JP2560275Y2 - ダンパー組立体 - Google Patents
ダンパー組立体Info
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- JP2560275Y2 JP2560275Y2 JP4119292U JP4119292U JP2560275Y2 JP 2560275 Y2 JP2560275 Y2 JP 2560275Y2 JP 4119292 U JP4119292 U JP 4119292U JP 4119292 U JP4119292 U JP 4119292U JP 2560275 Y2 JP2560275 Y2 JP 2560275Y2
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- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- 238000011089 mechanical engineering Methods 0.000 description 1
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- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機器装置の蓋などの開
閉機構として用いられるダンパー組立体の内、特に取付
ベースに対して、ピニオン付きダンパーと、ラック付き
アームおよびスプリングなどが組み付けられて、前記ア
ームがスプリングとダンパーを介して回動されるダンパ
ー組立体に関する。
閉機構として用いられるダンパー組立体の内、特に取付
ベースに対して、ピニオン付きダンパーと、ラック付き
アームおよびスプリングなどが組み付けられて、前記ア
ームがスプリングとダンパーを介して回動されるダンパ
ー組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のダンパー組立体には、図6から
図9に示す如く、取付ベース1と、ピニオン2付きのダ
ンパー3と、ラック歯4付きのアーム5と、取付ベース
1に突設された軸11回りに配置されてアーム5を付勢
するスプリング6とを備え、取付ベース1対して各部材
が組み込まれてユニット化したものがある。なお、この
組立体は、取付ベース1を機器装置内などに組み込み、
機器装置の蓋などにアーム5を連結することにより、そ
の蓋を制動された速さで開閉するものであり、その要部
構成は以下の通りである。
図9に示す如く、取付ベース1と、ピニオン2付きのダ
ンパー3と、ラック歯4付きのアーム5と、取付ベース
1に突設された軸11回りに配置されてアーム5を付勢
するスプリング6とを備え、取付ベース1対して各部材
が組み込まれてユニット化したものがある。なお、この
組立体は、取付ベース1を機器装置内などに組み込み、
機器装置の蓋などにアーム5を連結することにより、そ
の蓋を制動された速さで開閉するものであり、その要部
構成は以下の通りである。
【0003】取付ベース1はプラスチック製で概略L形
に形成されている。L形の一片1Aは機器装置側への固
定部に設定され、止めねじ用の取付孔などを有してい
る。他片1Bの側面には、略中央部にあってダンパー3
を内部に保持する位置決め壁12および係止爪13とが
突設されている。また、その側端面には舌状の突出片1
4が設けられ、ここには前述の軸11が一体に設けられ
ている。軸11はコイル状スプリング6を挿通する部分
がその先端部よりも径大となっている。
に形成されている。L形の一片1Aは機器装置側への固
定部に設定され、止めねじ用の取付孔などを有してい
る。他片1Bの側面には、略中央部にあってダンパー3
を内部に保持する位置決め壁12および係止爪13とが
突設されている。また、その側端面には舌状の突出片1
4が設けられ、ここには前述の軸11が一体に設けられ
ている。軸11はコイル状スプリング6を挿通する部分
がその先端部よりも径大となっている。
【0004】ダンパー3は、ハウジング内にシリコンオ
イル等を入れるとともに、前記ハウジングから突出され
た軸部にピニオン2を装着した周知のもので、ピニオン
2がアーム5のラック歯4と噛み合うことでアーム5の
回動速度を制動する。アーム5は、基部15側の張出湾
曲端面にラック歯4を有し、ラック歯4から離れた基部
15のコーナ部に取付孔15aを設けた構造である。
イル等を入れるとともに、前記ハウジングから突出され
た軸部にピニオン2を装着した周知のもので、ピニオン
2がアーム5のラック歯4と噛み合うことでアーム5の
回動速度を制動する。アーム5は、基部15側の張出湾
曲端面にラック歯4を有し、ラック歯4から離れた基部
15のコーナ部に取付孔15aを設けた構造である。
【0005】そして、アーム5の組み込みは、軸11に
スプリング6を軸装した後、軸11の先端部に取付孔1
5aを挿通するとともに、取付孔15aから突出する軸
11の突出部分に止め輪7を装着操作する。スプリング
6は、その一端6aが突出片14の基部側に引っかけ係
止され、他端6bが基部15の外端面側から内側に引っ
かけ係止されている。ダンパー3の組み付けは、通常、
アーム5の組み付け前に行われるが、アーム5を組み込
んだ後でも可能である。
スプリング6を軸装した後、軸11の先端部に取付孔1
5aを挿通するとともに、取付孔15aから突出する軸
11の突出部分に止め輪7を装着操作する。スプリング
6は、その一端6aが突出片14の基部側に引っかけ係
止され、他端6bが基部15の外端面側から内側に引っ
かけ係止されている。ダンパー3の組み付けは、通常、
アーム5の組み付け前に行われるが、アーム5を組み込
んだ後でも可能である。
【0006】以上のダンパー組立体は、アーム5が軸1
1を支点としてスプリング6の付勢力により所定範囲だ
け一方向へ回動され、逆方向へはスプリング6の付勢力
に抗してアーム5に連結される蓋などを押圧して回動す
る機構である。図8はそれを模式的に示し、アーム5は
スプリング6の付勢力により矢印A1の方向へ回動さ
れ、S1の位置に達するとスプリング6の負荷から開放
されてここから矢印A2の方向へは無負荷状態となる。
そして、蓋などを開閉するときに利用されるアーム5の
回動範囲は、スプリング6の付勢力を受ける範囲内であ
り、しかも最適トルクが得られる範囲に設定され、同図
の例ではS2からS3までの回動範囲である。また、この
ダンパー組立体は、前述のように取付ベース1にダンパ
ー3やアーム5などを組み込んでユニット化した状態で
取り引きされたり、機器装置側の組立ラインに搬送され
て開閉機構として組み込まれる。
1を支点としてスプリング6の付勢力により所定範囲だ
け一方向へ回動され、逆方向へはスプリング6の付勢力
に抗してアーム5に連結される蓋などを押圧して回動す
る機構である。図8はそれを模式的に示し、アーム5は
スプリング6の付勢力により矢印A1の方向へ回動さ
れ、S1の位置に達するとスプリング6の負荷から開放
されてここから矢印A2の方向へは無負荷状態となる。
そして、蓋などを開閉するときに利用されるアーム5の
回動範囲は、スプリング6の付勢力を受ける範囲内であ
り、しかも最適トルクが得られる範囲に設定され、同図
の例ではS2からS3までの回動範囲である。また、この
ダンパー組立体は、前述のように取付ベース1にダンパ
ー3やアーム5などを組み込んでユニット化した状態で
取り引きされたり、機器装置側の組立ラインに搬送され
て開閉機構として組み込まれる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記ユ
ニット化された組立完了時の状態は、前述の通りアーム
5がスプリング6の付勢力により矢印A1の方向へ回動
され、無負荷となるS1の位置よりも矢印A2の方向にあ
って自在に回動する。この状態ではダンパー組立体を梱
包や搬送した場合には取り扱い難く、スプリング6が外
れ易いなどという不具合を生じ、また機器装置側への組
み込み作業性も悪いという問題がある。
ニット化された組立完了時の状態は、前述の通りアーム
5がスプリング6の付勢力により矢印A1の方向へ回動
され、無負荷となるS1の位置よりも矢印A2の方向にあ
って自在に回動する。この状態ではダンパー組立体を梱
包や搬送した場合には取り扱い難く、スプリング6が外
れ易いなどという不具合を生じ、また機器装置側への組
み込み作業性も悪いという問題がある。
【0008】このような背景から、ダンパー組立体に
は、アーム5の回動範囲を規制する仮ロック手段を付設
することが考えられた。この仮ロックは、簡易であるこ
と、機器装置側に組み込まれたときに本来の開閉機構を
損なわないことが前提となる。採用された仮ロックは、
取付ベース1とアーム5の基部15との対抗各面に突起
8,9を設け、アーム5がスプリング6の付勢力により
回動される過程で、取付ベース1側の突起8に基部15
側の突起9を当接して、アーム5の回動を阻止する構成
である。また各突起8,9は、図8に示すアーム5がス
プリング6の付勢力を受ける範囲内であって、アーム5
の位置がS3よりも矢印A1の方向で互いに当接するよう
設定されている。同図ではアーム5がS4の位置で仮ロ
ックされて、矢印A1の方向への回動が阻止される。
は、アーム5の回動範囲を規制する仮ロック手段を付設
することが考えられた。この仮ロックは、簡易であるこ
と、機器装置側に組み込まれたときに本来の開閉機構を
損なわないことが前提となる。採用された仮ロックは、
取付ベース1とアーム5の基部15との対抗各面に突起
8,9を設け、アーム5がスプリング6の付勢力により
回動される過程で、取付ベース1側の突起8に基部15
側の突起9を当接して、アーム5の回動を阻止する構成
である。また各突起8,9は、図8に示すアーム5がス
プリング6の付勢力を受ける範囲内であって、アーム5
の位置がS3よりも矢印A1の方向で互いに当接するよう
設定されている。同図ではアーム5がS4の位置で仮ロ
ックされて、矢印A1の方向への回動が阻止される。
【0009】この仮ロックは、簡易であり各部材に一体
形成可能であることから経済性に優れているものの、こ
れを採用した場合にはユニット化する組み付け作業で新
たな問題が生じた。軸11に対するアーム5の取り付に
おいては、アーム5が仮ロックされた状態、すなわちス
プリング6の付勢力を受けているS4の位置で止め輪7
を軸11の突出部分に装着しなければならない。これ
は、アーム5が矢印A2の方向、すなわちスプリング6
の負荷を受けない状態で止め輪7を装着すると、突起
8,9の存在により矢印A1と逆方向へ回動できないか
らである。ところが、仮ロックされた状態では、基部1
5がスプリング6の付勢力ないしは負荷によって軸11
に沿って外れる方向へ押されて外れないしは不安定とな
り、軸11の突出部分に対する止め輪7の装着作業がス
ムースに操作できず、装着不良も発生し易くなる。
形成可能であることから経済性に優れているものの、こ
れを採用した場合にはユニット化する組み付け作業で新
たな問題が生じた。軸11に対するアーム5の取り付に
おいては、アーム5が仮ロックされた状態、すなわちス
プリング6の付勢力を受けているS4の位置で止め輪7
を軸11の突出部分に装着しなければならない。これ
は、アーム5が矢印A2の方向、すなわちスプリング6
の負荷を受けない状態で止め輪7を装着すると、突起
8,9の存在により矢印A1と逆方向へ回動できないか
らである。ところが、仮ロックされた状態では、基部1
5がスプリング6の付勢力ないしは負荷によって軸11
に沿って外れる方向へ押されて外れないしは不安定とな
り、軸11の突出部分に対する止め輪7の装着作業がス
ムースに操作できず、装着不良も発生し易くなる。
【0010】そこで、本考案の目的は、前述の仮ロック
をさらに改良して組立作業性を向上するとともに、ユニ
ット品としての取扱性に優れたダンパー組立体を提供す
ることにある。
をさらに改良して組立作業性を向上するとともに、ユニ
ット品としての取扱性に優れたダンパー組立体を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、取付ベースと、ピニオン付きダンパーと、基
部側の張出湾曲端面に前記ピニオンと噛み合うラック歯
を有するアームと、前記アームを付勢するスプリングと
を備え、前記取付ベースにダンパーを組み付け、また取
付ベースに突設された軸に対して、前記スプリングを軸
装した状態でアームの基部を軸に挿通し、かつこの軸の
突出部分に止め輪を装着することにより、前記アームが
組み付けられて、前記スプリングの付勢力およびダンパ
ーを介して回動される機器装置の蓋などの開閉機構とし
て用いられるダンパー組立体において、前記取付ベース
側と前記アームの基部側との対抗各面には、アームがス
プリングの付勢力により回動される過程で互いに当接し
て、アームの回動を阻止する仮ロック用の突起を有する
とともに、前記両突起の少なくとも一方の突起がスリッ
トにより弾性を付与された弾性片の自由端に設けられて
おり、アームをスプリングの付勢力に抗して所定押圧力
で回動したときに他方の突起を乗り越え可能にしたこと
を要旨としている。
本考案は、取付ベースと、ピニオン付きダンパーと、基
部側の張出湾曲端面に前記ピニオンと噛み合うラック歯
を有するアームと、前記アームを付勢するスプリングと
を備え、前記取付ベースにダンパーを組み付け、また取
付ベースに突設された軸に対して、前記スプリングを軸
装した状態でアームの基部を軸に挿通し、かつこの軸の
突出部分に止め輪を装着することにより、前記アームが
組み付けられて、前記スプリングの付勢力およびダンパ
ーを介して回動される機器装置の蓋などの開閉機構とし
て用いられるダンパー組立体において、前記取付ベース
側と前記アームの基部側との対抗各面には、アームがス
プリングの付勢力により回動される過程で互いに当接し
て、アームの回動を阻止する仮ロック用の突起を有する
とともに、前記両突起の少なくとも一方の突起がスリッ
トにより弾性を付与された弾性片の自由端に設けられて
おり、アームをスプリングの付勢力に抗して所定押圧力
で回動したときに他方の突起を乗り越え可能にしたこと
を要旨としている。
【0012】
【作用】以上の構造によれば、アームの組み付けは、軸
にスプリングを軸装した後、軸の先端部にアーム基部を
挿通する。このとき、アームは、スプリングの付勢力が
加わらない無負荷まで回動されており、この状態で軸の
突出部分に従来同様に止め輪を装着操作する。止め輪を
装着した後、アームはスプリングの付勢力に抗して所定
の押圧力で回動操作されると、基部側突起が取付ベース
側の突起に当接するが、前記弾性片の弾性作用によりこ
れを容易に乗り越える。この乗り越えたときにアームに
対する押圧を開放すると、アームはスプリングの付勢力
により回動され、基部側突起が取付ベース側の突起に当
接したときに仮ロックされる。したがって、この両突起
による仮ロックは、前述した通り従来のダンパー組立体
としての取扱性や機器装置側への組み込み作業性を改良
する。加えて、弾性片の存在により止め輪装着時には、
アームがスプリングの付勢力を受けない無負荷状態で行
えるので、スムースかつ精度よく行える。
にスプリングを軸装した後、軸の先端部にアーム基部を
挿通する。このとき、アームは、スプリングの付勢力が
加わらない無負荷まで回動されており、この状態で軸の
突出部分に従来同様に止め輪を装着操作する。止め輪を
装着した後、アームはスプリングの付勢力に抗して所定
の押圧力で回動操作されると、基部側突起が取付ベース
側の突起に当接するが、前記弾性片の弾性作用によりこ
れを容易に乗り越える。この乗り越えたときにアームに
対する押圧を開放すると、アームはスプリングの付勢力
により回動され、基部側突起が取付ベース側の突起に当
接したときに仮ロックされる。したがって、この両突起
による仮ロックは、前述した通り従来のダンパー組立体
としての取扱性や機器装置側への組み込み作業性を改良
する。加えて、弾性片の存在により止め輪装着時には、
アームがスプリングの付勢力を受けない無負荷状態で行
えるので、スムースかつ精度よく行える。
【0013】
【実施例】次に、本考案の好適な実施例について図面を
参照しつつ説明する。なお、図1から図5においては、
図6から図9に示したものと同一部位に同じ符号を付し
て重複説明を省く。図1から図4に示すダンパー組立体
は、取付ベース1に対してピニオン2付きのダンパー3
が組み付けられ、またラック歯4付きのアーム5が軸1
1に挿通されて止め輪7で抜け止めされることによりユ
ニット化される点、アーム5がスプリング6に付勢され
て回動される過程で仮ロックされる点で図6から図9の
ものとほぼ同じ。異なる構成は、取付ベース1とアーム
5の基部15との対抗各面に設けられる突起18,19
であり、以下、この突起18,19による仮ロック構成
およびその作動を詳述する。
参照しつつ説明する。なお、図1から図5においては、
図6から図9に示したものと同一部位に同じ符号を付し
て重複説明を省く。図1から図4に示すダンパー組立体
は、取付ベース1に対してピニオン2付きのダンパー3
が組み付けられ、またラック歯4付きのアーム5が軸1
1に挿通されて止め輪7で抜け止めされることによりユ
ニット化される点、アーム5がスプリング6に付勢され
て回動される過程で仮ロックされる点で図6から図9の
ものとほぼ同じ。異なる構成は、取付ベース1とアーム
5の基部15との対抗各面に設けられる突起18,19
であり、以下、この突起18,19による仮ロック構成
およびその作動を詳述する。
【0014】取付ベース1およびアーム5は共にプラス
チック製であり、射出成形などで突起18,19を一体
に形成している。突起18は、取付ベース1の他片1B
に設けられ、図3と図4に示す如く他片1Bの対抗面に
あって略直角になっている。これに対し、突起19は、
アーム5の基部15に位置し、スリット17で区画され
た弾性片20の自由端部に突出している。弾性片20
は、略コ形のスリット17に区画され、スリット17内
を容易に揺動すべく弾性を付与されている。弾性片20
の自由端は略L形に折り曲げられて、その垂直部が突起
19となる。
チック製であり、射出成形などで突起18,19を一体
に形成している。突起18は、取付ベース1の他片1B
に設けられ、図3と図4に示す如く他片1Bの対抗面に
あって略直角になっている。これに対し、突起19は、
アーム5の基部15に位置し、スリット17で区画され
た弾性片20の自由端部に突出している。弾性片20
は、略コ形のスリット17に区画され、スリット17内
を容易に揺動すべく弾性を付与されている。弾性片20
の自由端は略L形に折り曲げられて、その垂直部が突起
19となる。
【0015】また、各突起18,19の位置関係は、図
8で説明したように、アーム5がスプリング6の付勢力
により回動される過程で、取付ベース1側の突起18に
基部15側の突起19を当接して、アーム5の回動を阻
止する設定であり、同図に示すアーム5がスプリング6
の付勢力を受ける範囲内であって、アーム5の位置がS
3よりも矢印A1の方向で互いに当接するよう設定されて
いる。当接すると、アーム5は図8で示すS4の位置で
仮ロックされて、矢印A1の方向への回動が阻止され
る。
8で説明したように、アーム5がスプリング6の付勢力
により回動される過程で、取付ベース1側の突起18に
基部15側の突起19を当接して、アーム5の回動を阻
止する設定であり、同図に示すアーム5がスプリング6
の付勢力を受ける範囲内であって、アーム5の位置がS
3よりも矢印A1の方向で互いに当接するよう設定されて
いる。当接すると、アーム5は図8で示すS4の位置で
仮ロックされて、矢印A1の方向への回動が阻止され
る。
【0016】以上の突起構成を採用することにより、軸
11に対するアーム5の取り付においては、アーム5が
仮ロックされた状態、すなわちスプリング6の付勢力を
受けている前記S4の位置で止め輪7を軸11の突出部
分に装着する必要がなく、図2のS5の位置(アーム5
が図8の矢印A2の方向に位置する)、すなわちスプリ
ング6の負荷を受けない状態で止め輪7を装着すること
が可能となる。これは、同図のS5の位置で止め輪7を
装着操作した後、アーム5をスプリング6の付勢力に抗
して図2,図3の矢印B方向へ回動すると、突起19が
取付ベース1側の突起18に当接するが、弾性片20の
弾性作用によりその突起18を容易に乗り越えるからで
ある。そして、突起19が突起18を乗り越えたときに
アーム5に対する押圧を開放すると、アーム5はスプリ
ング6の付勢力により回動され、かつ突起19が取付ベ
ース1側の突起18に当接したときに仮ロックされる。
11に対するアーム5の取り付においては、アーム5が
仮ロックされた状態、すなわちスプリング6の付勢力を
受けている前記S4の位置で止め輪7を軸11の突出部
分に装着する必要がなく、図2のS5の位置(アーム5
が図8の矢印A2の方向に位置する)、すなわちスプリ
ング6の負荷を受けない状態で止め輪7を装着すること
が可能となる。これは、同図のS5の位置で止め輪7を
装着操作した後、アーム5をスプリング6の付勢力に抗
して図2,図3の矢印B方向へ回動すると、突起19が
取付ベース1側の突起18に当接するが、弾性片20の
弾性作用によりその突起18を容易に乗り越えるからで
ある。そして、突起19が突起18を乗り越えたときに
アーム5に対する押圧を開放すると、アーム5はスプリ
ング6の付勢力により回動され、かつ突起19が取付ベ
ース1側の突起18に当接したときに仮ロックされる。
【0017】したがって、弾性片20の存在により止め
輪7の装着作業時においては、アーム5がスプリング6
の付勢力を受けない無負荷状態で行えるようにし、スム
ースかつ精度よく装着作業を行うことができ、装着不良
を構造的に防止できる。なお、止め輪7は、プッシュナ
ットに限らず、機械工学上の各種のタイプであってもよ
い。
輪7の装着作業時においては、アーム5がスプリング6
の付勢力を受けない無負荷状態で行えるようにし、スム
ースかつ精度よく装着作業を行うことができ、装着不良
を構造的に防止できる。なお、止め輪7は、プッシュナ
ットに限らず、機械工学上の各種のタイプであってもよ
い。
【0018】図5は突起構成の変形例である。同図の突
起28は、取付ベース1の他片1Bに位置し、略コ形の
スリット27で区画された弾性片21の自由端部に突出
している。これに対し、突起29は、アーム5の基部1
5に位置し、略直角に突出形成されている。この構成で
あっても、前記実施例と同様な仮ロックの作動が得られ
る。このように、本考案のダンパー組立体は、請求項記
載の範囲で種々変形することができるものである。
起28は、取付ベース1の他片1Bに位置し、略コ形の
スリット27で区画された弾性片21の自由端部に突出
している。これに対し、突起29は、アーム5の基部1
5に位置し、略直角に突出形成されている。この構成で
あっても、前記実施例と同様な仮ロックの作動が得られ
る。このように、本考案のダンパー組立体は、請求項記
載の範囲で種々変形することができるものである。
【0019】
【考案の効果】以上、従来および実施例から明かな通
り、本考案に係るダンパー組立体は、アームが両突起に
より仮ロックされ、従来のダンパー組立体としての取扱
性や機器装置側への組み込み作業性を改良できる。同時
に、止め輪の装着操作では、前記両突起の少なくとも一
方の突起がスリットにより弾性を付与された弾性片の自
由端に設けるという構成により、アームがスプリングの
付勢力を受けない無負荷状態で行え、スムースに止め輪
を装着することができる。したがって、本考案は、前記
仮ロック自体による改良効果を発現しながら、組立作業
を良好に行えるので、組立作業性およびユニット品とし
ての取扱性とを同時に向上できる。
り、本考案に係るダンパー組立体は、アームが両突起に
より仮ロックされ、従来のダンパー組立体としての取扱
性や機器装置側への組み込み作業性を改良できる。同時
に、止め輪の装着操作では、前記両突起の少なくとも一
方の突起がスリットにより弾性を付与された弾性片の自
由端に設けるという構成により、アームがスプリングの
付勢力を受けない無負荷状態で行え、スムースに止め輪
を装着することができる。したがって、本考案は、前記
仮ロック自体による改良効果を発現しながら、組立作業
を良好に行えるので、組立作業性およびユニット品とし
ての取扱性とを同時に向上できる。
【図1】本考案の実施例として示すダンパー組立体の分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図2】前記ダンパー組立体における組み込み操作を説
明するための図である。
明するための図である。
【図3】前記ダンパー組立体の仮ロック構造を示す要部
斜視図である。
斜視図である。
【図4】前記仮ロック構造をロック状態で示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】前記仮ロック構造の他の例を示す要部斜視図で
ある。
ある。
【図6】従来のダンパー組立体を示す斜視図である。
【図7】前記ダンパー組立体に採用された仮ロック構造
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図8】前記ダンパー組立体におけるアーム作動を説明
するための図である。
するための図である。
【図9】図8のダンパー組立体を側部から見た図であ
る。
る。
1 取付ベース 2 ピニオン 3 ダンパー 4 ラック歯 5 アーム 6 スプリング 7 止め輪 11 軸 18,28 取付ベース側の突起 17,27 スリット 19,29 アーム側の突起 20,21 弾性片
Claims (1)
- 【請求項1】 取付ベースと、ピニオン付きダンパー
と、基部側の張出湾曲端面に前記ピニオンと噛み合うラ
ック歯を有するアームと、前記アームを付勢するスプリ
ングとを備え、前記取付ベースにダンパーを組み付け、
また取付ベースに突設された軸に対して、前記スプリン
グを軸装した状態でアームの基部を軸に挿通し、かつこ
の軸の突出部分に止め輪を装着することにより、前記ア
ームが組み付けられて、前記スプリングの付勢力および
ダンパーを介して回動される機器装置の蓋などの開閉機
構として用いられるダンパー組立体において、 前記取付ベース側と前記アームの基部側との対抗各面に
は、アームがスプリングの付勢力により回動される過程
で互いに当接して、アームの回動を阻止する仮ロック用
の突起を有するとともに、前記両突起の少なくとも一方
の突起がスリットにより弾性を付与された弾性片の自由
端に設けられており、アームをスプリングの付勢力に抗
して所定押圧力で回動したときに他方の突起を乗り越え
可能になっていることを特徴とするダンパー組立体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4119292U JP2560275Y2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | ダンパー組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4119292U JP2560275Y2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | ダンパー組立体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0594484U JPH0594484U (ja) | 1993-12-24 |
JP2560275Y2 true JP2560275Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=12601565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4119292U Expired - Lifetime JP2560275Y2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | ダンパー組立体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560275Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP4119292U patent/JP2560275Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0594484U (ja) | 1993-12-24 |
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