JP2562987Y2 - 排水材 - Google Patents
排水材Info
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- JP2562987Y2 JP2562987Y2 JP4008392U JP4008392U JP2562987Y2 JP 2562987 Y2 JP2562987 Y2 JP 2562987Y2 JP 4008392 U JP4008392 U JP 4008392U JP 4008392 U JP4008392 U JP 4008392U JP 2562987 Y2 JP2562987 Y2 JP 2562987Y2
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- JP
- Japan
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- adhesive
- water
- molded article
- drainage material
- foamed resin
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Landscapes
- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Retaining Walls (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特に高い土圧や水圧等
の影響を受ける地下室の外壁、道路や軌道に臨んだ擁
壁、軟弱な土地等に用いる排水材に関する。
の影響を受ける地下室の外壁、道路や軌道に臨んだ擁
壁、軟弱な土地等に用いる排水材に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡樹脂粒子同士を種々な接着剤を用い
て固着し、空隙を有するように製造された通水性発泡成
形体は公知であり、この通水性発泡成形体は主に排水材
として用いられている。
て固着し、空隙を有するように製造された通水性発泡成
形体は公知であり、この通水性発泡成形体は主に排水材
として用いられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような通水性発泡
成形体は圧縮強度が低く、土圧や水圧を受けて歪が生
じ、排水機能を大きく低下させるという問題があった。
そこで、本考案の目的は上記従来の通水性発泡成形体と
比べて圧縮強度を一段と向上させた排水材を提供するこ
とにある。
成形体は圧縮強度が低く、土圧や水圧を受けて歪が生
じ、排水機能を大きく低下させるという問題があった。
そこで、本考案の目的は上記従来の通水性発泡成形体と
比べて圧縮強度を一段と向上させた排水材を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の特徴とする排水材は発泡樹脂小片同士が接
着剤により5〜35%の空隙を有するように接着されて
いる通水性発泡成形体であって、この通水性発泡成形体
は、上記発泡樹脂小片と接着剤を混合した後の乾燥固着
前に、その混合物が圧縮されて形成されているものであ
る。
に、本考案の特徴とする排水材は発泡樹脂小片同士が接
着剤により5〜35%の空隙を有するように接着されて
いる通水性発泡成形体であって、この通水性発泡成形体
は、上記発泡樹脂小片と接着剤を混合した後の乾燥固着
前に、その混合物が圧縮されて形成されているものであ
る。
【0005】そして、発泡樹脂小片としてはポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の球状の発泡樹脂
粒子や樹脂発泡体の破砕品、或いは予め非球形状に作ら
れたチップ等が用いられ、特に、球状の発泡樹脂粒子は
均一に接着されるため、接着ムラがなく優れた排水材を
成形できる。
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン等の球状の発泡樹脂
粒子や樹脂発泡体の破砕品、或いは予め非球形状に作ら
れたチップ等が用いられ、特に、球状の発泡樹脂粒子は
均一に接着されるため、接着ムラがなく優れた排水材を
成形できる。
【0006】また、接着剤としてはエマルジョン型接着
剤や溶液型接着剤等の液状のもので、アクリル系接着
剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、不飽和ポリ
エステル系接着剤、珪素樹脂系接着剤、フェノール・メ
ラミン共縮合系接着剤、ポリ塩化ビニル系接着剤、ポリ
スチレン接着剤、アスファルト系接着剤等通常の接着剤
が単独または混合して用いられる。
剤や溶液型接着剤等の液状のもので、アクリル系接着
剤、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、不飽和ポリ
エステル系接着剤、珪素樹脂系接着剤、フェノール・メ
ラミン共縮合系接着剤、ポリ塩化ビニル系接着剤、ポリ
スチレン接着剤、アスファルト系接着剤等通常の接着剤
が単独または混合して用いられる。
【0007】これら接着剤の中でも、コスト及び発泡樹
脂小片の耐水性や耐油性等の耐薬品性を考慮して、水系
のエマルジョン型接着剤を用いるのが好ましい。そし
て、固着時間、得られた製品の小片同士の接着強度及び
耐熱性の面から判断して、これらエマルジョン型接着剤
の中でも30〜60重量%のアクリル酸低級アルキルエ
ステル(エステルを構成するアルキル基の炭素数1〜
8)と70〜40重量%のスチレンの共重合休を含有す
るエマルジョン、或いはアスファルトエマルジョンを用
いるのが好ましい。
脂小片の耐水性や耐油性等の耐薬品性を考慮して、水系
のエマルジョン型接着剤を用いるのが好ましい。そし
て、固着時間、得られた製品の小片同士の接着強度及び
耐熱性の面から判断して、これらエマルジョン型接着剤
の中でも30〜60重量%のアクリル酸低級アルキルエ
ステル(エステルを構成するアルキル基の炭素数1〜
8)と70〜40重量%のスチレンの共重合休を含有す
るエマルジョン、或いはアスファルトエマルジョンを用
いるのが好ましい。
【0008】
【実施例】以下に、本考案の実施例を添付図面の図1及
び図2により説明すると、発泡樹脂小片(図示の場合は
球状の発泡樹脂粒子)2の多数個のものが接着剤3によ
り該小片2同士の間に空隙4を有するように接着され、
直方体等の形状に成形される通水性発泡成形体(排水
材)1であって、上記発泡樹脂小片2と接着剤3とを混
合した後の乾燥固着前にその混合物が圧縮され、その結
果、空隙4が5〜35%となるように形成されているも
のである。そして、上記混合物の圧縮は元の体積の10
〜20%程度である。
び図2により説明すると、発泡樹脂小片(図示の場合は
球状の発泡樹脂粒子)2の多数個のものが接着剤3によ
り該小片2同士の間に空隙4を有するように接着され、
直方体等の形状に成形される通水性発泡成形体(排水
材)1であって、上記発泡樹脂小片2と接着剤3とを混
合した後の乾燥固着前にその混合物が圧縮され、その結
果、空隙4が5〜35%となるように形成されているも
のである。そして、上記混合物の圧縮は元の体積の10
〜20%程度である。
【0009】次に、本考案に係る排水材の製造例を説明
する。独立気泡構造の発泡ポリスチレン粒子(粒径が7
〜9mm、見掛け密度が0.017g/cc)とアスフ
ァルト系エマルジョン(固形分が50重量%)とアクリ
ル系エマルジョン(固形分が50重量%)を、発泡ポリ
スチレン粒子の1重量部に対して各々0.5重量部と
0.4重量部を合わせてエマルジョンの固形分で0.9
重量部の割合でモルタルミキサーによりほぼ3分間混合
し、この混合物を底部が金網で形成された木製の成形型
内に充填する。
する。独立気泡構造の発泡ポリスチレン粒子(粒径が7
〜9mm、見掛け密度が0.017g/cc)とアスフ
ァルト系エマルジョン(固形分が50重量%)とアクリ
ル系エマルジョン(固形分が50重量%)を、発泡ポリ
スチレン粒子の1重量部に対して各々0.5重量部と
0.4重量部を合わせてエマルジョンの固形分で0.9
重量部の割合でモルタルミキサーによりほぼ3分間混合
し、この混合物を底部が金網で形成された木製の成形型
内に充填する。
【0010】次いで、全体積の15%を圧縮板を降下さ
せることで圧縮しながら成形型内に約60℃の熱風を9
0分間吹き込み、上記エマルジョンの水分を逸散させ、
その後で約20℃の空気により10分間冷却させること
により、発泡ポリスチレン粒子同士を接着させて図1に
示すような通水性発泡成形体1を成形し、この成形体を
成形型より取り出した。成形体の空隙率は26%であっ
た。
せることで圧縮しながら成形型内に約60℃の熱風を9
0分間吹き込み、上記エマルジョンの水分を逸散させ、
その後で約20℃の空気により10分間冷却させること
により、発泡ポリスチレン粒子同士を接着させて図1に
示すような通水性発泡成形体1を成形し、この成形体を
成形型より取り出した。成形体の空隙率は26%であっ
た。
【0011】一方、本排水材の製造例に対する比較例で
は、アスファルト系エマルジョン3.2重量部及びアク
リル系エマルジョン0.6重量部を用い、圧縮工程を除
いた以外は上記製造例と同様に行った。得られた成形体
の空隙率は26.1%であった。そして両成形体を圧縮
強度 (JIS A−9511)により評価した結果を
下記の表に示す。
は、アスファルト系エマルジョン3.2重量部及びアク
リル系エマルジョン0.6重量部を用い、圧縮工程を除
いた以外は上記製造例と同様に行った。得られた成形体
の空隙率は26.1%であった。そして両成形体を圧縮
強度 (JIS A−9511)により評価した結果を
下記の表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【考案の効果】本考案は上記の如くであって、圧縮強度
に優れており、通常の土圧や水圧に耐えることができ
て、排水機能を低下させない排水材を安価に提供でき
る。
に優れており、通常の土圧や水圧に耐えることができ
て、排水機能を低下させない排水材を安価に提供でき
る。
【0014】
【図1】 本考案に係る排水材の一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】 図1に示すものの部分拡大断面図である。
1は通水性発泡成形体 2は発泡樹脂小片 3は接着剤 4は空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−61570(JP,A) 特開 昭48−78719(JP,A) 特開 平4−41811(JP,A) 実開 昭61−155402(JP,U) 実開 昭60−190878(JP,U) 実開 昭56−21513(JP,U) 実開 昭51−105653(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 発泡樹脂小片同士が接着剤により5〜3
5%の空隙を有するように接着されて形成されている通
水性発泡成形体であって、この通水性発泡成形体は、上
記発泡樹脂小片と接着剤を混合した後の乾燥固着前に、
その混合物が圧縮されて形成されたものであることを特
徴とする排水材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008392U JP2562987Y2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 排水材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008392U JP2562987Y2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 排水材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594330U JPH0594330U (ja) | 1993-12-24 |
JP2562987Y2 true JP2562987Y2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=12571010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4008392U Expired - Fee Related JP2562987Y2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 排水材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562987Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5621515B2 (ja) * | 2009-11-06 | 2014-11-12 | 株式会社カネカ | 空隙を有する発泡成形体の製造方法 |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP4008392U patent/JP2562987Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0594330U (ja) | 1993-12-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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