ互いに交わ
るように不規則に配置されて形成され、上記左右表面部
凹溝2及び上下表面部凹溝3はいずれも、開口部の幅が
奥底部よりも大きい断面略U字状の凹溝とされ、左右表
面部凹溝2′は図4に示すように断面V字状の凹溝とさ
れている。そして、これらの表面部凹溝2,2′,3に
より不規則に配置された多種類の矩形部4,4,…が区
画され、この各矩形部4の表面の色や質感等は天然の石
に似せられており、これら不規則に配置された多種類の
矩形部4,4,…により石の乱積みパターンが形成され
ている。
で、この壁板Bはけい酸カルシウム板、けい酸カルシウ
ム押出成形板、ALC等の基板1からなる。基板1の表
面には、適宜成型手段により、左右方向に延びる左右表
面部凹溝2,2,…,2′,2′,…と、上下方向に延
びる上下表面部凹溝3,3,…とがそれぞれ互いに交わ
るように不規則に配置されて形成され、上記左右表面部
凹溝2及び上下表面部凹溝3はいずれも、開口部の幅が
奥底部よりも大きい断面略U字状の凹溝とされ、左右表
面部凹溝2′は図4に示すように断面V字状の凹溝とさ
れている。そして、これらの表面部凹溝2,2′,3に
より不規則に配置された多種類の矩形部4,4,…が区
画され、この各矩形部4の表面の色や質感等は天然の石
に似せられており、これら不規則に配置された多種類の
矩形部4,4,…により石の乱積みパターンが形成され
ている。
【0017】図2及び図3に示すように、基板1の上端
面には基板1の背面側を残して表面側角部を断面矩形状
に切り欠くことで雄実部5が形成されている一方、下端
面には基板1の背面側角部を断面矩形状に切り欠くこと
で雌実部6が形成されており、例えば上下に重なる壁板
B,B同士を接合する場合、上側の壁板Bの下端の雌実
部6に下側壁板Bの雄実部5を嵌合することにより、上
下の壁板B,B同士を上下に重なった状態で突き合わせ
て接合するようになっている。
面には基板1の背面側を残して表面側角部を断面矩形状
に切り欠くことで雄実部5が形成されている一方、下端
面には基板1の背面側角部を断面矩形状に切り欠くこと
で雌実部6が形成されており、例えば上下に重なる壁板
B,B同士を接合する場合、上側の壁板Bの下端の雌実
部6に下側壁板Bの雄実部5を嵌合することにより、上
下の壁板B,B同士を上下に重なった状態で突き合わせ
て接合するようになっている。
【0018】上記基板1表面の下端には、基板1の表面
角部を基板1背面側に向かって下方に傾斜するように斜
めに切り欠いてなる第1の切欠部7が形成されている。
角部を基板1背面側に向かって下方に傾斜するように斜
めに切り欠いてなる第1の切欠部7が形成されている。
【0019】一方、基板1表面上端の大半部には、該基
板1の表面角部を基板1背面側に向かって上方に傾斜す
るように斜めに切り欠いた傾斜面部8と該傾斜面部8の
上端から上方に連続して背面と平行に延びる平面部9と
からなる切欠段部10が形成されている。基板1表面上
端の残部には、該基板1の表面角部を基板1背面側に向
かって上方に傾斜するように斜めに切り欠いてなる第2
の切欠部11が形成されている。そして、上記上下の壁
板B,B同士が雌実部6への雄実部5の嵌合により接合
されたとき、図2に示す如く上側の壁板B下端の第1の
切欠部7と下側壁板B上端の切欠段部10とで上記壁板
B表面の表面部凹溝2と同じ断面略U字状のジョイント
部凹溝12が、また図3に示す如く上記第1の切欠部7
と下側壁板B上端の第2の切欠部11とで上記左右表面
部凹溝2′と同様の断面V字状のジョイント部凹溝13
がそれぞれ形成されるようになっており、これらのジョ
イント部凹溝12,13により壁板B表面の上下端位置
にある矩形部4,4,…を区画している。すなわち、上
下壁板B,B間のジョイント部におけるジョイント部凹
溝のうち、その大半が断面略U字状凹溝12であるが、
一部分は断面V字状の凹溝13とされている。
板1の表面角部を基板1背面側に向かって上方に傾斜す
るように斜めに切り欠いた傾斜面部8と該傾斜面部8の
上端から上方に連続して背面と平行に延びる平面部9と
からなる切欠段部10が形成されている。基板1表面上
端の残部には、該基板1の表面角部を基板1背面側に向
かって上方に傾斜するように斜めに切り欠いてなる第2
の切欠部11が形成されている。そして、上記上下の壁
板B,B同士が雌実部6への雄実部5の嵌合により接合
されたとき、図2に示す如く上側の壁板B下端の第1の
切欠部7と下側壁板B上端の切欠段部10とで上記壁板
B表面の表面部凹溝2と同じ断面略U字状のジョイント
部凹溝12が、また図3に示す如く上記第1の切欠部7
と下側壁板B上端の第2の切欠部11とで上記左右表面
部凹溝2′と同様の断面V字状のジョイント部凹溝13
がそれぞれ形成されるようになっており、これらのジョ
イント部凹溝12,13により壁板B表面の上下端位置
にある矩形部4,4,…を区画している。すなわち、上
下壁板B,B間のジョイント部におけるジョイント部凹
溝のうち、その大半が断面略U字状凹溝12であるが、
一部分は断面V字状の凹溝13とされている。
【0020】したがって、上記実施例においては、壁板
B,B,…を上下に重ねて接合する場合、上側の壁板B
下端の雌実部6に下側の壁板B上端の雄実部5を嵌合す
ることで、両壁板B,Bが接合される。そのとき、両壁
板B,Bのジョイント部には、図2に示すように、上側
壁板Bにおける基板1表面下端の第1の切欠部7と、下
側壁板Bにおける基板1表面上端の切欠段部10とで、
各壁板B表面にある表面部凹溝2,3と同様の断面略U
字状のジョイント部凹溝12が形成される。また、同時
に、下側壁板Bにおける基板1表面下端に傾斜状の第2
の切欠部11が形成されている部分では、図3に示すよ
うに、この第2の切欠部11と、上記上側の壁板Bにお
ける第1の切欠部7とで、上記各壁板Bの表面部凹溝
2,3とは異なる断面V字状のジョイント部凹溝13が
形成される。
B,B,…を上下に重ねて接合する場合、上側の壁板B
下端の雌実部6に下側の壁板B上端の雄実部5を嵌合す
ることで、両壁板B,Bが接合される。そのとき、両壁
板B,Bのジョイント部には、図2に示すように、上側
壁板Bにおける基板1表面下端の第1の切欠部7と、下
側壁板Bにおける基板1表面上端の切欠段部10とで、
各壁板B表面にある表面部凹溝2,3と同様の断面略U
字状のジョイント部凹溝12が形成される。また、同時
に、下側壁板Bにおける基板1表面下端に傾斜状の第2
の切欠部11が形成されている部分では、図3に示すよ
うに、この第2の切欠部11と、上記上側の壁板Bにお
ける第1の切欠部7とで、上記各壁板Bの表面部凹溝
2,3とは異なる断面V字状のジョイント部凹溝13が
形成される。
【0021】このように、壁板B,B同士のジョイント
部での凹溝が断面略U字状のジョイント部凹溝12と断
面V字状のジョイント部凹溝13とで構成されているの
で、壁板B,B同士のジョイント部が目立ち難くなる。
しかも、上記各壁板B表面における一部の左右表面部凹
溝2′が断面V字状の凹溝とされているので、ジョイン
ト部にある断面V字状の凹溝13を壁板B表面にも配置
して、断面V字状凹溝13を壁板B,Bのジョイント部
に限定して配置されていないように見せることができ、
ジョイント部の位置をさらに目立ち難くすることができ
る。これらにより、壁板Bによる石の乱積み調の壁面外
観見映えを向上維持できる。
部での凹溝が断面略U字状のジョイント部凹溝12と断
面V字状のジョイント部凹溝13とで構成されているの
で、壁板B,B同士のジョイント部が目立ち難くなる。
しかも、上記各壁板B表面における一部の左右表面部凹
溝2′が断面V字状の凹溝とされているので、ジョイン
ト部にある断面V字状の凹溝13を壁板B表面にも配置
して、断面V字状凹溝13を壁板B,Bのジョイント部
に限定して配置されていないように見せることができ、
ジョイント部の位置をさらに目立ち難くすることができ
る。これらにより、壁板Bによる石の乱積み調の壁面外
観見映えを向上維持できる。
【0022】また、ジョイント部凹溝12,13は断面
略U字状及びV字状の凹溝が直線上に直列に並んで配置
されるので、壁板B,B,…を横貼りにしても雨水等の
流れはスムーズとなる。しかも、壁板Bの加工性や施工
性はジョイント部凹溝を断面略U字状のみとした従来例
のものと同等にして良好に保つことができる。
略U字状及びV字状の凹溝が直線上に直列に並んで配置
されるので、壁板B,B,…を横貼りにしても雨水等の
流れはスムーズとなる。しかも、壁板Bの加工性や施工
性はジョイント部凹溝を断面略U字状のみとした従来例
のものと同等にして良好に保つことができる。
【0023】尚、上記実施例では、壁板Bの表面の模様
を石の乱積み模様としたが、矩形部4表面の色や質感等
を変えることで、ブロック等の他のものを乱積みした模
様にすることもできる。
を石の乱積み模様としたが、矩形部4表面の色や質感等
を変えることで、ブロック等の他のものを乱積みした模
様にすることもできる。
【0024】また、上記実施例では、壁板Bの表面下端
に第1の切欠部7を、また壁板Bの表面上端に切欠段部
10及び第2の切欠部11をそれぞれ形成したが、これ
らの形成位置を逆にしてもよい。
に第1の切欠部7を、また壁板Bの表面上端に切欠段部
10及び第2の切欠部11をそれぞれ形成したが、これ
らの形成位置を逆にしてもよい。
【0025】さらに、上記実施例では、壁板Bを横貼り
にして使用しているが、壁板Bの向きを90°変えて縦
貼りにして使用することもでき、水平方向に並ぶ壁板
B,B同士のジョイント部を目立たなくすることができ
る。
にして使用しているが、壁板Bの向きを90°変えて縦
貼りにして使用することもでき、水平方向に並ぶ壁板
B,B同士のジョイント部を目立たなくすることができ
る。
【0026】また、上記実施例は、基板1の上下端面に
雄実部5又は雌実部6が形成された壁板Bの場合である
が、本考案は、基板の上下端面のみならず左右端面にも
雄実部又は雌実部を形成した構造の壁板にも適用するこ
とができる。その場合、基板表面の上下端及び左右端の
双方に上記実施例と同様の切欠部や切欠段部を形成する
ことで、上下方向だけでなく左右方向にも隣接する壁板
同士の各ジョイント部に断面略U字状のジョイント部凹
溝と断面V字状のジョイント部凹溝とが直列に配設され
るようにすればよく、上下及び左右に隣接する壁板同士
の各ジョイント部をいずれも目立ち難くすることができ
て有利である。また、さらに、そのとき、基板表面にお
ける左右方向及び上下方向の表面部凹溝の双方を部分的
に上記断面V字状のジョイント部凹溝と同様の断面V字
状凹溝としてもよい。
雄実部5又は雌実部6が形成された壁板Bの場合である
が、本考案は、基板の上下端面のみならず左右端面にも
雄実部又は雌実部を形成した構造の壁板にも適用するこ
とができる。その場合、基板表面の上下端及び左右端の
双方に上記実施例と同様の切欠部や切欠段部を形成する
ことで、上下方向だけでなく左右方向にも隣接する壁板
同士の各ジョイント部に断面略U字状のジョイント部凹
溝と断面V字状のジョイント部凹溝とが直列に配設され
るようにすればよく、上下及び左右に隣接する壁板同士
の各ジョイント部をいずれも目立ち難くすることができ
て有利である。また、さらに、そのとき、基板表面にお
ける左右方向及び上下方向の表面部凹溝の双方を部分的
に上記断面V字状のジョイント部凹溝と同様の断面V字
状凹溝としてもよい。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1の考案に
よると、基板の表面に、互いに交わる上下及び左右方向
の断面略U字状の表面部凹溝により多種類の矩形部を区
画して石等の乱積み状の模様を形成し、基板の上下端の
ジョイント部で上下に接合されるようにした壁板におい
て、壁板同士のジョイント部に各壁板表面と同様の断面
略U字状のジョイント部凹溝と断面V字状のジョイント
部凹溝とを形成したので、両壁板同士のジョイント部の
凹溝が一直線上に続いているように見え難くして、その
ジョイント部が目立つのを抑え、壁板による石等の乱積
み調の壁面外観見映えの向上維持を図ることができる。
よると、基板の表面に、互いに交わる上下及び左右方向
の断面略U字状の表面部凹溝により多種類の矩形部を区
画して石等の乱積み状の模様を形成し、基板の上下端の
ジョイント部で上下に接合されるようにした壁板におい
て、壁板同士のジョイント部に各壁板表面と同様の断面
略U字状のジョイント部凹溝と断面V字状のジョイント
部凹溝とを形成したので、両壁板同士のジョイント部の
凹溝が一直線上に続いているように見え難くして、その
ジョイント部が目立つのを抑え、壁板による石等の乱積
み調の壁面外観見映えの向上維持を図ることができる。
【0028】請求項2の考案によれば、上記壁板におけ
る左右方向の表面部凹溝の一部を断面V字状の凹溝とし
たので、ジョイント部凹溝にある断面V字状の凹溝を壁
板表面の凹溝にも配置して、断面V字状凹溝がジョイン
ト部のみに配置されていないように見せることができ、
ジョイント部の位置をさらに目立ち難くすることができ
る。
る左右方向の表面部凹溝の一部を断面V字状の凹溝とし
たので、ジョイント部凹溝にある断面V字状の凹溝を壁
板表面の凹溝にも配置して、断面V字状凹溝がジョイン
ト部のみに配置されていないように見せることができ、
ジョイント部の位置をさらに目立ち難くすることができ
る。
【図1】この考案の一実施例における壁板の接合状態を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図2】図1のII―II線拡大断面図である。
【図3】図1のIII ―III 線拡大断面図である。
【図4】図1のIV―IV線拡大断面図である。
【図5】従来例を示す図1相当図である。
【図6】図5のVI―VI線拡大断面図である。
B 壁板 1 基板 2,3 断面略U字状の表面部凹溝 2′ 断面V字状の表面部凹溝 4 矩形部 5 雄実部 6 雌実部 7 第1の切欠部 8 傾斜面部 9 平面部 10 切欠段部 11 第2の切欠部 12 断面略U字状のジョイント部凹溝 13 断面V字状のジョイント部凹溝
Claims (2)
- 【請求項1】 基板の表面に、上下及び左右方向に延び
かつ開口部の幅が奥底部よりも大きい断面略U字状の表
面部凹溝が互いに交わるように凹設され、該表面部凹溝
により不規則に配置された多種類の矩形部が区画されて
いて、これら矩形部により石等の乱積みパターンが形成
され、 基板の上端面に雄実部又は雌実部の一方が形成されてい
る一方、下端面に雄実部又は雌実部の他方が形成され、
上記雄実部の雌実部への嵌合により上下に連続して接合
されるように構成された建築用壁板において、 基板表面の上端又は下端の一方には、該基板の表面角部
を斜めに切り欠いてなる第1の切欠部が形成されている
一方、 基板表面の上端又は下端の他方の一部には、基板の表面
角部を斜めに切り欠いた傾斜面部と該傾斜面部に上下に
連続する平面部とからなる切欠段部が形成され、残部に
は、基板の表面角部を斜めに切り欠いてなる第2の切欠
部が形成されており、 上記雄実部の雌実部への嵌合により、上記第1の切欠部
と切欠段部とで上記表面部凹溝と同様の断面形状のジョ
イント部凹溝が形成され、上記第1及び第2の切欠部同
士で断面V字状のジョイント部凹溝が形成されるように
構成されていることを特徴とする建築用壁板。 - 【請求項2】 請求項1記載の建築用壁板において、 左右方向の表面部凹溝の一部が断面V字状とされている
ことを特徴とする建築用壁板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10350491U JP2564319Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 建築用壁板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10350491U JP2564319Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 建築用壁板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587122U JPH0587122U (ja) | 1993-11-22 |
JP2564319Y2 true JP2564319Y2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=14355813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10350491U Expired - Lifetime JP2564319Y2 (ja) | 1991-12-16 | 1991-12-16 | 建築用壁板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564319Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001003486A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-09 | Sekisui House Ltd | 外壁パネルおよびその製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000064553A (ja) * | 1998-08-18 | 2000-02-29 | Nichiha Corp | 横貼り用外壁板及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-12-16 JP JP10350491U patent/JP2564319Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001003486A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-09 | Sekisui House Ltd | 外壁パネルおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0587122U (ja) | 1993-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6035599A (en) | Corner block system for retaining wall | |
JP3142107B2 (ja) | ブロックの製造方法 | |
US9803359B2 (en) | Wall with decorative facing | |
EP2213809A2 (en) | Wall blocks; wall blocks kits; walls resulting therefrom; and, methods | |
US6591569B2 (en) | Building blocks | |
JPH11505907A (ja) | モルタルを使用しない壁構築用ブロック | |
US20080053030A1 (en) | Asymmetric retaining wall block | |
EP1412588A1 (en) | System of stackable blocks as well as block and a joining element of the system | |
JP2564319Y2 (ja) | 建築用壁板 | |
US6145266A (en) | Vertical and horizontal belt masonry system | |
JP3940550B2 (ja) | 建築用板 | |
IE57103B1 (en) | A construction of tile | |
AU5154490A (en) | Autofitting building blocks and bricks | |
WO2000028166A1 (en) | Building element | |
JP3930016B2 (ja) | 建築用コンクリートブロック | |
JP2000129886A (ja) | 壁パネル及びその組み合わせ施工方法 | |
JPS58501000A (ja) | 発泡プラスチツクの断熱板 | |
JP2002097774A (ja) | タイルユニット | |
JP3708073B2 (ja) | 建築板と、その製造方法、及び該建築板の留め付け構造 | |
JP2905752B2 (ja) | 立体ジグソーパズル | |
JP2002121846A (ja) | 積みブロック | |
JP3493997B2 (ja) | 床材の施工方法 | |
JP2816810B2 (ja) | 簡易組積ブロックと、この簡易組積ブロックを用いた擁壁 | |
JPH0586684A (ja) | 建築物のブロツク壁構造 | |
CA2192270C (en) | Concrete building block |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19971104 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |